月刊短波2015年11月号(第5版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎HCJB日本語放送で「JSWC誕生秘話」放送 5版新規

 
12月17日の「BCLの日」(「BCLの神様」故山田耕嗣氏の誕生日)にちなん で、11月28日、12月5日、12月12日の3回にわたり「日本短波クラブ誕生秘話」を放送する。内容は、クラブ創立者和田謙郎氏との仙台における尾崎 一夫師とのインタビューで、60数年前の短波受信の様子から、クラブ誕生の裏話まで貴重な話が入っている。
 07:30-08:00 17760
  20:00-20:30 15400(再放送)
 日本短波クラブ(JSWC)ではこれらの番組の受信報告に対してクラブ独自のQSLカードを発行する。宛先はE-mailではjswcqsl @ live .jp、S-mailでは〒248-8691 鎌倉郵便局私書箱44号 日本短波クラブQSL係。S-mailの場合は82円切手を貼り自分の宛先を記入した定形封筒(SASE)の同封が必要である。 E-mailの受信報告にはeQSLが、S-mailの受信報告には紙のQSLが発行される。(JSWC 大武逞伯氏)

仙台駅前でのHCJB尾崎一夫師(左端)、JSWC大武逞伯氏(左から2人目)、和田謙郎氏(中央) (2015年10月、SW DX Guide12月号より)




◎Marconi Radio Internationalが「秘密試験送信」   4版新規

 イタリアのMarconi Radio Internationalは11月21日より次のスケジュールで秘密送信所からの試験送信を実施する。周波数は11389.7kHz、出力30W。無指向性、イタリア語・英語・スペイン語。
 11/21 22:00-23:30 
  11/22  18:00-22:00
  11/26  03:00-04:30
(
Ivo Observer 11/18)
 
同局によると、放送はノンストップの音楽とID(イタリア語、英語、スペイン語)で形成される。mp3形式のオーアディオクリップを添付した受 信報告を歓迎する。宛先はmarconiradiointernational @ gmail.comで、eQSLを100%発行する。過去の試験送信ではイタリア、スペイン、ドイツ、ウクライナ、ベルギー、フィンランド、フランス、オ ランダ、ルーマニア、スイスから受信報告が寄せられた。(DXLD 1545)

◎RTI日本語放送周波数変更 3版新規

 11月6日(金)夜のRTI(台湾国際放送)日本語放送の「お便りありがとう」の中で、来週の月曜日(11月9日)から朝の放送 (07:00~08:00)の周波数が11605kHzから9735kHzに変更されるとのアナウンスがあった。理由は現在の台南送信所が年内を持って廃 止になるためである。以後は褒忠(ほうちゅう)送信所から送信されることになる。朝の11605kHzは、真冬の時期には放送開始の07時から数十分間ほ ど 聴こえなく、ある時間から突然聴こえ出すことがあるが、9735kHzに変更されればこの問題は解決されると思われる。但し11月9日には 11605kHzのままで、11月10日に9735kHzに変更された。(滋賀県 居松重和氏) 台南送信所は1975年製のBrown Boveli社製SK53F3型250kW送信機2基で運用されていますが、MUF対策も兼ねて、まず1基の運用時間を短縮したということでしょう。 

◎World Radio TV Handbook 2016年版予約開始  2版新規
 世界唯一のBCL向年間World Radio TV Hadbook(WRTH)2016年版は例年通り12月上旬に発行されることになった。第二次大戦直後に発刊されたWRTHは2016年版が創刊以来 70号となる。日本短波クラブ(JSWC)では今年も予約販売を行う。11月中の予約分は12月初旬発刊後即時に航空便で取り寄せ、12月15日頃には到 着、12月20日頃には手許に届くことを予定しているので、一般通販と比べて最大3ヶ月程度早く入手できる。
 体裁は例年通り672ページの予定で、世界中に張り巡らされた情報ネットワークによる内容更新により中波、短波、FM、TV放送について最新の情報が集 積さている。レビュー・セクションでは、最新のラジオや付属機器に言及したレビューセクション、世界短波送信所地図、国内放送、国際放送、周波数リスト、 TV情報、略語表など、例年開催の最新情報に加え、創刊70周年記念の特別記事として「WRTHの歴史」、「受信機の70年」が掲載される。更に読み物と しては「短波放送の未来」、「英国の長波、中波放送の95年」、「ティモールのラジオ」、「SDR受信機ガイド」等が掲載される。
 JSWCでは日本のリスナーのために例年通り「日本語解説」を用意している、英文のハンドブックの使い方を説明しており、日本語放送のB15スケジュールも付属して有効性を高めている。
 英国直販価格は予定では£35(約6,650円)とのことだが、JSWCでは以下の様な割引価格で提供する。
  ①英語WRTH  のみ       一般 5,999円 月刊短波読者 5,850円 JSWC会員  5,699円
  ②英語WRTH+日本語解説  一般 6,299円 月刊短波読者  6,150円 JSWC会員 5,999円
 予約の締め切りは11月30日、また月刊短波読者価格も11月30日までで、以降は一般価格での提供となる。
  月刊短波読者の場合予約の注文・送金は次のように行う(11月30日まで)。問い合わせ先: jswchq @ live.jp。
  郵便振替口座 00210-7-28136
  口座名   IBSジャパン
(JSWC 大竹逞伯氏) JSWC会員及び一般の場合は「日本短波クラブ」のページを参照のこと。




◎Radio Joystick冬スケジュール   2版新規

 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、同国のRadio JoystickはB15スケジュールでは毎月第一日曜日の20:00-21:00に7330kHz(Moosbrunn送信所、100kW、283度) で行われる。同局のURLはhttp://radiojoystick.de。(WWDXC TP 1226)

