月刊短波2014年8月号
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎JSWC今年もハムフェアに出展 ~BCL講演会も開催
日本短波クラブ(JSWC: Japan Shortwave
Club)は、来る8月23日(土)、24日(日)に東京ビッグサイトで開催される「ハムフェア2014」(開催時間は10:00-17:00)に今年も
出展し、BCL資料の提供、展示販売、相談対応、アンケート等を行う。今年のブース番号はJ-28である。また23日午後には、会員総会、講演会を実施す
る。今年の講演会は15:00-17:00に東京ビッグサイト会議棟の802会議室(ハムフェア入場券なしで入場可能)で行われ、演題は「2014年
BCL界の傾向と対策」(赤林)、「海外SWLとの交流-EDXC、SWL-FESTなど」(大武逞伯氏)が予定されている。講演会は一般にも無料公開さ
れるが会員優先で席数が限られるため受講希望者はJSWC事務局(jswchq @
live.jp)に予め申し込んで入場券の交付を受ける必要がある。(JSWC)
◎「ラジオマニア2014」発売
国内DXingに的を絞った「ラジオマニア2014」が7月28日に三才ブックスより発売された。内容は以下の通り。
巻頭カラー: ラジオマニアニュース 2013-2014、SPECIAL INTERVIEW「この人に訊きたい!」(源石和輝
東海ラジオアナウンサー、井門宗之 JFNパーソナリティ)、FM放送を「ゲルマラジオ」で聴こう!、BCLラジオ 魅力ある写真の撮り方。
第1章「マニア的ラジオ番組紹介!」: 名アシスタント考、『ラジオのプロ』が聴いてる番組教えます!、radiko.jpプレミアムで聴ける! 全国
必聴プログラムガイド。
カラー特集:1局集中ガイド! MBSラジオをマルっと楽しむ、持ち運びできるソニーのラジオレコーダー
ICZ-R100の実力を試す、ソニー・ICF-M780N は買いか?、ラジオ実践レビュー。
第2章「マニア的最強機材&テクニック」:radiko.jpプレミアムで何が変わったか?、小型高性能中華ラジオで
AM遠距離受信を狙う!、FM放送 受信の心得、AMラジオ ノイズ・混信対策便利帖。
第3章「ワンランク上のラジオ生活」:ラジオマニア的旅行ガイド「かわいいラジオには旅をさせよ」、「デジタルラジオ」を作って
みよう!、Eスポ受信で知っておきたい基本のこと、読者投稿コーナー「ラジオの広場」、回想DJインタビュー、RADIO-MANIA
handbook徹底活用術。
4章 ラジオ番組表アーカイブ(2000年秋)。更に別冊付録として「受信に役立つ便利手帳 RADIO-MANIA
handbook」がついている。A5判、価格は\1,500(税込)である。(星浩二氏)
◎戸塚DXersサークルから「PROPAGATION-Edition2」発行!
昨年8月に会誌「PROPAGATION」第1号を発刊した戸塚DXersサークル(TDXC)が、今年も「PROPAGATION-Edition2」
を発刊した。今号では昨秋同サークルで実施した「沖縄LCCペディ」を総力特集。LCCを使った旅行の手配編から記念Tシャツ、100波近いDXの成果ロ
グまで、参加者全員で執筆している。この他受信機・アンテナレビュー、海外・国内受信旅行記、BCL書籍レビュー、BCLサークルのあり方をテーマとした
誌上放談、ネットショップでのラジオ販売体験記、かつて存在した「日本BCL連盟」の研究記事、BCL用語辞典、海外DXerに向けての当サークル紹介
「Introduction of
TDXC」など、執筆陣も増えてページ数、バラエティともにパワーアップしている。今年も同志の方に閲覧頂ける様、下記URLにpdf形式でアップした。
年1回8月に開催されるハムの祭典「ハムフェア」の如く、BCLの我々も更に多くの仲間を巻き込んで「オンライン書籍」を舞台に盛り上がって行きたい~そ
んな願いを込めて。http://my-bcl-life.sakura.ne.jp/PROPAGATION.htm (神奈川県 中川弘夫氏) B5
版144ページの大力作で、「日本のBCLここにあり」という感じです!
