月刊短波2016年11月号(第3版)


Radio Menschen & GeschichtenがErevanより特別送信 3版新規
 ドイツのChristian Milling氏によると、同国のRadio Menschen & Geschichtenは来る11月29日にErevan-Gavar送信所より特別短波送信を実施する。出力は100kW。スケジュールは以下の通り。
  05:00-05:30 6005 スカンジナビア・英国向
  11:30-12:00 7250 北米向(英語)
 放送内容はリトアニアのRimantas Pleikys氏(ジャミングに関する本の著者で、ジャミングのドキュメンタリー映画を制作)とのジャミングについての対談。受信報告はinfo @ shortwaveservice.comまで。
(WWDXC BC-DX Topnews 11/23)  

◎Radio Mi AmigoがErevenから特別送信 3 版新規
 
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio Mi Amigoは来る11月28日の04:00-06:00に6145kHz(100kW、305度)でEreven-Gavar送信所より欧州西部向特別短 波送信を行う。番組は英語。(DXLD 1646)

◎Mighty KBC Radio特別送信 
2 版新規
 ブルガリアのIvo Ivanov氏にyるとMighty KBC Radioは年内に次のような特別送信を行う。送信所はNauen、出力100kW、240度(欧州西部向)、放送は英語。
 11月27日 21:00-22:00  6095
  12月25日  18:00-01:00 6095
(DXLD 1644)

◎VOA RadiogramのB16スケジュール 2 版新規
 ドイツのRoger Thauer氏によれば、GreenvilleのEdward R. Murrow送信所から行われているVOA RadiogramのB16スケジュールは次のようになっている。
 土曜  18:30-19:00 5865
  日曜  01:00-01:30 17580
  日曜  11:30-12:00 5745
  月曜  04:30-05:00 15670
(WWDXC TP 1275)

◎VOHのLusaka送信所がダウン 2 版新規
  Voice of HopeのRay Robinson氏によると、同局のザンビアLusaka送信所の西アフリカ向11680/13680kHz用送信機の部品が故障したしたため10月31 日より送信不能となっている。復旧を急いでいるが短期間受信出来ない可能性がある。9680kHz用送信機は稼働している。復旧するまでは 9680kHz で受信するかインターネット放送(TuneInで聴取可能)を利用して欲しい。(WWDXC TP 1275)

◎Radio SymbanがVHF NASバンドに出現!

 オーストラリアのBrian Powell氏によると、同国のRadio SymbanはSydney地域のVHF NASバンドで放送を復活した。周波数は151.675MHz(NFM)で9月28日の10:47頃に確認した。短波の2368.5kHzは出ていない。 なおSamoa FMも151.650MHzで受信されている。(DXLD 1639) VHF NASバンド(NAS: Narrowband Area Service)はオーストラリアで148-174MHzでローカル向NFM(狭帯域FM)放送に許可されているバンドです。100W程度の送信機が市販 されています。

◎International Radio BelarusはYouTubeをプラトフォームに
 RusDXがOnAir.ruからの情報として伝えたところによると、International Radio Belarusは中国、ロシアとの協力により今後はYouTubeをプラトフォームとした放送に注力する。現在8カ国語(白ロシア語、ロシア語、ポーラン ド語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語)で放送中だが、YouTube上に専用の放送チャンネルを新設、Facebookや WeChat を併用して放送を強化するという。(DXLD 1639) 後述のようにKall-Krekel送信所からは短波放送も行っています。

You Tube上での画面


◎消えたWorld Radio NetworkのURL
 英国のDave Kenny氏によると、同国にあったWorld Radio Network(WRN)は昨年にBabcok社に買収され、Babcock社が衛星放送等の中継業務を引き継いでいる。現在も衛星放送内で連絡先として 「wrn.org」を案内しているが、このURL(http://www/wrn.org)は既に使用されておらず聴取者に混乱が生じている。こ の件についてBabcock社に問い合わせたとこ ろ、明確な回答は得られなかった。URLの廃止でpodcastも提供されなくなっておる。(DXLD 1639) http://tunein.comでは現在でもWRNの番組を聴取できます。

◎1566kHzのHLAZ日本語放送向に新たなジャミング出現?
 米国のGary DeBock氏によると、9月20日より新たなパルス形式のジャミングが1566kHzに出現し、同周波数のHLAZの日本語放送と混信するようになっ た。従来中国の延辺に1566kHz用のジャミング送信機があることが知られており、そのターゲットはHLAZの中国語放送 (21:00-21:30)と されてきたが、今回の新形式ジャミングは21:30からの日本語放送もターゲットにしている模様である。延辺のジャミング送信所は半年ほど活動を 停止した 後に復活したといわれ試験送信を行っているとの推測が一般的である。北朝鮮は昨年より黄海南道の安岳(アナック)に新たなジャミング用送信塔を建 設したこ とが確認されており、こちらからの新型ジャミングの可能性も残ってはいる。パルスは700Hzの信号が2秒間隔で繰り返される形式で、毎日 21:00-22:00 に観測され、22:00時頃に最強となる。(DXLD 1639)
 Gary DeBock氏の中国説に対してChris Kadlec氏は北朝鮮説を唱えている。その根拠は日本語放送に対して出されているパルスジャミングの音質である、これは北朝鮮が1467kHzのKBS 木浦に北朝鮮が掛けているジャミングの音と同内容である。北朝鮮のジャミングはHLAZに対して24時間発射され放しという意見である。 (DXLD 1640) 済州島から東にビームを向けたHLAZの日本語放送は更に米国でも受信出来るので、日本語放送に掛かっていると判断されたのかも知れません。

◎TWR-SomaliaのQSL
 カナダのEdward Kusalik氏によると、Grigoripol送信所から15105kHzで行われている、Trans World Radio Somaliaの放送に対してTWR-AfricaよりeQSL(pdf形式)が発行された。発行者はLorraine Stavropoulos氏、同氏のE-mailはlstavrop @ twr.orgである。(DXLD 1639)

◎カナダ放送局リスト公開
 カナダの全AM/FM局のリストが公開されている。Andy Reid氏の制作によるもので、CBCや短波局も含む全局について、地域別に、所在地、周波数、コールサイン、局名、番組形式、出力が記載されている。同 氏は修正があればcradiodir @ gmail.comまで知らせて欲しいと言っている。URLはhttp://www.canadianradiodirectory.com。(DXLD 1639)

◎Radio Station List
 世界の主要な放送局のwebサイトを案内した「Radio Station List」が公開されている。国別・周波数ジャンル(AM/FM/SW)別に放送局名をクリックすると、その局のURLに直接ジャンプする。http: //www.radiostationworld.com/default.aspx。(DXLD 1639)

