月刊短波2012年10月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST



◎世界海賊局秋祭開催 4版新規
 世界海賊局秋祭「Pirate Radio Weekend」が来たる10月26日(金)〜28日(日)に実施される。今回参加が決まっているのは以下の局である。
 1)適法局
  6005kHz - Radio 700、6070kHz - Radio 6150、6085kHz - Radio 700、6095kHz - The Mighty KBC (土日早朝100kW)
 2)常連局
  4025kHz - Laser Hot Hits - 英国 - 45W、7600kHz - Lightning Radio SW - ハンガリー - 25W
 3)一般参加海賊局
  Radio True North (69XXkHz, 150XXkHz, 21XXXkHz) - カナダ− 21MHz以下は200W 、21MHzは40W

  CoolAM Radio (6735kHz) - オランダ−15W、移 動用アンテナ
  Echo One RadioCoolAM Radio (6735kHz) より中継- オランダ− 15W,、移動用アンテナ
  Skyline Radio (3905kHz) - オランダ−1kW,、 土曜早朝
  Radio Lowland (6305kHzまたは6450kHz) - 28日18:00-20:00、300W
  Radio BorderHunter (21MHz) - 日曜午後13:00以降

  Radio Rainbow - 6290kHz - 土・日03:00-04:00
  Blue Star Radio - 9295kHz及び15070kHz− 50W、AM
  Telstar Radio - 6290kHz−オランダ東部−50W、AM、 逆Vアンテナ
  Radio Free Europa Internationa−フィンランド東部−20 〜110W (AM/LSB)
 最終的な詳細はhttp://swldxbulgaria.blogspot.jp/2012/10/pirate-radio- weekend.htmlをチェックすること。
(ブルガリア
Georgi Bancov氏)

◎ラジオライフDX第4号発刊 4版新規
 10月18日に「ラジオライフDX」の第4号が三才ブックスから発刊された。一般無線ファン向けの記事の他、BCLに関する情報が「BCLライフDX」 (短波放送の中継局について触れている)の他、ラジオを中心に、「無線機/受信機/BCLラジオ・ 改造から保守まで 新旧機種別ガイド」と題し、ゼネカバ受信機とBCLラジオ、併せて10機種程度、カラーで紹介されている。詳しい内容はhttp: //www.sansaibooks.co.jp/category/dxを参照のこと。(星浩二氏) A5版144ページで価格1,400円。 Amazon.comで入手できます。




◎SAQが長波記念送信 〜10月24日  3版新規
 
英国のMike Terry氏によると、スウェーデンの保存局SAQは国連記念日の10月24日の19:30に、Grimentonにある機械式CW送信機 (Alexander Alternator)より17.2kHzで記念送信を行う。それに先だって試験送信を行う場合もある。今回の記念送信に対するQSLカードの発行は行わ ない。詳細はhttp://www.alexander.n.se/を参照のこと。(DXLDyg 10/13)
  スウェーデンのLars Kålland氏によると、当日は19:00頃から試験信号を送出する。次回は例年通りクリスマスイブ(12月24日)の17:00を予定している。 (DXLDyg 10/17)

◎Denge Mezopotamya周波数・局名変更  3版追加
 ベルギーで制作されクルド地域向に放送されているDenge Mezopotamyaが9月より周波数を11530kHzから11510kHzに変更した。放送時間は12:00-04:00でウクライナのLuch送 信所からの300kW送信である。局名アナウンスは「Denge Kurdistan」に変更されている。これが単なる局名変更か、組織変更による新しい局の誕生なのかは不明である。またLuch送信所は閉鎖された筈 で、信号が以前より強くなっていることから別のl送信所に変わったのではと推測される。(DXLDyg 9/8)
 ドイツのKai Ludwig氏によると、ウクライナのLuch送信所は8月31日に閉鎖されたされたため、この送信所を使用していたRadio MairayaとDenge Mezopotamya(現在のDenge Kurdistan)は放送中断を余儀なくされた、Denge Mezopotamya9月5日より送信所をブルガリアのKostinbrod (Sofia)送信所に替えて放送を再開した(Radio Mirayaは9月16日まで放送を中断)。周波数は11510kHzに変更され局名もDenge Kurdistanに変更された。しかしその後の調査で昼間の11510kHzはKostinbrod送信所ではなくセルビ アのJabanusa(Bijelina)送信 所から出ていることが判明した。(DXLDyg 10/16)
  結局現在のDenge Kurdistanは次のように出ている。
 12:00-24:00 11510kHz Jabanusa送信所 250kW 130度
 00:00-04:00 11510kHz 
Kostinbrod送信所 100kW 126度
(DX MIX NEWS 10/16)
Kostinbrod送信所も何時閉鎖され るか分からないので危険を分散したのでしょうか? 

