月刊短波 2017年4月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間  JST





◎Radio Kuwait短波放送復活! 4 版新規
 
Radio Kuwaitの短波放送が4月9日より2年振りに復活した。推定スケジュールは次の通り。送信出力は250kW。
  11:00-18:00 5960 無指向 中東向アラビア語GS
 14:00-18:00 15515 59度 極東向
ア ラビア語GS
  17:00-19:00 7250 無指向 西アジア向ペルシャ語
 19:00-21:00 21580 84度 東南アジア向フィリピン語

  19:15-01:00 11630 230度 アフリカ中部向アラビア語Holyコーラン
 20:00-01:00 9750 286度 アフリカ北東部向アラビア語 GS
 21:15-00:45 21540 310度 欧州西部向アラビア語GS
 01:00-03:00 15540 100度 南アジア向ウルドー語
 01:15-06:00 6050 無指向 北アフリカ・中東向アラビア語 GS
 02:00-05:00 13650 350度 北米向ア ラビア語GS
 03:00-06:00 15540 310度 欧州西部アラビア語 GS
 05:15-09:00 17550 350 北米向ア ラビア語GS
(Ivo Observer 4/10)


◎SDXA
よ りイースター特番    3版新規
 
2017 年のイースターの前後Swedish DX FederationはRadio Channel 292より6070kHzで、 以下のように特番を放送する。
 4/15 01:00-02:00
  4/16 02:00-03:00
  4/17 03:00-04:00
  4/17 15:00-16:00
  受信報告はqsl @ sdxf.seへ、詳細はhttp://www.sdxf.se/WP/参照のこと。(DXLD 1713) イースター(復活祭)は春分の後で最初の満月の次の日曜日であるため、今年は4月16日となります。

◎ オーストラリアのコミュニティ局で日本語ラジオ番組 
3版新規
 ブリスベン南方に位置するオーストラリア最東端の町Bayron Bayのコミュニティ放送局Bay FM 99.9(2BAY)では、週1回「Multicultural Nation」の番組枠でインドネシア語(Suara Indonesia)、ギリシャ語(Greek Hour)および日本語の番組を放送している。日本語番組(一部英語)は「The Japanese Show」のタイトルのもと、原則として毎月第4火曜日(変動あり)の現地時間13:00-14:00(11:00-12:00JST)に同地在住の日本 人グループ「バイロンベイジャパニーズ」の柴崎広美さんと鈴木ゆみこさんが担当している。内容はゲストを迎えてのインタ ビューおよび日本の音楽が中心となっている。なお初回の放送は2016年9月27日に行われた。同局のURL(英語)は http://bayfm.org/、
「バ イロンベイジャパニーズ」の URL(日本語)はhttps://www.byronbayjapanese.com/である。(東京都 平原哲也)

◎Shortwaveserviceより「Bye Bye Sitkunai」特別放送   2版新規

 ドイツのShortwaveradioはSitkunai送信所の閉鎖を惜しんで特別番組「Bye Bye Sitlkunai」を次のスケジュールで放送する。放送は英語。
 4/16(日) 07:00-08:00 5950 Okeechobee 100kW 181度 キューバ向
 4/17(月)  01:00-02:00 9400 Kostinbrod 100kW 306度 欧州西部向
 4/17(月)  03:00-04:00 7465 Erevan 100kW 330度 欧州北部向
 4/17(月)  06:30-07:30 9955 Okeechobee 100kW 160度 中米向
 4/18(火) 09:00-10:00 9395 Okeechobee 100kW 355度 北米東部向
 4/18(火)  12:00-13:00 9955 Okeechobee 100kW 160度 中米向
(DX REMIX NEWS #1001)

◎VORW Radio International A17の定期送信に日本向新設 2版修正
 VORW Radio InternationalはA17の定期送信スケジュールは最終的に次のようになった。日本・東アジア向が新設される。
 木曜 21:00-22:00 9875 日本・東アジア向
 金曜  05:00-06:00 11580 欧州・北米東部向
 金曜 09:00-10:00 7490 北米向 6855 北米南西部向 9395 北米向
 放送内容は色々な事柄に対するコメントとリスナーのリクエストによる音楽。ストリーミング放送は http://pastebin.com/dfsDX72Wで聞くこともできる。またpodcastはhttps: //soundcloud.com/vorw_radio_intで提供されている。(VORW Newsletter 4/5)

◎Radio Tiranaついに短波放送廃止

 Radio TiranaはB16シーズン限りで短波及び中波の送信を打ち切ることを発表した。実際にはShijak送信所の設備が故障しており2月初めより電波は一 切出ていない。(SWL Bulgaria news 3/22-23)


