月刊短波2014年12月号(第6版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎RMRC今年の特別短波放送を日本向に再放送 6版新規
 
12月14日に実施されたドイツ・フランクフルトのRMRC(Rhein Main Radio Club)の特別短波放送の内、日本・アジア向(06:00-07:00 11690kHz Sitkunai送信所)が不調であったため、同クラブは再放送を実施する。スケジュールは以下の通り。
 日本・アジア向 12月28日(日) 07:00-08:00 9585kHz Sitkunai送信所 100kW
(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)(RMRC Robert Kipp氏)
 例年通り1時間の英語放送である。受信報告に対しては特別QSLカードが発行される。今回は、9月中旬にフランス で行われたEDXCに出席した欧州の著名DXerのインタビュー録音が中心となる。受信報告はE-mailではmail @ RMRC.de、S-mailではPostfach 70 08 49, 60558 Frankfurt/Main, Germanyに。返信料同封は不要である。詳しくはhttp://www.rmrc.deを参照のこと。なおJSWC(日本短波クラブ)もこの受信報告 に対して今年(2014年)の干支のQSLカードを発行する。宛先はE-mail1ではjswcqsl @ live .jp、S-mailでは〒248-8691 鎌倉郵便局私書箱44号 日本短波クラブQSL係。S-mailの場合は82円切手を貼ったSASE同封が必要である。(JSWC 大武逞伯氏) インタビュアーは大武氏自身だそうです。

◎今年もSwedenのSQAから長波クリスマス送信 5版新規
 
英国の
Harald Kuhl氏によると、スウェーデンの世界遺産Grimeton Radio/SQAは今年もクリスマスイブの特別長波送信を17.2kHzCWで実施する。当時のAlexanderson 200 kW alternatorを使用し、12月24日の17:00に送信を開始するが、実際には調整のため16:30頃から出る。受信報告はinfo @ alexander.n.seまたはAlexander - Grimeton Veteranradios Vaenner, Radiostationen, Grimeton 72, S-432 98 Grimeton, Sweden宛に。(DXLD 1451)
 
◎Radio Joystickが年末特別放送  
4版新規
 
ドイツの
Radio Joystickは来る12月21日(日)の20:00より7330kHz(Moosbrunn 送信所、100kW)で年末特別放送を行う。放送内容は12月7日の定期放送で行われた「Charlie-Prince-Show」の再放送である。詳し くはhttp://www.radiojoystick.de参照のこと。(Radio Jyostick)

◎Global24アジア向放送 3版修正
 
WRMIより24時間 放送を開始した米国の「Global24」は12月8日の00:00-01:00にアジア向放送を実施する。周波数は13720kHz、送信所は Trincomalee、出力125kW、方向は300度。放送は英語である。(Ivo Observer 12/6) 当初は12月7日の22:00-23:00と伝えられました。
 
◎WRTH2015入手可能に ~月刊短波読者には特別割引 3版追加
 
2015年版World Radio TV Handbook(WRTH2015)が発行され、既に予約購読者には発送された。戦後すぐに発刊されたWRTHは今年で第69版目となる。構成(国内 局、国際局、TV局、地域別周波数リスト、DXクラブ紹介、時報局リスト、送信所略名表等)は例年通りで、全体ボリュームは672ページである。恒例の 「受信機レビュー」ではSDRplay、MFJ-1046プリセレクタ、Tecsun PL-600、CommRadio CR-1a、Apache ANAN-10、アンテナとしてWellbrook ALA  1530S+、AOR LA-400が取り上げられている。2015年の「WRTH Awards」(最優秀機種)としてはALA 1530S+が選定されている。特集記事は「Wofferton送信所の70年」、「DXingに未来はあるか?」、「デジタル放送の最新情報」、 「Lord Howe島の放送」、「Watkins-Johnson 8711A受信機」で結構読み応えもある。(赤林)
 IBSジャパンでは例年通り日本語解説付きWRTH2015を月刊短波読者に即時提供する。内容は次の通りである。
 ①WRTH2015+日本語解説 送料共\4,850
  ②WRTH2015+日本語解説+ランゲージラボ・ドイツ語版 送料とも \5,650
 日本語解説(「WRTHの使い方」2015年版)の内容: 全12ページ。 目次、国別情報の見方、巻頭言、WRTHの使い方、2015年の伝搬状況、 2015年受信機ガイドの日本語訳に加えて特別記事として、海外からの日本語放送 時間と周波数(冬及び夏スケジュール)、2014年のBCL活動ハイラ イトが写真付きで掲載されている。
 
