月刊短波2016年10月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST



◎Radio Menschen & GeschichtenがGavar送信所から特別送信 4版新規
 
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ドイツの
Radio Menschen & Geschichtenが来る10月31日にアルメニアのGavar送信所より特別送信を実施する。スケジュールは以下の通り。
 04:00-05:00 11845 100kW 305度
 放送はドイツ語で欧州西部向である。なお定期放送は毎月最後の日曜日(10月は30日)の18:00-19:00に6045kHz(Nauen送信所、100kW、233度)で行われる。(DXLD 1640) 
「人と歴史」のいう名称のドイツ局です。URLはhttp://www.radiomenschenundgeschichten.de/。

◎トヨタ車のせいでアイスランド長波から中波に切換?  4版追加
 米国のNigel Pimblett氏によると、アイスランドには今まで中波局がなかったが現在同国の公共放送
Rikisutvarpid (RÚV)は中波の666kHzで試験電波(音楽)を発射している。フィンランドのJari Savolainen氏によると、試験電波はReykjavíkのVatnsendi送信所から1kWで発射されている。米国のGlenn Hauser氏によると、RÚVはAM放送として長波の189kHzと207kHzを残していたが、アンテナや送信機の更新コストが重むことと、同国の主要車種であるトヨタ自動車がカーラジオに長波を搭載しなくなったため、RÚVは長波の2波を廃止して中波の666kHzに代替しようとしているためである。(DXLD 1637) 
英国のDavid Kernick氏によると、10月1日現在
RÚVは666kHzで試験送信ではなく第二放送の中継を行っていた。イタリアのMauno Ritola氏によれば666kHzの電波はReykjavikのVatnsendi送信所から1kWで出ており、長波を廃止してアイスランド全国及び周辺海域をカバーするのにどの位の数の中波送信所が必要になるかを調査するのが目的である。2017年には最終決定が行われる予定。(DXLD 1640)アイスランドのように人口密度が低い場所ではFM放送や携帯電話放送はあまり役立たないようです。昔のように短波放送でカバーしたらどうなのでしょうか?

◎BBC中米向DRM試験送信実施 4版新規
 BBCは中米・カリブ海向の初となるDRM試験送信を来たる10月25日及び26日の01:00-03:00に21720kHz(Babcock社Ascension送信所)で実施する。BBC World Serviceの生放送が行われる。(DX REMIX NEWS #971)
◎VOAがハイチ向特別放送 3版新規
 VOAはハリケーン「マシュー(Matthew)」で大きな被害を受けたハイチ向の特別放送を開始した。言語はクレオール語及び英語。送信所はGreenville。スケジュールは以下の通り。
 07:00-11:00 7305
  11:00-21:00 7405
  21:00-01:30 9565
(DX REMIX NEWS 972)

◎台湾国際放送双十国慶節中継放送 3版新規

 10月7日(金)夜の台湾国際放送日本語放送の番組の中で、毎年恒例となっている中華民国建国記念日である双十国慶節の中継放送について告知があった。 それによると、10月10日(月)の11:00~12:00に15680kHzにて蔡英文総統の記念演説を放送する。これとは別に台湾国際放送のサイトで は動画も放送する。http://events.rti.org.tw/ajax/2016/2016dtenday/ja.aspx。(滋賀県 居松重和氏) 中国の国慶節は1949年10月1日の中華人民共和国を成立を祝うものですが、台湾の双十国慶節は1911年10月10日の辛亥革命を祝う ものです。10月10日にちなんで「双十」と言います。