◎Alyx & Yeyi社仲介の秘密放送B15スケジュール 2版新規
 インドのAlokesh Gupta氏によると、Alyx & Yeyi社仲介の秘密局のB15スケジュールは以下の通りである。但しDenge Kurdistan(別掲)は除く。
 Radio Miraya   12:00-13:00 11560 Grigoripol アフリカ向アラビア語・英語
 Suab Xaa Moo Zoo  20:30-21:00 11570 台湾 アジア向モン語 07:30-08:00 7530 台湾 アジア向モン語
 Que Me  金曜 21:00-21:30  9930  Palau アジア向ベトナム語
 Radio Xoriyo   火・土 01:00-01:30  17870  Issoudun  アフリカ向ソマリ語
 Oromo Voice   火・木・日 01:00-01:30 17850 Issoudum  アフリカ向オロモ語
 Radio Assenna  火・金・日 02:00-03:00 11720  Issoudun   アフリカ向ティグリナ語
 Eritrean Forum   水・木・土・日 02:00-03:00  11720 Issoudun  アフリカ向ティグリナ語(木のみアラビア語) 日曜 03:00-04:00 11720  Issoudun  アフリカ向アラビア語
(WWDXC TP 1226)

◎Radio Gloria B15スケジュール 2版新規
 ドイツのHansjoerg Biene博士によると、Radio GloriaはB15スケジュールでは毎月第4日曜日(10/25、11/22、12/26、1/24、2/28)の以下の時刻に放送する。
 16:00-17:00 9485 Goehren 1kW
  17:00-18:00 7265 Goehren 1kW
  18:00-19:00 9485 Goehren 1kW
  19:00-20:00 7310 Kall 1kW + インターネット放送http://shortwave.com
  22:00-23:00 6005 Kall 1kW + インターネット放送http://shortwave.com
 更に月曜の01:00-03:00にはhttp://Coloradio.org及びhttp://laut.fm/jukeboxでインターネット放送がある。
(WWDXC TP 1226) QTHはRadio Gloria International, P.O.Box 540109, 01311 Dresden, Germany。

◎FEBA-IndiaがTrincomalee送信所よりの送信周波数変更   2版新規
 インドのJose Jacob氏によると、FEBA-Indiaは去る10月31日の22:30-23:00にスリランカTrincomalee送信所より9775kHz(125kW)で南~北東インド向の試験送信を行った。今後も行われる可能性がある。
受信報告はkenneth @ febaindia.orgに。eQSLが発行される。(WWDXC TP 1226)
   FEBA-Indiaでは11月8日よりTrincomalee送信所からの送信周波数を9720kHzから9775kHz(125kW、345度)に変更した。放送は22:30-23:15で内訳は以下の通り。
 22:30-22:45 月 英語 火ー金 テルグ語 土 ヒンズー語 日 カンナダ語
 22:45-23:00 月 カンナダ語 火 クビ語 水ー土 マラヤラム語 日 タミル語
 23:00-23:15 月・水・金・土 タミル語 土 英語
(Ivo Observer 11/2)

◎PCJ Radio International欧州・アジア向放送予定 2版新規
 PCJ Radio InternationalのKeith Perron氏によると、同局はB15スケジュールでは毎週土曜日の18:00-19:00に17825kHz(Trincomalee送信所、 125kW、335度)で欧州・アジア向に英語放送を行う。年内の放送予定は以下の通り。 受信報告にはeQSLを発行する。
 11/14 Say It With Music
 11/21 Call it Ukraine
  11/28 Rockin with Raoul
  12/5  Classics with David Monson
  12/12 Special Jazz For The Asking
  12/19 European radio during WW2
(Ivo Observer 11/2)

◎Radio Berlarusドイツ中継B15スケジュール  2版新規
 ドイツRadio700のChristian Milling氏によると、同国Kall送信所よりのRadio Belrusドイツ語放送はB15スケジュールでは以下の通り。出力は1kW。なお他に本国からの送信もある。
 月ー金  16:00-18:00 6005 3985
  土・日   16:00-18:00 3985
(DXLD 1543)

◎AIR-Itanagarの短波・中波送信機が焼失 2版新規  3版追加
 インドのJose Jacob氏によると、インドArunachal Pradesh州ItanagarのKhating HillsにあるAIRの送信所で9月25日朝火災が発生し、短波及び中波の送信機、臨時用スタジオ、電源室等が焼失した。原因は配線のショートと見られ る。この結果中波(675kHz、100kW)、短波(4990/6150kHz、50kW)の送信が出来なくなり、FMの103.1MHz(10kW) でのみ放送している。同送信所では8月より1996年製の100kW中波送信機を200kWに増力する工事が行われていた。(DXLD 1543) 
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、焼失した設備の損害額は4000万ルピーだが同じ設備を新たに新設すると1億5000万ルピーかかることが判明した。AIR本 部は将来短波放送を終了する方針なので短波送信機の修復や置換に消極的だがArunachal Pradesh州政府は可能な限り修復する努力を行っている。(WWDXC TP 1226) 短波送信機も是非復活してもらいたいものです。

◎AIRベンガル語海外放送を廃止 2版新規
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、AIRはB15スケジュールから従来バングラデシュ向に1日7時間行ってきたベンガル語放送を廃止した。バングラデシュに隣接す る西ベンガル州の中波送信機が増力され、直接AIRの国内向ベンガル語放送を受信できるようになったためとされているが、詳しい理由は不明である。 (DXLD 1543) 

◎民間対北放送のB15スケジュール 2版新規
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、韓国より北朝鮮に向けた民間対北放送のB15スケジュールは以下の通り。
 自由北韓放送 21:00-22:00 9470 Dushanbe 100kW 71度
 荒野之声    22:30-00:30 7620 Dushanbe 100kW 71度
           04:00-05:00 7375 Dushanbe 100kW 71度
 自由朝鮮放送 22:00-01:00 7515 Tashkent 100kW 70度
 北韓改革放送 23:30-00:30 7590 Palauig 125kW 10度
 殉教者之声   01:30-03:00 7520 Tashkent 100kW 70度
(DXLD 1543)

