月刊短波 2017年6月号(第2版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎VOA Radiogram Greenville送信は6月17-18日で廃止 ~但しWRMIより継続 2版新規
 
ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Kim Andrew Elliott氏の退職により、Grennville送信所から行われていたVOA Radiogramの放送が6月17-19日で廃止される。最終日のスケジュールは以下の通りである。
 6月17日 18:30-19:00 5745 62.5kW 190度 キューバ向
 6月18日  01:00-01:30 17580 62.5kW 45度 欧州西部向
 6月18日 11:30-12:00 5745 62.5kW 190度 キューバ向
 6月19日 04:30-05:00 15670 62.5kW 45度 欧州西部向
  6月25日以降はWRMIのOkeechobee送信所から別の名称、別の連絡先で次のように継続される。
 毎週月曜日 05:30-06:00 11580 100kW 44度 欧州西部向
 毎週月曜日 08:30-09:00 11580 100kW 44度 欧州西部向
(DXLD 1721)

◎Pirate Studio 52がKonstinbrod送信所より放送 
2版新規
 オランダのPirate Stuido 52はMedia Broadcast社のNauen送信所より,Mighty KBCと同じ周波数、同じ送信機・アンテナで放送を開始する予定であったが、ドイツ当局の送信許可が下りていないため、6月3日より急遽ブルガリア Kostinbrod送信所より放送を開始することになった。
 スケジュールは次の通り。
 毎月第一土曜日 21:00-24:00 11715 100kW 306度 欧州西部向
(DX RE MIX NEWS #1011) Pirate Studio 52はオランダ北東部から自家製送信機で出ていた海賊局。URLはhttp://www.studio52fm.nl、E-mailはstudio52 @ planet.nl。次回は7月1日。

◎Domestic Shortwave Survey 2017年版発行
 
DSWCIの解散に伴いどうなるかが注目されていた「Domestic Shortwave Survey」の2017年版(第19版)が4月21日に発行された。例年通りAnker Petersen氏の発行である。体裁はA4版17ページで3部から構成される。Part1は第45回目に当る「Tropical Band Survey」で120~60mbのトロピカルバンド内で実際に受信された国内局、Part2は「Domestic Stations in international bands」で他の国際放送バンドを使用している国内局、Part3は全バンドで廃止になった国内局をそれぞれ周波数順に網羅している。モニター期間は
2016 年4 月~2107年3月までである。DSWCI消滅に伴いpdf版は無料提供される。http://www.dswci.org よりダウンロードできる。冊子版はJSWCが特別に制作し、送料とも600円で販売している。JSWCについては本HP内 「日本短波クラブ」を参照のこと。(赤林)


 



◎WRMIがRAEを日本向にも中継

 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、WRMIは短波送信機が故障中のアルゼンチンRAEの各地向送信を5月22日より「試験的」に実施している。短波送信機の故障 が回復するまでの暫定措置である。スケジュールは次の通り。
 スペイン語 火-土曜 09:00-10:00 7730 北米西岸向
 英語 火ー土曜 10:00-11:00 9395 北米向
 日本語 火-土曜 15:00-16:00 7730 北米西岸向
 英語 火ー土曜 16:00-17:00 5850 7730 北米向
 中国語 火ー土曜 17:00-18:00 5850 北米・アジア北部向
 日本語 火ー土曜 18:00-19:00 5850 北米・アジア北部向
 ポルトガル語 月ー金曜 20:00-21:00 9955 南米向
 フランス語 月ー金曜 22:00-23:00 11580 北米・欧州向
 ドイツ語 火ー土曜  11580 欧州向
 イタリア語 火ー土曜 11580 欧州向
 スペイン語 火ー土曜 5950 中南米向
(WWDXC TP 1299)

◎VORW Radio Internationalスケジュール変更 ~東アジア向放送は中止
 6月1日よりVORW Internationalは東アジア向(木曜日 21:00-22:00 9875kHz)と欧州向(金曜日 05:00-06:00 11580kHzの放送を中止する。東アジア向放送9875kHzは中継送信機の変調が浅くて放送内容が良く理解できないため。欧州向放送 11580kHzは電波が良好に届いていないことが判明したため。更に金曜日の北米西岸向の周波数が変更され、新たに月曜日の北米東岸向 7490kHzの放送が新設される。
 新スケジュールは次の通り。
 木曜日  07:00-08:00 9955 南米向
 金曜日  09:00-10:00 7490 北米向 9395 北米向 7730 北米西岸向 9455 中米向
 月曜日   07:00-08:00 7490 北米東岸向
 なお金曜日と月曜日の放送はTunein Radio(https://beta.tunein.com/radio/The-Planet-7490-s24829/) 上でストリーミング放送も受信可能。番組アーカイブはSoundCloud(https://soundcloud.com /vorw_radio_int) 上で聴取可能。
(VORW Radio International Newsletter)