◎Radio Tiranaが1395kHzの中波放送廃止に
 Radio Tiranaの発表によると、海外放送向に使用している1395kHz(Fllaka送信所、330度、500kW)を2017年1月1日より廃止する。 廃止対象には同周波数でTrans World Radioが中継している分(火-土曜 04:30-06:45、日・月曜 04:50-06:45)も含まれる。B16スケジュールでは主として欧州東部・中部・北部向のハンガリー語、ポーランド語、クロアチア語、ボスニア語、 セルビア語の放送用に短波とともに使用されている。なおFllake送信所は1967年に中国が建設したものである。(WWDXC TP 1271)
  ロシアのVasily Gulyaev氏によると、1395kHzを使用していたTrans World Radioは一部を1月1日以降他の送信所に振り替る。ポーランド語放送はMonte Carlo送信所より1467kHzの放送となる。クロアチア語放送は現地でのFM中継のみとなり。ルーマニア語放送はPridnestrovie 送信所より999kHzで放送される。1458kHzで行われている放送は継続する。(DXLD 1642)

◎Unique Radio短波放送復活 ~ WINB中継は中止
 米国のBruce W. Churchill氏によると、9月25日の17:25にオーストラリアのUnique Radioが3210kHzで復活しているのを、Brisbaneのリモペルで確認した。但しBrisbaneでも信号は不安定で弱い状態であった。 (WWDXC TP 1271) 
   カナダのRichard Langley氏によると、オーストラリアのUnique Radioは9月末に3210kHzに復帰したが、それに伴い毎週土曜日の20:00に米国WINB局より行われていた「国際中継」を中止した。 (DXLD 1641)
 
◎TDFがRadio Japanの中継にカエル音
 ブルガリアのRuman Pankov氏によると、TDFのIssoudun送信所から中継されているRadio Japanの放送(14:00-14:30 英語 11970、15:00-15:30 アラビア語、02:00-04:00 11945)が長年に渡り誤って故障した送信機から送信されていたことが判明した。故障した送信機からの送信音にはカエルの鳴くような「クワッ クワッ  クワッ」という音声が重なって聞こえる。(WWDXC TP 1271) モニターしていなかったのでしょうか? ドイツ民謡「かえるの合唱」に歌われている欧州のカエルの鳴き声ですね。

◎Radio Mi Amigo B16試験放送
 ハンガリーのHorst Mehrlich氏によると、スペインのRadio Mi Amigoは来る10月30日より、ドイツKall送信所より毎日17:00-02:00に6085kHzで試験送信を行う。但しこれは短期間で11月に は定期スケジュールで放送する見込みである。またバンド内汚染を防ぐため特殊な変調方式を使用する予定だが音調には影響がないと思われる。また従 来の 9560kHzは少なくとも11月30日迄は使用しない。(WWDXC TP 1271)

◎BabcockのWofferton送信所から直接QSL
 米国のRich D'Angelo氏によると、Babcock社のWofferton送信所は試験送信(12065kHzで出ていた)に対しては受信証を発行している。発 行者はSenior Transmitter EngineerのDave氏(アマチュア無線家G4OYX)であったが、最近引退してしまった。E-mailはtransmissiontest @ gmail.comである。(WWDXC TP 1271)
 
◎VOH-Africa2台目の短波送信機使用開始
 ザンビアのVoice of Hope-Africaは2台目の短波送信機の整備を終え、315度のログペリアンテナを使用して11680、13680kHzで電波の発射を開始した、 送信出力は100kW。1台目の送信機からの9680kHz(無指向性、100kW)もパラで使用される。その結果スケジュールは以下の通りとな る。すべ て英語。9680kHzは主として南米向、11690/13680kHzはアフリカ西部向である。
 平日 14:00-17:00 11680 9680
 土日 21:00-02:00 13680 9680
  なお同時にhttp://www.voiceofhope.com/player1.htmlでストリーミング放送を行う。
 また同局がHFCC会議で行ったプレゼンテーションの内容がhttp://www.hfcc.org/上(B16 Miamiの項)でpdf文書としてHFCC_REP_2016-005-B16-presentation_Voice_of_Hope.pdfで公開 されている。(WWDXC TP 1271)

◎EDXC会議2016の報告
 デンマークDSWCIのAnker Petersen氏によれば、EDXC会議2016はBritish DX Club(BDXC)をホストとして去る9月9-13日に英国Manchesterで開催された。特に尽力したのは現地在住のBDXCメンバーである Chrissy Brand女史であった。参加者は7ヵ国43名であった。会議は9月10日の10時に会場のCastlefield HotelでChrissy Brand女史により開会が宣言され、最初にKari Kivekaes氏からEDXCの状況についての説明があり、次回2018年の会議がフィンランドで開催されることが発表された。会議で発表された主な主 題・発表者や見学等のイベントは次の通り。
  ・フィランドのJukka Kotovirta氏: FM DXingの成果、特に中国のFM局受信について
 ・York大学のDavid Clayton教授: 1948-1953年にローデシアの黒人向に制作された安価な電池式真空管短波ラジオ
 ・All Manchester Community RadioのEd Connole,氏: 当地のコミュニティFM放送の歴史と現状について
 ・York大学のDavid Clayton教授: 国際的な無線史編纂プロジェクト
 ・市内SalfordのMedia City(BBC新スタジオ等がある)の見学
 ・地元在住のChrissy Brand女史: パリの欧州放送連合(EBU)で議論されている話題、ミラノで開催された国際ラジオ祭
 ・イタリアのDario Monferin氏: DSWCIのRoberto Pavanello氏とともに行ったカナダ放送局ツアー
 ・BDXCのDan Goldfarb氏: 1920年以降世界で立てられた1kW出力以上の中波送信鉄塔に関する調査研究
 ・フィンランドのJopi Nyman教授: 海賊局の傾向とその社会的影響
 ・英国のDave Kenny氏: 1992年以降のDXペディションとその成果
 ・フィンランドのJan-Mikael Nurmela及びRisto Vaehaekainu氏: フィンランドの「短波の都」Tampere(Helsinkiから列車で2時間)で2017年8月18-20日に開催される 次回EDXC(2017)の案内
 ・マンチェスター歴史地区ウォーキングツアー
 ・晩餐会とその後の自己紹介会
 ・地元FM局Key103及びGavdio見学、Moorside Edge中波送信所、Holme Moss FM送信所見学
(WWDXC TP 1271)

◎Radio Pushkaが放送開始
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、ロシアのオルタナティブ音楽を専門に放送するRadio Pushkaは10月24日(月)より毎週月曜日の05:00より6070kHz(Channel292、ドイツRohrbach送信所、10kW)で放 送を開始する。ロシアのアマチュア集団による音楽局で、「ウォッカとバラライカだけがロシアじゃない」との意気込みで放送に臨むとのこと。 (WWDXC TP 1271)
 RusDXによると、同局のfacebookはhttps://www.facebook.com/radiopushka /?fref=ts、ブログ はhttp://radiopushka.blogspot.pt、Eメールはradiopushka @ gmail.comである。また通常のAM放送の他、デジモード(文字・画像放送)も実施する予定で。デジモード放送に対する受信報告には特別QSLカー ドを発行する。(DXLD 1640) ロシア語で「пушка」は「大砲」のこと。電離層に短波で「ぶち込む」のでこの名前だそうです。

