月刊短波2012年4月号(第2版)
編集 赤林隆仁  時間 JST




◎Radio Canada Internationalがいよいよ終焉に! 〜短波放送廃止に 2版新規
 カナダ政府は3月末にRadio Canada International(RCI)に対する支出の大幅削減を決定した。これを受けて4月4日RCIのHelene Parent会長が職員の2/3に当たる40人を7月末に解雇することを発表した。RCIの英語、フランス語のニュース室、ロシア語部、ポルトガル語部 が廃止され、短波放送は廃止される。8月以降は英語、フランス語、アラビア語、スペイン語、中国語の放送がインターネット上に残るのみとなる。 (DXLDyg 4/5)

◎Radio Saxoniaがイースター特別放送 2版 新規
 スペインの Manuel Méndez氏によると、ドイツの海賊局Radio SaxoniaがMV Baltic Radioの送信機を借用してイースター特別放送を実施する。期日と周波数は以下の通り。
 4/6 17:00 6255
  4/8  16:00 6255  17:00 9480  18:00 6255  20:00 9480
  4/9  17:00 9480  17:00 9480  18:00 6255
  9480kHzはMV Baltic Radioの1kW送信機から、6255kHzは700Wの中継局から出る。
(DXLDyg 4/3) 同局のQTHはc/o SRS Deustchland, PF10 11 45, D-99801 Elicenach, Germany、E-mailはradiosaxonia @ we.deです。

◎Scandinavian Weekend Radioが特別24時間放送  2版新規
 インドのAlokesh Gupta氏によると、 Scandanavian Weekend Radioは来る4月6-7日に24時間の特別放送を実施する。詳しいスケジュールは http://www.swradio.net/schedule.htmを参照のこと。また以降、5月4-5日、6月1-2日、6月22-23日(白夜 特別放送)に24時間特別放送を実施する予定である。(DXLDyg 4/5)

◎「人民の声」DRM放送の韓国送信を確認 2版 新規
 今までノンストップの音楽しか受信できなかった4557/6600kHzのDRM放送について、3月18日の00:00から両波に出ていた「人民の声」 が AMからDRMに切り替わることが確認され、この DRM放送が間違いなく韓国のNIS関連の送信設備から出ていることが確認された。DRM放送のラベル表示にある「TX7 3985」、「TX6 25875」は同じNISが行っている対北地下局「希望のこだま」の周波数と思われるが、2587.5kHzは現在使用されていない。但しDRM放送の目 的に関しては相変わらず不明である。4557kHzに昨年秋まで出ていた平壌放送は現在も止まったままなのでジャミング目的という見方には疑問がある。欧 米 ではWRTHの巻末リストで4557kHzに平壌放送がリストされているため「北からのDRM放送」という見方をしているが、同一周波数で出ている「人民 の声」のアナウンス口調が北をまねたものであるだけで、全くの間違いである。(NDXC 長谷川清一氏)長谷川氏によれば、DRM放送はNDXC会員が確認したものです。08:30頃開始し13:05頃 終了し、中身はノンストップのポップス。4557kHzは「TX7 3985 18.4bps EEP AAC+ P-StereoID:8299」と表示される。6600kHzは「TX6 25875 18.40 kbps EEP AAC+ Mono ID:8299」と表示されるそうです。

◎Transport Radioがアムステルダム・モーターショウ臨時放送  2版 新規
 イギリスのMike Terry氏によるとオランダのTransport Radioは4月4日の19:01-20:00に6095kHz(Wertachal送信所)より試験送信を行った後、4月17日〜21日の Amsterdam Motor Showの期間中19:01-23:00に同周波数で放送する。期間中の受信報告・コメントを歓迎する。E-mailはstudio @ transportradio.nlに。詳細はhttp://transportradio.nl参照のこと。(DXLDyg 4/2)