注文は1月5日までに①か②を明記の上、郵便振替番号 00210-7-28136の「IBSジャパン」に入金する。なお1月5日以降の入金は一般価格(①\4,999、②\5,799)となる。(IBSジャパン) WRTH社(http://www.wrth.com)か ら直接購入する場合は送料共£29.95です。英国では12月中旬より1ヵ月間冬季休暇となるためIBSジャパンの方が早く入手できる可能性があります。 2014年版は短波局の広告は地元BBC World Serviceだけでしたが、2015年版にはRadio Taiwan Internationalも加わり倍増しました。なお著しい円安のため、会員価格も当初の設定より値上げとなっています。

 

◎ランゲージラボ・ドイツ語版発行 
3版追加
 IBSジャパンよりランゲージラボ・ドイツ語版が発行された。これは毎年連綿として発行されている「外国語による受信報告作成ガイド」シリーズのドイツ 語版である。体裁はA4版38ページ。文章は日本語。原文をドイツRMRCのRobert Kipp氏が執筆し、日本語翻訳は大武逞伯氏。受信報告用紙付き。価格は送料共で\1,200。1月5日までにWRTH2015と一緒に購入すると割引になる(上記記事参照)
。注文は郵便振替番号 00210-7-28136の「IBSジャパン」まで。(IBSジャパン)  




◎WRTH B14 Bargraph Frequency Guide発行 
3版追加
 WRTH社より「WRTH B14 Bargraph Frequency Guide」が発売された。WRTH2015掲載のB14シーズン国際放送スケジュールを周波数順、時間別のカラーバーグラフ表示にしたもので、長波・中 波・短波のすべての国際放送をカバーしている。送信所、出力、方向、言語も一目で分かる。CDの形で提供される。送料共£9.99でWRTH社(http://www.wrth.com)より直接取り寄せる。(WRTH)




◎REE短波放送再開に 
2版新規  4版修正
 スペインのREEは去る10月15日で短波放送を廃止し、Nobleias送信所も閉鎖されていたが、12月5日RTVEの経営委員会は12月より同送信所からの短波放送を再開することを決定した。
何日から再開されるかは不明だが、当面スペイン語放送のみで1日最大4時間、週8時間、4方向に向けて送信を行う。可能性のあるスケジュールは以下の通り。出力は原則200kW、すべてNobleias送信所、スペイン語のみ。
  日・月のみ01:00-09:00 北米向 9620 アフリカ中西部向 11685 南米向 11940   アフリカ北東部向 12030
  毎日 01:00-09:00   南米向 17715   アフリカ中西部向 17755
 毎日 03:00-09:00   中米向 17850(100kW)  中東向 21610
  毎日 04:00-08:00   北米向 15110
  火-土曜日 05:00-09:00   北米向 9620   アフリカ中西部向 11685 15385  南米向 11940   アフリカ北東部向 12030   
(Ivo Observer 12/6 12/12)

◎新局VOK出る ~ソマリランドの内戦に関連  2版修正
 Media Broadcast社のIssoudun送信所より「VOK」という新しい局が出ている。スケジュールは毎週金曜日の02:00-02:30、周波数は 17580kHz(250kW、120度)である。(WWDXC TP 1184)
  ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、これはソマリア向秘密局「
Voice of Khaatumo」である。放送言語はソマリ語。英国のDavid Kernick氏によると、既に2015年半WRTHには掲載されている。放送内ではURLをhttp://voiceofkhaatumo.com 及びhttp://codkakhaatumo.comとアナウンスしている。サイト内にでは10月23日以降の放送がpodcastで提供されている。 ドイツのKai Ludwig氏によると、この局はHergeisaを首都としているSomaliland内で生じている前大統領派の「ソマリランド軍」(Las Anodを本拠地とする)と現大統領の「Khaatumo派」との内紛に関連しており、「Khaatumo派」側の局として出てきたものと思われる。(WWDXC TP 1187)


 

◎Voice of Oromo Liberation周波数変更 
2版新規
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Media Broadcast社のIssoudun送信所から送信していたエチオピア秘密局Voice of Oromo Liberationは11/26より周波数を13810kHzから17630kHzに変更した。送信所はIssoudun、出力は125kW、方向 ha125度。スケジュールは以下の通り。
 木曜 02:00-02:30 17630 オロモ語
 木曜 02:30-03:00 17630 アムハリ語
 月曜 02:00-08:00 17630 アムハリ語
(WWDXC TP 1187)