◎中国CNR-10とCNR-16の短波増強
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、中国の中央人民広播電台(CNR)はCNR-10(老年之声)とCNR-16(中国郷村之声)の両系統の短波放送強化を行った。 追加された周波数は以下の通り。
 老年之声(何れも北京送信所150kW無指向)
  05:55-08:00 9620
    08:00-22:00 9620 17875
    22:00-03:05 9620
 中国郷村之声(何れも北京送信所100kW、163度)
  20:00-01:05 9700
  05:55-09:00 9700
    09:00-20:00 17780
(WWDXC TP 1300) 中波を停波するための一時的な補完措置とのことです。


◎ローマ法王がバチカンの短波廃止に「待った」
 英国の
Mike Barraclough氏によると、ローマ法王は5月4日に行われた通信担当者との会合の席で、今後のデジタル化指向には理解を示しつつ「短波放送は通信 技術が進んでいない国々では現在でも有用であるため、短波放送を廃止すべきではない」と短波放送全廃の方針に苦言を呈した。(WWDXC TP 1298)

◎Radio Tiranaインターネット放送

 米国の
Richard Langley氏によると、短波廃止(ドイツと米国からの中継は 残 存)後のRadio Tiranaはインターネット(http://www.rtsh.al/radio-tirana-3/ )に移行したが、英国のAlan Roe氏が調査したところインターネット上での放送スケ ジュールは以下の通りである。サイト上に表示されているスケジュールと一部異なる点がある。またドイツから短波で中継されているものと内 容は一致している。
 09:00 ギリシア語、09:15 セルビア語、09:30 イタリア語、10:00 フランス語、10:30 英語、 11:00-12:30 休止、12:30 ドイツ語、13:00 トルコ語、13:30 イタリア語、14:00 フランス語、14:30  ドイツ語、15:00 英語、15:30 トルコ語、16:00-17:00 休止、17:00 セルビア語、17:15 ギリシア 語、 17:30 英語、18:00 ドイツ語、18:30 イタリア語、19:00 フランス語、19:30 トルコ語、20:00-20:15  休止、20:15 ギリシア語、20:30 英語、21:00 ドイツ語、21:30 イタリア語、22:00 フランス語、 22:30  トルコ語、23:00-00:30 休止、00:30 セルビア語、00:45 ギリシア語、01:00 英語、01:30 ドイツ語、 02:00 イタリア語、02:30 フランス語、03:00 ドイツ語、03:30 トルコ語、04:00 イタリア語、04:30  ドイ ツ語、05:00 英語、05:30 セルビア語、06:00 イタリア語、06:30 フランス語、07:00 英語、07:30 トルコ 語、08:00-09:00 休止。(DXLD 1718)

◎豪州上院がABCの短波復活予算を審議
 ニュージーランドの
Bryan Clark氏によると、オーストラリアの上院は、ABCの海外向及び北部地域向短波放送予算を復活する提案の審議に入っている。予算復活の誓願はDRMコ ンソーシアムからも提出されている。(DXLD 1718)

◎短波放送予算復活にABCが反対
 英国のMike Terry氏によると、オーストラリア上院ではABCの太平洋向及び北部地域向短波放送予算の復活が審議されているがABCはこれに対して反対意見を提出 した。短波放送予算復活は南オーストラリア州選出の上院議員Nick Xenophon氏より提出された。ABCの主張は「算出根拠が薄弱な上、遅れた技術である短波放送の実施を強制するもので、ABCの政府からの独立性を 害する」と いうものである。提案では年間予算額を140万米ドルと見込んでいるが、ABCは300万米ドルかかるとしている。またABCは短波放送 廃止に対する抗議はわずか20通しかなく、元々聞かれていなかったのだとしている。(WWDXC TP 1299)

