月刊短波2018年11月号(第3版)
編集 赤林隆仁  時間 JST



◎IBBのSaipan・Tinian送信所台風で送信不能に   3版新規
 米国のGlenn Hauser氏がTinian島Robert E. Kamosa送信所長のWilliam Martin氏から受け取ったメールによると、10月25日に台風26号(米国名Yutu)が最大風速80mでサイパン島及びティニアン島に来襲した。台 風によって米国IBBのSaipan及びTinianの短波送信所は殆どの施設が吹き飛ばされてしまった上電力の供給も途絶えて送信が全く不能と なった。復旧には少なくとも6ヶ月かかる予定でそれまでこれらの送信所から行われていたRFA、VOA等の放送は中止または送信所が変更(多分 Philippineの送信所に)される。HFCCの11月8日版のリストにはまだ反映されておらず掲載されているが、今後修正されるものと見ら れる。また両島の中波・FM局も壊滅状態となっている。(WWDXC TP 1361)

◎Radio Thailandの日本語放送再開 
2 版新規
 
JSWCの松永会員によると、休止中であったRadio Thailandの日本語放送が11月1日の22:00-22:15に9940kHzで再開された。(JSWC 大武逞伯理事)

◎HCJB日本語放送周波数変更 2版新規
 HCJB(Reach Beyond)日本語放送の尾崎一夫師からの連絡によると、夜の同放送の周波数が11月3日より11905kHzに変更される。(JSWC 大武逞伯理事)毎週土・日曜日の07:30-08:00 15400、20:00-20:30 11905に変わります。

◎Reach Beyondが7190kHzを一時使用予定 ~ハムが非難して変更 2版追加
 B18スケジュールではオーストラリアReach Beyondが00:00-0035の韓国向放送に7190kHz(Kununura、100kW、335度)を使用する予定となっており、欧米のアマ チュア無線家から非難の声が上がっている。現在40mbのハムバンドは7000-7200kHz(第3地域では7300kHz)が割当てられ ており、国際放送の41mbは7200-7450kHzを使用(第3地域では割当てられていない)するように定められているからである。 (WWDXC TP 1359)
 英国のRichard Lamont氏によると、上記の声を受けてReach Beyondは周波数を7530kHzに変更すると発表した。同局によると当初の7190kHzの使用予定についてオーストラリアの電波管理を担当する Australian Communications and Media Authority(ACMA)は問題なしとの回答であり、現在も同じ見解であるが、諸般の非難を考慮して変更したとのことである。
 新しいスケジュールは以下の通り。毎日 00:00-00:35 韓国向韓国語(土曜00:15-00:30のみ英語) 7530(Kununura、100kW、335度)。(WWDXC TP 1360)

◎WRTH2019発行予告

 2019年版World Radio TV Handbookが12月6日に発行されることになった。大きさは229×146mm、ページ数は672(内64ページはカラー)で、昨年と同じである。 ISBNは978-1-9998300-1-4。第73版に当たり、例年通り世界の中波、短波、FMラジオ放送の詳細情報を掲載している。特集記 事としては「HF Curtain Arreys」、「チャド湖周辺の平和のための放送」、「TWR Bonaireの新中波送信機」、「V7AB Radio Marshall Island」など。他の構成は例年と同じである。(DXLD 1843) IBSジャパンでは「月刊短波読者特別価格」による予約を開始する予定で、12月号に価格や要領を掲載予定です。

◎WWV/WWVHは12月7日までは存続
 米国のRichard Cuff氏によると、同国商務省の予算は12月7日迄は現行の2018会計年度予算通り維持されることが9月26日の議会で議決され、9月28日にトラン プ大統領の承認を得た。これで会計年度が変わった直後でのWWV/WWVHの廃止はなくなり、少なくとも12月7日までは存続することになった。 (DXLD 1837)

◎B18スケジュールをHFCCが公開
 米国のStephen Luce氏によると、HFCCはB18スケジュールを公開した。http://hfcc.org/data/b18/より入手できる。(DXLD 1842)

◎中国新たなDRM試験放送
 中国の情報サイトCAHCN(https://cahcn.github.io/)によると、中央人民広播電台(CNR)は国内向の新たな DRM送信試験を10月23日より毎日10:00-18:00に15580kHz(海南送信所、30kW、中国北部向)及び11695kHz(海南送信 所、30kW、中国東部向)で実施する。番組は第五放送(中国之声)となる。受信報告はdrmrtprc @ 163.comまで。(赤林)10月24日現在11695kHz及び15580kHzでDRM信号が観測されました。

◎Channel292上でUniveral Radioが特別放送
 ドイツのHarald Kuhl氏によると、オランダのインターネット局Universal Radioは放送開始6周年を記念して、ドイツのChannel292より7440kHzにて特別短波放送を実施する。期日は11月4日の 20:00-03:00で、70~90年代のポップスを中心に放送する。放送は計7時間で、20:00 Hello Europe(Michiel Bouwneester担当)、21:00 Record Attic(Maurice van Ginderen担当)、23:00 Full Throttle(Olaf Kerkhof担当)、01:00 Panic Show Back in Time(Michiel Bouwneester・Bennito Mol担当)の予定。詳しくはhttp://www.universeradio.nl/index.php/shortwave/を参照のこと。 (DXLD 1843) 更に11月11日の03:00-07:00には米国WBCQより5130kHzでも中継するとのことです。




◎Konstinbrod送信所の送信機について

 ドイツのKai Ludwig氏によると、ブルガリアKostinbrod送信所には古いユーティリティ用の5kW送信機が1基あり改造してDRM試験放送等に使用されて いる模様である。また旧ソ連製の真空管式50kW送信機が6基あるが、この送信機は定格の400%で送信可能なため、100-200kWで送信可 能である。また50kW送信機2基を組み合わせて100kWにすることも行われており同送信所で100kWと表示されているものはこのケースに当 る。またアルメニアのErevan-Gavar送信所と連携している模様で、送信機の調子により即時に同一周波数で切換が行われている。 (DXLD 1839)

◎RRI-Ternate短波放送復活
 米国のRon Howard氏によると、RRI-Ternateの短波放送が3345kHzで復活した。気づいたは9月19日で、日本のDXerやMauno Ritola氏も確認している。終了は24:01である。但し信号は弱く不安定である。(DXLD 1839)