◎対北朝鮮向ラジオ放送シンポジウム開催 
2版追加
 米国のRon Howard氏によると、日本政府拉致問題対策本部は来る12月13日(土)の13:30-16:00に新宿明治安田生命ホールにて「対北朝鮮向ラジオ放 送シンポジウム」を開催する。北朝鮮向に放送を行っている日・米・韓の8放送団体、1愛好者団体が「北朝鮮の人権問題・拉致問題とラジオ放送の役割」を主題と して各局の活動状況を発表する。なおこのシンポジウムの模様は15740kHzにて北朝鮮に実況中継される。参加団体は拉致問題対策本部「ふるさとの 風」(日本)、特定失踪者問題調査会「しおかぜ」(日本)、VOA(米国)、RFA(米国)、自由北韓放送(韓国)、北韓改革放送(韓国)、開かれた北韓 放送(韓国)、自由朝鮮放送(韓国)、東北亜放送研究会(韓国) 。(WWDXC TP 1186)
  NDXCの長谷川清一氏によると、上記に関連して「ふるさとの風」では以下の様な特別放送を実施する。
 12月8日 「ふるさとの風コンサート」 18:00-19:00 15740  19:00-21:00 9960
  12月13日 対北朝鮮ラジオ放送シンポジウム実況中継 13:30-17:00 15740
(DXLDyg 11/28)
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、特別送信は「ふるさとの風」よりすべて日本語で行われる。送信所はPalau、出力は100kW、送信方向は345度である。 (WWDXC TP 1187) シンポジウムの詳細はhttp://www.chosa-kai.jp/newbuhin/1105siryou.pdf参照。参加は無料ですが事前登録 をして受講許可証の交付を受ける必要がります。

◎NDR今年もクリスマス特別短波放送  6版修正
 ドイツのNDR Hamburgは今年もクリスマス特別短波放送「Greeting on board(Gruss an Bord)」を実施する。期日は12月25日(木)。スケジュールは以下の通り。
 04:05-06:00 6125(MBR Nauen 北大西洋向) 9865(MBR Nauen 大西洋・西アフリカ向) 9925(TDF Issoudun 南大西洋向) 11650(TDF Issoudunr インド洋向) 11800(ORS Moosbrunn インド洋向)
 06:05-08:00 6040(MBR Nauen 北大西洋向) 9515(MBR Nauen 大西洋・西アフリカ向)  9765(
ORS Moosbrunn インド洋向) 9880(TDF Issoudun インド洋向) 9925(TDF Issoudun インド洋向)
  番組はクリスマスミサの実況と、各海域にいる船舶の海員向けに12月7日と14日に録音されたメッセージ。(DXLD 1450) 周波数と送信所が事前に伝えられたものから変更されました。東京では9765kHzがかすかに聞こえていました。

RFA日本連絡事務所開設
 米国のRadio Free Asiaは日本連絡事務所を開設した。〒100-8692   東京中央郵便局私書箱507号である。(台湾 呂澄男氏) 確かに韓国語のページ(http://www.rfa.org/korean/promotion/108735-20040305.html/)に「東京支部」(동경지 부)としてこの住所が記載されています。

◎キプロスよりの新局European News Network
    European News Networkが新たにSofia Kostinbrod送信所から日曜日の03:45-04:00に5925kHz(100kW、320度)で出ている。イランのアルバニア語が同一周波数で出ており混信を 免れない。津局のURLはhttp://www.news-network.eu/。(WWDXC TP 1183)
   この局は11月1日より短波放送を開始したもので、北キプロスにある「Famagusta Gazette」と共同した欧州のニュースを放送している。(WWDXC TP 1185) 連絡先電話番号はキプロスとなっているので、キプロスの放送局といえます。



◎ギリシアからの短波放送続く
 「ERT-Open」と称される旧ERTの従業員による自主短波放送は11月現在もAvlis送信所から継続中で9420、11645、15630kHzが 使用されている。(WWDXC TP 1183)
  ブルガリアのIvo Ivanov氏によるとERT-Openはギリシア語放送に加えて11月22日よりロシア語放送も開始した。同日の19:14-19:20に 9420(170kW、323度)、11645(100kW、182度、音声の歪みがひどい)、15650(100kW、105度)kHzでモニターされ た。(DXLDyg 11/23)

◎バミューダの短波
 米国のRobert Wilkner氏によると、バミューダのBermuda Harbour Radioが2582kHzUSBで気象通報を放送しているのが09:35-09:45に受信できた。「winds… high winds … knots .. winds... Bermuda」というようなアナウンス内容であった。(DXLD 1444) 毎時35分の可能性があります。

◎Echo of EuropeのB14スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によれば、Media Broadcast社仲介のEcho of EuropeはB14スケジュールでは毎週水・土曜日の04:30-04:45に5930kHz(Nauen送信所、125kW、230度)で出る予定である。西ヨーロッ パ向英・仏語放送。(DXLD 1444)



