月刊短波2012年2月号(第5版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎Radio Oomrangが年1回の放送を実施  5版新規
 TDFの短波プロジェクトリーダーWalter Brodowsky氏によると、ドイツRadio Oomrangは年1回の送信を来たる2月22日の01:00-01:59に15215kHzにてWertachtal送信所から行う。アンテナは300 度の方向で米国東海岸及び欧州西部向である。(DXLDyg 2/13)

◎サイクロンでRNW Madagasacar送信所ダウン 5版 新規
 巨大なサイクロン"Giovanna"がマダガスカルを通過し、首都からRNW送信所までの道路は水浸しとなった。また送信所の建物の内2棟は屋根を吹 き飛ばされた。屋根を吹き飛ばされた建物の中に高圧部分があったため、2月14日より送信所は停止を余儀なくされている。また4基の送信アンテナ、衛星中 継用のディッシュアンテナを被害を受け修理が必要な状況である。送信機自体に被害はなく、送信所の職員も全員無事であった。首都Antananarivo にある連絡事務所もサイクロンの被害を受け、送信所との間の通信線が途絶した状態である。復旧に全力を尽くしているが、IBB、DW、Radio Vatican等のクライアントには自前サイトからの代替送信を要請している。(MN 2/14)

◎BBC WS 2月29日に創立80周年 〜記念放送実施 5版 新規
 BBC World Serviceは来る2月29日に創立80周年を迎える。これを記念して特別番組が予定されている。また同局のweb(http: //bbc.co.uk/worldservice)上で英語(12時間)及び12の言語で1日中ビデオの特別放送が実施される。また通常Bush House内部(BBC WSは2012年度にはBush Houseを出ることになるのでBush Houseからの公海はこれが最初で最後となる)で秘密裏に行われているBBC World Serviceの日例編集会議を当日に限り公開し生放送する。また聴取者が参加可能な特別番組も多数放送する。
 BBC Word Serviceの英語放送で当日(00時以降は翌日の3月1日)行われる予定の特別番組は以下の通り。
 18:00  日例編集会議の生中継
 20:00 World Have Your Say(聴取者参加番組)
 00:00 世界的動物学者David Attenborough卿による聴取者参加トーク番組
 02:00 World Business Report、Focus on Africaでパネルトーク
 04:00 Health Check 「オリンピック選手を作るには?」
 05:00-06:00 Newshour 国際放送は将来どうあるべきかのディスカッション 
 07:00-08:00 The Strand Extra 世界のアートに関する特別編集番組
(MN 2/15)

◎2月13日はWorld Radio Day(世界ラジオの日) 4版新規
 2011年11月3日に開催されたユネスコの第36回総会で年1回「世界ラジ オの日」(World Radio Day)を設けることになった。この構想はスペインのラジオ学会が4年前に発表したものである。2月13日に決められた理由は1946年にUnited Nations Radioが開始された日だからである。「世界ラジオの日」を設ける目的は、@ラジオの重要性の認識、Aラジオからの情報を得ることの促進、B放送局間の 連携強化の3点である。第1回目の今年は記念行事が行われる。詳しくはhttp://www.worldradioday.org/を参照のこと。(MN 2/9)
  ユネスコは「世界ラジオの日」に際して次のようなメッセージを発表した。ラジオは通信の最も生き生きとした姿である。ラジオ放送局は衛星放送と比べて短時 間、低コストで開設することができる。特に大都市から遠く離れたコミュニティーや文盲・身体障害・貧困な人々には有効な通信手段で、このような状態の人 々にも社会的議論に参画する糸口を与える。情報にアクセスするのにアプリもwebも不要で、更に無料である。(MN 2/11)





◎Radio Verdad開始が一時的に23:00に 4版新 規

 グアテマラRadio VerdadのEdgar Madrid局長によると、同局の女性アナウンサーが急に退職したため、同局は20:00-23:00の放送が出来なくなり23:00開始(終了は15: 05)となっている。この開始時間は2月20日過ぎまで続く見込みである。(JSWC 大武逞伯氏) しばらく日本では聞こえなくなリますね。