新しい局名とロゴ(RDK)




◎FRS-Holland 14日と28日に短波放送実施  2版新規

 FRS-HollandのPeter Verbruggen氏からの情報では同局は伝搬状態が良くなってきたため10月14日及び28日に以下のように試験放送及び本放送を実施する。
 14日(日) 16:52-19:00(試験放送)
  28日(日) 17:00-23:30(本放送)
  周波数は7600kHz。受信報告の宛先はP.O.Box 2702, 6049 ZG Herten, the Netherlandsに。(DXLDyg  10/12)
 
◎チリの海岸局がRadio Cooperativaを中継 2版 新規
 ウルグアイのHoracio Nigro氏によれうと、チリの海岸局がFIFAでのチリの試合を放送するRadio Cooperativa(在Santiago)を12365kHzUSBで中継している。10月13日の07:45頃にはオーストラリアでも受信できた。 (DXLDyg 10/12) Valparaiso Radioではないかと思われます。チリ唯一の「短波放送」では。

◎HH Lokalradio 13日に短波放送 2版 新規
 Tom Taylor氏によると、ドイツのHH Lokalradioは10月13日の14:00-02:00に7265kHzで短波放送を実施する。(DXLDyg 10/12)

◎「HCJBリスナーの集い in 名古屋」開催
 「HCJBリスナーの集い in 名古屋」が来る10月13日に尾崎一夫師のご出席を仰ぎ名古屋で開催されることになった。開催要領は以下の通りである。
 開催日時: 10月13日(土曜日) 13:00−16:00
  会場: 宝第一ビル 605A会議室
  アクセス: 名古屋市中区栄二丁目5−1  (地下鉄 伏見駅4番出口から栄方向へ、広小路本町交差点右折、入江町通本町交差点渡って右角、およそ徒歩6分)
  会費: 概ね2,000円(会議室賃+飲み物代を参加者で頭割) ※昼食を済ませてご参加下さい。
  参加希望者は10月10日(日)までに(1)氏名+ふりがな、(2)住所、(3)連絡可能な電話番号(携帯電話保有者は携帯電話番号)、(4) メールアドレス、(5)何か一言、を添えて
メールで wanglaoji2012 @ yahoo.co.jp まで申し込む。今回幹事は郷原徹氏。(京都市 永野正和氏)

会場の宝第一ビルは伏見と栄の中間付近



◎「しおかぜ」周波数変更

 日本政府の北朝鮮拉致被害者向放送「しおかぜ」は8月31日より周波数を変更した。新スケジュールは以下の通りである。何れも八俣送信所100kW。
 22:30-23:30 6135 (旧5985)
  05:00-06:00 5965 (旧5910)
(DX REMIX NEWS #749)

◎Radio St.Helena最後に短波で締めくくる可能性も!
 米国のPaul Walker氏によると、現在1548kHz(1kW)で放送しているRadio St.Helanaは年末には45年の歴史を閉じることになる。旧局長であったGary Walters氏は既に引退して英国に帰国している。同島政府はRadio St.Helanaに代わり新たなFM放送局を設立することにしている。短波の送信設備はCable & Wireless社によって撤去されているが、地元のアマチュア無線家は同局の最後の放送を短波で中継できないか検討中である。その実現性は明確ではない が、もし実行されれば同局の設立67周年に当たる12月25日となる可能性が濃厚である。(DXLDyg 9/3) 盛大にファイナルの放送を短波で締めくくって欲しいものです。