◎「朝鮮の声」英語放送開始63周年
 11月6日で北朝鮮の「朝鮮の声」放送は英語放送開始63周年を迎えた。「Radio Pyongyang」の名称で同局の英語放送が開始されたのは1951年の同日であった。現在では依然として短波を主たる伝達手段として使用する数少ない 国際放送局となった。短波の主要施設がある球場送信所は衛星写真でも鮮明に確認することができる。国歌、金日成・金正日を讃える歌、ニュース、 音楽、金日成・金正日・金正恩の偉業を讃える話を1時間単位で放送している。
 毎回の英語放送の構成は以下の通りである。
 00分: IS、ID「This is Voice of Korea」
 01分: 愛国歌
 03分: 金日成将軍の歌
 06分: 金正日将軍の歌
 09分: ニュース、解説(通常15分だが全部に渡る場合もある)、音楽
 30分: 世紀の偉大な指導者金日成を偲ぶ
 40分: 音楽と話題
 50分: 論説、特別解説
 55分: 周波数の紹介
 57分: 終了
 ニュース等の放送内容は現地時間の昼間に1回更新される。ニュースの内容は朝鮮中央通信(KCNA)が配信した英語原稿を元に若干手を入れたものが使用 されている。また朝鮮語の国内向放送で流された1日後に放送されている。ニュースの項目はweb上にも掲載されているが、音楽等のweb配信は行われていな い。
 ドイツのArnulf Piontek氏によると、B14スケジュールでの英語放送開始時刻は以下の通り。
 13:00 7220 9445 9730 北東アジア向 11735 13760 15180 ラテンアメリカ向
 14:00 13650 15105 東南アジア向
 15:00 7220 9445 9730 北東アジア向
 19:00 6170 9435 ラテンアメリカ向 6185 9850 東南アジア向
 22:00 9435 11710 北米向 7570 12015 欧州西部向
 00:00 9435 11710 北米向 7570 12015 欧州西部向
 01:00 9890 11645 中近東・北アフリカ向
 03:00 7570 12015 欧州西部向
 04:00 7210 11910 アフリカ南部向 9875 11635 中近東・北アフリカ向
 06:00 7570 12015 欧州西部向
(North Korea Tech 11/6) 

◎カナダCFVP情報
 米国のRon Howard氏カナダのCalgaryにあるCFVP局を6030kHzで22:18頃から受信した。1060kHzで放送しているCKMXの番組(コメ ディーの間に多くのコマーシャルが流れる)を中継していた。出力100Wと小さいが、同波に出ているCNR1が停波している時に受信可能。(WWDXC TP 1184)



◎Radio Candip受信される
 コンゴ民主共和国のRadio Candipが5066kHzにてドイツのWolfgang Bueschel氏によって03:17頃、スイスのRenato氏によって13:10頃受信された。時間は不明だが米国のTim Bowman氏も受信している。(WWDXC TP 1184)

◎VORがRadio Sputnikと改名
 11月10日ロシアにVoice of Russiaが「Radio Sputnik」と改名し、世界中にメルチメディアでニュースを発信しする国家機関となった。また同日よりインターネット・衛星放送のアナウンスも変わっ ている。ロシア語を含む30言語で番組制作を継続する。英語のメインサイトはhttp://www.sputniknews.comである。主要国の首都 に支局が設置され、それぞれのURLも有することになっている。英国の場合はhttp://uk.sputniknews.comである。Radio Sputnikのメディア手段はデジタルラジオ放送(DAB/HD-Radio)、FM中継、携帯電話放送、インターネット放送である。当面FM中継に力 を入れる。2015年には30の言語で1日延べ800時間放送する予定で、FM中継は34ヵ国の130都市で実施することにしている。
 現在英語、スペイン語、アラビア語のニュースは24時間連続放送を行っているが、今年末には中国語でも行う予定にしている。また24時間稼働の海外制作拠点 をWashington、Cairo、北京、Montevideoに設置する。(WWDXC TP 1184) Voice of Russiaのwebサイトにはupdateしないとのメッセージが出ており、近々に廃止される予定のようです。日本語のwebサイト (http://japanese.ruvr.ru)は旧名のままで、「Radio Sputnik」についての言及はありません。

◎AIRがExternal Serviceの新しいwebサイト設立
 英国のAlan Roe氏によると、インドのAll India RadioのExternal Serviceは「AIR World」と称する新しいwebサイトを設立した。URLはhttp://airworldservice.org/である。米国のRichard Cuff氏によると、当初は内容がなかったが、現在は満足すべきものとなった。なお従来通りAIR全体の HP(http://allindiaradio.gov.in)内でもExternal Serviceの周波数等の紹介が行われている。(DXLD 1445) このページを見るとインドのニュースがわかり、放送もライブで聞こえるというものです。