◎Radio Tirana海外放送webのみ?
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、アルバニアRadio Tiranaの国際放送は現在オンラインのLive Streamのみ受信でき、短波では出ていない。
 http://rtsh.al/radio-tirana-3
 http://rtsh.al/radio-tirana-3-live
 3月1日にモニタリングした結果では、ストリーミング放送は17:00-23:55はアルバニア語国内向放送。23:55に海外放送の IS、 00:00 アルバニア語、01:45 ギリシア語、03:00 ドイツ語、 03:30 フランス語、 04:00 イタリア語、 04:30 トルコ語、 05:30 ドイツ語、 06:00 英語、09:00 アルバニア語国内向放送で09:58に終了した。途中ISだけの部分や一時的な放送休止があった。海外向放送では短波の周波数を紹介していた。逆にイン ターネット放送を紹介していたのはアルバニア語、ドイツ語放送のみであった。ドイツ語放送ではリスナーから「短波で聞こえない」というリ スナーからの苦情に対してアナウンサーは公称周波数を読み上げただけだった。制作関係者には送信が行われていないことが伝えられていない らしい。
 ドイツのKai Ludwig氏によれば、webストリーミングされているのはShijak送信所及びFllaka送信所への音声ラインに流れているもので、音声はモノラ ルである。(WWDXC TP 1290) A17シーズンに入ってからもHPには依然として短波放送の周波数が掲載されています。

 
◎2017年春版「世界海賊局祭り」実施
 フィンランドのDXerであるHarri Kujala氏の提唱で4月第一週と11月第一週の週末には「世界海賊局祭り」が開催される。これは海賊局が共同で普段受信できないようなエリアに向けて 電波を出す試みである。過去5年間実施されているが、欧州・北米の海賊局に対してロシア、インド、日本、他の各国から受信報告が寄せられ てい る。
 2017年春は3月30日-4月2日に15010-15100kHz及び21455-21550kHzで実施される。大まかなスケ ジュールは次の通り。但しこれ以外の周波数帯や時間を使用する局もある。
 17:00-21:00 欧州からアジア・日本・大洋州向
 21:00-01:00  欧州から北米向、北米から欧州向
 07:00-09:00 北米からアジア・大洋州向
 詳しい局名等はhttps://www.hfunderground.com/及びhttp: //hobbybroadcasting.blogspot.com/で直前に確認して欲しい。(米国 Andrew Yoder氏)

◎リトアニアSitkunai送信所も終焉
 ドイツのChristian Milling氏によると、リトアニアのSitkunai送信所は3月25日の13:30-14:00に5910kHzで行われたRadio Japanロシア語放送の送信を最後に運用を停止した。閉鎖の理由は運用コストが掛かりすぎることによる。 ShortwaveserviceではSitkunai送信所関係者等のインタビューを中心とする特別番組を制作し4月16日のイースターの頃に放送す る。番組にはRimantas Pleykis元通信相等が出演し、同送信所の歴史、ソ連時代に唯一の民間放送であった「Radio M-1」を送信したエピソード、最近のRadio Baltic Waves Internationalの送信などについて触れられる。またこの放送の受信に対して特別QSLカードも発行される。(WWDXC TP 1293)

Sitkunai送信所の鉄塔群(Christian Milling氏のfacebookより)



◎Empresa Brasil de ComunicacaoからのQSL
 英国のBDXCの会誌3月号によれば、ブラジルのEmpresa Brasil de Comunicacao(EBC、ブラジル通信省)は同国のRadio Nacional系列の放送局に対する受信報告に対して、Radio Nacional da Amazonia用のQSLカードで返信を行っている。例えば980kHzの
Radio Nacional Brasiliaも同じQSLカードであった。ちなみにEBCのアドレスはSector Comercial Sul - SCS, Quadra 08 Bloco B 60, 1 degr Inferior - Edificio Venancio 2000, Asa Sul, Brasilia/DF  CEP: 70333-900, Caixa Postal 8640, Brazil, South Americaと大変長い。(WWDXC TP 1290)

◎エクアドルHCJBに新型短波送信機 ~短波送信再開
  オーストリアのWolfgang Gargitter氏がエクアドルHCJBから受け取った情報によると、3月2日Pichincha送信所で新短波送信機が24時間稼働を開始した。 4000mの高地であるため、新型といえどもスイッチを操作してから実際に動き出すまで5分程度の時間がかかる。周波数は6050kHz であ る。
 スペインのManuel Mende氏によると、HCJBの短波放送は長い間出ていなかったが、3月5日の14:09-17:50に6050kHzで久しぶりに受信できた。スペイ ン語放送で「HCJB 89.3FM」のIDが出ていた。(WWDXC TP 1290)
 エクアドルHCJBのHorst Rosiak氏によると、同局は当初10kW送信機の購入を希望してスイスのAmpegon社と交渉したが不調に終わり、結局米国Indiana州 ElkhaltのHCJB技術センターで組み立てられた1kW短波送信機が搬入された。赤道直下の高地からの送信で信号は欧州まで届くこ とが期待されている。試験送信を3月9日まで行い、10日以降は以前の平常運用(エクアドル・ペルーの山間部に住む住民向け)に戻ってい る。新送 信機導入で送信時間を拡張することは今のところ考えていない。(WWDXC TP 1291)

◎Africa No.1 Moyabi送信所の資料公開
 BDXCの会誌「Communication」3月号によると、「Africa No.1」の放送が1983年から2013年迄行われていたガボンのMoyabi送信所に関する歴史や資料をまとめた「The Moyabi Story - The History of High-Power Shortwave Radio Station at Moyabi 1979-2013」がTony Roger氏によりBDXCのwebサイト上に公開されている。http://www.bdxc.org.uk/moyabi.pdfより無料でダウン ロードできる。(WWDXC TP 1290) 一時はRadio Japanの中継も行われました。ポピュラーであった局が一つ一つ過去の「歴史」となって行きます。