表紙は長谷川眞也氏作 手に持っているのはPL880
◎アジア放送研究会第36回近隣諸国放送研究フォーラムを開催
アジア放送研究会では8月24日(日)に「第36回近隣諸国放送研究フォーラム」を開催する。このフォーラムは、近隣諸国(日本、韓国、北朝鮮、中国、
香港、マカオ、台湾、モンゴル)の放送を調査研究するために必要な知識を共有することを目的に、日本を含めた東アジア地域の放送事情に関する研究発表やパ
ネルディスカッションを中心に構成しているもので、1998年からは2日目の内容が一般にも公開されている。参加希望者は事前登録制にて参加できる。参加
費は資料代・昼食代として2,000円となる。内容等は以下の予定。
日時 2014年8月24日(日) 午前10時~午後5時
会場 東京都文京区内某所
内容 韓国政府系対北放送の現状について、希望之声国際広播電台(SOH)の動向について、VHF-DXこの数年の動き、ロシアの声日本語放送休止の顛
末、グーグルを用いた送信所調査方法、忘れ去られた放送、大阪テレビ放送について、カナダの「日本時間」の歴史
申込方法 同会のHP(http://www.abiweb.jp/act/forum2014.htm)を参照の上、8月18日までに参加申込と入金
を完了させる。(アジア放送研究会)
都内某所の会場
◎「国策通信社『同盟』の興亡 ~ 通信記者と戦争」出版
「国策通信社『同盟』の興亡 ~ 通信記者と戦争」が出版された。第二次大戦中に史上空前の規模で戦時報道を担った同盟通信に活動について研究・記述し
た本である。記者達が戦争の時代とどう向き合い、抗い、流されて行ったかを、東亜地区のメディア戦を俯瞰しつつ記述し、メディア研究上空白であった同盟通
信の誕生・膨張・崩壊を辿る。時代状況の似ている現代にも参考になる点が多いと見られる。内容は第一部 通信社の揺籃時代、第二部 日中戦争と同盟の形
成、第三部 アジア太平洋戦争下の同盟、第四部 敗戦と同盟解散の4部構成である。国際電波戦についても言及している。鳥居英晴著、A5上製832ペー
ジ、花伝社発行(ISBN978-4-7634-0708-5 C3036)。価格は\5,000+税。(東京都 鳥居英晴氏) 氏はジャーナリストで
BCLでもあります。
◎ルクセンブルグの1440kHz延命か?
英国のMike Barraclough氏らによると、Radio
Luxembourgの中波放送1440kHzは2014年末以降も継続されることになった。この中波放送は高出力のため送信所のあるManarch周辺
の住民が健康被害の訴訟を起こしており、局では2014年末の免許失効時に廃止することを考えていた。しかし裁判では健康被害の証拠は認められなかったた
め、政府より再免許、設備更新の許可が出る見込みとなり今回の決定となった。1440kHzの電波は欧州中部全体で良好に受信できるため歓迎の声がある反
面、英国では混信の苦情も出されている。また現状では中国CRIが16:00-21:00、04:00-09:00と1日10時間も放送しており、中国の
宣伝が強まるだけという意見もある。 (WWDXC TP 1168)
◎Radio Pakistanが中波送信所を高出力化
インドのAlokesh Gupta氏が「The Nation Pakistan」の報道として伝えるところによると、6月29日にRadio
Pakistanは北西部のDera Ismail
Khan局の10kW中波送信機を100kWに入れ替え、運用を開始した。このことで北ワリジスタン地域での軍事行動が行いやすくなり、アフガンからの難
民にも情報が伝わりやすくなるという。高出力化計画は米国USAIDの資金協力で2010年9月より開始された。(WWDXC TP 1168)
インドのJose
Jacob氏によると6月15日の02:50に711kHzで同局が以前より強い信号で出ているのを確認した。(DXLD 1427)
◎サウジアラビアが13mbで英語試験放送
サウジアラビアBSKSAが13mbの21670kHzで6月末~7月初めに英語の試験放送を行った。時間は17:00-19:00。これは
Jeddahに設置されたRIZ社製250kW新短波送信機からのものである。この送信機は2012年に米国TCI社製のカーテンアンテナとともに設置さ
れたが、昨年も一度試験電波が出されたのみで運用されていない。 ルーマニアのCristian
Mocanu氏によると、BSKSAの放送は現在内務省の「Muhammad bin Naif Centre for Advice
Care」という部署で行われており、放送でもアナウンスされていた。(WWDXC TP 1168)
◎EDXC2014いよいよ9月開催に
既報のように「EDXC2014」は9月19-22日にフランスNice郊外のSaint-Dalmas de
Tende村(19-20日)とニース市内(21ー22日)で開催される。参加料は1日8.5ユーロだが、他に宿泊料(1泊135-185ユーロ)、移動
のための交通料金(Nice-Trende間20ユーロ)、食事代(8.5-50ユーロ)、ツアー参加料(Trende村ツアー・ニース市内ツアー各8
ユーロ、「1日3ヵ国ツアー」26ユーロ)がかかる。詳細スケジュールは以下の通り。時間は現 地時間。
9/19(金) 14:00 ニース空港に集合、専用バスでTrende村へ 16:00 Trende村着、ホテルLe
Prieureにチェックイン 16:30 EDXC参加受付開始 17:30-20:00 開始セッション、Dario
Monferini氏講演「Brazil travel 2013」 20:00 夕食(各自)
9/20(土) 07:00 朝食 09:30 EDXCトピックス(Kari
Kivekaes氏) 10:30 ニュージーランドと南太平洋の話題(David
Ricquish氏) 11:15 Trende村見学(列車利用、昼食各自) 16:00 北朝鮮における放送の役割(Mark
Fahey氏)他 19:30 EDXC晩餐会
9/21(日) 07:30 朝食 10:00 チェックアウト後「1日3ヵ国ツアー」(イタリア、フランス、モナコ:モナコではRadio
Monte Carloを訪問)に出発 18:00 ニース到着、Hotel St Paulにチェックイン 19:00 夕食(各自)
9/22(月) 07:00 朝食 10:00 ニース市内ツアー(昼食・ワイン試飲別料金、放送局訪問を調整中) 15:00 終了・解散
参加希望者はEDXC事務局長のKari Kivekaes氏(E-mail: ksk @ sdxl.org)または現地対応のChristian
Ghibaudo氏(E-mail:chr.ghibaudo @ gmail.com)に連絡をとる。(WWDXC TP 1168)
羽田を22:15に出るエールフランス機で、パリ乗り換え、翌日10:50にはニースに着きますので余裕で間に合います。
◎Ictimai RadioがナローFMモードで
6月末現在アゼルバイジャンのIctimai RadioがナローFMモードで15:00-16:00に11761kHzにて受信できる。(DX
RE MIX NEWS #859)送信機の絶不調でそう聞こえるのでは?
