月刊短波2013年8月号
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎JSWCで更に加熱 〜今年のハムフェア
 
今年のハムフェアは台場の東京ビッグサイトで8月24日(土)・25日(日)の両日開催される。日本短波クラブ(JSWC)はJ-31に ブースを開設し、アンケート、DX相談の他BCLグッズの配布・販売も行う。また恒例となった「ハムフェア講演会」を24日(土)の14:00-16: 30にビッグサイト会議棟の801号室にて開催する。今年の内容は「2013年のBCL 〜傾向と対策」(赤林隆仁氏)、「60周年記念特別放送裏話」 (大武逞伯氏)、「出席者自由討議」となっている。聴講は会員優先だが、非会員の場合はクラブHQ(E-mail: jswchq @ live.jp)に申し込んで「入場券」を入手すれば聴講可能である。(JSWC)

◎JSWC 60周年記念特別放送録音集を制作
 日本短波クラブ(JSWC)は昨年の創立60周年記念に関する特別放送の録音を集大成した「60周年記念特別放送録音集」をmp3形式のCDとして制作 した。クラブ制作の特別放送の他、HCJB、VOV、VOR、CRI、IRIB、RJ、AWR各局に記念番組の内容が493分納められている。配布は原則 会員のみで頒布価格は1枚\1000である。なおハムフェア会場での直接頒布(要予約)も行う。なお特別放送に対するQSL発行業務は終了しているため、 この音源に対するQSLの発行は行わない。(JSWC)

◎アジア放送研究会第35回近隣諸国放送研究フォーラム開催
 アジア放送研究会では8月25日(日)に「第35回近隣諸国放送研究フォーラム」を開催する。場所は東京都内文京区で、時間は10:00-17:00で ある。これは例年行われている会員向研修会の一部を一般向に開放するものであり、事前登録制で非会員も参加できる。参加費用は資料代・昼食代として \2000である。内容は「海外向け朝鮮中央放送にみる楽曲の研究」、「NHKワールド・ラジオ日本の現状」、「中国の放送、この10年」、「マカオの放 送の歴史と現状」、「自由の声放送の今昔−番組比較」、「ラジオ沖縄『方言ニュース』ついて」、「黎明期における日本のFM放送」が予定されている。希望 者はhttp://www.abiweb.jp/act/forum2013.htmを参照の上、8月12日までに参加手続きを行う。(アジア放送研究 会)
 
◎Radio Luxembourgが英国に歴史サイト

 英国のMike Barraclough氏によると、Radio Luxermbourgが英国に同局の英語放送に関する歴史サイトを開設した。http://www.radioluxembourg.co.uk/で、 興味ある記事、写真、映像、音声が収録されている。(WWDXC TP 1122)

◎Thazin Radioの最新スケジュール
 インドのBabul Gupta氏によると、ミャンマーのThazin Radioは最新スケジュールを以下のようにアナウンスしている。
  地域サービス
 08:30-10:30 6165 (08:30 チン語 09:30 カチン語)
  10:30-12:30 9590 (10:30 ワ語 11:30 Pa-O語)
  13:30-17:30 9590 (13:30 Lhao Vo語 14:30 ポ語 15:30 Kayah語 16:30 シャン語)
  18:30-22:30 7343 (18:30 カチン語 19:30 Pwo Kayin語 20:30 Sgaw語 21:30 モン語)
 一般サービス
 08:30-11:00 639 6030 (08:30 ビルマ語 10:30 英語)
  13:30-16:00 639 9460 (13:30 ビルマ語 15:30 英語)
  18:30-24:00 639 6165 (18:30 ビルマ語 23:30 英語)
(WWDXC TP 1122)

◎ArmaviarからAgygey Radio
 ギリシアのZacharias Liangas氏によると、Tbilisskaya Armavir Krasnodaから送信されているAgygey Radioは02:20頃7325kHzでアラビア語・トルコ語の放送を出している。ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、コーカサス地方でアラビア語やトルコ語を話す人々向の1時間番組である。オンラインではhttp: //www.adygtv.ru/radio/で出ている。(WWDXC TP 1122)