◎Cross Radioまだ復活の可能性あり
 NZ DX TimesのエディターがPohpei島・Cross RadioのMelinda R Espinosa女史から受け取ったE-mailによると、同局は4755kHzで放送していた短波放送を将来復活する計画を持っているとのことである。 そのための電源として太陽光発電を考えていたが、同島ではコストに見合った電力が得られず、他の方法を模索中である。(WWDXC TP 1290)

◎TWR-Swadilandに新100kW送信機
 英国のDave Kenny氏によると、Trans World RadioはスワジランドのManzini送信所に昨年8月に設置した新100kW中波送信機の運用を開始した。この送信機は従来の50kW送信機の置換 えて毎日05:00-06:35に1170kHzで行われているアフリカ南部向英語放送に使用される。元々ドイツで使用されていて不要と なった中波送信機でメーカーより本来の1/10の価格で提供を受けた。TWRでは100kW化によりこの放送の潜在聴取者が2,500万 人になる と見ている。(WWDXC TP 1290)

◎Radio Damascus海外放送webで受信可能
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、シリアのRadio Damascusの海外向放送はhttps//soundcloud.com/SyrianForeignRadios上で聞くことができる。 (WWDXC TP 1290) 各国語放送のpodcastを聞くことができます。

まだ健在なのだ!



◎Vatican Radioの短波放送終焉に

 2月20日にバチカンの通信長官に就任したDario Vigano氏は、Vatican Radioの所有するSanta Maria di Galeria送信所を閉鎖し、短波放送を廃止すると宣言した。従来Vatican Radioは世界のどんな場所でも無料で聞くことができたが、その方針をかなぐり捨てたことになる。廃止の理由として氏は短波送信所が「温室効果ガスをま き散らしている」ことを第一にあげている(これは科学的には間違いである)。Radio Japanは同送信所を受信可能地域拡大策の一環として利用してきたが、見直しを迫られることになる。(WWDXC TP 1290) A17では海外向短波放送は出ています。

◎米国有名DXer Bob Hill氏死去
   米国のRon Howard氏によると、1970-80年代を中心にDXerとして活躍した米国のBob Hill(本名Robert J. Hill, Jr)が2月27日米国マサチューセッツ州Salemのホスピスで死去した。79歳であった。同氏は1964年にNew Hampshire大学を卒業、米空軍のロシア情報部門に勤務した後、マーケットライターに転身した。コントラクトブリッジの腕前はプロ級であった。ハム やBCLにも憧憬が深く、DX情報誌の編集長をつとめたこともあった。(WWDXC TP 1290)

Bob Hill氏


◎オーストラリアに残る「短波局」
 ドイツのTobias氏によると、Radio Australiaが去った後のオーストラリアにもReach Beyond以外に短波局が存在する。それがAustralia Weatherの短波気象放送である。スケジュールは次の通り。出力は1kW。音声放送の場合5-10分の気象放送が2分程度の間隔をおいて放送されてい る。Weather Eastの音声放送では航路警報が出ることがある。放送エリアマップはhttp://http://www.bom.gov.au/marine /radio-sat/marine-weather-hf-radio.shtml参照のこと。
 Australia Weather West;  コールVMW、在Wiluna、http://www.bom.gov.au/marine/radio-sat/vmw-technical- guide.shtml
  FAX放送 5755(20:00-06:00) 7535(24H) 10555(24H) 15615(24H) 18060(06:00-20:00)
  音声放送 2056(19:00-08:00)  4149(08:00-19:00)  6230(07:00-20:00)  8113(24H) 12362(24H)  16528(08:00-19:00)
  Australia Weather East; コールVMC、在Charleville、http://www.bom.gov.au/marine/radio-sat/vmc- technical-guide.shtml
    FAX放送 2628(18:00-04:00) 5100(24H) 11030(24H) 13920(24H) 20469(04:00-18:00)
    音声放送  2201(20:00-09:00)  4426(09:00-20:00)  6507(20:00-09:00)  8176(24H) 1236(24H) 16546(09:00-20:00)

(DXLD 1709)

◎甘南人民広播電台
5979kHzに固定
 米国のRon Howard氏によると、3ヶ月前に5970kHzから5979kHzにシフトした中国の甘南人民広播電台は2月末現在この周波数に固定している。 Glenn Hauser氏によると、米国では22:57頃受信でき、中央人民広播電台の第11節目(中国語及びチベット語)の放送を中継している。(DXLD 1709) QTHは中華人共和国74700 甘粛省甘南蔵族自治区合作市舟曲西路です。

◎Myanmar Radio少数民族語放送もストリーミング放送
 英国のDavid Kernick氏によると、Myanmar Radioは既に国内向一般放送(5985kHz等)はストリーミング放送を行っているが、最近少数民族語放送もストリーミングを開始した。放送時間は 08:30-23:00で、中国語の放送も20:00-21:30に行われる。5915kHzで行われている放送とほぼ同一内容である。 URLはhttp://mrtv.gov.mmで、「Live Stream」を選択し、更に「MRTV Radio Station」の一番下のマークをクリックする。(DXLD 1709)

◎6160kHzにはNewfoundlandが
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、CBC-Vancouverがいなくなった6160kHzでは、Newfoundland州のCBC- St.John(CKZN)が18:00頃聞こえている。(DXLD 1709)

