月刊短波2012年3月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST



◎3月16-17日の各局特別短波放送予定  4版新規
 MVBRのTom Taylor氏によると、Radio City、 E.M.R、Radio Geronimoの各局は3月16-17日に以下のように特別短波放送を行う。
 Radio City  3/16 18:00-19:00 9510kHz IRRS中継
          他に3/23 22:00-23:00 7256kHz Hamburger Lokalradio中継
 European Music Radop  3/17 17:00-18:00 7265kHz MVBR中継
                                          18:00-19:00 6005kHz 9480kHz MVBR Radio700中継
 Radio Geronimo 3/17 19:00-21:00 9480kHz MVBR中継
(DXLDyg 3/14)

◎Radio Free Sarawakスケジュール変更 3版追加
 秘密局Radio Free Sarawakは2月9日までは19:00-21:00の15245kHz(Palau)で放送していたが、10日以降は20:00-22:00 9900kHz(送信地不明)に変更された。但し2月10日及び11日には放送されなかった。(DX REMIX NEWS 2/12)
 同局は更に2月10日からは送信所をTrincomaleeに変更し20:00-22:00に11600kHz(125kW 105度)で出ている。(DX REMIX NEWS 3/7)

◎SLBCのEkala送信所近々閉鎖に 〜B12いっぱいではない模様 3版追加
 スリランカのVictor Goonetilleke氏によると、 SLBCのEkala送信所は近々閉鎖されることになっるらしい。この送信所は第二次大戦中に「South East Asia Command Radio」(SEAC)用としてPhilipps社製10kW短波送信機(その後Marconi社製100kWにレベルアップされた)を設置するために 建設され、その後VOA中継局になった。この時使用されていた35kW送信機3基の内2基は現存している。 その後SLBCの所有となりNHK中継用の送信機も設置され現在も稼働中である。しかし2012年1月にDWがTrincomalee送信所をSLBCに 譲渡したため、Ekala送信所を維持する必要がなくなったことと、Ekalaが市街地の近くに立地していることが廃止の主な理由である。 Trincomalee送信所は周囲の治安が悪かったために自家発電せざるえを得ず電力費が馬鹿にならなかったが、今後送電線が接続され問題は解決する見 込みである。A13シーズンからはSLBCの短波放送、Ekala送信所から行われていたNHK等の中継はすべてTrincomalee送信所から行われ る ことになる予定である。(WWDXC TP 1104)
 スリランカのVictor Goonetilleke氏によると、SLBCは3月いっぱいでEkala送信所を閉鎖するという噂が流れているが、最終結論が下された訳ではない。代替 となるTrincomalee送信所への電力供給工事が大雨のために遅延しているからである。Ekala送信所からの送信が正式に終了する場合には最後の 一週間の受信報告に対して氏より特別QSLカードを発行することにしている。(WWDXC TP 1106)

◎KTWR DRM試験放送実施 2版 追加
 GuamのKTWRがDRM試験放送を実施する。
 日時  3月5日 6日 18:12-18:42
 周波数  15240kHz
 モード 16QAM モードB 14kbps
 受信報告をhttp://www.twr.asia/contactまたはhttp://www.twr.asia/online-qsl-formで 受け付ける。(JSWC 大武逞伯氏)