◎Radio Baltic Waves International海外放送中継予定 2版新規
 リトアニアのRimantas Pleikys氏によると、Radio Baltic Waves Internationalは01:30-14:00に1386kHz(Sitkunai送信所、75kW、無指向性)で以下の国際放送を中継している。
 01:30-02:30 Radio Poland  ロシア語
 02:30-03:00 NHK World  ロシア語
  03:00-04:00 Radio Liberty   ロシア語
  04:00-06:00 Radio Liberty  白ロシア語
  06:00-12:00 Radio Liberty  ロシア語
  12:00-12:30 Radio Liberty 白ロシア語
  12:30-13:00 NHK World ロシア語
  13:00-14:00 Radio Poland  白ロシア語
(DXLD 1543)

◎サウジアラビアがパシュト語放送開始 2版新規
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、BSKSA Radio Saudi Internationalが新たにパシュト語放送を開始した。スケジュールは23:00-00:55 9695kHz(Riyadh送信所 500kW 55度)で、10月12日より開始されたものと見られる。(DXLD 1543)

◎Radio Slovakia Interational英語放送のドイツ中継を開始   2版新規
 ドイツRadio700のChristian Milling氏によると、Radio Slovakia InternationalはB15スケジュールよりドイツKall送信所(1kW)からの中継に英語放送を追加した。B15の全体中継スケジュールは以下の通り。
 ドイツ語   16:00-16:30  7310
                   23:00-23:30  6005
                   04:00-04:30  3985
  フランス語  16:30-17:00  7310
                   22:30-23:00  9560(B15で新設)
         23:30-00:00  6005
                   04:30-05:00  3985
  英語     22:00-22:30  9560
                   00:30-01:00  7310
                   05:00-05:30  3985
(DXLD 1543)

◎VOA Radiogram45kW送信開始   2版新規
 VOAのKim Elliott氏によるとVOAのRadiogram放送はB15スケジュールではGreenville送信所より45kWで送信されている。スケジュールは以下の通り。コードはMFSK32。
   5910  土 18:30-19:00
 17580  日 01:00-01:30
   5745  日 11:30-12:00
 15670  月 04:30-05:00
(DXLD 1543)

◎B15スケジュールの注目点はここ!
 10月25日より施行されるHFCCのB15スケジュールでは以下の諸点が注目される。
 ・Radio Pakistan及びRadio Bangladeshのスケジュールが登録されている。
 ・Greenville送信所からのVOAスペイン語放送は250kWから125kWに減力される。
 ・サウジアラビアのJedda送信所からの新送信スケジュールが再び登録されている(多分登録のみ)。
 ・北朝鮮向「自由朝鮮放送」の送信所はTashkentからタジクのYangi Yulに変更されている(周波数7515/7620kHz)。
 ・北朝鮮向「荒野之声」が新たに登録されたRadio Pakistanとの調整で周波数を7530kHzから7520kHzに変更(Tashkent送信所、01:30-03:00)。
 ・BBCのルワンダ向Kinyarwanda/Kirundi語放送の送信所をErevanからMadgascarに変更(Meyerton送信所は不 変)、放送時間も2時間早まる(火-土 01:30-02:00 15790 Madagascar 17870 Meyerton)。
 (ドイツ Wolfgang Bueschel氏)

◎中国 甘南PBS復活・受信される
 オーストリアのChristoph Ratzer氏によると、中国の甘南PBSが07:48頃受信出来た。5970kHzでも08:30の頃に受信可能である。公式スケジュールでは 07:20-09:00、18:50-23:00に5970、3990kHzで放送されている。08:00と22:00には中央人民廣播電台の中継がある。中波1332kHzの使用されている。短波の出力は15kWである。(WWDXC TP 1223)

◎Antenne Saarが難民向け放送「Radio Refugee」
 ドイツのHansjoerg Biener氏によると、同国のAntenne SaarはHeuswiler送信所より1179kHzで平日の18:55に難民向放送「Radio Refugee」を開始した。この番組はWDR Clogone局、RBB Berlin局との共同制作である。詳細はhttp://www.funkhauseuropa.de/sendungen/refugeeradioを 参照のこと。(WWDXC TP 1223)




◎東京FM檜原中継局
 10月1日付で総務省は東京FM(80.0MHz)の檜原中継局に対して予備免許を交付し、86.6MHz(300W)で試験放送が開始され た。送信所は東京都檜原村とあきる野市の境に位置する奥多摩白杵山(842m)の790m地点付近にあり、300Wながら東京西部をはじめ、見渡し範囲に ある関東平野一円で受信可能である。東京FMの中継局としては八丈島・新島・青梅・八王子に続く5局目に当たり、本来檜原村における受信状態改善用である が、麹町本社にあった予備送信機も移設された模様で、非常時用送信所としての活用も期待される。本放送の開始は12月の予定。(赤林) 白杵山にはアナロ グ時代に東京 MXTVの中継局が設置されていました。