◎アフリカのニュースしか伝えないBBC-WS
 台湾のKeith Perron氏によると、氏が最近受信したBBC World Serviceのニュース「Newsday」は70%がアフリカ諸国に関するもののみであった。同日Radio Australiaのニュース「The World Today」ではアジア・欧州・米国のニュースを均等に伝えていた。予算削減の中Radio Australiaの予算はBBC WSと比べものにならないほど少なく、ニューススタッフもBBC WSの24名に対して1/3の8名しかいないのにこの違いはどういうことであろうか? (DXLDyg 9/5) BBC WSの短波放送はアフリカ向けのみなのでアフリカに特化した内容になっているのでしょう。もはや「世界のBBC」ではないのです。

◎ BROADCASTING STATIONS OF THE WORLDアーカイブ化」して公開
 ドイツのEike Bierwirt氏によると、米国の旧FBIS(Foreign Broadcast Information Service)が1953-1974年に発行していた「BROADCASTING STATIONS OF THE WORLD」がUniversity of Illinois Urbanaにてアーカイブ化して公開されている。 http://archive.org/search.php?query=broadcasting%20stations%20of%20the%20world %20AND%20collection%3Aamericanaにてpdfその他の形式でダウンロードできる。(DXLD 1236)

◎Radio Pakistan短波放送を廃止に
 英国のMike Terry氏によると、Radio Pakistan幹部はIslamabad近郊のRawat送信所にある国際放送用短波送信機の内5基を廃止することを決定した。今後国際放送はインター ネットと衛星放送で行う方針である。これに対して同局職員は、都市域以外に住んでいる人々にはインターネットアクセスは不可能で衛星放送の受信機も普及し て いないことから短波放送の廃止はRadio Pakistanの対外放送を止めるのに等しい、として反発している。短波送信機は現在充分なメンテナンスが行われていない状態だが、少し費用をかければ 元 通りの状態にすることが出来るのに今廃止して売却すれば鉄屑にしかならないとしている。これに対して幹部は短波のごときアナログ技術は時代遅れで電気を食 うだけであり、電力不足の中で外国人向に放送を行っても同国何ら利益が得られないため、外国人リスナーがどんなに反対しても廃止するとしている。インド、 バングラデッシュ、スリランカにはインターネットや衛星放送に対応できないリスナーが沢山いるが、インド向には強力な中波放送で対処し、バングラデッ シュ・スリランカ向には現地FM中継で対応するという。なお廃止される5基の短波送信機の内1基は将来デジタル放送を行う可能性もあるので残しておくとい う。(DXLDyg 9/8) 何時廃止になるのかは不明です。またRawat送信所にはあと2基短波送信機がある筈ですが。職員の給料も満足に支払われておらず、放送機材も汚職でどこ かに行ってしまうと言われています。昼間から良く聞こえている放送なのに残念なことです。

◎インド初の高出力DRM中波送信機Gujarat州に設置
 インドのAlokesh Gupta氏によると、同国Gujarat州Jamnagar地区にあるLiyare村にAll India Radioの1000kW中波DRM送信機が設置され運用を開始した。これはインド初の高出力DRM送信機で、インド近隣諸国向海外放送に使用される。 DRM送信の他AM送信も行うことができるThomson社製S7HP送信機(400kW)3台で最大1200kWまで出せるようになっている。当面 AIR海外放送のウルドー語、シンディ語、バルチ語の放送を、パキスタン、アフガニスタン、イラン、湾岸諸国の一部向に送信する。周波数はAMが 1071kHz、DRMが1080kHzである。9月10日現在AIRのウルドー語放送とVividh Bharatiの番組が試験的に送信された。(DXLDyg 9/10)
  インドのJose Jacob氏によると、9月10日より1071kHzで以下のように海外放送を実施する。
 09:15-10:00 ウルドー語 10:00-11:00 シンディ語  11:00-13:30 ウルドー語   16:30-20:30 ウルドー語  21:30-00:00 シンディ語  00:00-01:00 バルチ語   01:00-04:30 ウルドー語
 この送信に対する受信報告の宛先は;  Super Power Transmitter, All India Radio, Radio Colony, Jamnagar Road, Rajkot 360006. Gujarat, Indiaである。
 フィンランドのMauno Ritola氏は1071kHzで01:10に強力に受信できた、1566kHzで受信されているAIRよりも強かった。(WWDXC TP 1081) 