◎アルゼンチンRAE 10月16日より短波放送完全復活へ 
2版新規
 
アルゼンチンRAE(Radiodifusion Argentina al Exteior)の発表によると、長年政府から無視されてきたRAEはこのほど新任のAna Gerschenson局長、Pablo Ciarliero副局長を迎えて再生されることになった。General Pachecoに設置された短波送信機は現在変調機が故障しているが、修理の見通しがついたため15345と11710kHzでの短波放送を復活する。ま た現在放送中の8カ国語の番組も維持され、各言語とも毎日55分の放送+再放送の体制となる。またスマホアプリで簡単に放送が聞こえるようにし、更に podcastも充実させる。webサイトも一新し常に6ジャンルのアルゼンチン音楽(タンゴ、フォーク、ロック、ポップス、ジャズ、クラシック)が聴取 できるようにする。放送のインターバルシグナルも新しいものに改める。
 各言語放送の週間アイテムは概ね同内容(月曜:サッカー・タンゴ、火曜:「国境なきアルゼンチン」・民謡、水曜:話題・「アルゼンチンの道」、木曜:科学技術、金曜:スポーツ・歴史、土曜:Arnaldo Sulaen氏制作のDX番組「Actutualidad DX.com.ar」、今週のまとめ)となる。(WWDXC TP 1269)
  ドイツのDaniel Kaehler氏によると、RAEのストリーミング放送はhttp://player.dcarsat.com.ar/rn_sc_rad35/で行われる。
  ドイツのBernd Alpe氏によると、2016年10月16日より新スケジュールになる予定で、2017年4月まで以下の様に改訂される。
 11710kHz; 09:00-09:55 スペイン語 10:00-10:55 中国語 11:00-11:55 フランス語 12:00-12:55 英語 13:00-13:55 スペイン語
 15345kHz;  19:00-19:55 中国語 20:00-20:55 日本語 21:00-21:55 ポルトガル語 22:00-22:55 スペイン語 03:00-03:55 英語 04:00-04:55 イタリア語 05:00-05:55 フランス語 06:00-06:55 ドイツ語 07:00-07:55 スペイン語 08:00-08:55 ポルトガル語
 放送内容は各言語とも同じでニュース、解説、その曜日のメインアイテム、アルゼンチンタンゴ・音楽または歴史・技術の話題の順となる。(WWDXC TP 1270) 実際には10/6より出ている模様です。なお同局の旧URL(http://rae.com.ar)は不正ソフトウェア警告が出る状態が続いています。

新live streamの画面(既に音楽が流されている)



◎Konstinbroad送信所のA16変更 
2版新規
 
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Sapaceline社経営の同国Konstinbroad送信所から送信されている次の局のA16スケジュールが変更されている。
  Brother HySTAIR 03:05-06:00 6000 50kW 15度 東欧向英語放送はキャンセル
  Denge Kurdistan   04:30-06:00 11600 100kW 90度 西アジア向クルド語放送キャンセル(同一周波数・同時刻でMoldova送信所300kWに切換)
  Radio Biafra  03:00-05:00 11700 100kW 170度 アフリカ西部向英語 (06:00終了を1時間短縮)
 Brother HySTAIRのキャンセルに伴い同一周波数を使用中の
Adygeyan Radio(Armavir送信所、100kW、火・土03:00-04:00 月04:00-05:00)が聞きやすくなった。(WWDXC TP 1270)

◎KBS World Radio英語試験放送 
2版新規
 英国のNick Sharp氏によると、韓国のKBS World Radioは10月3日-9日に英語の試験送信を行う。スケジュールは次の通り。
 23:00-24:00 インド向 10/3 9595 10/4 9665 10/5 7215
  08:00-09:00  アフリカ向 10/7  9570  10/8  9710  10/9  11615
  受信報告はEnglish @ kbs.co.krで受付ける。(WWDXC TP 1270)


◎VladivostokからのRadio Rossii短波・中波中継9月23日で終了
2版新規
 ドイツのKai Ludwig氏によると、台風10号の影響でVladivostokから行われていたRadio Rossiiの臨時短波中継が9月23日で終了した。台風10号では沿海州地域の主要なTV・FM送信所が被害(特に電力供給不能)を受け、特に
Kavalerovo、Chuguevsky、Terneisk地域では一時33,000人がメディアから孤立した状態になった。緊急事態が宣言されたためまず8月31日に810kHzのAM放送が開始された。この模様はhttps://www.youtube.com /watch?v=EBp-NoWuYCQを参照のこと。短波放送の準備には時間がかかり最終的に9月3日に開始された。9月17日にすべての送信機能が復活したため、その後1週間で短波・中波送信を打ち切ることが決定された。(DXLD 1639) 緊急事態に備えて中波、短波送信施設を温存しておいた効果が出た訳ですね。

