月刊短波2019年6月号(第5版)
編集 赤林隆仁 時間 JST


◎SAQから夏の長波送信「Alexanderson Day」 5版新規

 
英国のMike Terry氏によると、スウェーデンの長波保存局SAQ(Grimenton Radio)は来る6月30日の18:00と21:00にAlexanderson Alternatorを使用しCWの長波送信を17.2kHzで実施 する。なお正式送信開始30分前から調整のために信号を送出する。従来手紙とE-mailによる受信報告を受け取っていたが、今回からE- mailは廃止し、SAQのHP(https://alexander.n.se/receptionreport/)上からオンラインフォーム で送る形式に変更する。手紙による受信報告の宛先は従来通りAlexander Association, Radiostationen, Grimeton 72, SE-432 98 GRIMETON, Swedenである。なお同時に記念HAM局SK6SAQが開設され7035 kHzCW 、14035 kHzCW、3755 kHzLSBで交信を行う。SA6SAQの受信報告は同じ宛先または、E-mail info @ alexander.n.seで受けつける。詳細はhttp://alexander.n.seを参照のこと。(DXLD 1925)

◎From the Isle of Music極東方面向送信 
5版新規
 
米国Tilford ProductionsのオーナーWilliam Bill Tilford氏によると、同プロダクションの運営するキューバ音楽専門局「From the Isle of Music」は来る7月1日の00:00-01:00に9400kHz (ブルガリアKostinbroad送信所)で極東・オセアニアを含む東半球向に放送を行う。(DXLD 1925)

◎BBC南極向特別放送 4版新規
 BBCは「British Antarctic Survey Annual Midwinter broadcast」と名付けた年1回の南極向特別放送を6月22日の06:30-07:00に5875(Wooferton 300kW 184度)、7360(Ascension 250kW 207度)、9455(Wooferton 300kW 182度)kHzで実施する。番組は特別に制作された英語放送。(Ivo Observer 6/20)

◎JJY 40kHzが開局20周年記念QSLカード発行 3版新規
 JJY 40kHz(おおたかどや山標準電波送信所)20周年記念カードを発行することになった。情報通信研究機構が6月10日に発表 (http://jjy.nict.go.jp/news/40_20anniversary.html)したところによると、おおたかどや(大 鷹鳥谷)山標準電波送信所(福島県)が40kHzの長波標準電波を1999年6月10日に発射開始してから20年になるのを記念して、2019年 6月10日~12月31日の受信報告に対して20周年記念QSLカードを発行する。カードの発行・発送は7月以降となる。受信報告の要領や送り先 はhttp://jjy.nict.go.jp/QandA/reference/jushin_houkoku.pdfを参照のこと。(神奈川 県 大内富士夫氏) 正式な宛先は〒184-8795 東京都小金井市貫井北町4-2-1 情報通信研究機構 JJY標準周波数局 です。

◎Unique Radio 3210kHzUSBに出現 2版新規
 
オーストラリアのCraig Seager氏によると、同国のUnique Radioは5月31日より3210kHzUSBでも放送を開始した。確認したのは同日21:00で、社長のTim Gaynor氏が受信報告の送付を呼びかけていた。19:00前後にはGlenn Hauser氏のWorld of RadioやARDXCのDX番組の時間もある。(WWDXC TP 1386)

◎WRTH A19 Bargraph Frequency Guide版発行 2版新規
 
各局のA19スケジュールを周波数・時刻でのバーグラフ表示した「WRTH A19 Bargraph Frequency Guide」が発行された。ダウンロード版、CD版があり、どちらも£9.99である。WRTH社のHP(http://www.wrth.com)よ り申し込むことができる。(WRTH)

◎Radio Mi Amigoが放送開始45周年記念連続放送

 Radio Mi Amigoは45年前に海上から本当の海賊局として放送を開始したのを記念して5月30日07:00から6月3日の07:00まで4日間連続で 6085kHz(ドイツKall送信所、1kW)にて記念特別放送を実施する。詳細スケジュールは http://www.radiomiamigo.international/english/miamigo45.htmlを参照のこと。な お同ページ上からオンラインでも聴取できる。(赤林) 通常は毎日16:00-02:00 6085(120/300度)、日・月曜 19:00-23:00 7310(40/220度)で放送中です。ドイツ語・英語。

