月刊短波2015年6月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎6月28日は「ALEXANDERSON DAY」 4版新規
 スウェーデンのLars Kalland氏によると、長波保存海岸局SAQ(Grimenton Radio)は来る6月28日(日)に当時のAlexanderson alternatorを使用してCW信号を出す。周波数は従来と同じ17.2kHz、出ry力は200kWである。時間は18:00と21:00で、30 分前くらいから調整信号を出す。また同時にアマチュア無線局SK6SAQより7035kHz、14035kHz(以上CW)、3755kHz(SSB)で 記念交信を行う。17.2kHzの受信報告はE-mailではinfo @ alxander,n.se、S-mailではAlexander - Grimeton Veteranradios Vaenner, Radiostationen Grimeton 72, SE-432 98 GRIMETON, Swedenで受け付ける。なお同日は一般公開があり現地時間の10:00-16:00に見学することができる。詳しくは http://www.alexander.n.se/を参照のこと。(WWDXC TP 1212)

◎Radio Spaceshuttle International周波数・時間変更 3版新規
 
Radio Spaceshuttle Internationalは6月1日より周波数・放送時間を変更した。新しいスケジュールは毎週月曜日04:00-05:00、周波数13600kHzである。受信報告の宛先は P.O.Box 2702
NL: 6049 ZG Herten, The Netherlandsで、QSLには2ユーロの同封が必要。E-mailはspaceshuttleradio @ yahoo.com。(赤林) 送信所はSecretbrod? 

◎アラスカKNLS復活 3版新規

 
NDXCの長谷川清一氏によれば、ブリザードでアンテナが倒壊し2月以来短波送信を休止していたアラスカのKNLS局が6月3日に短波放送を再開した。現在のスケジュールは以下の通り。
 17:00-18:00 9655 ロシア語
 18:00-19:00 9655 英語
 20:00-21:00 9610 中国語
 21:00-22:00 7355 英語
 22:00-23:00 9920 中国語
 23:00-24:00 7355 中国語
 00:00-01:00 9920 英語
 01:00-03:00 9920 ロシア語
(DXLDyg 6/3)

◎EU News NetworkがFG Radioと改名 
2版新規
 キプロスのEU News Networkは6月1日より名称を「FG Radio」(FGは現地新聞社「
Famagusta Gazette」の略称)に変更した。Y:Okeechobee送信所、S:Secretbrod送信所。放送は英語・フランス語。
 現在のスケジュールは以下の通り。
 月 09:15-09:30  木 10:45-11:00   水・金 13:15-13:30   日 20:30-10:45   水 22:00-22:15   火 22:45-23:00   9955Y 100kW 160度  中米向
 毎日 03:00-03:15 13600S 195度 50kW アフリカ南部向
 日 03:45-04:00  5900S 306度 100kW  欧州西部向
 木 06:00-06:15 7570Y 100kW 315度 北米西部向
 木 06:00-06:15   日 06:45-07:00  15770Y 100kW 44度 欧州西部向
 水・金 08:00-08:15  11580Y 100kW 44度 欧州西部向

(Bulgarian SW blog 6/3)

◎Scandinavian Weekend Radio一時送信停止 ~免許切替のため  2版新規
 
英国のAlan Pennington氏によると、Scandinavian Weekend Radio (SWR) は放送免許切替業務のために5月中は送信を一時休止する。早ければ6月以降に送信を復活する。現在の予定は以下の通り。放送時間は06:00-翌日 06:00の24時間。周波数は5980、6170、11690、11720kHz。
 6月6~7日、6月20~21日(夏休み特番)、7月3~5日(放送開始15周年記念48時間特番)、8月1~2日、10月3~4日、11月5~6日、12月5~6日。(DXLD 1521)
 
◎Radio Mi Amigo International 6月より毎日放送 
2版新規
 スペインのManuel Méndez氏によると、同国のRadio Mi Amigo Internationalは6月より以下の様に毎日放送を実施する。
 火ー土 02:05-08:00 6005
  土 15:00-21:00 6005 17:00-21:00 9560
  日 15:00-19:00 6005   17:00-21:00 9560 19:00-23:00 7310 19:00-21:00 9560
  なおラトビアのRigaより日曜の05:00-07:00、月曜の00:00-01:00・03:00-07:00に1485kHzでも中継される。同局 のメルアドはinfo @ radiomiamigointernational.com、URLは http://www.radiomiamigointernational.com/index.htmlである。(DXLD 1521)

