月刊短波2014年11月号(第3版)
編集 赤林隆仁  時間 JST




◎「こんな時代もあったのね」~企画展示「自作の時代」 3版新規
 
電気通信大学(UEC)のコミュニケーションミュージアムが企画展示「自作の時代」を開催している。1960年卒業生のラジオ、無線機を中心に 工具、参考書などを展示しており、既製品全盛の現代の「こんな時代もあったことを知って欲しい」という趣旨である。会期は、11月5日―29日(土曜)ま でである(但し休館日:9 10 16 17 24日)。会場は電通大学コミュニケーションミュージアム(東10号館)2階(調布市調布ヶ丘 1-5-1)、京王線調布駅下車北に徒歩約10分である。時間は10:30-16:00で入場は無料。JSWC(日本短波クラブ)会員でもある学芸調査員 宮入源太郎氏が企画を担当した。なお同ミュージアムはJSWCの会誌「SW DX Guide」が創刊号以来すべて保存されていることでも有名である。(JSWC 大武逞伯氏) 詳しい情報は http://www.museum.uec.ac.jp/参照のこと。

◎DSWCI第5回国際DXコンテスト開催  3版新規
 
DSWC(Danish Shortwave Club International)のRolf Wernli氏によると、同クラブは第5回国際DXコンテストを開催する。対象期日は11月28日09:00ー12月15日09:00で、DXerならば 非会員でも参加できる。対象周波数帯は2300-26100kHzで、これを外れた周波数では得点が半分となる。参加費用は€3またはUS$5で、IRC は 使用不可。
 参加要領は①コンテスト対象の「カントリー」内の放送局を最低15分受信し詳しいログをとる。1カントリー1局とし、海賊局・秘密局等は認めない。1カ ントリー1000ポイントが与えられる。②DX番組を①とは別に受信する、1番組当たり100ポイントが加算される。但し上限は4番組まで。
 以上のログと得点を参加フォームに記入し、参加料とともにJaroslav Bohac, Svestkova 2828/7, 400 11 Usti n.L., CZECH REPUBLICに送付する。締め切りは2014年12月31日。コンテストの詳細、参加フォームはhttp://www.dswci.org /contest参照のこと。(WWDXC TP 1183)

◎Global24が新たに短波放送開始

 24時間のニュース放送局「Global24」が11月1日よりWRMIのOkeechobee送信所より9395kHz(100kW、355度)で英語に よる24時間放送を開始した。短波放送開始に当り同社社長のPhil Workman氏は「短波界に打って出られることは光栄である。短波聴取者は世界中に多数おり、短波は守るに値するメディアだ。全世界の短波聴取者に、その時々のニュー ス、評論、音楽を提供したい」と語っている。同局のwebサイトはhttp://www.global24radio.comである。 (Global24 Press Release) QTHはGlobal 24 Radio, 2719 Hollywood Blvd B-16, Hollywood, FL 33020, U.S.A.です。HollywoodといってもLos Angelsではありません。



◎インド向DRM受信機発表
 Radio World誌の報道によると、去る9月19日にオランダAmsterdamで開催された「IBC2014」においてインド市場向のDRM受信機Avion AV-DR-1410が展示された。インドCommunications Systems社が開発したもので、中波・短波のDRM受信が可能な他、アナログのAM及びFMも受信できる。インドではAM局のDRM化とFM化が併行 して進められているためDRM放送とFM放送の双方が良好に受信できる受信機が求められていた。当初1000台を生産し、2017年にはインド市場で売り 出す予定であるという。この受信機はAIRが求めるインド向のスペック(①4行表示のディスプレイ、②ER-AAC+・CELP・HVXCの3種類の codec、 ③ステレオスピーカー、④40局以上のメモリー機能、⑤USB及びSDスロット、⑥外部記憶装置との間の即時録音・再生機能、⑦アップグレード可能な ファームウェア、⑧6時間以上の電池寿命)をすべて満たしたもので、会場でスイスAmpegon社の送信機から送信されたDRM音声を高品質に再生でき た。(DXLD 1440) 同社のURLはhttp://www.avionelectronics.in/でAV-DR-1410の詳しいスペックも掲載されていま す。但し価格は不明です。展示会場内の送信機からの音がきれいに復調できるのは当たり前ですが、実際に空間波で強弱を伴う場合に実用になるのでしょうか?