◎BBC-WSの予算カットが止まらない
 英国政府は2014会計年度ではBBC World Serviceの予算を更に削減して222万ポンドにするとを発表した。これに対してBBC TrustのLord Patten会長は「カットすべきものは何も残っていない」として遺憾の意を表明した。BBC World Serviceの財源は2014年4月からの新会計度以降は外務省による政府予算ではなく、BBCの受信料収入から支出されることになる。Pattern 会長によれば来年度は現在の239万ポンドから245万ポンドに予算額を増額すべきとしている。(WWDXC TP 1122)

◎BDXC出版物
 British DX Clubでは以下の出版物を販売している。価格は送料とも。
 Broadcasts in English A13版 £5またはUS$7または IRC7枚
 BDXC's comprehensive guide to MW and FM radio stations in the UK and Ireland 23版(2012年)  £6またはUS$10またはIRC8枚
 Reception Report Forms(英語版) £4または€5またはUS$7またはIRC6枚
 現金(ポンド及びユーロに限る)、IRCでの申込は British DX Club, 19 Park Road, Shoreham-by-Sea, BN43 6PF, United Kingdomまで、Paypalでは5%の手数料を上乗せしてbdxc @ bdxc.org.ukまで。(WWDXC TO 1122)
 
◎Radio Australia 2014年中に短波放送は終焉か?
 PCJ MediaのKeith Perron氏によると、Radio Australiaは2014年中に短波放送を廃止する見込みである。理由は同局はIT企業に依頼した聴取者調査で聴取者数が激減した事で、既にオースト ラリア政府に報告が提出されている。また既にRadio Australia内の役職者の多くはSydneyのABC本部に転勤となっている。
 米国のJohn Figliozzi氏によれば、Radio AustraliaのMelbourne本部は持ち主を失ってもぬけの殻になりつつある。同局がSydneyにあるAustralian Networkの配下となりMelbourne本部が不要となったためである。Austraian Networkは国際放送を行うための行う目的の組織ではない。Radio Australia自体はアジア向と太平洋向の放送組織を作って生き残ろうとしたが、政府によって計画は凍結され、スタッフの相次ぐ解雇で解体への道を歩 みつつある。Radio Australiaがどのような終局を迎えるのかを見ている他はない。(DXLD 1328)

もはや受信方法はOnlineが筆頭、次は衛星



◎Radio Australia中国語・インドネシア語放送廃止

 Radio Australiaは7月21日に中国語放送を、7月22日にインドネシア語放送を廃止する。インドネシア語放送は1日3時間、中国語放送は1日1.5時 間行われていた。(DX REMIX NEWS 7/15)

◎Radio Australia QSLカードの発行を停止
 Radio Australiaはwebサイト上のフォームから受信報告を受け付けているが、同局Transmissions Unitは現在受信報告に対するQSLカードの発行を行っていないと発表した。( Vikram Keshvala DX blog 7/22) 廃止へのプロセスが着々と進行していますね。ARDXCで代理発行してくれませんかね。

◎Radio Australiaパプアニューギア・太平洋向短波放送は止められない
 カナダODXAのRichard Cuff氏によると、70年間続いたアジア向放送を止めてしまったRadio Australiaであるが、パプアニューギア、太平洋向短波放送はそう簡単には廃止できない事情がある。ABCの国際部長であるLynley Marshall女史によれば、太平洋地域では携帯電話やインターネットが普及しても、これらの地域では人的要因(紛争、怠慢等)と自然要因(災害)でし ばしばインフラが中断し、その場合に短波放送がないと全くの情報途絶状態になってしまうからである。そもそも太平洋地域では携帯電話のカバー地域は首都や 大都市近辺のみであり、地方の人々は今でもラジオ放送だけが頼りである。パプアニューギニアの首都ポートモレスビーを7月にオーストラリアの首相 Julia Gillard氏が訪問した時、そのニュースをラジオで聴いて知った人はTVで知った人の2倍であった。オーストラリアでは年間410万A$かかる Shepparton送信所を2014年には廃止する計画であるが、本当に短波放送を廃止して大丈夫か議論の余地がある。Marshall女史は Shepparton送信所の廃止が短波放送全体の廃止とまでは言えないとしている。またRadio Australiaは1939年以来これらの地域の人々で信頼あるメディアとしてのブランドが確立している。2010年に行われた調査によると、パプア ニューギニアではラジオを聴く人の30%が同局のみを信頼できるメディアとして聴いており、しかもその80%が短波で聴いている。携帯電話も80%の人が 持っているが、webに接続して情報を見ている人はその内の10%しかいない。(DXLD 1329)

