月刊短波2014年4月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間  JST

 
◎Wantok Radio Lightが復活  4版新規
 NDXCの長谷川清一氏によると、名古屋のDXerが4月7日の02:19にパプアニューギニアのキリスト教局Wantok Radio Lightが7325kHz(1kW)で1年ぶりに復活しているのを確認した。オーストラリアのDXerも同日の16:30頃英語による聖書の番組を確認 した。 なお China Radio Internationalが19:00-02:00に同一周波数に出ているので夕方(RFIの台湾中継中国語が開始する18:30以前)か02:00-05:00頃が狙 い時である。(WWDXC TP 1157) 放送自体は24時間です。

◎ABCが国内向に緊急短波放送  4版新規
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によれば、オーストラリアABCはRadio AustraliaのShepperton送信所より緊急の国内向荒天情報の放送を北部オーストラリア向に4月11日より開始した。スケジュールは以下の通り。すべて Shepperton送信所、氏知力100kW、30度。23:00以降の放送は以前には5995、9710、11650kHzで行われたが、今回は 6150kHzの無指向性送信となっている。
 07:00-18:00 15240
  18:00-07:00 6150
(WWDXC TP 1157) 

◎希望之聲廣播電台のRTI中継中止 ~中国の圧力か? 4版新規
 台湾のRTIが公式に中継していた希望之聲廣播電台(SOH)放送が3月23日以降中止された模様で受信できなくなった。これは中央廣播電台 (BCC)の幹部が北京を訪れた時に停止の約束をしたようで、米議員からの抗議ががあったものの、馬英九政権の親中路線に沿って中止されたものと思われる。 一方軍が関係していると言われている非公式放送は継続中で現在も70波以上で放送を行っている。(NDXC 長谷川清一氏)

◎HCJB日本語番組にJSWCよりQSL発行   2版新規
 日本短波クラブ(JSWC)の大武逞伯氏は去る3月17日に米国アリゾナ州Tucson(ツーソン)のHCJB尾崎一夫師宅を訪問 した。その時のイ ンタ ビュー番組が4月5日(土)と12日(土)のHCJB日本語放送「サタデー・トーク」で放送される。JSWCでは両日の同番組の受信報告に対してQSLを 発行する。周波 数・時刻 は以下の通り。
 4/5・4/12 07:30-08:00 15525kHz  19:55-20:25 15400kHz(再放送)
 JSWCのQSLはE-QSLと通常のQSLカードの2形態で発行される。E-QSL希望の場合はE-mailで jswcqsl @ live.jp 宛に、通常のQSLカードを希望する場合は82円切手を貼ったSASE(self addressed and sealed envelope:切手を貼り、返信先の住所を記入した封筒)を同封の上〒 248-8691  鎌倉郵便局私書箱44号 日本短波クラブQSL係 宛に受信報告を送る。なおE-QSLと通常のQSLは同一デザインであり、二重発行は行わない。なお HCJBのQSLを 取得したい場合は通常通り、返信料(82円切手2枚)を同封の上〒169-0073 東京都新宿区百人町1-17-8 淀橋教会HCJB係 に送付す る。(JSWC)

◎キルギスタンのRadio Maranatha出る! 
3版追加
 キルギスタンBishkekのShortwave Relay Serviceよりキリスト教布教局Radio Maranathaが5130kHz(Bishkek送信所、100kW、無指向性)で出ているのが01:00-01:45に受信された。ノンストップの 音楽番組であっ た。 (ブルガリア Ivo Ivanov氏)
 同氏によればこの局はTrans World Radioの中東向部門と関係が深い。(WWDXC TP 1156) TWRの中東向放送である Radio Sedaye Zandegiを中継している模様です。

◎ニュージーランド Canterbury Mountain Radioの「放送」   2版新規

 ニュージーランドのArthur De Maine氏らによると、同国のCanterbury Mountain Radioの気象放送(南島の山岳部に関するもの)が05:30、04:30などに3261kHzで開始するのが受信されている。(DXLD 1413) Christchurchに本部を置く、南島の登山者向無線サービスです。URLはhttp://www.mountainradio.co.nzです。