AV-DR-1410


◎リベリアELWA復活
 米国のGlenn Hauser氏によると、10月1日にリベリアのELWAが4760kHzで復活しているのに各国のDXerが気付いた。今年2月より受信が報告されてお らず、停波から復活したものと思われる。07:30にs/offする。同局のURL(http://www.elwaministries.org/)に は7月現在のエボラ熱の状況が掲載されているが、これを報告している米国人の女性はその後感染して死亡し、米国人初のエボラ熱犠牲者となった。(DXLD 1440) エボラ熱対策で緊急に復活した可能性もあります。

7月以来更新されていないELWAのHP


◎IRCA Mexican Log 2014発行
 IRCA(International Radio Club of America)のPhil Bytheway氏によると、メキシコの中波局に関する情報を集大成したIRCA Mexican Logの2014年版が発行された。メキシコの中波局について周波数、コールサイン、所在地、出力(夜間/日中)、スローガン、スケジュール、放送形式、 ネットワークを記述したもので、周波数順リストを元にコールサイン、所在地でも検索できるようになっている。メキシコ中波局を狙うDXerには必須の資料 である。価格は日本までの送料を含めて$16.00。注文先はIRCA Goodie Factory, 9705 Mary NW, Seattle, WA 98117-2334, USAである。なおPaypal(送金先 phil_tekno@yahoo.com、手数料$1.00)によるクレジットカード決済も可能である。 (DXLD 1440)

◎Water of Life Ministriesが短波放送開始
 米国の宗教団体Water of Life MinistriesはPalau送信所より新たに短波放送を開始した。スケジュールは以下の通り。放送は日曜日のみ。放送は英語。
 23:00-23:30 9930(T8WH Angel 5) 100kW 345度
  23:30-24:00 9930(T8WH Angel 3) 100kW 318度
(DX RE MIX NEWS #874)


 

◎NHK「放送研究と調査」にBCL関連記事
 NHK出版発行の雑誌「放送研究と調査」10月号に、「諸外国の短波放送による対日情報発信~1970-80年代前半の公共放送による日本語放送を中心 に~」と題するBCLブームのころを分析した記事がデータを交えて24ページにわたって掲載された。執筆したのはNHK放送文化研究所メディア研究部の田中則 広氏。1冊840円。(フィリピン 紺野敦氏)

◎JRCより新型SDR短波受信機NRD383発売
  日本無線(JRC)よりSDR短波受信機NRD383が発売された。SDR受信機であるため制御は1000BASE-Tを介してPCより行う。受信信号を 10MHz帯域でデジタルIQ出力し、記憶装置上に記録して解析することが可能である。受信信号を直接デジタル変換するダイレクトサンプリング方式を採 用、受信は広帯域(信号監視に適する)と狭帯域(個別解析に適する)の2系統で可能である。増幅回路、使用素子、フィルタに直線性の良いものを採用し高感 度(8dB)、高ダイナミックレンジ(IP3=+23dB)を実現している。受信可能帯域は100kHz~32MHzで1Hzまで周波数を指定できる。受 信モードはUSB/LSB/CW/AM/NFMの5モード。寸法は185(幅)×105(高さ)×405(奥行)mm、重量10kgであり、19インチ ラックへ搭載可能(搭載台別売)である。(赤林)BCL用としては充分な性能の思われますが、プロ用のため1台約500万円と価格が張るようです。

NRD383受信機(JRC技報より)


◎Radio Bayrak Internationalの短波放送正式廃止は来年
 ドイツのHarald Kuhl氏が北キプロスのRadio Bayrak Internationalに6150kHzで行われていた短波放送の復活予定を、同局のGeneral CoodinatorであるMustafa Tosun氏に尋ねたところ、以下の様な回答が来た。現在6150kHzの放送は「一時中止」の取り扱いである。短波放送の廃止は局内で検討されているが、正式に決定され るのは来年に局の新しい経営委員会のメンバーが決まってから行われる。(DXLD 1441)