RRI-Ternateはインターネット放送でも聞くことができる


◎Newfoundlandの短波気象通報
 米国のRobert Wilkner氏によると、カナダNewfoundlandのSt. John'sにあるカナダ海兵隊気象通報局VONが2598kHzUSBで09:17-09:20に受信された。(DXLD 1839) VONは別の時間にも放送していますし、2598kHzUSBでは他の局も放送しています。詳細は https://www.hfunderground.com/wiki/Maritime_Weather_Transmissions参照のこと。

◎インドFM電波でパキスタンに対抗
 英国のArtie Bigley氏によると、インド政府はパンジャブ州から強力なFM電波を発信してRadio Pakistanの反インド放送に対抗する計画である。実現すれば首都LahoreでもインドのFM電波が優勢になると見られている。この計画は「Des Punjab」と呼ばれ、パンジャブ州とパキスタンとのAttari-Wagah国境線から5kmのGharindaに高さ1000フィートの アンテナを建設し、20kWの出力でパキスタン側にFM電波を送信する。電波は約80km届くのでパキスタンのLahore、Sialkot、 Gujranwalaの各都市がサービス範囲に入る。この地域ではパンジャブ州と同じパンジャブ語が主として話されている。周波数は 103.6MHzで、 9月24日に開局する。放送は現地時間の06:00-24:00にインド社会正義・エンパワーメント省によりパンジャブ語とウルドー語で実施され る。Radio Pakistanはインドを中傷する放送「Punjabi Darbar」を大々的に行ってきており、これに対する対抗措置である。これを皮切りにパキスタンとの国境地域88カ所に同様の放送を行いRadio Pakistanの攻勢を封じる。(DXLD 1839)

◎Wantok Radio Light短波放送を一時復活 ~すぐ停波!
 スペインのManuel Méndez氏がパプアニューギニアのWantok Radio LightのGeneral ManagerであるBilly Yasi氏から受け取ったメールによると、同局は7325kHzの短波放送を一時休波しているが、10月6日には放送を再開する予定である。それ迄は 93.9MHz(Port Moresby及び中央部向)、105.9MHz(その他の地域向)、インターネット(http://www.wantokradio.org、 http://wantokradio.org)で聞くことができる。なお同局のS-mailアドレスはPapua New Guinea Christian Broadcasting Network, P. O. Box 1273, Port Moresby, National Capital District, Papua New Guinea、E-mailアドレスはwantok @ wantokradio.orgである。(DXLD 1839)
   パプアニューギニアのBilly Yasi氏によると、同局は予定通り7325kHzで短波放送を再開したが再び遠方で聞こえなくなってしまった。送信機にはまだ故障箇所があ り、200Wに出力を落として放送中とのことで、復旧すれば元に戻るとしている。(WWDXC TP 1358)
 スペインのManuel Méndez氏がパプアニューギニアのBilly Yasi氏から受け取ったメールによると、Wantok Radio Lightの短波送信機(7325kHz)は再び故障しており修理が済むまで短波は停波中とのことである。(DXLD 1843) たった2波のFM放送では、短波放送がないとこの国では殆どの地域に放送が届かないので、早期の復旧が望まれます。

◎WWV/WWVHが一時古いデータを放送
 米国のArt Delibert氏によると、米国時報局WWV/wwVHは9月19日以降毎時18分と45分にアナアウンスされるK Indexなどのデータを更新していない状況が続いた。これは「データが更新されていなくても誰も苦情を言わないので不要である」という状況を作り出すた めと思われても仕方がない。事実Radio Australiaも廃止の直前には「メンテナンス」と称して放送を停止し、苦情が少なかったことを廃止の口実にした。 NISTに対して早速苦情を言おう、NISTのE-mailはradio @ boulder.nist.govである。 米国のStephen Michael Kellat氏によると、NISTのコンタクトページhttps://www.nist.gov/about-nist/contact-us、米国商務 省のコンタクトページhttps://www.commerce.gov/page/contact-us上から苦情を言うのも効果的であろう。 米国のGlenn Hauser氏によると9月24日になって最新データがアナウンスされるようになった。(DXLD 1839) 単なるミスか苦情が殺到したため元に戻したのかは不明です。

◎DXシーズン用中波アンテナプロジェクト
 米国のGary DeBock氏によると、DXシーズンには自作に挑戦して、理想のシャックに近づけるのも良いとして、いくつかのプロジェクトを紹介している。
  ①)SONY-ICF2001Dに活を入れる: SONYのICF-2001Dの内蔵6.5インチフェライトコアアンテナを19.5インチに交換 して中波の感度を飛躍的に増大。http://www.mediafire.com/file/3msq1yx6hn7tm5g /SuperchargingtheICF2010LargeComplete.pdf。
  ②塩ビ利用ループ: 塩化ビニールパイプ(PVC)を利用して100ドル以下で製作できる中波ループアンテナ、9フィートの巨大アンテナまで紹介。 http://www.mediafire.com/file/0bpbmda7lnhdy6p/PVCLoop-LCTtoHDXG- Article.doc/file
  ③)フェライトコア・スリーブアンテナ: 市販材料で製作できるフェライトコアを使用した着脱式式ループアンテナ(FSL:Ferrite Sleeve Loop)。着脱式なので空港等のセキュリティチェックに引っかかる確率が低くなる。7インチのものはhttp://www.mediafire.com /view/dshnqlbydf6qu25/7%20Inch%20Diameter.doc、5インチのものはhttp: //www.mediafire.com/view/9ze98h293s85p86/5%20inch%20FSL.doc。3.5インチのものは http://www.mediafire.com/file/pnfm8909c77zjoy/3.5inch-FF-FSL.doc。 3.5インチのものは「Frequenct Flyer」の別名があり、小型かつ)着脱式なので空港等のセキュリティチェックに引っかかる確率が低くなる。
  ④)XDATA D-808に活を入れる: ちょっとした移動用に最適と人気沸騰中の小型デジタル化BCLラジオXDATA D-808の中波・長波感度を更に高める外付フェライトコアアンテナ。http://www.mediafire.com/file /t2989hg61vbkb5h/Supercharging_the_XHDATA_D_-808-FinalMWLW.doc/file。
(DXLD 1839) 他にもありますが、日本でも活用できそうなものを選択しました。