◎韓国地下局DRM放送実施 3版新規
 韓国の地下局「人民の声」の送信機からノンストップ音楽のDRM放送が出てきた。アナウンスは全くないので確認のしようがないが、信号の 強さ等からまず間違い無いと思われる。精密に周波数を測定すると、「人民の声」のAM放送とDRM放送直前に出るキャリアーとの間に3Hzの誤差があるこ とが確認できた。「人民の声」の放送(13:55-08:00過ぎ)が終了すると一度キャリアーが切れること等から昨年ITUに登録された長安送信所から 出ている可能性も否定できない。
 最初に気がついたのは名古屋のDXer Hiroshi氏で2月3日から開始された模様である。同氏のモニターによると次の様に出ている。周波数は4557kHz。
 2月3日: 08時01分39秒に「人民の声」AM放送 s/off、08時05分47秒にキャリアon、08時05分51秒〜08時08分23秒 08時08分29秒〜09時20分 DRM放送
 2月4日: 08時02分08秒に「人民の声」AM放送 s/off、08時03分07秒〜13時08分23秒DRM放送
 2月5日: 08時03分23秒に「人民の声」AM放送 s/off、08時04分15秒〜10時22分08秒DRM放送
  DRM放送のラベルは日によって「TX6 25875」または「TX7 3985」と異なる表示がされるが、IDは8299で共通である。名古屋ではほぼ100%復調できている。目的等詳細は不明。(NDXC 長谷川清一氏) 北朝鮮にDRM受信機が普及しているとは思えませんので、新送信所に設置された新送信機(最近の送信機は必ずDRM送信可能となってい る)の試験(本当にDRM電波が出るか試している)かも知れません。

◎ビルマが新周波数に
 スリランカのVictor Goonetilleke氏によると、Radio Myanmarは10:30-12:30、15:30-17:30に新周波数9590kHzで出ている。これはYangonより以前から出ている 9730kHz(11:30-12:30、16:00-16:30)とは別内容の放送である。(WWDXC TP 1048)
 米国のRon Howard氏は1月22日の22:30に7100kHzで同局を受信した。地方語の放送で以前に5985、7185kHzで出ていたのと同じ音楽とチャ イムが出た。日本の長谷川清一氏も同日17:30にs/onするのを確認している。(DXLDyg 1/22)
 7100kHzは1月24日には7110kHzにQSYした。20:30過ぎに日本の長谷川清一氏、22:30頃に米国のRon Howard氏によって確認された。(DXLDyg 1/24)
 インドのJose Jacob氏によると7110kHzの朝の放送は08:30-10:30に行われている。また夜の放送は23:30に終了している。(DXLDyg 1/25)

◎ビルマの最新スケジュール 3版新規
 スリランカのVictor Goonetilleke氏によると、Radio Myanmarの最新スケジュールは次のようにモニターされている。
 08:30-10:30 5915 5985 6030 7110
  10:30-12:30 15:00-17:30 9590
 11:30-18:58 9730 (英語11:30-12:30、16:00-16:30)
  18:30-01:00 5985
  20:00-23:30 7110
  ??:??-00:00 5915
  (DXLDyg 2/7)

