月
刊短波2014年1月号(第3版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
謹賀新年
ロシアの日本語放送の存続が決
まって一応ほっとした年の初めです。短波放送の衰退が止まりませんが、だからと言ってスマホでラジオを聞くようにはならない
ような気がします。結局ラジオ放送そのものの存続問題になって行きそうです。今後は短波放送だけでなくラジオテクノロジー
(携帯だって一種の送受信機なのですが)の存続や継承に取り組まなくてはなくなりそうです。今年はサイクル24のピークも予
想されるので比較的高い周波数でも短波放送が楽しめそうです。昨年の流行語で言えば短波を楽しむのは「今でしょ!」。
今年もBCL諸氏が十二分に短波を楽しめるように雑念を排して取り組みたいと思います。2014年も短波とヘビーローテーションで!
◎Radio
Slovakia Internationalの短波放送再開ならず! 3版新規
ロシアのAnatoly
Klepov氏がモスクワ市内で中波中継(738kHz)されているRadio Slovakia
Internationalのロシア語放送で1月6日に聞いたところによると、同局は1月1日より予定されていた短波放送の再開ができない状態である。原
因は資金が支出されないからである。(WWDXC TP 1146)
◎NEXUSから新秘密局Radio Warra Wangeelaa 3版追加・修正
ブルガリアのIvo
Ivanov氏によると、NEXUSの仲介でエチオピア向の新局「ラジオ オロゲナティ」が放送を開始した。毎週土曜日の00:00-00:30に
15515kHz(Sofia送信所、150kW、165度)でオモロ語の放送がある。なお翌日日曜日
の同時刻、同周波数では、ソマリア秘密局のRadio Xoriyo(ソマリア語)が出る。(DXLD
1352)
米国で聞いてみたところ、これはIRRS経由で放送している Radio Warra
Wangeelaa であることが判明した。オロモ語のIDが「クン・レディオ・ウォロンゲラ・ティ」
と聞えるので「オロゲナティ」と聞こえたのではないかと思われる。(米国 尾崎栄氏)
https://www.facebook.com
/OromoEvangelicalChurchInTrondheim/posts/715324255146803上で生の声を聞くことができます。
Oromo Evangelical Churchによるキリスト教放送のようです。
◎Radio Symban放送再開 2版新規
オーストラリアのJohn Wright氏によると、同国のRadio
Symbanは2013年12月30日の18:00より2368.5kHzで放送を再開した。信号はあまり強くなく、音楽が連続的に出ているだけである。
出力数Wと推測される。(WWDXC TP 1144)
◎Radio Cityが新年特別放送 2版新規
Radio CityのRemy
Friess氏によると、同局は新年特別放送を実施する。送信所はブルガリアのSofia送信所。期日は1月4日の
04:00-05:00に7290、 1368kHz、同日18:00-19:00(再放送)
9510kHz。受信報告はcitymorecars @ yahoo.caまで。(WWDXC TP
1144)
◎ロシア国内向長波放送を1月9日以降廃止 2版新規
ロシアのMikhail
Timofeyev氏らによると、ロシア・ラジオ・TV放送会社(VGTRK、ВГТРК)
は1月9日で国内向長波放送を全廃することを決定した。同時に中波放送も削減される。Magadanの234kHzは既に廃止されており、Khanty
Mansiskの225kHzも減力されている。(WWDXC TP
1144) 長波でいつも聞こえていた極東ロシア局も突然いなくなるのですね! ロシアではラジオ放送が死んで行く感じです。
◎International Radio
Serviaは6100kHzのみ 2版新規
International Radio
Serbiaは現在03:30-08:00に6100kHz(Bijeljina送信所、100kW)のみで放送中である。
6190kHz(同送信所、 250kW)、9635kHz(移動送信所、10kW)での放送は行われていない。(DX
MIX NEWS 12/8)
◎SIBCに日本の援助で新送信機 〜周波数は
6080kHzから9545kHzに 変更 2版追加