◎Radio El Mundoついに閉局

 ARV mv-eko 4/23によると、アルゼンチンのRadio El Mundoを運営するDifusora Baires S.A. は現在1070kHzで行っている放送の免許を通信当局ENACOMに返還し、60名の従業員全員に解雇を通告した。組合はこれに反対しており ENACOMがこの措置を受け入れないように要求している。同国では放送局の閉局が相次いでおり、Radio Américaは既に閉局、Radio Rivadaviaは債務超過に陥っている。(DXLD 1917) Radio El Mundoはかって短波の常連局でしたし、Radio Rivadaviaも短波中継を行っていたことがあります。

◎インドDRM局の最新リスト発表
 インドのAlokesh Gupta氏によると、AIRよりDRM局の最新リストが発表された。
 中波局; http://www.allindiaradio.gov.in/Oppurtunities/Tenders /Documents/DRM%20update%20for%20AIR%20website%2016042019.pdf
 短波局; http://www.allindiaradio.gov.in/Oppurtunities/Tenders /Documents/DRM%20Transmission%20in%20Short%20Wave%20A-18%2012042018.pdf
(WWDXC TP 1382)

◎AIR全局リスト公表
 インドのJose Jacob氏によると、All India Radioの全479局のリストが公開されている。http://www.allindiaradio.gov.inまたはhttp: //164.100.77.43/にアクセスして入手できる。(WWDXC TP1385) 直接にはhttp://allindiaradio.gov.in/air/custom-includes /stations.pdf。

◎Global Radio Guide 2019年夏版発行
  米国のTeak Publishing社より、2019年夏版のGlobal Radio Guide(通算第12版)が発行された。編集者は例年通りGayle Van Horn氏。主要な長波・中波・短波局のスケジュール、ユーティリティー周波数表、500局分の時刻別スケジュールリスト、DX番組一覧表、局のwebサ イト一覧表、2019年の電波予報、ベネズエラ局報告、自作アンテナ、その他の記事が掲載されている。例年通りAmazon上で電子書籍 Kindleとして提供される。価格 は$8.49。(WWDXC TP 1382)



◎KNLS送信所の詳細
 アラスカKNLSを運営するWorld Christian BroadcastingのSenior CorrespondentであるPaul Ladd氏が2019年Winter SWL Festivalで講演したところによると、同局のAnchor Point送信所は100kW短波送信機2基、アンテナ2基で構成されている。送信機はContinental社製418Fと418Gである。外形は似て いるが418Fはアナログ送信機であり、418Gは全自動化されたデジタル処理送信機である。どちらも1基約100万ドルし、水冷式である。アン テナはTCI社製4 × 4×x 4カーテン型で、水平偏波、5-12MHzで動作する。電力は電力会社から供給されている。100kW送信機の運用には、送風機や水冷システム用の電力も 必要で、倍の約200kWの電力を必要とする。(WWDXC TP 1383)

◎AIR Thiruvananthapuram短波再開
 インドのJose Jacob氏によると、送信機の修理中であったAIR Thiruvananthapuramは5月7日に5010kHzで放送を再開した。スケジュールでは次のようになって いる。
 5010kHz 50kW 09:20-11:05 20:30-02:45
  7290kHz 50kW 11:30-18:32(土・日曜は19:30)
(WWDXC TP 1383)
 インドのJose Jacob氏によると、5月23日7290kHzも復活しているのが確認された。なお同局のURLはhttp://www.airtvm.com/であ る。(WWDXC TP 1385)

