月刊短波2016年6月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎JSWC桂島ペディションに一般参加募集 
4版新規
 仙台在住のJSWC(日本短波クラブ)会員有志にて6年振りに開催予定 の「桂島ペディション」に今年は会員外の参加も募集する。開催場所の桂島は宮城県塩竈市沖合に浮かぶ離島で、会場となる民宿からは太平洋が一望できる絶好 のロケーションである。開催要領は以下の通りである。
 日時:2016年7月23日(土)~24日(日) 雨天決行
  場所:民宿「津森荘」 TEL 022-369-2128  〒985-0191  宮城県塩竈市浦戸石浜字本石浜75 
  アクセス:「マリンゲート塩釜」(JR仙石線本塩釜駅より徒歩20分)から塩竈市営汽船に乗船、「石浜」で下船後徒歩3分(1日4便、片道550円、乗船 時間36分)。塩竈市営汽船の時刻表、および桂島の情報はhttp://www.city.shiogama.miyagi.jp/urato/を参照の こと。集 合・解散場所は「石浜」とする。
 会費:9.000円程度(一泊二食付宿泊代) 夕食時の飲物は別途負担。
 参加申込:参加希望者は7月10日(日)までにEメール(akiba63 @ ybb.ne.jp)にて幹事の秋葉浩之氏に連絡すること。民宿の定員の関係で申込期限前に締切る場合がある。
(JSWC 秋葉浩之)

◎BBC-WS南極向夏至特別放送実施  4版新規
 
英国のDave Porter氏によると、毎年行われているBBC World Serviceの南極向夏至特別放送が今年も以下のスケジュールで行われる。
 6月22日 06:30-07:00 5985(Wofferton 184度) 9720(Wofferton 182度) 7360(Ascension 207度) 6035(Dhabayya 203度)
(WWDXC TP 1257)

◎Radio Libertyが6月26日でロシア語短波放送全廃 3版新規
 BBGに批判的なメディア「BBG-Watch」6月1日号によると、米国BBG(Broadcasting Board of Governors)は2016年6月26日以降1953年より63年間行われてきたRadio Libertyのロシア語短波放送を廃止する決定を行った。以降ロシア語放送は中波放送(モスクワ時間00:00-06:00及び21:00-22:00 1386kHz)、インターネット、衛星放送(Hot Bird及びAsiaSat)で継続される。中波放送が受信可能なのはロシアの欧州部分のごく一部である。VOAは既に2008年にロシア語短波放送を廃 止している。ロシアのインターネット普及率は71.3%であり大半の人は継続して受信出来るとしているが、言論統制が強まっている同国ではインターネット にアクセスした記録が政府に分かるため自由に西側のインターネット放送を聴くこととためらう人々も多い。短波放送の廃止で米国のロシア向放送は国民の 80%以上が反米である国ロシアに影響力を発揮できなくなると懸念されている。(DXLD 1621)

◎チリから短波でサッカー試合中継 
3版新規 
 
ブラジルのRudolf Grimm氏によると、「Copa America」のサッカー試合の中継をチリのユーティリティー局が今年も行う。現在予定されているのはチリチームが出場する次の日時である。周波数は12365kHzUSB。
 6/7 11:00
  6/11 08:00
  6/15 09:00
  チリチームが勝ち進めば更に放送予定が追加される。
(DXLD 1622)

◎WRTH Updateの第2版公開  3版新規
 米国のGlenn Hauser氏によると、WRTH社はWRTH Updateの第2版を5月18日に公開した。http://www.wrth.com/_shop/wp-content/uploads /WRTH2016IntRadioSuppl2_A16Schedules_2.pdfよりダウンロードできる。変更部分が分かるように工夫されてい る。(DXLD 1622)

◎Radio Northern Irelandがアジア向試験放送実施 2版新規
 
英国のAlan Gale氏によると、Radio Northern Irelandは6月5日(日)の19:00-19:30にアルメニアのGavar送信所よりアジア向の試験放送を実施する。周波数は17560kHz、 出力100W、方向は100度である。(WWDXC TP 1255)
 定期放送は6月26日(日)の22:00-23:00 17760 (Gaver送信所、305度)で欧州向ドイツ語放送がある。(WWDXC TP 1256)