日本政府はJICAを通じてソロモン諸島のSIBCに災害対策のためのラジオ放送網整備に関して資金援助を行った。事
業は 兼松
エレクトロニクス社が落札し、SIBCに災害対策用短波送信機を提供した。SIBCは各官庁とネットワーkクで結ばれており、災
害時には短波送信機により 全土に情報及び警報の提供
を速やかに行うことができる。これにより災害情報の早期伝達、対策の早期実施が期待される。(DXLD
1349) (NDXC 長谷川清一氏)
SIBCは2013年12月31日より6080kHzでの放送を9545kHzに変更して、04:00−21:00に放送を行っ
ている。6080kHzは
Radio.Australiaと混信するためABCの技術部門と交渉中であったが、Radio
Australiaが既得権を主張し、これに譲歩する形で9545kHzに変更となった模様である。また真夏に向かい
9545kHzでも全日伝播が安定し
ているとの考えもあったようだ。ITUへの登録がどうなるのか注目したいものである。1月2日の04:00の開始時にはバンブーフルートとドラムの音のよ
うなバンブーピップスのISが綺麗に聞こえていた。自動送信のシステムが組み込まれている筈だが21:00の放送終了後
も キャリ アが切られず0400の放
送開始まで垂れ流し状態である。どうせ電波を出すのなら音楽とIDのループでも出して欲しいものである。(NDXC
長谷川清一氏) 6080kHz→9545kHzで受信されている放送は日本製新送信機からのものであると思われます。また
ARDXCのJohn
Wright氏によるとWRTH2014に掲載の私書箱番号645は誤りで、正しくは654とのことです。このプロジェクトの詳細は
http://www.jica.go.jp/oda/project/1061310/index.htmlを参照の
こ と。 電波の「垂れ流し」は自動送信装置の取り扱いに不慣れなためでは?
◎Voice of Russiaの短波は一応延命
Voice of
Russiaは懸念されていた2014年1月1日以降の放送について、時間、使用周波数、言語サービスの種類を大幅に削減して一応存続すると発表した。詳
細なスケジュールはhttp://voiceofrussia.com/radio_broadcast
/frequencies /に掲 載される。 (DXLD 1352)
南北アメリカ、アフリカ向放送がなくなりアジア・欧州向放送のみになります。
◎ロシアの声日本語放送も一応継続
ロシアの声の短波放送の継続について、12月21日土曜日に日本語放送の番組「お便りスパシーバ」の中で発表が行われた。その
によ ると
12月19日の決定で1月1日〜3月29日の間短波の5980kHzで継続することになった。しかし中波の720kHzは中止される。こ
れは「短波は中止、中波は継続」と
のこれまでの発表とは逆の決定である。ソチ冬季オリンピックの情報は放送で伝えることができる。3月30日以降どうなるのかは未定であ
る。(戸田浩二氏)
1月1日以降は毎日21:00-23:00に5980kHz(Irkutsk送信所、250kW)のみの放送となります。
◎Novsti通信とVORは解体し新組織に吸収
英国のAlan Pennington氏がTASS通信の報道として伝えるところによると、ロ
シア政府は大統領令でNovosti通信とVoice of
Russiaを解体して、その機能を新しいメディア企業「今日のロシア」(Rossiya
Sevodny)に吸収することを決定した。この決定は事前の予告なしに発表された。(DXLD 1350)
◎BCLライフ2014発行
三才ブックスより「BCLライフ2014」が発行された。今年の表紙はパナソニックのRF-2200が飾っている。内容は巻頭
カ ラー特 集が「ラジオ
NIKKEI赤坂本社57年の記憶」、「EDXC2013レポート」、「BCL機器カタログ2014年版」、「海外放送魅惑のバリーカー
ド集」「BCLラ ジオ 自分でできるメンテナンス」、「モスクワから届け 人間の声!」、カラー企画が「Studio1
with
PERSEUSことはじめ」、第1章「海外放送の最新事情」は「今聞ける海外放送〜日本語放送編」(14局)、「今聞ける海外放送〜
外国 語放送編」(18
局+特別コラム)、「今狙い目の常連局−DX局」、「BCLはグローバル化を先取りした趣味である」、「続 短波放送はなくなるの
か?」、第2章「受信機
材使用レポート」は「小型高性能中華ラジオを徹底比較!」、「AOR LA800使用レポート」、「格安受信機FDM-S1使い方ガイ
