月刊短波2018年1月号(第2版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

謹賀新年!


◎RAE日本語放送のWRMI中継復活! 
2版新規
 
ア ルゼンチンRAEのAdrian Korol氏によれば、1月8日よりWRMI中継は新スケジュールで行われる。一時廃止された日本語放送の中継も1日1回だが復活した。新スケジュールは 次の通り。
 英語 火-土 11:00-12:00 9395 北米向
 日本語 火-土 17:00-18:00 9455  北米西部・アジア向
 中国語 火-土 18:00-19:00 9455   北米西部・アジア向
 ポルトガル語 月-金 21:00-22:00 9955  中南米向
 ドイツ語 火-土 04:00-05:00 9395  北米・欧州向
 イタリア語 火-土 05:00-06:00 9395 北米・欧州向
 フランス語 火-土 08:30-09:00 7780  北米・欧州向
(WWDXC TP 1329)

◎玉山会新年会開催 
2版新規
 
台湾国際放送リスナーズクラブ玉山会主催新年会が以下の日程 で開催される。
 日時:    2018年1月27日(土曜日) 12時より受付12時30分より新年会開始
 会場:    ホテルウィングインターナショナル新大阪2階 大阪市淀川区東三国2-32-9   電話 06-6395-1500 
 交通径路:       地下鉄御堂筋線東三国駅下車北へ3分  
 会費:        1名6,000円(税込) 当日受付支払う
 参加希望者は1月22日までにメール(rtiosaka @ gmail.com)またはこくちーずプロ(http://www.kokuchpro.com/のサイトにて「台湾国際放送」で検索)で申込む。 住所、氏名、連絡先(電話番号またはメールアドレス)を必ず記載する。(滋賀県 居松重和氏)
 

◎オーストラリアNQ Radio 5055kHzで放送開始!
 
米国のRon Howard氏によると、12月20日の23:28-24:01に5055kHzでオーストラリアNQ Radioは中波4KZを中継しているのを確認した。社長のAl Kirton氏にE-mail(al @ 4kz.com.au)で連絡したところ、免許出力1.2kWのところ高周波回路の不調で500Wに落として送信しているとのことであった。同局のURL はhttp://www.nqradio.com.auである。オーストラリアのRob Wangner氏によると、同日の17:40頃より受信でき、18:04に短波放送のIDも出た。他のDXerも受信しており、受信された時刻は 15:00-00:00の間である。5045kHzのOzy Radioより弱い。(WWDXC TP 1327)

◎Ozy Radioスケジュール変更
 米国のRon Howard氏によると、オーストラリアのOzy Radioは11月28日よりスケジュールを変更した。従来24時間放送であったが、以降は21:42に終了している。周波数は5045kHz。 (DXLD 1748)
   カナダのMick Delmage氏によると、オーストラリアのOzy Radioの5045kHzが本格的に復旧した模様だ。01:00にはABC Newsやスポーツニュースの中継があった。米国のRon Hoaward氏によると、21:00頃にはCMや「Waltzing Matilda」が出た。普通のAM局風の番組のこともある。(DXLD 1750)
 米国のRon Hoaward氏によると、22:00頃にはオーストラリアのロック音楽が放送され、IDは「Ozy Radio worldwide」のように出ている。出力は1kWを取り戻している。(WWDXC TP 1326) 受信報告はozyradio @ gmail.comのCraig Allen社長に。

◎RAE日本語放送のWRMI中継一時中止 ~Brother Stairスキャンダルのあおり! 
2版修正
 
Brother Stairスキャンダルで同放送の中継が停止されたあおりで、WRMIはRAEの中継の一部を12月21日より一時停止した。停止されたのは 15:00-17:00(15:00 日本語 16:00 英語) 7730kHz、16:00-19:00 (16:00 英語 17:00 中国語 18:00 日本語)5850kHzである。(DXLD 1752) 日本語放送は全面中止となりました! Brother Stairスキャンダルは「Me Too」の一環でBrother Stairの名で宗教放送団体 Overcomer Ministryを主催するRalph Gordon Stair氏が聖職者の名のもとに多数の女性に様々な猥褻行為 を行っていたことが明らかになり2017年12月18日に逮捕された事件を言います。この影響でOvercomer Ministryの番組中継が相次いで中止されており、1月1日以降はすべて中止となります。WRMIはその影響で収入減 となりRAEを中継する資金が一時ショートした模様でしたが、上記記事のように1月より復活しました。 