◎HCJB日本語放送サタデートークにJSWC会員出演 ~特別QSL発行

 HCJB(Reach Beyond Australia)日本語放送の「サタデートーク」にJSWC(日本短波クラブ)の会員が続々登場する。予定は以下の通り。放送時間は07:30-08:00 17760、20:00-20:30 15400。
 5月23/30日 佐野嘉信 前編集長
 6月6/13日  石川俊彦 会長
 6月20/27日 戦前からのリスナー 坪井達夫氏(故人)
 日本短波クラブでは以上の番組への受信報告に対してクラブからの特別QSLを発行する。E-QSL希望の場合はjswchq @ live.jpへ、紙のQSLカードを希望する場合は〒248-8691 鎌倉郵便局私書箱44号 日本短波クラブ QSL係までSASE(82円切手を貼って自分の宛先を記入した封筒)同封で受信報告を送る。 (JSWC 大武逞伯氏)

◎DSWCI来年には解散に!
 デンマークのAnker Petersen氏によると、5月中旬にドイツのTarpで開催されたDanish Shortwave Club International(DSWCI)の年次総会(24名の会員が参加)において、97%の賛成で2016年末までに同クラブを解散するこ とが議決された。解散の理由は、趣味の対象となる短波放送がなくなりつつあること、クラブメンバーが高齢化し後継者がいないことの2点である。
 総会に於いてはTarp在住の会員Karl Helt氏の自宅訪問、日本から参加した大武逞伯氏による講演「2015年日本のDX」、EDXCの理事であるKari Kivekäs氏による講演「EDXCの役割」も行われた。(DXLD 1520)

DSWCIの看板会誌「Shortwave News」もやがて過去のものになる



◎Radio Brasil Central短波放送再開
 オーストリアのHans Pammer氏によると、機器のメンテナンスのため短波放送を休止していたRadio Brasil Centralは4月29日より短波放送を再開した。11815kHz、4985kHzで24時間放送である。欧州各地で受信確認されている。 (WWDXC TP 1207)

◎中波1566kHzに中国局出現 ~HLAZ妨害のためか?
 米国のGary DeBoc氏によると、4月初めから日本のDXerによって1566kHzに中国局が出現したことが確認された。出力は100kW以上の模様で東シナ海沿岸から出ているものと推測されている。Gary DeBoc氏自身も西海岸(ワシントン州)でHLAZの日本語放送にこの中国局が混信しているのを確認した。1566kHzは東アジア地域では長年 HLAZ(250kW)のみが出ていた。中国政府はキリスト教布教放送を敵視しつつあり、HLAZの中国向中国語放送を妨害するためにこの周波数を使用開始したものと思われる。(WWDXC TP 1207)

◎ジャミングに全力投球する中国 ~宗教放送も標的に!
 米国IBBのBill Whitacre氏によると、中国の最近のジャミングのかけ方は専用の送信機から専用の音楽をぶつける「火龍」方式から、同一周波数で別の放送をぶつける という方式に変化してきた。 西側の放送局は予算不足で中国のジャミング対策に職員を雇う余裕もないので、VOAやBBCの英語放送はやられっ放しである。現在中国はジャミングに関す る苦情を受け付けない。1990年代には一時話し合いによりジャミングを停止したが、クリトン政権が最恵国待遇にしなかったことからすぐに約束を破った。 試みに中国語及びチベット語放送の周波数を随時変更して見た。するとすぐに追尾され、変更4分後にはジャミングがその周波数で発射された。冷戦時代の旧ソ 連を上回るジャミング発射能力である。最近の北京政府の動きとしては米国から発信される宗教放送が標的になりつつあり、米国発信の放送はすべて「動きを引 き起こす」として敵視される傾向にある。(WWDXC TP 1207) 「PCを立ち上げると~分後にはウィルス感染」、「外出すると~分後には強盗に遭う」のようですね。