ド」、第3章「もっ
と楽しく!BCLライフ」は「海外放送現地受信の新たな楽しみ方 オーストラリア編」、「朝鮮中央放送の音楽大研究」、「古いBCLラジ
オの賢い買い
方」、「BCLラジオ ネットオークションでの相場」、「懐かしの劇レア海外放送音源の楽しみ方」。特別付録は2013年版に引き続き
「山田耕嗣コレク
ションPart2 懐かしのゲキレア海外放送音源」のCDである。A5版614ページで、価格は税込で\1,600。三才ブックス直接の
他、アマゾン書店
でも送料無料で入手できる。(赤林) 多くの日本のDXerが寄稿しています。日本のBCLの健在ぶりを示していますね。
◎ブータンBBS復活
インドのGautam Kumar
Sharma氏は11月20日に長らくQRTしていたブータンのBhutan Broadcasting
Serviceが6035kHzで復活しているのを17:47に確認した。その時は英語プロであった。放送は19:00過ぎまで聞こえた。翌21日には
15:03頃ネパール語番組を放送しているのも受信できた。スウェーデンのThomas
Nilsson氏によれば11月22日には24:00にs/offした。同局は2013年2月初旬より送信機の不調でQRTしていた。
(DXLD 1348)
◎PCJ Radio
Internationalに中国からジャミング
PCJ Radio InternationalのKeith
Perron氏によると、日曜日に行われているアジア向英語放送の開始直後より終了後数秒間まで中国がジャミングをかけて来ている。これ
はVOA、 BBC、Radio
Australiaにかけられているジャミングと同じ種類の音調である。台湾、日本、香港、東南アジアではさほど受信に影響はないが、北
京では結構気にな る場合がある。(WWDXC TP 1140)
◎アルジェリアが長波送信機を更新
スイスAmpegon社の発表によると、アルジェリアのTélédiffusion
d’Algérie(TDA)は2013年7月にTipazaにある1500kWの長波送信機(252kHz)の更新を同社と
Transradio社に発注した。Transradio社はDRM対応送信機、Amepgon社はアンテナを納入する。現在
252kHzの電波は昼間 1500kW、夜間750kW でフラン
ス語放送を出しており地中海西部地域では良く受信されている。(DXLD
1349)252kHzはスペインやフランスでは必ず聞こえる局ですが、最近は送信機の不調で変調が浅くなっています。
◎カンボジアの高出力中波新送信所建
設中
英国のAlan Pennington氏が10月18日付のCambodian
Dailyの報道として伝えたところによると、カンボジア政府は首都プノンペンのMeanchey区にあった11haの中波送信所を、
25km郊外に移転
する工事を進めている。そのため2012年9月より中波の918kHzは停波している。旧送信所の中波送信機は設置後20年を経て老朽化
しており、
200kWの公称出力ながら実際には80kWしか出ていなかった。新送信所には、FM電波の届かない農村部を一挙にカバーすることを目的
として、 600kWの新型中波送信機が設置され、従来と同じ918kHzで放送する予定である。(DXLD 1349)
◎四川PBSの現状
米国のRon
Howard氏によると、中国の四川人民廣播電台第二節目は6060kHzで18:00頃よりキャリアを出しており、時報なしで
19:00に英語と中国語 のIDで開始する。英語のIDは「Nationality Channel. This is
the People’s Radio Station..SW 6060, 7225, FM
88.1」と出ている。米国のDaveValko氏によると、21:00にも同様のIDが出ている。(DXLD 1349)
◎ギリシア短波放送の状況
英国のDave
Kenny氏によると、政府によって閉鎖を命じられたギリシアERTのアテネ本局には11月7日に警官隊が突入し、6月に行われた解雇に
不満で自主放送を
行っていた旧職員を排除した。旧職員達は11月8日からはThessalonikiに本拠地を移し、同地のERTスタジオから番組を流し
始めた。
Alvis短波送信所は旧職員側の手にあり7450、7475、9420、11645、15630、15650kHzで
Thessaloniki制作の番
組を流している。政府はERTに代わる新たな放送組織NERITを組織する予定だが、2014年に放送を再開することは望み薄である。