◎ビルマに新局? 〜Rakhine Broadcasting Station 3版 新規
 ビルマにRakhine Broadcasting Stationとアナウンスする新局が出現した模様である。インドのBabul Gupta氏によると、IDはビルマ語で「Rakhine Athan Lwin Thana ma athan lwin ne baday, yakhu achien ga sa bi thayinda asisingo set la athan klwin ba may shin」(Rakhine放送局からお送りしています、これからの番組は少数民族語番組です)。アナウンスによると放送時間と言語は以下の通り。
 08:00-09:30 Chin 09:30-10:30 Kachin 7110
 10:30-11:30 La 11:30-12:30 Po  14:30-15:30 Geba 15:30-16:30 Kokang 16:30-17:30 Karen 17:30-18:30 Shan 9590
 19:30-20:30 Kayah 20:30-21:30 Gekho 21:30-22:30 Mon 7345
 米国のRon Howard氏は7345kHzで同名の局が22:30に終了するのを確認したが、中国(CNR1)の混信が激しく困難な受信状況であった。日本の青木氏 は7110kHzがRakhine Broadcasting Stationと推定している。(DXLDyg 2/7 2/8) 上記のGoonetilleke氏のモニター結果と微妙に異なっています。 Rakhine(ラカイン)はビルマ再西部のベンガル湾沿いにある細長い形の州で、アラカン州とも言います。ビルマとは民族が異なり分離独立運動が盛んな 場所です。ビルマ政府は米国政府の要請等もあり少数民族対策にも力を入れ始めており、Radio Myanmarの新しい少数民族向放送のニックネームかも知れません。ラカイン州に新たに放送局が設置されたのかどうかは不明です。

◎海賊局Radio Batavia出現 3版 新規 
 英国のKees Swaagman氏とAxel Röse氏によると、海賊局Radio Bataviaが出現し日曜日〜月曜日の21:00-01:00に1539kHz及び短波の3900、3930、3935kHzの何れかで放送する。同局 のwebサイトはhttp://www.radiobatavia.tkである。米国のGlenn Hauser氏によると、Bataviaはインドネシアのことであるし、同局のサイトはトルコにあるが、インドネシアやトルコの局ではなく、オランダの海 賊局であろう。webもオランダ語である。(DXLDyg 2/7)

◎Ardic DX Clubが創立14周年記念クイズ 3版 新規
 インドTamil Nadu州のArdic DX Clubは今年(2012年)で創立14周年を迎える。これを記念して同クラブはクイズを実施する。このクイズはhttp: //dxquiz.wordpress.com/に記載されたBCLに関する25の質問に3-4択で答えるもので、誰でも参加できる。正解者には賞品が用 意されている。クイズ実施期間は2月6日〜3月31日までで、答えを T.Jaisakthivel, Radio World / Gyanvani FM, Assistant Professor, Department of Communication, MS University, Abishekapatti, Tirunelveli – 627 012, Tamil Nadu , IndiaにAIRの受信報告(どの周波数でも可)とともにインドの25ルピー切手またはIRC2枚または2ドルを同封して送付する。なおドル札を送る時 は書留便にすること、さもないと確実に盗まれてしまう。(DXLDyg 2/5)

◎WRTH2012のB11スケジュール増補出る  2版新規

 WRTH社はWRTH2012年版におけるB11スケジュールの増補を2月1日に発表した。8ページあり、http://www.wrth.comより pdf形式でダウン ロードできる。(WRTH) 

◎リベリアELWA局を再建に
 昨年11月8日に放火で全焼したリベリアのELWA局が再建に動き始めた。同局を運営するELWA MinistriesのKedrick L White代表はこの火災で同局の持つ録音資産は70%が焼失、また放送設備、事務設備、建物のすべてが失われたため、直接損害額だけで25万ドルにのぼ り、その ままの再建にも40万ドルが必要であるとしている。今回寄付を集めて再建に着手することになったが、新たに高等学校、劇場、宿泊施設、病院も併設する大規 模施設を建設する予定で米国で建設費用350万ドルを調達する予定にしている。ELWA局はリベリア政府に目を付けられており、政府は昨年局が使用してい る137 エーカーの土地を不法占拠であるとして裁判で返還を求めた。これに対しELWAは前代の大統領が合法的に提供したものであると反論していた。(MN 1/4)

焼失前の局舎(ELWA MinistryのHPより)