新たに設置されたS7HP送信機(インドBECiL社のHP http://www.bwcil.comより)


◎Radio 6150が6070kHzで出る
 英国のDave Kernick氏によると、ドイツのRadio 6150は最近増力し、周波数6070kHzで17:00頃英語及びドイツ語で古いポピュラーソングを放送している。放送では周波数を6170kHzと 誤ったアナウンスが行われている。(DXLDyg 9/15)

◎米国FCC海賊局経営者に1万5千ドルの罰金
 英国のMike Terry氏がRadio World誌の報道として伝えたところによると、米国FCCはFM88.7MHzでフロリダにて海賊局波を運営していたJeffrey Darius氏に31万5千ドルの罰金を科した。同海賊局はAT&T社の携帯電話に混信を生じ苦情が出た。FCCの電波探知の結果Jeffrey Darius氏が借りていた建物の屋根にある2本のアンテナから出ていることを突き止め踏み込んだ。送信機類は押収され、氏は違法に放送していた事を認め た。その後氏は出頭要請に応じなかったため一方的に罰金を科されることになった。氏は30日以内に罰金を支払わなくてはならまい。さもないと裁判にかけら れるこ とになる。(DXLDyg 9/15)

◎AFN短波放送の送信所半減
 NASWAのDan Ferguson氏によると、AFN短波放送の送信所は現在Diego Garcia(12759、4319 KHz)とGuam(13362、5765 KHz)のみである。 Key West送信所は既に廃止され、 Pearl Harbor送信所は無期限休止中である。(DXLDyg 9/15)

◎Radio Varna 6000kHzで
 米国のBrian Alexander氏によると、ブルガリアに残る唯一の短波局Radio Varnaが6000kHzで放送している。9/15の06:10より07:00過ぎに受信できた。07:00の時報とニュースが出る。ブルガリア語プ ロ。(DXLDyg 9/14)



◎Radio Afghanistan番組拡充続く
 Radio Afghansitanの6100kHz短波送信は過去数ヶ月出ていないにも係わらず、同局は英語、ウルドー語番組に続けて、アラビア語、ロシア語番組の 制作を開始し、1日30分「放送」している。電波が出ていないにも拘わらず内部では6100kHz、400kWで放送していることになっている。 (WWDXC TP 1081) 送信が行われていなくても担当者のクビを切る訳に行かないのでしょう。

◎Bangladesh Betarの新海外向短波スケジュール
 8/16〜9/2迄のモニタリングによるBangladesh Betarの新海外向放送のスケジュールは以下の通りである。出力は250kW。
 21:30-22:00 15105 140度 東南アジア向英語
 22:15-22:45 15105 320度 南アジア向けネパール語
 23:00-23:30 15505 290度 西アジア向ウルドー語
 00:15-00:45 15505 305度 南アジア向ヒンズー語
 01:00-01:30  7250 290度 中東向アラビア語
 01:30-02:30  7250 290度 中東向ベンガル語
 02:45-04:00  7250 320度 欧州向英語
 04:15-05:00  7250 320度 欧州向ベンガル語
(DX RE MIX NEWS 9/4)