◎Radio Habana Cuba中波中継を計画
 Radio Habana CubaのArnie Coro氏によると、同局は地元中波ローカル局より深夜の空き時間を利用して中継を行う事を計画中である。具体的には現地時間の00:00-06:00の 時間帯を利用する。同局は1990年代にも一度中継中継を行ったことがある。(WWDXC TP 1250)

◎Sudan Radio Serviceが「Eye Radio」として再生
 英国のDave Kenny氏によると、旧称「Sudan Radio Service」は「Eye Radio」と改称して4月26日より、13:00-14:00 11730、01:00-02:00 17730kHzで放送を再開した。これは南スーダン向であり、現地でFM放送が届かない地域をカバーするための放送である。上部団体である「Eye Media」によって行われている。言語はアラビア語、Shilluk語、Dinka語、Bari語、Zande語、Lutoho語、Nuer語 が使用される。送信所は公表されていないがIssoudun当たりか?
 デンマークのAnker Petersen氏によると、QTHはEye Radio, P.O.Box 425, Plot 48, Block 1 Korok, Juba, South Sudanである。(WWDXC TP 1250)



◎IBB Kuwait中継局のビデオ公開
 オーストラリアのRob Wagner氏によると、IBB Kuwait中継局に関する短いビデオがYouTube上に公開されている。https://youtu.be/svRAmz0BeYY。(WWDXC TP 1250)



◎「秋葉原BCL」の集い開催
 去る4月30日に「第1回秋葉原BCLの集い」が開催された。十代からベテラン迄の9名のBCLがBCLラジオ、ベリカード、昔のカタログなどを持参して参集。 十代の若いBCLとの新鮮な触れあいと驚き、ベテランからの貴重な話と珍しい受信音源の公開などで楽しい3時間を過ごした。本当にBCLが好きな人々で、 ネットでは得られないライブならではの楽しみが十分にあふれていた。 次回は6/11(土)14:00~17:00を予定している。参加希望者はhttp://blogs.yahoo.co.jp/bcl_prince /14906450.htmlを参照のこと。(群馬県 関山レイ氏)

◎Radio Biafra復活
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ナイジェリア向秘密局Radio Biafraが4月22日より復活した。新スケジュールは次の通りである。B15とは周波数、時間ともに変更されている。言語は英語。
 03:00-06:00 17700 Konstinbrod送信所 100kW 195度 (DXLD 1617)

◎デンマークの短波海賊局OZNRH
 デンマークのStig Hartvig Nielsen氏によると、デンマークの海賊局Radio OZNRHは従来の6310/6320kHzに加えて15650kHzにも出る予定である。公式放送時間は月曜日の00:00-03:00なのでこの時間 帯にワッチすると良い。同局のURLはhttp://radiooznrh.webnode.com。(DXLD 1617)

◎新秘密局Radio Voice of Independent Oromia
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、エチオピア向の新秘密局Radio Voice of Independent Oromiaが4月4日より放送を開始した。Alyx & Yeyi社の仲介による。
 月曜日 01:00-01:30 17860 言語はオロモ語
 送信所は不明だが同類のRadio Xoriyo、Radio Assenna、Eritorean Forum、Omoro Voice等がIssudun送信所から出ていることから見て、同送信所より100kW、250kWで出てものと推測される。当初は 02:00-02:30と登録されていが実際には1時間早まった形。米国のRichard Ray氏が確認したところではエチオピアからホワイトノイズタイプのデジタルジャミングが掛けられていた。(DXLD 1617)

◎イラン向新秘密局Voice of Spring
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、イランの囚人向ラジオ放送Voice of Spring(Sadaye Bahar)がBabcock社の仲介で4月22日より放送を開始した。スケジュールは以下の通り。放送はペルシャ語。
 金・土曜日 02:30-03:00 7495 Griogoripol送信所 500kW 116度
  同局のURLはhttp://sedayebahar.com/。
 ドイツのKai Ludwig氏によると、短波放送は今春のみ実施され、その後はソーシャルメディアに移行するらしい。本拠地は米国カリフォルニア州らしい。(DXLD 1617)

◎Radio Teos閉局させられる
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、Moscowで1134kHz、St.Petersburgで1089kHzにて放送していたカトリック系の放送局Radio Teosは放送を中止させられ、現在はインターネット放送(http://s.teos.fm/)のみとなった。
 その結果現在Moscowで放送している西側系の放送局は次の2局のみとなった。
  Narodnoye Radio/ Radio Radonezh  612kHz 
  World Radio Network  738kHz
(DXLD 1617)