10月発行の東京FM発行QSLカード 「檜原中継局 試験放送 86.6MHz 300W」の項が印刷されている



◎World Christian Voiceの放送開始について   2版追加
 ドイツのHansjoerg Biener氏らによると、伝えられている通りMadagascarのWorld Christian Voiceのプロジェクトは長い間宙に浮いていたが、母体となるWorld Christian BroadcastingのCharles Caudill会長がマダガスカルの大統領と直接掛け合って送信許可を取得し、やっと最終段階に入った。既にこのプロジェクトには1200万ドルの資金が 注ぎ込まれている。B15に放送を開始することがあり得るため、HFCCには次のような暫定スケジュールが登録されている。出力はすべて100kW。
 11:00-12:00 7400 250度 南米向スペイン語
 12:00-13:00 7405 265度 南米向スペイン語
 10:00-11:00 9445 40度  南アジア向英語
 13:00-14:00 9475 295度 アフリカ全体向英語
 03:00-04:00 9515 355度 ロシア西部向ロシア語
 07:00-08:00 9570 55度 中国向中国語
 04:00-05:00 11720 355度 北アフリカ向アラビア語
 06:00-07:00 11720 325度 欧州西部向中国語
 07:00-08:00 11720 325度 中東向アラビア語
 05:00-06:00 15450 340度 アフリカ全般向英語
 02:00-03:00 17550 310度 アフリカ全般向英語
(WWDXC TP 1223) 
  インドのAlokesh Gupta氏が親局であるWorld Christian Broadcastingの情報として伝えたところによると、現在送信機と3基のアンテナをフィダーで結合する工事中であり、予定通り行けば2016年初めに試験放送を実施できそうである。試験放送は当初1日7時間を予定している。(DXLD 1543) 布教対象は南米、アフリカ、中東、南アジア、ロシア、中国であることが分かります。また欧州に在住する中国人も対象にしています。

◎ノルウェーのBergen Broadcastingが5985kHzで放送 ~わずか50W!
 英国のAlan Pennington氏が、局からの情報として伝えるところによると、ノルウェーBergen KringkasterにあるLLE-2局は5895kHzUSBで毎日15:00-17:00及び22:00-24:00に放送している。なお現地時間 の土曜日及び日曜日は24時間放送している。出力は50W、逆Vアンテナから出ている。IDは音声によるもの、モールス符号によるもの、音調によるもの、音楽によるもの等が出ている。E-mailによる受信報告はreport @ bergenkringkaster.noに、eQSLが発行される。印刷されたQSLカード希望の場合はUS$4を同封の上Bergen Broadcasting, P.O.BOX 100, N5331 RONG, Norwayまで。但し返信には非常に長い時間が掛かることを覚悟して欲しい。(WWDXC TP 1223)

◎Radio Nacional del Paraguayの送信所が移転 ~短波復活は絶望的
 英国のDan Goldfarb氏によると、パラグアイのRadio Nacional del Paraguayは過去70年間使用されてきた送信所をHeyes村のChaco'iに移転することになった。新送信所は現送信所から川を渡った場所にあ り、移転にはヤク200万ドルの費用がかかる。現送信所には第二次大戦時からあるPhilips社製5kW送信機、米国軍用BC-610送信機、RCA社 製10kW送信機の他、1970年代に導入されたHarris社製100kW中波送信機、同100kW短波送信機、台湾製10kW中波送信機、 Harris社製新型100kWデジタル中波送信機がある。最新の100kWデジタル送信機をまず移動させ、移動中は旧送信機で送信を継続し中断のないよ うにする。新送信所周辺の住民の中には移転反対の声もあるが、政府は今年末までに移転を完了させる予定である。
 現送信所には米国を向いた短波用ロンビックアンテナが立っているものの、100kW短波送信機は終電部が故障しており取り替えが必要である。短波用設備 が新送信所に移転されることはない見込みであり、新送信所への移転で短波復活の可能性は皆無となる。(WWDXC TP 1223)

◎短波廃止後のRadio Tunis
 フランスのChristian Ghibaudo氏によると、短波廃止後中波963kHzで行われているRadio Tunis Internationalの最新スケジュールは以下の通りである。
 17:03-18:00 ドイツ語
 22:03-23:00 英語
 23:03-24:00 イタリア語
 04:03-05:00 スペイン語
 ドイツのHansjoerg Biener氏によればRadio Tunisはオンライン放送を以下の様に実施している。
 Tunis本局
  Radio Tunis Internationale http://www.rtci.tn
  Radio Nationale  http://www.radionationale.tn
  Radio Jeunes http://www.radiojeunes.tn
  Radio Culturelle http://www.radioculturelle.tn
 地方局
  Radio Sfax http://www.radiosfax.tn
  Radio Monastir  http://www.radiomonastir.tn
   Radio El Kef  http://www.radiokef.tn
   Radio Gafsa  http://www.radiogafsa.tn
   Radio Tataouine  http://www.radiotataouine.tn
(WWDXC TP 1223) http://www.rtci.tnから各局にリンクしています。


各ネットワーク・地方局のロゴ


◎Ukrainian Radioがクリミア向放送
 米国のSergey Sosedkin氏によると、Ukrainian Radioは9月21日より、ロシアに占領されたクリミア向放送を開始した。Radio Libertyで放送するために制作された「クリミアの真実」(ロシア語)という番組を549kHzにて月曜~金曜のモスクワ時間08:35-08:59 及び18:30-18:59に放送する。同時にインターネット上(http://nrcu.gov.ua ru.krymr.com/schedule.html)でも放送する。(WWDXC TP 1223)

◎BBC Monitoring Caversham Park宮殿から追い出しか
 英国のMike Terry氏によると、BBC Monitoringには200人の職員がおり、現在ReadingのCaversham Park宮殿に入居している。BBC内ではBBC Monitoringの規模や役割に比べてCaversham Park宮殿が高級で広すぎ、「不当に占領されている」という意見が出ており、もっと低廉な場所に移転させられる可能性が出てきている。 Caversham Park宮殿にはBBC Radio Berkshireも入居しており、これもどこかに移転させられる見込みである。1939年に戦時情報収集機関として設立されたBBC Monitoringは1942年以来Caversham Park宮殿で仕事をしており、全世界150ヵ国の70言語のメディアから情報収集を行っている。BBCでは費用対効果の上からBBC Monitoringのみに高価なオフィスを占拠させておく理由はないとしている。(WWDXC TP 1223)

