月刊短波 2017年3月号(第5版)
編 集 赤林隆仁  時間 JST

◎ラジオNIKKEI休波情報 5版新規
 ラジオNIKKEIによれば、放送設備の保守・点検のため、下記の期間に、一部の周波数の放送が休止する。radiko.jp(イン ターネット)では通常通り配信する。
 第一放送
  【3.925MHz】4月12日(水)~5月2日(火) 全時間帯<根室中継局 3月1日(水)~3月21日(火)全時間帯>
  【6.055MHz】5月10日(水)~5月30日(火) 全時間帯
  【9.595MHz】3月22日(水)~4月11日(火) 全時間帯
 第二放送
  【3.945MHz】3月8日(水)~4月4日(火) 08:00~19:00<但し、3月11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)を除く>
  【6.115MHz】4月5日(水)~5月2日(火) 全時間帯<但し、4月8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日)を除く>
  【9.760MHz】2月8日(水)~3月7日(火) 全時間帯<但し、2月11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)を除く>
(赤林)

◎BBC 1月にNakhon Sawan中継局を閉鎖 ~タイとの交渉決裂  4版新規
 英国のArtie Bigley氏によると、タイのBBC Nakhon Sawan中継局は、2017年1月1日で20年のリース期間が切れた。BBCはタイ政府と期間の延長を交渉していたが、話し合いがこじれて同日で中継局 を閉鎖された。BBCはアジア各国向の現地語放送をこの中継局から行っており、重要な送信拠点となっていた。 同中継局 は1997年に旧香港中継局の機能を移管する形で開設された。交渉決裂の理由は明らかにされていないが、BBCタイ語放送が昨年10月の新国王の即位を好 意的に報道しなかったことが主因とされている。BBCはNakhon Sawan中継局が使えなくなっても他の中継局で代替できるとしてる。(WWDXC TP 1290)
 BBCは3月26日から始まるA17シーズンでNakhon Sawan中継局から予定していた送信を他の中継局に差し替えている。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)
 BBCは1月1日以降Nakon Sawan中継局から送信していた放送をすべて他の送信所からの同一または別周波数に振り替えている。HFCCに登録されているA16スケジュールはその ままとなっている。(ブルガリア Ivo Ivanov氏)

◎Shortwaveservice の仲介で新たな放送 
3版新規
 
Shortwaveserviceの仲介による新たなア ジア向放送が次のように放送される。
 3月9日(木) 21:00-22:00 12085kHz (Tashkent送信所、100kW、68度) 日本向 VORW Radio International
 3月11日(土) 21:00-22:00 9900kHz (Dushanbe送信所、100kW、125度) 南アジア向 
Golden 80's Rewind 
(DX RE MIX NEWS #997) VORWの放送はWRMIからの日本向試験放送と併行して行われます。3月11日の放送は実際にはRadio Menschen & Geschichten(ドイツ語)でした!
 
◎RFA がNASWA Winter Festival記念QSLカード発行 ~期間限定  3版新規
 Radio Free AsiaはPhiladeliphia近郊で3月2-4日に開催された第30回NASWA(North American Shortwave Association)のSWL Winter Festivalを記念したQSLカードを特別発行する。2017年の酉年QSLの図柄に「30th Annual NASWA Winter SWL Fest」の文字を入れた特別版である。発行期日は3月3-9日の7日間の受信報告限定で、http://techweb.rfa.org上からまたは E-mail qsl @ rfa.orgで送付することができる。この会合には全米から短波・FM・スキャナー・衛星TV・海賊局等の受信 ファンが集い活発な情報交換が繰り広げられる。(RFA Harry Scott氏)

◎KBS World RadioがA17のプレ試験送信  
3版新規
 英国のNick Sharpe氏によると、韓国のKBS World Radioは3月6-9日に以下のスケジュールでA17における英語放送のプレ試験送信を行う。受信報告をenglish @ kbs.co.krに送付して欲しいと言っている。
 3月7・8日 08:00-09:00 11810 欧州向
 3月6・7日 23:00-01:00 9525 インド向
 3月8・9日 23:00-01:00 9880 インド向
(WWDXC TP 1290)

