月刊短波2014年2月号(第3版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎Radio Oeoemrang今年も2月21日に特別短波放送実施 3版新規
   Media broadcastの責任者
Walter Brodowsky氏によると、ドイツのAmrum島にある放送局Radio Oeoemrangが 今年も年1回の特別短波放送を実施する。今年の特別放送は昨年と同様に2月22日01:00-01:59に15215kHz(昨年と同じ周波 数)で実施される。使用される言語は北Frisia方言、ドイツ語、英語である。受信報告はMedia Broadcastで受け付ける、宛先はQSL-Shortwave @ media-broadcast.com、ないしはMEDIA BROADCAST GmbH, Erna-Scheffler-Strasse 1. 51103 Koeln, Germanyである。(WWDXC TP 1150) Amrum島デンマーク半島と英国との間の北海に浮かぶドイツ領の島です。昨年はWertachal送信所の500kW送信機が使 用されました。Oeoemrangとはこの島の島民2,300人によって話されている北Frisia方言のことを言います。
 
◎WRTH2014国際放送サプリメント第1版発行 
2版修正 
 
WRTH2014の第1版国際放送サプリメントが発行された。pdf形式で5ページ。昨年12月〜今年2月初めまでの変更点が 網羅されている。http://www.wrth.comより無料でダウンロード可能。(WRTH)

◎Tatarstan Waveの短波放送も廃止  2版修正
 
На Болна Татарстана」(タタールスタンの波)放 送は1月9日以降Novosibirsk 送信の13:10-14:00 11790kHz、15:10-16:00 9895kHzが廃止さ れ、Armavir送信の12095kHzのみ (17:10-18:00、100kW、 327度欧州向)と なっていたが、2月3日以降これも廃止された。補完のためか、インターネット上の放送が出るようになった。 http://trt- tv.ru/radio-tatarstan/tatarstan-dulkynynda-na-volne-tatarstana参照のこ と。(WWDXC TP 1147)(ブルガリア Ivo Ivanov氏)

◎スリランカTrincomalee送信所より北朝鮮向Voice of Wilderness 2阪新規
 
NDXCの長谷川清一氏、スリランカのVictor Goonetileke氏によると、英国のWorld Radio Network(WRN)は北朝鮮向Voice of Wilderness(荒野之声)放送に1月25日より、スリランカTrincomalee送信所を使用している。時間は月〜土曜日の 22:00-23:00及び日曜の 22:00-23:30で、周波数は11860kHz(45度)である。従来は同じ時刻・周波数でDushanbe送信所より行われていた。(WWDXC TP 1149)

◎WTWWが中国語・ヨルバ語放送も開始 2阪新規
 
米国の宗教局WTWWが2月1日より中国語・ヨルバ語放送も開始し、7カ国語で放送する「多言語国際放送局」となった。周波数 は12105kHz(テネシー州Lebanon送信所)、出力100kW、送信方向は40度で北米東北部向である。 15:00-18:00 ヨルバ語、18:00-21:00 中国語、21:00-23:00 ロシア語、23:00-00:00 ロシア語、00:00-06:00  アラビア 語、06:00-09:00 フランス語、09:00-12:00 スペイン語、12:00-14:00 ポルトガル語
 各言語の間合いは4〜7分間とってある。(WWDXC TP 1149) WTWWはLeap of Faith(「清水の舞台から飛び降りる」の意味)という宗教団体が行っています。ヨルバ語は西アフリカのナイジェリアを中心に話されている言語です。

◎HCJBが「Reach Beyond」に名称変更  
 HCJB GLOBALのWayne Pederson 会長は、長年使っていたHCJBと言う名称を変更し、1月22日より「Reach Beyond 」とする旨を発表した。同局は82年前「HCJBアンデスの声」という名称で放送を開始したが、現在は活動内容が放送から医療、教育、地域開発などの分野 に拡がり、技術指導や人材育成など積極的な活動がグローバルに進められている。これを考慮し、世界の隅々まで(beyond)人々にあまね く愛の手を差し伸べたい(reach)という気持ちをこめて生まれた名称が「Reach Beyond」である。HCJB日本語放送に関しては、しばらく現状名称のまま継続する見込みで、2月8日(土)の「サタデートーク」でHCJB改称の特 番を放送する予定である。尾崎師はリスナーに広く、意見を聞きたいとしており、意見をメール(kozaki @ reachbeyond.org)等で送るように希望している。(JSWC 大武逞伯氏 岩沙一彦氏) URLもhttp://www.reachbeyond.orgに変わっています。HCJBはエクアドルのコールサインですか ら、同国から撤退した現在では確かに意味がありませんね。

新しいReach Beyondのロゴ




◎ロシアの長波放送 残ったのは1局のみ!