◎AIR-Jeypore局短波は一部QRT中 3版追加
 インドのJose Jacob氏によると、同国Odisha州のAIR-Jeyporeは5040/6040kHzで行われている短波放送を中断している。送信機が故障して 修理中とのことである。(DXLD 1441)
  インドのJose Jacob氏によると、過去数週間の間QRTしていた5040kHzのAIR-Jeyporeが11月初めに復活した。5040kHzでは 09:25-13:45、20:30-02:41。6040kHzはまだQRT中だが近日中に13:46-18:15に復活する予定である。受信報告は airjeypore @ rediffmail.comへ。なお同局はこの間に103.6MHz(1kW)でFM放送を開始している。(WWDXC TP 1183)

◎オーストラリア1674kHzは周波数シェア
 Robert Copeman氏によると、オーストラリアVictoria州Werribeeでは1674kHzの周波数を2局がシェアして使用中である。1局はユダヤ 人社会向放送局「Lion FM」であり、もう1局は「Surf FM」でFrankstonのFM放送87.6MHzを中継している。(DXLD 1442)

◎Broadcast Belgium仲介の秘密局B14スケジュール 3版修正
 Broadcast Belgium(BRB、旧TDM)仲介秘密局のB14スケジュールは以下の通りである。
 Suab Xaa Moo Zoo  毎日 20:30-21:00 台湾 11570 毎日 07:30-08:00 台湾 7530 ラオス向モン語
 Que Me  金曜 21:00-21:30 Palau 9930 ベトナム向ベトナム語
 The Khmer Post Radio  毎日 21:00-22:00 Palau 9960  カンボジア向クメール語
 Radio Xoriyo 火・土曜 01:00-01:30 Sofia 17870  エチオピア向ソマリ語
 Voice of Forum of Eritreans  水・木・土・月曜 02:00-03:00 Issoudun 15245 エリトレア向ティグリナ語・アラビア語
(DXLD 1442) 発表後スケジュールが修正された局は削除し別途掲載しています。

◎チリRadio Compañía Worldwideが不定期短波放送
 チリのClaudio Galaz氏によると、同国のRadio Compañía Worldwide(RCW)は不定期ながらおおよそ次のスケジュールで短波放送を行っている。内容は他局(RFIやNHKなど)のスペイン語番組の中継 である。同じ番組の繰り返しの場合もある。情報はhttps://www.facebook.com/pages/RCW-Radio-Compa%C3 %B1%C3%ADa-Worldwide/578178758867184?fref=tsで確認できることがある。
  土曜・日曜・月曜日 
  03~05時-07~08時 6925
  08時-13~14時 7550
(DXLD 1442) URLはhttp://rcwradio.listen2myradio.com/で、RNWに似たデザインのロゴです。それによるとチリのSan Franciscoより出力50Wで放送中とのこと。連絡先はcartasrcw @ gmail.com。アマチュアのアンカバ局?

◎Radio Clarinのビデオ公開
 米国のDave Valko氏によると、同氏は1970年代にドミニカにあった短波局Radio Clarinの音声・QSLカード・ペナントを表示した短いビデオを制作しYouTubeで公開した。http://youtu.be /exq41Rn2m2Iを参照のこと。(DXLD 1442)

◎HCJBアンデス本局の6050kHz復活
 オーストリアのChristoph Ratzer氏によると、HCJBアンデス本局のPichincha送信所では6050kHz用短波送信機のコンデンサが故障して一時QRTしていたが、 10月初めより6050kHzの短波放送が復活した。同局によれば米国から中古のコンデンサを取り寄せて復活したとのことである。ただし6050kHz用 短波送信機は老朽化しており、10kWの定格出力が得られないので、個体化した新型送信機への置き換えが望まれている。QSLカード、受信報告フォームな どはhttp://andenstimme.org/(ドイツ語)上にある。(DXLD 1442)