◎AWR Final 2016 DX Contestに日本人入賞 
3 版新規
 AWRが昨年実施した「AWR Final 2016 DX Contest」(世界のAWR各送信所の受信に対するQSLカードを競い合 う)のLarge Folderカード部門で大阪在住の小原幹雄氏が入賞を果した。氏の受信サイトはNovosibirsk、Madagascar、Ekallaであっ た。(JSWC 金子浩氏) 金子浩氏もエントリーしたものの入賞を逃しました。

◎VORW Radio InternationalがWRMIより試験放送 版新規
 
米国のVORW Radio Internationalは来る3月2日、9日、16日(いずれも木曜日)の19:00-20:00に5850kHz(WRMI Okeechobee 送信所)より日本向試験放送を実施する。放送は日本の他、米国・カナダの北西部でも受信できる可能性がある。放送されるのは1時間の英語 番組 で、話題と色々なジャンルの音楽が中心である。この放送に関する受信報告を歓迎する宛先はE-mailで
vorwinfo @ gmail.comである。(JSWC 大武逞伯氏)「VORW」はVoice of the Report of the Weekの略で昨年来色々な送信所から試験送信を行っています。

◎Voice of Khmer M'Chas Srok周波数追加

 カンボジア向秘密局Voice of Khmer M'Chas Srokが1月22日より周波数を追加した。新周波数は15600kHzで送信地・出力は不明。時間は従来通り毎週木・日曜の20:30-21:00で言 語はクメール語。従来の周波数17860kHz(Tashkent送信所、100kW、122度)でも出ている。(DX REMIX NEWS #999)

◎CRIマリ中継の時間数
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、中国国際放送(CRI)はHFCCにB16シーズン用として毎日23時間分の時間・周波数を登録していたが、実際には6時間の 放送のみが行われている。そのスケジュールは以下の通りである。
 17:00-17:57  7295 0度 ハウサ語
 23:00-24:57 17630 85度 英語
 01:00-01:57 15125 85度 アラビア語 (実測15124kHz)
 02:00-02:57 15125 111度 スワヒリ語 (実測15124kHz)
  03:00-03:27 11640 85度 ハウサ語
 03:30-04:27 11640 85度 アラビア語
 07:30-07:57 15505 85度 中国語 
(DXLD 1705)

◎郵便による受信報告は受け取らないRNZI
 スウェーデンのChrister Brunström氏によると、Radio New Zealand Internationalは郵便による受信報告は現在受け取らない。受信報告を行いたい人は同局のHP上から送ることができる。返信もeQSLのみにす る意向である。(DXLD 1705)  受信報告送付フォームはhttp://www.radionz.co.nz/international/qsl/newです。

◎ノルウェイFM放送廃止後の状況 ~半数が聞くのを止める
 英国のMike Terry氏が、ノルウェイのEivind Engberg氏の報告として伝えたところによると、ノルウェイではNRKがFM放送を全廃してデジタルラジオ放送に切り替える方針を出している。1月 11日に一早くFM放送を全廃したNordland地方で新聞社が1,000人に対して行った調査では、既にデジタルラジオを購入して NRK を継続して受信出来る人が21%、そもそもラジオを聞いていない人が8%、これを機会にNRKを聞くのを止める人が46%であった。すなわち 半分の人がデジ タル化を 機にラジオを聞くのを止めてしまったことになる。手持ちのFMラジオではNRKが聞こえないことを認識して慌ててラジオを買い換える人もいるだろうが、こ の結果はNRKにとってはちょっと深刻である。デジタルラジオを持っていなくともインターネットのストリーミング配信でPCやスマホでラ ジオ を聞くことができるし、ノルウェイでは国土の60%で隣国スウェーデンのFM放送が受信出来、更に199ある地方局は2022年まではFM放 送の継続が許可されているので、当面FMラジオを持っていれば大半の国民は不自由しないのである。(DXLD 1705) 目に見えて画質が向上するTVのデジタル化とは本質的に異なるように思われます。