◎すべてのペルー短波局がストリーミング放送実施
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、現在残存しているペルーの短波局のすべてがwebサイトを持ち、ストリーミング放送を実施している。それらは以下の通りであ る。
 4747 Radio Huanta Dos Mil, Huanta, Ayacucho  http://radiohuanta2000fm.com/
  4775 Radio Tarma“, Tarma, Junín   http://www.radiotarma.com/
  4955 Radio Cultural Amauta, Huanta, Ayacucho   http://www.radioamautafm.net/
  5025 Radio Quillabamba, Quillabamba, Cusco   http://www.radioquillabamba.com/inicio/
  5980 Radio Chaski, Urubamba, Cusco   http://www.radiochaski.com/
  6173 R.adioTawantinsuyo, Cusco    http://www.radiotawantinsuyo.com/?i=1
(DXLD 1709)

◎VOA radiogramがMFSK64の試験
 ドイツのRoger氏によると、VOAのradiogram放送は従来MFSK16とMFSK32で実施されてきたが、2月25-26 日に より速度が速い(従って解像度も良い)MFSK64(240wpm)とMFSK16及び32の比較試験放送が行われた。MFSK64の受信に は従来使用されてきたデコーダーFLMSGが使用可能である。
 なおアラスカHAARPは試験電波に今後VOA radiogramを載せる予定となっている。(DXLD 1709) A17スケジュールはHPを参照して下さい。アジアで受信可能と思われる周波数も紹介されています。

◎中国福建省の送信所移動判明
 ドイツのWolfang Bueschel氏によると、中国福建省の第103送信所(CNR-1 540/639kHz、CNR-2 720kHz、福州PBS 1332kHz、ジャミング 603/1557kHz)と第102送信所(ジャミング専用)が移動していることがGoogle Earthの解析から判明した。第103送信所は北緯26度4分12.07秒、東経119度20分38.04秒、第102送信所は北緯26度01分 23.00秒、東経119度16分35.00秒にあったが、両送信所とも北緯25度58分24秒、東経119度17分25秒の新サイトに 移動 し、旧地には新しいビルや家屋が建っている。これに伴い第103送信所にあった古いジャミング送信機も更新された。新送信所には8基の中波ア ンテナ、200kW送信機2基、 50kW送信機2基、10kW送信機6基、3kW送信機16基が設置設置されている。なお「海峡之声」の短波送信はこれと離れた第761送信 所(北緯25度44分25.05秒、東経117度10分45.48秒、永安市小陶鎭三星邑)から行われている。(WWDXC TP 1291) 新送信所は福州市を流れる鳥竜江にある文山洲といわれる中洲に位置しているようです。

◎BBCタイ中継局続報 ~タイ政府許容すれども「手遅れ」
 米国の
Artie Bigley氏がタイの「The Nation」紙の報道として伝えたところによると、タイの国家放送通信委員会(NBTC:National Broadcasting and Telecommunications Commission) は3月10日、BBCがNakhon Sawan中継局から送信する放送の内容は、両国が国際法に基づいて締結した内容に基づく国家の見解の範囲内であれば問題なしとし、タイ外務省とBBCが 一度は合意に達した中継局の継続借用を歓迎すると発表した。同中継局は合意期間が満了したため、2017年1月1日以降は送信を停止して い た。BBCはタイ当局は12月末に継続利用で合意したものの、既に中継局の維持運用に対する予算はついておらず手遅れであり、閉鎖する以外に 方法がないと している。今までNakhon Sawan中継局からの電波を受信していたリスナーは既に他の中継局を利用するようになっており、問題はないとしている。(WWDXC TP 1291) 中継局の使用延長でBBCの放送内容に圧力をかけたかったタイ政府と、元々短波放送施設を縮小したかったBBC、どっちが勝ったのでしょう!

◎中国の短波ジャミング送信地点
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、中国では以下の送信拠点間でジャミング発射のネットワークが構築されていることが判明した。
 鳥魯木斉(ウルムチ;新疆維吾爾自治区)、喀什(カシュガル;新疆維吾爾自治区)、新江鎮宝鶏(陝西省)、石家荘平山(河北省)、滎陽 (河 南省)、斉斉哈爾(黒竜江省)、海南(海南省)。
(WWDXC TP 1291)

◎2017年版NDB Handbook発行
 ドイツのMichael Oexner氏より毎年発行しているEuropean NDB Handbook(ENDBH)とNorth American NDB Handbook(NANDBH)の2017年版が発行された。ENDBHはA4版150ページに7200波のNDB(Non-Direction Beacon)の周波数を収録、NANDBHは130ページに5000波を収録している。またそれぞれCD版のあり、CD版には Google Earth上での各NDB局の位置が確認できる地図と、NDB局の写真、NDB局のサウンドクリップも納められている。価格等の詳細は
http://www.ndblist.info /beacons/NDBpublications2017.pdfを参照して欲しい。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏) 

◎Radio Afghanistan短波放送再開
 オーストラリアのRob Wagner氏によると、6100kHzでRadio Afghanistanが2月現在再び聞こえている。KCBSが出ていない或いはスキップした時が狙い目で01:00過ぎが良い。Dari語らしき言語で IDや現地ポップスが出る。(DXLD 1710)
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio Afghanistan国際放送のA17スケジュールは下記の通り。
 00:30-02:30 6100 Kabul Yakatut送信所 100kW 125度 英語・ウルドー語・アラビア語・ロシア語
(DXLD 1712)