◎RCIへのレクイエムを作曲・送信
 カナダのAlanGale氏によると、同国のアーティスト
Amanda Dawn Christie女史は、RCI(Radio Canada International)の鉄塔を主題とした映画制作で有名であるが、それに続いてRCIへのレクイエムソング(葬 送歌)の作曲に着手した。この曲はカナダに残存する短波放送局から「RCIよお前はどこに行ったのだ」と問いかける内容である。5月 26・ 27日に実際のパーフォーマンスが行われる予定になっている。詳しくはhttp://www.rcinet.ca /en/2017/04/29/requiem-for-radio-how-the-loss-of-rci-shortwave- inspires-an-artist/を参照のこと。(DXLD 1718) 実際のパーフォーマンスはShortwaveservice、WRMI、WBCQ等より1時間の特別番組「Requiem for Radio」で流されました。 

◎中波からも撤退するカナダCBC
 カナダの
Shawn Axelrod氏によると、同国のCBC(Canadian Broadcasting Corporation)はAM放送からFM放送にシフトするための方策を実行中である。まず取りかかるのはLPAM(Low Powered AM)局と言われている、地方に散らばる小電力のAM中継局を800万~1000万カナダドルをかけてすべてFM化することである。これは中波用送信鉄塔 とAM送信機をすべて置き換える費用より安くて済むという。またAM波に比べてFM波の方が受信状態も改善されるとしている。LPAM局 は出力40-100Wのものは多く、北米のDXerにとっては面白い受信対象であった。全部が置き換えられてしまう前にDXerはこれら の局をログっておこう! (DXLD 1718)

◎Radio Kuwaitの連絡先
 イタリアの
Antonello Napolitano氏によると、同局は4月28日の放送再開以来受信報告を求めている。同局のメルアドはkwtfreq @ hotmail.com及びKwtfreq @ media.gov.kwとされているが、現在どちらのアドレスも無効である。同局では局の宛先をMinistry of Information, Engineering Affairs, Department of Frequencies, P.O. Box 967, Safat, 13010 Kuwait、FAXを+965 22415498とアナウンスしているので、受信報告は郵便またはFAXで送った方が良い。(DXLD 1718)

◎AIRの公式A17スケジュール
 インドのJose Jaob氏によると、同国のAll India Radioの公式A17スケジュールが、
http://allindiaradio.gov.in /Profile/Radio%20Network/Pages/default.aspxに掲載されている。(DXLD 1718)

◎Wantok Radio Lightの短波復活
 米国のRon Howard氏によると、Paua New GuineaのWantok Radio Lightは1年以上短波送信を中断していた。局は利益団体ではないため、新設備を買い換えるほどの予算は到底ない状況であった。しかし何とか修理したら しく5月1日の23:02に7325kHzで復活しているのを確認した。(DXLD 1718)

◎Portable Wire Antennas
 オーストラリアのRob Wagner氏によると、2015年に発行された「Portable Wire Antenna」(John W Hill氏著)は、ハムが狭い場所に一時的に仮設・運用するための小型アンテナについて書かれた本であるが、敷地の少ないBCL向にも参考に なる本であ る。アンテナの理論より実践的な張り方や効果に主眼が置かれており、狭い場所に貼ることができる効果的な各種アンテナとその制作方法につ いて詳しく記述されている。価格はAmazon.comで$11.99(送料別)、Kindle版は$3.90と手頃である。 (DXLD 1718)




◎2017年Wintwer SWL Festの講演録音公開

 
CIDX Messenger5月号によると、2017年Wintwer SWL Festにおける講演の録音がhttps://wavefarm.org/ta/calendar /zb6vk1上で公開されている。公開されているのは次の諸講演である。
 Turn Your Radio On (3/4 Saul Brody氏)
  Pirate Radio in Continental Europe – A Personal View (3/4 Andy Walker氏)
  Shortwave Shindig Part I (3/4 David Goren氏司会)
  Pirate Radio Year in Review? (3/3 George Zeller氏)
  Farewell to the BBG: What’s Ahead for U.S. International Media and the VOA??  (3/3 Dan Robinson氏)
  Radio 101 Part II (3/2 Charles Hargove氏)
  Radio 101 — The Past, Present and Future of Radio for Newbies and Significant Others of Radio Geeks (3/2 Charles Hargrove氏)
  Radio on the Road (3/2 Janice Laws氏 Steve Karlock氏)
  SDR on the Cheap (3/2 Dan Srebnick氏)
  SWL Winter Fest memories (3/2)
(DXLD 1718)