◎BBC World Serviceコマーシャル導入へ
 BBC財団はBBC World Serviceの放送内及びwebページにコマーシャルを入れることを認めた。これは公共放送BBCの歴史上初めてのことである。手始めにアラビア語、ロ シ ア語、スペイン語のwebサイトに広告が入る。BBC World Serviceは年間予算を4600万ポンドも削減され、600人が解雇される事態に至っているが、英国政府からは300万ポンドを広告で稼ぐように要請 されている。(MN 1/5)
  これに対して旧BBC関係者からは怒りの声が上がっている。(DXLDyg 1/11) 2月初旬現在は入っていません。「醜態」をさらすことにならないと良いのですが。

◎Worldwide Listening Guideの新版発行
 John Figliozzi氏著のWorldwide Listening Guideの新版が昨年12月に発行された。2009年に発行された初版は160ページであったが、新版は112ページと薄くなった。価格は変わらない。 英語放送を中心とした番組案内で、4000の番組が時間別に列挙されており、内容検索も可能。特にBBC、ABC(オーストラリア)、CBC(カナダ)、 RTE(アイルランド)、RNZ(ニュージーランド)、NPR(米国)の各局は詳しく記述されている。主として米国で外国の放送番組を聞きたい人向けで、 時 刻もUTCの他EDT(東部夏時間)でも記載されている。AM/FM放送、短波、インターネット、衛星等すべてのプラットホームで受信できる放送を対象と しており、特に短波放送にフォーカスしたものではないので、WRTHと併用する必要がある。(MN 1/5) 価格は米国Amazonで$24.95(送料別)です。

表紙も変更されている


◎VOAの名称差し止めに対して訴訟
 ルイジアナ州で「Voice of America」の名称でwebサイトを開設しているRobert Namer氏に対してBBG(Broadcasting Board of Governors)は名称利用の差し止めを申し立てたが、同氏はこれを不服として同州の裁判所に調停を求める訴訟を行った。同氏はhttp: //thevoiceofamerica.comを開設している。(MN 1/5)

thevoiceofamerica.comのロゴ



◎コンゴ民主共和国で外国放送の制限強化 〜米国が警告

 コンゴ民主共和国ではRFIの国内中継が新年になって禁止された。これに対して米国は1月5日同国政府に対して放送を再開するように要求した。 現職のJoseph Kabila大統領が不正選挙で当選したとRFIが報じたのが原因である。同国は2009年10月にも軍の民主化を要求したRFIの放送を停止させたこと がある。 (MN 1/6)
 コンゴ民主共和国で政府により停止されていたRFIのFM中継は米国の警告を受けて1月9日に復活した。同国では11月に当選したJoseph Kabila大統領に対して、対立候補のEtienne Tshisekedi氏より選挙に不正があり本当は自分が当選したとの主張がなされていた。同国のメディア通信相Lambert Mende氏は裁判所の決定に従っただけであると述べた。(MN 1/10) フランスが世界に誇るRFIの旧フランス領諸国におけるFM放送ももろさを持っています。そのRFI自体が今度は廃止されそうですが。

◎Radio Dunamis放送再開
 スリランカのVictor A. Goonetilleke氏によると、昨年12月初め以来QRTしていたウガンダのRadio Dunamisが1月10日に復活した。周波数は以前と同じ4750kHzで、00:50-01:20に確認できた。(DXLDyg 1/11)

◎Abkhaz Radioの情報
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、 Abkhaz Radioは定期放送を毎週金曜日の16:00-17:08に9535khHzで行っている、また不定期放送は月・水曜日の12:30-14:00及び 23:00-02:20に1350kHzで行われている。(DXLDyg 1/12)

◎Radio Quito復活 〜月数回の不定期放送?
 米国のStephen Wood氏によると、エクアドルのRadio Quitoが1月12日の19:58頃4919kHzで復活しているのが確認された。放送開始アナウンスの後ニュースが放送された。短波の周波数をアナウ ン スしていた。Glenn Hauser氏によると、月1-3回程度短波送信機に火を入れているようである。(DXLDyg 1/12)