◎クリミアの短波ビーコ ン  2版新規
 米国のHarold Frodge氏によると、ロシアに占領されたクリミア半島のSevastopolにあるCWビーコン局「Beacon Odessa」が07:13に13527kHz、02:24に 16331kHz、23:55に20047kHzで受信された。「D」を打っている。
(DXLD 1413) 「Odessa」を称していますが所在地はSevastopolで、ロシアのビーコンシシテムに組み入れられているようです。他 に3593、4557、5153、7038、8494、10871kHzを使用しています。

◎Greenville送信所のA地区ついに競売に
2版新規
 オーストラリアのIan Baxter氏によると、米国Grrenville送信所の内現在使用されていないA地区が米国国防省から競売に付された。米国のSteve Luce氏によれば、現在B地区はRadio Martíの送信用に使用されているため 競売対象から免れている。IBBが他のサイトの借用を決定すれば、この米国最後の国営送信所も消えることになる。
(DXLD 1413) Greenville送信所はA、B、Cの3地区からなっており。短波送信所はA及びB地区に立地されています。両送信 所とも最新の送信機でも1986年製で老朽化が著しく、大規模な入れ替えを必要としています。

◎ロシアの声日本語放送も衛星・インターネットのみ に 
2版新規
 ロシアの声は4月1日以降短波・中波による放送を全面的に廃止した。ロシアの声日本語放送はHPに声明を発表し、4月1日以降電波 の放送は放送衛星 「ЯМАЛ 201」 (東経90度上)からの衛星放送によることになっ た。放送時間は21:00-23:00、チャンネルはCh34R、フォーマットはDVB-S、周波数は3954MHz、転送速度 29.5mbs と な る。 インターネッ ト上では1時間づつの放送をダウンロードして受信できる。(赤林) 一応放送は残りましたが、 ラジ オで直接聞くには高価な受信設備が必要です。

◎NHKラジオの気象通報1日1回のみの放送に 
2版新規
 3月31日よりNHK第二放送で1日3回(09:10、16:00、22:00)行われていた気象通報は1日1回、16:00のみ の放送となる。気象通報の終了後(09:30、16:20、22:20)には各局のコールサインと局名アナウンスが出ていたが、3月 末には16:20以外の時間には出なく なった。(JSWC 小林浩 氏) 夜のラジオの「人気番組」がまたひとつ消えました。

◎三浦漁業無線局短波業務停止 
2版新規
 日本有数の短波漁業無線局であった神奈川県の三浦漁業無線局が3月31日で短波帯電信電話無線業務、短波送受信業務を終了し、短波 から撤退した。 (名崎無線送受信サイト管理人 水村良氏)
 神奈川県水産技術センターの漁業無線局(通称・三崎漁業無線局、三浦市晴海町)が3月31日の23:55に短波業務を終了した。大 西洋・太平洋に出 漁中の遠洋漁船29隻に対して舶課無線担当の森遊氏が最後の打電をCWで行い、最後にコールサインの「JFC」を打電 し、送受信機の電源を落として80年間行われてきた無線モールス交信を終了した。業務終了の理由は衛星電話が普及したことと、送信管の入手困難。4月1日 からは沿岸・沖合 漁船向けの超短波・中短波に特化した業務を行う。(神奈川新聞 4/1)


◎カナリア諸島Horizon FM/Atlantis FMの短波中継周波数変更 
2版新規
  カナリア諸島のHorizon FM/Atlantis FMを短波で中継しているアイルランドと見られる海賊局が周波数を6245kHzから6205kHzに変更した。3月31日の13:00頃に良好に確認で きた。(ブルガリ ア Ivo Ivanov氏)