◎ベトナム海洋気象局情報 2版 追加
 ベトナムの海洋気象局が日本各地で受信されている。これはVietnam Maritime Communication and Electronics Company-VISHIPELによるVietnam Coastal Radio Station System Network配下の各局が行っている気象通報で、色々な局が出ており、強い局も非常に弱い局もある。ほとんどベトナム語だが一部英語のアナウンスを流す 局もあ る。面白いことに通報が終わったあとCMを流している。周波数は7906kHzUSBだが、8294kHzUSBでも一部が受信されている。 VISHIPELのURLは http://www.vishipel.com.vn/Index.aspx?page=about&tab=hm。(NDXC 長谷川清一氏)
 ベトナム海洋気象放送はList of Coastal Radio Stations(2010年版)に登録されたスケジュールでは以下のように行われている。
 ■7906kHzUSB 07:20-11:20 19:20-23:20
     Kien Giang 07:20 19:20 Qui Phong 07:35 19:35 Hue 07:50 19:50 Hon Gai 08:05 20:05 Phu Yen 08:20 20:20 Ca Mau 08:35 20:35 Nha Trang 08:50 20:50 Hai Phong 09:05 21:05 Vung Tau 09:20 21:20 Da Nang 09:35 21:35 Ben Thuy (Vinh) 09:50 21:50 Ho Chi Minh 10:05 22:05 Mong Cai 10:20 22:20 Phan Rang  10:35 22:35 Phan Tiet 10:50 22:50 Can Tho 11:05 23:05
  ■8294kHzUSB
    Hai Phong 09:05 21:05 Da Nang 09:35 21:35  Ho Chi Minh 10:05 22:05
 各局のQTHとE-mailアドレスは以下の通りである。
      Kien Giang:S 546 Ngô Quyn, Phưòng Vĩnh Lc, TX. Rch Giá, Kiên Giang     E-mail: kgiang_radio @ vishipel.com.vn
      Qui Phong: S 2 Phan Chu Trinh, TP. Quy Nhơn    E-mail: qnhon_radio @ vishipel.com.vn
      Hue: Cng v Hàng hi Tha Thiên Huế, Xã Phú Tân, Phú Vang, Tha Thiên Huế   E-mail: hue_radio @ vishipel.com.vn
      Hon Gai: S 10 Lê Thánh Tông, TP. H Long, Qung Ninh   E-mail: hgai_radio @ vishipel.com.vn
      Phu Yen: Đường Lê Dun, Phường 7, Huyn Tuy Hoà, Phú Yên   E-mail: phyen_radio @ vishipel.com.vn
      Ca Mau: Khóm 5, Phường 1, đường Ngô Quyn, Thành ph Cà Mau   E-mail: cmau_radio @ vishipel.com.vn
      Nha Trang: S 40/ 1 Đường Trn Phú, Phường Vĩnh Nguyên, TP. Nha Trang   E-mail: ntrang_radio @ vishipel.com.vn
      Hai Phong: S 2 Nguyn Thượng Hin, TP. Hi Phòng (VISHIPEL本部)  E-mail: hphong_radio @ vishipel.com.vn
      Vung Tau: Đi Ngc Tước, Hm 259 Lê Hng Phong, Phường 8, TP. Vũng Tàu   E-mail:  vtau_radio @ vishipel.com.vn
      Da Nang: S 261 Nguyn Văn Linh, TP. Đà Nng   E-mail: dnang_radio @ vishipel.com.vn
      Ben Thuy (Vinh): Khu nhà ngh A7, Cng Ca Lò, TX. Ca Lò, Ngh An    E-mail: bthuy_radio @ vishipel.com.vn
      Ho Chi Minh: S 432-436 Nguyn Tt Thành, Qun 4, TP. H Chí Minh   E-mail: hcminh_radio @ vishipel.com.vn
      Mong Cai: S 4 Hu Ngh, P. Hoà Lc, TX. Móng Cái, Qung Ninh   E-mail: mcai_radio @ vishipel.com.vn
      Phan Rang: Đường 16 tháng 4, Thôn M Phước, Xã M Hi, TX. Phan Rang, Tnh Ninh Thun   E-mail: phrang_radio @ vishipel.com.vn
      Phan Tuit: Khu ph 5, Phường Hưng Long, Th xã Phan Thiết, Tnh Bình Thun    E-mail: phthiet_radio @ vishipel.com.vn
   Can Tho: S 14/ 11 Lê Hng Phong, TP. Cn Thơ   E-mail: ctho_radio @ vishipel.com.vn
 各局の放送時間は5-6分程度で、Ho Chi Min局は若干長く、Hai Phong局はもっと長い。Ho Chi Minh局のみ英語のアナウンスがあるがすんなり「ホーチミン」とは聞こえない。他の局はベトナム語のみ。21:05のHai Phong局は送信時間が長く15分以上に渡ることがある、Hai Phong局以外は通報終了後1分間CMが放送されている。また21:20からのVung Tau局とリストされている局は確認できていない。(赤林)
 上記のリスト外の23:20からも送信を行っている局がある。メッセージは2-3分と短い、以後23:35、23:50、00:05....と同様の短 いメッセージが続く。なおこれらの海岸局は日本のJICAの協力で建設されたものである。(NDXC 長谷川清一氏) 
 Phan Rang Radioからの返信によると、7906kHzの他の周波数(多分8294kHz)でも送信を行っている。また16局はHai Phong Radio(本局)が第1級局、Ho Chi Min Radioが第2級局、他は第3級局との位置付けがなされている。定時送信の他に低気圧や台風(最近も季節外れの台風が来た)が発生した時は必要に応じて 時間外でも臨時通報を行うことになっている。また最後に流れるコマーシャルはベトナムテレコム(VITTEL)のものである。(赤林)長谷川氏が受信した 23:20以降のメッセージは上記でいう臨時通報に該当するものと思われます。ベトナム語で海岸局はdài thông tin duyên hi (dài:台、thông tin:通信、duyên hi: 沿海)と言います。ダナン海岸局のIDならば「Ðây là dài thông tin duyên hi Ðà Nng」と言っている筈ですが。

(左)Nha Trang局のオペレータ室(VISHIPELのHPより)
(右)SSB付短波ラジオで気象通報受信講習を受けるCa Mauの漁業関係者(Viet Nam News 3/29より)
       


◎ナイジェリアLugabe新送信所からの送信開始される 〜DRM送信を日本のDXerが受信

 ナイジェリアの副大統領Namadi Sambo氏は3月12日、Voice of Nigeria(VON)のLugabe(Abuja)短波送信所が運用を開始したことを正式に発表した。開所式典でVONのMallam Abubakar Jijjiwa局長は、世界全体をカバーするには更に2基の高出力短波送信機と2基のアンテナを必要とすると語った。今回新しく設置されたのはDRM送信 可能なThomcast AG社製250kW短波送信機と回転アンテナである。この種の送信施設がアフリカのサハラ以南に導入されるのは初めてである。このことでVONはアフリカ 第二位の短波放送局になったと局長は言っている。また今後VONは国際TV局も開設し世界にアフリカの現状を伝える予定であるという。
 新送信所からの送信スケジュールは以下の通り。
 14:00-17:00 15120 北アフリカ向  14:00英語 16:00 仏語
 17:00-24:00 9690 西部・中部アフリカ向  17:00 ハウサ語 18:00 フルフーデ語 19:00 英語
  00:00-00:30 11770 東部・中部アフリカ向 スワヒリ語
 00:30-01:00 9690 西アフリカ向  ヨルバ語
 01:00-01:30 15120 西アフリカ向 イボ語
 01:30-06:00 15120 北アフリカ向 01:30 アラビア語 02:00 英語
  06:00-08:00 7255 西アフリカ向 06:00 仏語 07:00 ハウサ語
 Andy Sennitt氏によれば同送信所は2009年に完成して運用に入る予定であったが、ナイジェリア政府の支払いが遅れたために工事(工事は2009年12 月に完成)や引き渡し(工事代金を支払って居なかったらしい)が遅延し3年遅れの開局となったと言われている。(MN 3/13)
  NDXCの長谷川清一氏によると、Lugabe送信所からと見られるDRM放送が3月9日の00:37(s/off)まで日本のDXerにより 15120kHzで受信された。島根県のDXerによると「Test transmission with TSW2300D with 125kW and curtain antenna to North」とのメッセージが表示された。なお当日はIkorodu送信所からも15120kHzでAM放送が同時に出ており、混信していた。 (DXLDyg 3/10) 
 送信所にはTHOMSON TSW2300D DRM対応送信機3台と2面のカーテンアンテナ、そしてALLISSアンテナが設置されている。
http://www.thomson-broadcast.com/products/radio-transmission/shortwave-transmitter-tsw-family/tsw-2300d-shortwave-transmitter
 送信所の衛星写真は; http://maps.google.de/maps?ll=8.966143,7.364241&spn= 0.00638,0.010933&t=h&z=17&vpsrc=0&lci=com.panoramio.all
  建設中のALLISSアンテナの写真はhttp://files.qrz.com/h/5n0och/rca_2.jpg、二面のカーテンアンテナの写真 はhttp://files.qrz.com/h/5n0och/antenna_2.jpgで参照できる。00:00からの15120kHzの英語放送 はこのところコンディションが悪く弱いが15120kHzより少し下(15119.82kHz)に出ている。03:00-050:0の英語も 15120kHzで出ている。こちらも周波数が少し下にずれている。05:00からの仏語は7255kHzで受信できているが、こちらは以前と同じように ハム音が乗っているので旧Ikorodu送信所から出ていると思われる。(NDXC 長谷川清一氏)ナイジェリアでは1991年以来Lagosではなく、Abujaが首都です。カネをかけた新送信所の設備がどこかへ消えてしまってその内に 聞こえなくなる事がないことを願いたいですね。
 
