月刊短波2017年12月号(第6版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

 

◎南極McMurdo基地からクリスマス特番! 
6版新規
 
オーストラリアのRob Wagner氏によると、南極のMcMurdo基地が12月24日の08:00に試験的なクリスマス特番を7995kHzUSBで送信する。これは同氏の 助言により基地の職員が実施するもので、毎年同基地で行われているクリスマス行事(みんなでクリスマスキャロルを歌 う)を中継放送する。対象は南極大陸でクリスマスを迎える各国の観測隊員である。(WWDXC TP 1237) 受信報告はこの送信を仲介した米国のアマチュア無線家(W2NAF)であるNathaniel A Frissell氏当にE-mail(w2naf @ arrl.org)で。

◎World Radio TV Handbook 2018年版発行される! 
5版新規
 
World Radio TV Handbook(WRTH) 2018年版が12月初めに発行され、予約者には既に配達された。ページ数は2017年版と同じで672ページ。例年通り世界の放送情報満載でDXer必 須の資料だが、今年の特別読み物ととしては「Antipodean Jorney」(antipodeanとは「地球の反対側」の意味、ニュージーランド在住のBryan Clark氏の北アフリカ・スペイン・ポルトガルDX旅行記)、「Receiving Noise」、「Radio Romania International」、「A New Voice of Hope in the Middle East」、「Radio Voices from the South Seas」(ソロモン諸島のDXing)、Digital Upadateである。恒例のDX機器評価はIcom IC-R8600受信機が星4つを獲得、他にSDRPlay RSP2 SDR受信機、AOR AR-DV10 ハンディスキャナー、Tecsun PL-880・S-8800 ポータブルラジオ、Cross Country Wireless アクティブループアンテナ、Expert Electrinics ColibriNano USBスティック受信機が評価されている。
 IBSジャパンでは例年通り「WRTHの使い方 2018年版」を制作して同時提供している。12ページの体裁で WRTH2018のサマリー(目次、国別情報の見方、巻頭言、WRTHの使い方、短波放送コンディション、 WRTH2018受信機ガイド)の日本語訳、特別記事として海外からの日本語放送(春・夏別の時間と周波数)、 2017年のハイライト写真(Winter SWL Fest、EDXCフィンランド総会、ハムフェア、HCJBリスナーの集い等)を掲載している。
 11月号で予告した通りIBSジャパンでは12月中に注文した場合月刊短波読者特価で提供する。1月以降は一般向 価格となる。 
価格は送料込で、
 1)World Radio TV Handbook 2018 本体のみ 特価5,150円 (一般向価格は5,299円)
 2)World Radio TV Handbook 2018+WRTHの使い方 2018年版 特価5,450円 (一般向価格は5,599円)
 注文は「月刊短波読者価格」と明記して、郵便振替で00210-7-28136 加入者名 IBSジャパン へ。
 またWRTH社では同時にB17スケジュールの国際短波局及びWRTH2018掲載の国内向短波局のスケジュール を時間・周波数グラフにした「WRTH B17 Bargraph Frequency Guide」を発行した。CDまたはオンラインファイルのダウンロードで提供される。こちらはWRTH社に直接注文で送料とも£9.99。また WRTH2018をWRTH社から直接購入する場合は送料とも£35.00である。同社のHP http://www.wrth.comより注文可能である。(赤林)

(左)WRTH2018  (右)WRTHの使い方 2018年版
  


◎Shortwaveserviceの
年末特別高出力送信 
4版新規
 ShortwaveserviceのChristian Milling氏によると、同局はこの年末国外の高出力送信所をより次のような局の特別番組を送信する。 
 12/21 04:00-06:00
IBC Italian Broadcasting Corporation 5845 Erevan-Gavar 100kW
  12/25   03:00-05:00
Radio Mi Amigo International 5845 Tashkent 100kW
  12/25   20:00-22:00
Radio Mi Amigo International 7310 Sofia-Saftica 100kW
  12/28   04:00-06:00
IBC Italian Broadcasting Corporation 5845 Erevan-Gavar 100kW
  12/31   18:00-19:00 Radio
Menschen und Geschichten 7310 Sofia-Saftica 100kW
  1/1       02:00-03:00
Radio Menschen und Geschichten 5845 Erevan-Gavar 100kW
  1/1       03:00-05:00
Radio Mi Amigo International 5845 Tashkent 100kW
(WWDXC TP 1326)