◎ブルガリアからのBrother Stair中止
Brother
Stairは6月末~7月初めにSecretbrod送信所(50kW送信機)から欧州向に行われていた1日3回計11時間の放送をすべて中止した。
(DX RE MIX NEWS #859)
◎米国BBGで短波放送が残った言語
米国BBG系で短波放送が7月以降残った言語は以下の通りである。
VOA; エリトレア・エチオピア向アファンオモロ語・アムハリ語・ティグリナ語、バンバラ語、ビルマ語、広東語、ダリ語、アフリカ向英語、南スーダン
向英語、アフリカ向フランス語、ハウサ語、クメール語、キンヤルワンダ/キルンディ語、朝鮮語、クルド語、中国語、パシュトン語、アフリカ向ポルトガル
語、ソマリ語、スワヒリ語、チベット語、ジンバブエ向ショナ語・ネベレ語・英語
Radio Marti; キューバ向スペイン語
RFE/RL; アバール語、チェチェン語、コーカサス語、白ロシア語、ダリ語、パシュトン語、ペルシャ語、ロシア語、タジク語、トルクメン語、ウズベ
ク語
RFA; ビルマ語、広東語、クメール語、朝鮮語、中国語、チベット語、ウイグル語
Afia Darfur; スーダン/チャド向アラビア語
(WWDXC TP 1168)
◎Radio Mosoj Chaskiが元気
ボリビアのCochabambaにあるRadio Mosoj Chaskiが3310kHzで欧州や北米で受信されている。米国のRobert
Wilkner氏は09:30頃、英国のArthur
Miller氏も同時刻に確認した。同局は主としてケチュア語で放送されており、アンデスの山間部向けに10kWの出力で1999年より電波を出してい
る。キリスト教のコミュニティー団体により運営されており、局名の「Mosoj
Chaski」はケチュア語で「新しい使徒」という意味である。アンデス山中のケチュア人は貧しいので、同局では周波数を3310kHzに固定した太陽電
池駆動の短波ラジオGalcom Internationalを無償で配布している。(DXLD 1427)
◎秘密局Voice of Khmer M'Chas Srok
日本のKouji Hashimoto氏によると、カンボジア向秘密局Voice of Khmer M'Chas
Srokが20:30のs/onより17860kHz(Tajikistan送信)で受信できる。カンボジア語で開始のISとアナウンスが出る。
(DXLD 1427)
◎CRIがロンドンで現地中継
中国の李克強首相の英国訪問で、中国CRIがロンドンにで英語放送を行うことが合意された。英国のProper
TV社が1日12時間のCRI英語放送をデジタルラジオ放送で流し、Spetrum
Radio社がAM558(558kHz)にて1日10時間のCRI英語放送を流すことになった。また英国向英語ポータルサイトhttp:
//english.china.comの開設、英語・中国語による欧州向新雑誌「Opportunities
China」の発行も行われることになった。中国はBBCの中国向短波放送にジャミングをかけており、BBCの中国国内中継も許されていない。DXLD
1427)
Spectrum RadioのHPにはInternational PartnerとしてCRIが紹介されている
◎Radio Dardasha 7現在も短波で放送
ブラジルのRubens Ferraz Pedroso氏によると、TWRのアラビア語放送Radio Dardasha
7が05:30-05:45に9515kHzで受信できた。Glenn
Hauser氏によると、送信所はドイツのNauenで毎日放送している。(DXLD 1427) 本拠地はキプロスにあります。
◎旧ERTの短波放送しぶとく継続
英国のDave
Kenny氏によれば、ギリシアの旧ERTの社員による自主的短波放送はERTが解散されて1年以上たつ現在もしぶとく継続されている。IDは
「Elleniki Radiofonia, ERT Open」または「ERT
open」と出ている。6月中には7450、7475、9420、11645、15630、15650kHzで長時間モニターされた。すでに新しい国立放
送局NERITが設立されているため、短波送信機も同局の管理下に移るものと推測される。(DXLD 1427)
NERITは全く短波に興味がないのかも知れません!