同局幹部による新送信所テープカット


◎ナイジェリアIkorodu送信所も更新
 Lugabe(Abuja)短波送信所が完成したが、Voice of Nigeriaでは従来使用してきたIkorodu短波送信所も引き続き使用することにしている。Lugabe(Abuja)送信所はVONが24時間放 送を行うために増設されたが、この目的のためには現用のIkorodu送信所も設備を更新して継続使用する必要がある。(MN 3/14)

◎BBC-WS短波放送の重要性を強調
 BBC World Serviceは2月29日創立80周年を迎えるに当たって短波放送について次のようにコメントした。当初放送は短波放送のみであったが、現在はFM放 送、デジタルラジオ放送、インターネット放送等多岐に渡り短波放送の役割は終わったように見えるが、実はそうではなく多くの人々のライフラインを維持する ために必要なのだ。短波放送を聞いている人はある場合には政府の眼から隠れて、電離層と地表との間で反射しながら国境を越えて数千マイルの彼方から飛来す る信号を受信している。しかも信号は不安定で、空電の影響を受けやすく、大体において日の出や日没時にしか状態が良くならない。しかし色々な雑音を背景に しながら短波放送は過去80年間人々に情報を届けてきた。短波放送を受信している人の例として南極、ビルマ、ソマリア、英国のリスナーの例が紹介されてい る。(BBC 3/1) 放送人は短波が不要だとは思っていないのです。

◎2012年EDXC総会はドイツで開催
 2012年のDXC総会はドイツ東部Berlinの南に位置するOchsenkopfで5月31日〜6月3日に開催される。今回のホストはドイツの Rhein-Main-Radio-ClubとデンマークのDSWCIである。会場はHotel Landgut Ochsenkopf(Duebener Heide, Sachsen-Anhalt. D-06773 Rotta Ortsteil Ochsenkopf)である。なお初めての試みとしてDSWCIの年次総会も併合開催される。DSWCIの総会が国外で開催されるのは初めてである。会 期中セッションの合間には周辺各景勝地へのオプショナルツアーが開催される。また6月3日にはSitkunai送信所から特別送信も行われる。基本参加料 は€25、晩餐会参加料は€25、オプショナルツアー参加料は各€25である。参加希望者はEDXC Secretary GeneralのTibor Szilagyi氏(tiszi2035 @ yahoo.com)に連絡する。(EDXC)

会場となるHotel Landgut Ochsenkopf



◎ギリシア13中波局を廃止
 米国の Christos Rigas氏によると、ギリシアのERTは現在22ある中波局の内13局を廃止する決定を行った。残存するのはBoyati Attica 729 100 EPA 1 (NET 105.8)、Megara, Attica 666 100 FILIA、Malgara Thessaloniki 792 100 ERA SPORT、Corfu 1008 100 Local Program & National Programs、Komotini, Rodopi 1404 100 Local Program & National Programs、Chania 1512 100 Local Program &National Programs、Rhodes, Dodecanese 1494 100 Local Program & National Programs、Zante 927 50 Local Program & National Programs、Florina 1278 10 Local Program & National Programsの9局である。廃止されるのはIoannina 765、Larissa 945、Heraklion 954、Attica 981、Perea 1044、Orestiada 1080、Malgara 1179、Tripolis 1314、Pyrgos 1350、 Volos 1485、Serres 1584、 Kavala 1602、Kozani 1602の各局である。廃止理由は経費及び電力の節減。廃止対象の中には歴史的な価値のある送信所もあり、またペロポソネス半島山間部ではFM電波が届か ずERTの放送が受信できない世帯が出ることが懸念されている。

◎北朝鮮送信機の入替で一時停波か?
 北朝鮮の球場(クジャン)送信所にある7基の送信機から出ている「朝鮮の声」放送は3月4日の05:00の放送から一斉に途絶し、その状態が09:00 まで続いた。中には30分後に復活した放送も若干あった。09:00以降は正常に戻った。中国の援助で球場送信所に中国製新送信機が設置され、切換のため に一時s/offしたものと考えられる。同時に江界(カンゲ)送信所の1基も入れ替えたらしく、6070kHzの日本語放送が1日途絶した。北朝鮮は 2011年6月中国に8人の技術者を派遣し新型100kW短波送信機とその後に予定される中波送信機の入替・設置の訓練を受けさせたことが確認されてい る。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)

◎Radio Pakistan財政危機続く
 Pakistan Broadcasting Corporation (PBC)のMurtaza Solangi会長によると、Radio Pakistanの赤字額は20億ルピー(約17.5億円)となっており、サービスを継続するためには財政支援が必要な状態である。3月3日に開催された 議会で同会長はこう訴えて早期の財政支出を求めた。パキスタン政府はRadio Pakistanへの財政支出を停止する代わりに携帯電話に2%の購入税をかけて財源とすることにし2012年度からの支出を打ち切ったが、携帯電話課税 法案は議会で廃案となり同局はハシゴを外された状態にあるという。(MN 3/4) 政府の約束破りはこの国でも見られるのですね。