Radio Pushkaのロゴ


◎Radio BahrainよりeQSL
 イタリアのAntonello Napolitano氏はRadio Bahrainよりpdf形式のeQSLを受け取った。taffairs @ iaa.gov.bhに送った受信報告には直後に受領通知が届いた。txob @ iaa.gov.bh及びinfo @ iaa.bhにも送付したが制限がかかっており受領されなかった。返信はDirectorate of Transmission & Outside Broadcast Office(E-mail TOB_dir @ iaa.gov bh)より届いた。ブルガリアのRumen Pankov氏によると、同局は9745kHzで00:00に英語ニュースを放送しているのが受信された。(DXLD 1640) H3EのUSBモードを使用しているそうです。

◎CRIの開始メロディーが商標登録される
 ABUによると、中国China Radio Internationalは5月14日、同局の開始メロディーを商標登録した。音声を商標登録したのは中国では最初のケースである。他局等が同じメロ ディーを長期間繰り返し使用すると商標権違反となるが、違反を立証するには常に監視して長期間繰り返し使っている事の証拠を確保しておく必要があ る。 (DXLD 1640) 1998年7月1日より使用されている40秒の開始メロディーだそうです。

◎Quito直接のHCJBドイツ語放送終了に
  オーストリアのGerald Kallinger氏によると、HCJBドイツ語放送の内6050kHzでQuitoから直接行っている分を2016年いっぱいで終了させる。ドイツ語放 送の終了でQuitoのPico Pichincha送信所からはHCJBのインディオ言語の放送のみは行われることになる。同送信所は少なくとも2017年中は維持される見込みである。 Qiutoからのドイツ語放送は1953年より行われていた。(DXLD 1640)

◎Deutscher Wetterdienstが9月末よりQRT
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ドイツDeutscher Wetterdienstの気象放送が9月23日以降出ていない。同局は6180kHz(Pinnesburg送信所、10kW、CUSB)で 15:04-15:30、21:04-21:30、05:04-05:30に出ていた。(DXLD 1640)

◎ドイツ海岸局DP07について
 NZ DX Times 10月号によると、ドイツ気象局DP07について次のような情報が得られた。DP07は「Delta Papa Zero Seven」と発音する民営の海岸局である。経営者兼オペレーターはハンブルグ在住の
Reiner Dietze氏。DP07のコールサインはITU及び国内規則に則ってつけられたものである。運用開始は2000年で、当時は「ドイツのスポーツ・ナビ ゲーション局」として、海上の船舶にスポーツ関連の情報はを他の海上情報とともに船舶VHF・FM電波で届けていた。海岸局Norddeich Radioが廃止された後は同局で行われていた気象通報サービス等を同じ形式で船舶VHF・FM電波によって行っていた。ドイツの中波局が消滅す るにに伴 い、2015年4月よりKakk-Kerel送信所より短波でも放送するようになった。現在短波による気象通報は次の時間と周波数で行われてい る。
 毎日  16:30 7310 9560
  月-土曜 21:00 7310 9560
  日曜 21:00 9560
(DXLD 1640)

◎DWの電波にエチオピアからジャミング
 Deutsche Welleアムハリ語部の Ludger Schadomsky部長は、同局のアムハリ語放送に8月中旬以降エチオピアからのジャミングが掛けられていることを確認した。DWの放送ににジャミング をかけている国は中国、イランに続き3ヵ国目である。(DXLD 1640)

◎RTE長波廃止2017年と決定
 英国のJohn Walsh氏によると、アイルランドのRTEは英国在住のアイルランド人等からの反対で延期していた252kHzの長波放送の廃止について「感想」を求め ている。求めているのは「感想」で あり、それで廃止の結論が覆ることはないとしている。また(廃止前提のため)アルジェリアとの混信を避けるために261kHzに変更する考えもな いとしている。 (DXLD 1640)
  英国のMike Barraclough氏によると、RTEは2017年に252kHzの長波サービスを廃止すると正式に発表した。この結論は外務省、商務省、英国のアイ ルランド人コミュニティからなる協議会で論議した結果であり、協議会の許可無しに覆ることはない。どうしても引き続き聞きたい人は http://www.rte.ieを参照のこと。(WWDXC TP 1272)

◎BBC iPlayerの利用には認証が必要に
 BBCは国内のスマホ利用リスナーに提供している携帯電話放送iPlayerについて、2017年より認証されたIDでログインしないと利用で きないよ うにする。TVの受信料を支払っていればIDを取得できる。BBCではiPlayerで受信料支払を強制するのが目的ではないとしている。今回の 狙いは利 用者の居住地を的確に把握し、その地域向のサービスのみを受信出来るようにすることとされている。現在のiPlayerは英国内居住者であれば E- mailアドレスさえ届ければ利用できるようになっている。(DXLD 1640) リスナーの地域を判断しその地域向放送しか出来ないようになっていましたが、VPN等を利用してこれを破る動きが顕在化したための措置でしょ う。将来電波による放送が廃止された場合に、TV受信料支払者のみにラジオやTVの聴取を可能とし、また個人がどんな番組を聴取していたかをデー タとして 把握できるようにするための布石とも見えます。




◎DXサイトの更新情報

 最近次のDXサイトが更新されている。
 DX/SWL/Media Programs: 英語で行われている世界のDX番組及びそのURLの紹介
  http://www.worldofradio.com/dxpgms.html
 WORLD OF RADIO schedules: 世界各局から放送されているGelenn Hauser氏制作の「World of Radio」のスケジュール
  http://www.worldofradio.com/radioskd.html
 ALAN ROE`s HITLIST OF SW STATIONS: 世界の国別放送局のURLへの直接リンク
  http://www.w4uvh.net/hitlist.htm
(DXLD 1640)