従ってERT旧職員 による非公式放送は2014年も継続される見込みである。
ギリシアのZacharias
Lianga氏が放送を行っている旧職員に聞いたところによると、現在の短波放送はVoice of
Greeceではなく、Thessaoloniki制作の「Radio Station of
Macedonia」の番組を中継している。番組制作はThessalonikiの旧ERT第3放送スタッフによって行われている。ギリ
シア政府は中波や
短波送信所の運営スタッフを有しておらず、ERTに代わる新局はFMでしか放送できない見込みである。従ってVoice of
Greeceの放送は11月7日に終了してしまったことになる。またギリシア政府はAlvis短波送信所の廃止と解体を既に決定
してい る。(DXLD 1349)
◎TWRがフィリピン向特別送信
英国のDave
Kenny氏によると、KTWRはHaiyan台風で大きな被害を受けたフィリピン向の特別送信を11月18日より開始した。時間は
21:00-22: 00、周波数は15160kHz。言語はタガログ語と英語。(DXLD 1349)
◎韓国国防省の放送休止中
North Korea Techによると、韓国国防省により北向放送MND
Radioが10月31日で放送を休止した模様で以降受信されていない。同局は2011年に出現し、1時間単位の番組を1日数回放送して
いた。放送の中で はどこの運営か明らかにしていなかったが、HFCCへの周波数登録がRadio
MNDの名称で行われており、MNDが英語で「Ministry of
NationalDefense」の略称であること、記載された電話及びFAXの番号が韓国国防省のものであったためそのように断定され
たが、同省は放送 の存在を認めてい
ない。韓国による北向の秘密放送は他に「人民の声」と「希望のこだま」があり、また韓国陸軍はこれらとは別にFM放送も行っている。
(DXLD 1349)
◎IRRS系のB13スケジュール
イタリアのNEXUS-IBA
IRRSはB13で以下のスケジュールで自局・他局の短波送信を行っている。送信所は何れもSofia送信所、Radio
Santec以外は出力150kW、送信方向290度。
独自放送; 第1・2金曜日の翌日 04:00-05:00 第4金曜日の翌日 04:45-05:00
第1・3・4土曜日の翌日 04:00-05:00 月曜 04:00-05:00 第2土曜日の翌日
04:30-05:00 7290 英語
第1・3土曜日 18:00-19:00 第2土曜日 18:30-19:00 第4土曜日
18:45-19:00 日曜日 19:30-22:00 9510 英語
Radio City; 第3金曜日の翌日 04:00-05:00 7290 第3土曜日
18:00-19:00 9510 ドイツ語
European Music Radio; 第4金曜日の翌日 04:00-04:45 7290
第4土曜日 18:00-18:45 9510 ドイツ語
Radio Rasant; 第2土曜日 18:00-18:30 9510 第2土曜日の翌日
04:00-04:30 7290 ドイツ語
Radio Santec Cosmic Wave; 月曜日 00:00-00:30 15190
300kW 100度 東南アジア向英語 月曜日 00:30-01:00 15190 150kW
165度 東アフリカ向スワヒリ語
(DX MIX NEWS 11/28)
◎BRB仲介の秘密局スケジュール更
新
BRB(Broadcast Belgium、旧TDP)仲介の秘密局の内エリトレア向Radio
Assenna、及びVoice of the Forum of Eritreans、ルワンダ向Radio
Inyabutatuの周波数が変更された。送信所はフランスIssoudun送信所と思われる。
Radio Assenna 火・木・土 02:00-03:00
11720(15245より変更) 東アフリカ向ティグリナ語
Voice of the Forum of Eritreans 水・金・日・月 02:00-03:00
11720(15245より変更) 東アフリカ向ティグリナ語
Radio Inyabutatu 日 02:00-03:00 15310(旧17870)
東アフリカ向Kinyarawanda語
(DX MIX NEWS 12/13) 米国のChristopher D.