◎AIR辺境地域の放送を拡充
 インド政府は辺境地域での公共放送「Doordarshan」及びAIRのサービスエリア拡大のために予算を10倍に増額することにした。情報通信省に よれば昨年度の関連予算は10億ルピーであったが、今年は98.6億ルピー(約159億円)を支出する。この内58.6億ルピーは 「Doordarshan」に、40億ルピーはAIR強化に割り当てられる。このように多額の予算が放送強化に割り当てられるのは珍しいことである。パキ スタン、中国、ネパール、バングラデッシュとの国境地帯での強化に重点が置かれ、「Doordarshan」は新たに10基の高出力送信機、25基の低出 力送信機、AIRは72基のFM送信機を設置する他、既存設備の強化も行う。(MN 3/4) 特に中国、パキスタンとの国境紛争を念頭に置いたものでしょう。

◎VOA予算削減に対する反響
 米国のNGO「Committee for US International Broadcasting」のAnn Nooan代表は、VOA広東語放送の完全廃止を盛り込んだBBGの2013会計年度予算についてコメントし、「連邦制定法94-350に述べられた広東 語を話す中国人に自由と民主主義を啓蒙するための情報を提供するという役割を無視している」と批判した。また同代表は「チベット向チベット語放送も廃止対 象になっているのは大変な驚きで、チベット人やダライラマに対する米国の尊敬の念を損なうものだ」と語った。この点についてチベットのリーダーの一人は 「BBGはVOAに関して公共の利益よりも商業的利益の追求を優先させるようになった、残念なことだ」と語った。(MN 3/5)




◎日本がパキスタンに高出力中波送信機援助
  日本の国際協力機構(JICA)はRadio Pakistanの近代化に13億8400万円を援助することを決定した。内容は@パキスタン・パンジャブ地方のFaqir Abadに500kW中波送信機を設置、A近代的設備を備えた5つのスタジオの建設、BRadio Pakistan Islamabadの主管制室の入替である。これは「Khyber Pakhtunkhwa、Tribal Area、Gilgit-Baltistan、及びPunjab地方の一部における教育・情報・啓蒙促進を目的としたRadio Pakistan中波放送網の再構築」という名称のプロジェクトの一環で、2010年7月より開始された同プロジェクトはこの事業が完成する2012年8 月に終了する。Faqir Abadに設置予定の送信機はアナログ/デジタル両対応、Radio Pakistan最大の出力を有するもので、1976年設置の老朽化して寿命が来た既存の真空管式1000kW送信機を置き換える。完成すれば夜間はこの 送信機だけでパキスタン全土をカバー可能である。デンマークのAndy Sennit氏によると周波数は585kHzでWRTHにはIslamabad (Fageerabad)とリストされている。(MN 3/6)

◎WINBが創立50周年記念QSLカード発行
 WINBのHans Johnson氏によると、米国WINBは今年で創立50周年を迎えるのを記念して、記念QSLカードを発行する。公式スケジュールは02:00-06: 59 13570 07:00-13:00 9265 だがこれは実際とは異なっている。受信報告はwinb40th @ yahoo.comまで。(DXLDyg 3/6)

◎ロシア地方局情報
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、ロシア地方局の最近の放送状況は以下の通りである。
 GTRK "Magadan" ; Radio Rossii 1 02:00-22:00 5940 7320 234kHz  ローカル番組 月−金 16:10-17:00 19:00-19:10 03:00-03:10 土 19:00-20:00
  GTRK " Murmansk"; Radio Rossii 5 10:00-06:00  657kHz ローカル番組 月−金 11:10-1200 12:10-13:00 15:00-16:00 18:10-18:15 23:10-24:00 火−土 02:10-02:15 土 15:10-16:00
  GTRK " Arkhangelsk"(Radio Pomorye); Radio Rossii 5 10:00-06:00 6160 ローカル番組 月−金 12:10-13:00 18:10-18:15 23:10-24:00  土・日 15:10-16:00 17:10-18:00
(DXLDyg 3/8)

◎Radio Nord 6月に特別送信
 スウェーデンの復古局Radio Nordは今年6月30日にストックホルム中心部のKammakargatanにあるInterhostelに部屋を確保した。ここにスタジオと事務所を 設置してRadio Nord送信停止50周年記念送信を行う予定で、当時のスタッフ声をかけている。記念送信は同日21時開始の予定で中波・短波(Sala送信所、 6060kHz?)の他インターネットと地元FM局で受信できるようにする。(DXLDyg 3/8)

◎BBC-WS新放送拠点から初めての放送
 BBC World Serviceは3月5日、Londonの新放送拠点(London News Centre)から初めての放送を開始した。最初の放送はビルマ語放送で、現地リスナーからの電話メッセージとアウンサンスーチー女史とのインタビューで あった。放送後BBC会長Mark Thompson氏はスタッフに祝辞を述べた。BBCのTin Htar Sweビルマ語部長は「今日は心に残る日だ。ビルマでは政府による情報統制が続いており我々の放送の役割は大きい」と述べた。アウンサンスーチー女史も毎 日BBCのラジオ放送を聞いており、「loyal listener」であるとのことである。BBC-WSは契約期限が切れるのを期に70年使用していたBush Houseを出てロンドン中央部の新放送拠点に移転したもの。新拠点には6000人のニュース部員が一同に集結する。Mark Thompson会長はリストラの続く中でもビルマ語、ペルシャ語、アラビア語等放送がライフラインになっている地域向放送は継続するとも語った。 2011年度のBBC-WSの予算は前年度より16%削られ、2014年度以降はBBCからの支出はなくなり、すべて政府支出のみでまかなわれる予定で、 更に大幅な予算削減が予定されている。68ヵ国語で世界をカバーしていたBBC-WSも現在では28ヵ国語になり、インターネットのみになってしまった サービスも多い。(MN 3/11)