◎主要北朝鮮向放送のA14スケジュール 
2版新規 4版追加 5版追加
日本からの放送
 日本の風/ふるさとの風;
  日本の風(朝鮮語) 22:00-22:30 9950 淡水 100kW 2度  00:00-00:30 9975 Palau 100kW 345度  00:30-01:00 9965 Palau 100kW 345度
  ふるさとの風(日本語)  22:30-23:00 9950 淡水 100kW 2度  23:30 9960 Palau 100kW 01:00-01:30 9960 Palau 100kW 345度
  しおかぜ;  22:30-23:30 5985 八俣 100kW 280度 月・水・木 日本語 火 中国語・朝鮮語 金 英語 土 朝鮮語・日本語 日 日本語・朝鮮語 (5910/6020/6120/6135 /6175kHzに変更する場合あり)
  01:00-02:00 6165 八俣 100kW 280度  火・木・金 日本語 水 中国語・朝鮮語 土 英語 日 朝鮮語・日本語 月 日本語・朝鮮語 (5910/6020/6120/6135 /6175kHzに変更する場合あり)
韓国からの放送
 開かれた北韓放送;
  21:30-23:30 9910 Dushanbe 100kW 71度 朝鮮語
 自由朝鮮放送;
  22:00-24:00 15630 Palauig(フィリピン) 250kW 20度 朝鮮語
  北韓変革放送;
  00:00-01:00 9380 Tashkent 100kW 70度 朝鮮語
 自由北韓放送;
  00:30-01:30 11550 Dushanbe 71度 朝鮮語
  殉教者之声放送;
  01:00-01:30 7505 Tashkent 100kW 65度 朝鮮語 (4/11より7525→7505kHzに変更)
(ブルガリア Ivo Ivanov氏) 
 開かれた北韓放送は3月30日以降21:30-23:30 9910、4月1日以降05:00-07:00 7470の放送がキャンセルされた。(ブルガリア Ivo Ivanov氏) 

◎Radio Free Sarawak 4月7日から放送再開 
2版新規
 マレーシア向秘密放送Radio Free Sarawakは現在放送休止中であるが、webサイトによると、来る4月7日(月)に新しい放送チームによって放送を再開すると予告された。スケジュー ルは月ー土曜の 20:00-21:30 15420kHz(フィリピンPalauig送信所(Radio Veritas)、250kW、280度)。言語はイバン語。(ブルガリア Ivo Ivanov氏)
 同放送は予定通り4月7日より放送を再開した。イバン語の放送である。(NDXC 長谷川清一氏)


◎Radio Pakistan 一時一波のみに 
3版追加
 短波放送廃止を計画中のRadio PakistanはA14スケジュール当初(3月30日)には一波のみの使用になった。全スケジュールは以下の通り。周波数はすべて 15730kHz(Islamabad送信所、250kW)のみである。
 17:30-20:00 313度 欧州向ウルドー語
 20:00-20:05 313度 欧州向英語
 21:00-22:00 40度 東アジア向中国語
 22:30-00:30 282度 中東向ウルドー語
(ブルガリア Ivo Ivanov氏) 
 英国のNoel Green氏によると、4月1日より17:30と20:00の放送には17700kHzも使用されるようになった。双方の送信機とも調子が悪いが、 15730kHzの方が 悪い。また4月3日より14:00-16:00に15730/17810kHzで中東向ウルドー語放送(両周波数とも250kW、282度)も出るよ うになった。(WWDXC TP 1156) 

◎9677kHzにはIctimai Radioのみ 
2版新規
 3月30・31日に調査した結果ではStepanakert送信所(アゼルバイジャン Nagrno-Karabakh地区)より 9677kHz(10kW)で送信されているアゼルバイジャンのIctimai Radioは17:00-23:00に良好に受信できていた。言語はアゼリ語。同送信所から行われている筈のVoice of Justice(15:00-15:30 アゼリ語)、Voice of Talyshistan(00:00-01:00 タリッシュ語)は受信できなかった。
 (ブルガリア Ivo Ivanov氏) 