◎ロシアRadio Rodonezh Moscowでの中波放送終了
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、ロシア正教の放送Radio Rodonezhは現地時間の4月30日いっぱいでMoscow送信所から612kHz(20kW)で行われていた中波放送を終了した。これで同局はロシ アでの長波・中波・短波での放送手段をほとんど止められたことになった。同局はロシア初の非政府系放送局として1990年のイースターに開局し た。MoscowではFM放送のみが24 時間継続されるが、周波数は現在販売中の大半のラジオではカバーしていない72.92MHzである。Radio Rodonezhでは受信可能なラジオを独自に販売するとともに、専用アプリによりスマホで受信できるようにする措置をとっている。また St.Petersburgでは684kHzで現地時間19:00-22:00に放送を継続する。同局では困難な事態になったとしてリスナーからの 寄付を募っている。https://radonezh.ru/helpを参照のこと。(WWDXC TP 1383) かっては短波でも放送しており、Vladivostokにも支局がありました。政府から独立した放送ということで、ロシア政府からは目の敵に されているようです。多分684kHz(Olgino送信所 10kW)が残された最後のAM放送でしょう。なお612kHzではNarodnoe Radioという独立系放送局も中継されていましたが、これも同時に中止されたそうです。738kHzのWRNの中止も合わせて政府の規制が強化されたと いうことでしょう。

◎Moscow738kHzの放送停止
 ロシアのVadim Alekseyev氏によると、Moscow郊外のKurkino送信所から738kHz(5kW)で行われていたWorld Radio Networkの放送が5月1日以降停止された。World Radio Networkは放送内容の独立性が維持できなくなったためとしている。(DXLD 1918) 「一次的に停止」と発表されています。同局から1日2回行われていたNHK Worldロシア語の放送も停止されました。

◎WBCQが500kW新送信機の試験実施か?
 米国のGlenn Hauser氏によると、5月2日の00:52に9330kHzで、Brother Scare(WRMI 9395kHz)の内容を流している局が観察されたが、かろうじて聞こえる程度であった。WBCQ社長のAllan Weiner氏のTwitterによれば、9330kHzで500kW新短波送信機の試験を開始したとのことで、多分これがそうなのであろう。カナダの Richard Langley氏によると、Allan氏は更に5月7日にはTwitterで、「9330kHzでの500kW送信試験は完璧であった…」とつぶやいてい た。(WWDXC TP 1383)

◎Milcom Files最新版発行
 Monitoring Timesやその継続雑誌であるSpectrum Monitorで長年軍用通信の記事を執筆してきたLarry Van Horn氏が、世界の軍用通信の内容や周波数をとりまとめた「Milcom Files」の最新版がTeak Publishing社より発行された。「Milcom」とは「Military Communications」の略である。同氏が2017~2018年中にSpectrum Monitor誌に掲載した記事より、軍用の短波・VHF・UHFをとりまとめたもので、「Milcom Files」としては1998-2006年版、2007-2013年版に続き第3版となる。200ページに渡り世界の軍隊別に使用周波数、コールサイン、 説明が掲載されており、軍用通信マニアには役立つ内容である。Amazonのkindle書籍として提供され、価格は$4.99である。 (WWDXC TP 1383) 日本のAmazonでは¥549、過去の2冊込みで¥1,980です。



◎スイスもDAB+放送全面移行に
 英国のMike Terry氏によると、4月29日にスイス政府は、ノルウェーに続きDAB+デジタルラジオ放送への全面移行を発表した。従来のアナログFM放送は中止さ れることになる。詳細はhttps://www.lalettre.pro/Suisse-on-s-approche-de-la-fin- de-la-FM_a19351.htmlを参照のこと。(DXLD 1918) 同国では、現在でもDAB+のシェアは33%でアナログFM放送の36%に迫っているとのことです。

◎WINB中継のUnique Radio最新情報
 オーストラリアUnique RadioのAussie Tim氏によると、米国WINB局からの同局番組「Sounds of Life」の中継は現在以下の様に行われている。周波数は9625kHz。
 水曜 06:00-06:30
  水曜 10:30-11:00
  土曜 03:00-04:00
  日曜 02:30-03:00
  詳細はhttps://www.uniqueradio.biz/を参照のこと。(DXLD 1919)

