月刊短波2018年5月号(第2版)
編集 赤林隆仁  時間 JST


◎朝鮮の声放送時刻を変更 2版新規
 
北朝鮮の標準時変更に伴い、国際放送「朝鮮の声」のA18スケジュールが5月5日より変更された。以前より30分早 まる。同局では受信報告や手紙を歓迎する。インターネットではhttp://vok.rep.kp/CBC /index.php?CHANNEL=6を参照のこと。E-mailはVOK@star-co.net.kpである。
 この内日本語放送は以下のスケジュールである。621kHzは清津(チョンチン)送信所(500kW)、他は球場(クジャン)送信所 (200kW、109度)である。3250kHz(平壌送信所、100kW)でも出ている筈であるが現在アクティブでない。
 16:00-16:57 621 9650 11865
  17:00-17:50  621 9650 11865
  18:00-18:57  621 6070 9650 11865
  19:00-19:50  621 6070 9650 11865
  20:00-20:57  621 6070 9650 11865
  21:00-21:50  621 6070 9650 11865
  06:00-06:50  621 9650 11865
  07:00-07:57  621 9650 11865
  08:00-08:50  621 9650 11865
(ドイツ Arnulf Piontek氏)

◎平壌放送の海外向短波停止 2版新規
 
平壌放送(ピョンヤン パンソン)の海外向短波放送が現在停止されている。停止されているのは次の放送 である。送信所は球場送信所200kW。言語は朝鮮語。朝鮮中央放送の海外向短波放送は実施されている。
 12:00-12:50 7220 9445 9730 中国東北部向
 16:00-16:57  7220 9445 中国東北部向
 18:00-18:50  9875 11735 ロシア極東部向 13760 15245 欧州向
 19:00-19:50  7220 9445 中国東北部向
 21:00-21:57  7220 9445 北東アジア向
 22:00-22:57  3250 中国東北部向 9425 12015 欧州向
 (ドイツ Arnulf Piontek氏) 
 
平壌送信所から近隣諸国向に3250kHz(100kW)で行われていた12:00-12:50、03:00-03:57、 04:00-04:57の平壌放送も行われていない。(DXLD 1818)

◎中国3放送局が統合して巨大放送局創設に

 AIB Industry BriefingがDouth China Morning Postの報道として伝えたところによると、中国政府は国営TV放送CCTV、国営ラジオ放送CNR。中国国際放送CRIを統合し、国営巨大放送局「中国 之声」を創設することにしている。新放送局は中国共産党の直轄宣伝機関となり、新聞社やニュース制作機関、映画制作機関も統合して中国発の情報を 一括管理統制する。(DXLD 1813)
 オーストラリアのEdwin Lowe氏によると、「中国之声」について一部英語メディアは米国「Voice of America」に対抗するために似せてつけた名称としているが、これは誤りである。「中国之声」の名称は1937-1949年に重慶を本拠地としていた 中国国民党政府がコールサインXGOY及びXGOXの放送に使用していた由緒ある名称である。国民党政府は1949年に台湾に移った後には名称に 「自由」を追加して「自由中国之声」とし、これが後日には台湾国際放送となった。中国大陸では既にこの中央人民広播電台第一放送が2012年頃か ら「中国之声」というスローガンで放送しており、これを新名称に転用したと見るのが正しいであろう。(DXLD 1815)

◎雲南PBS放送時間とフォーマットを大幅変更
 米国のRon Howard氏、フィンランドのMauno Ritola氏によると、6035kHzで「香格里拉之声」として外国向放送を出していた中国の雲南人民広播電台は従来21:00に終了していたが、3月 22日以降02:00頃まで放送するようになった。放送内容も以前のベトナム語等外国語放送がなくなりすべて中国語で中国ポップスを連続して流し ている。の放送フォーマットは時刻も含めて全く一新された模様である。3月17日までは20:30過ぎに確認されていた英語のIDもなくなった。 これに伴い同一周波数のBhutanの受信が難しくなっている。(DXLD 1813)
  米国のRon Howar氏によると、6035kHzで出ている雲南人民広播電台は現在昆明の旅行者向放送局「FM99」を中継してる。時刻は08:00-01:30 で、01;30-02:00にはベトナム向「香格里拉之声」が行われている。(WWDXC TP 1342) FM99が「香格里拉之声」となった模様です。