◎ドイツAFN以外の中波局全廃に
 ドイツのPaul Reinersch氏が「Communication'」誌2月号の記事として伝えるところによると、同国では2015年末を以てAFN以外の中波送信機 の新増設が事実上認められなくなった。送信機の置き換えも認められないため中波局はいずれ全廃となる。これに伴いザールランドHeusweilerにある Deutschlandfunk 1422 kHzとAntenne Saar 1179 kHzは2015年12月31日いっぱいで閉局することを決めた。但し中波放送が禁止された訳ではないので、ルクセンブルグRTLの子会社 「Broadcasting Center Europe」が本国Marnach送信所の1440kHzの代用としてHeusweilerの中波送信所を買い取るという話もある。(WWDXC TP 1207)

◎TWRキルギス中波中継
 Trans World RadioのVasily Gulyae氏によれば、同局は中央アジア向放送をキルギスBishkekにある旧ソ連時代「буран」 (大吹雪)と呼ばれていた150kW中波送信機から1287kHzで出ている。時間は23:45-02:15でロシア語他の放送である。この送信機は本来 Kyrgyz Radioの第一放送用であり、BishkekのKrasnaya Rechk送信所にある。(WWDXC TP 1207)

◎ポーランド局Radiodienst Polska
 ポーランドに本拠地を置く「Radiodienst Polska」のBernd Seiser氏によると、同局はドイツのKall送信所よりRadio 700の放送時間を借りて以下の様に放送している。放送は月曜のみ。出力は1kW。ドイツ語放送。
 00:30-01:30 7310
  01:30-02:00 6005
  04:30-05:00 3985
 同局のQTHはul. Grojecka 42/39, 02-320 Warszawa, Polandである。(WWDXC TP 1207) 
  この放送はPolish Radioの海外向放送が廃止された後、同国のジャーナリストグループがドイツ向に立ち上げた放送である。(DXLD 1517)




◎サウジアラビア夏に新500kW短波送信機導入
 スイスAmpegon社によると、サウジアラビアのSaudi Broadcast Corporation (SBC)は今年の夏にRiyadh送信所に500kW短波送信機4基、HRS 4/4/0.5型短波送信アンテナ4基、マスターコントロールシステム「BroadMaster」を導入して、既存機器を置き換える。導入は現地の放送機 器設置会社First Gulf社を通じて行っている。(WWDXC TP 1207)

◎Dunamis Shortwave一応放送中
 フィンランドのJari Savolainen氏はウガンダのキリスト教局Dunamis Shortwaveを5/6の03:00頃-04:09(s/off)に4750kHzで受信した。英語による宗教番組であった。米国のBruce W. Churchill氏によると、キャリアは検知できるが音声は小さく、送信機に問題があるように見受けられた。(WWDXC TP 1207)

◎2015年EDXC会議はロシアSt. Petersburgで開催
 2015年のEDXC(European DX Council)会議はロシアのSt. PetersburgのRUSS Hotel(http://www.hotelruss.spb.ru)を会場として9月18日ー22日に開催される。現地主催者のSt. Petersburg DX Clubを通じてホテル予約をとれば割引料金が適用されることになっている。EDXC会議開催に合わせて現地のBonch-Bruyevich State University of Telecommunicationsにある学生局Radio Bonchから特別放送が行われる予定となっている。参加の問い合わせはホスト役のAlexander Beryozkin氏(E-mail:dxspb @ nrec.spb.ru)に。(WWDXC TP 1207)

会場となるRuss Hotel



◎International Shortwave Broadcast Guide 2015年夏版発行
 世界の短波放送の夏スケジュールを時間別に掲載した「International Shortwave Broadcast Guide Summer 2015」がTeak Publishing Companyより電子出版された。米国Gayle Van Horn氏の編集である。Amazon Kindle版として出版され、価格は\600、715ページである。(WWDXC TP 1207) 以前にMontroring Timesに掲載されていた英語放送24時間スケジュ-ルの集成版で、より多くの短波放送の言語・周波数を網羅しています。http://www.amazom.co.jpより即時購入可能。