◎パキスタン全放送のDRM化に着手
 インドのAlokesh Gupta氏によると、Radio Pakistanは国内のAM送信機をすべてDRM化する作業に着手した。1月31日に首都Islamabadの中央放送局でKhurshid Malik局長がこの方針を発表した。それによると、国内全てのAM及びFM送信機をDRM化し、1台の送信機から同時に3系統の番組を 放送 できるようにして大幅にコストを削減する。またDRM送信機からはテキスト送信も行う。
 英国のNoel Green氏はこの決定について、リスナーがDRM対応受信機を持っていないし買う予定もないのに、政治家が勝手にDRM化を決定実行してしまう点でイン ド(AM送信機のDRM化は行ったが既に断念)と似ているとしている。そんな事をする余裕があるのならば2基新規購入してそのままになっ ている短波送信機に火を入れたらどうかとしている。(DXLD 1705) ラジオ放送の初期と異なり他にメディアが沢山あるため、放っておいてもリスナーが増えることは期待できません。

Islamabad本局に導入されたDRM送信機を視察するRadio Pakistan会長氏(propakistaniより)


◎Radio Pakistanインターネット放送
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、Radio Pakistan各局のインターネット放送がhttp://78.46.47.245:8000/上でm3u形式で提供されている。海外向放送は http://78.46.47.245:8000/ExternalService.m3uである。(WWDXC TP 1268) 

◎BDXCの最新版受信ガイド
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、British DX Club(BDXC)は2017年1月に次の各地域別受信ガイドを更新した。
 Africa on Mediumwave & Shortwave:  アフリカの国内・国外向中波・短波局を国別にリストしたもの。アフリカ向秘密放送についても記述している。44ページ。
 Broadcasting in Afghanistan: アフカニスタンにおける短波・中波局のガイド。37ページ。
 External Services on Medium Wave:  欧州・アフリカ・中東・アジアで行われている中波による国際放送を周波数別にリスト、国内向中波局で行われている外国語放送・少数民族語放送も一部掲 載。32ページ。
 Middle East & Caucasus on Mediumwave and Shortwave:  中東及びコーカサス地域における中波・短波局の国別リスト。28ページ。
 South Asia on Mediumwave and Shortwave: インド・パキスタン・バングラデッシュ・ネパールにおける短波局の周波数別リスト。25ページ。
 これらはpdf形式でhttp://bdxc.org.uk/articles.htmlよりダウンロードできる。(DXLD 1705)

◎Radio Stations in the UK & Ireland 発行
 英国のAlan Pennington氏によると、英国及びアイルランドの全FM局及び中波局をリストした「Radio Stations in the UK & Ireland」の2017年版(第26版)がBritish DX Club(BDXC)より発行された。DABの局やサービスについても言及している。冊子体で価格は送料共£8またはIRC8枚またはUS$12である。 申込先、送金方法はhttp://www.bdxc.org.uk/rsuk.html参照のこと。(DXLD 1705) 英国の短波放送については「United Kingdom on Shortwave」、英国・アイルランドのコミュニティー放送局については「LPAM / RSL / Community Radio Mediumwave Log」が無料提供されています。

◎Ontario DX Associationのwebサイト廃止へ
 ODXAのJoe Robinson氏によると、カナダのOntario DX Association(ODXA)のwebサイトは間もなく閉鎖されることになる。webサイトに維持費用が捻出できなくなったための措置で、クラブの 活動自体は継続される。またクラブのサイトはODXA Yahoo Group及びFacebookに移行されるので、利用には登録が必要となる。またRobison氏担当の「Helping Hand」の記事は廃止とともに執筆を中止するが、「Beginners's Calssroom」の記事は継続される。(DXLD 1705) ODXAのwebサイトはhttp://www.odxa.on.ca/。



◎ウルグアイでDXer会議開催
 ウルグアイのHoracio Nigro氏によると、同国の首都Mondevideoにウルグアイとアルゼンチンから著名なDXerが参集し4日間のDX会議が1月に開催された。参集 したのはHoracio Nigro氏の他、Arnaldo Slaen、Rubén Margenet、Enrique Wembagher、Horacio Cilmi、Héctor Goyenaの各氏。Montevideo市内の放送局訪問、Montevideo観光、バーベキューパーティー、海水浴、飲み会で大いに友情を深め合っ た4日間であった。http://imgur.com/a/5v6Zjにその時の写真が多数掲載されている。(DXLD 1705)

Montevideoに参集した南米有名DXer各氏 前列左から2人目がArnaldo Slaen氏、一番右手前が Horacio Nigro氏(上記HPより)


