月刊短波2015年3月号(第2版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎AWRがKigali中継に特別スタンプ付QSL発行
 
米国のJerry Berg氏によると、Adventist World Radio(AWR)は3月28日にDWのKigali中継局が閉鎖されるのに伴い、同中継局から現在中継されているAWRの放送に関する受信報告に対し て特別スタンプ付のQSLカードを発行する。受信報告には米ドル(IRCは米国では無効)を同封の上Adventist World Radio, Box 29235, Indianapolis, Indiana 46229, USA宛に直接送ること。他のAWRのアドレスでは発行されない。B14のKigali中継のスケジュールは以下の通りである。
 15:00-15:30 15700 17800 フランス語
 02:00-02:30 9490 アムハリ語
 04:30-05:00 17800 フルフルデ語
 05:00-05:30 17800 フランス語
(WWDXC TP 1198) 

◎DWのKigali中継局3月末で閉鎖
 
ブルガリアのIvo Ivanov氏がDWより受け取った手紙では、同局のKigali中継局は3月25日03:00-04:00の放送を最後に閉鎖され、機器は解体される。 同中継局から行われている英語、アムハリ語、フランス語、ハウサ語、スワヒリ語の放送は少なくともA15には別の送信所から継続送信される。
 B14のKigali送信所からのスケジュールは以下の通りである。出力は250kW。
 16:30-17:00 17800 295度 英語
 22:00-23:00 15275 310度 17800 295度  ハウサ語 (+21780 Dhabbaya)
 00:00-01:00 9800 無指向 11800 無指向 スワヒリ語
 01:00-02:00 9610 30度 9800 無指向 アムハリ語
 02:00-03:00 9800 295度 17800 295度 フランス語 (+15275 Issoudun)
 03:00-04:00 15275 310度 17800 295度 ハウサ語
(Ivo Observer 2/6) 既に送信が縮小されている模様です。

廃止されるKigali中継局の全景(DWのHPより)



◎米国国際開発庁のナイジェリア向短波放送Dandal Kura

 米国のGlenn Hauser氏によると、米国国際開発庁(USAID:United States Agency for International Development)によるナイジェリア北部向短波放送「Dandal Kura」が以下のスケジュールで行われている。送信所はAscensionで、出力は250kW、送信方向は65度である。言語は現地で使用されている Kanuri語である。
 14:00-15:00 9440 (A15では7355の予定)
  03:00-04:00 12065(A15では11875の予定)
 この時期にKanuri語放送を開始した理由は、現地で勢力を伸ばしつつあるイスラム過激派「Boko Haram」対策であると思われる。(DXLDyg 1/28) 



◎DARCが短波特別放送

 オーストリアのChristoph Rabothata氏によると、ドイツアマチュア無線連盟DARCが来る3月22-24日に短波で特別放送を実施する。内容はアマチュア無線に関するニュース・話題、1970-80年代の懐かしい音楽等である。
 スケジュールは以下の通り。
 3月22日 19:00 6070 Moosbrunn送信所 100kW
 3月24日 01:00 6070 Rohrbach Waal 送信所 10kW
 この放送は南MünchenのRainer Englert氏(コールDF2NU)がリーダーとなったC18チームによるもので、同チームでは将来放送免許を取得しDARC独自の送信所から自主放送を行うことを目指している。
(WWDXC TP 1198) 

◎新局Radio Risala International誕生
 ベルギーBRBのLudo Maes氏によると、新局Radio Risala Internationalが2月21日より放送を開始した。放送は土曜日のみで03:30-04:00に15165kHz(多分Issoudun送信 所)で行われている。運営団体のURLはhttp://risalainternational.org/である。ドイツのWolfgang Bueschel氏によれば、この放送はエチオピア向の生活情報局で、アムハリ語、オロモ語で放送されている。ソマリアに同名の局があるが、関係はなさそ うである。(WWDXC TP 1198) 




◎Reach Beyond AustraliaよりeQSL

 ロシアのDmitry Kutuzov氏によると、オーストラリアのReach Beyond(旧HCJB) AustraliaはE-mailでの受信報告に対してeQSLを発行している。宛先はoffice @ reachbeyond.org.auである。発行者はListener CorrespondentのShelley Martin氏。(WWDXC TP 1195)