◎海上気象放送9月30日廃止 
2版新規
 海上保安庁は9月30日正午を以て全国29箇所
(焼 尻島、積丹岬、釧路埼、襟裳岬、 尻屋埼、龍飛埼、魹ケ埼、入道埼、金華山、粟島、犬吠埼、野島埼、石廊埼、八丈島、大王埼、大阪、潮岬、室戸岬、足摺岬、見島、三島、若宮、大瀬埼、越前 岬、多古鼻、舳倉島、都井岬、八重瀬、宮古島)から1670.5kHzで行われてきた海上気象通報を廃止した。他の通信方法の発達で利用率が著しく低下し たための措置。(海上保安庁) 60年以上に渡り灯台放送として親しまれました。 

◎Radio Gloria International 10月23日の放送予定 
2版新規
 Radio Gloria Internationalの
Manuel Méndez氏によると、同局はA16シーズンでは毎月第4土曜日に放送しているが、A16シーズン最後となる来る10月23日には以下のスケジュールで放送する。
 15:00-16:00 9485
  16:00-17:00 7265
  17:00-18:00 9485
  18:00-19:00 7310
  http://
Shortwaveservice.comでは18:00-19:00、http://Coloradio.org及びhttp://laut.fm/jukeboxでは翌日の00:00-02:00にインターネット放送も行われる。更にhttp://websdr.ewi.utwente.nl:8901では短波と同時放送が行われる。(DXLD 1639)

Marconi Radio InternationalのA16スケジュール 2版新規
 
Marconi Radio Internationalは10月末までは以下のスケジュールで放送する。
 毎週水曜日のみ 02:00-06:00 7700USB (100W)
  放送内容は欧州各国の短波局で昔行われていた英語のDXショー形式のもので、「Italian Short Wave Panoram」(イタリア語バージョン「Panorama Onde Corte」もあり)、「Mailbag」(イタリア語バージョン「La Posta degli ascoltatori」もあり)等である。IDは英語、イタリア語、フランス語、ドイツ語、ルーマニア語、スペイン語、カタロニア語で出る。また facebook「MRI World」(https://www.facebook.com/mriworld)も開設されている。mp3形式の録音ファイルを添付した受信報告を 歓迎する。送り先は
marconiradiointernational @ gmail.com、QSLカードは郵便で送られるので必ず住所氏名を記入すること。(DXLD 1639)

◎Falklands Radioがwebページ更新URLも変更

 英国のDavid Kernick氏によると、旧称Falkland Islands Radio Serviceは公式に「Falklands Radio」と改称した模様で、webサイトの内容もURLも変更されている。新しいURLはhttp://www.radio.co.fk/で、オー ディオストリーミングが提供されている。9月2日に確認したところでは19:00にBFBSのニュース中継があり、19:10より独自制作の朝番組となっ た。(WWDXC TP 1266) 空中波はFMの他530kHz(15kW)で出ていますのでお近くにお寄りになった節にはどうぞ。



◎Voice of Greeceの連絡先
 オーストリアのPatrick Robic氏によると、Voice of Greeceへの受信報告等はHead of Network Development & Operation ERT S.A.のDr. Dimitris K. Gazidellisが窓口となっている。氏のE-mailはdgazidellis  @ ert.grである。(WWDXC TP 1266)

◎Kang Guru Indonesiaの終焉が迫る
 米国のRon Howard氏によると、オーストラリアで制作されたインドネシア向英語教育番組Kang Guru Indonesiaは現在も週1回木曜日の21:35-22:05にRRIで放送されているが、従来の制作団体(Indonesia Australia Language Foundationであった)が手を引き、webサイト等は縮小されており、今後新規の番組は制作されない模様である。現在は前放送されたものの再放送 が行われているに過ぎない。1976年から40年間継続されたこの活動も終焉の時を迎えそうである。(WWDXC TP 1266) この種の番組は収益性がないからでしょう。

◎Radio Bahrain情報
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、Radio Bahrainの英語番組が23:45-02:59に9745kHzで確認された。00:00-00:05には英語ニュース、他は英米のヒットチャートであった。(DXLD 1635)