◎イタリアIBCのA18スケジュール
 英国のAlan Pennington氏によると、イタリアのItalian Broadcasting Corporation(IBC)のA18スケジュールの内英語放送は次のようになっている。
 欧州・中東・アジア・太平洋向 木曜 05:00-05:30 5845(Ereven送信所)  6070(Kall送信所)
                    日曜 20:30-21:00 6070(Kall送信所)
 南北アメリカ向 火曜 10:00-10:30 5950 7780(Okeechobee送信所)
           金曜 10:00-10:30 9955(Okeechobee送信所) 11:30-12:00 5985(Okeechobee送信所)
                        土曜 09:30-10:00 9395(Okeechobee送信所) 10:30-11:00 5850 5950 7780 9455 (Okeechobee送信所)
                        日曜 09:30-10:00 7730(Okeechobee送信所)
  ストリーミング放送はhttp://hr.77400.fm上で22:00-23:00にイタリア語、23:00-23:30に英語で出ている。ユーザー 名:IBC、パスワード 123456でログインする。
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Erevan中継は100kW、305度で、木曜日の04:00-05:00にイタリア語、05:00-05:30に英語で出て いる。ドイツからの6070kHzはChannel292の枠で出ている。
(DXLD 1813)

◎RTL FranceがParis中心部より移転
 ドイツのRémy Friess氏によると、RTL Franceは1936年より使用していたParis中心部のビルを引き払い、Neuilly-sur-Seineに移転した。移転先はRTL2、Fun Radioとの共有スタジオを持つ建物である。新住所は56 Avenue du Charles De Gaulle, 92200 Neuilly-sur-Seine, Franceである。Parisのビル前面にあったVictor Vasarelyの前衛作品(1972年制作)はAix-en-ProvenceにあるVararely美術館に寄贈された。Parisのビルの賃貸料、 Vasarely作品の維持費の負担を解消するための経営上の判断である。(DXLD 1813) Neuilly-sur-Seineはパリの中心部から西7km、凱旋門前からシャルルドゴール通りをまっすぐに行った地点です。Paris局の周波数は 104.3MHzです。旧ビルはシャンゼリゼ大通りとセーヌ川の間にあるバイヤール通りにありました。

前衛壁画が有名だったバイヤール通りの旧RTL-France本社ビル



◎ノルウェイでFM放送続行の局に罰金

 英国のMike Terry氏によると、ノルウェイのOsloローカル局であるRadio MetroとRadio Roxは同国で2017年12月以降禁止されているFM放送を続行した罪で7,000ユーロの罰金を徴収された。同国でFM放送を行っていた187局には 当面継続の権利が認められたが、Oslo、Bergen等大都市やその近郊地域では認められないことになった。2局はDAB移行最終期限の 2017年12月9日以降もFM放送の継続を強行したためにこの措置となった。2局は他にFM放送継続を認められている局もあるのに不公平だとして反発し ている。(DXLD 1813)

◎サンフランシスコ国際空港で「On the Radio」展示  2版追加
 Radiosurvivorによると、サンフランシスコ国際空港の第3ターミナルにあるSFO Museumではラジオファンのための展覧会「On the Radio」が開催されている。期日は2018年3月10日~9月30日で、1920年代~1970年代に発売されたラジオ受信機120台、ラジオ放送の 歴史写真、当時のラジオ雑誌の表紙パネル、ラジオの広告、ラジオグッズ、マイクロホン、真空管等が27のケースに展示されている。詳しく見ると 90分位かかる分量である。これを見るためにサンフランシスコに出かけていっても損はない位だ。(DXLD 1813) 
 GW中に乗り継ぎ時間を利用して見学してきた。展示は第3ゲートのセキュリティエリア内にあり、同空港着発の航空券を持っていないと見学できな い。(本林良太氏)公式HPはhttps://www.flysfo.com/museum/exhibitions/radio。

「On the Radio」の展示風景(本林良太氏撮影・提供)



◎Receiving Antennas For the Radio Amateur発行
 米国のScott Blixt氏によると、American Radio League(ARRL)より受信アンテナの原理・実践に特化したアンテナ本「Receiving Antennas For the Radio Amateur」(KL7AJ Eric P. Nichols氏著)が発行された。アマチュア無線家にとってメリットのあるアクティブ型及びパッシブ型の受信専用アンテナについて記述したもので、 80/160/630/2200mb用アンテナに主眼が置かれている。小型アクティブアンテナについての記述はBCLにも参考になる。ARRL Store(http://www.arrl.org)より、1冊$27.95(送料別)で販売されている。(DXLD 1813) アマゾンではKindle版が\1.059で入手できます。

BCLにも応用しよう



◎4835kHzの混信について

 米国のRon Howard氏がオーストラリアOzy RadioのCraig Allen社長から得た情報では、同局は4835kHzに周波数を変更して放送中である。同一周波数でAIR-Gantokが出ていて混信する可能性があ ることは認識しているが、ABC-Allice Springsが過去40年間使用してきた実績に鑑みてオーストラリアでの混信の恐れは少ない点、オーストラリア国内で入手できる短波ラジオでは 4835kHzが記憶されたり、4835kHz専用のものもある点、ABCが短波廃止後もweb上では4835kHzでの受信を推奨している (!)点からこれでかまわないと判断した。(WWDXC TP 1340)