◎コンゴRadio Kahuzi
 オーストラリアのDavid Foster氏によると、コンゴBukavuにあるRadio Kahuziが6210kHzで良好に受信出来ている。アフリカ音楽番組で02:38にs/offしている。アフリカに行っていた時は現地でも受信できな かったため不定期放送と思われる。(WWDXC TP 1357)

◎10月1日は「インド国際放送の日」に
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、All India Radioは国際放送開始80周年を記念して2018年より10月1日を「国際放送の日」と定めた。国際放送の意義を強調し、デジタル技術に対応する事 で、外務省から出ている廃止請求に反発する意図がある。(WWDXC TP 1357)

◎「DX India」創立17周年
 インドのJose Jacob氏によると、2018年10月1日はインドのDXerグループ「DX India」が設立されて17周年に当る。2001年10月1日よりYahoo Group上でDXer間のE-mailによる組織的な情報交換が開始された。2011年7月18日にはfacebook上に「DX India group」を設立した。現在Yahoo Group利用メンバーは239名、facebbok利用メンバーは547名である。(WWDXC TP 1357)



◎ソマリア短波局情報
 オーストラリアのDavid Foster氏によると、ソマリアのRadio Al-Andalus7700kHzが東アフリカ旅行中に01:00頃受信できた事がある。01:00迄コーラン、01:00からニュースとなった。この 局はAl-Shabaab派が運営しておりコーランが聞けることは希である。WRTH2018では所在地がMogadishとなっているが、実際 にはJilibにある可能性が強い。滅多に受信できない局である。
 同じくソマリアBaidoaにあるRadio Warsanは7750kHzで03:00頃ニュースらしき番組が受信できた。翌日の12:50頃にも受信できた。E- mail(warsanradiobaidoa @ gmail.com)で受信報告を送ったところ3日後に返信があった。それによると、放送時間は12:00-15:00、18:00-04:30とのこ と。WRTH2018では他に88.2MHzでも放送している。(WWDXC TP 1357)

◎1970年代のGlenn Hauser氏の記事pdf化
 米国のGlenn Hauser氏によると、同氏が1976-78年に「Communication Handbook」に執筆した記事が12ページのpdfファイルとして公開された。Artie Bigley氏がオハイオ州コロンバスの図書館で発見し、コピーしたものである。含まれている記事は「Unscrambling the Shortwave Utilities」(1976年)、「How to DX the FM Band 」(1976年)、「Antarctica Calling」(1976年)、「MEDIUM-WAVE DXing」(1977年)、「Good Listening and Rare Catches by SW frequency」(1978年)など。http://www.w4uvh.net/GHCommsHB1976.pdfで入手できる。(WWDXC TP 1357) コピーしたままで見にくい(整形すれば良い)ですが、当時の雰囲気がよく分かります。

◎ブラジル海賊局リスト
 「DX Brazil SW」を管理するブラジルのDaniel Wyllyans氏によると、同国で10月現在聞こえそうな短波海賊局は以下の通りである。これらの非認可局は非営利団体(NGO)によって運営されてい ることが多いが商業局もある。短波放送バンド内の放送した方が有利だが、他の業務用短波送信機の流用でバンド外のものもある。
 
 5070 kHz Rádio Cidade Oldies . Outros (他に6370、9290、11485、14915 kHzで不定期に試験放送) https://www.facebook.com/ramos.figueiredo.56
 5970 kHz Rádio Scalla FM (定期的に試験放送r)
  6250 kHz Rádio Pig Rock
  6985 kHz Rádio GBA (頻繁に試験放送)
  7166 kHz Rádio Susseso AM (試験放送)
  7676 kHz Rádio Pink Panther (試験放送)
  7800 kHz Rádio Cachoeiras (不定期に試験放送)
  8000 kHz Rádio Casa (24時間放送)
  8005 kHz Rádio Litoral Norte (10月から放送)
  8005 kHz Paulo Rádio (時々試験放送)
  8065 kHz Rádio Rock (定期的に試験放送)
  8470 kHz Rádio Contraste (時々試験放送)
  8095 kHz Rádio Máxima (不定期に試験放送、他に6940kHzでも不定期に試験放送) https://www.facebook.com/116842288908623 /posts/247300125862838/
  9000 kHz Rádio Pirâmide (10月から放送、他に14745、21457kHz)
  9290 kHz Rádio Cidade Oldies (定期的に試験放送)
  9835 kHz Rádio Global Hits (9月29日より放送)
  9925 kHz Rádio Serra do Roncador (10月より放送)
10240 kHz Rádio Fronteira (10月より放送) https://www.facebook.com/fronteira.estacao
10250 kHz Rádio Baixada PB (11月より試験放送)
12290 kHz Rádio  Mundial (時々試験放送)

 過去に放送したが現在放送していないのは次の局である。 4900・5010 Rádio Comunidade das Gerais、5050 Rádio Solar、5825・6050・6200 Rádio Pig Rock、6400 Rádio Tury、6905・7605・7790・8000・8815・8645・9215・9925・10640・13505・13510・16005 Rádio Cidade Oldies、6936 Rádio Saxofone、6000・8000 Rádio Fronteira、8005 Yellow Radio、8082 Rádio Máxima、9605 Rádio Transmissão Experimenta、10730 Rádio Mundial、12000 Rádio Paulo、12286 Rádio Univates。
  また局名未確認局は以下の周波数。 2410、6918、7140、8118、6920、6945、7158、7200、7535、7810 kHz。
 海賊局のロゴや写真がhttps://dxbrazilsw.blogspot.com/2018/09/lista-emissoras- livres-ondas-curtas-do.html?m=0に掲載されている。
(DXLD 1840)

◎上海海岸電台の音声気象放送
 米国のRon Howard氏によると、中国の上海海岸電台(コールXSG)の音声による気象通報が8860kHzUSBで19:02-19:06に受信できた。北京語 による女性音声で、上海の気象情報であること、天候・風速・風向・気温がアナウンスされていた。音声はhttp://goo.gl/vQYF3Y を参照のこと。(DXLD 1840)