Watkins氏によると、上記の内Radio
Assennaのwebサイト(http://www.aseenna.com)はウィルスをインストールしようとするので要注意。
◎Radio Green
Eyes欧州で受信される
モスクワ工科大学の学生局Radio Green
Eyesが欧州で25900kHz(公式スケジュール 金曜日21:00-24:00)にて受信されている。英国のDaveKenny氏
は金曜日の21:
00に開始するのを確認した。終了は24:00と言われているが、23:55には信号が途絶えている。米国のGlenn
Hauser氏によると、同局のQTHはRadio MTUCI, Moscow Technical University
of Communication and Informatics, P.O.Box 19, Moscow
127055,Russiaだが、受信報告はロシア語で書く必要がある。(WWDXC TP 1141)
◎WRMIからのモニター要請
WRMI局は送信所をMiamiからOkeechobeeの旧WYFRの送信所に移したが、Okechobee送信所からの次の送信に対
する受信報告を求めている。
05:00-07:00 15440 欧州向
13:00-17:00 9355 アフリカ向 The Overcomer
Ministry
23:00-05:00 17790 アフリカ向 Radio Africa Network.
05:00-08:00 15190 アフリカ向
受信報告の宛先は、S-mailではJeff White, WRMI Radio Miami
International, 175 Fontainebleau Blvd., Suite 1N4, Miami,
Florida 33172, USA、E-mailではradiomiami9 @
cs.com、FAXでは+1-305-559-8186。
(WWDXC TP 1141)
◎2014年のEDXC会議はニース
近郊 で開 催
フィンランドのKari Kivekaes氏によると、European DX
Councilは2014年のEDXC会議を9月19-22日にフランスのニース近郊のTredeとニースで開催することを決定した。
Tredeはsニー
ス市内から北東に80km離れた小さなな村で、ニースへは列車で行くことができる。ニースの宿泊料が高いため前半2泊はTrede、最後
の1泊がニースと なる。日程は以下の通り。時間は現地時間。
9/19(金) 14:00 ホテルチェックイン開始 17:00
受付開始 18:30-20:00 開始セッション 20:00 夕食(各自)
9/20(土) 07:00 朝食 09:30-12:30 EDXC会議
12:30 昼食 14:00-16:00 Trende観光 16:30-18:30 映画「Radio
Days」の上映・鑑賞 19:00 晩餐会
9/21(日) 07:30 朝食 11:00 ホテルチェックアウト 11:00-18:00
イタリア・モナコ半日観光 18:00 ニース帰着後晩餐会または夕食
9/22(月) 07:30 朝食 10:00-15:00 ニース市内観光及び市内放送局訪問 15:00
解散
(WWDXC TP 1141)
◎Radio Mosoj Chaskiより返信
ブラジルのIvan Dias Jr.氏はボリビアのRadio Mosoj
Chaski(3310kHz)よりPFC(サイン、スタンプ付)による返信を49日後に受け取った。発行者はDirectorの
VictorCampos氏であった。宛先はAbaroá 254, entre Gral. Achá y
Santivañez,Cochabamba,
Bolívia。PFCの画像がhttp://ivandias.wordpress.comに掲載されている。(DXLD
1351)
◎ギリシアの短波は3波 2版追加
米国のJohn
Babbis氏によると、自主運営されているギリシアERTの短波放送はAvilis送信所から以下の4波で出ている。7450、
7474、15650、 9420kHz、出力は100kW。(DXLD 1350)
1月3日の16:30にモニターしたところでは以下の状況であった。
7475kHz 100kW 182度 北米向 9420、15650kHzとは別番組
9420kHz 170kW 323度 北米向 15650kHzとパラ
15650kHz 100kW 285度 欧州西部向 旧11645kHzから変更
(Ivo Observer 1/3)
◎Hamada Radio
International放送再開
一時放送を中止していたナイジェリア向秘密放送Hamada Radio
Internationalが放送を再開した。スケジュールは月−金曜の14:30-15:00 7350kHz(Nauen送信所、
100kW、180 度)。言語はハウサ語。放送は」WRMIの仲介による。(WWDXC TP 1142)
◎イスラエルGalei