◎AWRがスリランカ拠点を一時復活に 〜特別QSLを発行
 Adventist World Radio(AWR)のAdrian Peterson氏によると、同局はスリランカからの短波放送を一時復活する。同局は1950年代にスリランカの首都Colomboを拠点に放送していた が、1988年にGuamの KSDA局が完成するとアジア向放送拠点をそちらに移転した。同局のスリランカでの放送が開始されたのは1950年10月1日で「予言の声」名称で当時の Radio CeylonのEkala送信所(Colomboの北約30km)の設備を借りて短波放送(100kW及び7.5kW)を行っていた。現在のDX番組 「Wavescan」の前身である「Radio Monitors International」も1975年放送開始当初はColomboのスタジオで制作された。来る3月26日よりAWRは一時的にDWの Trincomalee送信所よりスリランカからの短波送信を復活する。期間は3ヵ月のみで6月末には終了する。これはGuamのKSDAで同期間に1号 及び2号アンテナのメンテナンス作業が行われるための措置である。AWRはスリランカからの送信復活を記念して特別QSLカードを発行する予定である。3 月26日からのスケジュールではTrincomalle送信所からの「Wavescan」は01:30-02:00  11740kHz、07:30-08:00 9730kHzに放送される予定で出力は125kWである。この放送に対する受信報告は返信料同封の上Indianapolisの本局に手紙で送ること。 (DXLDyg 3/11)

◎Kaliningrad送信所のE-mailアドレス
 ドイツのFritz-Walter Adam氏によると、ロシアのKaliningrad送信所のE-mailアドレスが変更になっており、新しく有効なアドレスは secretary_kortpc @ rtrn.ruである。旧アドレス(kortpc @ mail.com)は無効である。(DXLDyg 3/11)

◎Radio Sawtu LinjillaのA12スケジュール
 カメルーン向放送Radio Sawtu LinjillaはA12スケジュールでは以下のように放送する。放送はハウサ語、MediaBroadcast社の仲介でIssoudun送信所から送 信する。
 03:30-04:00 9655 11975 Issoudun 500kW 180度
 B11スケジュールではWertachal送信所が使用されていた。受信報告の宛先はmbayangacharles @ yahoo.fr 、担当はCharles Mbayang氏。(DXLD 1210)

◎AIR-Guwhati放送再開
 インドのJose Jacob氏によると、7420kHzのAIR-Guwhatiは一時オフエアーしていたが、3月8日から試験電波を発射し始めた。スケジュールは10: 30-11:30 ネパール語 11:30-12:00 Home Service 12:00-13:30 ベンガル語 16:00-17:00 ネパール語 17:00-20:00 ベンガル語 21:15-22:30 チベット語 23:45-00:15 ベンガル語 00:15-01:00 Home Service  01:00-02:00 ベンガル語 02:30-02:45 Home Service。(DXLD 2120)

◎イタリア時報局の記念復活送信継続
 スペインのManuel Méndez氏によると、旧イタリア時報局IBFの記念復活送信が5000kHzで続いている。アナウンスはモールスコードによる英語とイタリア語で英語 は「IBF, IBF, IBF, Standard Frequency and Time Signals from the National Electrotechnical Institute, Turin, Italy」と出ている。時間は16時台と13時台。(DXLD 1210)

◎ビルマ新局(?)について
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、クロアチアのRIZ社が昨年3月に香港の易達視訊有限公司(BTL)を介してビルマのYangonとNay Pui Dawにそれぞれ短波アンテナを設置するとともに、50kW短波送信機1基を納入したとされている。ビルマ新局とされている局はそれぞれこの設備から出て いる可能性がある。Ian Baxter氏がThazin Broadcasting Stationと称している局の短波・中波それぞれに対して方向探知を行った結果ではYangon方向からもNay Pui Daw方向からも出ていなかった。(DXLD 1210)
 米国のRon Howard氏によると、 Thazin局はMyanmar Radioの一部門ではない模様である。但し管轄は情報省(Ministry of Information)で同じである。また発信地も首都NayPyiTaw近郊でなない。方向探知結果ではビルマ国内であるとは推定されたが正確な所在 地は不明である。(DXLD 1211)

◎VOAがモスクワで「秘密放送」 〜ロシア大統領選挙では「自己規制」
 VOAの元associate directorであったTed Lipien氏は、VOAとRFE/RLがモスクワで流していたAM放送に対して、VORを通じて大統領選挙時に「報道を規制しなければ免許を停止する」 とロシア政府から警告を受け、大統領選挙に関する報道を自己規制したことを暴露した。これに対してBBGのスポークスマンはその事実を否定し、VOAのロ シア語放送は大統領選挙の週も平壌通り30分間モスクワで行われたと述べた。VOAロシア語放送は表向きは2008年に終了しているが、実は1日30分の 番組が秘密裏に制作されてロシアで流されていたことがこれで判明した。(MN 3/2)
  モスクワでVOA、RFE/RLを流すAM局は2局あり、BBGは多額の費用を支払ってこれを維持している。これらの番組はインターネットでもアクセスで きるので、本来はそんなカネはインターネットが利用できない人々向の短波放送に使い、ロシアのメディア上で合法的に短波放送の周波数を紹介すれば今回のよ うにロシアを利する結果は生じなかった筈だ。(kimandrewelliott.com 3/4)

◎ウクライナにRadio Dneprovskaya Hvuilia
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、ウクライナのRadio Dneprovskaya Hvuiliaは2月25日の16:00-17:00のみに11980kHzで放送する予定であったが、実際には翌26日の16:00-18:00に放送 した。16:55-17:00と17:55-18:00にはウクライナ第一放送を中継した。連絡先はradiodh @ rambler.ruである。(DXLD 1210)

◎Radio St.Helana放送局自体が消滅する
 南大西洋St.Helena島のRadio St.Helenaは1548kHzで地元向に放送を行っている他、1年に1回短波で特別放送を行うことで有名である。この局はSt Helena News Media Services社の経営によるが、同社が近々解散することになり、これに伴いRadio St.Helenaも閉局することが明らかになった。代替措置として政府支出による新会社St Helena Broadcasting Corporation (SHBC)が設立されFM放送局3局よりBBC World Serviceの中継を行うことになる。新会社が中継業務を開始するのは今年夏の予定であるため、それ迄Radio St.Helenaは存続する。なお同島には既に別のFM局Saint FM(93.1/95.1/106.7MHz-他の3FM局とはこのことを示すらしい、なお同系列局はAscention、Falkland、 Tristan da Cunha等英国領の孤島で放送を行っている)が2005年より放送を行っている。Radio St.Helenaの局長Tony Leo氏もSaint FMで毎週木曜日の00:00-02:00に2時間の番組を担当しており、インターネット(http://www.saint.fm) で聴取することができる。St.Helena島の人口は現在4000人だが、これは2015年完成予定の空港工事関係者を入れての人数である。同島を訪れ る観光客は現在年間1000人だが、空港完成後は3〜5万人になると期待されている。(MN 3/12) 短波のRadio St.Helena projectは以降Saint FMと共同して行うことになるのでしょうか、それともプロジェクト自体も完全消滅か?