◎St.PetersburgのKrasno Bor送信所高出力送信停止
 ロシアSt.PetersburgのKrasno Bor送信所は、1089kHzで放送していたRadio Teosの放送を最後に高出力送信が停止となった。1089kHzの放送は旧式SRV-50送信機から30kWで行われていた。同送信所には夜間の中波送 信用の26基の41m高指向性アンテナ鉄塔が立っていた。また昼間の中波送信用には271、257、106、93、80mのアンテナが使用されていた。こ の送信所からの出力合計は10.6MWに達していた。
 かっては短波送信機もあり、最盛期には1日23時間18局ーRadio Moscow、All-Union Radio、Radio Mayak、Leningrad Radio、Radio Station Atlantic、Radio Rodina等の旧ソ連局の電波を出していた。(DXLD 1617)

◎バーレン短波でShabab FMを中継
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、Radio Baharainは9745kHzでShabab FMを中継している。04:30頃中国のQRMを受けながら受信出来る。(DXLD 1618)

◎ベラルーシに海賊局出現
 ロシアのAnatoly Klepo氏らによると、AM放送を全廃したベラルーシに早速短波海賊局が現れた、4月24日の03:00頃より、6290kHzにRadio Zhuravliと称するロシア語海賊局が出現した。1960年代の旧ソ連の歌を放送しており、04:06にs/offした。(DXLD 1618)

◎NBC Bougainvilleより返信
 米国のBob Brossell氏によると、3325kHzで短波放送を復活したNBC Bougainvilleに対する受信報告をPort Moresby本局のExecutive Directorに送付し、Bougainville局に転送するように頼んだところ、4週間後にBougainvilleのStation ManagerであるAdrian Rasin氏よりQSL(メール?)が届いた。氏のメルアドはrasineddie @ gmail.comである。(DXLD 1618)

◎エチオピア・エリトレア秘密局最新スケジュール
 Ivo Ivanov氏による「DX REMIX NEWS最終号」(4月30日)によると、エチオピア・エリトレア関連の秘密局の最新スケジュールは以下の通りである。
  Dimtse Radio Erena
   02:00-03:00 11885 Kostinbrod 50kW 195度 毎日 02:00 アファール語 オロモ語 02:30 火-日 アラビア語 月 アファオル語 オロモ語
  Eritrean Forum Medrek
   02:00-03:00 15245 Issoudun 250kW 130度  水・土・月 ティグリニャ語  木  アラビア語
   03:00-04:00 15425 Issoudun 250kW 130度  日 アラビア語
  Radip Asenna
   02:00-03:00 15245 Issoudun 250kW 130度  火・金・日 ティグリニャ語
  Radio Xoriyo
   01:00-01:30 水・日 17630 火・土 17870 Issoudun 500kW 130度  ソマリ語 (エチオピアからのホワイトジャミングあり)
  Oromo Voice Radio
   01:00-01:30 17850 Issoudun 250kW 130度  火 01:00 オロモ語 01:15 英語  木・日 オロモ語 (エチオピアからのホワイトジャミングあり)
  Voice of Oromo Liberation
   02:00-03:00 17630 木 Nauen 100kW 139度  月 Issoudun 100kW 130度  木 02:00 オロモ語 02:30 アムハリ語  月 アムハリ語 (エチオピアからのホワイトジャミングあり)   
    Radio Voice of Independent Oromia
      01:00-01:30 17860 Issoudun 250kW 130度  月 オロモ語 (エチオピアからのホワイトジャミングあり)
(DXLD 1618)

◎Radio Free Gambia
 Ivo Ivanov氏による「DX REMIX NEWS最終号」(4月30日)によると、ガンビア向秘密局Radio Free Gambiaの最新スケジュールは以下の通りである。
 土曜日 04:00-05:00 15465 Issoudun 100kW 207度  英語・Mandinka/Wolof/Fula/Serer/Krio語
 米国のPeter W Hanse氏は4月30日に同局を確認している。その時は英語の部分はなかった。(DXLF 1618)

◎インド情報放送省年次報告公表
 インドのJose Jacob氏によると、インド情報放送省の2015-16年年次報告書が公表された。AIRについては154ページ以降で言及されている。 http://mib.gov.in/WriteReadData/documents/Annual_Report_2015-16.pdfより ダウン ロードできる。(DXLD 1618)

