月刊短波2015年8月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎RNZIがHFCC総会記念DRM拡張放送 
4版新規
 Radio New Zeland InternationalはBrisbaneで開催されるHFCC会議を記念して8月24-29日朝にDRM放送を拡張する。スケジュールは以下の通 り。送信所はRangitaiki、出力25kW、19:59-21:58以外は送信方向35度(太平洋向)。「追加送信」と記されているのがA15スケジュールからの拡張部分。なお一部周波数の変更も行った。
 11:00-12:00 17675 追加送信
 12:00-13:58 17675
 13:59-15:50 13730 追加送信
 15:51-16:58 11690 7330kHより変更
 16:59-19:58  9890 
追加送信
 19:59-21:58  9890  325度 チモール向 追加送信
 00:51-03:35  5975
 03:36-03:50  7330 9760kHzより変更
 03:51-05:50 11690
 05:51-06:50 15720
 06:51-08:00 17675 追加送信
 08:00-11:00 17675
(DX REMIX NEWS #924)

◎KTWRがHFCC会議記念DRM送信 
4版新規
 インドのAlokesh Gupta氏によると、KTWRはオーストラリアBrisbaneで開催される「HFCC・ASBU共催B15周波数調整」会議を記念して、8月24日 -28日の15:30-16:30に特別DRM送信を行う。周波数は15450khz(90kW)、言語は英語で送信方向はオーストラリアである。受信報 告はinfo @ twr.asiaまたはhttp://wwwa.twr.asia/online-qsl-formより。(WWDXC TP 1219)

◎FRS-Hollandが9月
1日に開局35周年記念特別放送  3版新規
 英国のMike Terry氏、スペインのJose Miguel Romero氏によると、オランダ海賊局FRS-Hollandは来る9月1日の02:52-08:05に7700(または7685)、9300(または 9335)kHzで開局35周年記念特別放送を実施する。同時にhttp://nednl.net:8000/frsh.m3u、http: //laut.fm/jukeboxでストリーミング放送も行われる。ストリーミング放送では1週間後の同時刻にも再放送が行われる。受信報告には8種類 のQSLカードが用意されておりQSLカードの番号を指定することができる。
受信報告の宛先はE-mailではfrs @ frsholland.nl、S-mailでは P. O. Box 2702, 6049 ZG Herten, the Netherlandsに送付する。詳細な周波数情報、QSLカードの選択は
http://www.frsholland.nl/を参照のこと。(DXLD 1530)

◎北朝鮮標準時を変更 ~すべての放送が30分繰り下がる! 2版新規  3版追加
 北朝鮮は政令で8月15日より標準時が現在のUTC+9時間からUTC+8.5時間に変更すると発表した。「朝鮮の標準時を奪った日本の罪悪を決算して民族の自主権を守る」ことがその理由である。(産経新聞 8/7)
 新しい「平城時間」が8月15日より施行され、国際放送Voice of KoreaのA15スケジュールはすべての番組で時間が30分繰り下がって放送されている。また朝鮮中央放送の短波放送も同様である。(Ivo Ivanov SW News 8/14・15)
 英国のMike Cooper氏がNew York Times紙等の報道として伝えたところによると、韓国では同じ理由で1954年に標準時間を30分遅くしたが、1961年に日本と同じに戻した。これは 朝鮮有事の際に在韓米軍と在日米軍の時間が異なる事の不具合を米国から指摘されたためとされている。また今回の北朝鮮の時間シフトに関して中国では「より 中国に近くなった」と歓迎する論調が多い。(DXLD 1532)