◎CFRXの短波送信不能状態続く
 カナダのKenneth Vito Zichi 氏によると、同国のCFRX(6070kHz)は6月18日に終段混合管が故障してQRTした。同局技術者のIan Sharp氏によると、新しいものを発注中で届き次第再開するとのことであるが、同局の短波送信機は老朽化が進んでおりそれだけでは済みそうももない。2 週間以上の送信停止は局の技術者では手に負えない状態である場合が多いからだ。(DXLD 1328)

◎ODXAのTom Williamson氏死去
 カナダOntario DX Association会員であったTom Williamson氏が6月24日オンタリオ州Hamiltonの病院で癌のために死去した。89歳であった。同氏は1923年に英国で生まれ、幼年時 代からDXingを始め、長い間ODXAの会員であった。1998年には「時空を越えて 〜4大陸からの電波を受信して60年」(Across Time and Space: Listening for Sixty Years from Four Continents)を出版した。氏の遺灰は生まれ故郷の英国ケント州Sheppey島に葬られる予定である。(DXLD 1323)

◎ペルーの放送歴史本出版
 日本の平原哲也氏によると、1925年から2000年までのペルーのラジオ放送の歴史について述べた「LA RADIO EN EL PERÚ – HISTORIA DE LOS MEDIOS DE COMUNICACIÓN EN EL PERÚ: SIGLO XX」(Emilio Bustamante著)がFondo Editorial de Universidad de Limaより7月12日に出版された。内容はAlonso Alegría氏の著書からの引用が多く正確性に欠ける点もあるが、通史としては面白い内容である。 ISBNは978-9972-45-262-8、740ページ、価格はS/.110。(DXLD 1328)

著者のEmilio Bustamante氏は映画評論家でリマ大学教授



◎FEBCの新アドレス

 英国のAllen Dea氏によると、FEBCの宛先が変更されている。新アドレスはFEBC, PO Box 14205, Orticas Center, Paig City 1605, Philippines である。(DXLD 1328)

◎北朝鮮の放送設備更新の真相
 「North Korea Tech」によると、北朝鮮では中国の北廣科技集団(BBEF)に発注して2011年に放送設備の大幅な更新を行った。BBEFはよれば北朝鮮の送信設備 は国家の最大機密であるため、BBEFの技術者は現地に入って機器を組み立て調整することを許されなかった。その代わりに8名の北朝鮮技術者が約1ヶ月間 訪中してTV送信機、短波・中波送信機の設置方法と運用比方法についての講習・訓練を受けて帰国し、彼等によって設備の更新・運用が行われた。北朝鮮技術 者による設置は一応成功した模様で、以前は周波数がふらついていた11680kHzは最近安定するようになった。北朝鮮がいくら送信所の場所を秘密にした ところで、公開されている衛星写真を使ってほぼ全部の送信所・送信設備が割り出されている。(DXLD 1327)

◎北朝鮮の対外放送とジャミングが一部休止
 7月中旬以来北朝鮮からの対外放送とジャミングのかなりの部分が停止している。特に7月20日・21日にはVoce of Koreaはほとんどスケジュール通りに放送していなかった。7月20日には8基の送信機の内2基しか同時にオンエアしていなかった。翌21日には時刻 よって7基に回復してきていた。また7月20日には韓国KBSの韓民族放送6015kHzに対するジャミングが停止された。また同じく韓国から北朝鮮に向 けて放送されている「希望のこだま」、「人民の声」放送に対してもジャミングが発射されなかった。(North Korea Tech)