◎イラク国営放送新webサイト
 英国のDavid Kernick氏によると、イラク国営放送はwebサイトを更新し、更にURLも新しくした。新URLはhttp://www.imn.iqであり、3 チャンネルとTV放送と3チャンネルのラジオ放送を聴取できる。ラジオ放送はRepublic of Iraq Radio、Radio Iraqia、Radio Furqanの3局である。Radio Furqan(furqanはアラビア語で「含意」の意味)は旧Holy Koran Radioが改名したものと思われる。webサイト自体にはラジオ放送についての他の情報は何も記載されていない。(DXLD 1618)

◎Italian Broadcasting Corporation
 英国のAlan Pennington氏によると、イタリアのQRP局Italian Broadcasting Corporation(IBC)は次のスケジュールで放送している。
 水・金 01:00-05:00 3930 6970
 スペインのJose Miguel Romero氏によると、Coolam Radio等の他局を中継することがある。URLはhttp://ibcradio.webs.com、E-mailはibc @ europe.com。MRIと共同制作のDX番組も放送される。
(DXLD 1618)




◎Marconi Radio International

 Marconi Radio International(MRI)によれば同局は5月4日より以下のスケジュールで放送している。
 木 03:00-04:00 05:00-06:00 07:00-08:00 7690USB (代替周波数として7700、7790)
  出力は100W、1時間の番組の前半は英語によるDX番組「Italian Shortwave Panorama」、後半はイタリア語によるお便りまたはDX Show、またはノンストップ音楽である。アナウンスは英語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語、カタロニア語で出る。mp3録音付の受信報告を歓迎す る。受信報告には住所を記入しておくこと、印刷されたQSLカードを発行する場合がある。宛先はE-mailで marconiradiointernational @ gmail.com。(DXLD 1618)

◎Azad Kashmir Radioの現地放送局資金ショートで閉局の危機
 スペインのJose Miguel Romero氏によると、Azad Kasmir RadioのMipur局はPakistan Broadcasting Corporation(PBC)が資金供与を停止したために資金がショートし、何時閉局してもおかしくない状況にある。PBCは月8万ルピー掛かってい るAzad Kasmir Radio及びRadio FM-101の資金をまず2万ルピーに削減し、更に行って期間後は全く支出しない方針を決定した。それにより局スタッフに対する給与の支払いが不可能と なった。(DXLD 1618) 他の都市にあるAzad Kashmir Radioも同じかどうかは不明です。

FMの101MHzと中波の936kHzで放送中である



◎Babcock社Woofferton送信所よりQSL

 イタリアのAntonello Napolitano氏によると、Bobcock社のWofferton送信所よりの試験電波に対して受信報告を送ったところ、先代のSenior Transmitter Engineer通じてeQSLが発行された。宛先はtransmissiontest @ gmail.com。(DXLD 1618)

◎BBCの聴取者数過去最高を記録
 BBCは同局の週間聴取者(NHK等でBBC制作の番組を聴取している人も含める)が全世界で前年比13%増の3億4800万人に達したと発表した。 TV部門の聴取者数は1億6200万人、ラジオ部門は1億4700万人で前年より2年続きでTV部門がラジオ部門を上回った。またデジタル部門を 含めた全 部門で聴取者数は増加している。BBC World Serviceの聴取者数は2億1000万人から2億4600万人に増加した。これはBBC World Service TVのニュース部門の充実によるところが大きい。BBC World Serviceのラジオ放送の聴取者数は6600万人、webサイトbbc.comの聴取者数は1億800万人でインターネットの方がラジオ放送より多く なっている。
 国別に見ると米国(3500万人)、ナイジェリア(3500万人)、インド(2300万人)、パキスタン(1300万人)、イラン(1200万 人)、エジプト(1100万人)、タンザニア(1000万人)、ブラジル(800万人)、アフガニスタン(700万人)、バングラデシュ(600万人) の順と なっている。BBCの英語ニュース聴取者は1億5200万人、他の言語のニュース聴取者は2億1000万人である。世界の人間の16人に一人が BBCを聴取していることになる。
 BBCでは2022年の目標として全世界で5億人の聴取者数を目指して収益力向上に努めたいとしている。
(DXLD 1618)