◎AIRがAmazon Alexa向ストリーミング開始
 インドのAlokesh Gupta氏によると、9月29日All India RadioはアマゾンのAIスピーカーAlexa向に14カ国語のストリーミング放送の提供を開始した。Alexaに話しかけるだけで好みの言語の放送が 流される。(DXLD 1837)

◎米国ラジオ放送のバンド拡張計画 ~AM・DRMは26MHz帯、FMは76-88MHzを追加

 米国Benn Kobb氏によると同国のFCCはAM放送のデジタル化と、AM放送のFM移行のために放送バンドを拡張することを提唱した。AM放送のデジタル化には DRM方式を採用し、新たに26MHz帯(25.67-26.10MHz)を割当てる。AMからFMに移行する放送用には日本が補完放送用に 90-95MHzを割当てた事を参考にして76-88MHzを新たに割当てる。詳しい資料はhttps://ecfsapi.fcc.gov /file/1092437514831/18-227_comments.pdfを参照のこと(DXLD 1840)FMバンドは現行と合わせると76-108MHzとなります。

◎ベトナムVOV5が放送開始20周年
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、ベトナムでVOVの国際放送の内容をそのまま流すFM放送VOV5が開始されて9月3日で20周年となる。1998年に在住外 国人向にHanoi 105.5MHz、Ho Chi Minh 105.7MHz、Quang Ninh 105.7MHzで開始された。これを記念してVOV5では英語で独自の記念番組を作成し同日放送した。番組はhttp://vovworld.vn /en-US/about-us/vov5-1055-fm-program-marks-its-20th-anniversary- 680491.vovで聞くことができる。(DXLD 1840)

◎RRI-Paluのモニター報告
 9月28日にインドネシア中部で大地震が発生して以降、震源地に近いRRI-Paluのストリーミング放送は停止し聴取不能となっていたが、1 週間後の10月5日に放送が再開された。但し再開されたのは、Pro1及びPro2のみでPro4は10月8日現在停止したままである。放送再開 後のPro1は被災者に情報を伝える目的か24時間放送を行っている。10月5日と6日はRRI-Jakarta Pro3の中継のみの放送であったが、7日からは、RRI-Jakarta Pro1の中継も加わり、更に一部の時間帯でPalu局独自の番組も流し始めた。一方、Pro2の放送時刻は、05:50から00:50(開始時刻は1時 間程度、終了時刻は10分程度日によって変動する)で、RRI Jakarta Pro1及びPro3の中継に加えてPalu局独自の番組も流している。Pro1とPro2の番組を比較すると、Pro2はPalu局独自の番組を流す割 合がPro1よりも多い。Pro1は10月8日現在、未だRRI Jakartaの番組中継が中心で、大地震に関する報道もRRI-Palu局が直接放送するのではなく、Jakarta局からの中継番組で放送している。 以上のモニターで判明した放送状況からRRI-Palu局自身も放送設備や職員の被災等、大地震に対する何らかの影響を受けているものと思われ る。(奈良県 山田寿一氏)RRI-PaluではPro1が中波1035kHz、FM90.8MHz(2009年頃までは短波の 3967/7235kHzも出ていた)、Pro2がFM105.0MHz、Pro3がFM92.4MHzで放送されています。

RRI-Paluの局舎(同局のfacebookより)


◎カナダCFVP 6030kHzの現状
 9月下旬~10月上旬にカナダのCFVP局6030kHz(中波の1060kHzとパラ)が聞こえない、または聞こえても非常に弱いという報告 が相次いだ。カナダのDon Moman氏が関係者に聞いてもらったところ。同局の技術者は送信が止まってはいないようだと語っていた。ただし送信が停止したり調子がおかしくてもそれ を知らせる警報システムは整備されていない。(壊れても)取り替えることができない、しかも儲からない短波送信機はいつ停止してもおかしくはな い。技術者が数週間前にチェックしたところは一応動いていた。但し終段出力部分が故障しており、免許出力より相当低い出力(30~50W程度)で 運用されているので、信号が弱いのは仕方がない。全く送信が途絶えてしまったら見に行くので知らせて欲しい ー とのことであった。(WWDXC TP 1358)

◎Radio Kashmir短波放送の詳細
 ドイツのHansjoerg Biener博士はRadio Kashmir短波放送を解析してみた。放送スケジュールは2018年9月28日現在次の通りである。出力は50kW。
 09:30(日曜)・10:00(月~土曜)-11:15 4950
 11:25-14:01 6110
  14:01-15:00 6110(日曜のみ)
 15:00-20:15 6110
  20:20-02:43 4950
  06:15-07:15頃 4950 (ラマダン時期のみ)
 月~土曜のs/onは10:15以降の事が多く、10:00に開始することは滅多にない。開始時のID「Ye Radio Kashmir Srinagar he」が出る日と出ない日がある。
 ストリーミング放送も併用して解析したところ次のことが判明した。
 ①Delhiからのサンスクリット語とヒンズー語ニュースの中継が次の時間に行われている。
  10:25-10:30 サンスクリット語ニュース
  10:30-10:35 ヒンズー語ニュース
  ニュースの内容は両言語とも全く同一、AIRで他の言語で放送されているものとも同一。
 ②冒頭に5分程度の番組紹介(コマーシャルを含む)が出ることがある。
 ③イスラム教徒向コーランが10:35-10:40に出ることがある。過去には出ていなかった。
(WWDXC TP 1358)

◎ケニアKoma Rock送信所の現状
 ケニアのKoma Rock送信所からはかって4915kHzなどで短波送信が行われていたが、短波廃止後解体されたのではないかと言われていた。同送信所を最近訪問した ラジオ技術者のEnrico Li Perni氏によれば、現在同送信所はそのまま存在しており、使用されていた旧フランスThomson社製250kW短波送信機2基もそのまま残されてい るが、2018年8月現在稼働できる状況ではない。2基のアンテナと4本の支持鉄塔のそのまま残っており、アイソレータの一部が失われているもの の80%程度使用できる状況である。(WWDXC TP 1358)