◎International Call Sign Handbook Military/Government編発行
 Teak Publishing Companyより「International Call Sign Handbook Military/Government編」(第4版)が発行された。世界で軍事用、政府用に使用されるコールサインについて、その命名法から国別・機関 別の詳細について記述したリストで、特に米国について詳しく記述されている。Amazon Kindle版として出版され、価格は\832である。(赤林)




◎新局「讃美之泉廣播電台」短波放送開始 ~米国の本部は関係なし! 4版追加
 新局「讃美之泉廣播電台」が放送を開始した。放送時間は06:00-06:30、周波数は7530kHz(Tashkent送信所)で広東語・中国語に よる宗教放送である。URLはhttp://www.sop.org、E-mailはely @ sop.org。(WRTH A-15 Update)
 上記のメルアド(米国カリフォルニア州Tustin市)に受信報告を送ったところ、「残念ながら7530kHzの放送に関知していない」との回答があっ た。(小野忍氏) 
  台湾の制作拠点に問い合わせたところやはり短波放送には関知しておらず、「台北にある別の局が放送している」とのことであった。(赤林)





◎Voice of Indonesia一時停波
 Mauno Rotola氏によると、Voice of Indonesiaは過去数週間停波している。これは短波送信機の不調によるもので、現在修理中であるため、復旧し次第再びオンエアーする予定である。(DXLD 1517)

◎WRTH2015バーグラフCD発売 ~ダウンロードも可能
 World Radio TV Handbook社はすべての局のA15スケジュールを周波数別・時間別・言語別に掲載したバーグラフを「WRTH Bargraph Frequency Guide for A15」を発売した。価格は送料共で£9.99である。同一価格でzip形式でのダウンロードでも発売する。http://www.wrth.comより 注文可能。(WRTH)

◎2749kHzカナダ気象局に注目!
 米国のGlenn Hauser氏によると、2749kHzUSBでカナダ沿岸警備隊気象局が聞こえている。気象通報は英語とフランス語である。良く受信出来るのは VAR(St.John)で、10:40、19:40、01:40、05:40に気象通報が行われている。他に同一周波数で、VCS(Halifax)が 11:40に気象通報を行っているがこちらは英語のみである。(DXLD 1518) この周波数には他にVCG、VCO、VOJもリストされています。

◎Radio Risala International周波数変更
 ドイツのKai Ludwig氏によると、ソマリア向放送Radio Risala International(Sagalee Radio Risala)は5月2日の放送より、毎週土曜日03:30-04:00の放送の周波数を15165kHz(Issoudun 250kW 130度)より、21620kHzに変更した。(DXLD 1518)

◎WRNがBabcockに買収される
 英国World Radio Network Broadcast(WRNB)社が2月9日、Babcock International Groupに買収されたことが明らかになった。元々はBBCのControl Roomから分かれた部門であり、統合することで効率性を高めることになった。(DXLD 1518) http://www.wrn.orgも存在しますが、babcock社のHPにリンクするようになっています。




◎北欧3国からFM放送が消えるのか?
 ノルウェイが2017年にFM放送(FMアナログ放送)を廃止する決定を下したが、デンマークとスウェーデンもこの動きに同調するかが注目されている。 FM放送廃止後に実施されるDAB放送(DAB方式のデジタルラジオ放送)用受信機の普及率は、ノルウェイで19%、デンマークで17%、スウェーデンで 1%である。同じ北欧のフィンランドはデジタル化はインターネット放送で行うこととし、2005年に早々とこの動きから脱退している。デンマークも当初ノ ルウェイに同調して2019年にFM放送を廃止する予定であった。しかし既存の放送局と音楽著作権者協会がDAB放送化に強く反対しているため、「前年に 50%以上の人がDAB放送を聴いていない場合は廃止を2年づつ先送りする」ことになった。ノルウェイでも地域放送業者から反対があったため、2017年 以降も4つの大都市近郊のローカル局のみFM放送の続行を許可することになった。ス ウェーデンでは「FMからDABへの移行を2017-2022年に行うべき」という勧告が以前に出されたものの、「インターネット、携帯電話でデジタル化 すれば良い」という反対提案も出され、更にフィンランドの動きを見た政府が乗り気でなく、今後どうするかを明らかにしていない。(DXLD 1518) FM放送が使用している低い周波数帯(電波が遠くまで届く)を携帯電話会社が使用したいためにDAB化(DAB放送は現行のFMバンドより高い周波数に移 行)を強く推奨した背景があったとされています。日本ではISDB方式のデジタルラジオ放送の実験を2011年に終了しています。