◎ブラジルNDB局リスト
 ブラジルのAlexander Must Sailer氏によると、同国の海事用NDB局リスト及び詳細情報(ポルトガル語)が32ページに渡り公開されている。 https://www.mar.mil.br/dhn/chm/box-publicacoes/publicacoes/lar/LAR- completa.pdf。(DXLD 1710)



◎Radio Djiboutiがストリーミング放送再開
 英国のDave kernick氏によると、Radiodiffusion Television de Djiboutiはライブストリーミング放送を再開した。第一放送(RD1)と第二放送(RD2)が現在出ている。ストリーミング放送は2007年に一度 開始されたが、数ヶ月で中止されていた。両放送ともにFM放送が行われているが、RD1は4780kHzの短波でも放送されることになっ てい る(但しこのところ確認されていない)。URLはhttp://www.rtd.dj。(DXLD 1710)

◎エルサルバドルに拡張バンド局?
 イタリアのSaverio De Cian氏によると、エルサルバドル局が中波拡張バンドで受信できる。1630kHzのRadio Elohim(在San Salvador)で、ID「Misión Cristiana Elohim」や国歌が放送されている。(DXLD 1710) 元々1120kHzで放送している局です。http://tunein.com/radio/Radio-Elohim-1150AM-San- Miguel-s275316/?locale=ja-JP&z=120025343でも聞こえるので、何者かが近くから勝手に 中継した可能性もあります。

◎AIRにDRM運用のみの時間帯 ~同時2チャンネル放送
 インドのAlokesh Gupta氏によると、All India Radioは平日(日曜以外)の10:00-20:00をDRM運用専用時間帯として設定した。この時間帯には通常のAM放送は中止され、同時に2波を送 信するDRM運用のみとなる。現在この運用を行っているのは次の各局である。周波数の後、Firstと記述してあるのは第一チャンネル、 Secondと記述してあるのは第二チャンネルで流されている放送である。なおJammu局のみは運用時間が05:00-06:00と なっている。
  Ahmedabad     846, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
  Ajmer         603, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
   Bengaluru     612, First: VBS Mumbai, Second: FM Gold
   Barmer       1458, First: FM Gold, Second: VBS Mumbai
   Bikaner      1395, First: Rainbow India, Second: VBS Mumbai
   Chennai-A     720, First: FM Gold Chennai, Second: Ragam Channel
   Delhi-A       819, First: VBS Mumbai, Second: FM Gold
   Dharwad       765, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
   Guwahati-B   1035, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
   Itanagar      675, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
   Jabalpur      801, First: FM Gold, Second: Rainbow India
   Jammu       990, First: Jammu, Second: Rainbow India
   Kolkata-A     657, First: VBS Mumbai, Second: FM Gold (Kolkata)
   Kolkata-B    1008, First: DTH Bangala, Second: FM Rainbow Kolkata
   Lucknow       747, First: VBS Mumbai, Second: FM Gold
   Mumbai-A     1044, First: FM Rainbow, Second: Mumbai DTH Hindi
   Mumbai-B      558, First: FM Gold Mumbai, Second: DTH Marathi
   Panaji       1287, First: VBS Mumbai, Second: FM Gold
   Patna         621, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
   Pune          792, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
   Rajkot        810, First: VBS Mumbai, Second: Rainbow India
   Siliguri      711, First: FM Gold, Second: Rainbow India
   Trichirapalli 936, First: Ragam, Second: VBS Chennai
   Varanasi     1242, First: FM Gold, Second: VBS Mumbai
   Vijayawada    837, First: Ragam, Second: FM Gold
(DXLD 1710)


◎KTWR Antenna3の反射器更新が必要
 ARDXCのAustralian DX News3月号によると、GuamのKTWRはAntenna3の反射器の取替えを迫られている。反射器はアルミメッキされた鉄製のワイヤーで構成され、 アンテナ効率上重要な部品である。Antenna3の1990年代に設置されたものであるが、2002年の台風で初めてダメージ を受けて以来度重なる台風と塩害のため腐食も進行し、応急対策では対処し切れないほど損傷が進行してしまった。緊急に取り替えが 必要だが、費用が6万5000ドルほどかかるので、どれ位の期間で資金を調達できるかにより、更新時期が異なってくる。 (WWDXC TP 1292)

◎VOH イスラエルから中波の試験電波発射
 Voice of Hopeの
Ray Robinson氏によると、同局は3月19日よりイスラエルのShe'ar Yashuv送信所から1287kHzで試験電波の発射を開始した。出力は10kW程度。 Arctic Radio ClubのBengt Ericson氏はこの信号を世界で初めて受信した。She'ar Yashuv送信所はレバノンとの国境近くにある。当初10kWで試験電 波を 発射したが次第に50kWに増力する予定にしている。イスラエル政府から認可された出力は100kWである。同局の URLはhttp://www.voiceofhope.com /station_middleeast.htmlである。アラビア語では局名を「Saout al Amal」と言っている。(WWDXC TP 1292)




◎クウェート国内局情報
 Radio Kuwaitの「2017年カレンダー」冒頭に掲載されたリストによると同局の国内向放送は現在次のようになっている。
 Radio Kuwait中波放送  
 