◎Radio Cairo短波から撤退か?
 ドイツのHansjoerg Biener氏によると、エジプトRadio Cairoの短波放送は2017年夏以来全く受信されていない。HFCCへの周波数登録も行われていない。また従来あったインターネット上のストリーミン グ放送もすべては行われていない。どうも短波放送を止めてしまった恐れが強い。.(WWDXC TP 1340) http://kairo.wwdxc.de上で提供されているドイツ語放送は3/26、3/27、4/3は行われていません。

◎インドの全放送周波数表掲載
 インドのJose Jacob氏及びAlokesh Gupta氏によると、DX Indiaではインドの全放送(短波・中波・FM)の最新周波数表(3月28日現在)を掲載した。http://www.qsl.net/vu2jos /上で参照できる。(WWDXC TP 1340)

◎11665kHzで色々なRTMローカル局を中継
 米国のRon Howard氏によると、4月よりマレイシアのKajan送信所よりサバ州のWai FM Limbangが11665kHzで中継されている。毎週月曜日と木曜日の22:15-23:00で、IDは「Wai FM Limbang」または「FM Limbang」と出ている。またマレイシアのTimm Breyel氏によると、11665kHzで13:10頃「Radio Tawau」、「Limbang FM Radio Tawau」というIDも出ている。(WWDXC TP 1340) 通常はサラワク州Kuchingにあるローカル局Wai FMを中継しています。Radio Tawauはサバ州Tawauにあるローカル局、FM Limbangはサラワク州北部Limbangにあるローカル局です。マレイシアでは総選挙が予定されておりそのための特別中継ではないかと言う意見もあ ります。

◎Radio Sawaが大幅縮小に
 英国のMike Terry氏によると、米国BBG(Broadcasting Board of Governors)は中東向放送Radio Sawaの2019年会計年度で大幅に削減する計画である。イラク向のFM・AM放送の一部を残して他地域(エジプト、湾岸地域、ヨルダン、レバノン、 モーリタニア、モロッコ、スーダン)向けのRadio Sawaの放送をインターネット放送も含めて全廃する計画である。Radio Sawaは「中東地区の若者が中東や西欧のポップスに気軽に触れることができる局」として設立され主としてFMで放送されてきたが、イラク向を除いてそ の幕を閉じることになる。目的が達成されずに縮小される理由は予算であり、Kim Andrew Elliott氏の試算では各地域での送信や番組制作の停止で年間500万ドルを節減できる。また他局にAMで中継してもらう費用を含めると950万ドル の削減になるという。(WWDXC TP 1340) かっては短波でも中継されていました。

◎VOA「South Sudan in Focus」を放送
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、VOAは南スーダン向に「South Sudan in Focus」という特別放送を開始した。この放送は英語で南スーダンや周辺地域の情報を提供する内容で以下のスケジュールで放送されている。
 火-土曜 01:30-02:00 11910(Meyerton 100kW 0度) 13750(Dhabayya 250kW 255度) 15180(Lampisham 250kW 132度)
(WWDXC TP 1340)

◎WRMI中継のRAEスケジュール
 米国のGlenn Hauser氏によると、WRMI中継のアルゼンチンRAEのA18スケジュールは最終的に以下の通りとなった。
 英語 火-土 10:00-11:00 9395 9455 北米向
 日本語 月-金 17:00-18:00 9455 北米西部・アジア向
 中国語 月-金 18:00-19:00 9455 北米西部・アジア向
 ポルトガル語 月-金 20:00-21:00 9455 9955 ラテンアメリカ・北米西部向
 ドイツ語 火-土 04:00-05:00 9395 北米・欧州向
 イタリア語 火-土 05:00-06:00 9395 北米・欧州向
  スペイン語 火-土 07:00-08:00 5950 ラテンアメリカ向
 フランス語 火-土 08:30-09:00 7780 北米・欧州向
(WWDXC TP 1341)

◎TWR-IndiaのA18スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、TWR-IndiaのA18スケジュールは以下の通りである。すべてErevan-Gavar送信所(300kW,100度)、 周波数は9330kHzである。但し放送ではA17の9410kHzと言っている。
 月-土 22:00-22:15 英語
 日 22:15-22:30 テルグ語
 月-土 22:15-22:45 ヒンズー語
 日 22:30-22:45 ヒンズー語
 土・日 22:45-23:00 カシミール語
 月-金 22:45-23:00 ドグリ語
 土・日 23:00-23:30 ヒンズー語
 月-金 23:00-23:15 Garhwali語
 月-金 23:15-23:35 ヒンズー語
 土 2315-23:45 英語
 月-金 23:35-23:50 英語
 受信報告はE-mailでinfo @ twr.asia、またはhttp://www.twr.asia/online-qsl-formより直接入力する。
(WWDXC TP 1341)