◎AIR-Gantok 6085kHzでも
インドのJose Jacob氏によると、AIR-Gantokは15:30-18:30に6085kHzで定期放送を行っている。従来6085kHzは特別な場合の送信に のみ使用されていた。(WWDXC TP 1358)

◎Asianet Radioが1539kHzで放送
 インドのJawahar Shaikh氏によると、アラブ首長国連邦アブダビのAsianet Radioはインド南部から働きにきている労働者向にマラヤラム語及びタミール語で通常657kHzで放送していたが、657kHzの送信機にトラブルが 生じたため2018年10月4日より来年5月迄の予定で1539kHzに変更して(別の送信機から)放送している。この放送はインド本国でも 02:00-06:00に直接良好に受信できている。(WWDXC TP 1358)



◎停波中のブラジル90mb局復活に意欲
 ブラジルのDaniel Wyllyans氏によれば、同国Amazonas州São Gabriel da CachoeiraにあるRádio Municipalは短波放送(3375kHz、1kW、コールXYF276)を停波中だが、同局の新しい経営者Anisio Gregoriは、1年前に然損して使用できなくなった短波送信機(前代の経営者は全く関心がなかった)を修理して再びオンエアーする予定であるという。 そのことについて関係者と協議中という。(DXLD 1841) São Gabriel da Cachoeiraはアマゾン側の最上流、コロンビアとの国境地域にあり、トロピカルバンドを使用した短波放送以外は放送が困難な地域です。




◎ブラジルのRádio Novo Tempo復活
 ブラジルのDaniel Wyllyans氏によれば、同国南マトグロソ州Campo GrandeのRádio Novo Tempoが再び短波で信号を出し始めた。4895kHzで18:00頃と05:00頃に受信できる。(DXLD 1841)

メインは中波の630kHz


◎ブラジル夏時間の開始時期を今年は変更
 スペインのManuel Méndez氏によると、南半球のブラジルではこれから夏時間となるが、例年11月4日より開始であったものが、今年は11月18日に変更される。理由は 11月4-11日に大学入試が行われるので混乱と受験生への負担を避けるためである。(DXLD 1841) 更にブラジル国内には3つの時間帯があるので注意が必要です。

◎Danmarks Radio国内向放送も存続の危機に
 ドイツのKai Ludwig氏によると、海外向放送を廃止後は世界から忘れ去られているDanmarks Radioだが、国内向放送も予算を20%以上削られ存続の危機に立っている。予算削減によりTVは6チャンネルあったのが3チャンネルに、ラジオは8系 統あったのが5系統に削減される。人気番組の廃止も相次いでいる。放送予算はAM/FM放送の廃止とDAB化に投入される。243kHzの長波放 送もいつ廃止されてもおかしくない状況である。(DXLD 1841) DAB放送だけでは現地にラジオを持って行っても聞こえませんね!欧州でラジオを聞く楽しみが一つ消えて行きます。

◎Radio Pakistanの職員中央放送局庁舎ビル売却に抗議
 CIDX Messengerによると、Radio Pakistanの職員が9月24日、政府によるIslamabadの中央放送局ビル売却に抗議してデモ行進を行った。このビルは1970年代に当時の ブット大統領によって建てられた歴史あるものであったが、資金不足に陥ったパキスタン政府がRadio Pakistanに貸すのを止めて売り払ってしまった。中央放送局ビルの前で開かれた抗議集会には幹部や職員だけでなく、旧職員や非正規職員も加わった。 Islamabadの中央放送局には1,500人の職員が働いている。伝統ある放送局の建物を売り飛ばすのは国民の愛国心を失わせるとしている。 (DXLD 1841)

◎「Radio Romania 90 and RadiRo 2018」コンテスト実施
 オーストリアのGager Paul氏によると、Radio Roumania Internationalは「Radio Romania 90 and RadiRo 2018」と題したコンテストを実施する。ルーマニアでラジオ放送が開始されてから2018年11月1日で90周年になるのと今年2018年に第4回の 「国際ラジオオーケストラ祭」(RadioRo)が同国で開催されるのを記念したものである。次の質問に対する答えを送付する。①ルーマニアで最 初の放送が行われてから今年で何年になるか?、②Roumanina Broadcasting Corporationが放送するラジオチャンネルの名称を3つあげよ?、③国際ラジオオーケストラ祭は今年で何回目か?、④国際ラジオオーケストラ祭の 主催者は誰か?
 コンテストの詳細やヒントはhttp://rri.ro/en_gb /rules_of_the_radio_romania_90_and_radiro_2018_contest-2587126参照のこと。 参加者は11月30日必着でRadio Romania Internationa,P.O.Box 111, Bucharest, 010165, RomaniaまたはE-mailでengl @ rri.roへ。(DXLD 1841)

◎ロシアのチェクチ自治管区が短波放送を検討
 ロシアのVasily Gulyaev氏によると、最北・最東部に位置するチェクチ自治管区が短波放送の実施を検討している。年間予算1,400万ルーブル(約2,400万円) を計上し、カムチャッカ州のYelizovo送信所を使用することを予定している。またこの件に関してロシア情報技術通信省に対して財政援助を要 請した。(DXLD 1841) アラスカと相対するこの地区はソ連時代にMagadan送信所から短波放送を実施していたことがあります。

◎WWVBは本当に存続するのか? ~電波時計が使えなくなる!
 英国のMike Terry氏によると、米国WWV/WWVHの廃止は確定的だが、長波時報局WWVB(60kHz)の行方に危機感が高まっている。米国の電波時計利用者 は5千万人いるが、これらの機器はWWVBを利用しているため、WWVBの廃止で事実上使用できなくなる(手動で時間を合わせる必要がある)から だ。特に夏時間と冬時間の自動切替が出来なくなる点も不便で、掛け時計等をすべて下ろして調整することが必要となる。NISTはGPS信号やイン ターネットを利用すれば良いとしているが、電波時計はこれらには接続されていないのだ。
 上記の懸念に対して米国のAdrian Peterson氏は、WWVB(現在コロラド州Foot Collins送信)は存続する筈で、Foot Collinsがだめならば送信所をHawaiiに移転するのではとしている。(DXLD 1841)業界が反対しないのが不思議ですが、電波時計は日本製か中国製なので米国産業には関係ないのかも知れません。