◎ナイジェリアのBauchi Radio Corporation短波に名乗り
米国のGlenn
Hauser氏によると、ナイジェリアの短波放送は従来国営のNBCのみによって行われてきたが、このほど同国Bauchi州のBauchi
Radio
Corporationがハウサ語を話す地域向に短波放送を行う計画を明らかにしHFCCにも加盟した。現在同局はFMのみで放送している。同局のURL
はhttp://brcbauchi.info/である。(DXLD 1427)
◎アラスカHAARP関与の技術者が施設継続に賛否
ドイツのRoger
Thauer氏がVOANewsの報道として伝えたところによると、1993年にアラスカで開始されたHAARP計画(Nikola
Teslaの電磁気学理論を応用して電離層を利用し敵国の気候や人々の心理を操作する目的で開始された)は、軍事予算が途絶えたため廃止の機にあるが、
HAARPに関与した技術者の一人、メリーランド大学電子工学科のDennis
Papadopoulos教授は、電離層を巨大なアンテナ代わりに使用すればVLFで行われている潜水艦通信用に極めて高効率の通信が実現できるとしてい
る(効率の良いVLF用のフルサイズアンテナを陸地に建てようとすれば1つの州位の大きさの敷地が必要となる)。また同教授によると電離層内で多数の核爆
弾を爆発させ電離層密度を増加させれば、敵国の衛星通信を無力化でき、さらに高まった電離層密度を利用してGHzレベルの広い帯域で遠距離通信が可能にな
る
としている。従って氏はカナダ、台湾、英国に年間500万ドルの運用資金を供出させて計画を継続させるべきであると主張している。他方ジョージワシントン
大学宇宙空間利用研究所のScott
Pace教授は電離層を人間がコントロールして敵国の気候を変動させたり、大地震を引き起こしたりすることは容易ではないとしている。米国議会はこれらの
意見を参考に最終結論を出すことにしている。(DXLD 1427)
◎中国烏魯木齊送信所8月に休止
中国の烏魯木齊送信所(新疆维吾尔自治区)の500kW短波送信機がメンテナンスに入るため同送信所からの中国国際放送の送信が8月中一部休止する。ド
イツ語放送については、03:00-05:00 11650kHzが8月2-21日に休止、14:00-16:00
17820kHzが8月14-20日休止と発表されている。同送信所からは主として欧州・ロシア向に英語・ロシア語他の多数の言語の放送が送信されている
ためそれらにも影響があると考えられる。(WWDXC TP 1169)
◎Walter Brodowsky氏MediaBroadcastから「強制早期退職」
カナダのEdward Kusalik氏によると、ドイツMediaBroadcast社の筆頭短波担当のWalter
Brodowsky氏が同社を7月18日付で退職することになった。氏はDTK-Juelich時代を含めて43年の職業キャリアの内38年を短波ビジネ
ス界で過ごした。特に短波愛好家に対する理解が深く、DTK-Juelich時代も現在も送信所独自のQSLカードを発行し、また1995年以来HFCC
総
会にも毎年出席し短波関係者と顔を合わせていた。氏は6月にMediaBroadcast社から早期退職勧告を受けた。これは事実上不同意が許されないも
のであったため、退職を受け入れざるを得なかった。氏の行ってきた業務は周波数マネージャーのMichael Puetz氏、顧客担当のVolker
Behling氏が引き継ぐことになっている。退職後は余った時間を家族サービスに費やすことになるが、多くの短波関係者と会えなくなるのが心残りである
としている。(WWDXC TP 1169)
◎Radio Gibraltar実は4kW
カナダのJean Burnell氏が、スペイン南端の英国領ジブラルタルにあるRadio Gibraltarの技術者John
Balestrino氏に聞いたところによると、同局の現在の送信出力は4kWとのことである。同局は今まで2kWまたはそれ以下とされてきた。
(WWDXC TP 1169) スペイン南部でも良く聞こえない局でしたが、増力したのでしょうか?
◎Voice of Tajik海外向短波放送中止か?