◎ロシア語放送ハンドブック第20版発行
  ロシアのIgor Yaremenko氏によると、同国のSt.Petersburg DX Clubよりロシア語放送ハンドブック("Broadcasting in Russian" Handbook)第20が発行された。A16に長波・中波・短波で放送されている世界のロシア語放送のリストで、局名、周波数、放送時間、送信所、出 力、ターゲット地域、宛先、電話番号、URL、SNSページ、E-mailアドレス、QSLポリシーが記載されている。A5版68ページ。価格は送料共 US$6または€5で、PayPal支払可(dxspb @ nrec.spb.ru)。申込先は前記メルアドまたはAlexander Beryozkin, P.O.Box 463, St. Petersburg, 190000, Russiaへ。
 なおhttp://www.novosibdx.info/spravochnik.html上に関連情報が掲載されている。(WWDXC TP 1252)




◎オーストラリアXバンドにIslamic Voice Radio

 米国のNigel Pimblett氏によると、オーストラリアMelbourneのイスラム教局Islamic Voice Radioが22:00頃1701kHzで受信された。コーラン朗読であった。(DXLD 1619) http://tunein.com/radio/Islamic-Voice-Radio-s228966/でストリーミング音声が提供さ れています。QTHは44 Kyabram St, Coolaroo VIC 3048, Australia。

◎5045kHzでRadio DXが放送開始に
 オーストラリアのNick Hacko氏(3210kHzのUnique Radioの免許人)によると、オーストラリア政府は5045kHzを国内向短波放送Radio DXに割当てた。近々正式免許が下りる予定である。出力1kW、送信所はQueensland州Bundabergに設置され、垂直アンテナから送信される。試験放送は6-7月頃開始の予定。Radio DXは既にインターネット上(http://RadioDX.com.au)では放送を開始している。短波放送の受信報告はQSL @ RadioDX.com.auで受付ける。(DXLD 1619)

◎Radio Sputnikクリミア半島に展開
 英国のDavid Kernick氏によると、ロシアはクリミア半島へのRadio Sputnik(旧Radio Russia)の展開を進めている。全体のwebサイトはhttp://crimea.ria.ruに開設されており、liveストリーミング放送を聞くことができる。また個別の放送局は以下の通り。すべてFM放送のみ。
 102.3MHz Simferopol Alushta Simeiz Sudak Theodosius
 104.1MHz Sevastopol Djankoi Yalta
 105.3MHz  Kerch
  107.1MHz  Belogorsk
(DXLD 1619)

クリミアのRadio Sputnikスタジオから放送するAndrei Matyukhina解説員



◎Radio Northern Star短波放送開始4周年

 英国のMike Terry氏によると、5月4日でノルウェイのQRP短波局Radio Northern Starは放送開始4周年を迎えた。5年目も放送免許を得ることが出来、引き続き放送を行う。これを記念して「Good Times and Great Music」を新たなスローガンとして昔の「Radio Days」を彷彿とさせる番組編成を行う。現在の周波数は短波5985kHzと中波1611kHzであり、夏の夜に放送を行っている。また http://www.northernstar.cc上でも放送を聴くことができる。E-mailは1000 @ northernstar.no。(DXLD 1619)

◎Hobart Radio Internationalの現状
 Tom Taylor氏によると、オーストラリアのHobart Radio Internationalは米国・豪州・ニュージーランドの次の各局から出ている。同局のURLはhttp://www.hriradio.org。
  米国 WRMI 11580 日曜 08:30-09:00  北米東部 欧州 北アフリカ 中東向
          9955  日曜 12:30-13:00   米州向
  米国 WBCQ  5130  月曜 12:30-13:00   北米向
 オーストラリア Unique Radio 3210 金曜 17:00-17:30 23:00-24:00 土曜 13:30-14:00 23:30-24:30 オーストラリア向
 ニュージーランド  World FM(Tawa) 88.2MHz  木曜 13:30-14:00 日曜 19:30-20:00
(DXLD 1619)

◎欧州・北米のビーコンハンドブック2016年版発行
 ドイツのMichael Oexner氏によると、同氏は世界のビーコンファンが待っていた欧州無指向性無線標識ハンドブック(ENDBH: European Non-Directional Beacon Handbook)と北米無指向性無線標識ハンドブック(NANDBH: North American Non-Directional Beacon Handbook)の2106年版を発行した。ENDBH2016には昨年より150局多い6900局、NANDBHには130局多い5800局の情報が パックされている。冊子版とCD版があり、CD版にはにGoogle Earthと同様な地図上で正確なNDB局の位置を見ることが出来る機能、320局分の音声クリップファイルもついている。CD版はダウンロードで入手す ることもできる。価格・送料等の詳細はhttp://ndblist.info/beacons/NDBpublications2016.pdfを参照すること。(DXLD 1619) ダウンロード版はそれぞれUS$29です。

