月刊短波2016年8月号(第6版)
編集 赤林隆仁  時間 JST




◎Radio Pragueが放送開始80周年記念特別QSLカード限定発行 ~8月31日の放送のみ  5版修正
 
7月号で8月31日迄の発行と伝えられたのは間違いで、同局の Web サイトによれば、現地時間の来る8月31日に特別放送が予定されており、この放送(インターネット放送)を聞いて報告を送った場合に特別QSLが発行され る。詳しくはhttp://www.radio.cz/en/static/80-years-of-radio-prague/special-qsl 参照のこと。なお、同局はインターネット放送として、英語放送を毎日8回、3時間おき(夏季は07:00、10:00、~04:00)に行っている。詳し くはhttp://www.radio.cz/en/static/about-radio-prague/frequencies-new参照のこと。 (神奈川県 加藤信哉氏) 9月1日の05:00-05:30には9985kHzでErevan中継の短波放送(英語)が出る模様です。

◎「The Classics Experience」特別放送 3版新規  5版修正 6版おわび
 
アラスカのPaul Walker氏が主催する
「The Classics Experience」が来る8月26日(金)の21:00-23:00に 15195kHz(Erevan送信所、100kW、65度)で東アジア向に特別放送を行う。放送は英語。(SW BULGARIA 8/10) 主催者側情報では27日となっているという情報があり、送信所情報では26日となっているものの、27日としましたが、実際には26日に出ており大変失礼致しました。 この放送は6月に続いて2回目で、内容はロック音楽。受信報告はUS$2を同封の上、Paul B Walker Jr, P.O.Box 353, Galena, Alaska 99741, USAへ。もう一回位特別放送があるかも知れません。

◎台湾国際放送ドイツ語を限定放送 2版新規 6版追加
   8月5日(金)夜の台湾国際放送日本語放送の番組「お便りありがとう」の中でドイツ語放送の告知があった。放送予定は以下の通り。周波数はすべて11665kHz(淡水送信所)。
  8月:27日(土)、28日(日)、29日(月) 01:00~02:00 
  9月:3日(土)、4日(日)、5日(月) 01:00~02:00 
   10月:1日(土)、2日(日)、3日(月)、8日(土)、9日(日)、10日(月) 19:00-20:00
   日本のリスナーからの受信リポートを歓迎する。
(滋賀県 居松重和氏)
   ドイツのManfred R. Reiff氏によると上記の内10月10日の19:00-20:00の放送はDRMモードで実施する。送信出力は300kW。受信報告には特別QSLカードが発行される。(WWDXC TP 1265)


◎Ascension島より独別DRM送信 4版新規

 
インドのAlokesh Gupta氏によると、来る8月28日(日)の20:55-23:00に21715kHzにてAscension島のBabcok社送信所よりBBC中継 局開始50周年記念特別DRM送信が行なわれる。1966年にこの中継局が開設されてから50周年になるのを記念したものである。番組はアフリカ西部・南 部向の通常放送だが、最初に昔BBCで使用されていたロンドン東部Bow教会の鐘音が放送される。この特別送信はAscension送信所で働くBBCと Babcock社のスタッフが自主的に行うものである。(WWDXC TP 1264)

◎FRS-Hollandが夏期特別放送 3版新規
 イタリアの
Robert Scaglion氏によると、来る8月22日の01:00よりFRS-Hollandは約5時間の夏期特別放送を短波で実施する。内容はノンストップの音楽番組。周波数は9300kHz及び6200-6300kHz間の一波。詳細はhttp://www.frsholland.nl 参照のこと。受信報告歓迎。(DXLD 1632) QTHはP.O.Box 2702, Herten, 6049 ZG, Holland、E-mailはfrs @ frsholland.nl。手作りの120W送信機が使用される。

◎今年もJSWCハムフェアで展示・講演会 2版新規

 
JSWC(日本短波クラブ)は8月20-21日に東京ビッグサイトで開催される「2016ハムフェア」に今年も出展する。ブース番号はJ- 27。また8月20日の14:30-17:00には恒例の「国際放送講演会」を802会議室で開催する。講演会にはハムフェアの入場券なしで入場できる。 今年の講演予定は「2016年BCL界波瀾万丈」(赤林隆仁氏)、「放送衛星の出来るまで」(大武逞伯氏)である。但しJSWC会員優先のため、一般聴講 希望者はJSWC事務局(jswchp @ live.jp)に申し込んで聴講券を入手する必要がある。(JSWC)