◎Klingenfussの年末出版物発行  
3版新規
 毎年年末に発行されるドイツKlingenfuss Publicationsの出版物が今年も12月7日以下のように発行された。
 2018 Super Frequency List on CD; 0-30MHz間の中波放送 以外の放送局・ユーティリティ局の周波数リストを納めたCD。放送局編には4,662局、ユーティリティー編には現 在 アクティブな8,777局(2017/2018 Guide to Utility Radio Stationsに掲載のもの+2018年版サプリメントに掲載のもの)の周波数+過去に使用されていた23,768周波数が網羅されている。局名、周波 数、言語等色々なキーで検索できる専用ソフト(Windows用)付。付録として575枚のデジタルデータスクリー ンショットと930語の略語集が付いている。送料とも€30。
 2018 Shortwave Frequency Guide; 上記CDに掲載の放送局 4,622局、アクティブなユーティリティ局8,777局を冊子形式のリストにしたもの。放送局に関しては周波数順 の他に局名別リストも掲載している。A4版350ページ。送料とも€40。
 2018 Frequency Database for the Perseus Software-Defined Receiver;   2018 Shortwave Frequcny Guideに掲載の放送局4,622局、アクティブなユーティリティ局8,777局計13,439局分をPerseus表示用のデータベースとしたもの。 Perseus上にユーティリティー局の情報も候補として表示される。送料とも€50。
 1997-2018 Digital Data Decoder Screenshots on USB Stick; 1997年以来のデジタルデータスクリーンショット14,500枚をUSBメモリーとし て提供するもの。送料とも€210。
 他に昨年発行された2017/2018 Guide to Utility Radio Stations(送料とも€50)の追補版も提供される。
 出版物のサンプル等の詳細、注文はhttp://www.kligenfuss.orgを参照のこと。 (Klingenfuss Publications)
 

◎Radio Dandal Kura Internationalの冬スケジュール 3版更新
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、ナイジェリア向秘密局Radio Dandal Kura Intertnationalは11/16以降次のスケジュールで放送している。
 14:00-16:00  5960  Ascension 250kW  55度
  16:00-17:00 13810  Wofferton 300kW 165度
 03:00-06:00 12050  Ascension 250kW  65度
 この局は米国国際開発庁(USAID)の資金で2015年から試験的に放送をされて いるもので、制作者はDavid Smith氏である。同氏はコンゴ向のRadio Okapiやソマリア向のRadio Bar Kulanも制作した人物である。ターゲット地域はイスラム過激派ボコ・ハラムに活動が盛んなチャド湖沿岸地域で、この地域で900万人によって話されて いるカヌリ語による放送である。http://www.dandalkura.com にはストリーミング音声が上がっているが、音声は短波の方がかなり後にずれている。 (WWDXC TP 1325)


◎台湾国際放送朝の日本語放送の放送時間変更 
2版新規
 12月2日(土)の、台湾国際放送「宝島再発見」の番組の冒頭で、朝の日本語放送の放送時間変更が告知された。そ れによると、12月1日より来年の2月28日まで朝の日本語放送の時間が07:00-08:00から 07:30-08:30に変更される。周波数は9735kHzで不変。なお冬期の時間シフトは昨年も行われた。(滋 賀県 居松重和氏)

◎Radio Nacional da Amazonia一応復活 
2版追加
 米国のGlenn Hauser氏によると、免許更新のゴタゴタで停波していたブラジルのRadio Nacional da Amazoniaが11月19日の06:00前後に11780kHzで復活した。信号は非常に弱く聞き取れない。これは送信実績がないと12月で免許が失 効するために、超低電力で放送しているものである。6180kHzには出ていない。(WWDXC TP 1323)
 放送の復活は11780kHzで関西でも確認された。終了時間は07:00である。ブラジル局が絶好調になる時間 帯に終わるので、残念な終了時間ではある。夕方の放送は聞こえないので開始時間は不明。放送内容は同局のストリーミ ング放送と一致している。(大阪府 影山敦久氏) 日本で聞こえると言うことは少しは増力されたのでは?