こんな凄い宮殿で仕事をしているのだから批判が出るのかも知れない!(Wikipediaより)



◎KVOH新送信機を設置
 オーストラリアのRob Wagner氏によると、KVOHはLos AnglesのChatsworth Peak送信所にHarris社製新型100kW短波送信機を導入設置した。旧来のRCA製50kW短波送信機と併行運用される。(WWDXC TP 1223)

Harris社製新送信機を検査するKVOHのRay Robinson氏(https:\\www.facebook.com/nasbshortwaveより)


◎Radio Voice of Zindagiが5130kHzで 
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、アフガニスタン向キリスト教布教放送Radio Voice of Zindagiが5130kHzで聞こえている。開始・終了の時刻は一定しておらず火-土曜は01:40-02:40頃、日・月は放送がない。(DXLD 1539) キルギスのShortwave Relay Serviceからの送信です。

◎ブラジルに海賊局
 ブラジルのDaniel Wyllyans氏によると、同国に海賊局Rádio Cidade Oldiesが誕生した。周波数は14915kHz、9月28日の04:54-09:00に確認された。(DXLD 1539)

◎CBCすべての施設財産を売却に
 カナダのMike Coope氏によると、同国のCBCは1億1500万ドルの費用削減を要求され、モントリオールとトロントにある中核施設を含むカナダ国内の施設の大半を 売却することを計画している。そうなるとCBCは施設を借りる料金を永久に支払い続けることになる。局内部では「家具を燃やして暖房するようなものだ」と の批判が出ている。(DXLD 1539) 日本的に言えば「自分の足食らう蛸」というところでしょうか?

◎カナダAMでHDラジオの試験
 ドイツのHansjoerg Biener氏によると、カナダ・サスカチュワン州RyersonにあるCJRU局は1280kHzで2016年でHDラジオの実験を開始したとして産業 界に支援を要請した。HDラジオについてカナダ政府は現在のところ方針や標準を示していない。HDラジオはデジタル技術を使用した高品質のラジオ放送規格 でアナログ放送と同時に実施できる利点がある。米国のGlenn Hauser氏によると、HDラジオではデジタル、アナログ共に現状では99Wしか出せない欠点もある。(DXLD 1539)

◎J-Wave六本木中継局開設
 J-Wave(81.3MHz)は2012年4月22日で東京タワーからの送信を終了し、翌4月23日より東京スカイツリーからの送信になったが、これ に伴い本社のある六本木を含む東京都港区南西部及びその周辺地域での受信状態が悪化した。そのため六本木に中継局を設置することになり、2015年8月 27日に予備免許が交付され、11月より本放送を実施することになった。周波数は88.3MHz、出力は100Wである。88.3MHzは国際FMバンド 内であり、外国人も自国から持参したラジオでJ-Waveを受信出来る利点もある。(赤林) 東京都一円で受信可能です。民放ラジオ難聴解消支援事業の一 環で777.5万円の補助金 が支出されています。

◎Comintern Radioの冬スケジュール 2版追加
 ロシアの共産党系非合法局Comintern Radioは10月1日よりスケジュールを変更した。新スケジュールでは21:00-24:00に6990kHz(Voronezh送信所、1kW)で放 送する。なお番組内でLocalRadio Voronezhの番組を中継している。ロシア語。(Ivo Observer 10/10)
 ロシアの
Dmitry Kutuzov氏によると、Radio CominternがLocal Radio Voronezhを流しているのは21:30-23:30でそれ以外の時間は独自の音楽番組である。受信報告を050 353 @ mail.ruに送付するとeQSLが発行される。またLocal Radio Voronezh(Местное Радио Воронеж)のURLはhttps://vk.com/mtrvrnであり、オンライン放送もある。(DXLD 1543) Local Radio Voronezhは別名をSovietskoe Radio (Советское Радио)と言い公営局ではなく、ソビエト時代を礼賛する共産党系のオンライン局のようです。

◎2016年のEDXCは英国Manchesterで開催 ~BDXCがホストに
 British DX Club(BDXC)の発表によると、来年2016年のEuroepan DX Council(EDXC)会議は9月9-12日に英国Manchesterで開催されることになった。ホストDXクラブはBDXCとなる。BDXCは 1983年英国で開催のEDXC会議でもホストを勤めた。BDXCでは世界に散在するBDXCメンバーにも参加を呼びかけている。(DXLD 1541)

◎BDXCとは?
 BDXCは昨年創立40周年を迎えた英国を代表するDXクラブで会員数は約500名。英国だけでなく欧州にも会員が多い。内アジア在住の会員は8名で、 日本人は自分も含めて数名である。1974年の創立時にも数名の日本人が参加していたとのことである。会誌「Communications」を 出しており2015年11月号で492号となる。「Communication」は毎号約60ページの構成で、以下の記事が連載されている。
 ・Open Discussion-会員からの短文投稿
 ・South European Report - 南欧便り
 ・Listening Post - 主要短波局の番組紹介
 ・Webwatch - ラジオ関連サイトの紹介
 ・UK News - 英国・アイルランドのラジオ局の話題
 ・Beyond the Horizon - 欧州FM局の話題
 ・Alternative Airwaves - ユティリティーや海賊局の話題
 ・各種Logbook - 中波、短波、トロピカルバンド等の受信レポート
 自分は2015年8月より毎号2-3ページ枠の連載記事を担当しており現在までの執筆、執筆予定の記事は次のとおり。
 ・Holiday report in Okinawa(8月号:沖縄での中波受信レポート、沖縄の歴史についても記述)
 ・Two Remarkable FM stations in Japan(9月号:日本の外国語FM局紹介)
 ・30th anniversary of Sony ICF-EX5 family(10月号:発売30周年を迎えるソニーICF-EX5)
 ・Try to listen MW stations in Japan from Korea(11月号:韓国から日本の中波局を狙う、日・中・韓の言語の違いに言及)
 ・Local stations in Hiroshima  (12月:広島の地元ラジオ局紹介、広島の歴史についても言及)
   なお次回のEDXC総会はBDXCをホストクラブとして英国イングランドのManchesterで開催される事が決定している。
(BCLライター 星浩二氏) 氏は「Radio Listening Overseas」(http://listening-overseas.air-nifty.com/)という英語ブログも開設しています。