◎異変続く朝鮮の声日本語放送
 「朝鮮の声」の日本語放送をモニターしたところ、7月20日の20:00過ぎよりすべての周波数が停波した。中波の621kHzは未確認だが、中継波も 停止した。翌7月21日には11865、6070kHzのみ正常に受信できた。9650kHzの停波は7月22日まで続いた。7月24日にはいったん全て の周波数で送信されたが、7月26日以降は11865、9650kHzは短時間の停波を繰り返している。原因はアノニマスからのサイバー攻撃によるサー バー ダウンとも電力不足とも言われている。 同局への受信報告は郵便局によっては返送される場合がある。またリスナー向に切手販売を開始したが物品の輸入に当 たるとして通関時に没収される可能性がある。(大阪府 山森健志氏)

◎WRNによるVoice of Korea中継音質が向上
 ロンドンに本拠地を置くWorld Radio Network(WRN)は試験的に北朝鮮Voice of Koreaの対外短波放送を衛星及びインターネットで中継していたが、受信状態が悪く、6月にはついに予告なくサービスが停止されてしまった。しかし7月 になって良質な音声で中継が復活した。現在中継されているのは1日計57分の英語・アラビア語・中国語・フランス語・ロシア語の番組であり、北朝鮮からは Thaicom5衛星(朝鮮中央TVの映像もこの衛星で送られている)を通じて衛星で音声が送られている。WRNはVoice of Koreaの中継について北朝鮮政府の依頼や資金によって行っているものではなく、純粋に公共の利益のために行っていると説明している。Voice of Koreaにはwebsiteもあり、一部の番組はオンデマンドで聴くことができるが、番組全体を音楽も含めてオンラインで聞けるのはWRNだけである。 (North Korea Tech)
 
◎Globe Wireless社短波通信業務を廃止
 米国のRichard Dillman氏によると、米国及び世界各地でユーティリティ海上無線通信業務に当たっていたGlobe Wireless社は6月30日でアナログの短波通信業務を廃止した。但し以降の若干の短波通信が短期間残存する見込みである。(DXLD 1327) 船舶通信の衛星化に伴い、CWやSSBの短波アナログ通信を廃止し、短波デジタル通信は若干残存するということです。遠洋航海のモールス無線技術士という のも過去のものになりました!

HFはdigitalのみに


◎IRCAの会誌廃刊に
 International Radio Club of America(IRCA)のLee J. Freshwater会長によれば、同クラブは会誌「DX Monitor」の冊子による発行を2013年8月号(51巻1号)限りで打ち切る。理由は発行業務を引き継ぐ人材がいなくなったことである。9月号以降 の会誌はインターネット上のみで発行する。これに伴い見本誌の郵送も停止される。そのために会誌編集者はダイアルアップ回線を廃止してブロードバンドに切 り替えた。(DXLD 1327)

◎AM Logbook発行中止に
 IRCAのLee J. Freshwater会長によれば、同氏が1995年以来個人的に行ってきた「AM Logbook」(http://www.amlogbook.com/amlog.htm)も中止される。電波環境の悪化でDXi局の受信が困難となっ た上、個人的にも内容をアップデートする気力と時間が尽きたためである。サイトは今後数ヶ月公開した後に閉鎖する。また同氏への連絡メールも遮断する。 (DXLD 1327)

HPは2月10日以来更新されていない




◎Monitoring Times今年末で廃刊

 1980年のBob Grove氏により発刊された無線総合誌Moniotoring Timesが今年12月号で廃刊されることになった。米国経済の落ち込みと、インターネットで無料の情報が入手できるようになり読者が激減して経済的 にやって行けなくなったためである。氏は妻Judy Grove氏とともに引退するが、経済的理由であり健康上は何も問題がないとしている。 (DXLDyg 7/25)

(左)発行者のBob Grove氏(右)Judy Grove氏(左) (MT HPより)
(右)Monitoring Times 7月号
  


◎DXAsia再開

 デンマークのAndy Sennit氏によると、DXAsiakは6月以来アクセス不能となっていたが、このほど新しいURLで再開した。新URLはhttp: /www.dxasia.in/である。旧URL(http://www.dxasia.info)がプロバイダーより予告なしにキャンセルされてしまっ たためで、Alokesh Gupta氏の助言によりインドのプロバイダーと契約することにした。ホストサーバーは英国のロンドンに設置されている。(WWDXC TP 1124)