◎KTWR日本語放送DRMで復活

 KTWRのセランダー氏によると、同局はA14シーズンで半年間日本語放送を試験的に復活する。放送時間は日曜日の 20:00-21:00、周波数は 12120kHzでDRMモードのみの放送となる。番組内容はB-Japan制作の「フレンドシップラジオの時間」(音楽、ラジオドラマ、聖書朗読、 http://friendshipradio.net/ktwr.htm参照)である。当初AMとDRMの2本立てで放送する予定で あったが、決まっていたスポ ンサーの内の一つが突然降りてしまったたため、電気代が安いとされるDRM放送のみに決定した。半年の試験期間中にリスナーからのレスポンスが良ければ AM放送復活も期待できる。(JSWC 岩沙一彦氏) 大変目出たい事ですが、DRMのみでは....。詳細は http://friendshipradio.net/ktwr.htmに。

◎Ozy Radio情報
 英国のMike Terry氏によると、オーストラリアのOzy Radioの実質的なオーナーであるDXerのCraig Allen氏が周波数について助言を求めている。現在Ozy Radioは3120kHzでFM局Vintage FMの番組を中継しているが、もう一つの登録周波数に5050kHzがある。氏はこの周波数を5045または5055kHzに変えたい意向だがオーストラ リア以外の国ではどちらの周波数の都合が良いかについて意見を求めている。氏は60mbのOzy RadioではPCJ Radio InternationalのようなBCL向番組を放送したり、DRM放送の試験を行う計画を持っているらしい。(DXLDyg 2/27)

◎TWR-AfricaでELWAを中継
 TWR-AfricaのKaren Barkhuizen氏によると、同局はベニンのParakou送信所より出している1566kHzでリベリアELWAの送信を開始した。ELWAは本拠 地 Monroviaの他ナイジェリアのJosにも制作スタジオを持っているが、1566kHzで中継されるのはナイジェリア制作の番組のみであ る。ナイジェリア制作の番組に対する問い合わせは現地directorのPeter Salawu氏(E-mail:elwaonair @ ecwang.or)が受け付ける。(DXLDyg 2/21)

◎MGLOB Talata送信所独自QSL発行
 オーストリアのPatrick Robic氏によると、マダガスカルのTalata VolonondryにあるMGLOB(Malagasy Global Business)のTalata送信所からは受信報告に対して独自にQSLカードが発行される。宛先はE-mailでmonitoring @ mglob.mgである。(WWDXC TP 1152)

MGLOBのロゴ


◎KVOHが17775kHzの試験送信再開

 米国のGlenn Hauser氏によると、米国KVOHが17775kHz試験送信を再開している。受信されたのは23:00頃から00:30頃まで。(DXLDyg 3/4)

◎Bangladesh Betarの国際放送が周波数変更
 インドのSwopan Chakroborty氏によると、Bangladesh Betarの国際放送が周波数変更を行った。以下の放送の周波数が変更された。
 22:15-22:45 ネパール語 9455 (旧7250)
  02:45-04:00 欧州向英語 13580 (旧7250)
(DXLDyg 3/9)

◎Radio Erevanにギリシア語放送登場
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、アルメニアのRadio Erevanは3月初めより新たにギリシア語放送を開始した。時間は01:15-01:30である。ギリシア語放送も含めた3月初めのスケジュールは以下の通りであった。 周波数は4810kHz、出力50kW、すべて中東向。
 23:15-23:30  アルメニア語(不定期、アゼリ語・トルコ語は中止)
 23:30-00:00  ペルシャ語
 00:00-00:30 Yezidi語
 00:30-00:45  アッシリア語
 00:45-01:15  クルド語(22:15-22:45より変更)
 01:15-01:30  ギリシア語(新設)
 04:00-04:30  アラビア語
(WWDXC TP 1153)