 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、1月9日の一斉長波・短波放送廃止の後、ロシアに残った長波局は1局のみである。チェチェン・北コーカサス地方向にモスクワ からのRadio Kavkaz(Радио Кавказ)の放送を送信しているTbilisskaya送信所(171kHz、1200kW)のみで、放送時間は 12:00-15:00及び 21:00-01:00である。(WWDXC TP 1146)

◎Radio Radonezh中波放送中止  3版追加
 1月1日よりロシアのカトリック局Radio Radonezhがモスクワ市内での846kHzの放送を中止した。これはモスクワ郊外Noginskのs.Psarki送信所が廃止されたためで、同送 信所の150kW送信機、アンテナは撤去の上、土地は公共部門に売却され、住宅地とされる予定である。廃止された送信機はVoice of Russiaから譲り受けたものだが、老朽化が進んだため廃止が決断された。新たに送信所を作る資金がないためRadio Radonezhは一時放送中止となる。(WWDXC TP 1144)
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、本当の理由は1日3時間の放送にかかる費用を捻出できなくなったためである。(DXLD 1401)
  846kHzの中波送信所はRadio PodmoskovyeとRadio Rodonezhの共有であった。(WWDXC TP 1150)

◎カメルーン向Sawtu Linjiila
 カメルーン向宗教放送Sawtu Linjiila(Voice of Gospelの意味)が各地で受信されている。毎日03:30-04:00に9800kHz(500kW、180度)でフランスIssoudun送信所か らフルフルデ語放送が出ている。オーストラリアのRob Wagner氏によれば、この局はEvangelical Lutheran Church of Cameroonの運営によるもので、連絡先は同国のNgaoundereにあるChristian Media Centreである。(DXLD 1352)(DXLD 1401)

アラビア文字によるロゴ



◎クック諸島の海上気象局
 オーストラリアのNick Hacko氏はクック諸島RarotongaにあるCoastal Weather Radioの英語による気象放送を2207kHz(AM)で01:43-01:48に受信した。コールザインはE5R(旧ZKR)である。 (DXLD 1401)

◎Radio Rebelde放送時間短縮出力は増加
 キューバのRadio Rebeldeは旧来50kWで24時間放送(無指向性送信)を行なっていたが、このほどQuivican送信所の100kW送信機より南米向(130 度)に16:00-07:00の放送となった。周波数は従来と同じ5025kHz。(DX RE MIX NEWS 12/30/2013)

◎キューバよりの乱数放送スケジュール
 キューバから諜報員向に行なわれているHM01乱数放送(スペイン語、女声)の最近のスケジュールは以下の通り。Habanaの100kW 送信所または秘密送信所。
   前半の周波数が日・月・水・金 後半の周波数が火・木・土
  14:00-14:55  5855 14375
   15:00-15:55  10345 14375
   16:00-16:55  9330 13435
   17:00-17:55  9065 11635
   18:00-18:55  9240 12120
   19:00-19:55  5855 9155 11635 12180
  毎日
   01:00-01:55  11435
   02:00-02:55  11530
   03:00-03:55  11635
   04:00-04:55  12180
  前半の周波数が月・火・木・土 後半の周波数が水・金・日
   06:00-06:55  11635 16180
   07:00-07:55  10715 17480
   08:00-08:55  11530 17540
(DX RE MIX NEWS 12/30/2013)

◎DeutschlandfunkのAM放送2014年内に廃止
 ドイツのRémy Friess氏によると、同国のDeutschlandfunk(Deutschlandfunk/Deutschlandradio Kultur)は2014年中にAM放送を全廃する。主要周波数であったDeutschlandfunkの207、549、756、1269、 1422kHz、Deutschlandradio Kulturの177kHzも廃止される。177kHzが廃止されるため現在変則的な周波数(183kHz)を使用しているEurope1が周波数を変更 するかが注目される。(DXLD 1401)