◎VOA短波で新サービス 〜短波放送でテキスト送信 2版追加 4版追加
 VOAは危機的な状況にある地域に対して短波放送を利用した新しい通信サービスを開始する準備を整えた。このサービスは「Radiogram」といい、 アナログ短波放送を通じてテキストや画像を送るものである。短波で送信されるのは往年のダイアルアップモデムのような「ピリピリ」音で、これを受信機・コ ンピュータで復調するとテキストや画像が現れる。技術自体は目新しいものではなく、アマチュアや海賊局が昔から行っているスロースキャンTVに似ている。 通信が制限された地域にも生の情報を具体的に伝えたいというのがRadiogramの狙いである。短波放送は広い領域をカバーできる上に、ジャミング等で 状態が悪くてもRadiogramの復調は可能である。復調にはコンピュータ上で走るソフトが必要であるが、簡単に稼働できるものを開発中である。VOA は現在Radiogram用の試験番組を制作中であり、世界中のBCLに復調して評価してもらいたいと思っている。最初のRadiogramの送信は GreenvilleのEdward R. Murrow送信所から行われる予定である。Mighty Radio KBCは同様のRadiogram試験放送をドイツのNauen送信所から3月に行う予定である。(DXLDyg 2/21)
 Mighty KBCは2月24日の10:30頃、MFSK16形式によるRadiogramの試験を実施した。最も復調に適した音声周波数を選択するために、510、 1000、1500、2000、2500、2900Hzの音声が流された。また同日の11:00頃にはMF-63形式で、人間の音声と2000Hzのデジ タルデータを同時に送信する試験も実施された。(DXLDyg 2/25)
  米国のGlenn Hauser氏によると、3月初めよりVOA Radiogramの試験送信が開始されたが、UTCで土日のみ以下のスケジュールで出ている。送信所はすべてGreenville、出力は80kW。
 11:30-12:00 5745 190度 
  22:00-22:30 6095 190度
 01:00-01:30 17860 45度
  04:30-05:00 15670 45度
 ドイツのKai Ludwig氏によると、欧州向にGreenville送信所から定期的な電波が出るのは1999年以来初めて(2002年に試験電波を出したことはあ る)である。予算削減で追いつめられたIBBがGreenville送信所やVOAを維持するために仕掛けたシナリオかと思われる。
(DXLD 1310) http://voaradiogram.net/に詳細な情報が掲載されています。テキストの復調にはFldigi、イメージの復調 にはFlmsg and Flampというソフトウェアが必要です。これらはhttp://www.w1hkj.com/より入手できます。政府等によってインターネットが遮断さ れても最低限の情報ルートを維 持しようとするもので、短波放送の特質を良く生かしています。なおVOAは数十年前に短波 でスロースキャンTV放送を行っていたこともありました。


◎CRI最初の英語アナウンサー魏琳女史死去
 台湾のKeith Perron氏によると、China Radio Internnationalの最前身であるXNCR局で最初の英語アナウンサーを勤めた魏琳(Wei Lin)女史が死去した。女史は1947年太行山脈内から放送された中国共産党の最初のラジオ局XNCRで英語アナウンサーとして働いた。その後 Radio Pekingのアナウンサーとなり、1983年に引退した。しかしその後も1993年迄はCRIに出演し文化番組の原稿を読んでいた。Keith Perron氏は北京在留時代の2001年には女史と一緒にCRIの記念番組の仕事をしたことがあり、その時もよどみなく原稿を読んでいた。女史の娘も現 在CRIで働いている。(DXLDyg 2/1) 最初の外国語放送は日本語でアナウンサーは原清子氏であったことは良く知られています。

XNCR時代の魏琳女史(CRIのwebページより)




◎新たなアラビア語秘密局Idhaatu Sharoopa出る 〜エリトレア向

 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、同国のKostinbrod送信所より新たなアラビア語秘密局が出ている。時間は01:00-02:00で周波数は 11620kHzエリトレア向と思われる。2月12日に確認したところ局名を「Idhaatu Sharoopa」(「日の出」放送) のように言っていた。(WWDXC TP 1104)
 同局は50kW送信で、送信方向は195度でエリトレアである。放送は火−土曜日である。2月20日にはキャリアしか出ていなかった。(ブルガリア Ivo Ivanov氏)
 米国のGlenn Hauser氏によると、「Gash Barka Popular movement for democracy and justice」というエリトレア民主化団体がSurise Radioの立ち上げを発表した。それによると現地時間の2013年2月6日に放送を開始した。番組はエリトレア及び周辺諸国向で、その地域の内外で圧制 に苦しむ人々により良い生活に対する希望を与え、これらの地域の人々の自由を獲得することを目的としている。放送を聞いた人は家族や知り合いに是非聴取を 勧めて欲しい。連絡先はSunrise Radio, Administrative Council, Popular movement for democracy and justice, Abrar House, 45 CRAWFORD Place, London W1H 4LPである。(DXLDyg 2/20)
 新しいエリトリア向放送Idhaatu Sharoopaは日本でも受信できている。上記のアドレスはエリトレアに関するセミナー会場のアドレスで連絡先ではない。(NDXC 長谷川清一氏)