  アラビア語第一放送 540 kHz 24H
                           963 kHz 11:00-14:00 21:00-01:00 06:00-11:00
    聖なるコーラン 630 kHz 24H
  英語/ペルシャ語/フィリピン語/ウルドー語/ ベン ガル語放送 963kHz
    スポーツ・試合 1134kHz 24H
    アラビア語第一放送/議会中継 1269kHz 24H
    聖なるコーラン 1341kHz 07:00-13:00
    アラビア語第二放送 1341kHz 13:00-07:00
  Radio Kuwait FM放送
   アラビア語音楽放送(古典) 
87.9 101 24H
  アラビア語第一放送 89.5 95.3 24H
  OFM 88.4 93.9 24H
  Easy FM 92.5 96.3 24H
   
英 語/ペルシャ語/フィリピン語/ウルドー語 /ベ ンガル語放送  93.3
    民族音楽 94.9 24H
  聖なるコーラン 97.5 98.9 105.1 24H
  アラビア語第二放送 97.5 94.5 13:00-07:00
    FM Super Station 99.7 24H
    TV音声 100.5 24H
  アラビア語音楽放送(モダン) 103.7 103.2 24H
 他のFM局
  
Kuwait Pulse 88.8
  BBCアラビア語 90.1
  Marina FM 90.4
  Arabian Gulf Radio 91.5
  Radio SAWA 95.7
    VOA 96.9
    BBC英語放送 100.1
  Soul Al Rayyan 102
  Voice of the Gulf 102.4
  RFI 106.3
  RMC 107.4

(赤林)Radio KuwaitのFM放送はhttp://www.media.gov.kw/LiveRadio1.aspxで聴取可能です。

◎REEもインターネット放送聴取可能に
 スペインのJose Bueno氏によると、Radio Exterior de Españaはインターネット放送を開始している。
 
http://www.rtve.es/radio/radio-exterior/
 
http://www.rtve.es/alacarta/rne/radio-Exterio
 でストリーミング放送やpodcastが聴取できる。またiPhone及びAbdoroid携帯用の受信アプリも用意されてい る。 (WWDXC TP 1292)

◎EDXC2017サイト開設
 フィンランドの
Risto Vaehaekainu氏によると、来る8月18-20日に同国Tampereで開催される2017年EDXC会議の詳細サイトが開設された。http://www.sdxl.fi/edxc今 回の会議ではLaplandへの小ツアーも計画されている。参加登録の問い合わせはrv @ sdxl.orgにて受付ける。 (WWDXC TP 1292)

◎HFCC A17スケジュール公開
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、A17のHFCC登録スケジュールが公開されている。
http://www.hfcc.org/data/a17/index.phtml(WWDXC TP 1292)

◎中央アフリカに残った短波局
Radio Maïngo
 米国の
Mauno Ritola氏によると、中央アフリカに唯一残っている短波局Radio Maïngoは15:00-20:00、22:00-01:00に3390kHzで放送している模様である。(DXLD 1711) WRTH2017掲載の6030kHzでは出ていないようです。

◎ジンバブエがストリーミング放送開始
 ドイツのR
oger Thayer氏、英国のDavid Kernick氏 によると、ジンバブエのZimbabwe Broadcasting Corporation (ZBC)はストリーミング放送をかって行っていたが、このところ長期にわたり聞こえなくなっていた。このほど4つの放送系統のストリーミン グ放送が復活した。但し本局の旧URL(http://zbc.co.zw)からのリンクは動作しないものがあ る。
 Radio Zimbabwe:
  http://www.radiozim.co.zw
  http://ice31.securenetsystems.net/RADIOZIM
 
  スマホ
  http://rdo.to/RADIOZIM
 Power FM:
  http://www.powerfm.co.zw
  http://ice31.securenetsystems.net/POWERFM
  スマホ
 http://rdo.to/POWERFM 
 National FM:
  http://www.nationalfm.co.zw
  http://ice31.securenetsystems.net/NATIONAL
  スマホ
  http://rdo.to/NATIONAL
 S-FM:
  http://www.sfm.co.zw
  http://ice31.securenetsystems.net/SFM
  スマホ
 http://rdo.to/SFM
(DXLD 1711)

◎Winradio/Perseus用FM局リスト提供
 デンマークの
Thomas Nilsson氏によると、FM放送受信可能の Winradio 及びPerseus用のFM局リストがソフトウェアセットとしてドイツのJürgen Bartels氏より提供された。現在同調している周波数でのFM放送候補が次々と表示される。また使用中の地域 のFM局に絞って表示させることも可能であり、予め決まった地域や周波数のリストのみをセットすることもできる。http://zeiterfassung.3sdesign.de/station_list.htmに アクセスし、「Station List for FM DXing」をクリックするとダ ウンロード可能で、通常のソフトウェアと同じく指示に従ってセットアップすれば良い。 (DXLD 1711)

◎米国最大の水晶屋5月で閉店
   ARRLによれば、米国Oklahoma CityにあるInternational Crystal manufacturing(ICM)社が5月いっぱいで営業を停止することを明らかにした。現在受けているクリスタルの注文にはすべて応じるとしてい る。同社は現社長の祖父に当たる
Royden R. Freeland Sr.氏が1950年に設立したもので、高周波発振用水晶、クリスタルフィルター等の水晶製品を提供してきた。特にCollins Radio社製の送受信機用水晶を一手に引き受けていた。1980年代にはエレクトロニクス製品一般に製品を拡大したが、1990年代以降は水晶発振器関 連製品のみを製造してきた。現在水晶の製造は殆ど中国で行われている。 同社は最近までRadioShackに製品を供給してきたが、そのRadioShackも倒産して店を閉めることになった。これで米国のアマチュアは水晶 を国内で調達するのが難しくなった。同社のURLはhttp://www.icmfg.com。(DXLD 1711)

(左)ICM社のロゴ (右)水晶製品群 過去のものになりつつあるのか?!