◎Radio Itahuka時間・周波数変更
 ルワンダ向秘密放送Radio Itahukaは放送時間・周波数を日曜日03:00-04:00 15420(Madagascar送信所、250kW、320度)の変更した。言語はKirundi語。以前は1時間早くIssoudin送信所から放送 されていた。(WWDXC TP 1286)

◎「第5回秋葉原BCL」の集い開催
 去る2月4日に「第5回秋葉原BCLの集い」が開催され、9名のBCLが参加して活発な発表が行われた。その模様・詳細・写真は http://blogs.yahoo.co.jp/bcl_prince/15468434.html に掲載されている。次回(第6回)は4月1日の14~17時に開催される予定である。(群馬県 関山礼一郎氏) 秋葉原は萌えやパソコンだけじゃない。

◎Shepparton送信所閉鎖に思う
 オーストラリアのRob Wangner氏によると、同氏は若い時期を閉鎖されたShepparton送信所の近隣で過ごした。家族で年に数回はSheppartonにドライブし た。窓からは樫の木の林の向こうに巨大なカーテンアンテナが見えてワクワクしたものであった。そんな経験をしたことで10年後にはCBや 短波 放送 にのめり 込むことになり、エレクトロニクスの勉強も始めたほどである。無線を職業とすることはなかったが、無線界や電気に興味を持つきっかけを作ってくれ たのが Shepparton送信所である。その後もShepparton送信所の変遷をこの目で見てきたが、とうとう終焉を迎えることになった。政府による誤っ た政治介入が常識によって覆され、太平洋の諸島向放送が復活することを望むのみである。少なくともShepparton送信所は歴史遺産 とし て保護すべき である。(WWDXC TP 1287)

◎AIR地方局再びDRMで継続の方針? ~2023年にAM放送は廃止
 インドで最近開催された「インドDRM円卓会議」の席上、All India Radio(AIR)の技師長はAIRが地方局の短波放送を今後も更新しつつ維持して行く方針である事を明らかにした。それによると、現在のアナログ (AM)ラジオ放送は2023年末迄にすべて廃止し、ラジオ放送はデジタル化される。それまでの間AM送信機は徐々にDRM対応のものに 入れ 替え られて行 くことになる。(WWDXC TP 1287) FM化、ラジオ放送の廃止と色々な政策が打ち出されていますがどれが本当なのでしょうか? ラジオのデジタル化はTVのデジタル化ほどニーズが高くないよ うに思えるのですが。

◎ロシア制作のDX番組「Radiopanorama」
 WRMIはロシア制作のDX番組「Radiopanorama」の放送回数、放送時間を2月1日より拡大した。放送時間は28分とな り、毎 週土 曜日の 21:30、日曜日の05:30、08:30、15:30、16:30、月曜日の00:00、05:00、13:30、火曜日の03:00、月~ 金曜の 11:00に放送される。
 新たに増加したには極東向(日曜15:30-16:00 5850 7730)と欧州東部向(火曜05:00-05:30 11580)である。
(WWDXC TP 1287)

◎ABC北部地域向短波放送廃止に対する反応
 オーストラリアABCは1月で北部地域向短波放送を廃止したが、それに関してBBC Radio 5はNorthern Territory Cattlemen`s AssociationのTracy Hayes氏の意見を報道した。
 ・ABCは北部地域に住む人々の意見を一切聞くことなしに一方的かつ出し抜けに廃止を強行した。
 ・「デジタル技術が進展したため」との説明がされているが、広大な北部地域でインターネットも携帯電話も届かない地域に住んでいる人に は選 択し たくても出来ない。
 ・この地域で働いている人は移動中の車内や原野のキャンプの中で気軽にラジオを聞いているのであり、衛星放送設備を持ち歩かせることは でき な い。
 ・人里離れたところに住んでいたり働いている人、原住民の切り捨てにつながる政策である。
(DXLD 1706)

◎Shepparton送信所立ち下げ風景のビデオ公開
 VOAのKim Elliot氏によると、Radio Australiaの最後の短波送信を行うShepparton送信所の光景ビデオが https://www.youtube.com/watch?v=PKUsl7PZNr4上で公開されている。送信所のスタッフはこの日で解雇となっ た。(DXLD 1706)

15415kHzで最後の送信を終えた送信機のスイッチを切る職員(上記ビデオより)