◎CRIが英語放送で別名呼称をアナウンス
 英国のAlan Roe氏によると、China Radio International(CRI)の英語放送は短波放送の冒頭や毎正時に局名を「China Plus Radio」ないしは「Beijing 1008 AM Discover Plus Radio」と称することが最近ある。また同放送のURLであるhttp://english.cri.cnは自動的にhttp: //chinaplus.cri.cnにリダイレクトされるようになった。(WWDXC TP 1341) 日本語放送のURLhttp://japanese.cri.cnで変わりません。「Beijing 1008 AM 」は北京の中央人民広播電台第三節目のことです。

◎World Music Radio送信機の更新を計画中
 デンマークのWorld Music Radioのは現在Stig Hartvig Nielsen氏によると、同局は非常に古いSiemems社製の短波送信機の入手を計画中である。新短波送信機は15805kHzで欧州南部向送信に使 用される予定である。また別に250Wの送信機も入手する予定でこれは11440kHzで「Radio 208」の送信用に使用する予定である。どちらも5月末の実現を目指している。またCopenhagenでは中波放送の開始も予定している。なお番組コン テンツからはDX番組が消える見込みである。(WWDXC TP 1341) 「更新」でなく「更古」ですね!

◎NEXUS IRRSのA18スケジュール
 イタリアのNEXUS IRRSのA18スケジュールは次の通りとなっている。ルーマニアの送信所を使用している。
 European Gospel Radio / United Nations Radio
  毎月第1・第2・第4金曜の次の土曜 03:00-04:00 7290 Tigenesti 150kW 300度 欧州西部向英語
  日・月曜 03:00- 04:00 7290 Tiganesti 150kW 300度 欧州西部向英語
  日曜 18:30-21:00 9510 Saftica 100kW 300度 欧州西部向英語
 Radio City
  毎月第3金曜の次の土曜 03:00-04:00 290 Tigenesti 150kW 300度 欧州西部向ドイツ語
  日曜  17:00-18:00 9510 Saftica 100kW 300度 欧州西部向ドイツ語
(WWDXC TP 1341)

◎HAARP修繕計画
 アラスカの電離層観測施設HAARP(High-frequency Active Auroral Research Program)の再生は新たな段階に入った。同施設は4月6-14日にGakora送信所にある180本のクロスダイポールアンテナ(12本1組×15 組)のアンテナを使用して3.6MWの電波発射試験を実施した。現在本来の性能の80%程度しか出せないが、夏にはアンテナアレイを100%修繕 して以前の状態に戻す計画である。復興計画にはARRL(米国アマチュア無線連盟)がアラスカ大学とともに参加している。(WWDXC TP 1341) 同施設は2015年に米空軍からアラスカ大学Fairbanks校に移管されました。

◎A18の短波DRM放送計画
 ドイツのAlexander Busneag氏によると、A18スケジュールでのDRM国際短波放送のスケジュールがhttp://ab27.bplaced.net/drm.pdf で入手できる。(WWDXC TP 1341) 掲載されている局は5局に減少しています。

◎インドにも長波時報局設立計画
 英国のMike Terry氏によると、インドのIFR Information Dissemination Service社はドイツのEFR GmbHの協力を得て広域をカバーする長波時報局を設立する計画である。長波のアンテナは国内2カ所に設置され、有名なデリーの世界遺産Qutab Minarの3倍の高さになる予定である。それぞれ周囲1000kmの地域をカバーできる。長波時報局の設置で電波時計の使用が可能となり、携帯 電話や鉄道の時計も正確になる。また時報とともに津波警報や気象警報も発信できるようになっているので、防災上の効果も期待できる。但しインドで は衛星から時報を送信する計画も同時に承認されており、今後どちらが先に実現するのかが課題である。(DXLD 1841) Qutab Minarの高さは72.5m。

◎自由北韓放送スケジュールを拡張
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、対北放送である自由北韓放送はA18で週末のスケジュールを拡張した。従来の毎日 21:00-22:00の放送に加えて土曜日曜の21:00-22:00にも放送が行われる。周波数は9345kHz(Tashkent送信所、 100kW、76度)。(DXLD 1814)