  

◎「EDXC会議2015」の報告無料配布
 英国のAlan Pennington氏によると、BDXCは去る9月にロシアSt.Petersburgで開催されたEDXC会議の報告と写真をまとめた資料を発行し無 料配布している。これは10月号の会誌「Communication」に掲載された記事を元に加筆したもので写真も追加されている。http://www.bdxc.org.uk/edxc15.pdfよりダウンロード可能。(DXLD 1582)

◎Moroccan State Radio & TVが新たなサイトからストリーミング放送
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、従来Moroccan State Radio & TVのストリーミング放送はhttp://www.alidaa-alwatania.ma/player.phpで出ていたが、現在このサイトでは稼働 しなくなっており、新サイトhttp://snrtlive.ma上で聴取できる。4系統のラジオ放送と8系統のTV放送が聴取できるが、一部は試験中で ある。ラジオ放送の内アラビア語放送はhttp://snrtlive.ma/alidaa-alwatania、少数民族語放送はhttp: //snrtlive.ma/alidaa-alamazighia、アラビア語コーラン放送はhttp://snrtlive.ma /idaatmohammedassadiss、フランス語放送はhttp://snrtlive.ma/chaineinterで聞くことができる。フ ランス語放送系統では毎週金曜日以外の現地時間(英国と同じ、冬期=UTC、夏時間=UTC+1)13:00-13:30にスペイン語、 13:30-14:00に英語の放送もある。金曜日の現地時間12:30-13:00には3カ国語によるニュースが出る。(WWDXC TP 1224)



◎ロシアに残る中波局
 ロシアのVasily Gulyaev氏によると現在ロシアに残っている中波局は次の6局である。
   918kHz  50kW  Makhachkala, Republic of Dagestan  "Mayak" + GTRK "Dagestan"
   936         5     n.Matveyevka, Orenburg region  "Radio Russii" + GTRK "Orenburg"
 1350         5    Ust-Kan and Ulagan, Altai Rep "Radio Russii" + GTRK "Gorny Altai"
 1395         1     Buguruslan, Orenburg region   "Radio Russii" + GTRK "Orenburg"
 1413      500    pos. Mayak, Grigoriopol Pridnestrovie  "Vesti FM"
 1440         5     sec. Turochak with Ust-Koksa, Altai Republic   "Radio Russii" + GTRK "Gorny Altai"
(WWDXC TP 1224)  上記で1413kHzはロシアが自国領土と主張しているモルドバのPridnestrovie地区です。
 
◎VOA旧Delano送信所公開準備進む
 スペインのJose M. Romero氏がRadio Worldの記事として伝えるところによると、2007年に廃止されたVOAの旧Delano送信所(カリフォルニア州)に残存していた1960年代 Collins社製の送信機等が整備され公開されることになった。これは米国のラジオ愛好者団体Antique Wireless AssociationとCollins Collectors Associationの尽力によるとことが大きい。重量3万8千ポンドあるCollins社製250kW送信機821A-1は100個の荷物に分解され 2700マイル離れたニューヨーク近郊のBloomfieldに移送して復旧整備後、BloomfieldのAWA博物館で公開され、その後に Delano送信所に戻され公開される予定である。またDelano送信所のコントロール室も復元され、実際にCollins、Brown Boveli社製の250kW送信機を制御できるようにする。送信機整備費用は約2万ドルであった。愛好者団体では一般人の寄付も募っている。旧Delano送信所の一般公開は11月中に予定されている。(WWDXC TP 1224)

◎イタリア海賊局情報
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、イタリアの海賊局Radio Latinoは同国内の「秘密送信機」より7590kHzで欧州向に01:30-03:00に放送中である。言語は英語・スペイン語・オランダ語。 (DXLD 1540) イタリア語がないのですね。
 イタリアの海賊局Marconi Radio Internationalによると、同局は10月2日の03:00より11390kHzで試験電波を発射した。次の試験電波発射は10月4日の 17:30-21:00に11530(または11535)kHzで行われる予定。試験電波上ではノンストップの音楽とイタリア語、英語、スペイン語、カタ ロニア語のIDが放送される。受信報告を歓迎する。E-mailによる受信報告にはmp3形式のオーディオクリップを添付することが望ましい。受信報告に は必ずQSLを発行する。E-mailはmarconiradiointernationa @ gmail.com。(DXLD 1540) 何故カタロニア語なのでしょう?

◎AIR-Lehが故障
 インドのJose Jacob氏によると、4760kHzのAIR-Lehはこのところオーディオの載っていないキャリアのみを出しており、送信機が故障した模様である。 (DXLD 1540) 4760kHzで今聞こえるAIRはPort Blair局ということになります。

◎Radio Marshallsがストリーミング放送開始
 英国のDavid Kernick氏によると、マーシャル諸島の国営局Radio Marshallsがhttp://radiov7abmajuro.listen2myradio.comにてストリーミング放送を開始した。放送時間は03:30-20:30で、言語は現地語だが、一部BBC英語ニュースの中継がある。
 マーシャル諸島にはもう一つ宗教局Eagle Christian Radioがあり、こちらもhttp://eagleradio.radio12345.comでストリーミング放送を行っている。なお同局のFM周波数 は99.9MHzでこれはAFN-Kwajeleinが使用していた(WRTH2015では現在でもそうなっている)周波数である。また中波の 1170kHzも使用している。
 米国のGlenn Hauser氏によると、マーシャル諸島の大統領夫妻が最近同氏の本拠地であるEnidを訪問した。この近くに移住者が多いからと思われる。(DXLD 1540) かっては短波放送もありました。 