◎WTWW信号が途切れがち 〜経営者がやる気なくす
 米国のGlenn Hauser氏によると、宗教局WTWWの9479/5755kHzは3月中旬現在スケジュール通りに出ていない番組が目立つ。局長のGeorge McClintock氏は局の経営に嫌気がさしており、トラブルが起きても対処していない。Brother Stairが更に同局からの送信を増やすのか微妙な段階である。(DXLDyg 3/13)

◎伝統あるギリシアのPerea送信所閉鎖
 経済危機に陥っているギリシアでは国営ERTの中波送信所の廃止を進めている。Thessaloniki近郊のPerea送信所(1044kHz)も廃 止されており、送信設備は解体されて残存する送信所のパーツとして転用され、敷地は売却されることになっている。1044kHzの放送はRadio Station of Macedoniaによって1947年3月1日に開始され、Perea送信所に送信拠点が移ったのは1954年のことであった。その後Perea送信所は VOAのThessaloniki中継局となり50kW短波送信機(VOA撤退後はRadio Station of Macedoniaによって使用されていた)が設置され、最盛時には25人の要員が働いていた。1044kHzの出力は元々200kWであった。1984 年に設置された2基の100kW中波送信機を結合して200kWを得ており、信号はバルカン半島及び黒海をカバーしていたが、メンテナンス予算が捻出でき ず廃止前には出力は75kWに低下し、変調が悪く音質も最悪であった。(MN 3/14)

◎BBC-WSにイランから種々の攻撃
 BBCの Mark Thompson会長は、BBCペルシャ語放送がイランからのジャミングを受けているだけでなく、BBC本体に対して数々の攻撃が行われていることを明ら かにした。まずコンピュータから自動的に無数回の電話を掛ける電話攻撃で電話回線を使用不可能とされた。またBBCとイランとの間の衛星回線にも妨害電波 を発射されイランとの間の通信を妨害された。BBCのイラン人ジャーナリストの家族が次々と拘束されている。更にBBCの中枢コンピュータに対して執拗な サイバーアタック(標的型攻撃)も行われている。BBC Worldのペルシャ語TV放送にも妨害電波が発射されており、衛星アンテナが架設や衛星受像機の所有が禁止されたため、秘密裏に受像することしかできな くなっている。BBCはすべての攻撃に対して手を打つつもりであるとThompson会長は強調した。(MN 3/14)

◎インターネット放送やDRMとはまだほど遠いインドの現状
 インドのJaisakthivel氏によると、インド人の1/6に当たる2億人は自宅にラジオ・TV・電話・車・コンピュータを一切所有していない。特 にArunachal Pradesh州, Nagaland州、Madhya Pradesh州では1/3の家庭がラジオもTVも所有していない。これは2011年の統計局の調査で判明した数字である。都市と農村での差も大きく、都 市では75%の家庭がTVを持っているが、農村では30%程度である。TV受像機の所有率が高いのはDelhi 首都圏(88%)やTamil Nadu州 (87%)である、一方Punjab州, Chandigarh州、Puducherry州、Bihar 州では15%にとどまっている。電話の普及率は63%だが、内携帯電話のみが53%を占める。携帯電話と固定電話双方を使用している世帯は6%にとどま る。農村でも1/2、都市では3/4の世帯が携帯電話を所有している。但しインド北東部のChhattisgarh州やOrissa州 は携帯電話の普及率が大変低く、Delhi首都圏、Chandigarh州、Goa州、Lakshadweep州、Kerala州では90%に達してい る。コンピュータの普及率は都市で20%、農村で5%であり、インターネット使用率は都市で8%、農村では1%にすぎない。但しChandigarh州、 Delhi首都圏、Goa州では10%と最高になっている。州で最低なのはBihar州で1%である。 (DXLDyg 3/15)
  インドのBihar州ではカーストの最下層であるマハダリット(Mahadalit)と呼ばれる人々に無料でラジオを配布したが、人々はすぐにラジオを 150〜200ルピー(250〜330円)で売り払って食料を買ってしまった。「食べるものが無いのにラジオで何ができる?電池を買うカネさえないので売 るしかない」というのがその理由である。(MN 3/18) ラジオを売ることができるというのは他に使う人がいるということなので国全体としては良いことなのでしょう。インターネットを駆使する人々とこのような人 々が同じ国に混在するのがインドの特徴といえば特徴でしょうね。

◎インド大出力中波送信機の試験開始
 インドのJose Jacob氏によると、AIR Rajkot局は1071kHzで、AIR Chinsurah(Kolkata)局は594kHz及び1134kHzで1000kW中波送信機から試験電波を発射する。DRM送信可能性もある。 (DXLD 1211)

◎RNWの中継局廃止への序曲
 米国のSteve Luce氏によると、A12スケジュールではRNW Madagascar中継局はRNW自体の中継を1日3時間しか行わないことになった。余った送信時間は他局の中継で埋めることになる。またA12シーズ ン限りで廃止が決まっているBonaire中継局からは1日10時間中継を行うことになっている。(DXLDyg 3/14)

◎マダガスカル・ルーテル教会の放送スケジュール
 インドのJaisakthivel氏によると、マダガスカル・ルーテル教会(Fiangonana Loterana Malagasy:FLM)の放送がA12スケジュールでRNW Madagascar中継局より01:30-01:55に3215kHzで出る。言語はマダガスカル語。(DXLDyg 3/14) 地元に密着した放送を行うことで中継局が延命策を図っていると見られます。

◎Voice of PeopleのA12スケジュール
 インドのJaisakthivel氏によると、ジンバブエ向秘密局Radio Voice of PeopleはA12スケジュールでRNW Madagascar中継局より次のように放送する。
 13:00-14:00 9870 ジンバブエ諸語
  01:00-01:30 9445  マダガスカル語
  03:00-04:00 7330 ジンバブエ諸語
(DXLDyg 3/14)