◎Babcock社BBC-WSの送信を10年間請負受注
 Babcock社は入札の結果2012年度(英国の年度は日本と同じ)よりBBC World Serviceのラジオ・TVの送信を10年間請け負うことになった。受注総額は2億ポンドである。主な受注内容は以下の通り。
 ・BBC短波放送の全世界への送信と周波数のスケジューリング。初年度は18万335時間。
 ・6ヵ所のBBC高出力送信所と発電施設の維持管理。ターゲット地域はアフリカ、中東、インド亜大陸、東南アジア。
 ・短波放送受信状況のモニタリング。
 ・送信施設及び中継局向衛星ネットワーク(128カ国、650ヵ所、受信機1300台)の維持管理。
 ・世界150ヵ所にあるFM中継局の維持管理。
(Babcok社webサイト 1/12) 元々BBCから分かれた業務ですから受注は当然でしょう。BBCの短波からの即時完全撤退は避けられたようにも見受けられます。


 
◎国際短波周波数調整会議短波以外の領域にも拡張
 マレイシアのKuala Lumpurで開催された第8回国際短波周波数調整会議は全世界の50短波局から95名が参加して開催された。この会議は欧州のHFCC、アラブの ASBU、アジア・太平洋のABU-HFCの3団体が共催して行われ、3団体で世界の90%近くの短波放送局を網羅している。混信回避のための技術的調 整は、コンピュータソフトウェアを使用して行われたが、今回の会議では、今後は短波周波数調整プロセスをインターネット等他のメディア手段とも関連させて 行 うことを決定した。(MN 1/13)

◎ウルグアイ短波局情報  2版追加
 ウルグアイのHoracio Nigro氏によると、同氏はウルグアイの海岸地区に移動してDXingを行い、同国ArtigasにあるLa Voz de Artigas(コールCXA3)を6075kHzで確認した。時刻は21:00過ぎで、コールサインはCX118(中波1180kHzのもの)と 言っていた。(DXLDyg 1/13)
 Horacio Nigro氏が同局へ受信報告を送ったところ、局のオーナーのRoberto Murillo氏から直接電話がかかってきた。氏によると湿気で短波送信機が故障し、湿気を除去して1月に放送を再開した。現在の放送時間は22:00- 01:00 (3月12日以降は21:00-00:00)で、受信報告が寄せられれば今後放送を継続したいとしている。またアンテナも倒壊状態であり、もっと高いもの の再建にとりかかるとのことであった。webページには31mbでも放送する計画が記載されているが、その点については不明であった。(DXLDyg 2/3) QTHはAvda. Lecueder 483, Artigas, Uruguay、E-mailはradioartigas118 @ gmail.com。




◎OzyRadio停波中
 オーストラリアのIan Baxter氏によると、同国のOzyRadio(3210、5050kHz)はWRTH2012には掲載されていない。同局は2011年7月に年末まで の予定で停波した。年末までには新しい送信所から送信を再開することにしていたが、実現されていない。新送信サイトが確保されていないからである。 (DXLD 1202)

◎EDC Sudan Radio Service送信停止
 EDC Sudan Radio Serviceは1日3回計2時間行っていたDhabbayya送信所からの短波送信を停止した。(DX MIX NEWS 1/10)

◎Radio Netherlands Worldwide 70%予算削減で大リストラ敢行
 2012年1月10日Radio Netherlands Worldwide(RNW)の3労組は経営側と本年の人員削減計画について合意した。オランダ政府はRNWの予算を2013年1月より現在の年間 4600万ユーロから70%削減して1400万ユーロにする方針である。それに伴いRNWは現行の放送を廃止し、言論の自由のない国向に情報を送 る業務に特化することにしている。それによって削減される人員には可能な限り新しい職を紹介する予定で職業訓練も実施する。現在31ヵ国から来ているオラ ンダ人以 外のスタッフは本国に帰って職探しをしてもらう。RNW自体は2012年に新しい目的のための組織体に移り変わる予定で、その詳細は2012年の第2四半 期に発表される予定である。(MN 1/10) 大半の短波放送だけでなく、Media Networkもなくなってしまう可能性が大です。