◎海峡之声廣播電台が新周波数使用開始
 2月より中国の海峡之声廣播電台は夜の放送に新周波数を使用開始した。夜の放送の新スケジュールは次の通りである。
 新聞廣播(中国語、客家語、英語) 
   18:40-21:00 9505 (新周波数)
   21:00-01:00 4940
  閩南廣播(厦門語、客家語、中国語)
   18:40-21:00 6115
       21:00-01:00 4900 (新周波数)
(DXLD 1706)

◎AIRのPanaji送信所故障中
 インドのJose Jacob氏によると、AIRのPanaji短波送信所の送信機が故障し2月初旬現在送信が行われていない.予定されていたAIRの送信はすべて他の送信 所からに切り替えられた。(DXLD 1706) 

◎Radio Puntlandの受信状況
 ソマリアのRadio Puntlandが2月初旬より放送を再開している。Throsten Hallman氏によれば2月7日に13800kHzでそれらしき局が受信出来た。同局は昨年12月末以来受信されていなかった。英国のNoel Green氏、インドネシアのTony Ashar氏も同日20:30頃受信している。
 ブルガリアのRumen Pankov氏によれば、1月には13時頃7700kHzでも同局らしき局が受信された。(DXLD 1706)
◎Warsan Radio受信される
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、ソマリアのWarsan Radioが13:45頃7750kHzで放送しているのが受信された。(DXLD 1706)

◎WRNロシア語のHP存在
 World Radio Networkの改組で一時消滅した同局のHP(http://www.wrn.org)は復活したが、放送を受信することはできない。ロシア語放送に関してはhttp://wrn.ruが存在し最新のスケジュールと12月のpodcastが提供されている。(DXLD 1706)

◎アルメニアGavar送信所の詳細
 オールトラリアの
David Martin氏によれば、アルメニアGavarにあるNoratus送信センターは712haの広さを持ち、1965年10月18日より旧ソ連の大規模送信所として計12台の100~1000kW送信機を使用して短波・中波で開始した。送信所は1990年代まで拡張が続けられたが、現在はNoratus社の運営となり、TWR等に時間貸しを行っている。
 現在の設備は以下の通り。
 送信機; 

  1 BOB 2 PB-571 300/500/1000 kW 短波送信機
  2 BOB 2 PB-685 300/500/1000 kW
短波送信機
  3 CONDOR PB-1081 300/500/1000 kW
短波送信機
  4 GROM PB-572 100 kW
短波送信機
  5 GROM PB-575 100 kW
短波送信機
  6 BOREY PB-602 1000 kW 中波送信機
  7 Nautel 500 kW 中波送信機
  8 100 kW 短波送信機
  9 100 kW 短波送信機
 アンテナ;
  
1 A104 / A102 / A89 42 32-35度 ロシア東部・中部向
  2 A97 65 43-45度 韓国・モンゴル・日本・中国向
3 A95 78 29-30,43-44度  中国・カザフスタン・アゼルバイジャン向
  4 A84 / A85 100 40-41.49.54-55.58-60度 インド・パキスタン・東南アジア向
  5 A83 125 40.41度 パキスタン・インド・スリランカ・イラン向
  6 A92 / A93 192 39.48.53度 アラビア半島南部・アフリカ向
  7 A99 / A100 / A103 222 C 37-39度 ペルシャ湾岸・北アフリカ・中央アフリカ向
  8 A90 245 37-39.47-48度 アフリカ向
  9 A94 / A88 258 12,14,38-39,46度 トルコ・アフリカ向
 10 A86 / A87 280 12-14.38-39.47度 北アフリカ・欧州南部向
 11 A80 / A81 305 1-6,10-11,27-28度 欧州中部・米州向
 12 A104 / A105 / A106 330 18-19,29度 欧州北部・欧州東部向
(DXLD 1707)

◎Ictimai Radio短波放送の現状
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、アゼルバイジャンのIctimai Radioは現在17:25-23:25に9677kHzでFMモードによる短波放送を行っている。但し9680kHzにて20:00-23:00に台湾淡水送信所から台湾国際放送の送信があり、それに対して中国がジャミングを発射していることから受信状態は悪い。(DXLD 1707)