◎サイクロンでAIR Visakhapatnam局のアンテナが倒壊
 インドのJose Jacob氏によると、サイクロンHudhudの被害を受けたAndhra Pradesh州に入ったインドアマチュア無線連盟(National Institute of Amateur Radio:NIAR)のチームが、短波通信で情報を伝えてきた。それによるとAIR Visakhapatnam局では中波用のアンテナが倒壊し972kHzで出ていた中波放送がQRTしている。ただしFM放送は出ている。これらの報告活 動はyoutube上でも伝えられている。(DXLD 1442) http://www.youtube.com上で「TV5 News Cyclone Hudhud  HAM Radio Operators on Standby」をキーワードにサーチして下さい。

◎RTEが長波252kHzの廃止期日を約3ヵ月延期
 英国のMike Terry氏によると、アイルランドRTEは長波放送(Clarkstown送信所 252kHz)の廃止期日を10月27日から2015年1月19日に延期すると10月15日発表した。廃止により影響を受ける人々が予想以上に多く、それ らの人々を説得する時間が必要になったためとしている。同局は長波放送の廃止でAM放送を終了しデジタル放送に移行する予定であった。廃止により影響が出 ても、より費用を掛けない方が重要であるため、廃止の方針は不変であるとしている。(DXLD 1442) 英国まで行ってもアイルランドを受信するチャンスがなくなるため、同国の放送を直接受信するチャンスは同国まで出かけて行くかサッカー試合の短波臨時中継を受信する他になくなりますね。

◎VOM Kall送信所からの中継を年内いっぱいに延長
 英国のAlan Pennington氏によると、Voice of Mongolia(VOM)は9月いっぱいで終了する予定であったドイツKall送信所からの短波中継を年内いっぱい(12月31日迄)に延長した。よほどリスナーからの反響が高かったものと見られる。(DXLD 1442)
  B14スケジュールではKall送信所からのVOM中継は以下のようになっている。放送は英語。
 06:00-06:30  3985
  03:00-03:30  6005
  02:00-02:30  7310
(WWDXC TP 1181) 

◎BBC-WS B13とB14の比較
 英国のStephen Cooper氏はBBC World ServiceのB14スケジュールとB13スケジュールで1日当り平均送信時間がどのように変化したかを比較した。送信所別及び言語別に比較したものを下表に示す。

送信所別1日当り平均送信時間比較(BBC-WS)
送信所 送信時間 増減
比率 (%)
  B13 B14    
Mosbrunn 1.5 1 -0.5 66.7
Tashkent 3.5 1.5 -2 42.9
Kishiniev 1 2 1 200.0
Erevan 3.5 2.5 -1 71.4
Modagascar 6.5 8.5 2 130.8
Wofferton 11.5 16.5 5 143.5
Meyerton 26.5 25 -1.5 94.3
Dhabbayya 26 26.5 0.5 101.9
A'Seela 33.5 33.5 0 100.0
Ascension 45.5 40.5 -5 89.0
Nakon Sawan 38 45.8 7.8 120.5
Singapore 48.3 58 9.7 120.1
Kigali 2.5 0 -2.5 0.0
合計 247.8 261.3 13.5 105.4

言語別1日当り平均送信時間の比較(BBC-WS)
言語 送信時間 増減 比率(%)
  B13 B14    
シンハラ語 1.5 1.5 0 100.0
タミール語 1.5 1.5 0 100.0
ウズベク語 1.5 1.5 0 100.0
ベンガル語 5.5 5.5 0 100.0
ルワンダ語 5.5 5.5 0 100.0
ビルマ語 6.8 6.8 0 100.0
ウルドー語 8 8 0 100.0
ヒンズー語 8 8 0 100.0
フランス語 8.4 8.4 0 100.0
アラビア語 9 9 0 100.0
ペルシャ語 9 11 2 122.2
ハウサ語 10.1 11.6 1.5 114.9
パシュトン語 12 12 0 100.0
ダリ語 12.5 12.5 0 100.0
ソマリ語 13.5 16.5 3 122.2
英語 135 142 7 105.2
合計 247.8 261.3 13.5 105.4