TEACのDAB放送用オーディオチューナー T-R650/DAB


◎RRI-Merauke短波復活
 米国のRon Howard氏によると、過去数年間停波していたRRI-Meraukeが5月15日3905kHzにて短波放送を復活した。22:00にRRIのIDが確認できた。23:02にs/offした。(WWDXC TP 1208)

◎ブータンの短波復活
 米国のRon Howard氏によると、過去数ヵ月間受信出来なかったブータンのBBSが5月13日の21:11-22:03に6035kHzで受信出来た。但し雲南PBSと混信して聞こえた。(DXLD 1519)

◎TWRがBonaire中継局の出力増を計画
 ニュージーランドのTheo Donnelly氏によると、Trans World RadioはBonaire中継局より行われている中波放送(800kHz)の出力を450kWに増力する計画である。これによりキューバ及び南米北部で の受信状態が改善される。この情報に関するビデオがhttp://www.twr.org/poweruに公開されている。 (DXLD 1519)

TWR-Bonaireの建物



◎ブルンジ情勢悪化でVOAがブルンジ向放送を拡充
 ブルンジでは現職大統領の次期大統領選挙への出馬を巡ってクーデター騒ぎが生じているため、VOAはブルンジ向放送を5月12日より拡充した。拡充後のスケジュールは以下の通り。
 12:30-13:00 7305S 100kW 100度 7325S 100kW 100度 11905S 100kW 114度 キルンディ語(A15スケジュール通り)
 13:00-13:30 7350B 100kW 10度 9815B 100kW 350度 11905S 100kW 114度 キルンディ語(周波数変更・平日放送時間拡充)
 13:30-14:05 7350B 100kW 10度 9815B 100kW 350度 11905S 100kW 114度 キルンディ語(拡充)
 14:05-14:30 7350B 100kW 10度 9815B 100kW 350度 11905S 100kW 114度  英語(拡充)
 01:00-01:30 13630B 100kW 350度 15460S 100kW 100度 17530S 100kW 100度 キルンディ語(周波数変更、平日放送時間拡充)
 03:30-04:00 11865SM 250kW 170度 13785S 100kW 100度 キルンディ語(火-土曜のみ、A15スケジュール通り)
 04:30-05:00 9470S 100kW 114度  11615S 114度 12140B 100kW 350度  キルンディ語(拡充)
 送信所 S: São Tome  B: Botswana SM: Santa Maria di Galeria
(DX REMIX NEWS #910)

◎ザンビアのChirstian VoiceをVoice of Hopeが買収に
 オーストラリアのIan Baxter氏によると、ザンビアにある英国Christian Voiceの短波放送施設を、米国のVoice of Hopeが買収することになった。これは昨年12月16日に発表されたものである。買収は子会社のStrategic Communications Groupによって行われ、全世界向のキリスト教伝道放送に使用される。買収後は「VOH-Africa」としてアフリカ向にDRM放送を含めた短波放送 を実施する予定である。Glenn Hauser氏によると、その後は目立った進展が見られないとのことである。(DXLD 1519)

◎1930-40年代のQSLカード
 オーストラリアのアマチュア無線家Peter Miles氏(VK6YSF)が、祖父のLes Miles氏収集の1930-40年代の短波放送局QSLカードを発表した。http://vk6ysf.com/qsl_heritage.htm上で 閲覧できる。(DXLD 1519) 1938年月発行のNHK国際放送、1939年発行の重慶時代の(中国国民党)中央廣播電台等々の珍品が揃っています。

◎ギリシアERTが正式再発足
 英国のKike Terry氏が「GreekReporter.com」の報道として伝えたところによると、ギリシア国営放送ERTが6月1日に再発足することが決まっ た。これは5月25日にAlexis Tsipras首相が発表したものである。前政権によるERTの解散(2013年)で解雇された旧従業員の復職を最重要課題とする。また2年前にERTが解散された日である6月11日に幹部を集めて再発足式を開催する。ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、既にいくつかの中波局は送信を再開し音楽やERTのIDを繰り返し流している。(WWDXC TP 1209)