◎Global24の実態
 米国のGlenn Hauser氏によると、11月1日よりWRMIより9395kHzで24時間ニュース放送を開始した筈の「Global24」であるが、24時間出ているものの、娯楽番 組や外国放送の中継が主である。11月3日には次のスケジュールで放送していた。
 03:00 Radio Sweden、03:30 Radio Slovakia、04:00 Polish Radio、05:00 DW、06:00 福島原発災害を探る、07:00 Kelly Alexanderショー、08:00 Media Network Plus、08:30 Toppersチャート(音楽リクエスト)、09:00 キング牧師の演説より、10:00 Radio Prague、11:00 The Happy Station Show、12:00 Blues Radio International(フロリダ州のブルース専門局)、12:30 Toppersチャート、13:00 RFI、14:00 Rock Pile(古いロック音楽の番組)、16:00 Media Network Plus、16:30 Toppersチャート、17:00 ジャズリクエスト(Jazz for the Asking)、20:00 Radio Prague、21:00 Radio Japan....。
 受信報告はqsls @ global24radio.comに送付して欲しいとアナウンスしている。
 なおGlobal24はwebサイト上で11月2日、現在PCJ Radio Internationalが放送している以下の8番組を放送するとアナウンスしている。The Happy Station Show、The Stuph File、The Kelly Alexander Show、Switzerland in Sound、Media Network、Song of India、Focus Asia Pacific、Jazz for the Asking。
 Globa24は商業ニュース局のように見受けられたが、実際に放送されている番組は公共的なもので、他でも流布されているものである。RMI自体も 9955kHzで流している自局番組を提供するようになるのか?(DXLD 1445)
  米国のPeter W Hansen氏によると、9395kHzでの24時間放送は21:00-06:00が355度、06:00-21:00が44度と送信方向を切り替えて実施されている。 (DXLDyg 11/30)

◎Global24がブルガリアからも送信
 米国のGlobal24は11月22日09:00~23日09:00に9465kHz(50kW)でブルガリアのSofia Konstinbrod送信所より試験放送を行った。放送内容は9395kHzで行われているものとは異なっていた。このチャンネルはVOA、RFI、Brother Stair、FEBCの4局がHFCCに利用を登録しているが、実際に出ているのは22:30-23:00のFEBC(中国語)のみである。(Ivo Observer 11/20)
 米国のJerry berg氏、エジプトのTarek Zeidan氏によれば、この日の番組はロック音楽を延々と流すものであった。(WWDXC TP 1186) 

◎Wertachal送信所の短波送信設備撤去される
 ドイツのKai Ludwig氏によると、同国Wertachal送信所のマスト等が数ヶ月前に撤去されたことが明らかになった。Telefunken社製及びRIZ社製の短波送信機の大 半はMedia Broadcast社のNauen送信所及びオーストリアMoosbrunn送信所に移設された。なおTransRadio社製500kW長波送信機(設 置後5-8年位しか経っていない)3基は12月31日で完全廃棄される。移設されたRIZ社製短波送信機は2003-2004年にWertachal送信 所の全面近代化のために導入されたものだが、全面近代化が実現される前に廃止となってしまった。(WWDXC TP 1185)

◎北朝鮮新送信機に周波数のズレ検出
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、北朝鮮の球場送信所には中国の北廣電子集団(BBEF)が最新型短波送信機を導入した筈であるが、新送信機から出ている 7580kHzの電波が10Hz下にずれているのが確認された。BBEFの最新型送信機は周波数の安定性に特徴があり通常ではこのようなズレは発生しな い。(WWDXC TP 1185)中国との関係悪化で技術的支援が受けられないのでしょうか?

◎マダガスカルからのキリスト教放送「最後の一歩」
 米国のSteve Cooper氏によると、World Christian Broadcastingはマダガスカルからの新短波放送「Madgagascar World Voice」について「最後の一歩」の状態であると発表した。11月14日に放送運用認可(「Accord de Siege」)がマダガスカル政府より降り、米国Houstonに待機していた短波送信機をMadagascarに送付できる状態になったからである。こ れでアフリカ、ラテンアメリカ、インド、中東、中国西部、ロシアの人々が待ち焦がれていた放送が実現に近づいてきたとしている。(WWDXC TP 1185)

完成したMadagascar送信所(Shortwave Radio Transmitter ArchiveよりMauno Ritla氏提供)

 
  