◎Denge Kurdistan周波数変更
 クルド秘密局の定番Denge Kurdistanが12月末に周波数を変更した、新しいスケジュールは以下の通り。クルド語の放送である。
 03:00-05:00   7390 Issoudun送信所 250kW 90度(11510kHzより変更)
 13:00-01:00 11510  Grigoripol送信所 250kW 250kW 116度(変更なし)
 01:00-03:00 11510  Issoudun送信所 250kW 90度(変更なし)
(DX MIX NEWS 12/30/2013)

◎パキスタン中波送信機を更新
 BBCMがAP通信の報道として伝えたところによると、パキスタンのPakistan Broadcasting Corporation (PBC)は全国で中波送信機の更新を進めている。古い形式の送信機と比べ送信範囲が広がっている。FM送信機も増備されているが、中波の方 がプライオリティーが高い。最近ではカイバル、パンジャブ、バロチスタン地方をカバーするため、Peshawarに400kW送信機、 Dera Ismail Khanに100kW送信機を設置した。Fakirabadの送信機も近々に500kW最新型に置き換えられる。また今年(2014年)中に Hyderabad、Karachi、Larkanaの中波送信機も新型に置き換えられて運用に入る予定である。(DXLD 1401)

◎Talomskey Radio CenterよりE-QSL
 ロシアのDmitry Mezin氏によると、モスクワ近郊のTalomskey Radio Centerから送信されたRadio Rossiiに関する受信報告に対し同送信所はワード形式でアンテナの写真入りのE-QSLを送ってきた。受信報告の宛先はrc-3-buch @ mail.ruである。発行者はAndrew Shaidurov氏。(DXLD 1401) 今となってはこれも「昔話」ですが、受信ログをお持ちの方は挑戦して見たらどうですか?

◎VOA Radiogramの新スケジュール
 米国のAndrew Kim Elliott氏によると、VOA Radiogramの最新スケジュールは以下の通りである。すべて北カロライナ州のEdward R.Murrow送信所からの送信である。
    土曜18:30-19:00   5745
     日曜 01:00-01:30 17860
     日曜 11:30-12:00  5745
     月曜 04:30-05:00 15670
(DXLD 1401)

◎Voice of Croatia中波放送も中止
 オーストリアのHubert Kubi氏によると、短波放送を中止し、中波放送だけになっていたVoice of Croatiaが1月1日より中波放送も廃止した。同局の中波放送はZadar送信所より欧州向に毎日02:00-08:45に1134kHzで行われて いた。国際放送は今後衛星とインターネットのみになる。詳細はHRTのwebサイト参照のこと。(WWDXC TP 1145)

◎Oromo Voice RadioよりE-QSL
 米国のRich D'Angelo氏はエチオピア向秘密局Oromo Voice RadioよりE-QSLを受け取った。発行者はFekadu Megersa氏で、アドレスはinfo @ oromovoice.org。それによると同放送のターゲットはエチオピアのOromia地域とのこと。氏は送信所について詳しい情報を知らないが多分 フランスIssoudunであろうとのことであった。同局は01:00に17850kHzでs/onしている。(WWDXC TP 1145)

◎ギリシア短波で他の地方局も中継
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、ギリシアのAvils送信所から出ている短波放送が旧ERTの他の地方局も中継している。1月3日には7475kHzで 16:04にRhodes局の中継を行っていた、同局の中波1260kHzとパラであった。1月3日の23:30には9935kHzで Komotine局の中継を行っており中波の1404kHzとパラであった。更に同日の23:45にはChania局の中継を9420kHzで行っており 1512kHzと同内容であった。(WWDXC TP 1145)

◎インドのアッサム州は別時間に
 インドのAlokesh Gupta氏によると、同国は過去66年間全国統一標準時(IST)を使用してきたが、東部のAssam州は、150年前の英国領時代に導入された「夏時 間」制度に戻ることを決断した。これは同州の茶農園が現在でも一年中「夏時間」で営業していることによるのもので、夏期のみ標準時を1時間進 めて UTC+4:30とするものである。同州の1億2千万人が影響を受ける。(WWDXC TP 1145)

◎チリにQRP短波実験局
 チリのClaudio Galaz氏によると、同氏は1月4日の09:00頃に7290kHzにてRadio Compańía Worldwide(RCW)というチリ局を受信した。この局は個人が運営している実験局である。QRMが多いため周波数はその後7550kHzに変わっ ている。(DXLD 1402)
  Claudio Galaz氏によると、同局はその後09:00頃7550kHzで聞こえているが、http://www.ustream.tv/channel /rcw-radio-compañia-worldwideでもストリーミング放送を行っている。使用送信機は807のプッシュプル式で終 段管 は6DQ6、アンテナはG5RV(逆V型)で出力は50Wである。(DXLD 1403) RNWによく似たロゴを使用しています。名前は凄いですが、大昔にアマチュア自作局が使用していたAM送信機であり、単なる個人のアンカバ局ではないで しょうか?