Zahalが短波放送廃止
イスラエルの軍局Galei ZahalのEran
Elyakim氏が伝えてきたところによると、同局は経済上の理由から15850及び6885kHzで行われてきた短波放送を中止した。
代替措置として
http://player.glz.co.il/Player.aspx?ClipID=glz-a-zixief&
Type=live&Width=300&Height=200&FixedPoster=true&
FixedPosterName=GLZ.jpg上でインターネット放送が受信できる。(WWDXC TP 1142)
インターネット放送の画面
◎Radio Stations in the UK第24版発行
英国のDave Kenny氏によると、British DX Clubより「Radio Stations
in the
UK」の第24版が発行された。英国及びアイルランド(両国は別々に掲載)のAM/FM局(BBC、RTE、商業局、コミュニティ局)すべてを網羅し、周
波数順及び局名順に出力、送信所の情報を記述したリストである。価格は送料共で£7またはUS$12またはIRC8枚である。申
込先 は British DX Club, 19 Park Road, Shoreham-by-Sea, BN43
6PF, UnitedKingdom。Paypalの場合はbdxc @
bdxc.org.uk宛に払い込む。詳細はhttp://www.bdxc.org.uk。 (WWDXC TP 1142)
◎リベリアのELWA短波放送再開
米国のDave
Valko氏によると、放送を中止していたリベリアの宗教局ELWAが4760kHzで放送を再開した。12月21日の16:00過ぎに
英語放送が確認で きた。即座にE-mailで報告したところ、局のMoses
Nyantee氏から返信が来た。それによると、12月現在送信復活の試験中である。正式の放送再開は2014年1月1日で、送信スケ
ジュールは14: 30-19:00及び02:00-07:00である。(WWDXC TP 1143)
既に欧州でも多くのDXerにより受信されています。
◎VORベンガル語放送を廃止
インドのAlokesh Gupta氏によると、Voice of
Russiaは1月1日以降ベンガル語放送を完全廃止する。理由は予算不足。ベンガル語の短波放送は2009年3月29日に廃止され、イ
ンターネット上の みで放送されてきたが今回それも廃止される。(WWDXC TP 1143)
◎中国「南海之声」は中波とFM放送
のみ
米国のDavid Kernick氏によると、2012年4月9日より南シナ海沿岸諸国向に開始された
CRIの「南海之声」放送について、WRTH2014には15:00-16:00に17710kHzで放送との記述があるが、実際には北
京で 1008kHzで放送されているCRIの「Discover Radio」の中継であり、「南海之声」は出ていない。
米国のRon Howard氏によると、現在次の周波数で中波・FM放送が行われているだけである。
瓊海(海南省) 102MHz
三沙(海南省) 101MHz
広東(広東省) 927kHz
(DXLD 1351)
◎CRIがウクライナ語オンライン放送開
始
ドイツのHansjoerg
Biener氏によると、中国のCRI(中国国際放送)は2013年12月5日にウクライナ語のオンライン放送を立ち上げた。同局
19番目の言語で、中国
の歴史・文化、経済・社会、中国にいるウクライナ人の状況について伝える同局はウクライナ語のwebサイトは既に2008年に立ち上
げていた。URLは http://ukrainian.cri.cn/。(DXLD 1351)
◎コロンビア局WRMI中継で短
波放 送
オーストラリアのRob Wagner氏によると、コロンビア初の「国際放送局」であるRadio
Ciudad
GlobalがWRMIのOkechobee送信所より2013年12月14日より放送を開始した。21:00-21:30に
9955kHz。英語とスペイン語でアナウンスが出る。放送の中で連絡先radiociudadglobal @
gmal.comとアナウンスしている。(WWDXC TP 1351)
同局のスタッフ(Señal MEMORIALより)
◎WRNオンデマンドサービスを中止
ドイツのKai Ludwig氏によると、World Radio
Networkは2013年12月16日以降、インターネット上でのオンデマンド放送のサービスを中止した。(DXLD 1351)
◎サウジアラビアが局名変更
ブルガリアのRumen Pankov氏によると、サウジアラビアのBSKSAは国際放送の局名を「Radio
Saudi International」と改名した。それに伴い国内向第一放送を「Radio
Riyadh」に、第二放送を「Radio Jeddah」にそれぞれ改名した。また従来「Radio
Riyadh」の名称で放送されていた国内外国人向FM放送(英語、フランス語、ベンガル語、インドネシア語)は中止された。また