◎在京AM民放FM移行を検討 〜関西・地方民放も
 文化放送、TBSラジオ、ニッポン放送等の在京AM局はFM放送への移行を検討中である。高層ビルの影響による聞きにくさを解消して経営環境が悪化する のを防止するのが目的である。政府もFM化を推進する方針である。在京AM局だけでなく、関西や地方AM局の中にも検討中のところがり、数年後を目処に移 行を目指している。但し当面はAMとFMのサイマル放送を実施する。AM局の半数は2020年までに設備の更新時期を迎えるので、FM化を行えば設備投資 額を抑えられる。周波数帯はアナログTV局が使用していた「Low-VHF」帯域を予定している。この帯域はデジタルマルチメディア放送用に検討されてき た帯域である。(朝日新聞デジタル 2/28) いよいよ日本からもAM局が消滅する気配です。「Low-VHF」とは90〜108MHz(従来の1〜3チャンネル)を言うのでしょうか?FMデジタル放 送となるのかは不明です。

◎Ramsham短波送信所撤去風景ビデオ公開
 英国のDave Kenny氏によると、Youtube上で1月に実施された英国Ramsham短波送信所の撤去風景が公開されている。http: //www.youtube.com/watch?v=jWgEyOKAnTs また送信所の跡地を太陽光発電に利用するBritish Solar Renewables社がプロモーション用ビデオとして撮影した、送信所のスタッフ、1980年代の再建された時の写真等多くの資料映像も  http://www.youtube.com/watch?v=a2pI9bkETiQ&feature=endscreen&NR=1  上で公開されている。(DXLDyg 2/4)

◎その後の甘南人民廣播電台
 日本の脇坂聡氏によると、5970kHzの甘南人民廣播電台は07:44頃キャリアが上がり、07:50に国歌で開始する。08:00迄は音楽が流れ る。08:00よりはチベット語番組は始まる。3990kHzでは聞こえない。DSWCI-DXWに掲載されたNDXCによるスケジュールでは 5970kHzは07:20-10:30、13:20-15:30、18:50-23:30となっており、3990kHzは停波中としている。(DXLD 1305)
 
◎コロンビア Centro Radiofónico de Imbabura情報
 コロンビアのRafael Rodríguez氏によると、同氏は3380kHzの Centro Radiofónico de ImbaburaよりE-mailによる返信を受け取った。返信は放送局のオーナーで局長のLuis Adriano Calero Rojas氏より届いた。それによると、同局のHPはhttp://www.radionuevahumanidad.comであり、受信報告は C.R.I.INTERNACIONAL @ hotmail.com で受け付けるとのことである。(DXLD 1305) HPでは宗教局Radio Nueva Humanidadが表示されます。

◎AIRもWRN上でwebcast開始
 米国のRichard Cuff氏によると、All India Radioがついにwebcastも開始した。WRNを通じて06:00に放送されている海外向英語ニュースを50日間分WRNのHP(http: //www.wrn.org)よりいつでも聴くことができるようになった。このwebcastはSirius/XM衛星を通じて米国向に行われている WRNの北米向放送とは別のものである。Cuff氏はAIRに対してインターネットでも放送するように要請してきたが、同局からは「北米は戦略的に見て ターゲットエリアではないので」と断り続けられてきた。(DXLD 1305)

◎Radio TV Malaysiaの受信報告送付先
 インドのT. R. Rajeesh氏によると、Radio TV MalayasiaはE-mailによる受信報告をZulkifli Bin Abdul Rahim氏(zulrahim @ rtm.gov.my)に送付することでE-mailによる返信が来る。紙のQSLカードを受け取りたい時には Mr. Zulkifli Abdul Rahim, Head of Assistant Director (Quality Measurement), Technical Section – RTM Kajang, Radio Television Malaysia, Angkasapuri, 50614, Kuala Lumpur, Malaysiaまたは Mr. Othman Mohammed, Deputy Director, Networks Technical Section, RTM Kajang, Radio Television Malaysia, Angkasapuri, 50614, Kuala Lumpur, Malaysiaである。通常のRTMのアドレスに送っても返信は来ないので注意すること。(DXLD 1305)

◎旧RNW送信所からのアマチュア送信は中止
 1月号で紹介した旧RNWのFlevo送信所からのアマチュア無線送信は、この送信所を使用することになっているオランダ軍の業務に支障をきたすと言う 理由で許可されず中止された。軍とは協議を重ねてきたが合意に至らなかった。ドイツのKai Ludwig氏によると、旧Flevo送信所の施設の一部は軍に払い下げらることになっている。れていた。もしアマチュア送信が行われれば最初で最後にな ると思われていた。(DXLD 1305)