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、7月初旬現在03:00-09:00に7245kHzで行われていたタジキスタンVoice of
Tajikの短波放送(Dushanbe送信所、100kW、03:00 ダリ語 05:00 ロシア語 07:00 ウズベク語 08:00
ヒンズー語)が聞こえていない(WWDXC TP 1169)
国内向短波放送は4765kHzにて国内向第一放送が従来通り受信されている。(DXLD 1430)
◎HCJB Australiaも改名
7月1日よりHCJB Australiaは「Reach Beyond
Australia」に改名した。webサイトも近く新デザインのものに変わる。(DX RE MIX NEWS #861)
Reach Beyond Australiaのロゴマーク
◎Radio Akhbar MufrihaがBobcok社送信所より
日本の脇坂聡氏によると、HCJBのFulfulde語サービス「Radio Akhbar
Mufriha」がBabcok社Ascension送信所より06:45-07:15に11985kHzで出ているのが受信確認できた。放送では連絡先
としてParisのアドレスが紹介されている。同局のwebサイトでは06:00-06:45 7300kHzのみが掲載されている。(DXLDyg
7/18)
HCJBのAkhbar Mufrihaは以下のように放送中である。
06:00-06:45 7300(Wofferton送信所、250kW、170度) 北アフリカ向アラビア語
06:45-07:45 11985(Ascension送信所、250kW、27度) 西アフリカ向 Pulaar語
(DX RE MIX NEWS #863)
Pulaar語はセネガルのFula族によって話されている言語で広くはFulfulde語の範疇に入るものです。06:45からの放送は前半と後半で言
葉が若干違うように感じます。
◎Radio Australiaの短波放送当面延命 ~ 番組内容・スタッフともに大幅削減
ドイツのKai Ludwig氏がRadio Australia関係者から受け取ったメールによると、Radio
Australiaは当面短波放送を継続するが、「Pacific and Asia Review」の番組制作は中止される、Tok
Psin語、クメール語、ビルマ語の番組はABC及びSBSの放送内容から翻訳したもののみとなる、とのことである。
米国のJohn Figliozz氏によると、英語放送部門はほぼ壊滅で毎時の速報ニュースと「Pacific
Beat」のみが独自番組として残るのみで他の番組制作は廃止される。毎時の速報ニュースは2継続されるが、国内向ABCニュースからの抜粋となる。
Tok
Pisin語、ベトナム語、クメール語、中国語、フランス語、ビルマ語の放送は制作スタッフを現在の3/4ないし4/5に削減する。報道スタッフは無作為
(経験、実績等関係なし)に半分を解雇する。現在のところ短波放送の削減・廃止計画は具体的に発表されていないだけで大幅な影響があることは避けられな
い。(WWDXC TP 1170)
◎HFCC B-14周波数調整会議はSofiaで開催
HFCCとASBU共催のB-14周波数調整会議が来たる8月25-29日にブルガリアの首都SofiaのSheraton Sofia Hotel
Balkanにて開催される。参加には交通費・宿泊費の他に1人100ユーロの参加料が必要である。事務局は送信会社Space Line
LtdのTechnical ManagerであるVentsislav
Georgiev氏である。参加希望者はhttp://www.hfcc.org/B14/にて詳細を確認すること。(WWDXC TP 1170)
◎Radio France3カ所の中波送信所を廃止 ~いよいよ国内向AM放送も廃止に
英国のMike Terry氏によると、Radio
FranceはAM放送廃止の一環としてまず3カ所の大出力中波送信所を廃止した。廃止されたのは以下の3送信所である。
Noamey(北東部Nancyの北方) 837kHz 200kW
Nieul(中央部Lomogesの北方) 792kHz 300kW
Muret (南部Toulouse南西) 945kHz 300kW
これらの送信所ではFrance Infoの番組が送信されていた。France
Infoの中波送信所は全部で260カ所あるが、予算削減のために順次廃止となり、FM放送のみとなる予定。送信所の解体は夏以降に行われる。FM放送の
届かない地域では今後順次France
Infoの番組は聞こえなくなる。欧州の公共放送はAM放送を廃止しつつあり、既にノルウェイ、デンマーク、ベルギー、スイス、ドイツの一部地方では完全
に廃止されている。オランダでも公営Radio5の中波放送を2015年に廃止することになっている。(WWDXC TP 1170)
◎ドイツに新たなQRP局出現
ドイツのMarkus
Weidner氏らによると、新たなQRP局がを20~22時過ぎに6150kHzで受信されている。局名は周波数と同じ「Six One Five
Oh」と言っており、軽音楽の番組で、「Sven Weikamスタジオの制作」、出力は10Wで、連絡先はtest6150 @
yahoo.comとのアナウンスがあった。IGHF社製の送信機を使用しているとのことである。
ドイツのWolfgang
Bueschel氏によると、HFCCにはDatteln送信所、出力15kW、放送時間15:00-04:00、放送期間6/3~10/26と登録され
ている。6150kHzはKall送信所が使用しているが、関係があるか不明である。(WWDXC TP 1170)
◎「しおかぜ」7月15日より周波数変更