◎ボリビアRadio Lípez短波放送再開
 米国のGlenn Hauser氏によると、4796kHzでボリビアUyuniのRadio Lípezが放送を再開した。ロシアのEduard Korsakov氏が8月30日の11:45-12:02に気付いた。この局は1年以上QRTしていた。旧称のRadio Mallkuという名を使用しているリストもある。(DXLD 1635)

◎エチオピア秘密局Radio Al-Mukhtar
  ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、TDFのIssoudun送信所よりエチオピア向秘密局Radio Al-Mukhtarが次のように放送されている。00:30からの放送にはBSKSAがQRMするので注意。
 水曜日 00:00-00:30 15205 100kW 125度 アラビア語
 水曜日 00:30-01:00 15205 100kW 125度 ティグリナ語
(DXLD 1635)

◎パラオのFM放送局
 米国のRobertas Pogorelis氏はパラオを訪問して次のFM放送局を確認した。出力は400-450W、送信所は特記のない限りKoror。日本製の古いFM送信機 を使っているため多くの局は90MHz以下の周波数で出ている。VLFM局以外は24時間放送である。
 87.9 T8AA-FM 現地政府経営の局 .
 88.5 WWFM 89.5MHzとパラ 英語の歌、パラオ語の話 450W
 88.9 KRFM 英語の歌
 89.5 WWFM. 首都Melekeokより450Wで放送
 89.9 PWFM Palau Wave Radio 音楽と公共情報
 97.5 VLFM   The Voice of Love   英語の歌 新局らしい 現地時間23時前に終了
 102.5 T8WH  英語の賛美歌 短波と同じMedorn送信所から
 なお中波放送は最後の局が2012年末に台風の被害で閉局して以来存在していない。(DXLD 1635)

◎Miami開催HFCC会議の資料入手先
 インドのAlokesh Gupta氏によると、Miamiで開催されたB16 HFCC調整会議で発表された資料の一部が以下のURLより入手できる。
 Voice of Hope http://hfcc.org/doc/HFCC_REP_2016-005-B16-presentation_Voice_of_Hope.pdf
 ITU  http://hfcc.org/doc/HFCC_REP_2016-002-B16-ITU_presentation_HFBC_Ilham_Ghazi.pdf
 ITU  http://hfcc.org/doc/HFCC_REP_2016-004-B16-ITU_presentation_WRC_15_outcomes.pdf
  Continental Electronics 70 years   http://hfcc.org/doc/HFCC_REP_2016-003-B16-CEC_presentation_70_Years.pdf
(DXLD 1635)

◎Radio Mosoj Chaski世界各地で受信される
 ボリビアの90mb局Radio Mosojo Chaskiが世界各地で受信されている。周波数は3310kHz。
 オーストラリアのDavid Sharp氏は19:37に、米国のRobert Wilkiner氏は18:08に、スペインのManual Mendez氏は08:35にそれぞれ受信出来た。(WWDXC TP 1267)

◎ハンガリー高出力中波送信機を更新
 英国のMike Barraclough氏によると、ハンガリー国営送信会社Antenna HungariaのSolt送信所には1977年に5基のNautel社製NX400送信機(各400kW)が設置され、これらを結合することで欧州最大 の2000kW送信を行ってきた。周波数540kHzの波は高出力のため欧州各地で受信された。しかし設置後40年を経たこと、真空管を使用した旧式であ ることからこのほど更新されることになり、同じNautel社のNX2000ソリッドステート式2000kW送信機に入れ替えられることが決定し、8月 30日に正式発注が行われた。新送信機の運用開始は2017年秋の予定である。(WWDXC TP 1267)
 
◎ノルウェイBergen LKB LLE送信所強化
 Radio Northen StarのSvenn Martinsen氏にようると、同局のBergen LKB LLE送信所ではこのほど4基の送信機の増強を実施し、9月以降は以下の陣容で運用する。
 LLE-2 1314kHz 250W(通常は180W) 免許出力1kW
 LLE-3   5985kHz 100W(通常はUSB25W) 免許出力1kW
  LLE-4  1611kHz 250/125W(USBでは65W) 免許出力1kW
 LLE-FM 103.8MHz 50W FM仮免許出力126W
 受信報告はreport @ bergenkringkaster.noまたは1000 @ northernstar.noで受け付ける。(WWDXC TP 1267)