◎カンボジア秘密局増波
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、カンボジア秘密局
Voice of Khmer M'Chas Srokは毎週木・日曜の20:30-21:00に17860kHz(Tashkent送信所 100kW 122度)でクメール語放送を行っていたが、2月初旬よりパラで15600kHzが追加された。15600kHzの送信所は不明。(DXLD 1707)

Grigoriopol送信のイラン向秘密局3局
 
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、イラン向秘密局3局がGrigoriopol送信所から次のようなスケジュールで放送されている。言語はペルシャ語。出力500kW、方向116度。
 
Radio Payem e-Doost  03:00-03:45 7480 
 
Sedoye Bahar (春の声) 金・土 04:00-04:30 7510
Radio Ranginkaman Rainbow 火・土 02:00-02:30 7580  (LGBT向放送)
(DXLD 1707)

◎Voice of Hopeイスラエルより中波放送開始に
 キプロスの
Costa Constantinides氏がSimon Peter Liehr氏に聞いたところによると、米国の宗教局Voice of Hope(KVOH)はイスラエル軍放送Galei Tzahalの送信所を譲り受けて、来る4月または5月より1287kHz(100kW)にて中東向放送を開始することになった。(DXLD 1707)

◎自由北韓放送の実情
 米国の
Artie Bigley氏によると、Defense Forum Foundation代表Suzanne Scholte女史は次のように語った。対北放送である自由北韓放送(자유북한방송)は同団体が実施しており自分も過去20年以上精魂をつぎ込んでいる。番組はすべて脱北者によって制作されており、運用費用は米国人篤志家、韓国系米国人、教会によって賄われている。月1回寄付を行ってくれる個別の篤志家も多い。ある教会は月$200、ある教師はつき$10、バージニア州在住のビジネスウーマンは$100といった具合である。寄付された金額の大半は短波の送信費用となる。脱北者と米国が協力して人権について目覚めさせる事が基本理念である。(DXLD 1707)



◎「戦時中の無線受信」YouTubeで放映
 ウルグアイの
Horacio Nigro氏によると、BBCが1979年に制作したドキュメンタリー「WARTIME RADIO THE SECRET LISTENERS」(戦時中の無線受信)がYouTube上に公開されている。英国のアマチュア無線家達が戦時中に敵の電波を受信・解読して英国を勝利に導いた過程が紹介されている。監督Douglas Salmon、編集Rod Thomas、約30分。https://youtu.be/RwbzV2Jx5Qo。(DXLD 1707)

◎BCL関連の注目すべきYouTube録音
 米国の
Dave Valko氏によると、BCL関連の次の録音がYouTube上にアップされている。
 Radio Jordan 1980年 + 1988~2004年における英語ID https://youtu.be/8KJEJVLjU_U
 
La Voz de Galapagos 1979年 ID+NA https://youtu.be/gq3F5Q
 Radio Chortis (Guatemala) 1980年終了時のID+1993年開始時のID https://youtu.be/gq3F5QVucJc
Africa Nr.1 (Gabon) 1979年12月 IS+ID+英語によるコンテストの紹介 
https://youtu.be/HFeibbh1uhU
 Radiodiffusion Télévision Voltaïque (Upper Volta) 1985年 4815kHz https://youtu.be/_JJrHx8raEQ
(DXLD 1707)

◎アラスカHAARPが短波で試験電波発射
 オーストリアのChristoph Ratzer氏によれば、アラスカHAARPが電離層のルクセンブルグ効果研究のための試験電波を去る2月19~22日に2800、3300kHzで発射した。(DXLD 1707)
カナダの
Walt Salmaniw氏は2月19日の12:06に2800及び3300kHzで受信できた。米国のBruce Churchill氏は2月20日の12:12-12:41に3300kHzで受信した、音楽、アナウンス、試験音声であった。米国のGlenn Hauser氏らによると、2周波数以外にもいくつか観測された。(DXLD 1708) ルクセンブルグ効果とは電離層の非直線性のために電離層内で2つの電波が混変調を起こしたような状態になることです。2周波数以外に観測された波がルクセンブルグ効果によるものかスプリアスかは不明。

◎オートラリアUnique Radio短波放送再開試験
 米国のGlenn Hauser氏によると、オーストラリアのUnique Radioはる2月17日の21:59より6時間にわたり3210kHz及び5045kHzで
New South Wales州Gunnedahの送信所より試験放送を行うと発表した。しかし実際に発射されたのは2月19日らしく、オーストラリアのBrian Powell氏は3210kHzで同日の19:20より確認した。(WWDXC TP 1288)