◎Radio Ndarason International/Radio Dandal Kura Internatioal併行放送
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio Dandal Kura Internatioalから切り替わるとされていたRadio Ndarason Internationalだが、A18スケジュールでは両局とも併行して出ている。Radio Ndarason Internationalは英国Babcok社、Radio Dandal Kura InternatioalはフランスMBR社の送信所を使用している。言語はカヌリ語。
  Radio Ndarason International
   14:00-15:00  5960 Ascension 250 kW 55度
   15:00-16:00  7415 Ascension 250 kW 55度
   16:00-17:00 13810 Wofferton 250 kW 165度
   03:00-06:00 12050 Ascension 250 kW 65度
  Radio Dandal Kura International
   14:00-15:00  7220 Issoudun 100 kW 167度
   15:00-16:00 11910 Issoudun 100 kW 167度
       03:00-05:00 11830 Issoudun 100 kW 167度
(DXLD 1814)

◎BSR Magazine Show
 BroadSpectrumRadio.comのJames Matthew Branum氏によると、氏が制作する「BSR Magazine Show」がWRMIより次のスケジュールで放送されている。
 月曜日 16:00-17:00 7730 (大洋州、北米西部、メキシコ向) 5850(北米西北部、カナダ、ロシア東部)
 放送の前半30分は音楽、ニュース、論評(Solidarity、Socialism、Science、Spiritualityの4Sに関す るもの)、後半30分はradiogramによるマルチメディア・デジタル送信である。受信報告は broadspectrumradio @ gmail.comに。なお資金的に可能ならば今後WBCQはChannel292からも放送を行う計画もある。(DXLD 1841)

◎Afia DarfurのA18スケジュール ~近々廃止に
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、米国BBGがスーダン西部の係争地区であるダルフール地区向に行っている特別放送Afia DarfurのA18スケジュールは次のようになっている。
 12:00-12:30 5925(Santa Maria di Galeria 250kW 146度) 9470(Botswana 100kW 10度) 9590(Kuwait 250kW 205度)
 03:00-03:30 9590(Wofferton 300kW 140度) 11615(Wofferton 250kW 126度) 15620(Santa Maria di Galeria 250kW 146度)
 04:00-04:30 9470(Sao Tome 100kW 52度) 9590(Santa Maria di Galeria 250kW 146度) 11615(Sao Tome 100kW 76度)
 BBGではこの放送の費用対効果が悪いとして廃止することにしている。廃止夏期の最初の頃になる見込みである。
(DXLD 1814)

◎Eye Radio短波放送中止か?
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、南スーダン向秘密放送Eye RadioがA18スケジュールから消えてしまっている。同局のURL(http://www.eyeradio.org/)には昨年10月現在の古いス ケジュールが掲載されており更新されていない。(DXLD 1841)

◎NASWAの重鎮Bill Oliver氏死去  ~NASWAとLACAの会誌発行に影響
 米国のRich D`Angelo氏によると、米国NASWA(North American Shortwave Association)の重鎮であったBill Oliver氏が去る3月27日ペンシルバニア州BristolのLower Bucks病院で心臓発作のために死去した。89歳であった。氏はNASWAの古参メンバーで、1978年に会誌「The Journal of the North American Short Wave Association」のQSLカラムのエディターとなったのを皮切りに、1981年からは会誌の発行責任者となった。第二次大戦では陸軍に従軍、妻 Evelynさんとの間に一男一女を設けた。晩年には地元のBristol Township Senior Centerで高齢者向にパソコンを教えていた。1980年代以降のBCLには厳しい時代にNASWAの運営を引き受けたクラブの存続に貢献した。長波に も造詣が深くLongwave Club of America(LWCA)の会誌「Lowdown」の発行責任者も続けていた。(DXLD 1814)
  米国のRich D`Angelo氏によると、Bill Oliver氏の死去に伴いNASWAの会誌4月号が予定通りには発行できなくなった。氏が管理していたメンバーリスト、クラブの会計帳簿、印刷所、銀行 口座、各種アクセスのアカウントをすべて精査の上、Billの「追悼号」として5月ないしは6月に何らかの形で発行する予定である。今後 NASWAをどうするかについては未定だが、とりあえずRichad Cuff氏を臨時の会長として活動を進める。(DXLD 1816) NASWAのURLは長期間にわたり更新されていません。LWCAの会誌「Lowdown」の発行も困難となり現在新しいエディターを募集中 とのことです。

◎Hans Knot International Radio Report
  オランダのHans Knot氏によると、同氏は「Hans Knot International Radio Report」を発行している。4月号では海賊局Radio Carolineの思い出や、当時の関係者の情報等を詳しく掲載している。http://www.mediapages.nl/imagespdf /reportapril2018.pdf(フォントは意図的にComic Sans MSを使用している)よりダウンロードできる。(DXLD 1814)