◎ラジオマニア2015発行 

 三才ブックスから「ラジオマニア2015」が発行された。AM、FM、短波放送ファン向けに知っておきたい情報を掲載している。通常は国内DXファ ン向だが、今回は海外短波放送の話題も含めて取り扱っている。radiko.jpプレミアムの普及によって選択肢が増えた今、いったいどの番組が面白いか を紹介、更に通常目にすることがない放送局の裏側も取材。最新受信機紹介、radikoの録音、遠距離受信テクニックも伝授。 特別付録として、「radiko radio-mania handbook2015-2016」が付く。内容は以下の通り、●巻頭カラー;インタビュー 横山雄二(RCCアナウンサー) とーやま校長&あしざわ 教頭(TOKYOFMほか全国ネット「SCHOOL OF LOCK」)、ラジオ局に潜入!! 普段見られないもの見せてください!、文化放送新人アナウンサーのお仕事拝見!、●第1章 全国の番組を楽しむ!; radiko.jpプレミアム24時間耐久 聴取大作戦!!、70局紹介! 全国必聴プログラムガイド、●カラー特集;1局集中特集 TBC東北放送 徹底攻略ガイド、ソニー・ICZ-R250TV 使用レポート、ラジオ実践レビュー(TY-SHR3ほか)、●第2章 オススメ!受信機材&テクニック;裏ワザ満載! 僕たちがradikoについて知っておきたい12のこと、23区内でFM補完中継局を受信したい!、AM 遠距離受信に適したソニー製ラジオはどれだ!、安価になったUSBチューナー改造大実験、ラジオ受信 ワンポイント講座、●第3章 ワンランク上のラジオ生活; 初心者・復帰組にもすぐわかる!海外短波放送の今、コミュニティFMの地理的大研究、読者投稿コーナー、回想DJインタ ビュー、RADIO-MANIA handbook 徹底活用術、●第4章 ラジオ番組表アーカイブ 12年前の2003年春にタイムスリップ!。A5版182ページ。価格は税込みで\1,620。アマゾン書店で取り扱っている。 (赤林)




◎JSWCハムフェア2015に展示・講演会も!
  日本短波クラブ(JSWC: Japan Shortwave Club)は今年もハムフェアに出展するほかBCL講演会を開催する。ハムフェア出展は8月22日(土)、23日(日)で東京ビッグサイト内同会場J- 27ブースにて、展示・即売・アンケート調査、BCL相談を実施する。また例年通り8月22日(土)の14:00-16:00に東京ビッグサイト会議棟 604会議室にて「国際放送講演会」を実施する。予定されている演題は
「2015年BCL界波瀾万丈」(赤林隆仁)、「チョ イペディのお勧め」(西口隆司氏)である。講演会はJSWC会員向であるが、非会員はJSWC事務局(E-mail: jswchq @ live,jp)に申し込み、送られてくる「入場券」で聴講可能である。講演会受講のみの場合はハムフェア入場券は不要である。(JSWC)

◎アジア放送研究会第37回近隣諸国放送研究フォーラムを開催
 アジア放送研究会では8月23日(日)の10:00-17:00に文京区千石駅近くの会場に於いて「第37回近隣諸国放送研究フォーラム」を開催する。 近隣諸国の放送を調査研究するために必要な知識を共有することを目的に、日本を含めた東アジア地域の放送事情に関する研究発表やパネルディスカッションを 中心に構成しているもので、今年も、事前登録制にて広く一般に公開する。なお同会は会員の一般募集を行っていないが、このフォーラム参加者には入会案内を 行う。参加費は予稿集等の資料代と昼食代として2000円。今年の予定は以下の通り。韓国における番組制作の最近の変化について、海外向け朝鮮中央放送の 楽曲の法則性について、モンゴルの声日本語放送について、自由コリア放送の現状について、文革時代の中国地下放送を振り返る、ほか。参加希望者は同会の web上(http://www.abiweb.jp/act/forum2015.htm)より参加フォームで8月17日までに申し込み、参加料を事前に振り込む。(アジア放送研究会)