◎ブータンBBSのQSL発行者
 ロシアの
Dmitry Kutuzov氏によると、Bhutan Broadcasting Serviceが現在もeQSLを発行しているが、現在の発行者はGeneral ManagerのKaka Tshering氏であり、受信報告の送付先はkakatshering @ bbs.btである。(WWDXC TP 1288)

◎Vatican Radioローマ市内向FM放送の一部を廃止してデジタル化
 Vatican Radioは2月15日よりローマ市内向にFM103.8MHzで放送されていたアフリカ向英語放送を廃止してDAB/DAB+形式のデジタル放送に移行した。継続して放送を受信するにはDAB/DAB+用の受信機が必要となった。受信機を持っていない人はインターネットサイトからのpodcastを利用して欲しいと局では言っている。Vatican RadioはこのところFM放送のデジタル化に熱心である。同局によればアフリカ諸国では現地の放送局が同局を中継しているので何らの影響はないとしている。
(WWDXC TP 1288) 93.3MHz、105MHzは残存しています。

◎CZKU 6160kHzの復活は絶望的
 カナダの
Walt Salmaniw氏によると、CBC-VancouverのCZKU 6160kHzは送信機の電源系統の故障で停波中だが送信機が古い形式で補修部品が入手不可能であり、さりとて新短波送信機を購入する予算は認められないため復活は非常に困難な状況である。米国のStephen Luce氏によると、CZKUの短波送信機は1983年製の Elcom Bauer 701B型であり、元々中波用に製作されたものを短波用に改造したものである。(WWDXC TP 1289) CBC本体は復活に元々消極的であるため、アマチュアがボランティアで修理に行く必要があるとされています。

◎アイルランドRTEの長波放送は2019年まで存続
 英国の
Alan Pennington氏によると、2月10日付のIrish Post紙によると、2017年いっぱいで廃止予定であったRTEのRTEの長波放送(252kHz)は当面2019年まで存続することになった。長波放送の廃止で影響を受ける英国在住のアイルランド人が強く廃止に反対したことに対応した措置と見られる。(WWDXC TP 1289)

◎ELWAからeQSL
 米国の
Richard D'Angelo氏によると、リベリアのELWAはE-mailによる受信報告に対してeQSLを発行している。発行者はMoses Nyantee氏で、宛先はelwaradio54 @ gmail.comである。(WWDXC TP 1289)

◎ソウルの「自由FM」が周波数を変更 ~北への第二ジャミング
 韓国のChris Kadlec氏によると、韓国国家情報院による対北FM放送である「自由FM」(자유FM)は江原大城山送信所からの周波数(10kW)を97.7MHzから97.8MHzに変更した。これは明らかに北からの放送「統一のこだま」(통일의메아리방송)の97.8MHz(北朝鮮の海州から送信されており、ERPは100-200kWとされている)に対抗するためである。これに伴いソウルの南山タワーから97.8MHzで発射されていたジャミングは中止された。南のソウルと北の海州は相互に放送が届きやすいために従来中波帯で激しいジャミングバトルが行われてきたが、最近はFM帯に移行した模様である。(DXLD 1708) 同局は他に94.5MHz(坡州)、100.6MHz(江原麟蹄郡)、103.1MHz(仁川)で放送してますが、そちらは変更なしです。

◎ロシアでは「敵性プロパガンダ」であるVOA
 VOAの対露放送開始70周年に際して、「ロシアNOW」は2月17日、イリーナ・ナウメンコ女史による寄稿「『敵なる声』ソ連と西側のラジオ放送」を掲載した。ロシア(旧ソ連)の立場から「敵性プロパガンダ」としてのVOAについて記述されている。ソビエト当局は放送を妨害しようとしたが、聴きたい人はそれでも「敵性プロパガンダ」を聴いていた。短波での放送は比較的簡単に受信できた、短波受信機は価格が高かったので当局は短波への妨害を行わなかった。...等々。http://jp.rbth.com/society/2017/02/17/704321。(滋賀県 居松重和氏)ロシアにとって、イデオロギーの対立が解消しても依然西側は「敵性」なのですね。