◎Saó Tomé & PrincipeのRádio Nacionalもストリーミング放送
 英国のDavid Kernic氏によると、同局はhttp://www.rnstp.s上でストリーミング放送を開始した。このサイトには現地時間で朝の番組表しか掲載さ れていないが、ストリーミング放送ではすべて受信出来る。現在同局は945kHzとFMで放送している。放送はポルトガル語。(DXLD 1540) かっては短波放送もありました。

Rádio Nacional Saó Toméの局舎(RFIのHPより)



◎ロシア乱数局
 ロシアの乱数局S06が6190kHzで20時頃受信出来る。女性による乱数の朗読。送信所は不明。(Ivo Obsever 10/21)

◎「しおかぜ」更なる出力増実現
 特定失踪者問題調査会の北朝鮮向短波放送「しおかぜ」の免許内容が10月23日に更新され、従来1日1時間しか認められなかった300kW送信がすべての送信時間に認められ、10月25日以降のスケジュールに反映される。(東京新聞 10/24) 
 「しおかぜ」のB15スケジュールは以下の通り。何れも八俣送信所、300kW、280度。
 22:00-23:00 7400 (5910kHz、5985kHz、6135kHzの場合あり) 日・朝・中・英語
  01:00-02:00 5990 (5910kHz、5955kHz、5985kHzの場合あり) 日・朝・中・英語
(戦略情報研究所 しおかぜ通信) 同調査会は300kW送信を要求し続けてきており、 A15シーズンで一部認められましたが送信所を使用する放送機関との調整が手間取り、全面増力が先延ばしになっていたとのことです。

◎朝鮮の声B15スケジュールについて
 10月25日12:30以降北朝鮮の「朝鮮の声」放送はB15スケジュールに変更されるが、周波数構成は昨年のB14スケジュールと同じである。放送時間は平壌時間の導入に合わせてB15より30分遅くなる。日本語放送の公式スケジュールは以下の通り。 621kHzと3250kHzは無指向性送信、その他の短波周波数は109度方向。
 16:30    621      3250      7580      9650                    
  17:30    621      3250      7580      9650                    
  18:30    621      3250      6070      7580      9650      
  19:30    621      3250      6070      7580      9650      
  20:30    621      3250      6070      7580      9650      
  21:30    621      3250      6070      7580      9650     
  06:30    621      3250      7580      9650                   
  07:30    621      3250      7580      9650                   
  08:30    621      3250      7580      9650
(ドイツ Arnulf Piontek氏)  621kHzは清津、3250kHzは平壌、6070kHzは江界、7580・9650kHzは球場送信所。

◎Radio Bandeirantes短波から撤退
 ブラジルのLenildo da Silva氏によると、同国Sao PauloのRadio Bandeirantesは短波から撤退した模様である。同局の11925kHzは長期間使用されておらず、最近9645、6090kHzの波も出なく なった。同局は経営状況が悪く、8月に従業員の解雇など大幅なリストラを行った。短波放送の設備も財政状況から見て不要と判断され停止された可能性が強 い。(HCDX 9/26)    

◎AIR  Chinsurah送信所より高出力中波海外放送
 インドのAlok Dasgupta氏によると、All India Radio(AIR)はChinsurah送信所より1000kWで中波海外放送を実施する。これは既存の国内向ベンガル語放送を置き換える形で10月25日より行われる。スケジュールは以下の通り。
 594kHz  10:30-11:30 ネパール語  11:30-12:00  英語・ヒンズー語ニュース 16:00-17:00  ネパール語
 1134kHz   20:15-21:15   タミル語 21:15-22:15   ビルマ語   22:30-23:30   ネパール語 00:15-01:00   英語・ヒンズー語ニュース
 なおTuticorin送信所からも1053kHzにて00:30-01:00に英語の海外向放送が実施される。(WWDXC TP 1225)

◎NHK WorldのFM・中波中継
 B15スケジュールではNHK World(Radio Japan)は短波放送の他、世界各地より次のように現地FM・中波中継を行う。ブルンジ中継(Bujumbura 88.6 107.5 MHz)は中止された。
 アラビア語  05:00-05:30 イラク Baghdad  88.3 MHz + 4都市    
          06:00-06:30 パレスチナ Ramallah 87.8 Nablus 107.8  Jericho 107.9  Ram 108.0 MHz
  ベンガル語  00:00-00:45 バングラデシュ  Dhaka 104.0 MHz + 6都市
 ビルマ語     23:45-00:00 ミャンマー Yangon 576 Nay Pyi Taw 594kHz 月-金のみ、但し木・金は00:05迄延長
 英語     16:10-16:25 ミャンマー Yangon 576 Nay Pyi Taw 594kHz 土・日のみ
         00:40-01:00 ミャンマー Yangon 576 Nay Pyi Taw 594kHz 金・土のみ 
 仏語     14:30-15:00 コンゴ Lukula/South Kivu/Uvira 103.0MHz
         15:30-16:00 コンゴ Oasis/South Kivu/Beni 89.5MHz
         05:30-06:00 コンゴ Lukula/South Kivu/Uvira 103.0MHz
                   06:45-07:15 コンゴ Oasis/South Kivu/Beni 89.5MHz
  インドネシア語   21:00-21:15 インドネシア  Jakarta  90.0 MHz +  7都市
            23:06-23:51 インドネシア   Bandung 105.5 Jambi 92.5 Maros 93.9  MHz Wonosobo 98.8MHz+ 34都市
  ペルシャ語  23:30-24:00  アフガニスタン Kabul/Herat 88.0 MHz
                   01:30-02:00 タジキスタン Dushanbe 927kHz
  ポルトガル語    05:30-06:00  ブラジル Sao Paulo 1520kHz Mogi das Cruzes 1370kHz Campinas 96.5 MHz Brasilia 94.1 MHz                   
  ロシア語    01:00-01:30 ロシア Moscow 738kHz  タジキスタン Dushanbe 927kHz
                  02:30-08:00  リトアニア Sitkunai 1386kHz
 スワヒリ語  12:15-13:00  タンザニア  Mwanza 98.2MHz
                  14:30-15:15  コンゴ Oasis/South Kivu/Beni 89.5MHz
         02:30-03:00  タンザニア Dar es Salaam 94.6 MHz + 22都市  コンゴ Kisangani 97.7 Kivu 88.6 Goma 88.7MHz
                  04:00-04:30  コンゴ Oasis/South Kivu/Beni 89.5MHz
  タイ語    10:00-10:30  タイ Naresuan大学 107.25MHz
                  21:30-22:00  タイ Mahasarakham大学 102.25 Thammasat大学 981kHz 月-金のみ
  ウルド-語 02:00-02:30  タジキスタン Dushanbe 927kHz
  ベトナム語  22:00-22:15  ベトナム Giao Thong/Hanoi/Ho Chi Minh/Can Tho/Quang Binh 91.0MHz 日・月は22:30迄延長
(WWDXC TP 1225) Dushanbe、Sitkunai中継は中波による国際放送。タイでは大学局だけである点が面白いですね。