◎AWR-BulgariaよりQSL
 米国のRalph Perry氏によると、AWR-Bulgariaは同国内のPlovdivスタジオで制作されたブルガリア語放送(B15スケジュールでは 13:00-13:30 5975 Issoudun送信所、01:00-01:30 9830 Nauen送信所)の受信報告に対してDirector of the Sound Recording StudioのBozhidar Tonchev氏よりQSLを発行している。宛先はAWR Bulgaria, 22, Antim 1 St., 4000 Plovdiv, Bulgariaである。E-mailはawr_bg @ abv.bgである。(WWDXC TP 1195)

◎BBC東地中海中継局Zygi送信所送信所からの英語中波中継廃止に
 英国のMike Barraclough氏によると、BBC World ServiceはキプロスのZygi送信所(東地中海中継局)から1323kHzで行われている東地中海向英語放送を2015年4月25日で廃止すると発 表した。この放送はイスラエル、レバノン、キプロス、トルコ向に行われているものだが、BBCによれば送信に資金がかかりすぎ、Eutelsat 13による衛星放送やインターネット放送で代替可能と判断したためとしている。(WWDXC TP 1195)出力は200kW。東地中海中継局は他にZakaki送信所があり500kW中波送信機2基を持ちBBCアラビア語放送を中継しています。

◎Voice of Guyanaの短波送信機を修理  ~3290kHzが復活
 米国のJamie Labadia氏は、最近Voice of Guyanaの10kW短波送信機及び中波送信機(20kW+5kW)の状態を判断するために現地に赴いた。その結果短波送信機は電力が低下しており 400W程度しか出ていなかった。修理部品として同氏が2008年に設計したMOSFETを使用したドライバーがあれば良いのだがこれはもう入手できな い。新たなドライバーを設計・製作すると12週間はかかってしまう。それでも何とか応急修理を行い、1kWの電力が出せるようにした。同局の短波周波数は 3290kHzだが、最近は太陽の活動期に入ったためもっと高い周波数に設定すべきと考えている。 その結果米国のBruce W. Churchill氏は2月5日の17:00頃、ドイツのWolfgang Bueschel氏は18:00過ぎに3290kHzで同局を受信することができた。(WWDXC TP 1195)



◎マダガスカルのWorld Christian Broadcastingの状況
 World Christian BroadcastingのAndy Baker氏によると、同局に対して2014年11月14日、マダガスカル政府より正式な送信許可が下りた。それを受けてテキサス州Dallasに待機中 だった送信機は、マダガスカルへ出荷するためHoustonに移送された。現地スタッフは送信機の到着を待っている状態で2015年中には放送を開始 できる見込みである。番組制作はテネシー州Franklinで行われる予定で既に準備に入っている。Houstonからマダガスカルまでの船便の運賃は約 25万ドルかかる。(WWDXC TP 1195)

◎Grigolpol Maisac送信所よりQSL
 ロシアのDmitry Kutuzov氏によると、モルドバのGrigolpol Maisac送信所(PRTTSが管理)は、同所から送信しているBBC(11:30-12:30 9425)やDenge Kurdistan(13:00-17:00 21:00-00:00 9400、2月中旬にBulgaria中継に変更された)に関する受信報告に対してeQSLを発行している。宛先はprtc @ idknet.comである。発行者はTechnical DirectorのSergey Omelchenko氏。(WWDXC TP 1195)
  カナダのEdward Kusalik氏によると、9400kHzのDenge Kurdistanは実際には01:00まで放送していたが、00:00に送信所がGrigaolpol MaisacからIssudun(現在はSecretbrod)に同一周波数で切り替わった。受信していると分からないが、Grigolpol Maisac送信所では00:00迄の受信に対してのみQSLを発行した。これはSergey Omelchenko氏からのメールで判明したことである。
 米国のEddie R. Matney氏によると、prtc @ idknet.comは不安定でメールが送られない場合もあるのでそういう場合はSergey Omelchenko氏の個人メルアドであるosn @ yandex.ruに送ると良い。(DXLD1507) 下記のスケジュールを参考にして送信所を間違えないようにして下さい。

◎Denge Kurdistan送信所を再び変更 ~同一周波数で送信所が次々と切り替わる!
 2月17日よりDenge Kurdistanは送信所の変更を行った。周波数はすべて9400kHzであり、放送はクルド語である。
  13:00-17:00 Grigolpol Maisac 300kW 130度
 17:00-21:00 Erevan 300kW 192度
 21:00-22:00 Grigolpol Maisac 300kW 130度
  22:00-24:00 Grigolpol Maisac 300kW 116度 
 00:00-02:00 Secretbrod 100kW 90度
 02:00-05:00 Issoudun 250kW 90度
(DX RE MIX NEWS #897)