◎NDRの「Greeting on board」短波送信今年も
 ブルガリアにIvo Ivanov氏によると、ドイツHamburgのNDRが毎年クリスマスに行っている「Greeting on board」の特別短波放送が2017年も12月25日に実施される。スケジュールは以下の通り。
 04:00-06:00 6010 Erevan 100kW 305度 欧州中部・西部向 6080 Nauen 125kW 250度 大西洋北部向 9740 Nauen 125kW 130度 インド洋西部向
       9790 Moosbrunn 100kW 115度 インド洋東部向 9800 Issoudun 250kW 148度 インド洋・アフリカ南部向  11650 Issoudun 250kW 195度 大西洋南部向
 06:00-08:00 5930 Nauen 125kW 250度 大西洋北部向 6155 Erevan 100kW 305度 欧州西部・中部向 9590 Issoudun 250kW 148度 インド洋・アフリカ南部向
       9650 Moosbrunn 100kW 115度 インド洋 9765 Nauen 125kW 130度 インド洋西部向 9830 Issoudun 250kW 195度 大西洋南部向
(DXLD 1746)

◎ラジオ日経再び保守・点検のために休止
 ラジオ日経は放送設備の保守・点検のため11月・12月に一部の周波数の放送を以下のように休止する。ラジオ NIKKEI第1、ラジオNIKKEI第2とも49mbの周波数の休止はない。またradiko(インターネッ ト)では通常通り送信される。
 3925kHz(長柄)12月の毎週月~金曜の全時間帯
 3925kHz(根室)11月の月~金曜の16:50-24:00 07:00-08:00
  9595kHz 11月の月~金曜の全時間帯
 3945kHz 11月・12月の月~金曜の08:00-19:00(19:00-23:00は放送)
 9760kHz 11月・12月の月~金曜の08:00-17:00
(ラジオ日経 11/24)12月の昼間は49mbのみになりますのでご注意。


◎アルジェリアBachar短波送信所のアンテナ完成
 オーストラリアのIan Baxter氏によると、建設中であったアルジェリアBachar短波送信所のカーテンアンテナ群が完成したことが確認された。アンテナは3本のマストに 支えられたものが2面あり、それぞれは垂直籠形ダイポールである。(WWDXC TP 1320)

◎Caribbean Beaconの短波放送完全復活
 米国のGlenn Hauser氏におると、ハリケーンで大被害を受けたAnguillaのCaribbean Beaconは11月1日より6090kHzが完全に復活した。またドイツのWolfgang Bueschel氏は同日11775kHzでも完全復活していることを確認した。なお同局の国内向中波放送1610kHzは送信鉄塔が倒壊したため依然と して出ていない。(WWDXC TP 1320)

◎DWのアムハリ語放送に激しいジャミング
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、DWのエチオピア向アムハリ語放送は01:00-02:00に15275kHz(Trincomalee、250kW、 270度)及び17800kHz(Dhabayya、250kW、225度)で行われているが、エチオピアの特殊秘 密部隊から20kHz幅の激しいジャミング(デジタル式)を浴びせられている。 (WWDXC TP 1320)

◎DWからの英語放送消滅
 米国のStephen Luce氏による と、B17スケジュールよりDWのスケジュールから英語放送が消滅した。最後の英語放送は10月29日の01:00より 9670(Meyerton)、15290(Issoudun)、15315(Issoudun)、 17800(Dhaybayya)、 21780kHz(Ascension)で行われた。英語放送は過去60年間行われてきた。 (WWDXC TP 1320)

◎European Shortwave Radio ServiceのB17スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、北ドイツの新局European Shortwave Radio ServiceのB17スケジュールは以下の通りである。すべてWinsen送信所、出力1kW、,無指向性送信。
 月-金 19:00-21:00 6160
  月-金 21:00-23:00 3975
  月-金 23:00-01:00 6160
  火-土 01:00-03:00 3975
 火-土 05:00-07:00 6160
  火-土 07:00-09:00 3975
(WWDXC TP 1320)

◎イタリアのアンカバ中波局
 イタリアのFabrizio Magrone氏によると、イタリアで放送している無許可中波局を10月29日の20:00にForliで調査したとこ ろ、次の局が確認された。
  828 Radio Z100 Milano(Milan地区)
   846 Challenger Radio (Villa Estense, Padua)
  1206 Amica Radio Veneta (Vigonza, Padua)
  1350 I AM Radio (Milan地区)
  1368 Radio One (Tuscany州)
  1404 Radio 106 (Casalgrande)
  1476 Free Radio AM (Trieste)
  1584 Radio Studio X, (Momigno)
  1602 Baby Radio AM (Trieste)
(WWDXC TP 1320) 中波で無許可送信とはさすがにイタリアですね!