◎Radio Australia英語放送の国内送信所使用を停止
 ウクライナのAlexander Yegorov氏によると、Radio AustraliaがA12より英語放送については国内の短波送信所の使用を中止する見込みである。インドネシア語等他の言語も同様となる可能性がある。 今後はSingapore、Dhabayya、Plauの送信所に切り替えられる予定である。(WWDXC TP 1057)

◎Radio Australia Shepperton送信所から定時DRM送信
 Radio AustraliaのNigel Holmes氏からの情報では、同局はオーストラリア本土のShepparton送信所のContinental社製418G送信機を使用して4月1日よ り40kWの出力で、太平洋・東南アジア向DRM送信を開始する。DRM送信に対する受信報告を歓迎する。スケジュールは以下のようになる。
 10:00-12:00 19000  中部太平洋向       C 10 kHz 16QAM level 1 11 kb/s
  16:00-20:00   7410  南西太平洋向    B 10 kHz 64QAM level 2 24 kb/s
 18:00-20:00   9475  南西太平洋向    B 10 kHz 64QAM level 2 24 kb/s
  10:00-22:00   6080  西太平洋・パプア向   C 10 kHz 16QAM level 1 11 kb/s
 22:00-24:00   9890  中部太平洋向      C 10 kHz 16QAM level 1 11 kb/s
 00:00-02:00   5940  東南アジア向       C 10 kHz 16QAM level 1 11 kb/s
 02:00-04:00  9475  東南アジア向       C 10 kHz 16QAM level 1 11 kb/s
(DXLD 1212)

◎IBB Poro中継局廃止に
 ドイツのKai Ludwig氏によると、米国BBGはフィリピンのPoro中継局を廃止して64万3千ドルを浮かせることを2月13日決定した。今年10月1日よりの 2013会計年度で実行に移される。Poro中継局は1170kHzの中波の21:00-01:00にVOAの英語、広東語、ベトナム語放送を中継してい た。1170kHzではRFAは放送権を持たず、送信機が老朽化していることと、中国が同一周波数で600kWの送信所を設立したため今後1170kHz で送信を行うのは困難と判断された。同中継局は1950年代に設立されたが、短波送信機はTinang中継局に移設されており、現在は真空管式 1000kW中波送信機1基で運用されている。IBBのタイ中継局(1575kHz)を新型送信機に置き換えた時に出た同じ型の1000kW中波送信機の 部品を転用してメンテナンスを行って来た。(WWDXC TP 1057)

◎フランスがDMB方式のデジタルラジオ本放送を予定
 フランスの高等音声画像委員会(CSA)は2012年にParis、Marseille、Nice地区でデジタルラジオ本放送を開始する。放送を開始す る局は既に2008年に決まっており、Parisで55局、Marseilleで41局、Niceで40局である。また新たに20の都市でも放送を開始す る予定である。大規模局は設備改修にコストがかかるためこの計画に乗り気ではない。採用されるデジタルラジオ規格はT-DMBだが今回それに加えてドイツ で採用されたものと同じDAB+も付加する。デジタル化した局を受信するには専用の受信機に買い換える必要がある。(MN 3/18)

◎Jonathan Marks氏がMedia Network最終3選
  Radio NederlandのMedia Network旧ホストJonathan Marks氏は番組のアーカイブを順次公開しているが、このほど2000年に終了した同番組の最終3選をアップロードした。その内容は以下の通りである。
 @2000年3月放送の第1000回Media Network: Andy Sennit氏を含む歴代の関係者が出演して番組にどのように係わったかを披露
 A最終1回前のMedia Network: 米国WRUL/WNYW局、Radio Prague 1945-1968のエピソード
 B2000年10月最終回のMedia Network: 20年間の聴取と番組参加への謝辞、Falkland・Maldives紛争とメディア(Radio Atlantico del Surなど)、中露国境の謀略放送局
 またJonathan氏が1980年8月7日に英国からオランダに赴任した次の日に制作した初めての「DX Juke Box」(Media Networkの前身のDX番組)もアップされた。聴取、ダウンロードはhttp://jonathanmarks.libsyn.com/に。(MN 3/18)
 
◎世界短波海賊局祭り今年第二弾実施
 フィンランドHarri Kujara氏が企画する世界短波海賊局祭り(Global Pirate HF Weekend)2012年第二弾が来たる3月31日〜4月1日に実施される。今回は常連局の他にBalkan Radio Internationalが新規参加する予定。詳細は http://hkdx2.blogspot.co.uk/参照のこと。(DXLDyg 3/18)

◎WWVの「初音ミク」は「Kate」
 ARRLのStan Horzepa氏(WA1LOU)によると、時報局WWVは毎時18分に行われる地球物理学警報(geophysical alert)に最近女性のデジタル音声に変更された。新しいデジタル音声女性は「Kate」と呼ばれ、従来よりも明瞭で、聞き間違えも少なくなっていると いう。(ARRL 3/16)

◎ポーランドA12より英語短波放送廃止
 英国のAlan Roe氏によると、Polish Radioの海外放送はA12スケジュールより短波の英語放送を廃止する。英語放送の制作は行われるものの、以降はインターネット、衛星、WRNのみでの 放送になる。A12スケジュールでのPolish Radioは以下の3ヵ国語だけがWofferton送信所より放送される。
 白ロシア(ベラルーシ)語  01:30-02:29 11630
  ポーランド語   22:30-23:59 15480  00:30-01:30 11640
  ロシア語  22:00-22:29 15480  02:30-02:59 11960
(DXLDyg 3/19)
 Polish Radioは英語のwebサイトで次のように告知した。3月25日より英語海外放送は放送時刻と放送方法を変更する。80年続いた短波放送は25日以降は 行われない。長年短波で放送を聞いていたリスナーには感謝したいと思う。但し放送はオンラインと衛星で継続されるし、iTunes上のpodcastでも 聞くことができる。またLondonではDAB放送で現地時間19:00の放送される。今後の放送は21:00、03:00に行われる。(MN 3/23)  廃止の臭いが漂います。