◎最新北米Xバンド局リスト
 NZ DX Times 10月号によると、Xバンドを利用している北米各局の2016年10月現在の最新リストは以下の通り。
 1610kHz
    Carib. Beacon Anguilla ANG EE religious. Dr Gene Scott /Mrs Scott
    CHHA Toronto ON SS ‘Radio Voces Latina’ Call in SS & EE. Distinctive chimes
    CHRN Montreal QU QU South Asian Format. Radio Humsafar
  1620kHz
    KSMH West Sacramento CA Rel. ‘IHR (Immaculate Heart Radio) Sacramento”.
    R Rebelde (6 Tx sites) CUBA SS.Distinctive 5 note chime on hour. Sync echo.
    WNRP Gulf Breeze FL News/Talk ABC News “News Radio 1620”
    WDND South Bend IN Nostalgia “Americas Best Music”
    KOZN Bellevue NE Fox Sport “The Zone”
    WTAW College Station –Bryan TX ‘Newstalk 16-20 WTAW’ Takes C-to-C AM
    WDHP St Croix USVI Nx/talk/gospel/country. Overnight NZT currently b2b mx.
    KYIZ Renton WA Urban contemporary //KRIZ “Z Twins”
  1630kHz
    WRDW Augusta GA ABC News, Talk/Sport
    KCJJ Iowa City IA News-talk-AC “ Mighty 16-30 KCJJ”
    KKGM Ft Worth/Dallas TX ‘Modern gospel music 1630 KKGM’ IRN News
    KRND Fox Farm WY SS ‘regional mexican’ ID “La Grande”
  1640kHz
    KDIA Vallejo CA Talk/religious/life issues
    WTNI Biloxi MS Sport. “ESPN AM 1640 The Champ”
    KZLS Enid OK News/Talk
    KDZR Lake Oswego OR Conservative Talk “Talk 1640”
    KBJA Sandy UT SS news/talk EE ID “KBJA AM Super 1640”
    WSJP Sussex WI Rel. Catholic. Relevant Radio
  1650kHz
    KFSW Fort Smith AR Contemporary Christian
    KFOX Torrance CA Korean/EE ID on hour
    KBJD Denver CO SS Rel. Radio Luz
    KCNZ Cedar Falls IA “The Sports Station” 1650 The Fan
    CINA Mississauga ON South Asian format
    KSVE El Paso TX SS Sports/Talk ESPN. “ESPN Desportes 1650” (850w o/n)
    WHKT Portsmouth VA Conservative Talk Radio ”1650 The Answer”
  1660kHz
    KBRE Merced CA AOR (Album Oriented Rock) x SS rel. x KTIQ
    WCNZ Marco Is FL Relevant Radio religious teaching
    KWOD Kansas City KS Sport/Talk “1660 The Score”
    WQLR Kalamazoo MI Fox Sport. “Kalamazoo 1660, The Fan”
    WBCN Charlotte NC Conservative Talk. ‘Americas Pulse 1660’
    KQWB West Fargo ND Fox Sports
    WWRU Jersey City NJ Korean
    WGIT Canóvanas PUR ‘Faro de Santidad’ SS Religious
    CJRS Montreal QU Radio Shalom - Hebrew, French, English
    KRZI Waco TX ‘KRZI ESPN Radio’
  1670kHz
    KHPY Moreno Valley CA SS religious. Sung ID on hr. “KHPY Moreno Valley 1670”
    KQMS Redding CA “News Talk 1670 AM” x KNRO
    WPLA Dry Branch GA “Fox Sports 1670 Georgia”
    CJEU Gatineau QU Community/Children’s Radio “Radio Oxygène 1670”
    WOZN Madison WI ” CBS Sports radio “The Zone”
  1680kHz
    KGED Fresno CA “Conservative Talk Radio 1680”
    WOKB Winter Garden FL Rel. ”WOKB Winter Garden-Orlando”
    KRJO Monroe LA “Classic Hits 1680” “LA105”
    WPRR Ada MI Talk ID “ Public Reality Radio”
    WTTM Lindenwold NJ World ethnic EE id “1680 WTTM Lindenwold-Philadelphia”
    KNTS Seattle WA SS Religious. EE ID 00:10 after hour. “Radio Luz”
  1690kHz
    KFSG Roseville CA Rel. SS, RR, Hmong, EE ID on hr “KFSG Sacramento”
    KDMT Arvada CO “1690 KDMT Denver’s Money Talk “
    WMLB Avondale Estates GA Eclectic mix. “Voice of the Arts” CBS News
    WVON Berwyn IL Talk
    WPTX Lexington Park MD NOS ‘Americas Best Music”
    CHTO Toronto ON Multilingual. Greek.
    CJLO Montreal QU Campus community - college station
    WIGT Charlotte Amalie USVI Religious.
  1700kHz
    WEUP Huntsville AL Urban contemp. Gospel “Hunstville’s Heritage Station”
    WJCC North Miami Beach FL World Ethnic. ‘Radio Mega 1700’
    KBGG Des Moines IA Sport “1700 The Champ”
    XEPE Tecate BCN MX MX “ESPN 1700” sports
    WRCR Ramapo, NY NY IRN ‘Radio Rockland’
    KKLF Richardson-Dallas-Ft Worth TX Tejano/Conjunto SS & EE “ Kick 1700”
    KVNS Brownsville TX Fox Sports
(DXLD 1640) Xバンド局の伝搬特性は短波に近く、また日本では1602kHz迄しか使用されていないので、太陽活動低迷期には受信出来る可能性が大きくなります。

◎イースター島DXペディションの受信ファイル提供
 米国のJose Kucher氏は10月初旬に、チリのイースター島にてDXペディションを行った。10月3日の22:00より30分間、200mのビバレージ・アンテナ (西向き)を架設してPerseus受信機にて中波帯を受信してファイルに記録した。中国、日本、ハワイ、オーストラリア等の中波局が数多く記録 されてい るが南米局は逆に受信出来ていない。この時のバンド内を記録した2GBのファイルを公開しているので、PC上でイースター島の受信状況を疑似体験 すること ができる。URLはhttps://mega.nz /#!vwpWFRIL!912GWrY0NuRDqtEmtYJFVBqePVkWiJBr60XGX0xNFMk。(DXLD 1640)

◎EKKOスタンプをEbayで販売
 NZ DX Times 10月号によると、最近昔のEKKOスタンプがEbayで売りに出されている。中にはニュージーランド局のものもある。EKKOスタンプはラジオ放送の黎 明期の1924-1927年に、米国シカゴにあったEKKO社が始めた放送番組プロモーション用のシール(40×25mm)で、American Broadcasting Company(ABC)との共同企画で当時の郵便切手と同質に印刷されたものである。米国を象徴するハクトウ鷹と2基のラジオ鉄塔の図案にその局のコー ルサインを記入したものが典型的なデザインで、受信報告や寄せたリスナーに受信証明として配布された。1924年の発売時には全米592局が発行 し、最盛期 には北米、カリブ海、ニュージーランドの650局が発行していたという。詳しくはhttp://www.ebay.com/gds/WHATS- AN- EKKO-STAMP-/10000000000839026/g.html参照のこと。(DXLD 1640)