WWVBのQSLカード



◎VOAハウサ語放送部門にスキャンダル
 VOAはハウサ語放送部門職員15人を、2017年に放送対象地域に当るナイジェリアの外交官から不正な資金を受け取ったとして処分し、同部門 の責任者を 更迭した。これはハウサ語部門の全職員の半数に当る。ハウサ語放送はナイジェリアを主対象地域とし、周辺のニジェール、チャド、ガーナ、カメルー ンに向けても行われており、聴取者は約2千万人である。VOAではこのせいで放送内容がねじ曲げられた証拠はないとしている。VOAの Amanda Bennett会長は他の言語部門についても精査し、不正があれば厳正に処分するとしている。ワシントン駐在のナイジェリア大使館はVOAの内部問題であ り関係ないとしている。(DXLD 1841)

◎米国海兵隊DRMデータ送信試験結果発表
 米国の海兵Richard Langley氏によると米国海兵隊がアラスカ等の基地から行ったDRMデータ送信試験の結果が報告書にまとめられた。 http://www2.unb.ca/gge/test/SWL /2018-0568a%20DRM%20REPORT%20final%20PDF%20UDI%201732.pdfで入手できる。今後 DRMデータ送信を継続する場合の周波数選択に関して結論が得られたとしている。今後DRM送信を継続する可能性がある拠点は、 Fairbanks(25kW)、Honolulu(15kW)、Twin Falls(アイダホ州、15kW)、New Orleans(5kW)、Harrisburg(ペンシルバニア州、15kW)とのことである。(DXLD 1842)



◎ブータンの終了時間
 米国のRon Howard氏によると、Bhutan Broadcasting Service(BBS)の短波放送6035kHzの終了時間は10月初旬現在遅くて20:50、早い場合は20:28である。定時番組は 20:00-20:10がニュース,20:10-20:20が音楽で、20:20よりインタビュー番組となるが、話の途中でも急に信号を切ってし まう(cut off)のが通例である。(DXLD 1842)

◎中国から謎のRコール
 米国のGlenn Hauser氏によると、21:30頃4870kHzで「DE RIS9 V」とCWを打っている局がある。通常ならばRコールはロシアだが、北京の中国陸軍の無線局から出ていると言われている。(DXLD 1842)

◎フランスのラジオ受信事情
 英国のMike Cooper氏によると、フランス人で毎日2時間以上ラジオを聞いている人は4,300万人いる。全国民平均では1日51分ラジオを聞いている。その内、 音楽専門局を聞いている人は38.5%で最も多い。ラジオを利用する理由では、ある特定の番組を聴くためが57.4%で一番多く、ニュースを聞く ためがその次で52.1%、3位が天気や交通情報を得るためで33.6%であった。(DXLD 1842) ラジオを知らない世代のいる日本と比べると意外と保守的ですね。

◎Hamburger Lokalradioのスケジュール
 英国のAlan Gale氏によると、ドイツのHamburger Lokalradioは次のスケジュールで放送している。
 土曜 15:00-20:00 6190 (15:00 Media Network Plus(英語) 15:30 World of Radio(英語)16:00以降 ドイツ語)
    20:00-24:00 9485(20:00 New Letters(英語)21:00 UN Radio/Radio City/With Good reason(英語)22:00 Radio Tropical(スペイン語)23:00 Meida Network Plus(英語)23:30 World of Radio(英語)
日曜 18:00-21:00 7265(18:00 ドイツ語 19:00 Media Network Plus(英語)19:30 World of Radio(英語) 20:00 Radio Tripical(スペイン語)
 ドイツのHarald Kuhl氏によると、6190/7265kHzは出力1kW、9485khzは150W、アンテナは各周波数用ダイポール。受信報告の宛先は Hamburger Lokalradio, Cultural Center LOLA, 21031 Hamburg, Germany、1米ドルの同封が必要。(DXLD 1842)

◎中波のAIR海外放送
 ドイツのHansjoerg Biener博士におると、All India Radioは中波702kHzで海外向放送「Akashvani Jalandhar」を17:00-17:30に行っている。この放送は
http://allindiaradio.gov.inでもストリーミングで提供されている。10月1日に受信した際には 17:10-17:20はパンジャブ語ニュース、17:20-17:30がウルドー語ニュースであった。パンジャブ語のニュースは他のAIR海外 向放送と同内容であったが、ウルドー語のニュースは異なり、Radio Kashmirで流されているのと同じ内容であった。(DXLD 1842) この放送はインド北部パキスタンと国境を接するパンジャブ州のJalandharから出力200kWで行われています。北はカシミールです。

◎イスラエルに残る短波ユーティリティー局
 ブラジルのRudolf Grimm氏によると、イスラエルに残る数少ない短波ユーティリティー局Haifa Radio(4XZ)はまだCマーカーを放送している。13:00頃7353kHz、9378kHzでCWモードで受信できる。(DXLD 1842)

◎Babcock社名変更
 10月1日より英国Babcock International Groupのメディア部門は(Babcock Communications Ltd 略称:BAB)は社名をEncompass Digital Media Services Ltd (略称:ENC)に変更した。9月28日にENCがBabcock International Groupのメディア部門を買収することで合意が成立したため。短波送信所の運営や管理はENCに移管される。(赤林)

◎Babcock社の試験送信
 米国のPaul Walker氏によると、英国Babcock社(現ENC)のWooferton送信所等からの試験送信を受信した場合、受信報告は Transmissiontest @ gmail.comで受付る。11810kHzなどが要注意周波数である。(DXLD 1842)

◎チェコの272kHz送信機更新 ~低出力に
 ドイツのFrank Helmbold氏及びHansjoerg Biener博士によるとチェコのTopolna長波送信所は272kHz用の送信機を共産主義時代からのTesla社製750/375kWからTele Radio社製50kWに変更した。これに伴い送信所のアドレスも以前のものは無効となり、現在はRks Topolna,Topolna 431, 68711 Topolna, Czech Republicに変更されている。送信所の技術者Peter Jochec氏によると、50kW送信機はソリッドステートでドイツBerlinで製作されたものであり、今後5年間は使用する予定である。同送信所のメ ルアドはp.jochec @ centrum.czである。現在独自のQSLカード発行は行われていない模様である。(WWDXC TP 1359)