◎TDXCから「PROPAGATION Edition3」を発行 ~無料公開
  2013年より会誌「PROPAGATION」を発刊している神奈川県の戸塚DXersサークル(TDXC)が、今年もその3号目となる 「Edition3」を発行した。今号の特集は昨秋同サークルで実施した「北海道積丹ペディ」、及び同サークルでブームとなった「Ultralight DXing」。前者では最後の最後にとんでもないアクシデントに遭遇した顛末記を含めて記念トートバッグ作成、受信ログ他を渾身レポート。後者は Ultralight DXingに使用する機材と、それを使用して実際に聞いた実戦記。この他メンバーが集まっての座談会録、各種製品使用等研究レポート、旅行記、BCL回顧 録等、15名の執筆陣で144ページに及ぶバラエティに富んだ記事をお届けする。なお今回から連載が始まった「OM探訪」の記念すべき第1回は赤林OMに 登場頂いている。待望の夏休みにでも、同志の皆さんに楽しんで読んで頂けることを願っている。http://my-bcl- life.sakura.ne.jp/PROPAGATION.htm よりpdf形式にて無料でダウンロード可能。(TDXC 中川弘夫氏)

長谷川眞也氏による芸術感あふれた表紙である



◎良友電台が中国大陸リスナー向受信報告システムを開始 2版新規
 FEBCの中国向部門である良友電台は、このほど中国大陸のリスナー向に新たな受信報告システム「報告台長」を構築した。これは氏名・住所を登録して継続的に受信報告を送るシステムで、次の何れかの方法で参加することができる。
 ①良友電台のHP上でオンライン受信報告システムのページ(http://www.729ly.net/Common/Reader/News /ShowNews.jsp?Nid=30482&Pid=58&Version=0&Cid=1957& Charset=gb2312)にアクセスし、決められた受信報告フォームを記入して送信する。
 ②同HPよりワード形式の受信報告フォームをダウンロードし、記入後E-mailでarc @ liangyou.netに送付するか、郵便で「香港九龍大有街1号10楼」に送付する。
 ③文面に「報告」と記述し、住所・氏名を明記の上1322 9966 122にFAXする。郵便で報告用紙が送られて来るので記入後郵便で「香港九
大有街1号10楼」に送付する。
 ④「索取核听广播訊号表格」という内容のメッセージと住所・氏名をE-mailでarc @ liangyou.netに送信する。郵便で報告用紙が送られて来るので記入後郵便で「香港九
大有街1号10楼」に送付する。
 受信報告送付毎に特別のQSLカードが発行される。(中国 張世峰氏)

衆核广播訊号活動」と記載されている



◎IBS
茨城放送FM試験電波発射 
2版新規
 IBS茨城放送のFM補完中継所(ワイドFM)が試験電波送信を開始した。気付いたのは8月3日の21:40。IBSのHPによると、 94.6MHz、1kW。送信所は桜川市の加波山。「IBS水戸FM(略称 i-fm)」として8月中の本放送(AM放送とサイマル・ステレオ放送)開始を目指している。受信した限りでは「こちらはIBS茨城放送FN補完中継局で す。周波数94.6MHz。桜川市加波山(かばさん)から試験電波を発射中です。(10秒間の1kHz信号音)」というアナウンス のあと「左チャネル」「右チャネル」で同じ内容のアナウンス→1kHz音を繰り返し、ジャズ音楽を2回繰り返し流して再びアナウンスに戻る形のようであ る。埼玉県南部では、屋外でICF-EX5のロッドアンテナを伸ばしただけでも非常にクリアに受信できる。アンテナを整えれば室内でもクリアに受信可能と 思われる。カーラジオならNHK水戸FM同様、東京都内でもクリアに受信できるだろう。(東亜BCL聯合 石田直樹氏)

◎シブチの全AM放送が停止中

 シブチではすべての中波・短波放送が現在停止中である。送信所の移転を行っており、移転完了後は復活すると見られる。(WRTH Update 6/25)