◎CNR「娯楽広播」短波に出現
 フィンランドのJari Savolainen氏によると、6030kHzで中央人民広播電台第12放送である「娯楽広播」が出てきている。英語では「Entertainment Radio」というべきであろうが、彼らは「Happy Radio」と称している。IDは「中央人民広播電台 AM 747 娯楽広播」と中波のものが出ている。米国のRon Howard氏によると、出現したのは5月10日であった。(WWDXC TP 1342) この放送は2009年に北京市内向に開始されたもので、周波数は747kHzのみでした。

◎RFAが送信所シリーズ新QSLカード
 Radio Free AsiaはIBB送信所シリーズQSLカードの第5弾として、ドイツLampertheim送信所のカードを発行する。発行対象は2018年5月-8月に 受信されその間に届いた受信報告である。受信報告は直接(Reception Reports, Radio Free Asia, 2025 M. Street NW, Suite 300, Washington DC 20036, U.S.A.)、メール(qsl @ rfa.org)の他、http://techweb.rfa.orgより直接入力することができる。(RFA A.J Janitschek氏) チベット語放送に同送信所が使用されています。



◎モンゴルの国内向短波放送徐々に復活
 米国のDave Valko氏、ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Mongolian Radio第三放送の7260kHzが夜間に復活している。復活は4月10日で、Valko氏は21:05頃、Ivanov氏は23:10頃確認した。 (WWDXC TP 1342)
 米国のMauno Ritola氏、Ron Howard氏によると、4月10日以降4895kHzでもMongolian Radio第三放送が復活しており、19:00頃確認された。7260kHzと比べて信号は弱く、キャリアのみの日もある。(DXLD 1816) 7260kHzはこれまで断続的に朝の放送は継続されていました。

◎オーストラリア5045kHzはDRM送信用に?
 オーストラリアTecsun社によれば、4835kHzへの変更によって空き周波数となった5045kHzについて、別の土地に送信機を移動 し、別の業者によりSydney向のDRM放送に使用するという計画が持ち上がっている。(DXLD 1815)

◎ボリビアRadio Eco復活
 ブラジルのDaniel Wyllyans氏によると、ボリビアのRadio Ecoが4410kHzで4月5日の11:00頃と19:00頃に出ているのが確認された。IDは10時過ぎに出た。(DXLD 1815)

◎ドイツのFM局危機 ~1,000万人に影響
 英国のMike Terry氏によると、ドイツの大変のFM放送局に番組を中継しているフランスのMedia Broadcastは同社の方針に同意しないFM放送局に対しての番組中継を停止することになった。これによってドイツ国内の1,000万人以上のFM聴 取者が影響を受けることになる。公共放送のMDR、NDR、Deutschlandfunkも供給停止先に入っている。これはMedia Broadcastの方針によるもので、同社は放送のデジタル化を目指しており、今まで管理してきたドイツ国内にあるアナログ放送用の中継設備を他の企業 へ売却することにしている。その結果中継料金が50%以上と大幅に上昇し、FM放送局の75%はこの方針を拒否した。当初Media Broadcast社は4月11日以降中継を停止すると警告したが、話し合いの結果6月末まで売却を延期しそれまでは従来通り管理することになった。同社 は同意しない局に対する中継停止の方針に変わりはないとしている、ドイツでは一部でデジタルラジオ放送も開始されており、インターネットでも放送 を聞くことができるが、それでもFM放送の聴取者は1,000万人以上存在する。また最近の世論調査で92.7%のい聴取者は従来通りのアナログ 放送で良いとしている。(DXLD 1815)

◎AIR-Chennai受信報告募集
 インドのJose Jacob氏は最近All India RadioのChennai局を訪れた。局では次の放送に対する受信報告を求めていた。何れもスリランカ及びアジア向タミール語放送である。
 09:00-09:45 1053 7270 9835 11740 13795
  20:15-21:15 1953 7270 13695
  また国内向中波放送729kHz及び783kHzのDRM放送についても受信報告を求めていた。宛先はDy Director General (Eng), All India Radio, Myalpore, Chennai 600004, India、またはE-mailでairchennai4  @ gmail.comに。QSLカードを発行する。(DXLD 1815)

◎旧RNWのGraham Gill氏死去
 米国のDan Srebnick氏によると、Radio Nederland等で番組制作者として有名であったGraham Gill氏が4月9日オランダAmsterdamの自宅で死去した。81歳であった。氏はオーストラリア生まれで、同国でラジオ技術者となった。そして 1966年に欧州を旅行した際、その能力を認められ当時海賊局であったRadio 390、Radio London、Britain Radio、Radio Caroline、Radio Nordsee International等を経てオランダのRadio Nederladで活躍した。最近まで毎年開催される「Radio Days」の催しには欠かさず姿を見せていた。(DXLD 1815)