RNWに似たRCWのロゴ


◎Hamburger Lokalradio 1月12日より追加短波送信
 ドイツのThomas Völkner氏によると、Hamburger Lokalradio (HLR)は1月12日よりGoehren送信所よりの短波送信を追加する。スケジュールは毎週日曜日の21:00-23:00 9480kHzである。受信報告を歓迎し、特別QSLカードを発行する。宛先はHamburger Lokalradio, c/o Kulturzentrum LOLA, 21031 Hamburg, Germany。IRCまたは1ドルの同封が望ましい。(DXLD 1402)
  同局のTom Taylor氏によると、HLRの他の送信スケジュールは以下の通り。放送は毎週水曜日・土曜日。
 15:00-18:00 7265 西・英・独語
 18:00-21:00 6190 独語
 21:00-01:00 7265 独・西・英語
 22:00-23:00 7265 Radio Cityの中継
(DXLD 1402)

◎Radio Cityの放送予定
 Tom Taylor氏によると、カナダのRadio CityはIRRS経由で土曜日の04:00-05:00に7290/1368kHz、18:00-19:00(再放送)に9510kHzで放送(ルーマ ニアからの送信)している。またラトビアRigaにあるRadio Merkursよりは日曜日の05:00-06:00に1485kHzで放送している。更に第4土曜日にはHamburger Lokalradioより 22:00-23:00に7265kHzUSBで放送中である。受信報告はメールでcitymorecars @ yahoo.caに。(DXLD 1403)

◎RFIが無料衛星放送から撤退
 Mike Cooper氏によると、Radio France InternationaleはKuバンドの「Galaxy 19」衛星放送、Cバンドの「Anik F1R」衛星放送から撤退した。これらの衛星放送ではスクランブルなしで、無料で放送が提供されていた。(DXLD 1402) 政府予算にとっては 「短波」ではなく、放送自体が「目の敵」なのです。

◎ELWAの4760kHz公式に復活
 スウェーデンのThomas Nilsson氏が、ELWAのMoses Nyantee氏から受け取ったメールによると、同局は4760kHz(1kW)で12月31日まで試験放送を実施し、1月1日より本放送に移行した。 オーストリアの Christoph Ratzer氏によると、同局は昨年(2013年)秋に局舎2棟と短波用アンテナを再建し、11月より短波放送を再開した。同局はリベリア内戦の再々発で 2011年11月に局舎が完全に破壊され、2012年11月より13万2千ドルの資金を投じて局の再建に着手していた。 (DXLD 1402)




◎ウガンダのDunamis Broadcastingより返信

 英国のAlan Pennington氏によると、同氏は昨年(2013年)10月のSheigra DXpeditionの際にウガンダのDunamis Broadcasting(4750kHz)を受信し、E-mailで送信主体であるBible VoiceのHeather Paterson氏(heather @ biblevoice.org)受信報告を送った。同氏は受信報告をウガンダのアドレス(dunashortwave @ outlook.com)に転送し、26日後にウガンダから直接返信メールが届いた。WRTHに記載のdunamis4750 @ hotmail.comからはメールが戻ってきてしまう。(DXLD 1402)

◎BBC World Serviceは商業放送化
 英国のMike Barraclough氏によると、BBC World Serviceは現在英国政府のForeign and Commonwealth Officeより資金が出て運営されているが、英国政府は政府資金の支出を打ち切り、BBC World Serviceを民間の投資ファンドに売却して商業放送化する計画である。報道番組を制作しているBBC Global News Ltdは毎年80万ポンドもの赤字を出し続けており、維持できなくなったのがその大きな理由である。BBC World Serviceは商業放送となり、放送にはコマーシャルが出る他、硬派の政治・報道番組の比率を減らして視聴率のとりやすい娯楽番組を増やす予定である。 報道番組も若者や女性聴取者向に親しみやすい内容に変える。BBC World ServiceはドイツBerlinで中継しているFM放送で試験的にコマーシャルを入れる実験を行ったが、聴取者の反発は少なかったという。これに対し て局内部では80年続くBBC World Serciceの基本姿勢を踏みにじるものだとして反発の声も上がっている。(DXLD 1402)