特殊失踪者問題調査会による北朝鮮向放送の周波数が7月15日より5985kHz(旧6020kHz)及び6090kHz(旧6165kHz)に変更さ
れた。送信所は八俣、100kW、280度(北朝鮮向)。
22:30-23:30 5985 月 日本語 火 中国語・朝鮮語 水 日本語 木 英語 金 朝鮮語 土 朝鮮語・日本語 日 日本語・朝鮮語
01:00-02:00 6090 月 日本語・朝鮮語 火 日本語 水 中国語・朝鮮語 木 日本語 金 英語 土 朝鮮語 日 朝鮮語・日本語
( DX RE MIX NEWS #863)
◎Radio Nigeria Kaduna局復活
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio
NigeriaのKaduna局は約1ヵ月間放送を停止していたが、このほど復活した。03:00-04:00
6090kHz(100kW)で、周辺向ハウサ語プロである。(WWDXC TP 1170)
◎Voice of Russiaがワシントン事務所を閉鎖
VOA Newsの報道によると、Voice of
Russiaは米国ワシントンの事務所を7月14日に閉鎖し従業員を解雇した。事務所長であったAleksey
Iazlovskiy氏は従業員の所得税分の脱税で告発されており、今年末に判決が下される予定であった。また職員を人種で差別した疑いで労働当局の調査
も受けていた。今回直営の事務所を閉鎖してトラブルを解消し、新たな会社に外注して業務を再開するのではという噂もある。ロシアはVOAのモスクワ市内で
の中継を今年初めから中断し、米国との関係が悪化している。(WWDXC TP 1170) 1325 G St NW (13th
Street),Washington DC, D.C. 20005,U.S.A.にあった筈です。
◎SW Radio Africaが短波放送を中止
ジンバブエ向の秘密局として13年間放送を続けていたSW Radio
Africaが7月18日に短波放送を中止した。同局はジンバブエ向に2001年12月19日より短波放送を実施していた。今後は衛星TVやインターネッ
トで情報を提供する。短波放送が情報の届きにくい地方で威力を発揮することは分かっているが、放送を継続できる状況ではなくなったのが廃止の理由。同局は
南アフリカSENTEC社のMeyerton送信所より火ー土曜日の02:00-03:00に4880kHz(100kW)で放送を行っていた。
(WWDXC TP 1170)
◎HCJBがNauen送信所の使用を中止
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、HCJBは7月いっぱいでMedia
Broadcast社Nauen送信所からの送信を中止する。中止されるのはドイツ語(08:00-08:30
9835kHz)、ポルトガル語(08:00-09:45 11920kHz)の各送信である。(DXLD 1429)
◎Media Broadcast社Wertachal短波送信所を2014年末までに廃止
オランダTransportradio社のJan Oosterveen氏がMediaBroadcast社から受け取った通知によると、Media
Broadcast社は2014年末までにドイツのWertachtal短波送信所を完全に廃止解体する予定である。解体作業は事実上は5月から開始され
ている。既にNauen送信所にはWertachal送信所から2003年製Telefunken/Riz社製の500kW短波送信機を移設して再利用す
るスペースが用意されている。2008年Radio
Netherlandsより移設された2基のTelefuken社製500kW短波送信機S4005は解体され、部品はオランダのTransmitter
Museumに返送される。他の送信機は競売に出され、買い手がつかなかったものは解体される。(DXLD 1492)
◎IRCAが創立50周年記念コンベンションを開催
米国のIRCA(International Radio Club of
America)が創立50周年記念コンベンションを9月19日・20日にモンタナ州BillingsのLexington Inn &
Suitesで開催する。非会員でも参加料$50.00(晩餐会の食事代別)で参加できる。9月19日には深夜まで地元のAM/FM局見学ツアー、20日
には講演会、総会、晩餐会、オークションが予定されている。参加希望者は事務局のJohn Johnson氏(john @
johninmontana.com)に連絡する。(DXLD 1492)
◎ウクライナ短波局国内向第一放送を中継
ウクライナで唯一短波放送を行っているRadio Dniprovska
Hvylyaは5:00-18:00に11980kHz(Zaporizhia送信所、300W)にてUkrainian
Radioの国内向第一放送を中継している。(ブルガリア Ivo Ivanov氏 7/19)
◎Radio Inyabutatu周波数変更
ルワンダ向秘密放送Radio
Inyabutatuは7月20日より周波数を17870kHzから17500kHzに変更した。放送時間は日曜日の01:00-02:00のみで
Kinyarwanda語放送である。送信所はIssoudun、出力100kW、方向144度(アフリカ中東部向)。(ブルガリア Ivo
Ivanov氏 7/20)
◎金陵之声廣播電台周波数変更
中国の金陵之声廣播電台は周波数を5860kHzから6200kHzに変更した。時間は21:30-24:00、送信所は南京、100kW、161度
(台湾向)である。ソウルの気象短波局(HLL2 5857.5kHz)との混信を避けるためらしい。(DX RE MIX NEWS #863)
◎AIRが「Vividh Bharati」と「National Channel」の周波数を変更