◎Voice of The Report of The Weekのアジア向試験放送  
2版新規
 米国の「
Voice of The Report of The Week」の南アジア向試験放送が来たる8月12日の01:00-02:00に12075kHz(Erevan送信所、100kW、125度)で行われ る。言語は英語。(SWLDX Bulgaria 8/9) 6月には欧州向に同送信所から試験放送を行っています。受信報告の宛先はvorwinfo @ gmail.com。 

◎TDXCから「PROPAGATION Edition4」を発行~無料公開

  横浜市の戸塚DXersサークル(TDXC)より、2013年の創刊以来4号目となる会誌「PROPAGATION
Edition4」 が8月に発刊される。特集記事は、同サークルが提唱する新ジャンル「レジャー・ペディ」として昨秋実施した「初島ペディ」他で構成される「旅で聞く」、そ して「NDXC40周年」、「インドネシアの声訪問記」といった「旅で逢う」。更に注目のアンテナや受信機の製作・モニターレポート、電波伝搬の研究レ ポート、BCLブームを振り返る音声付回顧記事、OM探訪、秀逸BCL川柳道場、そして爆笑座談会等々・・・。16名の執筆陣で、過去最多の164ページ に及ぶバラエティに富んだ記事構成となっている。TDXCでは少数ながらも年々着実に広がる輪を楽しみに、今年も一人でも多くの同志にこの熱を PROPAGATE(伝搬)していきたいと思っている。7月29日以降http://my-bcl-life.sakura.ne.jp /PROPAGATION.htm よりpdf形式にて無料でダウンロードできるようになる。(TDXC 中川弘夫氏)

長谷川眞也氏による表紙イラストも定評がある


◎ソマリアの新局が7750kHzUSBに出現
 
イタリアのMauno Ritola氏によると、ソマリアの新局Warsan Radioが7月17日の04:00頃7750kHzUSBに出現した。同局にはHPがありURLはhttp://warsanradio.com/であ る。所在地はソマリア南西部Bay地区の首都Baydhaoである。短波の他にインターネットでも放送している。地元のニュースやインタビュー等を流している。Baydhao にはFM Radio Warsanと言う局があったが2006年当時のソマリア臨時政府によって閉鎖された。デンマークのAnker Petersen氏らによると同局は01:50頃から聞こえ始め、06:00にs/offする。(DXLD 1629) 同局の連絡先は電話+252-61-5571720、E-mailはwarsanradiobaidoa @ gmail.comとなっています。




◎アジア放送研究会今年も「近隣諸国放送研究フォーラム」開催
 
アジア放送研究会は8月21日に
「第38回 近隣諸国放送研究フォーラム」を開催する。こ のフォーラムは、近隣諸国の放送を調査研究するために必要な知識を共有することを目的に、日本を含めた東アジア地域の放送事情に関する研究発表やパネル ディスカッションを中心に構成しているもので、1998年以降非会員にも公開されている。今年も、事前登録制にて参加することができる。
しております。開催要領は以下の通りである。
 主催:  アジア放送研究会
 日時: 8月21日(日曜) 午前10時~午後5時(予定)
 会場: 文京区千石駅近くの某会場
 内容: 韓国の選挙開票速報番組、朝鮮の声日本語放送の最近の番組、中国の少数民族語放送、対北拡声器放送「自由の声放送」番組分析、星星広播電台の放送の特徴、初期のTrans Pacific DXing、太平洋における米軍放送の歴史 (
演題や内容の変更あり)
 
参加費: 2,000円 (予稿集、「アジア放送研究月報」等の資料代、及び昼食代)
 参加希望者は8月15日までにhttp://www.abiweb.jp/act/forum2016.htmを参照して申込みを行い、8月16日までに参加料金を所定の口座に振り込む。(アジア放送研究会)

◎ブルンジ秘密局 Radio Publique Africaine

 6月中旬より新たなブルンジ秘密局Radio Publique Africaineが出ている。スケジュールは次の通り。言語はキルンディ語、フランス語。
 03:00-03:58 15480 Issoudun送信所 250kW 145度
(DX REMIX NEWS #954)