◎1月9日でロシア国内向短波・長波全面廃止
 ロシアのAndrew氏によると、1月9日のロシア国内向短波・長波放送廃止を受けて、Yakutskの7230kHzと171kHzは停 波となった。864kHzの中波では引き続き出ているが、107.1MHzのローカルFM放送と同内容となり、ヤクート語のローカル番組のみ の放送と なった。171kHzは空港のビーコンとしても使用されていたが、これも同時に廃止された模様である。Radio Rossiiの放送はFMの91.3MHz、70.4MHzのみとなった。マヤークも72.08MHzのみである。これに伴いYakutsk市内から離れ た地方では全国向放送は受信できなくなってしまった。(WWDXC TP 1146)

◎738kHzでのWRNモスクワ市内中継にRadio Japanも
 World Radio Network(WRN)はモスクワ市内で738kHzにて海外放送の中継を行っている。Radio Japanは12:30-13:00(日本語)、20:00-20:30(ロシア語)、01:00-01:30(日本語)、02:30-03:00(ロシ ア語)の4回中継されている。Radio Pragueのロシア語放送は09:00、11:30、15:00、16:30、18:00、19:30、21:30、00:00、02:00、 06:00 より30分間放送されている。Polish Radioのロシア語放送は11:00、14:00、17:30、20:30、23:00、03:00、08:30、Radio Slovakia Internationalは09:30、13:00、17:00、22:30、03:30、05:00、08:00に放送されている。(WWDXC TP 1146) Radio Japan以外は短波を止めてしまった海外放送局です。738kHzはKurkino送信所から5kWで放送しているMoscow市内向WRN専用中波放 送です。

◎南極局LRA36また停波
 ウルグアイのHoracio Nigro氏、アルゼンチンのArnaldo Slaen氏によると、南極Esperanza基地にあるLRA36は30日間復帰した後、再び技術的な不具合が発生して停波している。なお同基地では爆 発 により死者が出る事故が発生しておりこれと関連するものかも知れない。(DXLD 1403)

◎「ベルギーの放送100年」展開催される
 イタリアのDario Monferini氏によれば、ベルギーのRTBFは「ベルギーの放送100年」展(100ans de radio en Belgique)を2013年12月12日〜2014年4月27日にブリュッセルで開催している。同局は同名の歴史書を発売した。200枚の歴史的な 写真入り192ページで価格は€29である。内容はフランス語。http://boutique.rtbf.be/product/100- ans-de-radio-en-belgiqueより購入できる。展覧会についての情報はhttp://www.exporadio.be を参照のこと。(DXLD 1403)





◎バーミューダの短波気象放送
 米国のJim Balle氏によると、Bermuda Weather Radioが2682kHzUSBで13:15にHamlton港の航路情報を放送しているのが受信できた。(DXLD 1403)

◎英国海賊局Wrekin Radio International
 英国のMike Barraclough氏によると、海賊局Wrekin Radio Internationalが18:00-19:00に12257kHzで受信されている。昨年8月に出ていたがしばらくoff airしていた。http://radio.wrinternational.co.uk:8003/listen.plsにストリーミングが出ている場 合がある。(DXLD 1403)



◎TWR Guamが再びDRM試験放送
 アルバニアのDrita Çiço氏によると、TWR Guamは1月16-23日にマレイシア向DRM試験放送を行った(17:58-18:30 15150kHz)が、引き続き2月には日本向に本放送実施を前提とした試験放送を行う予定である。(DXLD 1403)

◎TWR日本語放送復活は2ヶ月程度遅延
  TWR GuamのMike Sabin氏によると、同局は2月1日より日本向日本語放送を復活する予定であったが諸般の事情で遅れる見込みである。週末にDRM放送とアナログ放送の 番組を出すことにしていたが、米国内で作成予定であった番組がうまく行かなくなり、それが日本での番組制作にも影響を及ぼしている。現在のと ころ 開始は早くて3月1日とされているが、A14シーズンまでずれ込む公算が大きい。(大阪府 景山敦久氏)