◎HCJB南米向ドイツ語放送Nauen中継を中止に ~エクアドル回帰を模索
 ドイツのHarald Kuhl氏によると、HCJBの南米向ドイツ語放送は08:00-08:30にNauen送信所から9835kHzで行われていたが、同局は送信コストが 高い割に受信状態が悪いことを理由に6月末でNauen送信を停止する。現在エクアドルに残るQuito送信所の6050kHzが使 用で きるかどうか検討中で、中南米のリスナーに対して6050kHzの放送に対する受信報告を求めている。(WWDXC TP 1153)

◎Europe1の183kHz送信機更新
 ドイツのDaniel Kaehler氏によると、Europe1のドイツSaarland長波送信所(183kHz)の地元新聞「Saarbruecker」によれば、同局は 送信所の設備を新技術によるものに更新中であり、旧設備の撤去が行われているという。同送信所はEuropean Broadcasting Co.Ltdという送信会社が管理しており13名の技術者で維持されている。設備更新は長波送信の廃止を意味するものではなく、現状のアンテ ナはそのまま維持され、長波放送は更新設備からそのまま継続される。(WWDXC TP 1153)

◎Krygyzstan Radioが4820kHzにQSY
 デンマークのAnker Petersen氏によるとキルギスタンのKrygyzstan Radio第一放送は短波の周波数を4795kHzから4820kHzに変更した。3月初旬現在そのままである。(WWDXC TP 1153)

◎新たなカンボジア向秘密局
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、3月7日よりカンボジア向秘密局「Voice of Khmer M'Chas Srok」が出ている。20:30-21:00にクメール語放送が17860kHzで行われている。送信所は明らかにされていないがウズベキスタンの Tashkent送信 所と推察されている。英国のDavid Kernick氏によると、Voice of Khmer M'Chas SrokのURLはhttp://www.khmer-mchas-srok.org/index.php?lang=enである。 (WWDXC TP 1153)



◎謎の中国向秘密局
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、3月8日より謎の中国向秘密局が出ている。局名不明で06:00-06:30に7530kHzで行われている。送信所は明らかに されていないが台 湾の淡水送信所と推察されている。(WWDXC TP 1153)
  この中国語放送は毎日受信でき、前半の15分は広東語ないしは客家語、次にテーマ音楽が入り、後半の15分は中国語である。開始時にも終了時にも局名が一 切出ない。台湾か らの放送と見られる。(中国 張世峰氏) 番組は宗教的な内容で、以前放送していた「打開心靈的鎖匙」を彷彿させる とい う意見もあります。

◎BBC WS DRM放送停止
 ドイツのWolfgang Bueschel氏らによると、BBC WSはIDRM英語放送を停止した。 停止されたのは15:00-17:00 7325kHz(Wofferton送信所?)。英国のDave Kenny氏によるとA14で削減されるのは欧州向DRM送信が中心で、他の放送は当面温存される見通しである。(WWDXC TP 1154)

◎Disco PalaceのDRM放送中止
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Alyx & Yey社(旧TDP)による南アジア向「Disco Palace」のDRM放送(00:30-01:30 12115 Issoudun 100kW 79度)は中止された。(WWDXC TP 1154) 送信機に機能がついていても誰にも聞こえなければしょうがありません。

HPは残存する



◎Issoudun送信所とWetachal送信所で顧客の奪い合い?