◎復活してきた太平洋地域のAM局
  米国のDan Goldfarb氏によると、太平洋各地の中波局は復活の兆しを見せてきた。WRTH2016には以下の太平洋中波局が掲載される予定である。なおアメリ カ領サモア(東サモア、下表のSamoaとは別国)では中波局が消滅した。FSMはFederated States of Micronesiaの略。
  540 Samoa (5kW)
   558 Fiji
   567 Guam
   585 Port Moresby
   621 Tuvalu
   630 Guam
   630 Cook Isl (2.5 kW)
   666 New Caledonia
   729 New Caledonia
   738 French Polynesia
   747 Samoa (5kW)
   801 Guam
   990 Fiji (予定)
   999 Pohnpei FSM
  1017 Tonga
  1035 Solomon Isl(6kW)
  1080 Saipan
  1098 Marshall Isl (700W)
  1125 Vanuatu
  1179 Vanuatu (現在出ていない)
  1170 Marshall Isl
  1260 Yap FSM
  1350 Chuuk FSM
  1350 Guam
  1440 Kiribati
  1440 Saipan
  1449 Pohnpei FSM
  1494 Yap FSM
  1503 Kosrae FSM
  1530 Guam
  1566 Norfolk Is(100W)
  1584 Palau
  1593 Chuuk FSM
(DXLD 1542)

◎RFIがマンデ言語で放送開始
 フランスのJean-Michel Aubier氏によると、Radio France Internationaleは西アフリカで話されるマンデ言語(Manding Languages)による放送を10月19日より開始した。スケジュールは以下の通り。送信所はIssoudun、198度。500kW。
 17:00-17:30 15455
  21:00-21:30 21620
 ドイツのKai Kudwig氏によると、マンデ言語は西アフリカ一帯で話されている方言の総称で、多くの言語が含まれている。RFIが旧植民地の方言で放送を行うのは、 これが最初である。この種の放送としてはVOAが2013年3月よりBambara語(マリ・ブルキナファソ・象牙海岸で話される)放送を開始している。
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によればB15スケジュールも不変。言語はMandinka語(セネガル・ガンビア・ギニアビソウで話される)ないしはManika語(マリ・ギニア・象牙海岸で話される)。
(DXLD 1542) RFIの生き残り策の一環かも知れません。西アフリカ地域は民族・言語が国と関係なく分布していることが分かります。

◎Manara Radio
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ナイジェリアのイスラム教局Manara RadioはB15スケジュールでは16:30-17:30に15440kHz(Issoudun送信所、150kW、170度)で放送している。言語はハウサ語。(DXLD 1542) ロングパスと思われる電波の一端が日本にも到来しています。

◎ドイツ気象局直営送信所の新送信機から放送 2版追加
 ドイツ気象局(DWD)放送のB15スケジュールは以下の通り。Pinneberg送信所に新設された10kW送信機より、0度の方向に放送。Pinneberg送信所はHamburg近郊にある気象用の送信所であるが、今回10kW短波送信機が6基新設された。
 05:00-05:30 5905
  15:00-15:30 6040
  21:00-21:30 6040
 なお同局は10月30日の21:30過ぎにはUSBモードの試験送信を行っていた。
(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)
 ドイツのMartin Elbe氏によると、受信報告の宛先はseeschifffahrt @ dwd.deで、QSLカードが発行される。(DXLD 1543) 

◎Denge Kurdistan B15では9400kHz
 クルド秘密局Denge KurdistanはB15スケジュールでは以下の様にすべて9400kHzで行われる。すべて西アジア向クルド語。
 13:00-17:00 9400 Grigoripol 300kW 130度
 17:00-21:00 9400 Erevan 300kW 192度
 21:00-24:00 9400 Grigoripol 300kW 130度
 00:00-02:00 9400 Kostinbrod 100kW 90度
 02:00-05:00 9400 Issoudun 250kW 90度
 05:00-07:00 9400 Grigoripol 300kW 116度
(Ivo Observer 10/27-29) 送信所の切替時間に注意(切替のアナウンスは出ない)する必要があります。Grigoripol送信所からの送信方向は微妙に(130度と116度)切替えられています。



出典の略称 

   DXLD: DX Listening Digest
   DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   DSWCI DXW: Danish Shortwave Club International DX Window
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
   WRTH: World Radio TV Handbook



トップページ