◎AIR Lehは4660kHzに留まる
 米国のRon Howard氏によるとAIR Lehは依然として4660kHzに留まっている。多数のインドのDXerが4660kHzで放送しているのを確認してる。現在4760kHzで聞こえる のはAIR Port Blairのみである。(DXLD 1403)

◎Voice of MartyrsよりQSL
 中国のJonathan Short氏によると、北朝鮮向の宗教放送Voice of Martys(烈士之聲)を受信して、担当のTim Dillmuth氏(ソウル在住の筈だと思った)にE-mailを出したところ、ソウルの事務所のSusette Ryan氏(E-mail: sryan @ seoulusa.org)よりE-QSLが届いた。また同時に米国のTim Dillmuth氏の連絡先も教示してもらった。それによると、Tim Dillmuth, Voice of Martyrs, Seoul USA, 14960 Woodcarver Road, Colorado Springs, CO 80921, USAであった。そこに受信報告を出したところTim Dillmuth氏よりレターによる受信証明も受け取った。(DXLD 1403)

◎カナダ沿岸警備隊気象局VOJ
 米国のJohn Fisher氏はカナダ沿岸警備隊(Canadian Coast Guard)の気象局VOJを2598kHzで受信し受信報告を送ったところ、同局のRon Bygott氏よりQSLカードが送られてきた。同氏によればQSLカードを用意しているのに受信報告はそんなに来ないとのことであった。同局のアドレス はOfficer In Charge, Canadian Coast Guard Radio VOJ, Port aux Basques MCTS, PO Box 99 Port aux Basques, NL A0M 1C0, Canadaである。(DXLD 1403)

◎ルーマニアの送信所より「Echo de l'Europe」
 米国のRichard D'Angelo氏によると、IRRS仲介で「Echo de l'Europe」がルーマニアのTiganesti送信所より日曜日の04:30-05:00に7290kHzで受信されている。前半がフランス語、後 半が英語(Echo of Europe)であった。この局は欧州連合(EU)の運営らしく、EUに関したニュースや解説が主内容である。また連絡先はcontact @ echoofeurope.euとアナウンスしている。(DXLD 1403) http://echoofeurope.euがURLで、それによるとフランスのToulouseに本拠地を置くニュース局である。受信報告はこの URLから送ることができます。




◎ロシア長波放送廃止に対するBBCMの論評
 英国のChiris Greenway氏によれば、BBC Monitoring(BBCM)はロシアの長波放送廃止に関して以下のように論評した。長波放送はロシアに都合の良い手段であった。1台の送信機で日夜 広大な地域をカバーすることができるからである。しかし多くのリスナーがFM放送やインターネット、衛星放送にシフトする中で長波放送にはカ ネが掛かり過ぎるとして政府は廃止を決定した。冷戦時代には長波放送は有効なプロパガンダ手段であった。米国はドイツのミュンヘンに巨大な長 波送信所を建設し、モスクワの長波放送と同じ周波数でVOAロシア語放送を送信した。当時のソ連の一部地域では実際にモスクワの周波数を VOAが乗っ 取る 事態が起きていた。時代が変わり現在ロシアに残っているのは北コーカサス向のRadio KavKhaz用送信機だけである。なおBBCでは198kHzでRadio 4が長波放送を行っているが、海上気象通報やクリケットのTest Match Specialが大人気であるため、将来なくなるにしてもまだいつ廃止されるか決まってはいない。(DXLD 1403)

◎Tecsun PL-880日本市場に出る
 
1月15日より「ワールド無線」から TecsunPL-880が販売開始された。価格は標準セットで¥21,800である。充電電池は最近流行の「18650 充電池」内蔵であり、付属のUSBケーブルで充電するようになっている。また「デラックスセット」として\23,800にて、レザーケース、金属製ダイヤ ルツマミ、AC-USB電源アダプタ、外部アンテナAN-03L、録音機ICR-100、ハードケースが セットとなったものもある。(大阪府 山森健志氏) PL-880はPL-660の後継機種で、PL-660の 性能に加えて、USB充電対応リチウム電池、4段階の選択度等の機能を付加、内部信号はデジタル処理されており、デジタルノイズリダク ションの機能も搭載されています。デザイン的にはPL-660と比べて丸みを帯びた形となっています。FMバンドはロシア・日本バンドを含む 64-108MHzに設定可能。価格は販売店によって異なりますが、2万円前後といったところです。

PL-880



◎RFAよりソチ五輪記念QSLカード
 Radio Free AsiaのAJ Janitschek氏によると、同局はロシアのソチで開催される冬季五輪を記念したQSLカードを発行する。対象期日は2014年1月1日〜3月31 日。デ ザインは2008年の北京五輪記念カードと同じBrian Powell氏によるもので、パンダのキャラクターに防寒着を着せたものである。(RFA) RFAの五輪記念カードは2008年の北京大会以来すべてパ ンダの「着せ替え」です。パンダは五輪の象徴?