◎Radio Rodonezh放送継続
 Rus DX 4/8によれば、3月28日に中波612kHz(Moscow)の放送を停止させられる筈であったロシア正教会のRadio Rodonezhはそれ以後も放送を継続している。首都MoscowではFM72.92MHzで24時間、01:00-05:00には中波612kHzで も放送している。St.Petersburgでは684kHzで、Ryazanでは73.13MHz、Orelでは68.15MHz、 Yaroslavlでは72.26MHzで1日3時間、Vladovostokでは675kHzで1日2時間放送している。潜在聴取者数は 2,000万人である。またhttps://vk.com/radio.radonezhではインターネット放送も行われている。(DXLD 1815) プーチン大統領はロシア正教徒ですが、Radio Rodonezhはロシア正教会の中でも政治とは一歩距離を置いて公正中立を貫く立場と言われています。そのために弾圧を受け、かって行われていた短波中 継は中止、FM周波数も聴取者が限られた旧ソ連FMバンドでしか認められず、AM放送は中止を命令されています。

◎ロシア残存短波局のA18スケジュール
 Rus DX 4/8によれば、ロシアに残存する短波局のA18スケジュールは次の通りである。
 GTRK Kamchatka Radio Rossii
  月-金曜 05:00-07:00 5940 Petropavlovsk Kamchaskii 100kW 30度  ロシア語
  月-金曜 10:00-12:00 5940 Petropavlovsk Kamchaskii 100kW 30度 ロシア語
 Adygeyan Radio
  火曜 03:00-04:00 6000 Tbilisskaya 100kW 188度  03:00 Adyge語 アラビア語 トルコ語 03:30 Adyge語
    土曜 03:00-04:00 6000 Tbilisskaya 100kW 188度  Adyge語
  月曜 04:00-05:00 6000 Tbilisskaya 100kW 188度  Adyge語  
  NBC Radio Sakha
    月-金曜 06:00-09:00 7295 Yakutsk 250kW 45度 7345 Yakutsk 100kW 310度  ロシア語 ヤクート語
   月-土曜 09:00-12:00 7295 Yakutsk250kW 45度 7345 Yakutsk 100kW 310度  ロシア語 ヤクート語
    月-金曜 12:00-14:00 7295 Yakutsk250kW 45度 7345 Yakutsk 100kW 310度  ロシア語 ヤクート語
    毎日 18:00-21:00 7295 Yakutsk 250kW 45度 7345 Yakutsk 100kW 310度  ロシア語 ヤクート語
    月-金曜 21:00-22:00 7295 Yakutsk 250kW 45度 7345 Yakutsk 100kW 310度  ロシア語 ヤクート語
(DXLD 1815) B17までは他にDRMの短波局がありましたが、中止された模様です。

◎Vostok Russii一時放送停止
 Rus DX 4/8によれば、ロシアKhabarovskで唯一の地方局Vostok Russiiが4月1日に一時信号を停止した。債務超過で電力料金が支払えなくなり、電力会社から電力の供給を停止されたのが直接原因である。負債総額は 2,800万ルーブル(約5,000万円)。電力料金の未払い額は35万ルーブル(約62万円)。放送再開のため聴取者に寄付を募った結果、電力 料金のみは支払えた模様で、4月6日からFM放送、AM放送ともに再開された。(DXLD 1815) こんな金額で大きな放送局が信号停止とは!Khabarovskから103.7MHz及び765kHzで放送しています。なおインターネット放送は http://vostoknews.ru上で出ています。




◎KNLSが放送開始35周年記念QSL発行

 ロシアのDmitry Kutuzov氏によると、アラスカKNLSは今年放送開始35周年を迎えるため、記念QSLカードを発行する。受信報告はknls @ gmail.comに。(DXLD 1816)

◎Oesterreichischer Rundfunkが短波放送の時間を一時縮小
 ドイツのKai Ludwig氏によると、オーストリアOesterreichischer Rundfunkは短波送信機のコンデンサーが不良となったため、新しい部品が届くまで送信時間を縮小する。ブルガリアのIvo Ivanov氏によると4月11日より6155kHz(300kW)で行われている第一放送の開始時間が30分遅くなり、月ー金曜は 14:30-15:20、土日は14:30-15:10となった。(DXLD 1816)

◎Ictimai Radio再びFMで出現
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、アゼルバイジャンにIctimai Radioが11ヶ月ぶりにFMで出現した。17:00-23:00に9677.5kHz。言語はアゼリ語。送信地は発表されていない。(DXLD 1816)