◎BRB Suab Xaa Moo ZooがQSY
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ラオス秘密局BRB Suab Xaa Moo Zoo(Voice of Hope)は11月1日より周波数を11530kHz(Tashkent送信所、100kW、250kW)に変更した。 時間は20:30-21:00で変わらない。同局はA17では11560kHz、B16では11570kHzを使用 して いた。放送はモン語。(WWDXC TP 1320)

◎濠州4835kHz使用権をCraig Allen氏が取得  ~Ozy Radio用に転用か?
 米国のRon Howard氏によると、今年初めまでABC Alice Springsが使用していた4835kHzの周波数使用権をOzy RadioのオーナーであるCraig Allen氏が取得した。氏は米国西海岸での4835kHzの受信状況について尋ねてきたため「AIR Gantokが時々出ているが概して大丈夫」と答えておいた。オーストラリアのBrian Powell氏による と、Craig Allen氏は4835kHzの放送をAlice Springsからではなく、現在のOzy Radioと同じにRazorbackから行う ものと思われる。現在のOzy Radioの出力は1kWだが、ABC Alice Springsにあった送信機の出力は最低でも5kW出るので、置き換えてしまうつもりであろう。(DXLD 1744)

◎Ozy Radio復活
 オーストラリアのBrian Powell氏によれば、5045kHz のオーストラリアOzy Radioは9月17日以降聞こえていなかったが、10月27日の15:19に放送を再開していることが確認された。以降多くのDXerによって確認され ている。ニュース、古い音楽の他ワライカワセミのIS、Waltzing Matildaのメロディーが頻繁に放送されている。(DXLD 1744)

◎オーストラリアの放送局リスト提供
 ニュージーランドのBryan Clark氏によると、Australian Media & Communications Authorityがオーストラリア国内の中波・FM局を網羅した放送局リスト「Radio & Television Broadcasting Station Book」を提供している。https://www.acma.gov.au/Industry/Broadcast/Spectrum-for- broadcasting/Radio-and-television-transmittersよりダウンロード 可能。(DXLD 1744)

◎All India Radioのメルアドのドメイン全面変更
 インドのAlokesh Gupta氏によると、All India Radioは9月20日以降、すべてのE-mailのアドレスのドメインを~@air.org.inから~@prasarbharati.gov.inに 変更した。但し12月20日までは両方のドメインを利用可能である。同国のJose Jacob氏によれば、それに伴いSpectrum Managerのメルアドもspectrum-manager @ prasarbharati.gov.inに変更された。(DXLD 1744)

◎イタリアIBC RadioのB17スケジュール
 イタリアIBC Radio短波放送の10月29日からの欧州向、11月5日からの米州向スケジュールは以下の通りである。
 欧州向英語 日曜 20:30-21:00 6070
  米州向英語 火曜 10:00-10:30 11580 金曜 11:00-11:30 9955(WRMI中継) 土曜 10:30-11:00 11580 日曜 09:30-10:00 7730
  英語ストリーミング放送 23:00-23:30 http://hr.77400.fm  (pw: 123456)
  欧州向radiogram 土曜 20:55-21:00 6070
  米州向radiogram  火曜 10:25-10:30 11580 金曜 11:25-11:30 9955(WRMI中継) 土曜 10:55-11:00 11580 日曜 09:55-10:00 7730
 欧州向イタリア語  土曜 22:00-23:00 6070
  イタリア語ストリーミング放送 22:00-23:00 http://hr.77400.fm  (pw: 123456)
  受信報告はibc@europe.comへ、印刷されたQSLカードが欲しい人はPayPal(ibc@europe.com)を通じて寄付を行う必要が ある。(DXLD 1744)
 ドイツのChristian Milling氏によると、IBC ItalyはErevan送信所から100kWの高出力定期送信を開始した。04:00-05:00に5845kHzで、欧州向。欧州各地の他オーストラ リアでも受信されている。(WWDXC TP 1322)

◎Radio Huanta 2000が新周波数
  米国のDave Valko氏によると、同国のRadio Huanta 2000が新周波数4764kHzで出ている。時間は08:00頃。旧周波数は4747kHz。米国のGlenn Hauser、Brandon Jordan氏も確認している。(DXLD 1744)

◎Radio Mi Amigo InternationalのB17スケジュール
  ドイツのHansjoerg Biener博士によると、Radio Mi Amigo InternationalはB17シーズンでも毎月の最終日曜日の翌日(月曜日)と次の木曜日(再放送)にTashkent送信所からの100kW送信 を実施する。
 10月30日 11月27日 1月1日  03:00-05:00 7570
 11月2日 11月30日 1月4日 23:00-01:00 6085
 等の予定である。同時にhttp://radiomiamigointernational.com上 でも聞くことができる。
 Kall送信所からの低出力送信(1kW)は以下のスケジュールである。
 毎日 17:00-03:00 6085
 土・日 20:00-24:00 7310
 火-土曜 03:00-04:00 3985
(DXLD 1744)