◎NASWA El Buen Pescadorの受信をニカラグアと認める 〜証拠はなく反論も
 NASWAのMark Coady氏によると、NASWAは8989kHzUSBで行われているEl Buen Pescadorをニカラグアの正式短波放送局と認めることにした。この局の運用者はニカラグア政府の許可を得て海岸局またはそれに準じる局の設備から放 送していると認められるからである。従ってこの局は放送局を中継している正式ユーティリティー局の部類に属する。NASWAのカントリーリスト委員長 Don Jensen氏によれば、NASWAはこの局の受信を持ってカントリーとしてニカラグア局を受信したと認めることになった。この決定に対して米国の Glenn Hauser氏は「カントリー稼ぎのためだけの決定であり、正式局である証拠はないし、そもそもニカラグアから送信されている証拠さえもない」と反論して いる。(DXLD 1305)

◎ペルー新局のRadio Chaski続報
 コロンビアの Rafael Rodríguez氏はペルー新局Radio Chasiki(5980kHz)のHPを発見した。URLは http://www.bmmcusco.org/RadioChaski/である。同局は米国のキリスト教バプティスト派の宣教師Bruce Maddux氏により運営されており、FM94.9MHzと中波の630kHzで放送しているとのこと。Bruce Maddux氏は米国より放送局建設チームを引き連れてペルー入りし、短波・AM・FM局を立ち上げる予定であった。FM局は予定通り完成した。短波送信 機(HCJB Global製)は輸送途中に損傷し修理が必要となったがこのほど運用に入ることができた。またAM局の方も予定より若干遅れて2012年11月23日に 放送開始している。従ってWRTH2013には掲載されていない。5980kHzの放送時間は19:00-23:00及び06:00-10:00である。 QTHはPasaje Santa Clara 251, Urubamba, Cusco-Perúである。(DXLD 1305)




◎World Radio Day 2013に際してHFCC議長が声明

 英国のMike Terry氏によると、UNESCOのWorld Radio Day 2013(2月13日)に際してHFCC(High Frequency Co-ordination Conference)のOldrich Cip氏は次のような声明を出した。
 現在特に発展途上国においてメディアの変換という名の下に短波放送の聴取機会が失われていることは残念である。発展途上国では新しい技術的手段が急速に 台頭して短波の利用が減少している。短波ラジオで国際放送を聞くという風景も多くの国で過去のものとなりつつある。一般人は多くの技術を同時に使いこなす ことは不可能なので、色々な技術的手段で情報を提供することは確かに意味がある。但しどの手段を選択するかは、その人の居住地域、嗜好、社会的地位、持っ ている設備等によって異なって当然である。意志決定者の常として新しいものを採用して費用を削減したいという考えが働き短波放送の如き古い技術は放り投げ られる傾向にある。ところがひとつの技術手段を止めてしまうと、必ず情報が届かなくなってしまう人々が発生する。ラジオ放送自体はどんなプラットフォーム 上でも有効に存在し続けるであろうが。(DXLDyg 2/13)  「情報」さえ伝えれば良いという観点から、短波放送はおろかラジオ自体の存在を否定する動き(情報原理主義)も一部には見受けられます。


◎Radio Verdadまたピンチ 〜政府が放送免許更新渋る
 グアテマラRadio Verdad(4055kHz)のÉdgar Amílcar Madrid局長によると、同局の放送免許は今年の6月に失効する。ところがグアテマラ政府は今後15年間同局の放送免許を更新する事に難色を示してい る。しかもその理由はRadio Verdadだけが短波を使用しているからという不理尽なものである。同局は過去にFM免許も申請し、免許料を政府に支払ったにも拘わらず免許を交付され なかったので、短波で放送しているという経緯もある。(DXLDyg 2/12)

◎Voice of Zimbabwe放送再開
 南アフリカのBill Bingham氏によると、Voice of Zimbabweが放送を再開しているのが2月10日の02:55-03:21に確認された。周波数は999kHz及び4828kHz。英語プロで03: 00よりニュースがある。03:13に「This news broadcast comes to you from the Voice of Zimbabwe」のアナウンスが出る。(DXLDyg 2/11)