◎BBG将来は米国の国際放送を一本化 〜RFE/RLとVOAは合併に
 米国のBroadcasting Board of Governors (BBG) は国際放送に関するリストラ計画を発表した。それによると現在個別団体が行っているRFE/RL、RFA、Middle East Broadcasting Networksの3国際放送を2016年までに合併して大幅な費用削減を行う。またその後はVOAなど連邦政府が行っている国際放送も合併して米国の国 際放送組織を一本化する。(MN 1/20)

◎ARDXCのChris Hambly氏死去
 オーストラリアARDXCのJohn Wright氏によると、1968年以来ARDXCのメンバーとして活躍したChris Hambly氏が昨年12月18日に死去した。(DXLD 1203)

◎Radio Belarus新周波数11730kHzに
 ウクライナのAleksandr Diadischev氏によると、Radio Belarusは20:00-08:00の放送に新周波数11730kHzを使用している。従来は7360/7390kHzであった。(DXLD 1203)

◎Radio Kashmir-Leh局がQSY
 インドのJose Jacob氏によると、Radio Kashmir-Leh局は4760kHzから4747.6kHz付近にQSYしている。4720kHz付近までQSYしている可能性もある。放送時間は 11:13-13:00(日曜は13:30)、20:30-01:30。同局の技術者に電話したところ寒さと悪天候により送信機の調子が悪くなっていると のことであった。なお同局のE-mailも不通となっている。出力は現在7kWで出ているとのこと。(DXLD 1203)

◎Radio Mayakが受信報告を写真で発表
 米国のSergei Sodekin氏によると、ロシアのRadio Mayakは海外の聴取者からの手紙にQSLを発行するようになったが、同時にインターネット上でその写真を公開するようになった。例えば原発事故で注目 を集めている日本の福島県のDXerからの受信報告の写真が同局のTwitterにそのまま掲載されている。同局の聴取者担当Xenia Tsvetkova女史が福島県からの受信報告に感動して発表したものだが、個人情報に当たる住所等の情報も公開されてしまっている。 Sergei氏は同女史に個人情報に当たる部分を削除するように求めたが女史から返事はない。(DXLD 1203)

◎RTMのSarawak FMが11630kHzに出現
 米国のRon Howard氏によると、Kajan送信所から出ていると思われるRTMのSarawak FMの番組が11630kHzで18:55-20:20頃に受信された。日本の長谷川清一氏も確認している。(DXLDyg 1/22)

◎ドイツRadio 6150が試験放送
 ドイツRadio 6150のMark West氏によると、同局は送信機を新調したため1月21日の6155kHz付近、同23日に6150kHzで試験電波を発射した。送信出力は300Wで あった。今後1-4kW程度でフルパワー試験を実施する予定である。受信報告はqsl @ radio6150.deにて受け付け、QSLカードを発行する。
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、送信所はRohrbach近郊のIngolstadtにあり、正式免許を受けている。(WWDXC TP 1050)

◎米国の郵便料金値上げ
 1月23日より米国の郵便料金が値上げとなり、国際航空便の最低料金は98セントから$1.05となった。(DXLDyg 1/24) 米国でも1ドル札1枚では返信料をカバーできなくなりました。なおドルの下落で欧州では大半の国で航空料金がドル換算で2ドル以上となっており、これらの 国では2ドルでも不足となります。

◎中国北廣電子集団が600kW中波送信機完成
 インドネシアのAlan Davies氏によると、中国北京の北廣電子集団(BBEF)は600kWの中波送信機を完成し、2011年12月27日に陝西省の西安に設置し 1170kHzにて試験電波の発射を開始した。この高出力中波送信機は2012年初めには正式運用に入る。中国内陸部には高出力中波送信機が不足している ため、今後同社製送信機の配備が進むものと思われる。(WWDXC TP 1050) 西安は次期指導者習近平氏の出身地でもあり強化が進められているものと思われます。