◎パキスタンがインド対抗で100kW中波送信機強化
 BDXCによると、Pakistan Broadcasting Corporation(PBC)はLarkanaに12年前に設置された10kW中波送信機を100kW新送信機にアップグレードした。またAzad KashmirのMirpurにあった1996年設置の100kW中波送信機は部品の老朽化により低出力運用を行っていたがこれも修繕し て100kWで運用されるようになった。最近インドがカシミールやその近隣地域でメディア攻勢を強めている事に対抗した措置である。 (WWDXC TP 1298)


◎Shepparton送信所売りに出される
 オーストラリアのIan Baxter氏によると、ABCのShepparton短波送信所は2017年6月までは現状通り維持されるが、8月以降は土地を所有するBAI Communicationsから用地として売りに出されることになりそうである。もし土地が売却されてしまえば、短波放送復活予算が認 められても送信所がなくなることになる。(WWDXC TP 1299)

◎Sitkunai送信所中波送信も終焉
 リトアニアの
Rimantas Pleikys氏(BCLで元通信大臣)によると、同国Sitkunai 送信所は4月21日に最後の中波送信を行い、完全に送信所としての役割を終えた。最後の中波送信は同日13:00-14:00に行われた Polish Radioの白ロシア語放送であった。(WWDXC TP 1299)

◎European Music Radioしばらくオフエアー
 European Music RadioのTom Taylor氏によると、同局は同氏の個人的事情により休止中である。復活は今年末の予定。(DXLD 1719)

◎Allouis 162kHzから放送は出ず
 ドイツのKai Ludwig氏によると、RFIの放送が出なくなったAllouis送信所の162kHz長波送信機からは現在も無変調キャリアが出ているが放送は載って いない。現在電波時計用の時報信号が出力1100kWで出ているのみである。(DXLD 1719)

◎WWV/WWVHの暴風高潮情報放送今秋廃止
 米国のGlenn Hauser氏によると、WWV/WWVHは現在行われている大西洋・太平洋の暴風高潮情報の提供を10月1日以降廃止すると発表した。これに対して意見 のある人は5月31日までにnws.issues @ noaa.govに寄せるように求めている。(DXLD 1719)

◎オーストラリアではJVCブランドの短波付カーラジオ
 ケンウッドと日本ビクター(JVC)は2008年に経営統合され、日本国内ではケンウッドブランドでのみカーオーディオを手がけてい る。但し世界市場では、JVCブランドのカーオーディオも出回っている。
日本国内向けのカーオーディオは、 カーナビの占める割合が高いためケンウッドブランドにしているものと思われる。JVCブランドのカーラジオには短波付きのものもありオー ストラリア、中東で販売されている。欧州向は長波・中波・FM、北米向は中波・FMである。特にオーストラリアで発売されているものは全 機種短波放送対応仕様になっている。詳しくはhttp://au.jvc.com/car /audio_receivers/を参照のこ と。高級機種のKW-R920BTではFM 87.5-108MHz、中波(9kHzステップ) 531-1611kHz、短波(5kHzステップ) 2940-7735kHz 9500-10135kHz 11580-18135kHzが受信できる。(滋賀県 居松重和氏)

KW-R920BT

 
◎Reach Beyond Australiaが新言語放送開始
 英国の
Alan Pennington氏によると、Reach Beyond AustraliaはインドのHighland Dawn Media Nagalandと共同で、新言語ナガの放送を開始した。ナガ語は北インドのナガランド州及び隣接するミャンマーの地方で話されている言語である。番組名 は「暗闇から光りを」というもので、ナガランド州の2名の宣教師とオーストラリアの牧師が制作している。放送は毎週日・水・土曜の 21:15-21:45に9685kHzにてKununura送信所から行われる。同時に同局はミャンマー向マツ語の放送も開始した。こちらは水・土曜の 20:45-21:15及び木曜日の21:15-21:45に同じ9685kHzで行われる。(WWDXC TP 1300)