◎Radio Radonezh等の中波放送中止に追い込まれる
 ロシアのVictor Rutkowski氏によると、1月26日にロシアMoscowのKurkino中波送信所が閉鎖された。同送信所からは612、739、1134kHz で放送が行われていたが、これらの波を使用していたRadio Radonezh(ロシア正教の放送)、People's Radio、Radio Teos(カトリックの放送)は中波放送中止を余儀なくされた。送信所を管理する国家ラジオTV放送(RTRS)によれば送信所の維持管理費用が収入を上 回り割に合わなくなったというのが閉鎖の理由である。Radio Radonezhは政府と交渉を続けていたが、同局の拡張を警戒する政府に押し切られた。同局の場合FM放送72.95MHzの継続は許されたが、ロシア ではFMバンドが88-108MHzとなり、ソビエト時代のFMバンド(66-75MHz)を受信可能な受信機は少なくなっているのが現状である。中波放 送の方がサービスエリアが大きく、Radio Radonezhの612kHzの場合、年長者を中心に1,000万人のリスナーが存在した。(WWDXC TP 1195)

◎スペインの漁船員REEの周波数変更を要求
 スペインのMarty Delfin氏によると、同国のREEは12月18日より短波放送を再開したが、放送時間は従来の1日24時間から、平日は4時間、土日は8時間と大幅に 減少した。聴取者は主として世界各地で操業しているスペインの漁船員である。78日振りの短波放送の再開を漁船員は歓迎しているが、再開された短波放送は 9620、12030kHzと低い周波数しか使用していないため、遠方で聴取している漁船員からは、「混信や雑音が多くて聞こえない」としてもっと高い周 波数を使用するように要求が出ている。また放送時間も「就寝時間に当たるケースがある」として元に戻して欲しいという要求も出ている。(DXLDyg 2/3)

◎Ozy Radioの5045kHz復活作業中
 米国のRon Howard氏がオーストラリアのCraig Allen氏に問い合わせたところ、同氏の経営する2つの短波局の内「Vintage FM」は3210kHzで低電力放送を実施中だが、「Ozy Radio」(5045kHz)は現在休止中で、近々に出力を1kWに増加させて再開する予定であるとのことであった。(DXLD 1504)

◎AWR India情報
 米国のRalph Perry氏によると、現在Adventist World Radioの番組の内インド国内向の7言語の放送はインドPuneにあるAdventist Media Centre Indiaで制作されている。制作されているのはヒンズー語、カンナダ語、マラヤラム語、マラティ語、パンジャブ語、テルグ語、タミール語の各番組であ る。なおアジア向英語番組の一部もここで制作されている。これらの番組への受信報告はAWR Indiaに送っても返信を得ることが出来る。B14スケジュールで対象となるのは以下の放送である。
 15150  00:00-00:30 パンジャブ語  Nauen送信所
 15495   00:00-00:30 テルグ語 Guam送信所
 15665   00:00-00:30   タミール語 Guam送信所
 11955   00:30-01:00   ヒンズー語 Trincomalee送信所
 12035   00:30-01:00   マラティ語 Trincomalee送信所
 15250   00:30-01:00   ヒンズー語 Nauen送信所
 15290   00:30-01:00   パンジャブ語 Moosbrunn送信所
 15665   00:30-01:00   カンナダ語   Guam送信所
 15680   00:30-01:00   マラヤラム語 Madagascar送信所
 宛先はAdventist Media Centre–India, P.O. Box 17, GPO, Pune 411 001, Maharashtra, India、E-mailはadventistmediacentre @ gmail.comである。返信はdirectorのDr.Edison Samraj氏よりなされる。
(DXLD 1504) 異なる送信所からの色々な言語の放送をすべて00:00-01:00に集中させ、更にすべて19mbの一波で出しています。

◎Wantok Radio Lightがオーディオストリーム提供
 英国のDavid Kernick氏によると、パプアニューギニアの宗教局Wantok Radio Light(7235kHz)はhttp://wantokradio.org上でオーディオストリーミング放送の提供を開始した。24時間放送である。 放送内容は現地で93.9、105.9MHzのFM放送で行われているものと同一であるが7235kHzと同時かどうかは確認されていない。(DXLD 1504)