(左)今回発行のソチ五輪記念QSLカード(右)2010年発行のバンクーバー五輪記念QSLカード パンダの帽子が違うだけ だ!
  

◎AIR Bengaluru送信所から国際DRM放送強化
 インドのJose Jacob氏によると、All India RadioはBengaluru(バンガロール)送信所からの国際DRM放送を強化している。1月になって新たに以下のDRM放送が開始された。
 19:00-20:00 17895 豪州向英語
 20:45-22:15 15795 中国向中国語
 05:45-07:30 11620 豪州向英語
 07:45-09:45 13605 北東アジア向英語
 以上の他にも22:25-00:30 11740 アフガニスタン向Dari/Pushutu語がDRM化されており、一時放送を停止していた00:15-02:15 11620 15140 ロシア語もDRMで復活している。同局はsptairynk @ rediffmail.com及びspectrum-manager @ air.org.in宛に受信報告を求めている。
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、21:45-02:40には9870kHz(500kW)にて国内向Vividh BharatiのDRM試験放送も同送信所から出ている。DRM放送の普及に向けてAIRはDRM受信機800台を入札することにした。 (WWDXC TP 1147) 聴取者にDRM受信機を配布するのでしょうか?

◎昭和28年の日本周波数表
 戦後間もない1953(昭和28)年の中波・短波の周波数表がRadio Heritage FoundationのHP(http://www.radioheritage.com)に「Retro Radio Dial Japan 1953」として掲載された。昭和28年は日本が独立を取り戻した直後で、最も強力な局は米軍放送Far East Network(FEN)であったが、民間放送も初めて誕生し日本のリスナーは新しく誕生した放送局のワクワクしていた時期であった。また国際放送 Radio Japanが戦後本格的に外国人向に国際放送を出し始めた(終戦直後は在留邦人向)年でもあった。(Radio Heritage Foundation)

◎Tbilisskaya送信所の6020kHzはB13中は残存
 ロシアの短波廃止の中で、Tbilisskaya送信所より行われているRadio Adygeaの放送はB13シーズン内は毎週火・水曜日の02:00-03:00及び月曜日の03:00-04:00に6020kHzにて継続されてい る。(WWDXC TP 1147)


◎BBC Seychells中継局最終日スケジュール
 BBC Seychells中継局は来る3月29日で廃止されることになったが、同日の最後の送信は以下のように行われる。すべてBBCソマリ語放送、出力 250kW、295度。
 20:00-20:30 15330
  20:30-24:00 15595
  23:00-24:00 17690
  20:30-21:30 17745
(WWDXC TP 1147)

◎Victor Goonetileke氏のE-QSL発行状況
 スリランカでPCJ Radio InternationalとSLBCのE-QSLを代行発行しているVictor Goonetileke氏によると、昨年代行発行を開始以来PCJ Radio Internationalの方は500通、SLBCは200通の発行実績である。現在でもvictor.goonetilleke @ gmail.comでE-QSL発行は受け付ける。但し印刷されたQSLについては手持ちのIRCがないため発行できない。なおSLBCのEkala送信 所は現在解体中である。(WWDXC TP 1344)
 スリランカのVictor Goonetilleke氏によると、PCJ Radio Internationalの500枚目のQSLはインドネシアのEddy Satiawan氏に発行された。500通の受信報告にはすべて目を通し返信を行った。1月18日現在未処理の受信報告はない。もしメールで受信報告を送 りまだ返信を受 け取っていない人は、届いていない可能性があるので、もう一度pcjqsl @ pcjmedia.com宛に送って見て欲しい。QSL発行業務の代行は大変な仕事だが、放送サービスの質を高めるためと思えば楽しくもある。 (WWDXC TP 1147)