ブルガリアのIvo iVanov氏によると、All India Radioは国内・周辺向の「Vividh
Bharati」と「National
Channel」の周波数を7月21日より変更した。新スケジュールは以下の通りである。A:Aligarh送信所、D:Delhi送信所、B:
Bengaluru送信所。
Vividh Bharati (ヒンズー語)
10:00-13:35 9380A 250kW 138度 (新たに追加) 9870B 500kW 35度
18:00-21:00 6100D 250kW 135度 DRM 9380A 250kW 188度 (新たに追加) 9870B 500kW
35度
22:20-02:40 9870B 500kW 35度
National Channel(ヒンズー語/英語、23:30 00:30 01:30 02:30 03:30 04:35 05:30
06:35に5分間のニュース)
22:20-09:40 9380A 250kW 188度 9425D 250kW 334度
(WWDXC TP 1171)
Vividh Bharati(विविध भारती)は国内向娯楽番組サービス
◎ロシア残存中波局の情報
RUSdx(7/20)によると、Radio Rossii
Khabarovskは周波数を621kHzから567kHzに変更した。Moscowで放送していたVOAの810kHzは停止された。同じく
MoscowのRadio Tsentrは1503kHzの中波放送を停止した。
なおロシアでは今年は10月26日より冬時間(Moscow時間はUTC+3時間となる)に移行することになった。(WWDXC TP 1171)
◎「On the Shortwaves」に「ブラジル局QSLの50年」掲載
米国のJerry Berg氏によると氏は「On the
Shortwaves」のHP(http://www.ontheshortwaves.com)上の「CPRV/The
CPRVGallery」に1935-1985年の50年間に獲得されたブラジル短波局のQSLカードを追加掲載した。最も古いQSLは1935年発行の
PRF5(Rio de Janeiro)、1937年発行のNational Department of
Propagandaなどである。(WWDXC TP 1171) CPRVはCommittee to Preserve Radio
Verificationsの略で貴重なQSLを永久保存するプロジェクト。
◎2013年に停波したトロピカルバンド局
DSWCI SW News 6/7月号によると、2013年には以下のトロピカルバンド局が停波した。
kHz kW 局名 停波月
3315 10 NBC Manus, Lorengau Papua New Guinea
1月
3350 100 R Exterior Espana, Cariari Costa Rica 10月
3915 1 R Fly, Kiunga Papua New
Guinea 2月
3915 100 BBC, Kranji
Singapore
3月
3990 15 Gannan PBS, Tianshui, Gansu
China 3月
3995 100 R Pakistan, Rewat, Islamabad
Pakistan 3月
4050 100 R Rossii, Krasnaya Rechka
Kyrgyzstan 6月
4700 100 Voice of Broad Masses, Asmara
Eritrea 4月
4750 50 Qinghai PBS-1, Xining, Qinghai
China 3月
4790 10 RRI Fak-Fak, Propinsi Papua Indonesia 3月
4815 1 R El Buen Pastor, Saraguro
Ecuador 3月
4828 Voice of Zimbabwe,
Guineafowl Zimbabwe 4月
4940 50 AIR Guwahati A, Assam
India
3月
4960 100 Voice of Russia via Yangiyul Tajikistan 12月
4975 5 Pacifico R, Lima
Peru
1月
5765 3 AFRTS feeder, Barrigada
Guam
9月
(WWDXC TP 1171)謹んでご復活をお祈り申し上げます。
◎CRIどうしが混信
中国国際放送(CRI)の欧州向中国語放送は02:30-03:37に9685kHz(烏魯木斉送信所、500kW、308度)で出ているが、全く同じ
時間・同じ周波数(昆明送信所、500kW、283度)で西アフリカ向ハウサ語放送が出ており混信を起こしている。(ブルガリア Ivo
Ivanov氏 7/29) 大きな組織ではありがちな事かと。
◎IRRS中継の新スケジュール
NEXUS IRRSの7月27日よりの新送信スケジュールは以下の通り。送信所はルーマニアのTiganesrti送信所で出力は150kW。
Euroepan Gospel Radio 月曜 18:30-21:00 9510 290度 欧州向英語
Radio Santec, The Word, Cosmic Wave 月曜 00:00-00:30 南アジア向ドイツ語・英語
Universal Life, The Word, Cosmic Wave 月曜 00:30-01:00 中央・東アフリカ向ドイツ語・英語
(ブルガリア Ivo Ivanov氏 7/28)
◎Radio KuwaitのQSL獲得法
ロシアのPaul Belgorod氏によると、Radio KuwaitのQSLを獲得するにはkwtfreq
@ media.gov.kwに直接メールで受信報告を送るのが良い。(DXLD 1430)
◎ペルーに新局RADIODIFUSIÓN SONORA EN OCT誕生か?