◎2015年版米国・カナダ中波局送信パターンマップ提供
 2015年版の米国・カナダの中波局送信パターンマップがwebサイト「RADIO-TIME TRAVELLER」上で提供されている。http://radio-timetraveller.blogspot.com/ よりzip形式でダウンロード可能である。Google地図上に530-1700kHzの各周波数別に米国・カナダにある各放送局の昼及び夜の伝搬パターンが図示される。(DXLD 1504)

760kHz、5kWの放送局のパターンマップ



◎Radio Heritage Foundationより新たに5種類の局リスト

 Radio Heritage Foundationはhttp://www.radioheritage.net上に、1)オーストラリア AM/FM/Narrowcast/DAB、2)ハワイ AM/FM/LPFM、3)ニュージーランド AM/FM/LPFM、4)ニュージーランド 旧LPFM、5)太平洋・アジア AM、の新版放送局リスト(Radio Guide)を掲載した。E-mailを登録することで無料で利用可能。(DXLD 1504) LPFM: Low Powered FM、日本のコミュニティFM局のような小電力FM局。

◎FEBC Cambodia
 米国のRalph Perry氏によると、FEBC CambodiaはPhnom PenhのスタジオでFEBCのクメール語番組「Voice of Love」を制作している。「Voice of Love」はPhillippinesのFEBC送信所よりB15では21:00-21:30に7410kHzで行われている。「Voice of Love」についての受信報告に対してeQSLがSopheary Hem氏(hem.sopheary @ febcambodia.org)より発行される場合がある。(DXLD 1504) Phnom Penh市内ではFM局「Family FM」(99.5MHz)を運営しています。

◎TWR中国語放送は香港からKTWR-GuamのQSL
  米国のRalph Perry氏によれば、TWR香港(環球電台香港有限公司)は、Trans World Radioの中国語・広東語・客家語・彝語番組を制作している。インターネット放送の拠点ともなっており、同番組に対する手紙、報告もここで取り扱ってい る。KTWRのこれら4言語の番組に対する受信報告には通常のKTWRのQSLカードで返信がある。宛先は香港尖沙咀郵箱98697號、E-mailは info @ twr.org.hk。(DXLD 1504) 「尖沙咀」は海峡を隔てた九竜側の地名で「ティムシャーツイ」と読みます。
B14スケジュールで対象となるのは以下の放送です。彝(い)語は四川省の奥地で話されている言語です。
 中国語  15235 19:00-20:00(日 19:15)
                 9910  20:00(土 19:15)-21:30
                12120  20:25-20:30
                 9975  月-金 21:15-21:45 22:30-23:45
                          日 22:30-23:45
                          土 22:45-23:45
  広東語  9940   月ー金 22:30-23:00
                12120  20:45-21:00
  客家語  12120 20:30-20:45
  彝語 11580 21:00-21:15

◎A15よりRFI・RTIの相互中継中止
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、3月29日で台湾国際放送(RTI)はフランスIssoudun送信所からの東欧向ロシア語放送を中止する。これはRTIと RFIの相互中継協定が同日で終了することによる。以後RTIはロシア語放送を自国の送信所から行う必要があるため、同局は去る1月22日~31日に淡水 送信所からロシア向試験送信(23:00-24:00 11885、02:00-03:00 7385)を行った。(WWDXC TP 1196)

◎Voice of Khmer M'Chas Srokより返信 ~放送は週2回に 2版追加
 オーストラリアのDavid Foster氏は2014年4月に17860kHzで秘密局Voice of Khmer M'Chas Srokを受信しE-mailでkhmer.mchas.srok @ gmail.comへ受信報告を送ったところ、Hassan A.Kassem氏より23日後に返信を受け取った。同氏のE-mailはkms.usa.representative @ gmail.comである。Kassem氏によると、「一送信所からの信号でカンボジア、ベトナム、タイ、ラオス、マレイシア、ビルマをカバーできること は素晴らしい。こんな便利な手段を世界的に廃止してしまうとは笑止千万である。送信所については米国の会社に委託しているため知らない。」とのことであっ た。
(DXLDyg 2/4) 
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、放送は20:30-21:00 17860kHz、送信所はDushanbe。毎日の放送であったが2月15日より毎週木・日曜の2回のみの放送となった。(DXLD 1509)