◎マカオのTDMがCRIにポルトガル語番組を提供
 マカオの Teledifusão de Macau (TDM)はChina Radio International (CRI)にポルトガル語番組の一部を提供することになった。TDMの番組の一部がCRIから放送されることになるが、編集権はTDMが有するという。見 返りとしてTDMは中央人民広播電台のHP上等から中国国内にインターネット放送を行うことができるようになった。CRIはポルトガル語でブラジル、ポル トガル、モザンビーク、アンゴラ他の旧ポルトガル領諸国向に放送しているので、これらの放送の中でマカオの情報も取り扱うことができる点に期待している。 なお今後TDMからCRIの広東語やポルトガル語の番組を放送することになるともいう。(MN 3/21) TDMは深刻な財政危機にあり、中国政府に支援を求めたものと思われます。

◎「オーストラリア放送史」発行
 Bruce Carty氏によるオーストラリアの放送史「 Australian Radio History」がRadio Heritage Foundationより発行された。2011年までにオーストラリアで放送していた約600の放送局について、コールサイン、ロゴ、1920年代から 1979年までの音楽ヒットチャート等が紹介されている。局内の写真、パーソナリティ、イベント等も豊富な写真で紹介されている。価格は$A60または$ US60で、Radio Heritage Foundation(http:// www.radioheritage.com)のHP上よりPayPalでこの金額を寄付した人に配布される。(Radio Heritage Foundation)




◎Radio Bata Equitorial Guineaが復活
 英国のMark Davis氏によると、長らくQRTしていた赤道ギニアのRadio Bata(5005kHz)が復活した。3月20日の04:15に現地語のアナウンスと「Radio Bata」のIDが確認できた。(DXLDyg 3/21) 他に スリランカのG. Victor A. Goonetilleke氏、米国のBrian Alexander氏、イタリアのGiampiero Bernardini氏らも確認しています。

◎マリで反乱軍が放送局占拠
 英国のChris Greenway氏によると、3月21日の午後マリの首都Bamakoで反乱軍がORTMの局舎を襲撃して占拠し、放送を強制的に停止させた。TVは音声 なしで放送されている。(DXLDyg 3/21)
 国境無き記者団によると、3月21日の現地時間16:00頃に反乱軍がORTMの建物に侵入し、内部に向けて発砲し、局員をすべて局舎から排除した。そ の後ORTMは戒厳令が出されたことと国家体制が崩壊したことを繰り返し流し続けている。民間放送局もすべて送信を停止させられている。(MN 3/23)

◎WWRBが5050kHzに戻る
 米国のGlenn Hauser氏によると、WWRB局は3195kHzから元の5050kHzに予告無く戻っている。(DXLDyg 3/23)

◎AIRが国内向短波ニュース配信を廃止
 インドのJose Jacob氏によると、All India Radio(AIR)は3月25日で、短波で行われていた国内局向の番組配信を中止した。番組配信は1936年から行われており、AIRの地方局は短波に よる配信または電話線による配信によってNew Delhi局の番組を中継放送していた。1980年代からは衛星中継が併用されてきたが、Kingsway送信所には専用に6基の50kW短波送信機があ り配信が続けられてきた。このほど送信機が老朽化したのを機にこれらを廃止し、全面的に衛星中継に切り替えることになった。ニュースの内容はhttp: //www.newsonair.comでも同時提供されるようになった。(DXLD 1212)

◎1960年代のIDテープ公開
 1966年に当時World TV Handbookを発行していたWorld Publications社(デンマーク)がオープンリール方式で制作販売(当時の価格は$6、但し1ドル360円)した「Broadcasting Identification Tape」(略称BIT)が公開された。この時代に放送していた60局のIDが収録されている。 http://www.ontheshortwaves.com/WRTH_Tape/WRTH_Tape.htmlよりmp3形式でSide 1、Side 2がそれぞれダウンロードできる。(DXLD 1212) 1960年代はもう「歴史」なのです、50年も経っているのですから。

◎スウェーデン保存無線局SAQをTBSが放映
 今では「世界遺産」となっているスウェーデンの保存無線局SAQが3月25日のTBS「世界遺産」で紹介された。現用のアンテナ、Alexander Alternator、17.2kHzの送信風景、米国での受信風景等が紹介されている。3月31日の17:00-17:30にBS TBSで再放送されることになっている。http://www.tbs.co.jp/heritage/に説明や写真が掲載されている。(NDXC 長谷川清一氏) 同局は米国に移民したスウェーデン人との連絡用に建設されたそうです。Alexander Alternatorは長波の周波数の交流を直接作り出して空中線に送り出す画期的な技術でしたが、5年後には「新技術」短波にとって替わられてしまいま した。なお日本でも 刈谷の旧依佐美送信所に同様の設備があったそうです。

◎Radio Japan始めてパラオから中継
 A12スケジュールでRadio Japanは始めてPalau中継を開始した。スケジュールは22:15-23:00 インドネシア語、23:00-23:30 英語、出力100kW、 送信方向270度で東南アジア向である。日本でも受信できることを確認した。(NDXC 長谷川清一氏)

◎アルジェリア短波放送A12で復活
 米国のGlenn Hauser氏によると、アルジェリアのRTAはB11では短波放送を休止していたが、A12よりフランスIssoudun送信所から短波放送を復活し た。
 スケジュールは以下の通り。送信方向は162度と194度。
  13:00-14:00 162 14:00-15:00 194 7295
  06:00-08:00 194 7495
  05:00-07:00 162 9375
  14:00-15:00 162 15:00-16:00(5/6-9/1は休止)194 9535
 04:00-06:00 194 11775
  15:00-16:00 194 11985
  03:00-05:00 162 13820
(DXLDyg 3/25)
 
◎Radio Seagullが6150kHzに 〜出力も増力
 英国のMike Teryy氏によると、3月25日よりオランダのRadio SeagullはドイツのRohrbach送信所から6150kHzで24時間放送を開始した。出力は6kWで、スペインからフィンランドをカバーすると いう。(DXLDyg 3/25)

◎青木リストA12版発表
 インドのAlokesh Gupta氏によると、青木リストのA12版がリリースされた。http: //www1.m2.mediacat.ne.jp/binews/bia12.zipよりダウンロード可能。(DXLDyg 3/25)


出展略称  

   DXLD DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 MN Media Network
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW
Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX
Hard-Core-DX
  JSWC
Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU
: Asia-Pacific Broadcasting Union
 BBG: Broadcasting Board of Govenors
  WRTH
: World Radio TV Handbook



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