◎アルゼンチン海賊局Lupo Radio出現

 アルゼンチンのLenart氏によると、Buenos Aires地区に周波数6972vkHzで海賊局Lupo Radioが出現した。07-10時頃にアルゼンチンタンゴの放送がある。連絡先はluporadio @ hotmail.comである。 (DXLD 1748)

◎平壌放送をハイジャックしたと主張
 「Jester」と名乗るハッカーがTwitter上で発表したところによると、11月初旬に何者かが北朝鮮の平壌放送を一時ハイ ジャック して、スウェーデンのロック「The Final Countdown」を放送させた。乗っ取られたのは江界(カンゲ)より50kWで送信されている6400kHzであるとしている。その時の録音が https://t.co/rPJ1aEccUs上に公開されている。このハッカーは自分の立場を「米国愛国主義者」としている。 (DXLD 1748) 真偽のほどは不明。本当だとすれば電波を乗っ取ったのか、放送システムを乗っ取ったのか?

◎5857kHzに中国ロボットボイス出現 
 米国のRon Howard氏によると、日本時間の夜間に5857.5kHzUSBでは韓国気象庁の気象放送HLL2が出ているが、21:41-22:00の時間帯には 5857kHzで中国語で数字を読み上げる別局がUSBで出てきている。これはVCO1と称されるロボット音声で数字を読み上げる中国からの 電波である。22:00からはこれに重なってHLL2の通常の気象放送が受信できる。(DXLD 1748) 21:00からのHLL2の放送にはVCO1は重なっていないようです。

◎Radio Sputnikがワシントンで攻勢に
 米国のArtie Bigley氏によると、ロシアの宣伝機関であるRadio Sputnikは7月に米国の首都WashingtonのWZHF局(1390kHz、昼間9kW、夜間1kW)が在留メキシコ人向放送を行っていた放送 時間を買い取って放送を流していたが、更に11月末には更にFM局W288BS(周波数105.5MHz)の放送時間を2019年末まで 90 万ドルで買い取り放送を開始する等米国の首都での放送攻勢を強めている。(DXLD 1748) 

◎Singapore Volmet放送
 米国のRon Howard氏によると、Singapore VOLMETの気象放送が6676kHzUSBで23:20-23:24に受信できた。「All stations. This is Singapore Radio」のIDの後Kuala Lumpur、Soekarno-Hatta、Brunei、 Bali等各空港の気象情報を放送。「Broadcast ends. Singapore Radio out」でs/offした。(DXLD 1748)

◎米国のスーダン向特別放送
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、米国BBGはスーダン向に次の特別短波放送を行っている。Afia Darfur(Darfur地域向、http://www.afiadarfur.com/)はアラビア語、South Sudan in focus(スーダン南部向、https://www.voanews.com/z/1465)は英語。
 Afia Darfur; 12:00-12:30 7215 Sao Tome 100kW 76度 9510 Santa Maria di Geleria 250kW 146度 9825 Botswana 100kW 10度
          03:00-03:40 9650 Wofferton 300kW 140度  11615 Botswana 100kW 10度  12075 Santa Maria di Galeria 250kW 145度
          04:00-04:30 9780 Botswana 100kW 10度  9825 Santa Maria di Galeria 250kW 146度  11615 Udon Thani 250kW 272度
 South Sudan in focus; 火-土曜 01:30-02:00 11850 Meyerton 100kW 0度  13685 Dhabbaya 250kW 255度  15180 Santa Maria di Galeria 250kW 146度
(DXLD 1748)

   


◎世界中波局マップ作成

 ドイツのJurgen Bartels氏によると、同氏は世界の中波局マップを作成公開した。100W以上の局15,000局、2000W以上の局8,600局とそのサービスエ リアが世界地図上にプロットされている。同氏は 2012年にも同様の地図を作成したがその改訂版となる。URLは http://dx.3sdesign.de/。(DXLD 1748)