◎ABCの新会長国際放送復活に前向き
 オーストラリアABC新会長のMichelle Guthrie女史は、現在の同局中国向webサイト「AustraliaPlus.cn」の内容が中国政府を刺激しないようなものに偏っていると批判 し、前Abbot政権が行ったRadio Australia中国語放送等の全廃政策を見直すべきだという発言を行った。具体的にどういう動きになるか関係者は注目している。(DXLD 1627) 2014年にRadio Australiaをほぼ廃止寸前にまで追い込んだ前自由党党首Abbot氏は昨年9月の党首選で敗退しTurnbull政権となりました。新政権の方が親中派と言われていますが。

Michelle Guthrie ABC会長



◎最近の情報update
 米国のGlenn Hauser氏によると、最近次のBCL関係情報ページのアップデートがあった。
 DX/SWL/Media Programs: http://www.worldofradio.com/dxpgms.html
 Alan Roe`s Hitlist of SW station linx: http://www.w4uvh.net/hitlist.htm
 World of Radio schedules: http://www.worldofradio.com/radioskd.html
 またManfred Reiff氏によると、WRTHはA16スケジュールに7月改訂版を発表した。http://www.wrth.com/_shop/?p=2848。
(DXLD 1627)

◎科学ホラー映画「短波」公開
 オーストラリアのCraing Seager氏によると、Tony Mancilla、Lindsay Lanzillotta氏制作による科学ホラー映画「短波」が6月4日に公開された。監督はRyan Gregory Phillips、出演はCristobal Tapia Montt、Katie Carthen、Kyle Davisら。1時間25分。 娘が失踪した夫婦に、謎の短波信号が,,,,。(DXLD 1627) https://www.youtube.com/watch?v=aDp9i9oqSFsに予告編があります。

◎70-80年代の欧州IS集公開
 1970-80年代を中心とした欧州局のインターバルシグナル録音集がYou Tubeで公開されたいる。画面には古いQSLカードや当時のアナログダイヤルも表示されてノスタルジーを醸し出している。 https://www.youtube.com/watch?v=ciFfhPH00-Y。(DXLD 1627)

◎ロシア乱数局
 次のロシア乱数局が短波で確認されている。送信所は秘密である。
 コードS06s 「the heart」と呼ばれる女性によるロシア語乱数 CUSB(搬送波付上側波帯)  9665kHzCUSB  18:45頃
 コードS11a  「Cherta」と呼ばれる女性によるロシア語乱数 11581kHzUSB 19:301頃
 コードE07a  「English Man」と呼ばれる男性による英語乱数 12213/11413kHzUSB 00:30頃
(Ivo Observer 7/8)

◎Voice of Hopeイスラエルからも送信許可
 Voice of HopeのRay Robinson氏によると、同局は今年の2月にイスラエル政府より、中波1287kHz(100kW)でレバノン・ヨルダンに滞在する難民向にアラム 語、イスラム圏向にアラビア語でキリスト教伝道放送を行う免許を取得した。開始時には英語放送も1日数時間行う予定である。かって他局が送信を 行っていた上ガレリア地方の送信所を現在改修中であり年末には放送を開始する予定である。米国のGlenn Hauser氏によると1287kHzはかって軍局Galei TzahalがRamle送信所より100kWで使用していた周波数である。(WWDXC TP 1260)
 ドイツのKai Ludwig氏によると、Ramle送信所はTel Aviv近郊にあったが既に廃棄されて存在しない。Voice of Hopeの送信所は上ガレリアのShe'ar-Yeshuvに新設される模様である。(DXLD 1628)

◎Radio Quillabambaの現状
 米国のRich D'Angelo氏が、ペルーのRadio Quillabamba(5025kHz)で海外からの受信報告に回答するボランティアをしているコスタリカ人のAriana Diaz女史から得た情報によると、同局は今年で創立50周年を迎えるので現在記念のビデオを制作中である。Radio Quillabambaのあるアマゾン川流域地域ではラジオが重要な情報手段であり、誰でもラジオの恩恵を受けている。現在短波送信用のアンテナに重大な トラブルがあり、カバーエリアが制限されてしまっている。現在復旧に取り組んでいる。長らく同局の局長であったPadre Rufino氏は体調がすぐれずスペインで治療中だが、近々にペルーに帰国する予定である。現在の局長は若いPadre Luis Ricardo Villega氏である。(WWDXC TP 1260) 昨年にペルーで実際に受信した時も5025kHzの信号は極めて微弱でした。Quillabambaはペルーと言ってもアンデス山脈を東に下ったアマゾンのジャングルにあります。