◎Radio Pakistanが短波送信機更新
 英国のMike Barraclough氏が11月13日付の「Radio Pakistan News」の報道として伝えたところによると、Radio PakistanのSamina Parve局長は、Radio Pakistan海外向放送用の短波送信機2基を更新し、欧州方面の受信状況を改善すると発表した。送信機はKarachi送信所に導入され、スイス Ampegon社に発注される見込み。同じ計画は2006年にも発表され伸び伸びになっていた。(WWDXC TP 1185) 同局は数年前「短波放送からの撤退」を宣言しましたが、隣国インドが短波送信機を増強したのを見て考えを改めたものと思われます。

◎サウジアラビア来年には短波送信機更新
 スイスAmpegon社の技術者Bodo Fritsche氏によると、同社がサウジラビア政府より受注した500kW短波送信機4基は設置可能状態となっており、2015年初めにはRiyadh 送信所に設置され、老朽化した9基の短波送信機と置き換えられる予定である。(WWDXC TP 1185)

◎BBC Seychelles中継局閉鎖
 英国のMike Terry氏によると、BBCのSeychelles中継局は11月18日で25年の歴史を閉じた。1988年にBBCの「Indian Ocean Relay Station」としてSeycelles島西部のGrand Anseに建設され、東アフリカ向にBBC World Serviceの番組を中継して来た。2013年11月BBCはアフリカ諸国での短波需要の減少を理由として中継局の廃止を決定し、B13シーズン限りで 中継業務を廃止していた。なおBBCの東アフリカ向サービスはインターネットと現地FM中継で継続される予定である。中継局は現在英国国土利用住宅省 (Ministry of Land Use and Housing)の管理下に置かれている。面積は32,000平米あり設備・建物はすべて現状で稼働可能となっている。(WWDXC TP 1185)

◎カナダ海兵隊局情報
 米国のRobert Wilkner氏によれば、カナダ海兵隊局の気象通報が2749kHzUSBで受信されている。Rivičre-au-RernardのVCG局は 13:40に、FundyのVAR5局は19:50に受信できた。(DXLD 1486) この周波数では5局が時間による周波数シェアをしているようです。

◎フィンランドの短波時報局
 スペインのManuel Méndez氏がカナリア諸島で確認したところによるとフィンランドの短波時報局MIKES(Centre for Metrology and Accreditation)は25000kHzで12:00-19:00に放送している。毎秒のビープ音が聞こえるが、毎分59秒にはビープ音が抜け る。(DXLD 1486)

◎Apsua Radio最新情報
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、Abkhazia共和国から放送されているApsua Radioは13:55(s/on)-15:00(s/off)に1350、9535kHzで放送しているのが確認された。ロシア語の「Авто Радио」(「アフトラジオ」と聞こえる)のID、「Apsua Radio」のID、ロシアの銀行のCM等が出た。24:00頃にも聞こえたが1350kHzのみであった。(DXLD 1486)

◎European Music Radio B14の予定
 European Music RadioのTom Taylor氏によると、同局は11月~3月のB14シーズンには毎月第2日曜日の19:00-20:00に6190kHzで放送を行う。放送内容は前の 月に放送した分の再放送である。なおEMRの放送の前にRadio Gloria(16:00-18:00)、MVBR(18:00-19:00)が入る場合もある。(DXLD 1486)

◎AIRの中波DRM定期放送
 インドのAlokesh Gupta氏によると、AIR-Nangli(Delhi A)は現在中波DRMの定期放送を行っている。DRM波は828kHzで出ており、同時にAM波を819kHzで送信する「併行放送」 (simulcast)となっている。スケジュールは現地時間(IST=JST-4.5時間)で05:55-09:00、10:00-15:30、 17:00-24:00である。受信報告はspectrum-manager @ air.org.in宛に。(DXLD 1486)

◎ロシア占領後のクリミア半島の放送事情
 英国のDavid Kernick氏によると、ロシア占領後はクリミア半島の国営放送は「Russian state radio & TV in Crimea」になり、URLもhttp://www.trkcrimea.ruに変更された。ウクライナ時代に使用されていたhttp: //tv.crimia.uaも生きているが新しいURLに自動転送される。サイトではラジオ2系統、TV1系統の放送が流されている。
 Voice of Russiaのクリミア向放送も改組され、「Радиостанция России Севодня」ないしは「Радио России Севодня」(今日のラ ジオロシア)と称している。地元FM局Trans M Radio(http://www.transmradio.com)で中継放送されている。(DXLD 1486)