 ドイツのKai Ludwig氏によると、TDF社が所有・運営するフランスのIssoudun送信所は、ついに国外の顧客ユーザーがなくなってしまった。元々のメイン ユーザーであった RFIが大幅に短波放送を削減したため余った設備を国外ユーザーからの需要で運営するビジネスモデルであった。今後Issoudun送信所はユーザー獲得 のため送信料金を下げてくるだろう。それは結果としてドイツのWertachal送信所のユーザーを奪うことになりそうだ。更に Nauen送信所やMoosbrunn送信所も影響を受けそうだがこれらの送信所は他にもビジネスを行っているのでWertachal送信所ほどは影響を 受けないだろう。 (WWDXC TP 1154)

◎VOK A14スケジュールを発表 3版修正
 北朝鮮のVoice of KoreaはA14スケジュールを発表した。
 日本語放送は以下のスケジュールで放送される。
 16:00-17:50 621 3250 9650 11865
  19:00-21:50 621 3250 6070 9650 11865
  06:00-08:50 621 3250 9650 11865
  各周波数と日本語放送時のビームは以下の通り。
 平壌送信所 3250kHz 100kW 無指向性
 清津送信所 621kHz 500kW 無指向性
 球場送信所 9650 11865kHz 200kW 109度
  江界送信所 6070 200kW  109度
(ドイツ Arnulf Piontek氏、ブルガリアIvo Ivanov氏の情報を元に一部修正) 
4405kHz への言及は ありませんでした。日 本語放送では例年通り冬季の7580kHzが11865kHzに変更となっています。大阪府の山森健志氏によると、日本語放送では3月25日に 3250kHzを除いた周波数について正式発表があったとのことです。621kHz(中波の使用も)、 3250kHz(平壌送信所の使用も)、6070kHz(江界送信所の使用も)も日本語放送のみに使用されています。平壌送信所の3250kHzはVOK 日本語放送のすべ てと「平壌放送」(朝鮮語海外向放送)に使用されることになっていますが、両氏の観測によると海外向「平壌放送」は平壌送信所、球場送信所からのものとも にA14では確認 されていないとのことです。

◎イスラエルのIBA解散に
 米国のDaniel Z. Rosenzweig氏によれば、イスラエルのGilad Erdan通信相は3月20日国営放送のIsrael Broadcasting Authority(IBA)と「教育テレビ」を解散して、新組織に再編する計画を発表した。IBAの財産はすべて処分されるが、現在IBAが有している 8つの放送局は引き続き新組織の下で放送を継続する。現在ラジオ放送で行われているコマーシャルは廃止、また現行の各部門はすべてリ スト ラ・ 再編される。短波放送を廃止したIBAは外国向にインターネット放送(http://www.iba.org.il/world)が生き残っているが今後その 部門がどうなるのかは不明。World Radio Network(WRN)もKol Israelのpodcast中止しているが、ストリーミング放送だけは継続されている。IBA制作のニュースは国内外のTVネットワークにもすでに流れ なくなっている。 (WWDXC TP 1154) 予算の削減は留まるところを知りませんので、国際放送の廃止は究極放送母体全体の廃止につながるという好例ですね。




◎Voice of NigeriaがAM・DRM同時放送実施

 ブルガリアnoIvo Ivanov氏によると、Voice of Nigeriaが3月17日より同一周波数によるAM・DRM短波放送を開始した。時間は00:00-01:00で周波数は15120kHz。DRM放送 はAbja送信所 より250kW、AM放送はIkorodu送信所から250kWである。北アフリカ向英語放送。DRM放送の方は01:00以降も継続していた。 (WWDXC TP 1154) 両送信所の連絡が悪いのでは?

◎SIBCの5020kHzが一時QRT
 ニュージーランドのBryan Clark氏によると、Solomon Island Broadcasting Corporation(SIBC)の5020kHzが3月前半現在聞こえていない。代わりに9545kHzが聞こえている。米国のRon Howard氏らによると、21:00の終了まで9545kHzで受信できている。米国のPaul Walker氏によると、受信報告はChief EngineerのPatrick Tibaua氏(E-mail:ptibaua @ sibc.com.sb)で受け付ける。印刷したQSLが欲しい人はUS$3を同封の上郵便で送って欲しいとのことである。(WWDXC TP 1154)
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、同局は3月28日に5020kHzの放送を再開した。(DXLDyg 3/28)