スウェーデンのThomas Nilsson氏によると、ペルーのSimón Bolívarに新局RADIODIFUSIÓN SONORA
EN OCTが6月17日免許された。OCTとはOnda
Corta Tropical(トロピカル短波帯)の意味である。周波数は4910kHz、出力は1kW、コールサインはOAW2H、スタジオ所在地は
Calle Simón Bolívar Nº 675, distrito y provincia de Santiago de Chuco,
departamento de La Libertad, Peru、送信所はSan Cristóbal Parte
Altaの郊外にある。(DXLD 1430) 免許されただけなので実際に放送しているかどうかは不明です。
◎VORのwebページ削除に
英国のAlan Roe氏によると、Voice of Russiaのwebサイト
http://www.voiceofrussia.comは全体としてアーカイブ化が行われており今後は削除されるものと思われる。現在webサイト上
で提供されている番組は順次RaiNovostiのwebページhttp://en.ria.ru/に移行される予定である。(DXLD 1430) 日
本語はhttp://jp.ria.ruです。
◎「モスクワから愛を込めて」の放送が短波で復活
WRMIのJeff
White氏によると、ロシアで制作された番組「モスクワから愛を込めて」が7月28日より毎週火曜日の12:00-12:30に米国向にWRMIより
9955kHzで復活する。この番組は以前Voice of RussiaでVasily Strelnikov氏とNatalia
Stefanova女史によって制作され、ロシアの生きた生活の一面がわかるとして人気があった。(DXLD 1430)
◎韓国「自由の声」短波放送苦戦か
7月より韓国国軍は北朝鮮向の「自由の声」の本放送を短波で開始した。しかし周波数の選択が悪く、出力も小さいために苦戦を強いられそうだ。同局自体は
数年前から境界線よりFMで放送していたが、5月よりは短波で試験放送を開始していた。同局の周波数6135kHzは東アジアでは局数の多い周波数帯にあ
り、混信の可能性が大きい上、北朝鮮は既にジャミングを発射して信号を潰してしまっている。同局の送信設備を手がけた米国のエンジニアJamie
Labadia氏は、周波数選択を誰がどの様な理由で決定したのか不明だとしている。氏の見解としては局数の少ないもっと高い周波数の方が、北朝鮮の人民
が周波数を合わせやすいという。伝搬状態の上からも昼間6135kHzで北朝鮮に伝わるが、夜間は北朝鮮の主要部をスキップしてしまう。また試験放送開始
後の半月位は北朝鮮からのジャミングがまだ出ておらずアジア全体で受信できたが、北朝鮮のジャミングが出てきた後はパルス音で内容が聞き取れなくなってい
る。氏は周波数を頻繁に変えるか、もう一波追加すべきとしている。同じ韓国でも国家情報院が行っている2つの対北放送では多くの送信機から同時に異なる
周波数で放送して受信できるチャンスを増やしている。
DXLDによれば、7月現在のスケジュールは17:00-09:00及び12:00-14:00である。(North
Korea Tech 7/23)
Jamie Labadia氏は韓国「自由の声」(6135kHz)の送信所の写真をweb上で公開した。
送信機: http://www.w4uvh.net/VOF6135xmtrs.jpg
アンテナ: http://www.w4uvh.net/VOF6135ant.jpg
(DXLD 1430)
(左)ログペリアンテナ 高さ40m 利得は7dB
(右)送信機 左側が主送信機 出力8kW (何れも上記webサイトより)
◎SIBC日本の援助で送信機を更新
英国のMike Terry氏によると、Solomon Island Broadcasting
Corporation(SIBC)は日本の国際協力機構(JICA)の援助で送信機を更新した。日本政府は「災害防止目的の放送網改善」プロジェクトに
4千万ドルを無償供与した。機器の引き渡し式は7月26日にHenderson国
際空港近くのSIBC送信所で行われた。援助対象となったのは短波送信機、短波送信アンテナ、送信電力供給システム、災害時短波通信システム、送信所・ス
タジオ間通信装置、保守用部品・工具である。島嶼国家であるソロモン諸島はこれで24時間の短波放送が可能となり、SIBCは国土の100%を完全にカ
バーできることになる。サイクロンや津波等の災害時にもいち早く警報を全土に放送することができる。(DXLDyg 7/29)
ソロモン諸島は900を越える島々から構成される島嶼国で、サイクロン、地震、津波など様々な自然災害に頻繁にさらされている。ソロモン諸島全
土に伝達する情報通信手段はラジオ放送しかなく、近年機器の故障によりラジオ放送のサービス提供にも支障を来たしているためソロモン諸島全土に向けた短波
ラジオ放送のための各種機材の整備を支援するものである。これにより、短波ラジオ放送が24時間提供可能になり、緊急災害時に
おける同国住民への緊急情報の迅速かつ確実な伝達に寄与する。(JICA)
SIBCのスタジオ(JICA HPより)
◎SIBCの9545kHz復活
米国のRon Howard氏によると、停波していたSolomon Islands Broadcasting
Corporation(SIBC)の9545kHzが復活した。7月18日の13:47-14:30には試験音声が受信でき、20日にも受信できた。そ
して21日より正式に放送が出るようになり、14:00にs/offした。フィンランドのMauno
Ritola氏によると、同じ試験音は5020kHz
でも07:00まで出ていてその後9545kHzに出てきていた。 (WWDXC TP
1171) 多分上記の記事の通りでこの頃に送信機を更新したものと思われます。
◎RFAのラオス語放送復活!
7月1日に廃止されたRadio Free
Asiaのラオス語短波放送(1日2時間)が7月19日より復活した。スケジュールは以下の通り。送信所はTinian、出力250kW。
09:00-10:00 15690 289度
20:00-21:00 15120 279度
(Ivo Ivanov OBSERVER 8/1)
出典の略称
DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
WRTH: World Radio TV Handbook
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