◎現オーストラリア海岸局のQTH
 米国のAl Muick氏によれは、現在Globe Wireless社の配下に入っているオーストラリアの海岸局(VJS Perth Radio及びVIE Darwin Radio)の連絡先は、Integrated Technical Services PTY Ltd., Globe Wireless, GPO Box 3850, Darwin NT 0801, Australiaであり、受信報告はここに送れば良いことが判明した。これらのオーストラリア無線局の連絡先は http://web.acma.gov.au/pls/radcom/register_search.main_pageに掲載されているのでコール サインから検索することができる。(DXLDyg 1/27) VJS、VIEともに現在も短波によるデジタル送信をFSKによって行っています。Integrated Technical Services社はSydneyに本社があるエンジニアリング会社ですが、同社のDawin支店がVJS/VIEの連絡先となっています。

◎ブルガリア1980年代までは共産主義秘密放送を中継
 Radio Bulgariaは短波で行われた最後の英語DX番組で、1960-1980年代にRadio Moscowの放送の他に3つの共産主義秘密放送、Radio Magallanes(チリ向)、Radio España Independiente(スペイン向)、Radio Courier(イラン向)を同局の短波送信所から送信していたことを公式に明らかにした。(Media Network 1/28) これらに事実は当時すでに常識となっていましたが公表されていませんでした。なおRadio Magallanesは当時のRadio Moscowのチリ向サービスですので秘密放送とは言えないかも知れません。

◎韓国国防部放送の新スケジュール
 NDXCの長谷川清一氏によると、1月29日現在韓国国防部(MND)の北向放送は以下のスケジュールで送信されている。
 13:00-13:40 6230 6135 男性アナ
 14:00-14:40 6550 6435 女性アナ
 19:00-19:40 6550 6435 女性アナ
 21:00-21:40 6230 6134 男性アナ
(DXLDyg 1/29)

◎DWがwebサイト一新に
 Deutsche Welle (DW)は2月6日より同局のwebサイト(http://www.dw.de)を一新する。Erik Bettermann局長は「webサイト上で30の言語でDWの提供するすべての情報が得られるようにしする」としており、DWの新たな情報提供手段と することを明らかにした。web上では新たにTV番組の放送も開始され、TVのラジオを統合した統合アイデンティティを打ち出す方針。(MN 1/31) 短波を含む電波による放送廃止への序曲と見られます。

2月6日よりはロゴも新しいものに変更された



◎BBG議長辞任 〜著作に打ち込むため

 米国Broadcasting Board of Governors(BBG)のWalter Isaacson議長が辞表を提出した。同氏はアップル社の故Steve Jobsの伝記を書きベストセラーとなった。これに気を良くした同氏は更に別の著作に着手し、もはやBBGの仕事に打ち込む時間がなくなったというのが辞 任の理由である。(MN 1/30)




◎海岸局からVOA NewsをRTTY送信
 アラバマ州Mobileの海岸局WLOは、8473kHzでメキシコ湾及びカリブ海を航行する船舶向に24時間のRTTYとSITOR-Bによるニュー ステキストの送信サービスを開始した。ニューステキストはVOA Newsからの提供によるものが大半である。WLO局によればこのサービスは昨年(2011年)8月より同局社長のRene Steigler氏(K4EDX)の発案で開始されたもので、出力は1kW、RTTYの速度は45ボー、周波数シフトは170Hzである。誤り自動訂正の 行われるSITOR-Bモードの方が再現率は良い。(Kimandrewelliott.com 1/29)




出展略称

 DXLD DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 MN Media Network
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW
Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX
Hard-Core-DX
  JSWC
Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU
: Asia-Pacific Broadcasting Union
 BBG: Broadcasting Board of Govenors
  WRTH
: World Radio TV Handbook


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