◎ロシア語放送スケジュール公開
 Rus-DX 10/29によると、B17シーズンの世界のロシア語放送のスケジュールが以下のサイトで公開されている。
 http://freerutube.info/2017/10/11/raspisanie-radio-na-russkom-yazyike-sezon-b17-zima-2017-2018/
(DXLD 1744) 当然ロシア語です。

◎ギリシア海賊局Radio Zeppelin
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ギリシアの海賊局Radio Zeppelinが16:30頃と18:30頃に7515kHzで受信できた。7520kHz(Erevan 100kW)のDenge Kurdistanが混信する。(WWDXC TP 1321)

◎Shortwaveservice高出力送信
 ドイツのShortwaveserviceはB17シーズンでは以下の2局について、Erevan送信所より高出 力定期送信を行う。何れも出力100kW、305度。欧州西部向。
 Radio Menschen & Geschichten  11/27 1/1 1/29 2/26(毎月最終日曜日の翌日の月曜日) 03:00-04:00 5845 ドイツ語
 Radio Mi Amigo International  11/27 1/1 1/29 2/26(毎月最終日曜日の翌日の月曜日) 04:00-05:00 5845 英語 
(DX RE MIX NEWS 1043)


◎Craig Allen氏の短波送信機パプアニュ-ギニアの借用を期待!
 米国のRon Howard氏によると、濠州Ozy RadioのオーナーであるCraig Allen氏はABCがNorthern Territoryサービス用に使用していた4835kHzの放送免許を取得した。氏は送信機をQueensland州のBoigu島に設置する予定であ る。この島はパプアニューギニアからわずか5マイルしか離れていないため、国内向短波放送の復活を急ぐ同国のNBC が送信機を借用することを期待している。(DXLD 1746) Boigu島はオーストラリアのヨーク岬半島の突端からはるか北、ドレス海峡を渡りパプアニューギニア西部の沿岸にある島です。確かに近いですが、本当に そんなにうまく行くのでしょうか?

◎フランスがDAB+方式のデジタルラジオ放送を推進決定
 英国のMike Terry氏によると、フランスはDAB+方式のデジタルラジオ放送を今後推進して行くことがパリで開催された世界DAB会議で明らかにされた。その先駆 けとしてLyonとStrassbourgで11月末よりDAB+方式のラジオ放送免許が解禁される、更にベルギー と国境を接するHauts de France地域では2018年の3-4月頃実際に放送が開始される。2019年前半には全国15カ所の人口密集地域で実施し、2020年末までにはフラ ンスにおける標準ラジオ方式として確立する予定である。(DXLD 1746) こちらも本当にそんなにうまく行くのでしょうか?

◎パプアニューギニア短波放送を全土で復活の意向
 英国のMike Cooper氏によると、パプアニューギアの通信・情報・技術・エネルギー大臣のSam Basil氏は国会での演説の中で、同国の22州全部において短波のラジオ放送を復活または新設されるべきであるとした。現在使用されているFM放送は都 市以外では受信できず、多くの国民は政府が何をやっているかを知ることも出来ないとし、FM放送を補完するために、 各州に設置されていた(短波)
 Artie Bigley氏によれば、Sam Basil大臣はNational Broadcasting Corporation(NBC)に対してすべての州に短波放送局を設置する検討に入るように命じた。氏は複雑な地形と長い海岸線を持つパプアニューギニ アでは短波放送が最も効果的な通信手段であるとしている。更に各州政府に対しても短波放送局設置費用の一部を負担す るように求めた。(DXLD 1747) 喜ぶべきニュースですが、資金面で本当にできるのでしょうか?

◎Radio Tiranaのイタリア語短波放送が消える
 イタリアのAntonello Napolitano氏によると、Radio Tiranaは独自の短波放送廃止後もドイツのKall Krekel送信所から短波送信を行っていたが、B17シーズンからイタリア語放送が行われなくなった。この点についてKall Krekel送信所を管理するShortwaveserviceのChristian Milling社長は放送時間枠が足りなくなったためと説明している。他の言語の放送は短波中継が継続されている。英語放送は月~土曜日の 22:30-23:00に6005kHz、ドイツ語放送は火~日曜日の05:30-06:00に3985kHzで行 われている。(DXLD 1745) インターネット放送は23:00-24:00に残っていますので、Radio TiranaではなくKall Krekel送信所の都合によるものでしょう。