◎ブラジル海賊局情報
 ブラジルのDaniel Wyllyans氏、Rudolf Grimm氏によると、同国では海賊局が続出している。最近確認されたものは以下の通り。
   5070  Rádio Cidade Oldies(Paraíba )
  7625 Rádio Pink Panther (Araraquara, Sao Paulo)
   7800  Rádio Cachoeiras (Cachoeiras de Macacu, Rio de Janeiro)
   8000  Rádio Casa 8000 (Amparo, Sao Paulo)
   8005  Rádio Litoral Norte  (Ceará)
   8092  Rádio Máxima(Ouro Fino)
   8470  Rádio Contraste (Paraíba)
   8675  Rádio Cidade Oldies(Paraíba )
   8810  Rádio Cidade Oldies(Paraíba )
  10240 Rádio Fronteira (Paraíba)
  12100 Rádio Gavião (Mato Grosso)
(DXLD 1813 1816) 旧海岸局用の送信機を転用しているのでしょうか?

◎NEXUS-IBAがアイルランドに支局
 NEXUS-IBAのAlfredo Cotroneo氏によると、同社は放送NGOであるが、2016年よりアイルランドMilano Venture社との契約で同国に支社を設けている。但し本部はイタリアにあり、サービス内容は従来と変わらない。 (DXLD 1816)

◎スウェーデンSAQ久しぶりに電波を発射
 英国のMike Terry氏によると、スウェーデンのAlexander Associationによれば、Grimetonにある超長波保存無線局SAQが来る5月1日の19:00(実際の電波は18:30頃より発射される) から17.2kHzでCW信号を発射する。SAQが電波を発射するのは2016年以来となる。詳細は http://www.alexander.n.seに。今回の送信に対する受信報告にはQSLカードが発行される。受信に関する短いメッセージ はinfo @ alexander.n.seで受付ける。(DXLD 1816)

◎カナリア諸島のFM放送を海賊局が短波中継
 英国のAlan Roe氏によると、カナリア諸島のTenrifeにあるFM局Atlantic FM局が17:05頃から短波の6285kHzで再度中継されている。恐らく無許可の海賊局による無断中継であろう。同局のインターネット放送は http://www.atlantis.fm/ で出ている。英国のJohn Hoad氏によると、00:30頃にも受信できた。同じくTenerifeのCoast FMを中継していることもある。(DXLD 1817) アイルランドの海賊局とされています。

◎ロシアラジオ放送のDAB+化を検討
 英国のMike Terry氏によると、ロシアの情報技術通信省は4月17日にMoscowで開催した電波監理局との会議でDAB+放送の実施と周波数割り当てについて討 議を行った。席上175.872-228.128MHz間でDAB+放送を実施することが望ましいとされた。(DXLD 1817) FM放送もある日一斉に廃止となりそうですね。

◎北朝鮮標準時を30分進める
 ドイツのArnulf Piontek氏によると、北朝鮮は来る5月5日より標準時を現在より30分進めてUTC+9時間にする。これは南北首脳会談で北朝鮮の金正恩委員長が表 明 したもので半島の 統一を目指す上で標準時が異なるのは好ましくないため第一ステップとして標準時の統一を進めるというものである。1910年の日韓併合以前の大韓帝国の標 準時はUTC+8.5時間で北朝鮮が2015年以降採用したのと同じであった。1910年以降は日本と同じUTC+9時間となったが、独立後の韓 国は1954年にUTC+8.5時間に戻した。しかし1961年米国の要請で再びUTC+9時間に戻した。一方北朝鮮では2015年までは一貫し てUTC+9時間が使用されてきた。(WWDXC TP 1343) これで放送の時間も30分進む可能性が大きいです。北朝鮮は2015年8月に「日帝に奪われた標準時を取り戻し、日帝の罪悪を精算する」とし て標準時を 30分遅らしていました。

◎北朝鮮向大音量宣伝放送を韓国が中止 ~スピーカー撤去へ
 韓国は南北首脳会談を控えて4月23日から軍事境界線における北朝鮮向大音量宣伝放送を中止していたが、南北共同宣言で「軍事境界線一帯での、 宣伝放送とビラの散布を含む、すべての敵対行為を中止してその手段を撤廃する」ことが合意された事を受けて同国国防省は5月1日より大音量スピー カーの撤去を開始すると発表した。宣伝放送は、南北の軍事境界線の近くに設置した大音量のスピーカーを使って、韓国のニュースや音楽、それに人権 の重要性などを北朝鮮の住民や軍人に伝え、韓国がより発展していることをアピールするもので、北朝鮮も韓国に向けて宣伝放送を行ってきた。北朝鮮 も同様の放送を行っていたがやはり4月23日以降停止している。(NHKニュース) 北朝鮮のものと比べて韓国のスピーカーは非常に優秀で軍事境 界線から20km離れても聞こえたということです。両国の一般宣伝放送にも影響が出そうです。



出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX:  Hard-Core-DX
 JSWC:  Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook



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