◎ウクライナ国内向中波・FMも続々閉局
 ウクライナのAleksandr Diadischev氏によると、ウクライナ国営ラジオTVは1月24日に財政緊急事態を発表し、放送局の閉局、放送時間の縮小を行った。既に1月1日に Kyiv、Lviv、Mykolaivの第二放送549kHz、Lvivの第一放送936kHz、Donetskの第二放送1242kHz、 Mykolaivの第三放送1431kHzが閉局し、Donetskの第一放送711kHz、Chernivtsiの第三放送657kHz、 Kharikovの第一放送837kHz、Mykolaivの第三放送972kHzは放送時間を大幅に短縮している。またロシアチャンネル(64- 72MHz)で放送されていたFM放送も2月5日ですべて閉局となった。緊急事態発表後は更に閉局が相次ぎ、現在確認されている中波局は次の局だけとなっ た。
  765 kHz - Radio Mayak (Odesa-Petrivka) 14:00-08:00
  837 kHz - Radio Bukovyna (Chernivtsi) 15:00-02:00
  873 kHz - Dnipropetrovske Oblasne Radio (Ch.2) Dnipropetrovsk 15:00-03:00
 1377 kHz - Radio Khvylia (Vinnytsia) 19:00-23:15
 1377 kHz - Radio Mykolaiv (Mykolaiv) 平日16:00-22:00 土日17:00-23:00
(DXLDyg 2/6) 国際ラジオデーの理想に反して国家単位でラジオ全滅ですね!

◎インターネット放送も結局廃止されるRadio Moldova Interntational
 短波を廃止してインターネット放送のみになっていたモルドバのRadio Moldova Interntational(RMI)について、運営母体のCompany Teleradio Moldovaは1月25日RMI部門をリストラすることを決定した。これによりRMIは今後2ヶ月以内に外国語番組の制作を一切中止し、webページ上 でロシア語及び英語の文字情報を表示するのみとなる。(RMI)






◎ロードスの1260kHz復活
 ギリシアERAはRhodes局の周波数を1494kHzから1260kHzに変更した。この変更で混信がなくなり同局の電波は日中でも遠くクレタ島を カバーし、夜間はギリシア本土北部からバルカン半島の広い範囲に届くようになった。この1260kHzという周波数は1952年に開設されたVOAの Rhodes中継局が中東向放送に使用していたものである。当初の送信は島沖に停泊していた米軍艦Courierから気球アンテナを使用して行われていた が、1964年以降は島内にVagia Point送信所が設置され500kWの高出力で送信が行わた。1977年にはVOA中継局として初めて衛星経由の中継を開始し、同 時にERAも1日3時間放送するようになった。VOA中継局は2006年4月25日に閉鎖されたが、今回はその送信機を使用して復活した。なおギリシア本 土Kavala送信所の旧VOA中継局で使用していた792kHzは現在ERA Thessaloniki局が使用している。(WWDXC TP 1103)

◎VORにスペイン語・ポルトガル語DX番組
 ロシアのSergey M. Izyumov氏によると、Voice of Russiaはスペイン語のDX番組「Rincon DX」を日曜日の10:00、木曜日の09:00、11:00、13:00にラテンアメリカ向に、金曜日の05:00に欧州向に放送している。スケジュー ルはhttp://spanish.ruvr.ru/spa_schedule/で確認すること。またポルトガル語DX番組「Onda DX」も木曜日の06:00からの放送で欧州向に、07:00からの放送で南米向に放送している。スケジュールはhttp: //portuguese.ruvr.ru/horario/で確認すること。(WWDXC TP 1103)

◎SkeltonとCyprus送信所の運命は?
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、英国Babcock社は夏スケジュールをHFCCに登録したが、それによると送信所はWoffertonのみで、 SkeltonとCyprusの送信所は入っていない。当面Skelton送信所が3月31日で即時閉鎖されることはない模様である。これは同送信所のは 海軍のVLF送信機が併設されており、近隣にはBabcock社の運営するArthon VLF送信所が存在するからで、これらの設備も含めた廃止計画が必要なためである。Wofferton送信所には新たに4MHz用のカーテンアレイアンテ ナが設置されたためSkelton送信所は必要性はなくなっている。わずか30年前には Crowborough、Daventry、Rampisham、Skelton、Wooffertonと5ヵ所に設置されて偉容を誇っていた大英帝国本 土の短波送信所もいよいよ一つを残すのみとなった。(WWDXC TP 1103)