◎JSWCから2016年版Domestic Broadcasting Survey頒布
 JSWCはDSWCI発行の2016年版Domestic Broadcasting Surveyを代理頒布する。pdf版は\500、冊子版は\1,000である。送金先は、郵便振替口座0026-4-46188 JSWC50。「DBS-18申込み」と明記のこと、またpdf版の場合は必ず送付先のE-mailアドレスを記入すること。DSWCIは今年12月に解 散することが決定しているが発行者のAnker Petersen氏は来年以降も健康の許す限り発行を継続する意向である。(JSWC 大武逞伯氏) 内容の詳細は4月号をご覧ください。

◎A16 WRTH Bargraph Frequency Guide発行
 A16スケジュールを局別・時間別にバーグラフ表示した「A16 WRTH Bargraph Frequency Guide」が発行された。CD版とダウンロード版があり、どちらも£9.99。WRTH社のwebサイトhttp://www.wrth.comより直 接注文すれば入手できる。(WRTH社)

◎Voice of Hope Africaザンビアからの放送開始
  米国のBruce W. Churchill氏によると、Voice of Hope Africaは5月17日頃よりザンビアからの正式短波放送を開始した模様である。スケジュールは以下の通り。
 月-金   14:00-17:00   土・日  21:00-02:00   9680
  平日は13:55より試験音が出ており。13:58にID「From Zambia to the world, this is the Voice of Hope Africa」とISは繰り返され、14:00には「With love from Zambia. This is the Voice of Hope broadcasting to all of Africa on frequency 9680 kHz」と出て放送が開始される。同国は電力事情が悪いため放送が中断することがしばしばある。(WWDXC TP 1253)

◎「Summer 2016 International Shortwave Broadcast Guide」発行
 Teak Publishing社は今年で第6版となる「Summer 2016 International Shortwave Broadcast Guide」(ISWBG)を発行した。例年通りAmazonのKidle用電子書籍として提供される。著者はGayle Van Horn氏。世界で放送されている短波放送局のスケジュール(時間別、国別)を記述したものである。今回から長波・中波で行われている国際放送も取り扱っ ている。またユーティリティ短波局の周波数1000波も取り上げている。また特別記事として秘密局が特集されており、短波受信に関する基礎事項の記事 も掲載されている。A5版939ページ.価格は$6.49でアマゾンより入手できる。(WWDXC TP 1253) 特集記事とユーティリティー関係のデータだけでも値段分の価値はあります。短波放送に関する手頃な基礎資料と言えます。





◎先細るSONYの短波ラジオ
 SONY製のBCL短波ラジオ(「ワールドバンドレシーバー」)は販売終了が相次いでおり、現状では3機種となった。ICF-SW23は2015年 11-12月頃販売停止、ICF-SW07は 2016年1-2月頃に販売終了となった模様で現在市場にはない。現在入手できる3機種は、ICF-SW7600GR、ICF-SW35、ICF- SW11のみである。2001年に開発されたICF-SW7600GRが最も新しい機種である。なお欧州(ドイツ、フランス)ではICF- SW7600GR、ICF-SW11の2機種しか販売されておらず、日本でも次はICF-SW35が販売停止になる可能性がある。かってBCLラジオ市場 のライバルであったパナソニックは2008年にこの市場から撤退している。(滋賀県 居松重和氏) 既にソニーではメイン事業は金融業とエンターテインメント業となっています。

◎アフガニスタンでISの放送局復活
 ドイツのHansjoerg Biener博士が5月10日のVOANEWSの報道として伝えたところによると、今年2月に米国の空爆で破壊されたISの放送局「Voice of the Caliphate」(カリフの声)が復活した模様である。アフガニスタンとパキスタンの国境付近より移動送信機でFM電波を発信している。従来のパシュ トン語、ダリ語に加えてアラビア語、パンジャブ語の放送も加わった。放送内容はISへの参加の呼びかけとコーラン朗読である。地方政府関係者によると毎日 朝は1時間、夕方には1.5時間の放送があり、アフガニスタン東部のDehbala、Ghanikhail、Achin地区で受信出来る。この件につきア フガニスタン政府は報告を受けていないので知らないとのことである。(DXLD 1620)

◎RAE英語放送が5月末より毎日放送に
 英国のRoger Tidy氏によると、アルゼンチンのRadiodifusión Argentina al Exterior (RAE)は英語放送で、5月末より番組編成を一新し、従来月-金曜のみの放送であったものが、毎日放送になると発表した。他の言語の放送も毎日放送になるかは始まって見ないと分からない。また毎日放送になるまではニュースと音楽のみの番組となるとしている。(DXLD 1620) どうなるかは期日にならないと分かりません!