◎VOA-JejuのQSL
 ロシアのIvan Zelenyi氏によると、FEBC済州の1566kHzで中継されているVOA朝鮮語放送について、info @ febcintl.orgに受信報告を送ればE-QSLによる返信がある。但し時間が掛かる。(WWDXC TP 1359)

◎AIRウルドー語放送についての考察
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、All India Radioのウルドー語放送は以下のように実施されている。
 オンライン放送 09:25-04:30 http://allindiaradio.gov.in/default.asp (AIR Urduを選択)
  モーニングサービス 09:25-13:30 702(Jalandhar) 6140(Aligarh) 7340(Mumbai) 7520(Khampur) 09:25-10:00 11:00-13:30 15:30-17:15 1071(Rajkot)
  巡礼シーズン特別放送 14:30-15:00 11670(Bengaluru) 15210(Panaji)
  アフタヌーンサービス 17:30-20:30 702(Jalandhar) 7250(Kingsway) 7340(Mumbai) 9620(Aligarh) 9940(Kingsway) 11560(Khampur)
                                 17:30-21:30 1071(Rajkot) 17:30-23:30 7520(Khampur)
  ナイトサービス 23:30-04:30 702(Jalandhar) 7520(Khampur)  01:00-04:30 1071(Rajkot)
これらのサービスはFMでなく中波・短波で行われている。放送の内容は多言語の放送と異なっている。英語・ヒンズー語またインドの他言語のニュー スが中継されることは皆無である。他の言語の放送では行われている「共通番組」(例えばCrike Asia Cupの試合中継)も一切放送されない。放送中に英語の単語や語句がそのまま出てくることは原則なく、すべて言い換えられている。(DXLD 1843) Rajkotの放送時間が特異(モーニングサービスを17:15迄放送している)なのも気になります。

◎「ペルーの日本時間」スペイン語版発行
 日本の平原哲也氏によると、同氏は「ペルーの日本時間」(La Hora Japonesa en el Peru)のスペイン語版を完成した。ペルーにおける日本人社会(1899年に移民が開始され、10万人が日本からペルーに移民した)向放送の歴史につい て記述したものである。日本人向放送で最も有名なのはRadio Inca del Peruで行われた「La Hora Radial Jponesa」だが、この他にもRadio Lima、Radio Agricultura、Radio La Voz de Oriente、 Radio San Isidroや、短波で日本でも聞こえたRadio America、Radio Del Pacifico、Radio Victoria、Radio Cora、Radio Santa Rosa、 Radio Libertad de Trujilloでも行われた。302ページに渡りこれらの放送の詳細を写真や当時の資料とともに振り返る。pdf形式のものは無料で http://radiophj.web.fc2.com/peru.htmlよりダウンロードできる。(DXLD 1843) 氏は日本語による「日本時間 ~中南米諸国編」を2012年に発行しています。その中で第1章(56ページ)をペルーに割いていますが、今回のスペイン語 版では更に拡充されています。




◎IRCA Slongns List新版発行
 IRCAのPhil Bytheway氏によると、同氏が米国及びカナダの放送局スローガン(局名やニックネーム)4,500を周波数別に集めた「2018 IRCA Slogans List」がInternational Radio Club of America(IRCA)より発行された。電子版は http://www.ircaonline.org/editor_upload/File/IRCA%20Slogans- Introduction.pdfより無料でダウンロード可能である。冊子版は送料共$16.00(日本向、非会員)である。送金先はIRCA, 9705 Mary NW, eattle WA 98117-2334, U.S.A、またはPaypalでphil_tekno @ yahoo.comへ。(DXLD 1843)

◎北米・南米AM Xバンド局 2018-19年版
 英国のTony Rogers氏は最新(2018-19年)版のAM Xバンド(1610~1700kHz)局リストをまとめた。国コード、コールサイン、局名、所在地、出力(kW、米国局のみ昼間/夜間出力)、言語・ フォーマットの順番で記載されている。多くは英国で夜間受信できる。

1610
  AIA Caribbean Beacon The Valley 50 University Network
  ARG Radio Comunitaria Regional Laboulaye CO 0.5 Spanish
  ARG Radio Santa Fe (FM Sintonia) Canning BA Spanish
  CAN CHHA Radio Voces Latinas Toronto ON 6.25 Multilingual
  CAN CHRN Radio Humsafar Montréal QC 1 South Asian
  MEX XEUACH Radio Chapingo Texcoco MX 0.25 Spanish
  PRU OAU6O Radio Sol Paucarpata AQ 0.5 Spanish
  PRU Radio Inka Acora PU Spanish

1620
  ARG Radio Italia Villa Martelli BA Spanish
  ARG Radio Sentires Parque San Martín BA Spanish
  ARG Radio Vida Monte Grande BA 2 Spanish
  ARG AM 16-20 La Radio Mar del Plata BA Spanish
  CUB CMBA Radio Bayamo Bayamo GR Spanish
  CUB CMBA Radio Rebelde multiple transmitters Spanish
  DOM HIC79 Radio Taina/Radio Planeta San Pedro Macorís PM Spanish
  USA KSMH Immaculate Heart Radio Auburn CA 10/1 Religion
  USA WNRP News R. 92.3 FM, 16-20 AM Gulf Breeze FL 10/1 News/Talk
  USA WDND America's Best Music South Bend IN 10/1 Adult Standards (停波中)
  USA KOZN 16-20 The Zone Bellevue NE 10/1 Sports
  USA WTAW News Talk 16-20 College Station TX 10/1 News/Talk
  USA KYIZ The Z Twins Renton WA 10/1 Urban Contemporary
  VIR WDHP Powerhouse of the Caribbean Frederiksted VI 10/1 News/Talk/BBCWS (停波中)