◎Babcock Ascension送信所のE-mailアドレス
 ドイツのJens F. Hofstadt氏によると、Babcock社のAscension送信所責任者のE-mail連絡先は次のようになっている。
 kerry.benjamin @ babcock.co.ac
 glen.yon @ babcock.co.ac
 Shelley.Knipe @ babcock.co.ac(DXLD 1636)
◎ブラジルの90mb局Radio Municipal
 米国のDave Valko氏によると、90mbのブラジル局の内3375kHzのRadio Municipalが元気である。8月下旬18-19時にポピュラー音楽、話、IDを伴って確認できた。ニュージーランドの
Theo Donnelly氏がIan Wells氏より聞いたところでは、同局への受信報告に対してアナウンサーのGilliard Henrique氏から返信があった。外国からの受信報告は珍しいらしく、ポルトガル語に翻訳して番組で紹介されたそうである。同氏のE-mailはgilliardsh @ hotmail.comである。(DXLD 1636) 南部ウルグアイとの国境に近いRio Grande do Sul州のTenente Portelaにあり、中波620kHzを中継しています。なおスマホのTune-inアプリでも受信出来ます。
◎チリからも「東京ローズ」
 チリのClaudio Galaz氏によると、同国の短波海賊局RCWは6925kHzで07:00に「東京ローズ」(La Rosa de Tokio)というDXer向番組を放送中である。(DXLD 1636)

◎Radio Congoが復活
 ドイツのThorsten Hallmann氏、スペインのManuel Méndez氏によると、QRTしていたRadio Congo(Brazzaville)が6115kHzで9月2日から復活した。同日の放送時間は03:00(s/on)-04:00(s/off)であったが、9月4日には04:57まで放送が延長された。言語はフランス語で、終了間際にIDが出る。但し出ていない日もある。(DXLD 1636)
shuuryou

◎AIR各局のDRMシフト+9kHzに変更
 インドのJose Jocob氏によると、インドAIRのDRM放送(中波)は従来AMの周波数+10kHzに同時に出ていたが、このほど規則が改正され+9kHzに変更された。現在DRM放送を行っている局の周波数リストはhttp://allindiaradio.gov.in/Oppurtunities/Tenders/Documents/Revised%20update%20for%20DRM%20TransmittersMW%2026082016.pdfに掲載されている。(DXLD 1636) 31局33波でAMとDRMが同時送信されています。掲載されているのは以下の局です。地名、AM周波数、DRM周波数、中継されている内容の順。
Ahmedabad 846 855 Ahmedabad Rainbow India Ajmer 603 612 Ajmer Rainbow India Bengaluru 612 621 Bengaluru FM Gold Barmer 1458 1467 Barmer VBS Mumbai Bikaner 1395 1404 Bikaner VBS Mumbai Chennai-A 720 729 Chennai-A Ragam Channel Chinsurah 594 603 Moitree Channel ESD Services & Rainbow India Delhi-A 819 828 Delhi-A FM Gold Dharwad 765 774 Dharwad Rainbow India Dibrugarh 567 576 Dibrugarh VBS Mumbai Guwahati-B 1035 1044 Guwahati-B Rainbow India Itanagar 675 684 Itanagar Rainbow India Jabalpur 801 810 Jabalpur Rainbow India Jallandhar 873 882 Jallandhar FM Gold Jammu 990 999 Jammu Rainbow India Kolkata-A 657 666 Kolkata-A FM Gold(Kolkata) Kolkata-B 1008 1017 Kolkata-B FM Rainbow(Kolkata) Lucknow 747 756 Lucknow FM Gold Mumbai-A 1044 1053 Mumbai-A DTH Hindi Mumbai-B 558 567 Mumbai-B DTH Marathi Panaji 1287 1296 Panaji FM Gold Passighat 1062 1071 Passighat VBS Mumbai Patna 621 630 Patna Rainbow India Pune 792 801 Pune Rainbow India Rajkot 810 819 Rajkot Rainbow India Rajkot 1071 1080 ESD Prog. VBS / URDU Ranchi 549 558 Ranchi Rainbow India Siliguri 711 720 Siliguri Rainbow India Suratgarh 918 927 Suratgarh VBS Mumbai Tawang 1521 1530 Tawang VBS Mumbai Trichirapalli 936 945 Trichirapalli VBS Chennai Varanasi 1242 1251 Varanasi VBS Mumbai Vijayawada 837 846 Vijayawada FM Gold
 また次の2局ではDRM2チャンネルによる同時放送が行われています。
Chennai-C 783kHz(20 kW) 11:25-22:35 23:30-04:40 ➀Vividh Bharati ➁Chennai FM Rainbow
Delhi-C 1368kHz(20kW) 11:25-16:30 17:30-23:00 23:45-04:40 ➀Vividh Bharati ➁FM Rainbow(Delhi)