◎Trenton MilitaryのVOLMET放送内容なし
 米国のKenneth Vito Zichi氏、Glenn Hauser氏によると、6754kHzUSB、15034kHzUSBで行われているカナダTrenton Military VOLMETの航空気象情報放送では「no report received」のメッセージが繰り返し放送されているだけである。各地点からの気象情報受信システムが故障したらしい。(DXLD 1919)

◎海賊局Charleston Radio International
 イタリアのGianni Serra氏らによれば、欧州の海賊局Charleston Radio Internationalは公式スケジュールアが02:00-07:00、周波数5140kHzである。「Charleston」の名称通り 1920~40年代のSP盤(78回転)のレコード音楽を流している。連絡先はcharlestonradiointernational @ yahoo.com である。(DXLD 1919)



◎Alameda Bible Fellowship放送開始
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、米国の宗教団体Alameda Bible Fellowship(ABF)が短波放送を開始している。スケジュールは以下の通り。
 火・木・土曜 02:00-02:30 13660 (Issoudun 500kW 135度) アフリカ東部向 英語
(DXLD 1919) 同団体のURLはhttp://searchinghisword.com/index.php/home、QTHは2203 Central Ave, Alameda, CA 94501, U.S.A.です。

◎Shortwaveradioの新スケジュール
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、5月1日よりドイツShortwaveradioのスケジュールが以下の様に変更された。
 3975kHz 01:00-07:00
  6160kHz 01:00-07:00
  同局のeQSLはhttp://shortwaveradio.de/にアクセスして寄付を行った人のみに発行される。
(DXLD 1919)

◎Birinchi Radio中継のBBC
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、キルギスタンBishkekから4010kHz及び612kHzで放送されている「Birinch Radio」("birinchi”とは第一という意味、すなわち国営第一放送)では、BBC World Serviceの番組が以下の時間に中継されている。
 BBC Sport News 土・日曜 19:00-19:04  月~金曜 19:05-19:09
  BBC News  日・月曜 00:00-00:06  火~土曜 01:00-01:06
(DXLD 1919)

◎Radio Sedaye Zindagiの最近の放送状況
 ブルガリアのRumen Pankov氏によると、キルギスタンBishkekから5130kHzで放送されているTWRによるRadio Sedaye Zindagi(「人生の声」という意味)の放送は、現在月初め半月のみ、火~土曜日に放送されている。放送時間は一定しておらず、開始は 23:45から01:00頃、終了は03:00頃である。番組の前半はダリ語、後半はパシュトン語である。(DXLD 1919)

◎アラスカHAARPはQSLカード準備中
 チリのHector Frias Jofre氏がアラスカHAARPのAmanda Dawn Christieさんから受け取ったメールによると、現在QSLカードのデザインをデザイナーとの間で協議中であり、5月24日には決定し、6月初めには 発行可能となる予定である。現在同局に寄せられている多数の受信報告をどう処理するか内部での検討にかかっている。(WWDXC TP 1384) 今後はHAARPの試験送信に対して新しい組織からQSLカードが発行されそうです。

◎Greenville送信所 今年は危ないか?
 NASWA Journal 4月号によると、USAGMの2020会計年度予算案を観て、Kim Elliott氏は次のように危惧している。OCBとUSAGMはキューバ向の(短波以外の)新メディアの効果について満足してしまっているいるようで、 もはやGreenville短波送信所の必要はないと考えている公算が強い。(WWDXC TP 1384)

◎JG2XAのID発射確認
 米国のRon Howard氏は5月16日の21:22に5006kHzで発射されているJG2XAのキャリア上でCWによるIDが出ているのを確認した。 8006kHzでも出ているのかは不明。電気通信大学のHF-Doppler (HFD) Projectが以前のように復活している模様である。(WWDXC TP 1384) 東京都調布市の電気通信大学富澤一郎教授の研究室より短波ドップラー効果の研究のために発射されていましたが、同教授の定年退官等で一時期電波が途切れて いました。業務は細川敬祐教授が引き継いでいますので、今後再整備が行われてゆくものと思われます。