◎WRMIからまた新局「CHELMSFORD CALLING WORLD SERVICE」
 英国の「CHELMSFORD CALLING WORLD SERVICE」がWRMIから短波送信を開始する。放送は毎月第2土曜日の08:00からで周波数は9955kHz。URLは http://www.chelmsfordcalling.com/である。この局はJim Salmon氏が運営する娯楽専門局であり、全世界へ短波で放送することを目指している。受信報告を歓迎する、宛先はchelmcalling @ gmail.comである。なおGlobal24の枠で放送されることもあり得る。(DXLD 1468)
  英国のKike Terry氏によると、上記の他にフィンランドのScandinavian Weekend Radio (SWR)から12月6日以降1602、5980、6170、11690、11720kHz及びFMの94.9MHzでも中継される。(DXLDyg 11/22)



◎イランからLoiloua TVが短波で?
 Loiloua TVの短波放送が23:30-03:30に7130kHzで行われている。放送はアラビア語。送信地はイランと見られる。(Ivo Observer 11/22) 
  BBCの報道によると、この局(「Lualua TV」とも書く)は今年7月に設立されたバーレンの反体制派の局で、リビア人が経営している と言われる。Eutelsat 7A及び10A衛星経由でバーレンに配信していたが、バーレン側からと見られる激しい衛星ジャミングでブロックされていた。携帯電話放送も開始したが、こ れも開始後1週間でブロックされてしまった。 ドイツのLai Ludwig氏によればバーレンの反体制波を支持するイランがIRIBを通じて中継しているものと思われる。同局は秘密局Al-Quds TVも中継しているからである。(DXLD 1447) URLはhttp://lualuatv.com、またhttps://www.facebook.com/loulouaTV/にfacebookがあ ります。





◎Azad Kashmir Radioスタジオ新設し再開
  パキスタン側のカシミールにあるAzad Kashmir Radioは2005年の大地震でMuzaffarabadにあった局舎と送信所が倒壊して放送を停止していたが、このほど450万パキスタンルピーを投じてスタジオ、送 信所を再建し、11月25日よりFM及びAMの放送を再開した。(Radio Pakistan News) 短波放送も再開したのかは不明です。

新調なったAzad Kashmir Radioのスタジオ(Radio Pakistan Newsより)



◎Radio Free Sarawak短波放送中止

 サラワク向秘密放送Radio Free Sarawakは11月17日以降短波放送を中止している。11月15日までは20:00-21:30に15420(Palauig送信所、125kW、 222度)で月ー土曜にイバン語の放送が行われていた。(DX RE MIX NEWS #861)

◎Radio Australia Darwin送信所に関する研究成果を出版
 オーストラリアのRob Wagner氏によれば、Radio Australiaは1966-2010年の間Darwin近郊のCox半島に大規模な短波送信所を有していた。1970~80年代はこの送信所から 250kWの強力な電波が発射されRadio Australiaはインドネシアを中心に膨大な聴取者数を誇っていた。その後Darwin送信所はChristian Voice Asiaに売却され、同局もその後撤退し送信所は解体されてしまった。オーストラリアのDXerであるMelbourne在住のBob Padula氏はこのほどDarwin送信所の歴史についての電子出版出版物「The History of the former Radio Australia High Frequency Broadcasting Station at the Cox Peninsula, (Darwin) Northern Territory, Australia, 1966 to 2010」(A4版22ページ)を完成した。同送信所の誕生、関係した人々について多数の写真を交えて研究・紹介している。 https:\\docs.google.com/document/d/1UNdnN_ZzhPK- W3uozpRjcy5fvL0JNjJr2UUVygcTz0E/editより無料で閲覧、ダウンロード可能である。(WWDXC TP 1186)

◎CFRXのQSL情報
 カナダのRobert S. Ross氏によると、同国の短波局CFRX(6070kHz)はQSLカードを発行している。カードの発行者はQSL ManagerのSteve Canneyである。同氏はODXAのメンバーでもあり過去25年間に渡り同局のQSL Managerを勤めてきた。(WWDXC TP 1186) ということは同氏が退職してしまうと、QSLカードの発行はおろか短波放送もなくなる可能性があります。

◎Voice of Oromo Liberation周波数変更
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ドイツを本拠地とするエチオピア向秘密局Voice of Oromo Liberationが周波数を13810kHzから17630kHz(Issoudun送信所、100kW、125度)に変更した。放送時間は木曜 02:00-02:30 オロモ語、木曜02:30-03:00 アムハリ語、 月曜02:00-03:00 アムハリ語。(WWDXC TP 1186)

◎Radio Kashmir復活
 インドのJose Jacob氏によると、水害で影響を受けたRadio Kashmir(Srinagar)が4950kHzで復活しているのが22:00時台に確認された。中波の1116kHzのパラ。変調状態が悪い。(WWDXC TP 1186)