17:00-19:00 に海外向に行われていた英語放送はフランス語放送に置き換えられた。
現在webサイトは初期画面がアラビア語のhttp://www.sr.saと初期画面で英語が選択できるhttp:
//www.sm.gov.saの
2種類がある。確認されているインターネット・ストリーミング放送のスケジュールは18:00インドネシア語、21:00ウルドー語、00:00
ペルシャ 語、03:00トルコ語である。これに伴いISも変更されている。詳細は「Interval Signals Online」
http://www.IntervalSignals.netを参照のこと。(DXLD 1351)
◎Swedish DX Federationが特別放送を実施
スウェーデンのSwedish DX Federationは以下のように特別放送を実施する。
1/6 03:00-04:00 1485kHz (Radio Merkurs, Latvia)
1/11 21:00-22:00 7265 kHz (Hamburger Lokalradio)
2/10 03:00-04:00 1485 kHz (Radio Merkurs)
2/15 21:00-22:00 7265 kHz (Hamburger Lokalradio)
3/10 03:00-04:00 1485 kHz (Radio Merkurs)
3/15 21:00-22:00 7265 kHz (Hamburger Lokalradio)
番組はRonny
Forslund氏の出演・制作によるもので、スウェーデン語によるDXニュース、スウェーデンのDX事情、音楽等で構成される。(DXLD
1351) 同団体のアドレスはSVERIGES DX-FÖRBUND, Box 1097, 405 23 Göteborg,
Swedenです。
◎第27回Winter SWL Festibal開催
米国BCLの冬の祭典「第27回Winter SWL
Festibal」は来る3月14・15日の両日ペンシルバニア州Plymouth MeetingにあるDoubletree
Guest Suites Philadelphia
Westで開催される。1月中に申し込みを行うと参加料が割引となる。宿泊料は2月14日までに予約すれば朝食込みで$99に割り引かれる。参加
希望者は http: //www.swlfest.com/より参加登録を行う。(DXLD 1351)
◎Oromo Voice Radioが1月1日開始予定
英国のDavid Kernick氏によると、エチオピアの秘密局Oromo Voice
Radioが2014年1月2日より17850kHzで放送を開始する。時間は01:00-01:30、言語はAfaan
Oromo語と英語。URLはhttp://oromovoice.orgで、ここからも放送を聴くことができる。(DXLD
1352) この局を運営している団体のアドレスはWaajjira Hawaasa Oromoo, 6212 3rd St NW
Washington, D C 20011.U.S.A.です。BRBの仲介によるもので、放送開始が遅れていました。
◎AIR Chinsurahが1000kW中波送信機の試験
インドのJose Jcob氏によると、All India
RadioのChinsurah局は現地時間の夜間594kHzで1000KW中波送信機より試験放送を実施中である。(DXLD
1352)
◎AIR Thiruvanthapuramが放送時間延長
インドのJose Jacob氏によると、All India
Radio−Thiruvanthapuramが放送時間を延長している。従来02:40終了であったものが、現在03:00終了となっている。
周波数は 5010、1161、576kHz。(DXLD 1352)
◎ロシアのWoodpeckerが再現!
ソ連時代の1980年代に「Russian
Woodpecker」として広範囲に雑音(強烈な信号音がキツツキの音に似ているのでwoodpeckerの名がある)を撒き散らしDXerを
悩ませた ロシアの短波OTH(Over the
Horizon)レーダーが復活しつつある。ロシアは軍事強化の一環としてソ連時代以降停止してたOTHレーダー基地を復活させる予定で、既にモ
スクワ南
東部のMordovia東レーダー基地が完全に復活した。ソ連当時にロシア防衛の最前線であった国々が現在は西側になってしまったため、西側に対
する新た
な防衛ステムの再構築を迫られたためである。現在極東のKomsomolsk-on-Amur基地の復活作業中で、2020年までに少なくとも6
つの OTHレーダー基地を復活させる予定である。(DXLD 1352)
壊滅しつつある短波受信に追い打ちという感じですね。ソ連が消滅しても西側諸国は仮想敵国なのですね。
◎オーストラリアDarwinで日本語ラジオ番組
オーストラリア・ダーウィンのDarwin FM 91.5 X-Stream