◎AWRスリランカからの送信を一時停止
 ドイツのAndreas Volk氏によると、スリランカのTrincomalee送信所が雷の被害で送信不能となったため、11月28日以降Adventist World RadioはB17スケジュールの内、同送信所の分をすべて他の送信所に振り替えた。(WWDXC TP 1324)

◎Voice of Oromo LiberationをVOBMEが中継
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、エリトリアのVoice of Broad Messes of Eritrea(VOBME)は、7140kHz(Asmara VOBME1)及び7182kHz(VOBME2)ともに14:00頃エチオピア向秘密局Voice of Oromo Libeationを中継している。色々な現地語が使用されている。(WWDXC TP 1324)

◎インド短波局続々と送信を停止
 インドのAlokesh Gupta氏によると、次のAIR短波局は短波送信を停止している。
 Gorakhpur 3945, 7250 2014/9/16停止
 Guwahati 2x50 kW 4940, 7280, 7420 2014/9/16停止
 Imphal 4775, 7335 2016年停止
 Itanagar 4990, 6150 2016年停止
 Jammu 4830, 5965 2014年9月16日停止
 Kohima 4850, 6065 2016年停止
 Kolkata 4820, 7210 2016年停止
 Lucknow 4880, 7440 2016年4月1日停止
 Mumbai 4840, 7240 2016年9月16日停止
 New Delhi 6x50 kW 4860, 5016, 6190. 2012年3 月26日停止
 Ranchi 4960, 5985 2016年9月14日停止
 Shimla 4860, 6020
(WWDXC TP 1324) 2016年以降急激に閉局数 が増加中です。

◎RNZP午後の放送の周波数変更
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio New Zealand Pacificは12月1日より13:59-16:58の周波数を11725kHzから13780kHz(50kW、35度)に変更し た。(WWDXC TP 1324)

◎ナイジェリアAbuja送信所の現況
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、建設が大幅に遅延していたナイジェリアのAbuja新短波送信所ではThomcast社製の3基の送信機の内2基が稼働可能 となり7255、15120kHzで運用中である。7255kHzはThomson社製ALLISS回転アンテナに接続されているが 回転 することが出来ず北米向280の方向に固定されている。7255kHzではVoice of Nigeriaのハウサ語放送が15:30 頃出ているが、欧米では良好に受信されている。Director General当てに受信報告を送って欲しいとのことである。(WWDXC TP 1324)

◎FRCN Radio Kadunaの短波放送復活
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、送 信機が故障し一時 出ていなかった6090kHzのナイジェリアFRCN Radio Kadunaがやっと復活した。Harris社製の100kW送信機の部品を数ヶ月かけて調達し修理に成功した模様である。但し出力は10kW程度に抑え て送信している。(WWDXC TP 1324)

◎ペルーのRadio Logosを訪問
 米国のDon Moore氏はペルーを訪問し2016年2月 以来 受信されていなかったペルーのRadio Logos(4810kHz、1kW、コールOAW9A、在Chazuta)が復活しているのを現地に出かけて確認した。同局のあるChazutaは TarapotoからHuallaga 川沿いの険しい山道を90分 ほど車で走ったところにある貧しい 寒村である。同局は村の中心にある広場からすぐのところにある。局舎には局名がペンキで書いてある。局舎の中に人はまばらであっ た。局長のJairo Sangama 神父によれば現在朝晩の計4時間現地で 話される様々な言語で放送してい る。番組は他の場所で制作(HCJBのものもある)したものをCDで持ち込むものが多いが、ジャングルの中から携帯電話で直接中継する生 放送もある。受信用として太陽電池ラジオを配布しているという。また政府からFM放送の免許も取得しているが送信機が調達されていない。 またPucallpaに別の短波局を設立するべ く免許申請中であるが、認可はまだ下りていないとのことであった。他で聞いたところによるとペルー当局は今後中波及び短波の放送免許を新たに交付しない方 針であるという。 (WWDXC TP 1324)




◎DAB+の影響調査のためベルギーでRTBF中波局を一時停止
 ベルギーのMichael Foertig氏によると、同国のRTBF Houdeng局はDAB+放送の設備を導入するために、1125kHzの中波放送を一週間停止させた。中波放送は復活したものの年末には廃止されること になった。RTBFでは中波放送がなくなると困る人はDirection des Emetteurs et relaisに連絡するように求めている。これは中波放送をDAB+に切り替えた場合どれ位の苦情等がくるかの影響を事前に調査する目的で行われた。 (WWDXC TP 1325)