◎「自由の声」放送2新周波数を追加 ~ランダムに出現か?
 韓国から北朝鮮向に放送されている「自由の声」放送は従来6135kHzで放送されていたが、5月15日の20時過ぎにに米国の Mauno Ritola氏が5920kHzで出ているのを発見した。米国のRon Howard氏も5920kHzで21:19に終了するのを確認した。北朝鮮からのジャミングは依然として6135kHzで発射されており、この周波数に は出ていない。Ron Howard氏によると、6020kHzで出ているのを確認した日もありジャミングを避けるために5920kHzと6020kHzをランダムに切り替えて いる可能性がある。(WWDXC TP 1300)
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、KBSは5月12日に自由の声放送用に2つの新周波数を追加登録した。華城送信所からで、出力は10kW。今回の登録では従来春 川送信所から行われていた6135kHzも華城送信所(出力10kW)と登録されている。自由の声放送の公式スケジュールは 12:00-17:00、18:00-24:00、01:00-05:00、06:00-11:00。(DXLD 1720)

◎Voice of TajikのA17スケジュール
 RUS DX#925によると、タジキスタンのVoice of Tajik(Ovozi Tojik)のA17スケジュールは次の通りである。周波数は7245及び1143kHz。
 アラビア語 21:00-22:00、ダリ語 15:00-17:00、英語 22:00-23:00、ペルシャ語 13:00-15:00 01:00-03:00、ヒンズー語 20:00-21:00、ロシア語 18:00-19:00、タジク語 11:00-13:00 23:00-01:00、ウズベク語 19:00-20:00。
(WWDXC TP 1300)

◎Kim Andrew Elliott氏がVOAを退職 ~VOA radiogramは廃止に
 ドイツの
Roger Thauer氏によると、VOAで32年に渡り聴取者調査分析や番 組制作の分野で短波放送の保護に尽力してきたKim Andrew Elliott氏が6月23日付でVOAを退職することになった。同氏制作の最後の番組は6月17-18日に放送されるVOA radiogramの番組となる。その後は低賃金の外注職員としてVOAへのメールに対する回答を行うことにはなっている。但 し正職員ではないのでVOAのメールシステムを改善したり、意見を言ったりすることはもうできない。VOA radiogramの継続を申し出たところVOAもBBGも拒否したため、VOAからの同番組は同氏の退職で廃止となる 。しかしWRMIが週1回引き続き同様の番組を送信してくれることになり、6月24-25日より開始される。VOA radiogramのHP(http://voaradiogram.net )やTwitter(@VOARadiogram)も同氏の退職以降は廃 止される見込みである。 (WWDXC TP 1300)  不本意な退職なのだと思います。 短波放送の砦がまた一つ崩れ た!

Kim Andrew Elliott氏



◎International Shortwave Broadcasting Guide 2017年夏版発行
 毎年2回発行されているInternnational Shortwave Broadcasting Guideの2017年夏版が米国Teak Pubulishingより発行された。世界の英語放送のスケジュール+特集記事の構成である。AmazonのKindle版として発行された。英国・ド イツ・フランス・スペイン・イタリア・日本・インド・カナダ・ブラジル・メキシコ・オーストラリアでは地元のAmazonより電 子版をダウンロード可能であり、他の国では米国のAmazon.comから入手できる。 (WWDXC TP 1300) 価格はUS$8.18。




◎WRTHのA17 season update発行
 スペインのManuel Mendez氏によると、World Radio TV handbook(WRTH)のA17 season updateがpdf版で発行された。75ページの体裁でhttp://www.wrth.com/_shop/wp-content/uploads /WRTH2017IntRadioSuppl2_A17Schedules.pdfより無料(少額の寄付が要求される)でダウ ンロード可能である。
(WWDXC TP 1300)

◎5045kHzでオーストラリアQRP短波局
 オーストラリアのIan Baxter氏によると、同国のStefano Mollo氏は政府より小電力短波放送の認可を受け、Perthより5045kHz、75Wにて同氏が経営するFM局「77.4MHz FM」の中継を開始した。FM局のURLはhttp://www.77400.fmでオンライン放送も流れている。放送時間は毎 日 20:00-23:00で、タスマニア州で製造されたMoonraker 32H/S型アンテナを使用している。ニュージーランドのBryan Clark氏によると、5月4日のみ確認でき、それ以外の日には確認できなかった。アンテナが故障してQRTしたものらしい。米国のDXerはまだ確認し ていない。Mollo氏は世界各地からの受信報告を期待している、宛先は77400fm @ gmail.com。(WWDXC TP 1300) 77.4MHzは日本のFMバンド内ですが、オーストラリアにはこの周波数で放送している局が他にもあります。