◎エチオピア向放送にジャミング妨害続く
 エチオピア向の以下の秘密放送に対して、デジタル音によるホワイトジャミングが発射されている。
Radio Xoriyo
 金・日 01:00-01:30 17630 Issoudun  500 kW 130度 ソマリ語
 火・土  01:00-01:30 17870 Issoudun  500 kW 130度 ソマリ語
Oromo Voice Radio/ Raadiyoo Sagalee Oromoo
  火・木・度 01:00-01:30 17850 Issoudun 250 kW  130度  オロモ語 (火曜のみ01:15 英語)
Voice of Oromo Liberation
 木  02:00-02:30 17630 Nauen 250kW 135度  オロモ語
 木 02:30-03:00 17630 Nauen 100kW 135度 アムハリ語
 月 02:00-03:00 17630 Issoudun 100kW 125度 アムハリ語
(DX REMIX NEWS #916)

◎ドイツAM局の廃局相次ぐ
 Westdeutscher Rundfunk(WDR)は7月初旬にLangenberg 局(720kHz、63kW)とBonn局(774 kHz、5kW)を廃止する。Bayerischer Rundfunkは残存していた4000kWの高出力送信所(729kHz及び801kHz)を9月末に廃止する。(WRTH Upadate 6/25)
 英国のMike Terry氏によると、上記WDR2局の流していた番組はインターネット放送、衛星放送、DAB+デジタル放送、ケーブルラジオ放送に移行された。 (WWDXC TP 1214)
 AFN Europeは現在5つ残っている中波局(Vilseck 1107kH 10kW、Monchengladbach 1143kHz  1kW、Ansbach・Hohenfels・Garmisch 1485kHz  0.3kW)を数ヶ月以内にすべて廃止する。この時点でドイツからは公営の中波局は消滅する。(DXLD 1526)

◎Euro Radio放送開始のカウントダウン開始
 英国のMike Terry氏によると、8月1日から6205kHzで短波放送を開始するEuro Radioのカウントダウンが始まった。同局は「時間貸し放送局」で出力は2kW。現在沢山放送すればするほど料金が得になる割安キャンペーン中である。 インターネット上でもpodcastは行うがストリーミング放送は行わない。E-mailはeuroradio @ gmx.com。(DXLD 1526) HPは不明ですがhttps://www.facebook.com/euroradio6205にfacebookが開設されています。8月初旬現在電波が出ているという情報はありません。



◎HCJB-GermanyがLife FMを短波中継
 英国のAlan Pennington氏によると、HCJB-Germanyは英国Corkの「Life FM」を07:00-12:00に3995kHz及び7365kHzで中継している。(DXLD 1526)

◎Radio Latinoが一時停波 ~送信機強化のため
 イタリアのRadio Latinoは数週間受信できていない。これは新しい送信機が到着したためで、新送信機の調整、ケーブルやアンテナの交換のため今後数週間は停波が続く見込みである。(DX REMIX NEWS #916) 今後の放送予定や周波数についてはhttp://radiolatino.bigbig.com/を参照して下さい。

◎スウェーデンFM放送のデジタル化を事実上断念
 英国のMike Terry氏らによると、FM放送を廃止してデジタル放送に移行する計画であったスウェーデンは計画を実施しないことを公表した。文化民主相のAlice Bah Kuhnkeに女史よると、当初は2016年からFM放送のDAB+化を進め2022年(遅くとも2024年)にはFM放送を全廃する計画であった。しかし 2016年現在1000万台存在するFM受信機をDAB+対応の受信機に置きかえる目処が立たない、DAB+に移行した場合のサービスエリアや省エネル ギーの優位性に疑問が出てきた、災害時・非常時の緊急通報性にも懸念が出てきたために計画を白紙に戻すことにした。将来世界的にデジタル化が進展する情勢 になれば再度検討することにしている。(DXLD 1526) デジタル化の終局の姿としては「ラジオ放送自体が不要」ということになりそうです。

◎Passport to World Band Radioがダウンロード可能に
 英国のMike Barraclough氏によると、Passport to World Band Radioの各版(18版分)がAmerican Radio Historyのサイトからダウンロードできるようになった。URLは http://www.americanradiohistory.com/Passport.htmである。(DXLD 1526)

PWBRも歴史になってしまった!