◎StuttgartでAFN放送再開に
 AFN EuropeのMannheim局閉鎖に伴い、StuttgartにAFN局が戻って来ることになった。局名も「AFN Stuttgart」となり2013年夏には市街の北部Burgholzhof にあるRobinson基地に居を構えて運用を開始する予定である。Stuttgartには1959年から1993年までAFNが存在し、 Boeblingen基地からTVも含めた放送を行っていた。今回再開後の対象聴取者数はStuttgart付近の米軍軍属23,000人で、周波数は 1143kHz(10kW)、FM102.3MHzである。(WWDXC TP 1081)
  AFNがFrankfurtからMannheimに移転したのは2004年でその時には800万ドル(局舎に500万ドル、設備に300万ドル)かかっ た。米軍にはカネがないのに!何か変わるのであろうか?(DXLDyg 9/16)




◎AIR-Port BlairよりeQSL

 米国のBruce Jensen氏によると、同氏はAIR Port Blair(4760kHz)よりeQSLカードを受け取った。発行者はEngineerのC. Mookan氏。受信報告はIRCと録音同封の郵便で出した。但しQSLカードの内容は間違っていた。eQSLの送信元はairportblair @ rediffmail.comであった。(DXLD 1237)

◎中国からの13mb電波はジャミングのみ
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、中国は13mbでのジャミングを強化している。9月初めには大規模な試験送信が行われた。新たなジャミング送信拠点を建設中 の可能性もある。CRIもCNRも過去に13mbを使用した事はなく、中国は13mbをジャミング送信のみに使用している。(DXLD 1237)

◎Radio Rehoye Iran 復活
 ブルガリアのIvan Ivanov氏によると、イラン向秘密局Radio Rehoye Iranが9月14日より放送を再開した。02:00-02:30のGrigoriopol送信所(100kW、100度)でイラン向ペルシャ語放送が 7350kHzで行われている。ブルガリアでは受信可能である。9月14日からは試験放送で、21日以降本放送が開始される。放送は火−土曜日のみ。 (DXLDyg 9/16)

◎Radio Voice of Peopleの新スケジュール
 ブルガリアのIvan Ivanov氏によると、ジンバブエ向(265度)にMadagascar送信所より行われているRadio Voice of Peopleは現在新スケジュールで放送している。言語は英語・ショナ語・ンデベレ語。
 13:00-14:00 9870(50kW) 
 15:00-17:00 15115(250kW) 土・日のみ 
 01:00-01:30 9445(50kW) 
 03:00-04:00 7330(50kW、日・月のみ250kW)
(DXLDyg 9/16)

◎BNL Rock Radio放送開始
 9月15日より新局BNL Rock Radioが欧州向に放送を開始した。ドイツKall送信所より20kW、無指向性送信である。
 月−金 15:00-20:00 6085
  土・日   15:00-03:00 6085
 (DX REMIX NEWS #748 9/18) 連絡先はbnlrockradio @ gmail.com。

◎Radio 700スケジュール変更
 ドイツのRadio 700は送信スケジュールを大幅に変更して放送している。新スケジュールは次の通り。ドイツKall送信所より20kW、無指向性送信である。欧州向。
 15:00-05:00 06:30-13:00 3955
(DX REMIX NEWS #748 9/18) 

◎カナダSackville送信所の今後
 台湾のKeith Perron氏によると、A12で廃止される予定のカナダSackville送信所は他の団体に売却するか、解体して風車を設置する事に決まっている。だ が他の短波放送局がこの送信所を買う可能性はほとんどない。そもそもカナダの法律では外国の放送局がカナダ国内に送信設備を有することが禁止されている し、放送免許も取得することは出来ない。もし送信を行いたければカナダ国内に放送会社を設立し、その会社が免許を受ける形にしなければならない。それでも 中国が食指を伸ばしそうだが、CRIはキューバから北米向に短波中継する契約を中国・キューバ両政府間で既に締結しているのでそんな事もまずあり得ない。 奇跡でも起こらない限りオランダのFlevo送信所と同じ経緯を辿り、風車が並ぶ事になるだろう。(DXLDyg 9/19)

アンテナの代わりに風車が並ぶことになるかSackville送信所(CBC Newsより)