◎ペルーのRadio Logosが短波放送再開
 チェコのKarel Honzik氏によると、短波放送を中断していたペルーのRadio Logosが5月15日・16日に4810kHzで受信できた。米国のGlenn Hauser氏によると、同局は2016年2月以来受信されていなかった。米国のRobert Wilkner氏によると、19:00-19:30頃強く受信できた。(DXLD 1720)

◎サモア局KHJはストリーミング放送
 米国のBruce Portzer氏によると、米国領サモアのKHJ局が、web上でストリーミング放送を開始した。URLは http://www.khjradio.com/ 。(DXLD 1720) 中波はすでになく、放送は93.1MHz(コールKKHJ-FM、出力1.1kW)。




◎2017年EDXC会議への招待
 フィンランドFDXAのRisto Vähäkainu氏によると、2017年のEDXC(Euroepan DX Council)会議は来る8月18-20日の3日間フィンランドのTempereで、Finnish DX Asscociation(FDXA)をホストとして実施される。既に海外から30名の参加登録が来ているが、最終的な参加者数は120-150名 となることを期待している。多分この会議が欧州で開催される最後の大規模な短波DXerの会議になると予想される。会議次第は最 終検討中だが、http://www.sdxl.fi/edxc2017上に最新のものが発表される。会議終了後希望者にはラッ プランド 観光も企画しているので希望者は早めに予約して欲しい。(DXLD 1720)

◎2018年のWinter SWL Festは会期を延長
 米国の
Richard Cuff、John Figliozzi氏によれば、毎 年開催されているWinter SWL Festは参加者からの要望が強いため来年2018年の31回大会より会期を1日延長して3日とすることになった。31回大会は2018年3月1-3日の 3日間、米国Philadelphia WestのPlymouth会場で開催される。参加申し込みは今秋より開始されるが、ホテル予約はもっと早く開始される予定。詳細はhttp://www.swlfest.com を参照のこと。(DXLD 1720)

◎特別放送「Documenta 14 Radio」
 ドイツのChristian Milling氏によると、特別放送「Documenta 14 Radio」が5月28日~6月16日の期間限定で放送される。
 スケジュールは次の通り。
 15:00-17:00及び00:00-03:00 15560 (Kall送信所、20kW、無指向)
(WWDXC TP 1301) 「Documenta 14」は1955年以来5年おきにドイツのKasselで開催されている国際芸術展で、今年は特別に4月8日~7月16日にギリシアのAthenaeで先 に開催され、 Kasselでは6月10~9月17日に開催される。詳細はhttp://www.documenta14.deに。

◎Radio Broadcasting in Russian発行
 ロシアのAlexander Berezkin氏によると、同国のSt.Petersburg DX Clubは第22版の「Radio Broadcasting in Russian」を発行した。5月中旬までのロシア及びCIA諸国におけるロシア語AM放送の状況について周波数、スケジュール、送信地点、出力、送信 機、送信方向、アドレス、電話番号、メルアド、URL、QSLポリシー等をリストしたものである。年々数が減少し、22版には32カ国 55局が掲載されるにとどまった。冊子版のみの提供で価格は€6またはUS$7。入手希望者はE-mailでdxspb @ nrec.spb.ruに問い合わせること。(WWDXC TP 1301)

◎「Sender & Frequencies 2017」の夏期サプリメント発行
 ドイツのMichael Schmitz氏によると、昨年末に年ドイツで発行された周波数・スケジュール表「Sender & Frequencies 2017」の夏期サプリメントが無料提供されている。http://www.addx-verlag.de/nt-1-2017.pdfよりダウンロード 可能。内容はドイツ語。(WWDXC TP 1301)




◎ベトナムの声日本語放送のメルアド変更

 ベトナムの声日本語放送のE-mailアドレスが従来のjapanese @ vovo.org.vnからvovjapanese @ yahoo.com及びvovjapanese2004 @ yahoo.co.jpに変更されている。(JSWC 金子浩氏) HP上の一部には旧アドレス表記が残っていますので注意。


出典の略称

   DXLD: DX Listening Digest
   DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
   HCDX: Hard-Core-DX
   JSWC: Japan Shortwave Club
   NDXC: Nagoya DXers' Circle
   WRTH: World Radio TV Handbook


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