◎European Music Radio経営者の病気で休止
 Euroepan Music Radioは経営者Tom Taylor氏によると、同局は同氏の病気治療のため一時的に放送を休止する。氏は今年(2017年)2月に悪性リンパ腫であることがわかり、その治療に 専念する。2018年の適切な時期に放送再開を目指している。但し今後数ヶ月の間 website(http://www.europeanmusicradio.com)の更新は行われる。 (DXLD 1746)

◎AFN Koreaのソウル龍山局閉局
 フィンランドのMauno Ritola氏によると、AFN Koreaはソウル龍山(ヨンサン)局(1530kHz)を10月初旬に閉局した。送信機は同じハンフリーズ米軍基地(京畿道平沢市)に移転され同基地の AFN Korea(1440kHz、1kW)を置き換えて、5kW(周波数は1440kHz)に増力する。スウェーデンのBengt Ericson氏によると、これは在韓米軍司令部がソウルの龍山基地から、ソウル南西部の黄海に面したハンフリーズ 基地に移転されたことに伴う措置である。(DXLD 1745) トランプ大統領が2017年11月訪韓時に最初に訪れて在韓米軍兵士を労ったのがこのハンフリーズ米軍基地です。




◎統一のこだま放送3945kHzに
 米国のRon Howard氏によると、北朝鮮から韓国に向けて放送されている対南工作放送である「統一のこだま放送」(통일의메아리방송)の周波数が5905kHzか ら3945kHzに変更されている。11月1日以降ラジオ日経第二プロが終了する23:01までは混信して聞こえて いる。
 SWL Bulgariaによると同放送のスケジュールでは13:30-15:30、21:30-23:30、07:30-09:30に放送している。言語は朝鮮 語、周波数は5905kHzより3945kHzに変更されており、平壌送信所、100kW、無指向性送信。 (DXLD 1745)




◎フィリピンのカトリック局54局が閉局の危機 ~政府の報復か?
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、フィリピンのCatholic Media Network(CMN)に属する54の放送局が閉局の危機にあることが10月27日に判明した。フィリピン政府が、議会下院の審議拒否に合い、2017 年8月7日以降に免許が切れるこれらの局の継続更新を行えなかったことによるとされている。免許切れの局の閉局手続 は2018年1月より開始される。本来今後25年間放送を行える筈であったが、系列局を含めてすべての対象局が閉局 することになり大きな影響が予想される。CMN系列の放送局は11地域と35の地方県で放送を行っている。カトリッ ク局の中でもRadio VeritasはCMNとは別系列であるため、免許が更新されており閉局を免れた。フィリピンのカトリック教会はドテルテ大統領の政策に反対の立場を取っ ており、それに対する政府の報復措置であるとされている。なおCMN系列のいくつかの放送局は免許が切れた後も放送 を強行するとしている。(DXLD 1745) 政府に批判的なマスコミを放送免許で締上げる方法は開発途上国では広く行われているようです。




◎Voice of Oromo LiberationのB17スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、エチオピア向秘密局Voice of Oromo LiberationはB17スケジュールでは、毎週木曜日の02:00-03:00に11810kHz(Nauen送信所、100kW、144度)で行 われている。前半はAfan Oromo語、後半はアムハリ語。エチオピアからのホワイトノイズによるジャミングを受けている。(WWDXC TP 1321)

◎Voice of People of SomalilandのB17スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ソマリア向秘密局Voice of People of SomalilandはB17スケジュールでは、04:00-04:30に9600kHz(Madagascar Talata送信所、250kW、355度)で放送している。放送はソマリ語、(WWDXC TP 1321)

◎B17の周波数データーベース
 ドイツのWolfgang Bueschel氏及Reinhard Weiss氏によると、B17スケジュールについて青木リスト及びEiBiデータベースがダウンロード可能となっている。
 青木リスト http://www1.m2.mediacat.ne.jp/binews/ut /ncb17.zip
 EiBi Perseus用DB http://eibispace.de
(WWDXC TP 1321)

◎AIR Port Blair短波送信機を改善
 インドのJose Jacob氏によると、11月中旬以降AIR Port Blairの4760kHzの信号が非常に良好に受信できるようになった。局に問い合わせたところ、最近送信機の故障部品を新品に交換したためであること が判明した。(WWDXC TP 1322)

◎Al-Azm Radioの放送状況
 英国のMichael Ford氏によると、サウジアラビア南部で活動するサウジアラビア軍向のSaudi Broadcasting Corporationによるアラビア語放送Al-Azm Radioは9月下旬には16:00-02:00に11745kHz(Jeddah/Riyadh送信所)で聞こえていたが、11月になり 15:30-16:00にも同周波数で1004Hzの試験音声が流れるようになった。また02:00-05:00に も放送を行う事が発表されたがまだ確認されていない。(WWDXC TP 1322)