(DXLD 1442) 中波のみで行われているロシア語放送は入っていません。B13に比べてB14では放送時間が5%ほど増加しています。英語、ソマリ語が増加しているのが目 立ちます。送信所では廃止予定のAscension送信所を除き、元々BBCの中継局であったBabcock社の送信所使用が増加しています。BBC- WSの縮小に一応の歯止めがかかったと言えるかどうか微妙なところです。

◎Greenville送信所の廃止部分に買い手つく
  IBBのGreenville送信所の内、「Greenville A」の部分は既に運用を終了し、新たな買い手を探していたがこのほどBeauford郡が買い取ることになった。同郡ではこの地域を公園にする計画だが、 同郡の住民からは不必要と思われている。「Greenville A」の買い取りについては同郡の他西バージニア州の宗教団体が買い取りを希望していた。宗教団体はこの地を貧民収容施設とする予定であった。 「Greenville A」には1800本の鉄塔がそのまま残されており、鉄塔の撤去のみで25万ドルの追加費用が発生、さらに跡地を整地するのに200万ドルの費用がかかる。 また一本一本の鉄塔から銅線を撤去する作業は人手で行う必要があるため難工事が予想される。また送信所の建物は利用可能とはいえ、空調を全部取り替え、屋 根を葺き替える(1棟当り約12.5万ドルかかる)必要がある他、4.16kV用の電源関連装置をすべて撤去・交換しなければならない。公園にするには気 の遠くなるような作業と費用がかかるため、同郡が更に転売先や利用の提携先を模索する可能性もある。(DXLD 1442) 

◎HFCCのB14スケジュール公開
 米国のStephen Luce氏によると、HFCCのB14スケジュールが早々と10月中旬に公開された。http://www.hfcc.org/よりダウンロード可能である。(DXLD 1442) 

◎2014 LATIN AMERICAN SURVEY
 オーストラリアのRob Wagnerによると、同氏は「2014 LATIN AMERICAN SURVEY」を完成させた。オーストラリア・ビクトリア州Mount Evelynで受信できたラテンアメリカの放送局の情報をとりまとめたものである。Daniel Camporini氏による特別記事「Julian Anderson氏を偲ぶ」もついている。 http://medxr.blogspot.com.au/2014/10/latin-american-survey-2014- available.htmlより無料でダウンロード可能である。(DXLD 1442) 



◎REE短波廃止後のCRI
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、スペインREEが10月15日で短波送信を停止したのに伴い、同局と相互中継していた中国CRIは10月14日以降次のような対応をとった。
 Noblejas中継の廃止; 11:00-11:57 9690 (中国語) 12:00-12:57 9690(スペイン語) 250kW/290度で行われていた中央アメリカ向CRIの中継を廃止
 北京中継のCRI化;  21:00-21:57 11910 CRI東南アジア向中国語 (REEスペイン語を置き換え) 500kW/138度
               22:00-22:57 11910 CRI東南アジア向英語(同上) 500kW/138度
(WWDXC TP 1181)

◎Adygeyan RadioのB14スケジュール 3版修正
 
ロシアに残る短波局Adygeyan RadioはA14スケジュールで使用していた7325kHzをB14では6000kHzに変更した。実測スケジュールは以下の通り。送信所はKrasnodar、 100kW、188度。  
  火曜 03:00-04:00  Adgey語 アルメニア語 Tuvan語
  土曜 03:00-04:00  Adgey語
 月曜 04:00-05:00  Adgey語。
(Ivo Ivanov Observer 11/9) ロシアでの冬時間復活で1時間遅くなっています。

◎11月より短波で「Song of India」を放送  2版修正
  PCJ InternationalのKeith Perron社長によると、同局は中波でのみ放送していた「Song of India」の番組を11月1日より短波でも放送開始した。スケジュールは以下の通りである。
 21:58-22:58 13720  インド向
  10:00-12:00 7570 北米向
(WWDXC TP 1183)