◎Radio Tirana送信機トラブル収拾せず
 ドイツのKai Ludwig氏らによると、このところRadio Tiranaの9855kHz海外向放送は強力なバズ音またはハム音に覆われて受信不能となっている。放送はShijak送信所より中国の北京北広科技集 団(BBEF)製100kW送信機から出ており、製造年は2006年でそれほど古くはない。リスナーからの指摘で送信所の技術者が調査したが送信機には異 常がないという。送信所側ではスタジオから送られてくる音声自体にバズ音やハム音が載っているとしている。しかし受信音から見ると送信機のトラブルのよう に見受けられる。Shijak送信所の短波送信機はTWRが運用を終了して以来1基のみとなっており代替機は存在しない。(DXLD 1628) 一時ささやかれた短波放送の廃止は否定された模様です。
◎RAEの送信機終段管が故障
 アルゼンチンRAEのドイツ語課Rayén Braun氏によると、アルゼンチンRAEの送信機にトラブルが起きており短波放送が正常に受信出来ない状況が続いている。これは現在使用中の米国Harris社製送信機の終段管が故障しているためで、復旧の目処は立っていない。それまではインターネット放送を聞いて欲しいとのことである。(DXLD 1628)
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、RAEのHarris社製短波送信機の終段管がまだ交換されておらず、7月中旬現在聞くに堪えない受信状態が継続している。(WWDXC TP 1261) 1977年製のHariis社製SW-100送信機です。送信機自体の更新が必要でしょう。

◎中国が独自のデジタル放送方式
 米国のGreg Hardison氏によると、中国は米国Las Vegasで開催されたNAB(National Association of Broadcasters)の見本市でCDR(China Degital Radio)と呼ばれる独自のデジタル放送方式の提案を行った。これは既存のFM放送の側波帯にデジタル信号を載せてデジタル放送を行う技術で、既に提唱されているHD Radio、FMeXtra、CAM-D、DRMに追加される新たなデジタル放送方式となる。CDRは中国の国家新聞出版広電総局(SAPPRFT)が2013年11月に公式発表した方式である。(DXLD 1628)

◎AIR Chinsurahからの高出力中波海外放送
 インドのJose Jacob氏によると、AIR Chinsurahからの高出力(1000kW)中波海外放送のスケジュールは現在次のようになっている。
  594kHz: 10:30-11:30 ネパール語 11:30-12:00 Delhiからのニュース 16:00-17:00 ネパール語 22:30-23:30 ネパール語 00:15-01:00 Delhiからのニュース
1134kHz: 19:00-20:00 General Overseas Service-2 20:15-21:15 タミール語 21:15-22:15 ビルマ語
 なお1134kHzの放送は将来594kHzに統一されるものと思われる。なおAIRの送信機はAM放送の10kHz上ではDRM放送が同時または別に送出できるようになっており1144kHzで金・土・日曜の19:15-19:30にはDelhiのFM Rainbowの番組がDRMで放送されている。なおこの時間にAWRのヒンズー語放送が流れた日もあった。(DXLD 1628) 

◎Radio Star Internatrional放送開始
 イタリアのRoberto Scaglione氏によると、同国を拠点とするRadio Star Internationalが7月1日よりドイツのChannel292より短波放送を開始した。放送は毎週土曜日の06:00開始で周波数は6070kHz。今後のスケジュールについてはhttps://www.facebook.com/groups/129309598258/?ref=ts&fref=ts上で確認できる。(DXLD 1628) 