Radioが日曜日の現地時間10:00-11:00(09:30-10:30JST)に日本語番組「豪日ラジオサンデー」を放送している。番組
は北部準
州豪日協会(AJANT)が主体となり2012年12月頃よりボランティアにより制作されており、日本在住者にダーウィンの様子を伝えるとのこと
が主な目
的であるとのこと。局サイトはhttp://www.darwinfm.org/である。(東京都 平原哲也氏) 新年の放送は1月5日からだそ
うです。
◎ブラジルの日本語放送終了
サンパウロ州リベイロン・ピーレス市のPerola da Serra
FMより2008年から放送されてきた「ニッケイ・プログラマ」が2013年12月28日の番組を最後に終了となった。7月に丹治アナウンサーが
亡くなっ た後、ベルトールド局長を中心に継続されてきたが、新規アナウンサー募集に応じる人がいなかったことや局長の都合
がつかなくなったこと等を原因と
して、やむを得ず番組を終了することになった。しかし、新しい担当者がみつかれば、番組を再開する用意があることも伝えられた。局長の片言の日本
語での話 しぶりが聞きものであった。(東京都 平原哲也氏)
◎北朝鮮9650kHzは毎日停波? 2版追加
12月中に「朝鮮の声」日本語放送をモニターした結果では夜の放送の9650kHzは毎日19:00過ぎには停波してしまう。他の
6070、
7580kHzも停波することがあり、その場合には中継波の3250kHzが出現するので、送信側でも認識しているものと思われる。税関で開封検
査されているものの手紙が届くようになり、日本から送った手紙やメールは届いていることが確認された。(大阪府 山森健志氏)
上記の情報について、このシーズンはMUFの低下でスキップしているのが原因で電波自体は出ており停波ではない。3250kHzでは毎日16:00-
21:50と06:00-08:50に日本語放送が出ており、9650kHzの代替ということはない。(NDXC 長谷川清一氏)
出典の略称
DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX
Window
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
BBG: Broadcasting Board of Governors
WRTH: World Radio TV Handbook
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デリカの短波受信機広告
手許に開戦直前の昭和16(1941)年NHK発行「ラジオ年鑑」がある。この時既に
1940年に予定され ていたオリンピッ
ク東京大会の中止が決まっていたが、まだ日米開戦(1941年12月8日)前であったため、東京オリンピックを目指して開発中で
あったTV放送がようやく
実用の域に達し、初のTVドラマ「夕餉前」が放送されたこと、サンフランシスコ万博(1940年5月)に日本の放送技術(光電
話、人工音声、微少音の録
音)を展示したこと等が巻頭を飾っている。国際放送では李香蘭(山口淑子)が日独伊三カ国語で独唱した歌が放送されたことが取り
上げられている。また当時
「外地」といわれた朝鮮、中国、満州を含む世界の放送状況についても150ページがさかれており、当時の世界の短波放送局の放送
時間や周波数が克明に記載
されている。開戦前とはいえ国際状況が緊迫していたため当時短波放送の受信は堅く禁じられていた筈だが、特筆すべきは巻末の広告
にデリカ(三田無線)が何
と短波受信機の広告を掲載していた!広告の「デリカオールウェーブスーパーヘテロダイン」はパリ万博(1937年、この万博では
ラジオテクノロジーに焦点
が当てられ、ラジオパビリオンが特設された、夜間のイルミネーションも初めて実施された)で「最高名誉金賞」を授与されたもの
で、業務用・家庭用の4種類
があり、価格は\385〜\2,000と結構高価であり、一般人が気軽に手を出せる代物ではなかったが、兎に角この時勢に堂々と
短波受信機の広告を載せた
三田無線(当時の社長は創業者茨木悟氏)の心意気に感心させられる。また万博の「金賞」(現在そういうものがあるかどうか不明だ
が)に短波受信機という世
界情勢であったことも面白い。国際情勢を直接知る唯一の手段であった訳で、いかに短波が重要視されていたかが分かる。またこんなところにその後の日本にお
けるBCL隆盛の萌芽が見られる点も面白い。三田無線は戦後も「デリカ」のブランドで通信型受信機を製造し2009年まで存
続し た。
それから73年、当時「最新テクノロジー」であった短波やラジオが存続の危機にあるとは誰が予測しただろうか?
同年鑑の巻頭には「尚時局に鑑み防諜の見地より秘匿省略せる諸点があった」と記載されている。時は21世紀である、再びそ
んな 「時局」にならないこと を。
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