◎Radio Hargeisaのスケジュール
 Radio HargeisaのA13スケジュールは以下の通りである。出力は100kW。周波数は7120kHz。言語はソマリ語。
 12:30-14:00  定期放送
 14:00-15:30   不定期放送
 21:30-23:00   不定期放送
 00:00-05:00   定期放送
(DX REMIX NEWS 7/15)
  ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、同局の送信機は2011年に既存の10kW送信機(周波数は7120kHz)を置き換えた中国の北廣科技集団製で出力の上限 は50kWの筈である。アンテナは旧送信機用のもの(固定周波数垂直ダイポール)をそのまま利用している。(WWDXC TP 1124)

◎アラスカ HAARPの短波送信所廃止
 ARRLによると、アラスカで電離層の軍事利用を研究していたHAARP(High Frequency Active Auroral Research Program)の計画は予算が認められなかったために終了し、去る5月にGakonaにあった35エーカーの施設が閉鎖された。HAARPは主として空 軍と海軍の研究所の出資で設立され、3-10MHzの短波帯で3.6MWの巨大出力を出す送信機と180基ものアンテナを備え、電離層に電波を照射して気 候変動を引き起こす実験を行っていた。1997年には3.4MHzと6.99MHzで試験電波を発射してBCLやハムにもサービスを行った。2007年に は7MHzの信号による月通信を成功させ、また今年初めには地球上空に人工的にプラズマ状態を生成するのに成功した。この強大な設備の運用には保守費だけ でも月30万ドル、実際に電波を出すと10日間で50万ドルかかることから資金の無駄として廃止が決定された。一部の設備と研究はDefense Advanced Research Projects Agency (DARPA) に引き継がれるがGorokaの送信施設は解体される予定である。(DXLD 1329)

巨大なHAARPのアンテナ群 QSLカードにも採用されていた(Alaska Dispatchより)


◎Radio SymbanかRadio LMSか?
 米国のRon Howard氏によると、2368.5kHzでは7月11日には19:30頃Radio Symbanが受信されたが、7月13日にはRadio LMS(Voice of Le Manama Samoa)が受信された。オーストラリアのIan Baxter氏によると、Radio LMSがRadio Symbanを買収したのではないようで、送信時間を有料で借用しているのではなかいと思われる。(DXLD 1329)

◎7610kHzでニカラグアから野球中継
 ウルグアイのRodolfo Tizzi氏によると、ニカラグアのBluefieldsで行われている国内チャンピオン野球試合の実況中継が7610kHzにて09:25頃受信され た。(DXLD 1329)

◎シリア向に短波放送を計画
 英国のMike Barraclough氏によると、Radio Netherlands、フランス政府、国境無き記者団の援助で、シリアのジャーナリストによりパリを本拠地とするシリア向放送Radio Rozanaが設立された。同局はFM(シリア政府のジャミングを避けるために周波数を変える)とインターネットの他短波でも放送することを計画してい る。FM放送と短波放送はシリアの近隣の国から送信することにしている。(DXLD 1329)
 
◎台湾国際放送の送信所情報
 NDXCの長谷川清一氏によると、台湾国際放送の送信所は以下の通りとなっている。
 鹿港(Lukang) 603 1008kHz
  淡水(Tansui) 短波
 褒忠(Paochung) 短波
  虎尾(Huwei ) 短波
 口湖(Kouhu) 1098 1557kHz 及び 短波
 民雄(Minhsiung) 1206 1422kHz 及び 短波
 安南〈台南〉(An-Nang〈Tainan〉) 短波
 枋寮(Fangliao) 1359 1503kHz
(DXLD 1329)

◎2013年のトロピカルバンド放送の傾向
 DSWCIのAnker Petersen氏が「Tropical Bands Survey 2013」を解析した結果によると、昨年もトロピカルバンド(2200-5800kHz)の放送局は全世界で減少傾向が続いた。古くなった短波送信施設を 更新するよりも新しいメディアに乗り 換えた方がコストが安くつくからである。2012年は全世界で200局あったものが2013年には更に減少して175局となってしまった。このままの傾向 が続けば2020年にはこのバンドの放送局が消滅することになる。