◎ドイツKall送信所のB14送信スケジュール
 ドイツのChristian Milling氏によると、同国Kall送信所のB14送信スケジュールは以下の通り。開始時間を示す。曜日は現地時間(00:00-09:00は日本では翌日)。
  R7: Radio 700 MF:Missionswerk Freundesdienst RSI:Radio Slovakia International VOM:Voice of Mongolia S:Sendeschluss RB:Radio Beralus

 3985kHz 月-金曜 09:00 R7 14:30 MF 14:45 R7 21:00 MF 21:15 R7 05:00 RSI独語 05:30 RSI仏語 06:00 VOM英語 06:30 MF 06:45 R7 07:00 RAE独語 08:00 R7
        土・日曜 09:00 R7 14:30 MF 14:45 R7 21:00 MF 21:15 R7 05:00 RSI独語 05:30 RSI仏語 06:00 VOM英語 06:30 MF 06:45 R7 07:00
 6005kHz  月ー金曜 17:00 RB 19:00 R7 21:00 MF 21:15 R7 02:00 RSI独語 02:30 RSI仏語 03:00 VOM英語 03:30 MF 04:00 R7 05:00 S
        土曜       17:00 RB 19:00 R7 20:30 Radio Amathusia Niederlaendisch 21:00 MF 21:15 R7 02:00 RSI独語 02:30 RSI仏語 03:00 VOM英語 03:30 MF 04:00 R7
              05:00 S
                日曜    17:00 Radio MiAmigo 21:00 MF 21:15 R7 22:00 Hitradio Ostfriesland 23:00 R7 00:00 RGI(第4日曜日のみ)/R7(第4日曜日以外) 01:00 R7 02:00 RSI独語
                              02:30 RSI語 03:00 VOM英語 03:30 MF 04:00 R7 05:00 S
  7310kHz  月ー土曜  17:00 R7 01:00 RSI独語 01:30 RSI仏語 02:00 VOM英語 02:30 MF 02:45 R7 03:00 S
       日曜    17:00 RB19:00 Radio Atlantic(不定期、他はR7) 20:00 RGI(第4日曜日のみ)/R7(第4日曜日以外) 21:00 Radio MiAmigo 01:00 RSI独語 01:30 RSI仏語
              02:00 VOM英語 02:30 MF 02:45 R7 03:00 S
(WWDXC TP 1181)

◎HFCC B14スケジュール調整会議の模様
 HFCCとASBU共催のB14周波数調整会議が去る8月25-29日にブルガリアの首都Sofiaで開催された。今回のホストは同国の送信会社 Sapceline社、米国のNASB(National Association of Shortwave Broadcasters)であった。45団体から88名の参加者があった。ブルガリアでのHFCC調整会議の開催は1990年(Pamporovo会 議)以来である。調整会議はSpaceline社のVentsislav Georgiev社長の挨拶から始まった。 会議では次回のA15調整会議を2月1-5日にオーマンのMuscutで、B15調整会議を8月24-28日 にオーストラリアのBrisbaneで開催 することが決定された。また米国のMiamiで開催予定のB16調整会議でホストを引き受けたいとするBroadcast Belgiumの提案を採択した。またHFCCの新メンバーとしてバングラデッシュとウズベキスタンの電波管理機関が加盟することが承認された。またオブ ザーバーであったインドネシア通信省も正式メンバーとなった。(WWDXC TP 1181)新メンバーになった3ヵ国からは今後も短波が出るということでしょうね。

◎アルジェリアの長波252kHz新型送信機で復活
 英国のRog Parsons氏らによると、過去数ヶ月送信機・アンテナの入替のため休波していたアルジェリアRTAの長波252kHz(送信所はTipaza)の放送 が復活した。ドイツTransRadio社(旧Telefunken社)製の新型ソリッドステート送信機と同じくドイツAmpegon Schifferstadt社製のアンテナを使用開始した。出力は1500kWだが、04:00-15:00には半分に落として送信している。しかもデジ タル放送ではなく、正真正銘のAM放送である。(DXLD 1443) フランス語放送で欧州や北アフリカでは夜間普通に受信できる筈です。冬場は日本でも期待できるかも。