◎カナダ時報局の出力
 米国のRichard Langley氏によると、WRTH2015に記載のカナダ時報局CHUの出力は誤りである。同局のエンジニアから直接聞いたところによると、各周波数の出力は以下の通りである。
 3330kHz --- WRTH2015には10kWと記載されているが実際は3kW
 7850kHz  ---  WRTH2015には3kWと記載されているが実際は5kW
 14670kHz ---  WRTH2015の記載通り3kW
(DXLD 1527)

◎KTWRオーディオソフトウェアで音質向上
 スペインのJose Miguel Romero氏によると、GuamのKTWRはNetia社の「Radio-Assist」ソフトウェアの最新版(Ver8.2)を南アジア向送信に適用 することになった。このソフトウェアは番組制作会社より送られたマルチメディアの番組ソースを、編集、スケジューリングして送信できる他に、他の媒体での 同時放送、アーカイブ化も行うことができ、更にデータのセキィリティーも守ることができる。Trans World Radioは2000年よりNetia社のソフトを採用しているが、KTWRがアジア向に使用したのはこれが初めてである。米国のGlenn Hauser氏は「結構な事だが、送信所で時々誤送信があるのはこの種のソフトのバグということはないか?」とコメントしている。(DXLD 1527)




◎Radio Iceland倒産の危機
 イタリアのJose Miguel Romero氏によると、2015年2月中旬に新規開局したアイスランドの英語専門局Radio Iceland(以前に短波放送を行っていたIcelandic radioとは関係ない)が倒産の危機に瀕している。同局は同国内4ヵ所でFM放送(Reykjavík 89.1MHz、Akureyri 87.7MHz、Háfell and Jórvík 89.9MHz、Hnjúkar 91.7MHz)を行っている他、インターネット放送(http://radioicelandfm.is/)も行っている。放送内容はアイスランドに関 するニュース、天気予報、道路情報、アイスランド音楽、重要人物とのインタビュー、アイスランドに関する情報等である。社主のAdolf Ingi Erlingsson氏(元国営放送RUVのスポーツレポーター)は7月初めまでに資金を使い果たしてしまい、自分の家族を養うことさえできなくなってし まったため、このままでは即時倒産・閉局すると宣言した。その後1ヶ月分の運営資金を投資してくれた人があり、一応7月いっぱいは放送を継続できるように なった。(DXLD 1527) 同国に避暑に行かれる方は受信しておきましょう。




◎消えたRadio Kuwaitの短波放送

 7月初旬現在Radio Kuwaitの短波放送はすべて停止されている模様である。それ以前にアクティブであった5960、7250、11630、13650、17550kHz が何れも出なくなった。同局の短波放送は2月末に21580、21540、15540kHzが、5月末に9750、6050kHzが出なくなっている。 (DX REMIX NEWS #918)
  ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、5960、7250、11630、13650、17550kHz用の送信機は6月末で運用を停止したが、この送信機が同局で運用 されていた最後の短波送信機であった。Radio Kuwaitは最盛期500kW送信機を5基有していたが、ついにゼロになったとも言える。勿論同国には米国IBBの「George A. Moore Transmitting Station」という大物送信施設が厳存しているが。(WWDXC TP 1215) タイやフィリピンのように米国IBBの短波送信所を国営放送が利用するオプションは残されていますが。

◎Radio Nacional Guinea Ecuatorialが短波放送再開
 南アフリカのGraham D. Bell氏によると、赤道ギニアBataのRadio Nacional Guinea Ecuatorialが7月13日より短波放送を5005kHzで復活した。スペイン語放送が14:00頃と01:30頃に確認された。同局は2014年 10月以来聞こえていなかった。(WWDXC TP 1215) 

◎ドイツMissionswerk Friedensstimmeのスケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ドイツのロシア向宗教局Missionswerk FriedensstimmeはMedia Broadcast社のNauen送信所より250kW(60度)で次のようにロシア語放送を実施している。
 土曜 21:00-21:30 15320 ロシア極東向
 日曜 01:00-01:30 13750 欧州東部向
(WWDXC TP 1215)