◎Ozy Radioの情報
 オーストラリアのOzy Radioから3210kHzで中継されているVintage FMは現在停波中である。5045kHzの本放送も停波中であるが、こちらは近々に復活する計画がある。(WRTH Update 2/6)

◎オーストラリアに新たなFMバンド
 オーストラリアのCraig Seager氏によると、同国では外国人社会向コミュニティー局に151-153MHzのFM帯が新たに割り当てられた。放送している主な局は以下の通り であ る。                        
  151.675  R. Symban, Hurlstone Park ギリシア人社会向
 151.745  Maltese Radio 1, Blacktown マルタ人社会向
 151.875  Vietnamese Commercial Radio Stn., Potts Hill ベトナム人社会向
 151.975  R. Navtarang, Pennant Hills インド人社会向
 152.075  China Radio Network, Sydney 中国人社会向
 152.00   Australian Oriental Radio, Sydney 中東人社会向
 152.15   Portuguese Radio, Sydney ポルトガル人社会向
 152.225  Australian Chinese Radio, Sydney 中国人社会向 
 152.25   Australian Chinese Communications, Centrepoint Tower 中国人社会向
  152.3   Aust. Tamil Broadcasting Corp., Pennant Hills タミール人社会向
  152.425   V. of Charity, Sydney  レバノン人社会向
(DXLD 1505)

◎広州海岸電台よりeQSL
 ロシアのDmitry Kutuzov氏は中国の広州海岸電台(Guangzhou Coast Radio Station / XSQ)よりeQSLを受け取った。QSLは16番と番号がついていた。宛先はLmb @ gzrdo.comである。(DXLD 1505)

◎甘南人民廣播電台が復活

  NDXCの長谷川清一氏によると、停波していた中国の甘南人民廣播電台が短波放送を復活した。周波数は3990kHz及び5970kHzで、23:15の 終了まで受信できる。22:00-23:00には中央人民廣播電台第11節目(チベット語、6010、7350kHzで行われている)をそのまま中継して いる。
 07:50-10:00 3990 5970
  19:20-23:15 3990 5970
(DXLD 1505)

◎青海人民廣播電台が短波放送のスケジュール変更
 中国の青海人民廣播電台は短波放送のスケジュールを変更した。新スケジュールは次の通りである。従前の4220、4750kHzは使用されなくなった。
 中国語       07:00-01:00 6145 9780
  蔵西(チベット)語 07:50-01:00 5990 9850
(WRTH Update 2/6)
 
◎ELWAの6050kHzが復活
 リベリアのELWAは6050kHz(1kW)の放送を復活した。4760kHz(1kW)とパラの筈であるが、4760kHzの方は最近停波している。 (WRTH Update 2/6)

◎モスクワの大学局停波中
 モスクワ工科大学の放送Radio MTUCIは最近1584、25900kHzともに停波している。現在恒久免許を申請中であり、2015年第2四半期には放送を復活させる予定である。(WRTH Update 2/6)

◎ウクライナが100kW新中波送信機
 スウェーデンのBengt Ericson氏によると、Ukrainian Radiは1月29日よりOdesa-Petrivka送信所(Odessaの北64kmにある)より1278kHz(100kW)で第一放送の試験送信 を開始した。(WRTH Update 2/6)

◎ウクライナ中波海外向放送はロシア語のみに
 1月28日より、Radio Broadcasting of Ukraine World Serviceは01:00-05:00に1431kHz(800kW)でロシア向ロシア語放送のみとなった。従前のウクライナ語放送 (02:00-04:00)は中止された。(DX RE MIX NEWS # 94)

◎11980kHzでUkrainean Radioが
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、ウクライナのRadio Dniprovska HvylyaがUkrainean Radioの国内向第一放送を11980kHzで中継している。放送は18:00頃。同局は出力300Wで、土日のみ16:00-18:30にウクライナ 向に放送している。(DX RE MIX NEWS # 94)