◎BBC iPlayer国外配布を開始
 BBCはスマホでBBC放送を受信するアプリ「BBC iPlayer」の配布をアイルランドで開始した。これはBBC World Serviceだけでなく、英国国内で放送されているBBCラジオ放送全般を世界中で受信可能にする試みの始まりである。立ち上げ画面には最初にBBC World Serviceは表示されるが、ダイヤルを回して行くとBBCのすべてのラジオ放送が受信出来る「BBC専用ラジオ」となる。すべての放送の番組表を参照でき、気に入ったBBC放送を登録しておくこともできるし、podcastとして好きな時に好きな番組を受信することもできる。目覚まし機能、スリープ機能も装備しているため朝から寝るまで「BBC漬け」の毎日を送ることができる。既に英国国内では2012年から公開されており1000万ダウンロード数を誇っている。今後世界中でダンロードできるようにすることも考えている。アプリはiOS用(iOS7.1以上が必須、Apple Storeからダウンロード)、Android用(4.0以上)のものが用意されている他、2012年以降のAmazon Kindle Fire上で動作するものも用意されている。(DXLD 1628) 7月現在日本からは入手・参照できません。

BBC iPlayerでサポートされているラジオ局 BBC-WSも入っている



◎WINB最新スケジュール
 米国Red LionにあるWINB局の7月10日以降の最新スケジュールは以下の通り。周波数はすべて9265kHz、50kW、242度。
 日 20:30-21:00 英語
 土・日 21:00-05:00 英語
 火ー土 02:00-04:00 Brother HyStairの中継(英語)
 火-土 04:00-04:45 英語
 火-金 04:45-05:00 スペイン語
 土 04:45-05:00 英語
 毎日 05:00-05:30 英語
 火 07:30-08:00 スペイン語
 水-月 07:30-08:00 英語
 毎日 08:00-09:00 英語
 毎日 09:00-11:30 英語
 土-木 11:30-12:00 Brother HyStairの中継(英語) 
土・月 12:00-13:00 Brother HyStairの中継(英語)
(DX REMIX NEWS #956) 7月10日(日)の12:00-13:00には臨時にAtlantic2000の中継を行ったとのことです。

◎第37版「AM Radio Log」発行
 米国National Radio ClubのWayne Heinen氏によると、同クラブは米国・カナダの中波局の情報を集積した「AM Radio Log」の第37版を発行した。価格は送料共$41.75。注文先はNRC,PO Box 473251, Aurora, CO 80047-3251 ,USA。http://www.nrcdxas.org上からも申し込める。Paypalによる送金が可能。発送は9月初め頃。(DXLD 1628)

◎エリトリア向新秘密局Radio Adal
 エリトリア向の新秘密局Radio Adal(正式名称はRadio Muhtar/Idhaa-tu Sautiya)が放送を開始した。放送時間は水・木・日曜の00:00-01:00に15205kHz(Issoudun送信所100kW、125度)である。使用言語は前半30分がアラビア語、後半30分がティグリナ語。(Ivo Observer 7/19) 7月初旬に日本のDXerも受信しています。同一周波数にサウジアラビアが出ていますので要注意です。またジャミングもかかるようです。「adal」とはアラビア語で「正義」、「正直」の意味です。かってエリトリアの地には「アダル・サルタン帝国」もありました。

Radio Adalのロゴ


◎平壌放送で乱数放送再開
 北朝鮮は先月から2000年以降行われなくなっていた暗号放送を再開した。国外の工作員らに指令などを伝え目的だが、北朝鮮は近年工作員らへの指令をインターネットで行っているとされており、韓国に対する心理戦の一環である可能性が高いという見方も出ている。ラヂオプレスによると、国外向朝鮮語放送である平壌放送(短波)で、6月24日及び7月15日の未明にそれぞれ3.5分、12分にわたり乱数朗読が行われた。放送内容は女性の声で「これから遠隔探索大学第27遠征部隊向け数学課題の復習を開始します」、「459ページの第35問、913、第55問、135、....」のように行われた。(NHKニュース 7/20 他)

◎フィンランド
Tampereに新たな中波・短波局
 フィンランドのJorma Mantyla氏によると、同国のTampereに新たな短波局Pisplan Radioが誕生した。この局は20WのQRPながら海賊局ではなく、正式に免許を受けたコミュニティ-局である。現在短波の25760kHz、中波の729kHz、FMの99.5MHzで78回転のSPレコードを使用して1920-60年代の音楽を24時間放送している。URLは
http://pispalanradio.fi/。PisplaはTempere郊外の地名である。短波の25760kHzは同じくTampere近郊Hämeenkyröから放送しているRadio Gramoxも使用している周波数であり、同一送信機の共用であろう。(DXLD 1629) フィンランドのTanpere、米国のTampaともに短波放送と実に縁がありますね!QTHはRatakatu 13, 33250 Pispala, Tampere, Finland、電話は+358 3 7411 9011、E-mailはstudio @ pispanradio.com。