◎クリミアでRFE/RLのwebサイト閲覧が一時停止に
 BBCMによると、ロシアに占領されたクリミアでは5月12日にRFE/RLの「Crimea Realities」(クリミアの真実)のwebサイトが閲覧不可能となった。クリミアのロシア当局が有害サイトとしてブロックすることを命じたためであ る。RFE/RLは「言論の自由」の侵害としてロシア当局に抗議を行った。翌日「有害な情報が除去された」という理由でブロックは解除された。しかし RFE/RLによれば、内容に何ら変化はなく、また特定の情報を除去する要請は受けていないとのことである。(DXLD 1620) 冷戦時代のソ連に戻ったような話ですね!

◎Euroepan Music Radio放送予定
 Euroepan Music RadioのTom Taylor氏、米国のGlenn Hauser氏によると同局は2016年下期には次のスケジュールで放送する。Monticello:WBCQ、Nauen:KBC Radio、Rohrbach:MV Baltaic Radio及びChannel 292の放送時間を借用。詳細はhttp://www.europeanmusicradio.com参照のこと。
 6/18 13:00-14:00 7490(Monticello) 北米・中米向
 6/19  16:00-17:00  11650(Nauen)  欧州南部向
     17:00-18:00 6045(Nauen) 9485(Rohrbach)  欧州西部向
  6/20   04:00-05:00  6070(Rohrbach)  欧州西部向
  10/16 07:00-08:00  7490(Monticello) 北米・中米向
           16:00-17:00  11650(Nauen)  欧州南部向
     17:00-18:00 6045(Nauen) 9485(Rohrbach)  欧州西部向
  10/17 04:00-05:00  6070(Rohrbach)  欧州西部向
  11/20 07:00-08:00  7490(Monticello) 北米・中米向
  12/18 07:00-08:00  7490(Monticello) 北米・中米向
           17:00-18:00  9745(Nauen)  欧州南部向
     18:00-19:00 6045(Nauen) 9485(Rohrbach)  欧州西部向
  12/19 05:00-06:00  6070(Rohrbach)  欧州西部向
(DXLD 1620)

◎Radio Monaco
 Radio ManocoはFontbonneにあるユーティリティ局の送信所より次のように放送を行っている。
 月-金 19:55-20:03 4363USB 8728USB
(DXLD 1620)

◎ポーランドは電力料金から受信料を徴収
 BBCMによると、ポーランドでは電力料金に毎月15 zloty(約400円)のラジオ・TV受信料を上乗せして徴収することになった。国民はラジオやTVを所有・聴取していなくても受信料を納める義務があ る。但し受信料の支払いを拒否した場合に当面電力の供給停止は行わず、税務当局から重加算税が徴収されることになる。所得の低い高齢者と障害者には減免措 置が適用される。(DXLD 1620)

◎Radio Free Sarawakまた休止
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、秘密局Radio Free Sarawak(20:00-22:00 15420 Palauig送信所)は5月7日の放送を以て休止した。(DXLD 1620)

◎KVOH休波中
 KVOH(Voice of Hope)の米国局はスケジュール上は10:00-13:00に9975kHzで出ている筈であるが、Harris社製100kW送信機の調子が悪いため5月中旬現在休波中である。(DXLD 1620)

◎放送大学FM・TV放送廃止へ
 千葉県の放送大学は、5月27日付け公式HP(
http://www.ouj.ac.jp)で、 BS放送視聴率、ネットでの授業配信利用が増えた為、今後2018年9月末迄に現在関東地方で実施しているFM放送(77.1、78.8MHz)、地デジ TV放送(28ch)を終了する事を公表した。また同時にCATVに対する授業放送の配信も中止されるのでBS番組を中継しない場合は番組の聴取ができな くなる。 (富山県 小林浩氏)

出典の略称 

DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
WRTH: World Radio TV Handbook


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