◎WRMI中継のEU News Network/Echo of Europeのスケジュール
 WRMI中継のEU News Network(EUN、英語)及びEcho of Europe(EOE、フランス語)は以下の様に放送されている。送信所はOkeechobee、出力は100kW。
 08:00-08:15 11580 44度 欧州西部向 月EUN 火EUN 水EOE 木EOE 土EOE
 11:45-12:00  9955 160度 中米向 木EUN
 13:45-14:00  9955 160度 中米向  金EOE
 14:15-14:30  9955 160度 中米向 火EUN  水EOE  木EOE 
 19:00-19:15 5850 355度 北米東部向 金EUN
 19:15-19:30  5850 355度 北米東部向 火EUN 金EOE
 23:00-23:15  9955 160度 水EUN 
 23:45-24:00  9955 160度 中米向 火EUN  水EOE  木EOE
  06:00-06:15  7570  15570  315度 北米西部向 木EUN 日EOE 月EOE 
 09:15-09:30 9955 160度 中米向 日EUN
 なおMedia Broadcast社のNauen送信所より行われていたEcho of Europeの放送(金・土 04:30-04:45 5930)は中止された。(DX RE MIX NEWS # 94)

◎EU News NetworkがSecretbrod送信所からも復活   2版修正
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Secretbrod送信所からのEU News Networkの放送は2週間中止された後1月29日より再開された。2月中旬より1日5回(各15分)に増強されたが、3月1日より2回に縮小された。最新スケジュールは以下の通り。送信出力は50kW、送信方向は306度、欧州西部向。放送は英語。
 22:00-22:15 月-金
 00:00-00:15 火-土
(DXLD 1509)

◎星星廣播電台のモニター結果
 NDXCの長谷川清一氏によると、台湾の乱数局「星星廣播電台」の最新モニター結果は以下の通りである。
 第一次 11:00-11:30 12:00-12:30 15388
  第二次 13:00-13:30 15388
  第三次 14:00-14:30 15:00-15:30 15250
  第四次 16:00-16:30 17:00-17:30 11430
              21:00-21:30 22:00-22:30 5995
(DXLDyg 2/19)
             
◎オーストラリア海賊局を世界各国海賊局が中継
 米国のWilliam Hassig氏によると、オーストラリアの海賊局Hobart Radio Internationalが1月31日の09:20より6975kHzで受信できた。米国のGlenn Hauser氏によるとこれは明らかに米国の継続局で中継されたものである。またロシアのDmitry Kutuzov氏は同日のオランダの海賊局Radio CupidがHobart Radio Internationalを6240kHzで中継しているのを受信した。両氏ともにhriradio @ gmail.comに受信報告を送ったところeQSLが発行された。(DXLD 1506) 放送はhttp://www.hobartradiointernational.co.nr/で聴くことができます。




◎BBC WSが北朝鮮向
放送を模索
 BBC World Serviceは現在も北朝鮮向放送の可能性を模索中である。一時は予算カットで北朝鮮向にニュースや情報を届けることは諦めていたが、今般英国政府は新 しい情報ターゲットに北朝鮮を含む方針となった。北朝鮮向朝鮮語放送を開始する場合はインターネットや衛星(これらの手段では北朝鮮に届けられないため) ではなく短波放送に頼ることになる。言論統制が厳しい北朝鮮で国家放送メディアにBBCの番組を放送してもらうことは到底困難だからである。も しBBCの北朝鮮向放送が開始されれば北朝鮮と正式国交を持つ唯一の国からの国際放送となる。但しBBCは英国政府の代弁機関ではなく、番組編成も財務も 政府からは独立した存在であることも念頭に置かなければならない。(North Korea Tech 2/4)

◎AWR-Cameroonから返信
 米国のRalph Perry氏によると、AWR-Cameroonはカメルーン北部のMarouaにスタジオを持ち、B14スケジュールでは04:30-05:00に 17800kHzでKigali中継局より短波送信している。この地域は郵便事情が悪く手紙が届きにくいが、やっと代表者のHendjena T. Richard牧師と連絡を取ることができ、返信が得られた。同局の宛先はNorth Cameroon Conference of the Seventh-day Adventist Church, P.O. Box 45, Maroua, Cameroonである。E-mailはfulya @ awr.org。(DXLD 1507)

◎AIR-LehとPort Blair
 インドのJose Jacob氏によると、AIRのLeh局とPort Blair局は同じ4760kHzで出ているが。Leh局は01:30に、Port Blair局は02:00または02:30にs/offするために両局を識別することができる。スウェーデンのThomas Nilsson氏によると、最近モニターされた両局のスケジュールは以下の通りである。周波数は4760kHz。
 AIR-Leh 11:13(日曜 09:30)-13:30 20:30-01:30
  AIR-Port Blair  08:55-12:00 19:30-02:00(土・日 02:30)
(DXLD 1507)