EKKOスタンプの例



◎アルジェリア新短波送信機準備中

 フランスのRemy Friess氏によれば、アルジェリアは2基の300kW短波送信機を準備中である。内一基はBachar送信所に設置中で2017年初めに運用を開始す る予定である。別の一基はQuargla送信所に設置されるとされている。短波で放送されるのはRadio Algerie Internationale及びコーランチャンネルの一部の番組である。ターゲットエリアはモーリタニア、マリ、ニジェール、チャドである。 (WWDXC TP 1272)
  米国のGlenn Hauser氏によると、短波送信機新設の計画は長年に渡り延期されてきたものの、スケジュールの想定をせざるを得なくなった模様だ。サハラ砂漠の南部 (サヘル)地域をカバーするには現在行われているフランスIssoudun送信所の方が適しているのだが。Bachar、Quargla両送信所 とも短波でカバーするにはターゲットエリアに近すぎる。(DXLD 1641)
 
◎ドキュメンタリービデオ「短波の亡霊」
 カナダのR. Colin Newell氏によると、RCIのSackville送信所に関する2時間のドキュメンタリービデオ「短波の秘密」(Spectres of Shortwave)が公開される。https://vimeo.com/165521172。(WWDXC TP 1272) 予告編は公開されています。




◎心配なパキスタンの短波放送

 英国のNoel Green氏によると、B16の周波数表にはパキスタンも登録はしているが、どこの送信所から出るのか疑問が残る。現在受信が確認されているのは 14:00-16:00の15730kHzのみで、しかも非常に電波は弱い。Kashmirから出ている秘密局7265kHzは強いは登録されて いない。 このところHFCCの周波数リストに登録されているRadio Pakistanの周波数の大半は出ていない状態が続いている。噂によればKarachiに新送信所を建設中とのことであるが、実際に動いているのかどう か不明である。(WWDXC TP 1272)

◎北朝鮮向「殉教者の声」よりeQSL
   ロシアのAnatoly Klepov氏によると、対北放送「殉教者の声」(Voice of Martyrs)に対してE-mailで受信報告を送ったところ、eQSLを獲得することができた。宛先はmdillmuth @ vomkorea.krである。(WWDXC TP 1272)

◎Richard McVicar氏のQSLコレクション公開
 DSWCIのSWB 10/9号によれば、米国のRichard McVicar氏(ハムコールAB2FN)による20世紀の放送局QSLカードのコレクションが公開されている。
 オセアニア編 https://flic.kr/s/aHskKzqE7S
 アジア編  https://flic.kr/s/aHskK9qQE5
  中東編 https://flic.kr/s/aHskJYziax
(WWDXC TP 1272)
 
◎Klingenfuss Publications 2017年の新規出版物発行予定
   ドイツのKlingenfuss Publicationsでは2016年12月10日に以下の出版物を発行する予定である。太陽活動低迷期でもコンデションが上向く時もあり、短波関連の 資料に基づいて受信準備をしておくことは重要である。
  2017/2018 Guide to Utility Radio Stations
  2017 Shortwave Frequency Guide
  2017 Super Frequency List on CD
  2017 Frequency Database for the Perseus LF-HF Software-Defined Receiver
(WWDXC TP 1272)

◎海賊局番組「304回逃げ回った海賊局」
 英国のMike Terry氏によると、Irish TVで30分間のTV番組「304回逃げ回った海賊局」が10月8日に放映された。これはアイルランドで1970年代に最初の海賊局を立ち上げたCo Monaghan氏の波乱に富んだ生涯を扱ったものである。https://vimeo.com/90407094 で聴取することができる。 (DXLD 1641)

◎超長波局SAQで火災
 Andrew Brade氏によると、10月初旬スウェーデンの超長波保存局SAQ(Grimeton Radio)のアンテナで火災が発生した。原因は絶縁体の劣化による漏電と見られる。火災はすぐに鎮火されけが人は出なかった。SAQを管理運営する Foundation World Heritage Grimetonでは被害状況を調査中であり出来るだけ早期に復旧に着手する予定であるが、時間を要すると思われる。従って今後予定されているSAQから の記念送信が中止される場合があるので、HPで確認を行って欲しい。(DXLD 1641) 10月24日に予定されていた国連デー記念送信は中止されました。

◎1968年のRadio Hanoi米軍向放送
 CIDX Messenger 10月号によると、ベトナム戦争当時「Hanoi Hannah」として広く知られていたRadio Hanoiの女性英語アナウンサーで10月に死亡したTrinh Thi Ngo(1931-2016)による1968年の米軍向放送が当時のフィルムと共に公開されている。https://www.youtube.com /watch?v=N6JH8mYV_VU。(DXLD 1641) 彼女のインタービュービデオはhttps://www.youtube.com/watch?v=VrlDYPA7xnI参照のこと、PPM の「花はどこ行った」で始まります。

◎AIR Port Blairの短波がQRT
 インドのJose Jacob氏によると、All India RadioのPort Blair局は4760及び7390kHzの短波放送を停止中である。放送局に問い合わせたところ、短波の送信停止は一時的なもので、中波とFM放送は平 常通り出ているとのことであった。(DXLD 1642) 同じ4760kHzを使用しているAIR-Leh(20:30-01:30)の受信チャンスですね。

◎カナダIqaluit Radioの気象放送
 カナダのChuck Rippel氏によると、同国北部のNunavut地方IqaluitにあるIqaluit Radio(コールVFF)は6507kHzUSBで次のようにIqaluit送信所及びCoral Harbour送信所よりカナダ北部地区向の気象放送を行っている。
放送は英語及びフランス語。
 Iqaluit送信所 11:05-11:30 23:10-23:30 02:05-02:45 07:35-08:15
  Coral Harbour送信所   10:10-10:30 11:05-11:30 22:20-23:00 02:05-02:45
 米国のRichard Ray氏によると、その他の受信可能な気象局としてNova Scotia州SydneyのVCO 2749kHzUSB、Newfoundland州PlacenmtiaのVCP 2598kHzUSB、Northern Territory InuvikのVFA 5803kHzUSB等がある。(DXLD 1642) カナダ沿岸警備隊(CCG)の気象局です。

◎エチオピア中国製DRM送信機から広帯域ジャミング
 米国のGlenn Hauser氏によると、7140-7195kHzの広い帯域に渡り、Voice of Broad Messes of Eritrea(VOBME) に対するエチオピアの広帯域ジャミングが観測される。VOBMEは7175-7185kHz付近と7145kHz付近で送信を行っている。エチオピアは 2008年頃に中国の北廣電子集団(BBEF)より6基のDRM発射可能短波送信機を購入しており、これらの送信機をDRMモードにして雑音を発 生させて いるものと思われる。(DXLD 1642)

◎Radio Maria France中波から撤退
 フランスのChrisian Ghibaudo氏によると、モナコのRoumoules送信所から放送しているRadio Maria Franceが10月30日で中波の1467kHzから撤退することになった。11月以降はFMの88.2MHzとAgel山送信所からのDAB+の放送 (周波数不明)のみとなる。なおTrans World Radioは引き続き1467kHzを使用する。(DXLD 1642)