◎Hamburger LokalradioのB14スケジュール
 Tom Taylor氏によると、ドイツのHamburger LokalradioはB14で以下の様に放送する。出力は1kW。
 土曜; 16:00-18:00 7265 16:00 英語 17:00 ドイツ語
      18:00-21:00  6190  ドイツ語
      21:00-01:00  7265  第4日曜日の前日のみ21:00 ドイツ語、以下毎週 22:00 Radio City 23:00 スペイン語 24:00 英語
 日曜  21:00-22:00  9485  ドイツ語
      22:00-23:00  9475  ドイツ語
      23:00-01:00  9485  23:00 スペイン語 24:00 英語
 同局のQTHはKulturzentrum LOLA, 21031 Hamburg, Germanyである。
(DXLD 1443)

◎DWの英語放送はたったこれだけ
 ドイツDWのB14スケジュールにおける英語放送は以下の通りである。 K:Kigali送信所 D: Dhabayya送信所 E:Ereven送信所。
 13:00-14:00 7425K 9600K 9800K 15275D アフリカ東部向
  14:00-15:00 7425K 9600K 9800K 15275D アフリカ南部向
  16:00-17:00 9800K 12005K 15275K アフリカ西部向
 16:00-16:30 17800E アフリカ西部向
  16:30-17:00 17800K アフリカ西部向
(DXLD 1443)

◎AIR Begalauru送信所よりDRM放送
 インドのJose Jacob氏によると、AIR Begaluru送信所は以下のDRM放送に対する受信報告を求めている。
 05:45-07:30 11620 豪州向英語
 07:45-09:45 13605 アジア向英語
 宛先はsptairynk @ rediffmail.com、コピーをspectrum-manager @ air.org.inに送付して欲しい。
(DXLD 1443)

◎Radio ERGO周波数・時刻変更
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、BABCOK社の仲介でソマリア向に放送しているRadio ERGOはB14スケジュールから周波数、時刻を変更し21:00-22:00 17845kHz (Dhabayya送信所、250kW、225度)でソマリ語放送を行っている。B13には17:30-18:30に17680kHzであった。(DXLD 1443)

◎Vatican RadioのGarden Transmitter短波設備廃止
 イタリアのAndrea Borgnino氏によると、同氏はVatican市内にある旧4005kHz用のダイポールアンテナが撤去されているのを確認した。これで Vatican市内のGarden Transmitterから短波放送が今後出る見込みはなくなり、Santa Maria di Galeria送信所からのみとなった。(DXLD 1443)

かってのVaticanダイポールアンテナ



◎Denge Kurdistan周波数・時間変更
  クルド秘密局Denge KurdistanはB14より放送時間と周波数を以下のように変更した。放送はすべてクルド語。
 13:00-17:00 9400 Molova送信所 300 kW  130度
  17:00-21:00 9400 Erevan送信所 300 kW  192度
 21:00-01:00 9400 Moldova送信所 300 kW 116度
 01:00-05:00 9400 Issoudun送信所 250 kW 90度
(Ivo Ivanov Observer 10/30)

◎CFRX復活
 カナダTrontoのCFRX局6070kHzが完全に復活しているのが確認された。10月24日の07:45頃に全米各地のDXerが確認した。同周波数 のキューバが出ていない時に狙うと良い。(WWDXC TP 1182)