◎AWRがアフリカ短波コンテスト
 AWRの今年のDXコンテストは「アフリカ短波コンテスト」に決まった。ルールは@所有しているアフリカ短波放送局のQSLの内最もすごいもの5枚のコ ピー、A現在は持っていないがQSLを是非獲得したいアフリカ局5局のリスト、BAWRのアフリカ向放送の受信報告1通、CIndianapolis Heritage Collectionに3枚のラジオ関係カード(放送局のQSL、受信報告カード、放送局の絵葉書)を寄附(可能ならば)である。対象期日は2013年7 月まで、申込〆切は2013年8月末。宛先はFocus on Africa DX Contest, Box 29235, Indianopolis 46229, USAである。(埼玉県  松永 志氏)

◎Radio Symban再活性化
 米国のRon Howard氏によると、オーストラリアのギリシア系放送局Radio Symbanは24時間放送を開始した。2月20日には22:46頃から23:47頃まで2368.48kHzで受信できた。音楽はギリシア音楽ではな く、太平洋の音楽であった。出力は500Wのままらしい。E-mailで受信報告を送ったところTom Tsamouras氏より返信があった。(DXLDyg 2/21)

◎国際ラジオフェスティバル情報
 2/20付けのRadio World誌によると、第4回の「International Radio Festival」は来る9月4〜8日にスイスZurichのSchloss Sihlberg城で開催されることになった。昨年はのロンドンで五輪と臨時併催して好評であった。今回も放送業界から多彩なスピーカーが参加する他、臨 時放送局も開設される。またBBC、スイスDRS3、ポルトガルAntena3等各局により実況中継される。(DXLDyg 2/20)

◎NISTの標準電波局資料無料配布
 米国のNational Bureau of Standard and Technology(NIST)は無料出版物「NIST Time and Frequency Radio Stations: WWV,WWVH, and WWVB」(NIST Special Publication 250-67、161ページ)を公開した。 http://tf.nist.gov/general/pdf/1969.pdfよりダウンロードできる。(DXLDyg 2/20)




◎Denge Kurdistan周波数変更

 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、秘密局Denge Kurdistanが2月15日より周波数を変更した。
 01:00-05:00の放送が7390kHzより11510kHzに変更された。送信所は未発表だがSofia市内で強いためSofia送信所ではな いかと推測される。13:00-01:00の放送は11510kHzのまま不変。こちらはKishniev送信所250kWと発表されているが、 Sofiaでは非常に弱い。(DXLDyg 2/20)

◎VOAマリ向に特別ニュース放送
 米国BBGのプレスリリースによると、イスラム過激派との戦闘が激化しているマリに対してVOAは特別ニュース放送を増設して現地リスナーのニーズに対 応する。情報の少ない現地状況に対応して、なるべく現地の言語でニュースを放送する方針で、3月より平日Bambara語(マリ南・中部とブルキナファソ で200万人が話す)による30分のニュース番組「Mali Kibaru」を開始する。ニュースのカバー範囲はマリだけでなく、周辺のモーリタニア、チャド、ニジェール、ブルキナファソとする。続いて Songhai語(マリ北部で300万人が話す)のニュース番組も立ちあげる。この番組も平日の放送で、昨年8月に開始した携帯電話放送でも提供する。2 月に開始された15分間のフランス語特別ニュース番組「Sahel Plus」はマリ周辺の南サハラ諸国のニュースを広く伝える。VOAもマリ向放送は短波、中波、インターネット、携帯電話で提供されるが、首都 Bamakoでは電話とインターネットを通じてオンデマンド形式でも提供される。VOAのフランス語放送は毎日24時間マリ向に放送されているが、 Bamakoでは現地放送局Radio Kleduでも中継されている。Bamako在住の成人の50%は同局を聴取していると言われている。VOAでは更に4つの現地放送局でも中継を行い、マ リをカバーする予定である。(DXLDyg 2/20)
 VOAは3月4日より新たにマリ向Bambara語放送を開始する。合わせて同語とフランス語との混合言語でも放送する。スケジュールは以下の通り。
 火〜土曜 06:30-07:00 7325z 9620 Sao Tome送信所 100kW 335度 12025 Botswana送信所 100kW 350度 13670 Moyabi送信所 250kW 94度。(DX REMIX NEWS 2/18) 