◎バヌアツの3945kHzが一時QRT
 ニュージーランドのBryan Clark氏によると、Vanuatu Broadadcasting & Television Corporation(VBTC)の3945kHzの放送が3月中旬に出ていなかった。この件について同国のAdrian Sainsbury氏によれば、送信機が故障して修理中だが1kWで近日中に復活するとのことであった。事実3月18日の23:00過ぎに3945kHz が復活したのが確認された。(WWDXC TP 1154)

◎Radio Symban通常放送に戻る
 オーストラリアのIan Baxter氏によれば、最近同国のRadio Symbanは2368.5kHzで通常放送に戻っている。但しスケジュールは不明である。QSLはQSLビュロー(dxer1234 @ gmail.com)より発行される。(DXLDyg 3/21)

◎Radio Africa Networkスケジュール変更
 米国の宗教局Radio Africa Networkは2013年12月1日より、送信を赤道ギニアより米国フロリダ州のOkeechobee送信所に切り替えて放送している。過去3ヶ月間に Okeechobee送信所からどの範囲に電波が伝わるかを受信報告を元に調査した。その結果A14シーズンより、スケジュールを次のように 変更する。
 17:00-06:00 17790
 06:00-17:00 15190
 変更されたスケジュールに対する受信報告を歓迎する。現在3種類のQSLカードを用意している。(Radio Africa Network 3/21)

◎PCJ Radio International A14からは1時間前倒し  4 版追加
  PCJ Radio InternationalのKeith Perron氏によると、同局は毎週日曜日のアジア向英語放送の時間をA14(最初の放送は3月30日)より1時間前倒しにして21:30-22:30とする。周波数も変 更され13655kHz(Trincomalee送信所、30度)となる。(WWDXC TP 1155)
 周波数は更に13720kHz(Trincomalee送信所、125kW、45度)に変更された。(DX REMIX NEWS #847)


◎Africa No.1は廃止されるのか?

  英国のTony Rogers氏によれば、ガボンのAfrica No.1は2013年初めより9580kHzの短波放送がQRTしたままである。同氏はこの件について局に問い合わせたところ、同局のDominique Guihot氏より返信があり、「残念ながら短波送信機は技術的な理由で稼働不能である。復旧する努力は続けられている」との ことであった。(DXLD 1412) まだ廃止されていないことがわかります。

◎CRIがIssoudun中継を停止
 China Radio InternationalはA14よりフランスIssoudun送信所の利用を中止した。B13には東欧向の各国語放送を1日4時間中継していた。 (DX REMIX NEWS #844)

◎Myanmar国営短波放送全スケジュール

 ミャンマーの国営短波放送の全スケジュールは以下の通りである。N:Naypyidaw送信所、50kW、356度、 Y:Yangon 送信所、25kW、 176度。 MR: Myanmar Radio  TR: Thazin Radio
  5915N 08:00-14:30  16:30-00:30 MR ビルマ語
 5986Y  08:00-09:30  18:30-02:00  MR 00:30-01:30 英語 01:30-02:00 不明語 他はビルマ語
 6030N  08:30-11:00  TR ビルマ語
 6165N  08:30-10:30  18:30-00:00  TR 08:30 チン語 09:30 カレン語  18:30  ビルマ語 
  7200N  09:30-12:00  MR ビルマ語
 9730Y  09:30-20:30  MR ビルマ語
 9590N  10:30-12:30  13:30-17:30  TR 10:30 ワ語 11:30 パオ語 13:30  ラオボ語 14:30 ポ語 15:30 カヤ語 16:30 シャン語
 9460N 14:30-16:30  TR 14:30  ビルマ語 15:30 英語 16:00 ビルマ語
 7345N 18:30-22:30 TR 18:30 カチン語 19:30 ポカイン語 20:30 スガウ語 21:30 モン語
(DX REMIX NEWS #844)