 


◎「朝鮮の声」放送開始70周年記念
 北朝鮮の国営海外放送「朝鮮の声」は3月16日で放送開始70周年記念を迎えた。これを記念した宣伝ビデオが各国語で制作されている。 ビデ オは26分30秒である、英語・朝鮮語・ドイツ語・フランス語・スペイン語・アラビア語のものは
https://tinyurl.com /mpq35bjより個別にダウンロードできる。(ドイツ Arnulf Piontek氏) 日本語のものはhttp://www.vok.rep.kp /CBC/index.php?CHANNEL=5&langで聴取できます。画面の中央一番下の「正義と真理の代弁者『朝鮮の 声』」をクリックします。

◎Kostinbrod送信のIRRS
 A17スケジュールでKostinbrod送信所からのIRRSは次のようになった。実施は4月1日より。
 土曜 17:00-18:00 9510 50kW 306度 Radio City 欧州西部向ドイツ語
  日曜 00:00-00:30 15515 100kW 195 Radio Warra Wangeelaa アフリカ東部向オロモ語
(SWL Bulgaria News 3/25)

◎Radio Australia短波放送回顧記事掲載
 BDXCのブログによると、オーストラリアABCはHPに、同局のプロデューサ-Lucia Stein氏による、Radio Australia短波放送回顧記事「Saying Boodbye to Radio Australia after 37 years」を掲載している。この中では短波受信の楽しみやRadio Australiaの短波放送は聴取者の生活に及ぼした影響について記述されている。
http://www.abc.net.au /news/2017-03-25/saying-goodbye-to-radio-australia-after-37-years /8240296。(WWDXC TP 1293)

◎ブラジルに新局誕生か?
 スペインの
Manuel Mendez氏によれば、以前にBelo HorizonteのRadio Itatiaiaが使用していた周波数である5970kHzに新たなブラジル局が出現している。IDは94.9 Sao Paulo」と言っている。番組はノンストップの音楽である。Radio Itatiaiaと同じ送信機から出ているものと思われるが、リモートSDRで同局の中波番組と聞き比べたところ、異なった内容であることを確認した。更 に確認を続けたところ、3月25日の23:12-00:02には「Scalla FM onda curta 5970 kHz, frecuencia modulada, 94 virgula 9 MHz, Scala FM」 と局名と短波の周波数もアナウンスされた。(WWDXC TP 1293) Sao Pauloには「Scalla FM」という局がありますが周波数は102.9MHzです。94.9MHzを使用しているSao Paulo局はRadio Criativa FMとなっています。

◎カナダ時報局停波続く
 カナダのRichard Langley氏がNational Research Councilより受け取った情報によると、時報局CHUの3330kHzは停波が継続中である。原因はアンテナケーブルの断線であるが、凍土の中に埋設 されているため修理不可能であり、どうしたら良いかを思慮中である。(WWDXC TP 1293)

◎TDF Issoudun送信所関連の秘密局A17スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、TDF Issoudun送信所から出る予定の一部の秘密局のA17スケジュールは次にようになっている。
 BRB Eye Radio (南スーダン向) 13:00-14:00 11730 250kW 130度 アフリカ東部向 アラビア語・英語・現地方言(
Dinka/Nuer/Shilluk/Bari/Zande/Lutoho
                       01:00-04:00 17730
250kW 130度 アフリカ東部向 アラビア語・英語・現地方言(Dinka/Nuer/Shilluk/Bari/Zande/Lutoho)
 
Radio Publique Africaine (ルワンダ向) 03:00-03:58 250kW 145度 アフリカ南部向 キルンディ語・フランス語
 Radio Voice of Adal (ソマリア向) 木・日曜 00:00-00:58 15205 100kW 125度 前半 アラビア語 後半 ティグリナ語
 Radio Xoriyo Ogaden (エチオピア向) 水・日曜 01:00-01:30 17630 500kW 130度 アフリカ東部向 ソマリ語
(WWDXC TP 1293)

◎AIR A17は短波国際放送のDRM送信なし
 インドのJose Jacob氏によると、All India RadioのA17シーズン短波国際放送スケジュールではDRM放送が行われなくなっている。詳しくは同氏作成のスケジュールを参照のこと。
 時間別 
http://qsl.net/vu2jos/es/time.htm
 言語別 
http://qsl.net/vu2jos/es/Language.htm
 周波数別 
http://qsl.net/vu2jos/sw/freq.htm
 同局向のオンライン受信報告は次へ、
http://pbinfo.air.org.in/feedback/ま たはspectrum-manager @ air.org.inへ。(WWDXC TP 1293) 

◎パキスタン新短波送信機を放置状態
 英国のNoel R.Green氏によると、Radio Pakistan用の新100kW短波送信機2基はKarachiのLanchi送信所に2-3年前には到着している。同局が50kW送信機2基と 10kW送信機2基で最初に短波放送を行った時に使用されたのがこの送信所である。既に現地調整を終えているが未だに試験電波さえ出てい な い。この件についてパキスタン政府に問い合わせているが回答はない。Radio Pakistan全体の放送を行うには2基の送信機だけでは不十分で、強いて行うとすると1回の送信に1周波数しか使用できなくなる。
(WWDXC TP 1293) 内部調整の停滞か、設備の盗難・横領が原因では?