◎B16周波数予定表をHFCCが発表
 米国のStephen Luce氏によると、10月30日からのB16スケジュールが10月18日HFCCより発表された。http://www.hfcc.org/data /b16/よりダウンロードできる。(DXLD 1642)

◎StationList-M新版公開
 ドイツのJurgen Bartels氏によると、インターネットで提供されているMWLIST / MW-Offset / FMLIST を合体したアンドロイド用アプリ「StationList-M」の最新版が提供されている。すべてのデータがダウンロードされるため、航空機上や 僻地等の オフライン環境でもスマホ上で中波やFMの周波数リストをGUIで確認できる。掲載されているデータは欧州、アジア、北アフリカのみである。詳し い説明は http://zeiterfassung.3sdesign.de/stationlist-m.htm(ドイツ語)参照のこと。(DXLD 1642)
 
◎太東崎DXペディションの結果公表
 米国のGary DeBock氏によると、日本の峯松史明氏が9月22日千葉県太東崎でPerseus受信機を使用して北米方面の中波局を受信した際のログが http://eureka-fumi.blogspot.jp/2016/10/mw-station-log-of-dx- pedition-in- chiba.html上に公表されている。(DXLD 1642)

◎Radio Habana Cubaから2017年ポケットカレンダー
 South East Asia DXingによると、Radio Habana Cubaは1996年の撮影されたFidel Castroのポートレートからなる2017年ポケットカレンダーを発行した。希望者はRadio Havana Cuba, P.O.Box 6240, Havana, Cubaに郵便で。またはE-mailでradiohc @ enet.cuに住所、氏名を明記して申し込む。(WWDXC TP 1273)

◎Kall-Krekel送信所のB16スケジュール
 ドイツのChristian Milling氏によると、Kall-Krekel送信所はB16スケジュールでは次のように送信する。9560kHzは使用されない。
 全体: 6005kHz 17:00-03:00 (11/30まで土日は16:00開始)
      7310kHz 16:00-02:00
            3985kHz 08:00-17:00 00:00-08:00
            6085kHz 17:00-02:00
 個別局:
    Radio Mi Amigo
       月-日  17:00-02:00  6085
       月-金  03:00-04:00  3985
       土・日 20:00-00:00  7310
       月-金  22:00-23:00  6005 (11/30まで)
    土      16:00-22:00  6005 (11/30まで)
       日      16:00-20:00  6005 (11/30まで)
       *11/27より毎月最終日曜日の次の月曜日04:00-06:00に6145kHz(Gavar送信所)でも放送
     Swiss radio SRF
       月-土 16:00-16:30 7310 3985
       月-金 20:30-21:00 6005 7310
       毎日   02:00-03:00 6005 3985
       火-土 06:00-06:30 3985
     Swissinfo (英語)
   日     00:45-01:00 7310
      月     00:45-01:00 6005
     Radio Canada International(英語)
   日    00:00-00:45 7310
       月   00:00-00:45 6005
     Radio Canada International(フランス語)
    日  00:00-01:00 6005
     Voice of Mongolia (英語)
       日-金 21:30-22:00 6005
       月-土 00:00-00:30 7310
       月-土 05:30-06:00 3985
     Polskie Radio (ドイツ語)
    毎日 01:00-01:30 6005
       毎日  16:30-17:00 3985
       毎日  06:30-08:00 3985
     International Radio Belarus (ドイツ語)
    月-金 17:00-19:00 6005
       土・日  17:00-19:00 6005(12/1まで)
    毎日   07:00-09:00 3985
    Radio Bulgaria (ドイツ語)
    毎日  17:00-17:30 7310
       毎日   01:30-02:00 6005
    Radio Slovakia International(ドイツ語)
     毎日  23:00-23:27 6005
       毎日  16:30-16:57 7310
       毎日  04:00-04:27 3985
    Radio Slovakia International(フランス語)
   毎日 23:30-23:57 6005
   毎日  01:30-01:57 7310
      毎日  04:30-04:57 3985
      毎日  15:00-15:27 3985
    Radio Slovakia International (英語)
   毎日 15:30-15:57 3985
      毎日   23:30-23:57 6005
      毎日   01:00-01:27 7310
      毎日   05:00-05:27 3985
   Der Nordschleswiger
      月-金 23:27-23:30 6005
      火-土 01:57-02:00 7310
      火-土 04:27-04:30 3985
   Radio Menschen und Geschichten
      毎月最終日曜日 18:00-19:00 7310 (+6045kHz Nauen送信所)
    毎月最終日曜日 20:00-21:00 6005
      毎月最終日曜日   03:00-04:00 3985
      *毎月第1日曜日の次の月曜日04:00-05:00に6145kHz(Gavar送信所)で再放送
   Radio Gloria
      毎月第4日曜日   19:00-20:00 7310
      毎月第4日曜日   22:00-23:00 6005
   Welle 370
   毎月第3日曜日 22:00-23:00 6005sama

(WWDXC TP 1273)  死んだ筈だったSwissinfo、Radio Canada International、Polskie Radio、Radio Bulgaria、International Radio Belrarus、Radio Slovakia InterntaionalのQRP短波放送が復活。短波放送の廃止は「遅れたメディア」という理由ではなく単にメガパワー送信所にかかる「お金、コス ト」だったように感じられます。

◎AIR海外向DRM放送縮小
 インドのJose Jacob氏によれば、同国のAIRは海外向DRM放送を縮小した。10月現在DRM放送されているのはBegaluru送信所から欧州向に行われている 次の放送である。
 01:45-02:15 11620 ロシア語
 02:45-07:30  7550  02:45 英語 04:45 ヒンズー語 05:45 英語
 他のDRM送信はすべてAMモードに変更となった。
(WWDXC TP 1273)
 インドのJose Jacob氏によれば縮小はBegaluru送信所のDRM送信機は調子が悪いためで、残った2波の放送も出力を落として出ている。また以前 15050kHz第一チャンネルで行われていた中国語20:45-22:15の放送はAM化され、第二チャンネルで出ていたチベット語 21:15-22:30の放送は中止された。(DXLD 1643) DRMのフル機能を使うと送信機に負荷がかかるのでしょうか?