2200-5800kHz間の放送局数の年推移
地域 1973年 1985年 1997年 2009年 2013年
アフリカ中部 102 76 40 18 7
アフリカ南部 57 39 33 20 12
中近東 9 4 1 0 0
インド亜大陸 62 45 45 29 26
東南アジア 40 29 21 4 1
インドネシア 171 105 65 13 5
中国・台湾・蒙古 119 110 75 32 23
旧ソ連諸国 61 59 47 7 5
極東 38 28 28 9 8
パプアニューギニア 17 20 20 15 12
豪州・太平洋 10 4 13 8 10
中米 21 23 24 5 3
カリブ海 29 3 3 2 1
南米北東部 98 41 19 3 2
エクアドル 47 33 22 5 4
ペルー 78 69 78 28 15
ボリビア 35 42 25 14 8
ブラジル 107 87 67 35 33
南米南部 5 2 1 0 0
合計 1106 819 627 247 175

 2012-2013年に閉局したトロピカルバンド内短波局の周波数は以下の通りである。
kHz    kW    局名・地名・最終確認年月
3280    15    浦江之声, 上海 中国 2013年4月
3390     1    Radio ICDI, Boali Central African Republic 2012年3月
3995     5    RRI Kendari, Sulawesi Tenggara Indonesia 2012年5月 [放送再開した]
4885     1    Radio Maria, Anápolis, GO Brazil 2012年3月
4890   100   NBC, National Radio, Port Moresby Papua New Guinea 2012年7月
4910   100   Radio Nasion. Malagasy, Ambohidrano Madagascar 2012年2月
4950    15    浦江之声, 上海 中国 2013年4月
4965   100    One Africa R-CVC, Makeni Ranch Zambia 2012年7月
4974.8   1    Radio A Nossa Voz, Osasco, SP Brazil 2012年4月
4990    10    湖南PBS, 長沙 中国  2012年1月
5045     0.25 Radio Guarujá Paulista, Guarujá, SP Brazil 2012年5月
5075    15    浦江之声, 上海 中国 2013年4月
5240    50    西蔵PBS, 拉薩 中国 2012年1月
5446.5   8    AFRTS, Saddlebunch Keys, FL U.S.A. 2012年8月
5770    10    Defence Forces BC, Taunggyi Myanmar 2012年3月
(DXLD 1329)

◎米国沿岸警備隊2MHz帯での音声通信を廃止
 米国沿岸警備隊は2182kHz及び2187.5kHzでの音声による緊急通信、2670kHzでの音声海上気象通報を来る8月1日で廃止する。 4/6/8/12MHz帯での音声通信は当面継続する。(USCG)

◎PCJ Radio International8月中・下旬は休み
 PCJ Radio Internationalは8月11・18・25日の放送は行わない。8月4日の放送の後は9月1日に放送を再開する予定である。(DXLDyg 7/24)

◎ノルウェイのメディアが短波放送免許取得
 ノルウェイのSvenn Martinsen,氏によると、同国のメディア企業 Northern Star Media社はForeningen Bergen Kringkasterと共同でノルウェイ政府に「LKB LLE Bergen Kringkaster」局の放送免許を申請していたが、このほど当局より2種類の実験局免許が与えられた。1つは中波局、もう1つは短波局の免許であ る。今後小電力の小型送信機よりDRM放送が行われる可能性がある。これとは別に50WのFM送信機によるDRM放送も計画中である。同局は既にインター ネットではストリーミング放送を行っている。(DXLDyg 7/23)

◎BBC Monitoringでは短波のモニタリングなし
 BBC World TVで放送された「Weekend World」で Caversham ParkにあるBBC Monitoringの活動が紹介された。情報収集には短波受信機は使用されておらず、インターネットと現地に設置されたFMリモート受信機で行われてい る。(DXLDyg 7/20)

◎Voice of Assenna改名・スケジュール更新
 エリトレア向秘密局Voice of Assennaは局名をRadio Asenaと改名し、スケジュールを火曜のみ02:00-03:00 15245kHz(送信所非公表)に変更した。言語はティグリナ語で、ブローカーはBRB(旧TDP)社。エチオピアはDRM電波をかけて妨害している。 (Ivo Observer 7/21)