◎Alyx&Yey社仲介の秘密局A14スケジュール
 Alyx&Yey(旧TDP)社仲介の秘密局のA14スケジュールは以下の通り。
 Radio Miraya; 12:00-15:00 11560  送信所秘密 南スーダン向 英語・アラビア語
 Denge Kurdistan; 12:00-24:00  11510 Grigoripol送信所 250kW 116度 クルド向クルド語
             00:00-04:00  11510 Issoudun送信所 250kW 90度  クルド向クルド語
 Suab Xaa Moo Zoo; 20:30-21:00 11570 淡水送信所100kW 250度 ラオス向モン語
               07:30-08:00  7530 淡水送信所100kW 250度 ラオス向モン語
  Radio Que Me; 金曜 21:00-21:30 9930 Palau送信所 100kW 318度 ベトナム向ベトナム語
 Khmer Post Radio; 21:00-22:00  9960 Palau送信所100kW 270度  カンボジア向クメール語
 Raadiyoo Sagalee Orormoo (Oromo Voice Radio); 火・木・日曜 01:00-01:30 17850 Issoudun送信所 250kW 130度 エチオピア向オロモ語・英語
 Radio Xoriyo; 火・土曜 01:00-01:30 17870 送信所秘密 エチオピア向ソマリ語 
 Radio Inyabutatu;  日曜 01:00-02:00 17870 Issoudun送信所 250kW 130度 ルワンダ向キンヤルワンダ語
 Radio Hilaac; 日ー金曜 02:00-02:30 15180 I Issoudun送信所 250kW 130度  ソマリランド向ソマリ語 (放送開始は3/14頃、URLはhttp://radiohilaac.com、 E-mailはradio.hilaac @ gmail.com、電話は +358466302484、+358はフィンランドの番号)
 Radio Assenna;  火・金・日曜 02:00-03:00 15245 Issoudun送信所 250kW 130度 エリトレア向ティグリナ語 (毎日放送であったが3月より週3回放送に変更)
 Eritrean Forum; 02:00-03:00 15245 I Issoudun送信所 250kW 130度 エリトレア向 水・土・月曜 ティグリナ語 木曜  アラビア語 
             日曜 03:00-04:00 15245 I Issoudun送信所 250kW 130度 エリトレア向アラビア語 
 E-SAT Radio; 02:00-03:00 火 15365 水 15385 木 15370 金 15390 土 15375 日 15360 月 15380 送信所秘密  エチオピア向アムハリ語
 BBN Radio (Berekah Broadcasting Network);  04:00-04:30  Issoudun送信所 250kW 130度 エチオピア向アムハリ語 月前半の土曜 15155 月前半の日曜 15160 月前半の月曜 15165 月後半の土曜 15170 月後半の日曜 15175 月後半の月曜 15180 (3/8に放送開始した新秘密局)
(DX REMIX NEWS #845) エチオピア向放送は中国の支援によるDRM送信機を用いたジャミングの攻撃を受けるため複雑な周波数使用となって います。
 
◎TWRのキルギス新送信所稼働開始   3版修正
 インドのAlokesh Gupta氏によると、キルギスに建設中であったTrans World Radioの中波送信所が3月24日より500kWのフルパワーでパキスタン、アフガニスタン、北インドの2億3000万人の潜在リスナー向に正式放送を 開始した。同送信所は2013年12月16日より低出力による送信試験を行っていた。周波数は1467kHzで01:29に s/offす る。(WWDXC TP 1155) 放送の名称は「TWR PANI」とされています。「Pani」は地名ではなく、ヒンズー語で「水」を意味するもので、サービス名と考えられます。米国のGlenn Hauser氏によると送信所は首都Bishkekではなかろうかとされています。

Pani新送信所のカバーエリア図(TWRのHPより) 国境の入り込む係争多発地域である



出典の略称 

  DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
  DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International  DX Window
  HCDX: Hard-Core-DX
  JSWC: Japan Shortwave Club
  NDXC: Nagoya DXers' Circle
  ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
  WRTH: World Radio TV Handbook
 
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