◎Marshall諸島V7AB局増力
 ニュージーランドのBryan Clark氏によると、Marshall諸島の中波局V7AB(1098kHz)が8月24日よりNautel製新型送信機から出力を25kWに増力して出て来ている。放送開始は03時過ぎ、放送終了は20:30頃である。言語は英語・現地語、19:00にRNZの、20:00にRNZIのニュースが出る。(DXLD 1636)

スマホ用アプリで直接聞くこともできる



◎RNZIのRangitaiki送信所雪で被害
 NZ DX Times9月号によると、Radio New Zealand InternationalのRangitaiki送信所は8月初めに降った大雪で被害を受けた。同送信所は北島のRangitaiki平原にあるが、降雪で送信所に通じるNapier-Taupo道路が閉鎖されアクセスできなくなった。送信所に電力を供給する33kVの送電線鉄塔が倒壊、送電が一時停止された。送電停止期間中、送信所はディーゼル発電装置により電力を自己供給して送信を継続した。(DXLD 1636)

◎QSL Window
ブラジルのRudolf Grimm氏によると、氏のグループはhttp://dxways-br.blogspot.com上の「QSL Window」に最新のQSL情報を掲載している。郵送のものだけでなく、eQSLも掲載している。(DXLD 1636) pdfファイルに直接アクセスするにはhttps://drive.google.com/file/d/0B2iEncNE25rNNXl5aTBPdzl5X0E/viewへ。ブラジルの長波NDB局など珍局ばかりが46ページに渡り掲載されています。




◎Radio Cubaの2016年送信所リスト公開
 スペインのMauricio Molano Sanchez氏によると、Radio Cubaは最近立ち上げたwebサイト上にキューバ国内の中波・短波・FM・TVの送信所及びネットワークの情報を公開した。
http://www.radiocuba.cu/Sitiowebで示される地図上の地点をクリックするとその地点にある送信所の周波数が表示される。氏はこのデータを元に地点・周波数・出力を一覧表にまとめた資料をdpf形式でhttp://moladx.blogspot.com.es/2016/09/radiocuba-2016-listas-de-om-y-fm-mw-and.html上に公開した。(WWDXC TP 1268)





◎新HAARP送信施設の概要
 CIDX Messenger9月号によると、アラスカの
High-Frequency Active Auroral Research Program (HAARP)送信施設はAlaska Fairbanks大学(UAF)と同大学地球物理学研究所によって2017年に再開されることが決定したが、その概要が明らかになった。720基あった真空管式10kW送信機の半数は撤去され、残り360基は真空管を新品に入れ替えて活用する。また2014年以降使用されていない発電施設については5基の3MW発電機がそのまま利用できることが判明した。上空に打ち上げたイオン観測機器「Digisonde」からの情報をオンラインで提供する仕組みは、いくつかの機器を修理した後に実現する。またアマチュアを含めて電離層を研究したい人々と協力して新しい観測を行いたいとしている。1990年代初めに3億ドルを投じて建設されたHAARP施設は、30エーカーのアンテナ敷地に総計出力5GWの送信機が設置され、当時敵対していた共産主義国家に悪天候をもたらしたり、地震を引き起こすプロジェクトに使用されたと噂された。FCCからは2650-2850、3155-3400、4438-4650、4750-4995、5005-5450、5730-5950、7300-8100kHzを使用する電波実験局WI2XFX、及び1-40MHzを使用する電離層観測局WI2XDVとして免許が下されている。8月には施設を管理していた米国空軍からUAFに管理が正式に移管され、8月27日にはUAFの主催で公開見学説明会が行われた。HAARPの説明ビデオはhttps://www.youtube.com/watch?v=SToVBicIrJUを参照のこと。(DXLD 1637)