◎フランスAM放送廃止に
 フランスのRémy Friess氏らによると、同国では中波放送が2015年中、長波放送が2016年中に廃止されることになった。これは公には宣言されておらず、 France Interのオンライン版に小さな記事として掲載された。目的は予算の削減で、AM設備の保守費用1300万ユーロが直接的に節減できる他、送信施設の人 員削減(Radio Franceでは4400人いる局員の内350名を削減できるとしている)で2019年まで1900万ドルの人件費も節減できると政府では期待している。 組合は人員削減に反発し、この計画に反対の意向を示している。AM放送の廃止で、FM放送の届かない山間部や島部では放送の聴取が不可能となる他、中波で 細々と放送されている少数民族語Alsatian-Germanの放送も廃止される。またパリの交通情報放送もFM以外は廃止されるので都心部でしか利用 出来なくなるという悪影響がある。 (WWDXC TP 1216) 欧州での中波・長波DXはだんだんと不可能になってゆく模様です。RFIも風前の灯火と言えましょうか?

◎ミクロネシアCross Radio短波放送停波中
 米国のRon Howard氏によると、ミクロネシアPohnpei島のCross Radio(PMA Pacific Missionary Aviati)は5月10日以降4755.5kHzの短波放送が停波されている。(WWDXC TP 1216)

◎ロシアRadio Cominternの放送予定
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、同国のRadio Cominern(海賊放送?)は6990kHzにて夏季は00:00-03:00、冬季は21:00-00:00に放送を行う予定である。(WWDXC TP 1216)

◎Bermuda Harbour Radio
 米国の
Robert Wilkner氏はBurmuda Harbour Radioを2582kHzUSBで09:30-09:40に受信した。IDがクリアに受信出来た。(DXLD 1529)  この局はSaint George's Harbour Radioが正式名でコールサインはZBM、他に4384、6507、8767、13134、17293kHでも出ています。

◎中国海軍の乱数放送
 米国のRon Howard氏は中国海軍の乱数放送を21:20に3210kHzUSBで受信した。スパイ向というより演習中に乱数を朗読して送信するという初歩的な訓練を行っているものと考えられる。(DXLD 1529)

◎European Music Radioのwebサイト一新 ~メルアドも変更
  Euroepan Music Radio(EMR)のTom Taylor氏によると、同局はwebサイトを一新した。http://www.europeanmusicradio.comを参照のこと。9月にはス トリーミング放送も開始の予定。また同局はE-mailアドレスを変更した。新アドレスは emrshortwave @ gmail.comで、旧アドレスは既に無効となっている。(DXLD 1529)

◎RNWの解体進む
 オランダのMark Vosmeier氏によると、Radio Netherlands Worldwide(RNW)は最近webサイトをhttp://
www.rnw.orgに変更し、古くから使用されてきたhttp://www.rnw.nlは無効となった。また同局の名称自体も「RNW-Media」に変更された。組織の解体が進む中で、設備もAVROTORS(2014年に2つの公共放送Algemene Vereniging Radio OmroepとTelevisie Radio Omroepが統合させられてできた新しい公共放送体)と共用ということになった。また住所もWitte Kruislaan 55A, 1217AM, Hilversumに変更となった。現在RNW-Mediaはかっての住所だったビル(2013年に退出した)の後ろに位置する、国営の訓練施設と して使われていた小さなビルに移っている。(DXLD 1529)

かってのRNWの建物(正面に「WERELDOMROEP」の看板がるある)



◎朝鮮の声4405kHzを登録
 北朝鮮は朝鮮の声放送用の周波数として4405kHzを登録した。平城送信所で出力100kW、無指向性送信である。
 13:00-15:57 北東アジア向 英語・中国語
 16:00-21:50 北東アジア向 日本語
 23:00-05:50 北東アジア向 ロシア語・ドイツ語・朝鮮語
 06:00-08:50 北東アジア向 日本語
(DX REMIX NEWS #920)

 

出典の略称 

   DXLD: DX Listening Digest
  DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
   WRTH: World Radio TV Handbook

 

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