◎エチオピア向新秘密局Dimtsachin Yisema誕生
 エチオピア向新秘密局Dimtsachin Yisemaが7月24日より放送を開始した。毎日04:30-05:00 15180kHz(送信所非公表)にアムハリ語の放送がある。15165kHzで放送される場合もある。エチオピアはDRM電波をかけて妨害している。 (Ivo Observer 7/21) 「Dimtsachin Yisema」はカナダ・トロントにあるエチオピア人イスラム教徒の団体。(エチオピアの宗教はキリスト教)

◎戸塚DXersサークルが「PROPAGATION」発刊
 横浜市戸塚区及びその周辺地域在住のDXerにより2012年8月に設立された「戸塚DXersサークル(TDXC)」が設立一周年を記念して、この度 会 誌「PROPAGATION」を発刊した。ネット時代にペーパーメディアでは追いつけないリアルタイムな情報は最小限に留め、それよりもメンバー各自の興 味関心事についての研究・取材記事や「BCLの明るい未来を模索する」座談会など、じっくり読んで頂きたい「読み物」中心の構成となっている。下記URL よりダウンロードして閲覧可能になっている。メンバーの熱い思いが、趣味を同じくする方々に「PROPAGATION(伝 搬)」することを願っている。 http://my-bcl-life.sakura.ne.jp/PROPAGATION1.pdf (神奈川県 中川 弘夫氏)

日本的な創刊号の表紙  艶めかしい美人の着物の柄といじっている受信機に注目!




◎キプロスからシリア向秘密放送開始

 シリアのアサド政権に反対する秘密放送がキプロスより開始された。Radio Monte Carloの送信所より1233kHzで毎日06:00よりアラビア語で出ている。(DXLDyg 7/29)

◎台湾国際放送送信機のレベルアップ計画
 インドのAlokesh Gupta氏によると、台湾国際放送(RTI)はドイツAmpegon社に台湾国内の2送信所のアップグレードを発注する予定である。台湾現地の Techway Engineering社と協同して300kWのDRM短波送信機を10基、メンテナンスコストの低減を狙ったダイポールアンテナHR2/2/0.3を 12基納入する予定である。(DXLDyg 7/29)

◎ボリビアRadio Pio XIIからeQSL
 スペインのAlvaro López Osuna氏はボリビアのRadio Pio XII(5952kHz)から苦労の末eQSLを受け取った。同局には返信料を同封した受信報告を出しても返信はなかった。また同局のwebサイトに記 載されているE-mailアドレスは現在機能していない。そこで同局のfacebookプロファイルを参照して局員のfacebookでコンタクトを取っ たが、大半は返信の約束だけで決して返信は来なかった。その中でexective directorのFelix Miranda Tórrez氏(E-mail:felitorremi @ hotmail.com)宛に出せば良いということが分かり、mp3ファイル付の受信報告を送ってやっとeQSLを受け取った。(DXLD 1330)

◎HCJBドイツ Weenermoor送信所を増強
 ドイツのSiegbert Gerhard氏によると、HCJBはドイツのWeenermoor送信所に7365kHz用の新アンテナを新設する計画である。出力7.5kWまで送信 可能で、方向は145度。(DXLD 1330)

◎Radio Verdadの免許更新
 グアテマラRadio Verdad(4055kHz)のÉdgar Madrid局長によると、同氏は7月23日に首都Guatemala Cityに赴き、グアテマラ政府より今後20年の短波放送免許更新を受けた。同局は15年間の免許更新を申請していたが、政府より免許を更新しないという 通告を受けていた。(DXLD 1330)

◎米国宣伝放送の国内向配布認可
 米国ではVOAやRFE/RL等海外向宣伝放送の内容を国内向に流すことは法律で禁止されていた。このほどこの法律が改正され、7月15日より国内に向 けた放送、国内での受信が認められるようになった。(DXLD 1330)


出典の略称 

  DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX: Hard-Core-DX
  JSWC: Japan Shortwave Club
  NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
  BBG: Broadcasting Board of Governors
  WRTH: World Radio TV Handbook


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