◎Kostinbrodの旧式送信機から出ている放送局
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、同国Kostinbrod送信所には60年前に製造された旧式ソ連製100kW送信機(50kW送信機を2台結合して100kWを出している)があり、未だに次の局が送信されている。これらの送信時には2倍波も強力に出ている。
 Brother HySTAIRical 22:00-01:55 11810 126度 中東向英語  04:00-06:00 12075 30度 北米東部向英語
 Bible Voice Broadcasting 02:00-03:00 12075 90度 イラン向ペルシャ語
 End Times Coming ETC Radio(旧称Catholics For Christ) 03:01-03:31 12075 90度 西アジア向英語
(DXLD 1637) 真空管はどのように調達しているのでしょうか?


◎Kansas CityジョイントDXコンベンション2016報告
 米国のGlenn Hauser氏によると、IRCA(International Radio Club of America)、NRC(National Radio Club)、WTFDA(Worldwide TV-FM DX Association)、DECALCOMANIAのジョイントDXコンベンションが去る9月9-11日にKansas Cityで開催された。印象的であったのはMiamiやLos Anglesなどの遠方から盲人のDXerが参加していたことで、彼らには常に他のDXerが付き添って必要な時は手助けを行っていた。中波・FM受信用アンテナに関する特別発表(IRCAからは新考案の「D-KAZ antena」の説明があった)、FCCのGrand Island NE監視局(リモート監視が行われている)見学などが実施された。
(DXLD 1637) DECALCOMANIAは放送局のステッカー販促グッズ等を集めるのが趣味の人々のクラブでANARCに加盟しています。 

◎TWRがベニンParakou送信所の送信機を追加予定
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、Trans World RadioはベニンのParakou送信所に200kW中波送信機を追加導入する計画である。同送信所には2008年に1基目の100kW中波送信機が導入されて1566kHzで運用中である。当初短波送信機を追加導入する予定であったが中波送信機に落ち着いた模様である。周波数はまだ発表されていない。(WWDXC TP 1269)

◎エリトリア7175kHz復活  2版追加
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、Voice of Broad Mass Eritreaの7175kHzが9月14日より復活した。受信出来たのは12-14時頃と24時頃であった。アムハリ語で現地音楽が多い。当初ジャミングは掛けられていなかったが、9月22日以降はホワイトジャミングが強力に掛けられている。周波数は3-4Hzづつ変動している。(WWDXC TP 1269)

ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、同局のスケジュールは次のようであった。出力は100kW。
 23:00-03:00 7175 アムハリ語・アファールオロモ語
 03:00-03:33 7175 アラビア語 国歌で終了
(DXLD 1369)
 サウジアラビアの
Jawahar氏がモニターした結果では、7175kHzの放送時間は12:00-17:30、21:30-03:45で途中エチオピアからのホワイトノイズジャミング(24kHz幅で出ている)を受ける。また7145kHzでも同一時間帯に受信出来、こちらにはジャミングが掛かっていないが、HAM局の混信が多い。(WWDXC TP 1270)

◎Deutschlandradioが来年名称変更
 ドイツの全国公営放送Deutschlandradioは2017年に名称を
「Deutchlandfunk」に変更する予定である。同社のネットワークの内「Deutschlandradio Kultur」(ベルリンのスタジオから放送)は「Deutschlandfunk Kultur」、「DR Radio Wissen」(ケルンのスタジオから若者向にデジタル放送は「Detschlandfunk Nova」と改名される。ケルンのスタジオから放送されているメインチャンネルの「Deutchlandfunk」の名称にブランド名も統一するのが目的である。(WWDXC TP 1269)

 


出典の略称 

DXLD: DX Listening Digest
DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
NDXC: Nagoya DXers' Circle
ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
WRTH: World Radio TV Handbook


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