◎RLロシアでの中波送信を停止に 〜実はリストラ

 英国のMike Terry氏が9/21付のKyiv Postの報道として伝えたところによると、Radio Libertyは11月10日よりロシア国内での中波放送を停止すると発表した。以降はインターネット放送のみとなる。理由はロシアの法律で構成員が 48%以上外国人である放送局は放送が出来なくなるためであるとしている。これは同局Moscow支局へMaria (Masha) Gessen支局長が新任したこととは関係がないとしている。しかし実態はロシアの法律を口実とした人員削減と言われており、同局のロシア人職員は9月 21日、アルファベット順に呼び出され次々と解雇を言い渡された。新支局長はリストラを目的として送り込まれたとされている。(DXLD 9/21) 従業員は即刻解雇か数ヶ月の猶予期間の後自己都合退職するかの選択を迫られたそうです。 

◎ドイツ軍局Radio AndernachがDRM試験放送
 インドのAlokesh Gupta氏が、http://www.dxaktuell.de/?p=2616の情報として伝えたところによると、ドイツの軍局Radio AndernachがTDF社のIssoudun送信所より6015kHzにて9月21日03:30までDRMの試験放送を実施した。これはドイツ海軍の すべての軍艦が今後DRM受信機を装備することを想定して行われたものである。結果は明らかにされていないが、クリスマスの時期にも試験放送が再度行われ る可能性もある。(DXLDyg 9/20)




◎朝鮮の声にE-mailアドレス

 ドイツのArnulf Piontek氏によると、北朝鮮の「朝鮮の声」はこのほどE-mailアドレスをVOK @ star-co.net.kpと発表した。これは同局から送られてきた手紙の中に記述されていた。それによると、北朝鮮に関する英語、フランス語のCDや 本が欲しい人はメールで請求して欲しいと言っている。(WWDXC TP 1082) このアドレスはエラーになるという海外報告がありますが、大阪の山森氏は連絡に成功したと報告しています。

◎マダガスカル新局まだ送信機の到着待ち 〜マダガスカル政府が署名渋る
 マダガスカルから放送を予定しているキリスト教新局World Christian Broadcasting(WCB)向に100kW送信機3基を船積みするための設備が米国Houston港に準備されつつある。3基の引き渡しは既に合 意されているが、港から出荷するにはマダガスカル政府の責任者16名の署名が必要で、15名の署名は確保したが、最後の1名の署名が半年以上経っても得ら れずまだ出荷待ちの状態である。署名が得られ送信機が到着し次第、以下のスケジュールで放送を開始する。出力はすべて100kW。送信所の位置は南緯15 度43分38秒40、東経46度26分45秒22である。
 15:00-15:30 7355 265度
 15:30-16:00 9565 265度
 16:00-16:30 11870 265度
  16:30-17:00 13635 265度
 17:00-17:30 9565 325度
  17:30-18:00 11870 325度
  18:00-18:30 13630 325度
  18:30-19:00 15660 325度
  19:00-19:30 17660 325度
 19:30-20:00 9585 25度
  20:00-20:30 11870 25度
 20:30-21:00 13570 25度
 21:00-21:30 15660 25度
 21:30-22:00 17660 25度
(WWDXC TP 1082) 19:30以降の放送は日本方面向なので期待できそうです。

◎ロシア局ローカル番組情報
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、ロシア地方局の次の番組が短波で確認されている。言語はロシア語。
 5930kHz Murmansk 23:10
  6160kHz Arhangelsk 23:10
  6085kHz Krasnoyarsk 08:55
(WWDXC TP 1082)

◎ブータンQSLレター発行
 スリランカのVictor Goonetilleke氏によると、Bhutan Broadcasting Serviceのgeneral managerであるKaka Tshering氏は現在リスナーからの受信報告に対してQSLレターを発行している。氏は朝出勤すると世界中から寄せられた手紙に眼を通し返信を行うと いう。QSLカードが現在発行されていないので、レターによる返信を行っている。Goonetilleke氏は38年前に出した受信報告に対してQSLを 受け取った。Tshering氏のE-mailアドレスはkakatshering @ bbs.btである。(DXLD 1238) 以前の担当者Dorji Wangchuk氏はeQSLを発行していました。詳しくはhttp: //www5a.biglobe.ne.jp/~BCLSWL/QSL0901.htmlを参照して下さい。