◎Voice of Khmer M'Chas SrokのB17スケジュール
 オーストラリアのRob Wagner氏によると、カンボジア向秘密放送Voice of Khmer M'Chas SrokはB17スケジュールでは毎週木曜と日曜の20:30-21:00に12150kHz(Dushanbe送信所、無指向性)でクメール語により行 われている。台湾から出ているSound of Hopeの混信を受ける。(WWDXC TP 1322)

◎Denge Kurdistan Erevan送信のみに
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、クルド秘密局Denge KurdistanはB17スケジュールではErevan送信のみとなった。出力300kW、クルド語。なお7320kHzでは05:30-06:00に 中国国際放送のブルガリア語プロ(昆明 500kW 300度)が出ており混信する。
 12:30-01:00 7520 192度
 01:00-07:00 7320 280度
(WWDXC TP 1323) 192度はイラク・イラン地域向、280度はトルコ向でしょう。

◎VOAがジンバブエ向特別放送
 米国のRon Howard氏らによると、VOAはジンバブエ情勢の緊張を受けて11月21日より24時間のジンバブエ向特別英語放送を開始した。複数の周波数が使用さ れているが、Botswana中継局の909kHz及び4930kHzは全時間使用されている。英国のAlan Roe氏によると、11月21日より05:00からの通常のVOAアフリカ向英語放送の代わりに6195kHz(Botswana中継)でジンバブエ現地 語放送が出ている。(WWDXC TP 1323) 日本の午後の放送では14:00-23:00に上記周波数の他6080、15580kHz(何れもSao Tome)が使用されています。インターネット放送はhttps://www.voazimbabwe.com/上で聞くことができます。

◎ナイジェリア向新秘密局出現
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ナイジェリア向の新秘密局Radio Herwa Internationalが11月22日より出現した。放送はハウサ語とカヌリ語。
 16:00-16:30 11530 (Okeechobee WRMI 100kW 87度) 13710 (Issoudun 100kW 170度)
(WWDXC TP 1323)
 ドイツのKai Ludwig氏によると、この局はナイジェリア北東部のMaiduguriにある団体Herwa Community Development Initiativeで制作されている。この団体はLondonの本部がNGO「International Alert」の傘下にある。ハウサ語とカヌリ語はこの地方で話されている言語である。なおMaiduguriからは既にDandak Kura Radioが秘密放送を行っている。今回Issoudun送信所の他、WRMIのOkeechobee送信所からも送信されているが、WRMIはこのとこ ろターゲットとしてナイジェリアを重視している。同局は同じナイジェリアの秘密局Radio Biafraの中継も引受けている。(radioeins.de 11/23)ボコ・ハラムの活動が活発な地域です。URLはhttp: //herwacdi.com.ng。連絡先はSuite A1 Kossam,Shopping Mall,Gombole Road, Old GRA Maiduguri,Borno State,Nigeria。日本でもロングパスで受信できる日があります。




◎Radio BiafraをWRMIが中継 
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、ナイジェリア秘密局Radio BiafraはB17スケジュールでは14:00-15:00に7240kHz、04:00-05:00に9580kHz(何れもIssoudun送信 所、100kW、170度)で行われている。(WWDXC TP 1323)
 英国のRichard Langley氏によると、11月中旬より04:00-05:00の放送はWRMIのOkeechobee送信所より11530kHzでも実施されてい る。(DXLD 1747) 人口2億人を擁するアフリカの大国ですが石油収入が国民に還元されず、政治の混迷と宗教・民族紛争が多発継続しています。短波放送はこういう地域で力を発 揮します。なおナイジェリア国営のNBCは国民に対してRadio Biafraの放送を聞かないように呼びかけているとのことです。

◎AIR Thiruvanthapuramが41mbの周波数をQSY
 インドのJose Jacob氏によると、AIR Thiruvanthapuramの41mbの周波数7290kHzが7313kHzにシフトしている。昼間の周波数で19:30にs/offする。 (DXLD 1747) 周波数変更でなはく意図しないシフトのように思われます。