◎自由の声放送6045kHzに
 米国のRon Howard氏によると、対北放送「自由の声」が5920kHzが再び6045kHzに戻っている。20時頃良好に受信できる。北朝鮮からのジャミングは 5920kHzに出ているままで12月6日現在かかっていない。(DXLD 1750)

◎ラトビアはデジタルラジオ放送採用せず
 Rus-DXによると、ラトビアのNational Council for Electronic Mediaは同国がDAB+方式のデジタルラジオ放送を採用しないことを決定し、試験放送も中止すると発表した。同国でのデジタルラジオ試験放送が 2016年10月より開始されていた。デジタルラジオ放送の実現で①すばらしい音質が確保できる、②一周波数で18の異なった番組を放送でき る、③異なる地域に移動してもシームレス(操作することなしに途切れず)に放送を受信できる、④放送されている楽曲の局名・歌手等の情報が同 時に分かる等々の利点があるとされてきたが、採用しない理由としては①導入に数百万ユーロの税金投入が必要な上、聴取者は受信機の買い換えが 必要となる、②インターネットが高度に発達しておりインターネット上で放送を流せば同じ機能が実現できる、などの点があげられている。 (DXLD 1750)

◎AWRが北朝鮮向中波送信をモンゴルから実施
 Arctic Radio Club(ARC)によると、Adventist World Radioは12月1日より北朝鮮に向けた中波送信を開始した。既に同局は北朝鮮向短波放送を1日3時間行っているが、北朝鮮では中波ラジオの方が受信し やすいことを考慮した。北朝鮮での受信状況は短波放送に劣るが北朝鮮の人々のニーズにより多く応じることができるとしている。米国の Glenn Hauser氏によると、モンゴルの送信所より周波数1431kHzで行われている。1431kHzは既にBBCの北朝鮮向朝鮮語放送にも使用されてい る。ARCのChristoph Ratzer氏によると、オーストリアのザルツブルグでは00:30頃直接受信できている。(DXLD 1750) 1431kHzはChoibalsanにある500kW送信機(Radio and Television Broadcasting Networkの管理)から出ています。

◎Media Network Plusのアーカイブを提供
  米国のGlenn Hauser氏によると、台湾のKeith Perron氏制作でPCJから放送されているMedia Network Plusの番組アーカイブがインターネット上で提供されている。http://radio4all.net/index.php/search/にアクセ スし、検索キーとして「PCJ」を入力すると表示されPCJの他の番組も含めてダウンロードできる。(DXLD 1750)

◎KVOHが強風のため一時停波
 Voice of HopeのRay Robinson氏によると、12月5日KVOHのChatsworth Peak送信所付近で大規模な山火事が発生し、火災による風速が60mを超えた。この強風でスタジオと送信所を結ぶマイクロウェーブ回線のパラボラアンテ ナが回転してビームが狂ってしまい、回線が不安定になった。翌日風が止んだ後に復旧したが、その間約1日間同送信所からの17775kHzの 短波放送が停波した。(DXLD 1750)

◎BDXCより新たな出版物
 British DX Clubは新たな2出版物を発行した。
 BROADCASTS IN ENGLISH : B17スケジュールを網羅した世界の英語国際放送のスケジュール表。送料とも£5または$US6またはIRC6枚。
 RADIO STATIONS IN THE UNITED KINGDOM (26TH EDITION 2017/2018) : 英国及びアイルランドの中波・FM・DAB放送局の一覧表。周波数と局名から検索できる。送料とも£8または$US12またはIRC8枚。
  直接の注文はBritish DX Club, 19 Park Road, Shoreham-by-Sea, BN43 6PFに(現金またはPaypal)。Paypalのメルアドはbdxc @ bdxc.org.uk。(DXLD 1750)