◎Myanmar RadioがQSL発行中
 イタリアのGigi Naj氏はMaynmar Radioを5985kHzで受信し、IRC2枚同封で受信報告をMyanma Radio & TV, GPO Box 1432, Yangon 11181, Myanmarに送付したところ5ヵ月後にQSLカードを受け取った。(DXLDyg 2/17)

◎SIBCも短波に見切りか?
 New Zeland DX Timesによれば、Solomon Islands Broadcasting Corporation(SIBC)は[「連合FM化計画」により2015年初めにFM送信機を新規に購入し、Kirakira 島、Taro島に設置し、「時代遅れの短波放送」から「CD音質のFM放送」に置き換える予定である。(DXLD 1507) 昨年に日本の援助で短波送信機を入れ替えたばかりです。FM放送は「CD音質」でしたっけ? FMだけで島嶼部をすべてカバーできるのでしょうか?

◎2015年版「Radio Stations in the UK」
 BDXCより2015年版(第25版目)の「Radio Stations in the UK」 が発行された。76ページの体裁で英国及びアイルランドの中波・FM局の局名、周波数、出力、所在地、連絡先等が局名別・周波数別に網羅されている。またデ ジタルラジオ放送局も掲載されている。価格はアジア向が送料共で£7またはUS$12またはIRC8枚である。送金する場合はPaypal(送金料5%が 必要)でbdxc @ bdxc.org.ukへ。直接送付する場合はBritish DX Club, 19 Park Road, Shoreham-by-Sea, BN43 6PF, UK宛に。(WWDXC TP 1198)

◎ポルトガルの短波廃止は送信所の土地目的!
 スペインのMarty Delfín氏によると、Radio Portugal Internationalの短波廃止に伴う疑惑が物議をかもしている。同局は2011年に短波放送を廃止し、それに伴いSão Gabriel短波送信所も閉鎖、売却された。廃止に当たり同局及びポルトガル政府は「短波放送の聴取者が減少した事が明らかで、短波放送はカネが掛かり すぎるから」と説明していた。また廃止反対のメールが殺到したことに対して「インターネットが使えるのだから短波が要らない証拠だ」と抗弁した。しかし1 月30日に廃止の前提になった聴取者の減少に関する聴取者の調査が全く行われていなかった事と、そもそも短波放送の廃止が首都Lisboa近郊で広い土地 を占有するSão Gabriel短波送信所の土地取得を希望していた民間企業に便宜を図るために行われた事が判明した。当時の局関係者がラジオ番組の中で明らかにしたもの である。(DXLD 1507) どこの国でもそんなもんなのでしょうね!

◎英国空軍VolmetよりQSL
 イタリアのGigi Naj氏によると、同氏は英国空軍RAFのVolmet局(11253kHz)よりQSLレターを受け取った。発行者はSquadron Leader Royal Air ForceのPete Thorbjornsen氏であった。QTHはRoyal Air Force, A3 Operations, Hurricane Block, Royal Air Force High Wycombe, High Wycombe, Buckinghamshire HP14 4UE, UKである。(DXLD 1507) 11253kHz(USB)はRAF-Londonが使用しており、コールサインはMVU、他に5450、6733、6739、11159kHzが使用されています。 

◎旧Watkins-Johnson社Gaithersburg工場閉鎖
 旧Watkins-Johnson(WJ)社のメリーランド州Gaithersburg工場が閉鎖され、工場で在庫されていた受信機の補修部品等すべて が廃棄された。廃棄部品が中古通信業者を通じて出回るかどうかは不明である。これらは旧WJ社の技術的遺産であったが、現在の経営陣は不要と判断した。 従って受信機用等の通信部品は供給されなくなった。WJ社を買収したDRS/Finnemeccania社は軍用無線機の製造は継続するとのことだが、 (内部基板だけで)フロントパネル付のものは製造しないとのことである。(DXLD 1507) 時の流れを感じます。かってHF-1000、WJ-521A-3、WJ-8718、WJ-8888等のプロ用受信機を製造し、高品質、高価格、永久保証を誇っていましたが。




出典の略称 

   DXLD: DX Listening Digest
  DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
   WRTH: World Radio TV Handbook


トップページ