◎TWR Manzini局の設備に悪天候の被害 
 ドイツのHansjoerg Biener氏によると、スワジランドのあるTrans World RadioのManzini局は去る4月19日に強風と雹に襲われ、短波用アンテナと送信棟に被害を受けた。カーテンアンテナ1基とフィーダ線をすぐに応 急修理して送信は続けられたが、送信棟の屋根と空調の復旧には数ヶ月を要することが判明した。そのため同局を管理するTWR Africaでは修理費用の寄付を求めている。
 なおTWR Africaでは放送開始40周年を記念して、今までの同局の歴史や活動状況を56ページの小冊子「An African Harvest ~ The first four decades of TWR in Africa」にまとめた。http://www.twrafrica.org/images/Resource_pictures/Links /TWRAfrica40th_Anniversary_book.pdfより無料でダウンロード可能である。(WWDXC TP 1209)




◎FEBA Radio Sadayeの周波数変更
 アフガニスタン向にFEBAより放送されているRadio Sadayeは5月13日より周波数を変更した。変更後のスケジュールは以下の通り。旧周波数は9590kHz、西蔵人民廣播電台の混信を回避するためである。
 00:00-00:30 9445 Erevan送信所 300kW 100度 ダリ語 
(DX RE MIX NEWS #910 )

◎ブラジル120mb局
 米国のDaniel Wyllyans氏によると、ブラジルの120mb局Rádio Educadora Limeira(在Săo Paulo)が2380kHzで聞こえている。時刻は14:22頃。出力はわずか200W。(DXLD 1520)

◎CVC Asiaが短波放送を中止
 ドイツのKau Ludwig氏によると、インド向に短波放送を行っていたCVC Asiaは5月6日で短波放送を中止した。局では携帯電話放送またはインターネット放送で聴けば良いとしている。(DXLD 1520)

◎PMA The Cross台風による送電停止でQRT
 米国のRon Howard氏によると、4755.5kHzで放送中であったミクロネシアのPMA The Cross Radioは5月12日に台風Dolphin(7号)の直撃を受け、Pohnpei島全体での電力供給が停止したため、放送を中止している。電力が復旧し次第電波を出すことになっているが、5月19日現在まだ放送は出ていない。(DXLD 1520)

◎Radio Medi 1短波に復帰
 モロッコのRadio Medi 1が短波に復帰していることが5月15日に確認された。周波数9575kHz(Nador送信所、250kW、110度)でアラビア語・フランス語による24時間放送である。(DX RE MIX NEWS #910 )

◎PCJ社長がネパールへFM放送設備
 PCJ Radio InternationalのKeith Perron社長は国連開発計画(UNDAF)と協議の上、大地震に見舞われたネパールに500W送信機複数台と1/4波長アンテナを送付することを決定 した。同国では国営のRadio Nepalは放送をおこなっているものの、カトマンズで放送していた多数のコミュニティ局は壊滅状態で再開の見込みはない。そこで台湾のFM送信機メーカ の協力を得て500WのFM送信機6基とアンテナを壊滅したBirgani、Dhankuta、Jumla、Silgarhi、Pokhara、 Kodari(何れもカトマンズ近郊)のコミュニティ局6局に送ることにした。送信出力は当初は50Wとし漸次増力する。予定としては6月3日に台湾から まず香港の国連機関に運び、そこから北京経由でカトマンズに空輸する。(DXLD 1520)

◎ジンバブウェがストリーミング放送開始
 英国のRob Wilson氏によると、短波放送を廃止して久しいZimbabwe Broadcasting Corporation(ZBC)が、首都Harareの「Power FM」(若者向英語放送)をストリーミング放送として提供開始した。URLはhttp://www.zarnet.ac.zw/powerfm.html である。ZBCの他のサービスもストリーミング化するかどうかは不明である。(DXLD 1520)






出典の略称 

DXLD: DX Listening Digest
  DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
WRTH: World Radio TV Handbook


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