◎ハンガリーからメガワット中波放送
 カナダのRichard Langrey氏及びドイツのKai Ludwig氏らによると、ハンガリーのSolt(首都ブダペストの南80km)にあるKossuth Radioは540kHzの中波送信機をカナダNautel社製の2MW新型送信機に入れ替えた。欧州では昼間から強力に入感している。この局は共産主義 時代から当時のソ連Maschinopriboj社製真空管式2MW送信機を使用していたが、Leningradにあった製造工場は2013 年には真空管式送信機製造工場として保存施設になっている。新送信機はソリッドステート式で400kWのものを5基組み合わせて2MWを出す ようにしている。540kHzの放送は準備作業のために2016年より送信を停止していたが、2017年12月1日の現地時間11時より新送 信機から放送を再開した。(WWDXC TP 1326)




◎プロのDXer Mickey Gurdus氏が死去

 英国のMike Cooper氏がNew York Times紙の報道として伝えたところによるとプロのDXerとして世界的に有名であったイスラエルのMickey Gurdus氏が2017年11月28日、同国のYehudにて心臓発作で死亡した、73歳であった。氏はTel Aviv在住で自称「ジャーナリスト」であったが、短波・FM・UHF・VHFの受信設備を駆使して世界中の放送や衛星通信、軍事通信、外交通信を常にモ ニターして情報を収集し、情報機関にその内容を提供して生活の糧にしていたプロのDXerであった。例えばウォーターゲート事件の時にホワイ トハウスと大統領専用機Air Force Oneとの間の通信もモニターしていた。中東で起きたテロ事件等殆どの国際的事件の通信を秘密裏に傍受していた。ポーランドのワルシャワからナチスの迫害 を逃れて来た両親の子供として1944年にTel Avivで生まれた。氏の父親はワルシャワ在住中に外国の放送やモールス通信を傍受していたことがあり、幼少時から父親の影響を強く受けて育った。エルサ レムのヘブライ大学で政治学を納めたあとこの道に入った。氏は技術的な事には興味がなく、車の運転さえ自分ではしなかった。二番目の妻との間 に3人の娘をもうけたが、1日18時間以上自分が生まれ育ったTel Avivのアパートの2階にある11平米の小さな受信室にこもって仕事を続けていた。(DXLD 1750) 日本の鳥居英晴氏からも同じ情報をいただきました。

2013年のGurdus氏とそのシャック(HAARETZより)


◎WBCQが送信機を焼失
 米国WBCQ局のAllan Weiner社長によると、2017年12月10日同局の送信所で火災が発生した。送信所の建物は焼け残ったが、50kW短波送信機がほぼ全焼してしまっ た。この送信機は過去19年間に渡り使用されてきたものである。火災保険には入っていなかったため、最初から資金を集めて再建せざるを得ない 状況である。メイン州にある送信機メーカーに発注して同じ規模の送信機を再建するのに必要な費用は少なく見積もって2万ドル必要となる。局は その資金を寄付などで一から集めなければならない。送信機が再建されるまでの間は予備用の小出力送信機で運用することになる。  (WWDXC TP 1326)

◎WINBが送信拠点を変更か
 米国のGlenn Hauser氏によると、WINB局はB17スケジュールでHFCCに対し、ペンシルバニア州Windosorからの新 たな送信計画を登録した。周波数は7315、9625、15170kHzである。出力は50kW、送信方向は242度及び62度で、放送予定 言語は英語とスペイン語である。(WWDXC TP 1326) 現在はRed Lion送信所から9625kHzのみですが、送信所が老朽化しており、送信所ごと近くのWindosorに移転する計画らしいです。

◎RFAが平昌五輪記念QSLカード
 Radio Free Asiaは2月9-25日に韓国の平昌(ピョンチャン)で開催される冬季五輪を記念して記念QSLカードを発行する。カードは2018年1~4月までの同 局に対する受信報告に対して発行される。受信報告はhttp://techweb.rfa.org上またはE-mailでqsl @ rfa.orgで送ることができる。(RFA Andrew "A.J." Janitschek氏)

北京五輪のマスコットであったパンダに韓国の太極旗のマークが入ったスノーキャップをかぶせたデザイ ン
平昌五輪のマスコットはスホランという白い虎だった筈だが、米国の立場から何かを皮肉ったものだろう