◎AIRがHDラジオ放送を計画?
 インドのAlokesh Gupta氏によると、All India Radio(AIR)はラジオ放送をデジタル化し、HD(High Definition)ラジオ放送を実現する計画を発表した。ノイズなしでラジオ放送が受信できるHDラジオ放送で、今後数ヶ月の内に「アマゾンエコー」 で聞くことができるとしている。(DXLD 1747) 本来のHDラジオ放送は既にDRM方式で行われている筈で、ここでいう「HD」とはモバイルやインターネット上で提供される放送という意味で使われている ようです。

◎Radio Moldova Aktualitatiが沿ドニエストル地域向放送
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、モルドバのRadio Moldova Aktualitatiは04:00-04:30に873kHzと1494kHzで沿ドニエストル地域向のロシア語放送を行っている。 04:00-04:15はロシア語のニュース、04:15-04:30はRFE/RL制作のロシア語番組である。 (DXLD 1747) 元々モルドバはルーマニアと同じくルーマニア語を話すローマ人系の国ですが、東部の沿ドニエストル地域だけはロシア人が多く、ロシアへの併合を求めて半独 立状態になっています。

◎ノルウェイのDXクラブが中波局取得
 ノルウェイのSvenn Martinsen氏によると、Norwegian Listeners Club (DXLC)はBergenにあるコールサインLLE-2の1kW送信機を取得し、10月6日以降の毎週日曜日、現地時間の10:00-14:00より 1314kHz放送を開始した。また同クラブは周波数はRadio Northen StarがLLE-4のコールで使用している1611kHzの1kW中波送信機もクラウドファンディングにより取得したいとしている。(DXLD 1747) Bergenにフィヨルド見学に行った際には是非受信して見たいものです。

◎ルーマニアRRIがDRM短波放送
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、ルーマニアのRRIはHFCCに未登録のDRM放送を実施中である。例えば04:00からのドイツ語放送は6180kHzは AMだが、7235kHzはDRMである。同じく04:00からのイタリア語放送5955kHzはDRMである。 (DXLD 1747)

◎ロシアがVOA・RFE/RL関係者を「西側の手先」として処罰に
 英国のMike Cooper氏がfrance24.comの報道として伝えたところによると、ロシアの司法当局は、同国で活動するVOA、RFE/RLの関係者を「西側 の手先」として法的に処罰する方針を発表した。これは同国が米国に設立したRT Televisionが「ロシアの手先」とされたことに対する報復措置である。「西側の手先」処罰法は現在議会で審議中で、プーチン大統領の承認を経て 12月には発効する。この法律が成立すると、政府が「西側の手先」と認定した団体の関係者の活動を制限・禁止したり 逮捕することが合法となる。(DXLD 1747) 「新冷戦」ですね。ロシア向短波放送が増加するかも知れません。

◎Babcock社の試験送信
 Babcock社のWofferton送信所が試験信号を出していることがある。カナリア諸島のManuel Méndez氏は11月16日の21:30過ぎに9650kHzで受信した。受信報告をtransmissiontest @ gmail.comに送るようにアナウンスしていた。米国のChris Smolinski氏は受信報告に対してeQSLを受け取った。それによると、送信所の技術者が送信機の調整を行うための試験送信であり、決められた内容 のアナウンス、ライセンスフリーの音楽、受信報告のリクエストにより構成される。(DXLD 1747)

◎2018年Winter SWL FEST予告
 通算31回目に当たるNASWA主催の「2018年Winter SWL FEST」は来る3月1-3日にペンシルバニア州Plymouthで開催される。3月1日の午後よりオープニングイベントが開催される。プログラムの詳細 等はhttp://www.swlfest.comに発表される。フォーラムでの発表(各主題30分)は志願制であ るため、発表希望者は早めに事務局(E-mail:jfiglio1 @ nycap.rr.comのJohn Figliozzi氏)に届け出ること。発表者には参加料の減免がある。(DXLD 1747) 昨年はJSWCの尾原栄氏が「SWLing in Japan, Past, Present and Future」を発表しています。

◎第8版Worldwide Listening Guide発
 John A. Figliozzi氏著のBCL入門書「Worldwide Listening Guide」第8版が発行された。前版を完全にアップデートし、ページも192ページとなっている。英語放送にフォーカスを当てで毎日・毎時間に聞こえる 局や番組を紹介している。短波受信の基礎(受信機、アンテナ等)から放送会社の内幕、短波受信回のトレンド、短波番 組の楽しみ方、WiFiラジオ、podcastに至るまで豊富な話題をカバーしている。8.5×11インチ、スパイ ラル綴じ。(CQ Communivations Inc.) 米国のAmazon.comで$29.95(送料別)です。






出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX: Hard-Core-DX
 JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook



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