◎インターネット放送には電波放送の3倍手間がかかる
 BBCはインターネット放送で通常の電波による放送と同じ聴取者を獲得するには3倍の手間がかかると推定している。オランダでのメディア研究でも同様の 結論が出ている。このことから欧州放送連合(EBU)では安易に電波放送を放棄してインターネット放送に移行するとかえってエネルギーやコストがかかるリ スクを指摘している。最も良い方法は双方を併行に実施して相乗効果を期待することである。良く整備された送信機で品質の高いコンテンツを広く届け、イン ターネットを利用して詳細な補足情報を提供するのが最良の方法である。
 聴取者数が少ない国際放送の場合はインターネットの方が効率的な場合もある。但し対象地域でインターネットがブロックされず、多くの人々が自由にアクセ スできる環境にある場合のみ有効である。しかしコンテンツが貧弱なためどちらの方法を取っても聴取者からそっぽを向かれる場合も多い。カネの無駄を避ける ため にはコンテンツに対する調査研究も重要である。
 携帯電話放送も便利なものだが、所有者がマルチメディアで提供される放送を一日中聴取していたらデータ量が無限に多くなり回線容量を常に増加して行かな いとパンクしてしまう。
(kimandrewelliott.com)

◎Radio St. Helena最終日に放送するオーディオクリップ募集 〜短波送信は未定
 米国のRichard D`Angelo氏によると、年末に廃止されるRadio St.Helenaは最終日の放送に使用するオーディオクリップを募集している。対象は年に1回行われていた同局の短波放送をかって受信したことのある世 界中のリスナーや団体で、60秒程度のメッセージをmp3形式にして、同局のDan Robinson氏(dxace1 @ gmail.com)に送付する。同局の最終放送(国内向、今回は短波放送を行うかどうかは微妙)は2012年12月25日に行われる予定である。この放 送はインターネット上でも聞くことができる。(DXLD 1238)

◎Shortwave Utility DXer’s QSL Address Handbook電子ブック化
 Steve Handler氏が今年発行した「Shortwave Utility DXer’s QSL Address Handbook」が電子ブック化された。内容は冊子体とほぼ同じだが、冊子体では40枚掲載されていたQSLカードのイメージは7枚となった。QSL情 報(QSLの形態、局へのコンタクト方法、局の担当者氏名、QSL発行者氏名、注意点等)の一部は追加掲載されて いる。冊子体は$14.95であったが、電子ブックは$6.95である。電子ブックは米国AmazonまたはNobleより入手できる。(DXLD 1238)

◎「BEACON AUDIO ARCHIVE」立ち上げ
 最近閉局が相次ぐNDB(Longwave Non-direction beacon)の受信音を後世に残すため、米国のPhilip B. Atchley氏(KO6BB)が「BEACON AUDIO ARCHIVE」を立ち上げた。自分が受信したアーカイブに未掲載のNDB局の録音を出来るだけ多く送付することが利用条件である。現在自分が録音したも のも含めて131局分がアーカイブに入っている。詳細は http://www.ipernity.com/home/ko6bbを参照のこと。(DXLD 1238)

◎Andy Sennit氏Radio Seagullに従事
 RNWから退職を余儀なくされたAndy Sennit氏は新しい仕事として、Radio Seagullのボランティア出演者を引き受けた。同局はかって海賊局であったが、現在はオランダのHarlingenから英語で放送している。氏は10 月2日より、同局で毎週火曜日の18:00-20:00に放送される2時間のショーに出演する。(DXLD 1238) Radio Seagullの周波数は1602kHz、http://www.radioseagull.com/上でインターネット放送も行っていますので氏の声を 聞くことができると思われます。