◎Radio Nacional de Parguayの送信所が移転
 パラグアイの
Adan Mur氏によると、同国のRadio Nacional de ParguayはChco-iに建設された2haの新送信所にCapiata送信所より送信設備を移転した。新送信所には新たに20kW及び100kWの送信機及び中波用1/4波長垂直アンテナ(高さ82m)、ディーゼル自家発電機が設置された。また首都AsuncionのスタジオとはPCM回線で結ばれる。
Capiata送信所から移転された設備は次の通りである。
 1942年製 
Philipps 3kW 短波送信機(6025kHz用、旧6276kHz用)
 1940年代製 米軍用 BC-610 短波送信機
 1959年製 RCA 10kW 中波送信機
 1967年製 Gates 100kW 中波送信機
 台湾製 中波送信機
 なお
Capiata送信所にはFM送信機1基(95.1MHz用)が残される。 
 
Chco-i送信所はラプラタ川のデルタ地帯に立地するため、水害に弱いという欠点が指摘されている。また地上波のサービスエリアは拡大するが、空間波の伝播には適しているとは言えない。(WWDXC TP 1289) 物持ちが良いですね、それにしても古い設備です。短波放送は果たして再開されるのでしょうか?

◎Radio Verdad創立17周年
 米国のGlenn Hauser氏によると、グアテマラのRadio Verdadは2月25日で創立17周年を迎える。過去に同局は数々の記念QSLカードを発行してきたが、今年も多分発行されることになる。同局のHPによればQSLカードとペナント等を発行・送付するのに1通あたり10ドルのコストがかかるとのことで、PayPalで寄付をして欲しいとしているが、同国では郵便システムが崩壊しており、現在郵便で受信報告を遅れないし、QSLカードを郵便で送ることができない状況であり、当面eQSLのみが利用できる。現在局の歴史を記述した冊子がpdf版で配布されている。(DXLD 1708) 
http://radioverdad.org/?q=system/files/RV_Historia_Grafica_Radio_Verdad_0.pdfからダウンロードできるとされていますが、2月末現在接続不能となっています。

◎欧州長波用カーラジオのノスタルジックサイト
 欧州では長波のラジオ放送が姿を消しつつあるが、フランスのシトローエン愛好家向サイトには当時の車載用長波付カーラジオの詳細が掲載されている。当時の西欧諸国は国営放送ばかりで、内容が楽しくないとの不満が多く、長波で全欧的に受信できる民営のラジオ・モンテカルロやラジオ・ルクセンブルグの人気が全体的に高かったのである。例えば1961年9月~1969年8月生産のシトロエンDSに搭載されたコンチネンタル・エディソン社製「Radioen HiFi」(14石、長波 150-270kHz、中波 520-1600kHz、短波 5.8-7.5MHz、FM 87.5-108MHz)である。長波局としては France 1 (164kHz)、Europe(180kHz)、Luxembourg(232.2kHz)がプリセットされている。短波なしの機種としてはRadioen R35F(1969-1975年製造)も掲載されている。このラジオはダイヤル上に、FR1、EUR、BBC、MC、LUX、KAL、LAHのように長波の放送局名が印刷してある。また同調し易いように周波数直線ダイヤルを採用している。
 Radioen HiFi http://www.citronpaper.it/DSradio/196_radioenhifiF/startradioen196_.htm 
 Radioen R35F http://www.citronpaper.it/DSradio/196909radioenR35F/startradioen1969.htm
 また動画はhttps://www.youtube.com/watch?v=NMYNHeL_39Y(Citroen DS Continental Edison Sendersuchlauf Automatic)、https://www.youtube.com/watch?v=KXGVzJmUN1E(Continental edison ds19)で公開されている。短波5.8-7.5MHzは当時欧州が近隣諸国向放送に使用していたバンドであった。(滋賀県 居松重和氏) 長波の廃止で逆に人気が出るのかも知れません。大枚をはたいてこんなラジオを購入・車載したら贅沢を楽しめるかも!

(左)Radioen HiFi (右)Radioen R35F
 




出典の略称

   DXLD: DX Listening Digest    DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group   WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews    HCDX: Hard-Core-DX    JSWC: Japan Shortwave Club    NDXC: Nagoya DXers' Circle    ABU: Asia-Pacific Broadcasting Union    WRTH: World Radio TV Handbook
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