◎AIRが5局の国内向短波放送を廃止
 オーストラリアのIan Baxter氏によると、10月にAll India Radioは国内5カ所の短波放送を廃止すると発表した。短波放送が廃止されるのはGorakhpur、Gauhati、Jammu、Mumbai 、Ranchiの5局で現行の出力は50kWである。この内Mumbaiはまだオンエアーしているが、他の4局は発表時点で既に廃止されていた。 (WWDXC TP 1186)

◎KJES局がQRT
 米国のJohn M. Fishe氏によると、11715kHzで特異な放送を行っていた同国のKJES局が短波から撤退した。DXerのTom Beton氏が夏に受け取ったQSLには局からのメッセージとして、短波放送を廃止してインターネット放送のみにすると記述してあった。John M. Fishe氏はLord's Ranch送信所に行って確認したが、本当に運用していなかった。短波放送廃止の理由は送信所を維持する人材が確保出来なかったことである。米国の Stephen Luce氏によると、最後に放送が確認されたのは10月5日であった。送信機はElcor社製の筈だがそもそもElcor社そのものが消滅した模様で送信機の維持が出来な くなったものと思われる。

KJES Lord's Ranch送信所(http://thelordsranchcommunity.com/より



◎三浦電波監視センターの映像ビデオ公開
 国際電気通信連合(ITU) の日本窓口である日本ITU協会の制作した映像レポートに、「ITU登録の国際監視局~総務省関東総合通信局三浦電波監視セン ター」というコンテンツが発表された。https://www.youtube.com/watch?v=RVnc8bLPlf0 にて所内の機材や、国際短 波監視や宇宙電波監視の概要を映像で見ることができる。実際にDEURAS-Hが動作してる画像も見られる。また同センターを取材した同様の動画レ ポートが日本ITU協会のWEB(https://www.ituaj.jp/?vreport=027)にも掲載されている。(名崎無線送信所研究サイ ト)

◎Klingenfuss Publicationsより「2015年5兄弟」出揃う 4版追加
 ドイツのKlingenfuss Publicationsより「2015年5兄弟」の出版物が出揃った。
 2015/2016 Guide to Utility Radio Stations: 2年おきに発行されているユーティリティ局全ガイ ド。3-30MHzの全短波帯に加えて0-150kHz、1.6-3MHzの局を含 むユーティリティ8778局について周波数、コールサイン、局名、カントリー、送信形式、送信時間を網羅。更に250カントリーの1600局については早 見表も付加して検索を容易にしている。気象FAX局、NAVTEX、コールサイン表、略語表、コード表等の付録も充実。280枚のスクリーンショット付 き。550ページ。価格は送料ともで€50。
 2015 Super Frequency List CD: 5304波の短波放送局(国内、海外、秘密局)、8778波のユーティリティ 局の周波数リストに加えて、過去に実績のあった23412波の情報も 収録したCD。付録として348枚のスクリーンショット、930語の略語表付き。周波数、局名、カントリー、コールサイン、送信形式の何れの項目からも検 索できるWindows用検索ソフト付き。価格は送料ともで€30。
 2015 Frequency Guide: 5304波の短波放送局(国内、海外、秘密局)、8778波のユーティリティ局の周波数リスト を網羅した周波数表。短波放送局については局名検索付き。370ページ。価格は送料ともで€40。
 
2015 Frequency Database for the Perseus LF-HF Software-Defined Receiver: Super Frequency List CDの短波放送局5304波+ユーティリティ局8778波の情報をペルセウス受信機用に変換したファイル。ペルセウス受信機の受信候補の欄に表示される。送料とも€50。
 
1997-2015 Digital Data Decoder Screenshots on USB Stick: 1997年から今日までにモニターされたユーティリティ局の画面10,300枚以上をjpg形式でUSBメモリーに納めたもの。150カントリーの700局をカバーしている。送料とも€150。
 申込み・問い合わせはhttp://www.klingenfuss.orgに。

(左)2015/2016 Guide to Utility Radio Stations (中)2015 Super Frequency List CD (右)2015 Frequency Guide
    


◎米国ラジオ雑誌のアーカイブ
 英国のMike Terry氏によると、米国のラジオ関連雑誌のアーカイブが公開され、有名な「Pupular Electronics」誌の1954-1982年の内容等が自由に閲覧できるようになった。  http://www.americanradiohistory.com/。(DXLDyg 11/29) 日本でも作って欲しいものです。




出典の略称 

   DXLD: DX Listening Digest
  DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
   WRTH: World Radio TV Handbook


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