◎Radio Free Gambia放送中止に
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、秘密局Radio Free Gambiaは7月より放送を中止している。毎週土曜日の04:00-05:00に15465kHz(Issoudun送信所、100kW)で放送されていたが、この3週間放送が出ていない。(DXLD 1629)


◎HCJBの
Weenermoor送信所が増力試験
 ドイツ
Stephan Schaa氏によれば、同国のHCJB、Weenermoor送信所は送信出力を800Wから1kWに増力する試験を7月18日より行っている。送信時間は次の通り。
 3995kHz 24H (但し07:05-12:00は従来の出力)
 5920kHz 12:55-08:05
7365kHz 14:58-07:00
(WWDXC TP 1261)

◎トルコで反政府派のラジオ局閉鎖に~アマチュア無線も禁止
 ドイツの
Manfred R. Reiff氏によると、トルコでは非常事態宣言を受けて3213人に与えられていたアマチュア無線の免許が剥奪され、電波の発信が禁止された。またこれまでに反政府と見做される24のラジオ・TV放送局の免許も剥奪され閉局させられた。この措置は少なくとも2023年までは継続する。閉局させられたラジオ放送局は以下の通りである。
 
Kanal Tuerk Radyo
 Burc FM
 Samanyolu Haber Radyosu
 Radio Mehtap
 Berfin FM
 Radyo Haber Ego
 Duenya Radyo
 Radyo Kure
 Ezra Radyo
 Samanyolu Haber Radyosu
 Radyo Samanyolu Haber Anadolu
(WWDXC TP 1261)
◎Unique RadioはWINBから放送に
オーストラリアUnique Radioの
Aussie Tim氏によると、同局は8月5日より米国WINBより短波9625kHzで放送することになった。Unique Radioは3210kHzで出ていたが、送信所をニューサウスウェールズ州Gunnedahに移動するために停波中で、まだGunnedahから送信する許可が降りていない状況である。但し同州のTamworthから1647kHz(400W)で送信する許可は降りているため、米国から送信アンテナと送信機を取り寄せ中である。http://www.uniqueradio.info 上ではストリーミング放送も実施している。WINBよりの送信は毎週金曜日の12:00-13:00に9625kHzで行われる予定である。受信報告はmanager @ uniqueradio.infoで受付る。(WWDXC TP 1261)

◎WRTH2017年版は発行
 英国WRTH社の
Nicholas Hardyman代表は、2017年のWorld Radio TV Hadbookの発行準備に取りかかった。このままの読者数で推移すれば発行を継続できそうであるとしている。WWDXC TP 1261) 1947年以来発行されてきたWRTHも次年の発行可否が毎年取りざたされるようになりました。

◎RZNIが7月末にスケジュール変更 2版新規
 米国のGlenn Hauser氏によるとRadio New Zealand Internationalは7月29日以降再度スケジュール変更を行った。新スケジュールは以下の通りである。
 09:
00-13:58 15720 (AM) 太平洋向 毎日
 13:59-15:58 11725 (AM)
太平洋向 毎日
15:59-19:58 7245 (AM)
太平洋向 毎日
19:59-21:58 7245 (AM)
太平洋向 毎日
21:59-03:58 6170 (AM)
太平洋向 土曜
 21:59-01:50 6170 (AM)
太平洋向 日-金曜
 01:51-03:50 5975 (DRM) クック諸島・トンガ・サモア向 月-土曜
 03:50-04:50 9760 (DRM)
クック諸島・トンガ・サモア向 月-土曜
 03:59-04:58 9700 (AM)
太平洋向 日曜
 04:51-06:50 11690 (DRM) 太平洋向 月-土曜
 04:59-05:58 11725 (AM)
太平洋向 日曜
05:51-09:00 15720 (AM)
太平洋向 毎日
 ドイツのWolfgang Bueschel氏がモニターしたところこのスケジュール通りに出ていなかった場合もあった。(WWDXC TP 1261)



出典の略称 

DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
WRTH: World Radio TV Handbook


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