◎BABCOK関連の秘密局A17スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、BABCOK社仲介による秘密局のA17スケジュールは以下の通り。
 
Radio Dandal Kura International (ナイジェリア向 カヌリ語)
  14:00-15:00 5960 Ascension 250kW 70度 (A16では7415)
  15:00-16:00 7415 Ascension 250kW 70度(以前は14:00-16:00)
  16:00-17:00 13810 Wofferton 250kW 165度 (A16では15480)
   03:00-06:00 12050 Ascension 250kW 65度 (A16と変わらず)
 
Sedoye Bahar (春の声、イラン向ペルシャ語)  
  金・土 02:00-02:30 Moldova 7530 500kW 116度 (A16では02:30-03:00 7495)
(WWDXC TP 1293)

◎Radio Africa Network WRMIから集中送信
 Radio Africa NetworkはA17シーズンで3つある放送の送信をWRMIのOkeechobee送信所から集中送信する。スケジュールは以下の通り。周波数はすべ て21525kHzとなる。
 Radio Africa  火ー土曜 01:00-06:00
 Radio East Africa  日・月曜 01:00-06:00  毎日 06:00-08:00
  Radio Africa#2  毎日 23:00-01:00
(Radio Africa Network) 以前は赤道ギニアの送信所を使用していました。


◎Radio DARCのビデオ公開
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、ドイツアマチュア無線クラブ(DARC)はRadio DARCの放送を毎週日曜日の18:00-18:59に6070kHz(Moosbrunn送信所、100kW)から行っているが、その収録の模様等を収 録したビデオが公開されている。http://www.alximedia.de/radio/Radio-DARC- Video.mp4。 (DXLD 1712) ドイツ語です。

◎エリトリアVOBMEが7175kHzの短波放送再開
 ドイツのThorsten Hallmann氏は3月18日の03:31にエリトリアのVoice of Broad Messes Eritrea(VOBME)が7175kHzで短波送信を再開しているのを確認した。その後も23:00過ぎから確認されているが、 24:00頃からエチオピアがジャミングを発射している。(DXLD 1712)

◎イスラエルVoice of Peaceが短波に
 英国のAlan Pennington氏によると、イスラエルのインターネット局「Voice of Peace」(http://www.thevoiceofpeace.co.il )の番組が4835kHzで短波中継されている。ロック音楽が多い。3月22日の04:30頃に確認した。(DXLD 1712) 海賊局 or 秘密局?

◎対北放送のA17スケジュール
 韓国から北朝鮮に向けた対北放送(朝鮮語)のA17スケジュールは以下のとおり。
 自由北韓国放送  21:00-22:00 15630 Tashkent 100KW 76度 (A16と同じ)
 国民統一放送  21:00-24:00 11550 Dushanbe 100kW 71度 (A16と同じ)
 荒野之声  22:30-00:30 7615 Tashkent 100kW 76度 (7620kHzから変更)
 北韓改革放送 23:30-00:30 11570 Tashkent 76度 (同じ送信所から出ているFEBAが前半は混信して聞こえることあり)
           05:30-06:30 7500 Tashkent 76度 (7585kHzから変更)
 殉教者之声 00:30-02:00 7510 Tashkent 76度 (7515kHzから変更) 
(DX REMIX NEWS #1000)

◎DWD Deutscher WetterdienstのA17スケジュール
 ドイツ気象庁の放送
DWD Deutscher WetterdienstはA17スケジュールで次のように放送する。周波数はすべて6180kHz(Pinneberg送信所、10kW、無指向)、 モードはCUSB(搬送波添加上側波帯方式)、言語はドイツ語。
 15:00-15:30 21:00-21:30 05:00-05:30。
(DX REMIX NEWS #1000)

◎Denge Kurdistan 11600Hz一波を継続
 クルド向秘密放送Denge KurdistanはA17スケジュールでも11600kHz一波を継続する。但し送信所は以下のように変更された。周波数はすべて11600kHz、言 語はクルド語。
 11:30-14:00 Issoudun 250kW 90度
 14:00-23:00 Moldova 300kW 130度
 23:00-01:00 Kostinbrod 100kW 90度
 01:00-04:00 Issoudun 250kW 90度
 04:00-05:30 Moldova 300kW 116度
(DX REMIX NEWS #1000)

◎Dimtse Radio ErenaのA17スケジュール
  エチオピア向秘密放送Dimtse Radio ErenaのA17スケジュールは次の通り。
  02:00-03:00 11965 Kostinbrod 50kW 195度  火-土曜 前半Tigrinya語 後半アラビア語 日・月曜 Tigrinya語のみ
(DX REMIX NEWS #1000)



出典の略称

   DXLD: DX Listening Digest
   DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   WRTH: World Radio TV Handbook

トップページ