◎Radio Inyabutatu放送時間変更
 米国のGlenn Hauser氏によると、ルワンダ向秘密放送であるRadio Inyabutatuは1月18日より日曜日の01:00-02:00に17870kHz(Issoudun送信所、250kW、130度)で Kinyarawanda語放送を行っている。同局は昨年9月に17870kHzで放送を開始し、12月14日より周波数が15310kHz に変更されていた。1月18日より元の17870kHzに戻ったが、時間が1時間早く出るようになった。なお火・土曜日には 01:00-01:30の ソマリア向秘密放送Radio Xoriyo(ソマリ語)が同一周波で出ているので間違えないこと。(DXLD 1404)

◎Radio Dniprovska HvylyaのB13スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ウクライナのRadio Dniprovska HvylyaはB13スケジュールでは土・日曜日の16:00-18:00頃(時間不定)に11980kHzUSB(300W)でウクライナ向ウクライナ 語放送を行っている。ギリシアのZacharias Liangas氏がモニターしたところでは18:00にウクライナ語ニュース、18:03にロシア語ニュースが出た模様であった。(DXLD 1404) ウクライナ南部のドニエプル川沿いの都市Zaporizhia(ソ連時代はАлекса́ндровск) にあるアンカバ局です。

◎VOAの旧Delano送信所が競売に 〜ホームレス収容施設に!?
 米国のShawn Fahre氏によると、米国政府は1月14日カリフォルニア州のVOA旧Delano送信所(住所:11015 Melcher Road, Delano, CA 93215, U.S.A.)を競売に付した。https://resourcecenter.secure.force.com/pbs /SurplusNoticesに詳細が記載されてい る。それによると、土地の用途として「Vento Homeless Assistance Act(1987年制定のホームレスを公費で収容する法律)に基づくホームレスの収容施設として最適」としている。(DXLD 1404) 米国は人口の99%が貧困層とはいえ、そんなに広い敷地が必要なのでしょうか? 

◎Radio TV Tunisia短波入感せず
 Radio TV Tunisiaの短波放送(アラビア語のみ)はSfax送信所より500kWで以下のように行われている筈だが、1月に入ってから一切入感していない。
 14:02-15:02 7275 340度 欧州向
 16:02-17:02 7335 265度 北アフリカ向
(DX REMIX NEWS #835)

◎金陵之声広播電台スケジュール変更
 中国の
金陵之声広播電台は1月20日よりスケジュール変更を行った、従来23:30-02:00の放送が 21:30-01:00に変更された。南京送信所より5860kHz、100kW、161度で送出されている。(Ivo Observer 1/31)

◎沖縄DXペディションの成果
 神奈川県のTDXC(戸塚DXクラブ)の長谷川眞也氏によると、同クラブは昨(2013)年10月19・20日に「沖縄DXペディション」 を行い、南方向に固定したDelta Flagアンテナで中波のフィリピン局を狙った。その時の成果が

http://bclguide.exblog.jp/に掲載されている。 参加者は長谷川眞也、中川弘生、五十嵐雄希、宮内聰の各氏。(DXLDyg 1/28)

◎ギリシア政府側が対抗webサイト
 英国のDavid Kernick氏によると、ERTを廃止して新放送局
Hellenic Public Radio & Televisionを立ち上げ中のギリシア政府は、ERTに対抗するwebサイトを立ち上げた。http://www.hprt.grで、2系統のラジ オ放送及び1系統のTV放送がストリーミング配信されている。(DXLDyg 1/27)

◎Radio Veritas Asia日本語放送生みの親西本神父は既に死亡
 
「日本を捨てた男たち」〜フィリピンに生きる『困窮邦人』」(水谷竹秀著、集英社刊)によると、ラジオ・べ りタス・アジア(当時はRadio Veritas Overseas Service)日本語放送の開始(1976年11月テスト放送、同12月本放送開始)に携わり、髭の神父として知られた西本至(とおる)神父が2010 年8月に死去していたことがわかった。(東京都 紺野敦氏) 西本氏には「よあけの神父〜フィリピンよもやま話」、「聖談・怪談・酔談集 よ るの神父」、「たそがれの神父〜こころのふるさと、フィリピン物語」等の著作もあります。享年76歳であったとのこと。




出 典の略称 

  DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX: Hard-Core-DX
  JSWC: Japan Shortwave Club
  NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
  BBG: Broadcasting Board of Governors
  WRTH: World Radio TV Handbook