1630
  ARG AM Restauración William C Morris BA 1 Spanish
  ARG Radio Unidad Alejandro Korn BA Spanish
  ARG LRI234 AM America San José ER 1/0.25 Spanish
  MEX XEUT Radio UABC Tijuana BC 10/1 Spanish
  USA WRDW ESPN Augusta 16-30 Augusta GA 10/1 Sports
  USA KCJJ The Mighty 16-30 Iowa City IA 10/1 News/Talk/AC
  USA KKGM 16-30 KKGM Fort Worth TX 10/1 Religion
  USA KRND La Jota Mexicana Fox Farm WY 10/1 Spanish/Regional Mexican

1640
  ARG Radio Hosanna Argentina Isidro Casanova BA 1 Spanish
  DOM HIC80 Radio Juventus Don Bosco Santo Domingo NC 1/0.5 Spanish
  USA KDIA The Light for San Francisco Vallejo CA 10/1 Religion
  USA WTNI 103.5 Sports R., The Champ Biloxi MS 10/1 Sports
  USA KZLS 16-40 The Eagle Enid OK 10/1 News/Talk
  USA KDZR Talk 16-40 Lake Oswego OR 10/1 News/Talk
  USA KBJA K-Talk 16-40 Sandy UT 10/1 News/Talk
  USA WSJP Relevant Radio 16-40 AM Sussex WI 10/1 Religion/Catholic

1650
  ARG Radio Las Estrellas Longchamps BA Spanish
  ARG Radio El Mensajero Rafael Castillo BA Spanish
  CAN CINA Cina Radio Mississauga ON 5/0.68 South Asian
  CAN CKZW Le son Gospel du Québec Montréal QC 1 Religion/French/English
  MEX XEAZR Radio ZER México DF 5 Spanish
  USA KFSW Life 98.7 Fort Smith OK 10/1 Contemporary Christian
  USA KFOX Radio Seoul Torrance CA 10/0.49 Korean
  USA KBJD Radio Luz Denver CO 10/1 Spanish/Religion
  USA KCNZ 16-50 The Fan Cedar Falls IA 10/1 Sports
  USA KSVE ESPN Deportes 16-50 El Paso TX 8.5/0.85 Spanish/Sports
  USA WHKT Praise Radio Portsmouth VA 10/1 Religion/Gospel

1660
  ARG Radio Revivir Gregorio de Laferrére BA 1 Spanish
  ARG LRI232 AM Ciudad de Nogoyá Nogoyá ER 5/0.25 Spanish
  PTR WGIT Faro de Santidad Canóvanas PR 10/1 Spanish/Religion
  USA KBRE 105.7 The Bear Merced CA 10/1 Album Rock
  USA WCNZ Relevant Radio Marco Island FL 10/1 Religion/Catholic
  USA KWOD 16-60 The Score Kansa City KS 10/1 Sports
  USA WQLR 16-60 The Fan Kalamazoo MI 10/1 Sports
  USA WBCN 94.7 Smoke Charlotte NC 10/1 Southern Rock
  USA KQWB Bison 16-60 West Fargo ND 10/1 Sports
  USA WWRU Radio Korea Jersey City NJ 10/1 Korean
  USA KRZI 16-60 ESPN Central Texas Waco TX 10/1 Sports

1670
  ARG Radio Bethel Banfield Oeste BA Spanish
  DOM HIC81 La Voz del Yuna Bonao MN 3 Spanish
  CAN CJEU Radio Jeunesse Gatineau QC 1 French/Kids
  MEX XEANAH Radio Anáhuac Huixquilucan MX 1 Spanish
  USA KHPY Radio Catolica El Sembrador Moreno Valley CA 10/9 Spanish/Religion
  USA KQMS News Talk 16-70 & 105.7 Redding CA 1 News/Talk/C2C
  USA WMGE Fox Sports Radio 16-70 Dry Branch GA 10/1 Sports
  USA WOZN The Zone 16-70 & 106.7 Madison WI 10/1 Sports

1680
  DOM HIC82 Radio Senda 16-80 AM San Pedro Macorís PM 1 Spanish
  USA KGED AM 16-80 The Answer Fresno CA 10/1 News/Talk
  USA WOKB Inspiration Radio 16-80 Winter Garden FL 10/1 Religion
  USA KRJO 99.7 My FM Monroe LA 10/1 Classic Hits
  USA WPRR Public Reality Radio Ada MI 10/0.68 News/Talk
  USA WTTM La Unika Lindenwold NJ 10/1 Spanish/Regional Mexican
  USA KNTS Radio Luz Seattle WA 10/1 Spanish/Religion

1690
  CAN CHTO Multicultural Radio Toronto ON 6/1 Greek/Multicultural
  CAN CJLO Concordia's Underground R. Montréal QC 1 Student
  USA KFSG Radio Bamdad Roseville CA 10/1 Ethnic
  USA KDMT Denver's Money Talk 16-90 Arvada CO 10/1 Business Talk
  USA WMLB The Voice of the Arts Avondale Estates GA 10/1 Eclectic (停波中)
  USA WVON The Talk of Chicago Berwyn IL 10/1 Urban News/Talk
  USA WPTX America's Best Music Lexington Park MD 10/1 Adult Standards
  VIR WIGT WGOD Radio 97.9 FM Charlotte Amalie VI 0.92 Religion (停波中)

1700
  ARG AM Selva González Catán BA Spanish
  DOM Radio Eternidad Santo Domingo NC 5/1 Spanish
  EX XEPE ESPN 1700 San Diego Tijuana BC 10 English/Sports
  USA WEUP Huntsville's Heritage Station Huntsville AL 10/1 Religion
  USA WJCC Radio Mega 1700 Miami Springs FL 10/1 Haitian
  USA KBGG Big 1700 Des Moines IA 10/1 News/Talk/Sports
  USA WRCR Radio India Ramapo NY 10/1 Asian (停波中)
  USA KKLF Banda 13 Richardson TX 5/1 Spanish/Music/Inf/Sports
  USA KVNS Fox Sports Radio 1700 Brownsville TX 8.8/0.88 Sports

 アルゼンチン局は頻繁に入れ替わるので注意。米国ではごく小出力のTravelers Information Stations (TIS)もこの周波数帯を使用している。これらの局については
http://www.ircaonline.org/editor_upload/File/TIS_2018.pdfを参照のこと。 (DXLD 1841) アジア・オーストラリアの局については掲載されていません。



出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX: Hard-Core-DX
 JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook



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