◎VOV国内向短波放送の受信状況
 カナダのSellers氏によると、HanoiのSon Tay送信所から出ているVOVの国内向第1放送が5975kHz及び9635kHzで受信できた。23:00にベトナム語ニュースが出た。また 6020kHzではBuon Ma Thur局より国内向第4放送00:00過ぎに受信できた。(DXLDyg 9/24)

◎Thazin Radioの全貌
 米国のRon Howard氏によると、ミャンマーのThazin Radioと連絡を取れるようになったため、同局の全貌が明らかになった。
 Thazin Radioはミャンマーの
Pyin Oo Lwinから放送しており、放送局もそこに所在している。言語は英語、ビルマ語、地方語(モン語、カチン語、ワ語、パオ語、コカント語、チン語、ラール 語、カヤル語、ポエカイン語、サカウカイン語、シャン語)を使用している。地方向放送には「Kachin Radio」をいう番組名をつけて放送しているが、この名称の放送局が存在する訳ではない。
 公式スケジュールは以下の通り。なお短波で確認されているのは現在のところ7110kHz((出力100kW)のみである。
 08:30-10:30 ビルマ語 639 6030
  08:30-10:30 カチン語 7110
  10:30-12:30 ワ語・パオ語 9590
  10:30-11:00 英語 639 6030
  13:30-17:30 ラール語・コラント語・カヤル語・シャン語 9590
  13:30-15:30 ビルマ語 639 9460
 19:30-22:30(実際には23:30まで出ている場合もある) ポエカイン語・サウカイン語・モン語 7345
  19:30-23:30 ビルマ語 639 7110
  23:00-24:00 英語 639 7110
 同局の連絡先は thazinradio @ yahoo.comまたはthazinradio @ hotmail.comである。(DXLDyg 9/23)
  同局からの連絡によると、連絡アドレスは上記のE-mailのみ公開されている。同局は軍のTV/ラジオ局であるMyawaddy TV & Radio Stationの経営によるものである。なお受信報告はこのE-mailアドレスに送ることで確認してもらえる。(赤林)

首都Nay Pyi TawにあるMaywaddy TV & Radio Stationの本部(2011年完成)



◎DeutschlandradioもDRMに見切り
 ドイツのDeutschlandradioは9月最終週でDRM放送を打ち切る。同社は2年前にDRMは失敗であったと結論していた。855kHzで行 われていたDRM放送は既に停止され、177kHzでは大部分の放送がAMに戻されている。24時間のDRM放送は2005年に開始されたが、最近は現地 時間1〜4時のみになっていた。聴取者からは「送信機が壊れている、ノイズしか聞こえない」との苦情が相次いでいた。同社はルクセンブルクのRTLと同様 DRMに期待して、すべての中波・長波送信機をDRM用に入れ替えたのみならず、アンテナもDRM用に広帯域が維持できるものに入れ替えていた。受信料が 無駄な投資に消えたことになる。(DXLDyg 9/23) 

◎ロシアで新AM局認められる 〜1500kHz台を使用
 ロシア政府は7月1日より、1575-1593kHz間で非商業民間局の放送を認可した。最初に免許されたのはモスクワのРадио Зеленые Глаза(「緑眼放送局」、放送時間02:00-05:00)で周波数は1584kHzであった。ロシアのVictor Rutkowski氏によると、7/23に同周波数ではRadio MTUCI (Moscow Technical University of Communication and Informatics) も認められ、こちらは昼の時間に放送している。現在までに25局に免許が下りた。周波数は大半が1584kHzだが、Tyumenには1575kHz、 St. Petersburgには1593kHzの局もある。(DXing.info 8/6)

◎AIR Lehが4660kHzにQSYか?
 インドのJose Jacob氏によると、AIR Lehは4760kHzから4660kHzにQSYしている。9月27日の00:00頃確認した。次の朝の放送も同じ周波数で出ていた。スケジュールでは 10:28-13:30及び20:30-01:30の放送となっている。(DXLD 1239) 長年のAIR Port BlairとのQRMが解消されると良いのですが。



出展略称  

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