◎石田氏のインドネシアサイト凍結か?
 米国のRon Howard氏によると、2010年3月以来インドネシア局専門サイトとして情報を提供してきた日本の石田敦敬氏による「Indonesian Radio Stations」(http://rri.jpn.org)が2017年12月31日を以て更新停止となることが12月17日に発表された。(DXLD 1751)

◎自由北韓放送周波数変更
 韓国からの民間対北放送である自由北韓放送は12月15日より周波数を変更した。新スケジュールは21:00-22:00 9345kHz(Tashkent 100kW 76度)である。B17当初スケジュールでは9470kHzであった。(DX REMIX NEWS #1048)

◎Radio Maranatha
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、キルギスのBishkek送信所からアフガニスタン向に送信されているキリスト教放送局Radio Maranatha(別名Afghan Christian Radio)が00:00-03:00に5130kHz(100kW 無指向 性)にてパシュトン語、ダリ語で受信されている。(DXLD 1751) 

◎Pacific Asian Log更新
 米国のBruce Portzer氏によると、同氏がRadioheritage のwebサイトhttp://www.radioheritage.net /上で提供している「Pacific Asian Log」が2017年11月に更新された。pdf形式で全部をダウンロードすることができる。Pacific Asia Logは2001年より提供されており、アジア及び太平洋地域の中波局及び国内向短波局の情報(周波数、コール、所在地、出力、系列、スケジュール、言 語、番組内容等)を記載している。最新版では50カ国の約5,000局が記載されている。修正や新規の情報はbportzer @ comcast.netまたはportzerbt @ gmail.comに連絡して欲しい。(DXLD 1751) 利用にはA$1/年以上の寄付が必要です。

◎Winter SWL Fest参加受付開始
  カナダODXAのRichard Cuff氏によると、来る2018年3月1-3日に米国ペンシルバニア州Palumouth MeetingのDoubletree Guest Suites Hotelにて開催予定の第31回Winter SWL Festの参加受付が開始された。希望者はhttp://swlfest.comまたはhttp://montreal.kotalampi.com /mailman/listinfo/swlfestを参照して申込む。(DXLD 1751) Richard Cuff氏は今回のWinter SWL Festの副会長です。昨年のFestには日本から2名参加しました。

◎Hamburger Localradioの新スケジュール
 12月23日以降ドイツのHamburger Lokalradioは以下のスケジュールで放送する。すべて土曜のみ。送信所はGohoren、出力1kW、送信方向は230度(中欧方面)、すべて CUSBモード。
 16:00-19:00 6190 16:00 Switzerland In Sound 英語 16:30 World of Radio 英語 17:00 Hamburger Lokalradio ドイツ語
 19:00-21:00 7265  19:00 Hamburger Lokalradio ドイツ語
   21:00-01:00 6190 21:00 New letters 英語 22:00 Making Contact 英語 23:00 Radio Tropicana スペイン語 24:00 Media Network Plus 英語 24:30 World of Radio 英語
  19:00-22:00 9485 19:00 Hamburger Lokalradio ドイツ語 20:00 Media Network Plus 英語 20:30 World of Radio 英語 21:00 Radio Tropicana スペイン語
(SWL Bulgaria News 2017/12/22)

◎IBCが高出力送信
 イタリアのRoberto Scaglione氏によると、Italian Broadcasting Corporation(IBC)はEreven送信所から毎日04:00-06:00に5845kHzにて100kWの高出力送信を行っている。前半1 時間がIBC独自のイタリア語番組、後半1時間はRadio Bclnews。(DXLD 1752)

◎SIBCが電力供給停止でピンチ
 英国のMike Terry氏が現地の報道として伝えたところによると、ソロモン諸島の国営局Solomon Island Broadcasting Corporation(SIBC)はソロモン電力が電力の供給を停止したため存続の危機に立っている。現在自家発電で何とか放送を継続しているがコスト が高く限界があり、短波放送の放送時間を削減しなければならなくなる。国営局であるにも拘わらず政府が電力料金の支払いを滞らせているのが原 因でその総額は2300万ドルに達している。また同局が計画しているTV放送開始資金250万ドルも支出されていない。局は首相府と財務省に 抗議を申し入れている。(DXLD 1752) ソ連が崩壊した時VORにも同じようなことが起きましたね。


 

出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX: Hard-Core-DX
 JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook



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