◎Radio Andorraラジオ放送復活か?
 ウルグアイのHoracio Nigro氏がAiergenewsの報道にして伝えたところよると、アンドラ政府はRadio Andorraの古いラジオ放送設備を復活させて、2016年より再びRadio Andorraで欧州向ラジオ放送を開始する決定を行った。(DXLDyg 2/19) この局はフランスとの合同プロジェクトによる民間局で、1981年に財政難で閉局しています。昔は短波(49mb)で放送していました。短波 復活かどうかは不明です。

◎中国BBC等の英語放送に対して新ジャミング発射  3版追加
 インドの Alokesh Gupta氏によると、BBCはWorld Serviceの短波英語放送に対して中国がジャミングを発射していると発表した。ジャミングの発信地は正確には同定されていないが、中国政府により中国 国内で広範囲で組織的にジャミング発射が行われBBC英語放送の聴取妨害が行われているとしている。BBCでは聴取者の情報アクセスの自由を妨げるもので あるとして非難している。(DXLDyg 2/25)
  NDXCの長谷川清一氏によると、中国の各国英語放送に対するジャミングは2月10日以降確認されており、対象はBBCの他にVOA、AIRなどである。 これらのジャミングはDRM送信機によるものとも思われ、デジタルノイズ音を広帯域にまき散らしている。また発信源は中国南部と推測される。 (DXLDyg 2/27)
  digitalhamの見解によると、最近開始された中国による新ジャミングはDRM送信機を使用したものではないようである。ジャミングの周波数帯域 は1kHzを中心としており、周辺にデジタル性のノイズをまき散らしている。このジャミングは各局の英語放送にかけられている点が特徴で、 Firedrakeや過変調による「偽装ジャミング」では不十分という結論に達したものと思われる。(DXLDyg 2/27) VOAのRadiogramなどはその対抗策と思われます。

◎Brian Alexander氏死去
 米国のRon Howard氏によると、同国の著名なDXerであったBrian Lee Alexander氏が昨年12月26日にペンシルバニア州Mechanicsburgで死去したことが分かった。享年55歳であった。同氏は African logs等で有名なDXerで、DXLDにも多くの情報を提供していた。(DXLDyg 2/25)

◎Voice of Justiceスケジュール
 アゼルバイジャンのNagorno-Karabakh地区Stepanakertから放送されているVoice of Justiceは現在以下のように放送している。放送はアゼリ語。Sofiaでは信号が弱い。
 23:00-23:57 9677kHz 10kW 月・水・金曜
 15:00-15:57 9677kHz 10kW 火・木・土曜
(DX REMIX NEWS 2/28)

◎Voice of Broad Masses of Eritrea新周波数
 エリトレアのVoice of Broad Masses of Eritrea第二放送 (VOBME-2):が新周波数4700kHzを使用している。出力は100kW。旧来からの周波数7175-7195kHzも一緒に出ている。多分旧周 波数9715kHzまたは9820kHzの置き換えであろう。アムハリ語、アファール語、アラビア語、ソマリ語の放送。放送時間は12:00-16:00 (14:00-15:00は Ginbot 7 Dimts Radioのアムハリ語放送)、23:00-03:00(23:00-24:00は Ginbot 7 Dimts Radioのアムハリ語放送)。放送にはDRM音のジャミングがエチオピアからかけられている。(DX REMIX NEWS 2/28)
 
◎朝鮮の声電子メール一時送信不能
 「朝鮮の声」宛の電子メールは第三回地下核実験の日から数日は送信不能となったがその後回復した。日本語放送での停波は続いているが、北朝鮮スポーク スマンの重要な発言が多い日は全ての周波数が使用されている。最近日本語専用のQSLカード(祖国統一三大憲章記念塔の写真)が従来の厚い紙質で発行され た。裏面も日本語であるが、時刻はUTC表示となった。またメールアドレスやホームページのURLは記載されていない。(大阪府 山森健志氏)




出展略称  

   DXLD DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW
Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX
Hard-Core-DX
  JSWC
Japan Shortwave Club
 
NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU
: Asia-Pacific Broadcasting Union
 BBG: Broadcasting Board of Govenors
  WRTH
: World Radio TV Handbook


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