◎Radio Japan DRM試験送信
 Radio Japanは公式には発表していないが、HFCCのB16データベースには次のDRM試験送信が登録されている。
 20:00-21:00 9760 Wofferton送信所 20:00 英語 20:30 ロシア語
(WWDXC TP 1273)
 
◎Radio Japan B16スケジュールでもMyanmar中継
 Radio JapanはB16スケジュールでも以下のよにMyanmar Radioより中継を行う
 ビルマ語放送  月-水 23:45-24:00  木・金 23:45-24:05 5985(Yangon) 594(Nay Pyi Taw)
  英語放送 土・日 16:10-16:25  金・土 00:40-01:00  5985(Yangon) 576(Yangon) 594(Nay Pyi Taw)
(WWDXC TP 1273)
     
◎ロシアRV-96短波送信所の写真公開
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、戦前・戦中にソ連の対外宣伝放送に使用されたRV-96短波送信所の写真がhttps://vk.com /dxing?w=wall-3271973_2762で公開されている。同送信所は戦前はNoginskに設置されたが、戦中には Sverdlovsk(現在のYekateringburg)に移転された。建設は1936-1938年にAlexander L. Mintzの設計により、当時世界最高出力の120kW短波送信機を備え、極東、米国、豪州にビームを向けていた。(WWDXC TP 1273)

◎Radio Moscow 1976年の英国向放送の録音
  英国のMike Barraclough氏によると、KSN Tech Topicsは1976年に放送された2本のRadio Moscow英国向英語放送の録音をアップロードした。一本目(https://www.youtube.com/watch?v=dDeq- brm1LQ)は21分間に渡る「Moscow Mailbag」で担当はDoris Maxina女史とEdward Diablov氏。Doris女史は元々英国人で1930年代ソ連大使館の運転手Alexei Maxinと恋に落ちソ連に渡った。そしてモロトフの娘Svetlanaやスターリンの娘Svetlanaに英語を教えた。番組内では後述のDX番組 World DX Clubのログを長年に渡り提供していたJohn Singleton氏の名前が出てくる。二本目(https://www.youtube.com/watch?v=8uI4u8NnV88)はDX番組 (と言っても短波放送ではなくアマチュア無線が対象)World DX Clubで、この番組を介してソ連のアマチュア無線局のQSLカードを無料で取り寄せることができた。(WWDXC TP 1273)

◎スリランカ政府VOA送信所に立ち退き迫る
 インドのAlokesh Gupta氏によると、スリランカのVOA Iranawila送信所の周辺にスリランカ政府は経済発展ゾーンを設定することになった。Iranawilaはかっては小さな漁村であったが、1951 年に米国が送信施設用の土地を貸借する契約を結んだ。この地域の海浜リゾートとしての価値を重視した米国は1991年に五つ星のリゾートホテルを 建設しよ うとしたが、地元の反対で頓挫した。その後1993年になって米国は6000万ドルを投じて現在のIranawila送信所の設備を建設した。 410エー カーの広さを持つ送信所を返還をスリランカ政府は求めており、既にUS Information Agencyは貸借期間満了前でも返還するという合意をスリランカ政府と締結している。(WWDXC TP 1273) 廃止が迫っていると見るべきでしょう。

◎Sender & Frequenzen 2016のサプリメント版無料公開
 オーストリアのChristoph Ratzer氏によれば、ドイツADDXが毎年発行している周波数・スケジュールリストでドイツ語を話すDXerのバイブルともなっている「Sender & Frequenzen」 2016年版のサプリメント版(A4版46ページ)が無料公開されている。http://www.addx-verlag.deよりpdf版を入手でき る。また同クラブでは11月末に発行される「Sender & Frequenzen 2017」の予約も受け付けている。(WWDXC TP 1273) ADDX直接の他ドイツAmazon(http://www.amazon.de)で予約可能、価格は送料別で€34.79。

(左)Sender & Frequenzen 2016 サプリメント版
(右)Sender & Frequenzen 2017

  


◎DSWCI最終総会の報告

 デンマークDSWCIのAnker Petersen氏によれば、年末に解散を控えたDanish Shortwave Club International(DSWCI)の最終総会が10月8日にデンマークKalundborgで開催された。14ヵ国から39人が参加した。外国か らの参加者はVictor Goonetilleke (スリランカ)、Jawahar Almeida (インド)、Aleksander/Valentina Beryozkin (ロシア)、Risto Vaehaekainu、Arto Mujunen、Heikki Puranen、Juha/Virpi Tuominen、Henri Ekman (以上フィンランド)、Tibor/Barbro Szilagyi、Per Eriksson (以上スウェーデン)、Andreas/ Gertrud Schmid、Robert Kipp、Joachim Kornek、Bernhard Hein、Simon-Peter Liehr、Hella/Karl Helt、Uwe/Suree Volk (以上ドイツ、Jonathan Marks (オランダ)、Zarcel Rommerts (ベルギー)、Dave Kenny、Alan Pennington(英国)であった。
 総会議事はTibor Szilagyi氏を議長に進められ、議事後のティーパーティーではJens Christian Seeberg(地元にある243kHz長波送信所の所長)夫妻によってDSWCI60周年記念ケーキと紅茶・コーヒーがふるまわれた。講義セッションで は、「中波放送バンドの将来」(Niels Dreijer)、「243kHz長波送信所の89年の歴史と最新送信設備」(Jens Christian Seeberg所長)が行われ、夕方からは600年の歴史を持つBistro Bispegaardenにおいて「創立60周年記念晩餐会」が開催された。DSWCIが主催して行っていた「The Grand Tour across all Continent」(今年の実施期間は10/18-10/27)はCzechoslovak DX Clubが引き継ぐことになった。(WWDXC TP 1273) 

最終会議に参集したメンバー 右端はAnker Petersen氏、1人おいてVictor Goonetilleke氏



◎BDXCの創刊500号会誌無料配布

 British DX Club(BDXC)は1974年の発足以来発行している会誌「Communication」が2016年7月号で創刊500号を迎えた。これを記念して 10月より500号会誌のpdf版を無料でダウンロードできるようにしている。http://bdxc.org.uk /Communication.pdf。
 現在BDXCには約500名の会員がいるが、内100名は外国人、但しアジア人は8名、日本人は自分も含めて数名。会誌 「Communication」 は毎号約60ページ、中波、FM 、デジタルラジオ等のテーマ別最新情報、メンバーからの短信、 地域別情報、技術的な記事、放送局紹介、QSL紹介、受信レポート紹介等が主なアジェ ンダである。 自分は昨年から今年の前半計8回連載記事を担当し、日本におけるラジオ局の状況や移動受信時のレポートなどを提供した。7月号には「Japan's English Radio Stations」(日本において英語で聴取できる局を紹介)、10月号には「Tsushima Band Scan」(対馬での中波・FM受信状況の報告)を掲載している。参加資格は必要ないので欧州局に興味を持つ日本のBCLの参加を促したい。(神奈川 県  星浩二氏)

Communications 500号 星氏の「Japan's English Radio Stations」が掲載されている



◎Radio Listening Overseasに「exploring_japan」新設
 日本に興味を持つ外国人BCLが増加していると見られるので、自分の運営する英語ブログ「Radio Listening Overseas」では8月より国内中波局のQSLカードと局の位置する都道府県を紹介する「exploring_japan」を新設した。 http://listening-overseas.air-nifty.com/radio/exploring_japan /index.html。10月現在10県分が掲載されている。(神奈川県  星浩二氏)