◎各秘密局のB14スケジュール
 Radio Miraya  12:00-15:00  9940 Moldova送信所 300kW 180度 南スーダン向英語・アラビア語
 Radio Dialogue FM 01:00-02:00 12115 Madagascar送信所 250kW 265度 ジンバブエ向英語・ショナ語・ンデベレ語
 Radio Inyabutatu 日曜 01:00-02:00 17605 Issoudun送信所 100kW 144度 ルワンダ向キンヤルワンダ語
 Dimtse Radio Erena 02:00-02:30 11855 Sofia送信所 50kW 195度 エチオピア向オロモ語
 Radio Hilaac 日-金曜 02:00-02:30 15180 Issoudun送信所 500kW 130度 ソマリア向ソマリ語
 Radio Impala/Radio Mara 02:00-03:00 17540 Madagascar送信所 250kW 310度 ルワンダ向キンヤルワンダ語・フランス語
 Radio Assenna 火・金・日曜 02:00-03:00 11720 Issoudun送信所 250kW 130度 エリトレア向ティグリナ語
 Radio Eritrean Forum EYSC 水・土・月曜 02:00-03:00 11720 Issoudun送信所 250kW 130度 エリトレア向ティグリナ語
                    木曜  02:00-03:00 11720 Issoudun送信所 250kW 130度 エリトレア向アラビア語
                    日曜  03:00-04:00 11720 Issoudun送信所  250kW 130度 エリトレア向アラビア語
 Sawtu Linjilia, Voice of Gospel 03:30-04:00  9800 Issoudun送信所  500kW 180度  アフリカ中西部向フルフルデ語
(DX REMIX NEWS #878)

◎ロシアで冬時間復活 ~国内向放送の時間に影響
 ロシアでは2011年に冬時間が廃止され、一年中夏時間になっていたが、今年は10月26日以降冬時間が導入されることになり、夏時間より1時間遅く なった。但しUdmurtia、Kamchatka、 Chukotka、Kemerovo、Samara地区ではこの変更は行われないので、事実上11の異なる時間帯がロシアに存在することになる。昨年併合 したクリミア半島はモスクワ時間と同じ(UTC+3時間)となる。これにより国内向放送のスケジュールに変更(1時間繰り下げ)が生じるので注意が必要で ある。 (WWDXC TP 1182) 

◎対北放送のB14スケジュール 2版修正
 日本・韓国からの対北放送のB14スケジュールは以下の通り。

 日本の風 
  22:00-22:30  9950 淡水送信所 100kW 2度  朝鮮語
  00:00-00:30  9975 Palau送信所 100kW 345度 朝鮮語
  00:30-01:00  9965 Palau送信所 100kW 345度 朝鮮語
 ふるさとの風
    22:30-23:00  9950 淡水送信所  100kW 2度 日本語
    23:30-23:00  9960 Palau送信所 100kW 345度 日本語
   01:00-01:30  9975 Palau送信所 100kW 345度 日本語
  しおかぜ
  22:30-23:00 5985 八俣送信所100kW 280度 月 日本語 火 中国語 水 日本語 木 英語 金 朝鮮語 土 朝鮮語 日 日本語
  23:00-23:30 5985 八俣送信所100kW 280度  月 日本語 火 朝鮮語 水 日本語 木 英語 金 朝鮮語 土 日本語 日 朝鮮語
   (周波数は5910/6135/7220/7260kHzに変更されることもある)
  01:00-01:30 5910 八俣送信所100kW 280度 月 日本語 火 日本語 水 中国語 木 日本語 金 英語 土 朝鮮語 日 朝鮮語
  01:30-02:00 5910 八俣送信所100kW 280度 月 朝鮮語 火 日本語 水 朝鮮語 木 日本語 金 英語 土 朝鮮語 日 朝鮮語
   (周波数は5910/5955/5975/6070/6110/6165/6185/7240/7245kHzに変更されることもある)

 自由北韓放送
  21:00-22:30 9330 Dushanbe送信所 100kW 71度 朝鮮語
 荒野之声放送
  22:00-23:00 11860 Palauig送信所 125kW 10度 朝鮮語
  23:00-23:30 11860 Palauig送信所 125kW 10度 日曜のみ 朝鮮語
  04:00-05:00 7375 Dushanbe送信所 100kW 71度 朝鮮語
  05:00-05:30 7375 Dushanbe送信所  100kW 71度 月曜のみ 朝鮮語
 自由朝鮮放送
  22:00-24:00 7557 Tashkent送信所 100kW 70度 朝鮮語
 北韓改革放送
  23:30-00:30 7590 Palauig送信所 125kW 10度 朝鮮語
(DX REMIX NEWS #878 #879)



出典の略称 

   DXLD: DX Listening Digest
  DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
   WRTH: World Radio TV Handbook


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