Radio Listening Overseasの画面、最新号では山口放送を扱っている



◎エチオピア向新秘密局2局出現

 エチオピア向秘密局Sagalee Qeerroo Bilisummaaが10月26日より出現した。ベルギーAlyx&Yeyi社の仲介で、放送は水・金・土曜日の01:30-02:00に 17840kHz(Issoudun送信所、250kW、130度)である。B16シーズンも同じ。言語はオロモ語。(Ivo Observer 10/27)
 別のエチオピア向け秘密局Voice of Amhara Radioも10月30日より同じAlyx&Yeyi社の仲介で放送を開始した。放送は火・木・日曜日の02:00-03:00に 15360kHz(Issoudun送信所、250kW、130度)である。言語はアムハリ語。(Bulgarian DX Blog 10/30)

(左)Sagalee Qeerroo Bilisummaaのロゴ、(右)Voice of Amhara Radioのロゴ。
   


◎Radio Afghanistanの短波放送復活
 10月28日Radio Afghanistanの海外向短波放送が復活しているのが確認された。周波数は6100kHzで 00:20(s/on)-01:42(s/off)、言語は英語とウルドー語であった。(Ivo Observer 10/28)
   同局短波放送は00:30-01:30に英語、ウルドー語で行われていた。2011年11月までは6100kHz、2012年3月までは7200kHzで 聞こえていたが、2012年4月以降は停波していた。(WWDXC TP 1274) インドの援助で設置されたKabul郊外のYakatut送信所の短波送信機(100kW)が復活したものと思われます。同局の URL(http://www.rta.org.af)には1107kHz/105.2MHzと93MHzの2系統の放送が表示(オンライン放送 もある) されています。この内93.0MHzの系統は海外向放送を流していたとされていますし、周波数のアナウンスで6100kHzと93.0MHZと 言っていた という情報もありますので、93.0MHzとパラである可能性が強いと言えます。但し短波の送信時間は限定されている模様です。6100kHzに は北朝鮮 (江界送信所)が出ているため日本では冬のスキップ待ちです。

◎VOBME周波数動く
 ブルガリアのIvo Ivanov氏、米国のRon Howard氏によると、エリトリアのVOBMEの周波数が動いており、7175kHzは10月後半現在7185kHzに動いている。7147kHzの方 は動いていない。00:00を過ぎると両者にエチオピアからの強力なジャミングがかかる。(DXLD 1643)

◎秘密放送のB16スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、いくつかの秘密局・宗教局のB16スケジュールは次の通りである。
 Radio Publique Africaine 03:00-03:58 11550 Madagascar送信所 250kW 295度 アフリカ南部向 キルンディ語・英語
 Sawtu Linjilia / Lutheran World Federation 03:30-03:58 9800 Issoudun送信所 500kW 180度  アフリカ中西部向 フルフルデ語
 Sedoye Bahar/Voice of Spring 金・土 04:00-04:30 7510 Moldova送信所 500kW 116度 イラン向ペルシャ語
  Radio Al-Mukhtar  水 00:00-00:58  17580 Issoudun送信所 100kW 125度 エチオピア・ソマリア方面向 00:00 アラビア語 00:30 ティグリナ語
  Radio Adal 水・日 00:00-00:58 17580 Issoudun送信所 100kW 125度 エチオピア・ソマリア方面向 00:00 アラビア語 00:30 ティグリナ語
  Radio Front for Independence of Oromo 02:30-03:00 17765 Issoudun送信所 150kW 125度 エチオピア向 オロモ語
 Voice of Oromo Liberation 木・土・月 02:00-02:30 アファール語・オロモ語 木 02:30-03:00 アムハリ語 15170 Nauen送信所 100kW 139度 エチオピア向
  Radio Free Gambia 土 04:00-05:00 9610 Issoudun送信所 100kW 200度 ナイジェリア向英語・フラ語・クリオ語・マンディゴ語・セレール語・ウォロフ語
 Denge Kurdistan 周波数はすべて9400kHz、クルド向クルド語。 13:00-17:00 Moldova送信所 300kW 130度 17:00-21:00 Ereven送信所 300kW 192度
    21:00-00:00 Moldova送信所 130度 00:00-02:00 Kostinbrod送信所 100kW 90度 02:00-05:00 Issoudun送信所 250kW 90度 05:00-07:00 Moldova送信所 300kW 116度
 Radio Niger Delta/Voice of Peace 14:00-15:00 9515 Issoudun送信所 100kW 170度 04:00-05:00 11795 Issoudun送信所 100kW 170度 アフリカ西部向英語 (A16では10月現在出ていない)
 Manara Radio 16:30-17:30 15440 Issoudun 150kW 170度 01:00-02:00 17765 Issoudun送信所 150kW 170度 ナイジェリア向ハウサ語 (A16と同じ)
(DXLD 1643)

◎イラク政府のRadio Mosulがオンエアー
 英国のDavid Kernick氏によると、イラク政府軍のモスル奪還作戦に先立ち、10月4日よりイラク政府側よりFM103.3MHzでRadio Mosulがオンエアーされた。放送局はモスルの南60kmのQayyarahに設置された。オンライン放送も行っており http://www.imn.iqで聴くことができる。イラク軍は先にVoice of the Liberation of Ninevehという局を立ち上げているが、この局と関連性があるのかどうかは不明。(DXLD 1643)

◎スウェーデンのDXer Björn Fransson氏死去 2 版追加
 スウェーデンShortwave BulletinのThomas Nilsson氏によると、同国の有名DXerであったBjörn Fransson氏が去る10月16日癌のために死去した。77歳であった。氏はスウェーデンのGotland島Visbyを拠点にし、特に秘密局に詳し かった。ま たSweden DX Federationの機関誌DX-Attuelltの編集長を長年勤め、Shortwave BulletinやArctic Radio Clubにも執筆していた。(DXLD 1643)
  デンマークのAnker PetersenによればBjörn Fransson氏は1957年にDXingを開始した。特に中波・短波のアフリカ国内局、海賊局が得意分野であった。デンマークのDX- Allianceで活躍し会誌DX-Akuelletに多数の投稿を行った。更にShortwave Bulletin、Arctic Radio Club、DSWCIの会員でもありDXLDにも投稿していた。死の一ヶ月前にメールにて、末期癌で余命がないこと、DX-Windowsにもう執筆でき ないことを知らせてきた。最期の投稿記事の最後には「73 from Bjoern Fransson, DXing on the island of Gotland, Sweden」と書かれていた。(WDXC TP 1275) Shortwave Bulletinの1861号(http://www.hard-core-dx.com/swb/1861.pdf)に追悼記事が掲載されています。 

故Björn Fransson氏(Shortwave Bulletinより)



出典の略称 

   DXLD: DX Listening Digest
   DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union
   WRTH: World Radio TV Handbook


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