◎ロシアがバルト海沿岸にジャミングシステム展開
 BBC Monitoringによると、ロシアはMurmanskにあったジャミング発射システムをバルト海沿岸のKaliningrad地区に移転した。これは ロシアの政府系新聞イズベスチャが4月26日に報じたものである。軍事用の通信を5000km、場合によっては8000km先からでも妨害できる 能力を有する。移転が行われたのは2018年末で、移転先は「バルチック艦隊第841遠隔電子戦センター」である。Murmanskにあっ たシステムはELINT(Electric Intelligence:外国の発射する電磁波を傍受・測定して情報を得ること)機能の他、すべての短波帯でのジャミングの発射、盗聴機能を有してい た。(WWDXC TP 1384)

◎WZHF 1390は「ロシアの手先」として登録
 英国のAlan Pennington氏によると、米国の司法当局は5月7日、WZHF局1390kHz(Maryland州Captol Heightsより首都Washington向に放送)の放送時間を1日24時間借用し、ロシアのSputnikの番組を放送しているRM Broadcasting社(本社Florida州)を、米国の新しい法制度(John McCain Defense Authorization Act 2018)に基づき「ロシアの手先(agent)」として登録するように命令した。2018年6月当局より「ロシアの手先」としての登録を促されていた が、RM Broadcasting側は拒んでいた。同社の社長Arnold Ferolito氏は、ロシアのRossiya Sevodnyaとの間の単なる商取引であり、米国では商業の自由があると主張していた。同氏はNew York出身で、妻はロシア人、2010年代初めよりNew Yorkの放送局(多分New Jersy州NewarkのWNSW  1430kHz、2011年1月-2014年4月に中継)の時間を借りて当時のVoice of Russiaの番組を中継していた。(WWDXC TP 1384)

◎WRTH A19補充版発行
 World Radio TV HandbookはA19スケジュール補充版を発行した。78ページで、http://www.,wrth.comよりpdf形式で無料ダウンロードでき る。(WWDXC TP 1384) 当初39ページでしたが、すぐに78ページに差し替えられたとのことです。

◎SPW Radio Warszawaとは
 HFCCに登録されているポーランドの新局SPW Radio Warszawaについて、WRTH A19補充版では以下の情報を掲載している。
 E-mail: stowarzyszenie @ radiostacjababice.org
  URL: http://trcn.pl
  Facebook: http://www.facebook.com/radiostacjababice
  登録スケジュール: 17:00-20:00 7430 欧州向ポーランド語 17:00-23:30 7415 欧州向ポーランド語
 送信所: Warszawa
 但し登録だけで放送は行われていない。(WWDXC TP 1384) 放送歴史マニアが運営する「面白局」のように見えます。



◎エリトリア向新秘密局Voice of Eritrean Lowlands
  WRTH A19補充版によると、 エリトリア向新秘密局Voice of Eritrean Lowlandsが以下の様に放送を開始した。
 火・日曜 02:00-02:30 15390 Issoudun送信所 アラビア語
 同局のQTHはc/o Gesellschaft der eritreischen Tiefebene e.V., Rosenheimer Str. 84, D-81669 Muenchen, Germany、番組はhttp://www.youtube.com/watch?v=dpJpyC-Q9Cs上で公開されている。(WWDXC TP 1390)




◎韓国国家情報院が対北新放送か?

 WRTH A19補充版によると、対北新放送として韓国国家情報院(〒06796  서울特別市瑞草区内谷洞)が中波756kHz(嵋山送信所)を 20:00-04:00 に登録している。(WWDXC TP 1390) 嵋山(ミサン)はソウルの北方、北朝鮮との国境近くの京畿道漣川(ヨンチェン)郡にあります。756kHzでは元々KBS第一放送がソウル南 東の驪州(ヨジュ)送信所より100kWで放送していましたが3年ほど前に廃止されまし た。その送信機を移したのか、放送が本当に行われているかは不明です。

◎World Music Radio 15805kHz使用再開
 デンマークのWorld Music RadioのStig Hartvig Nielsen氏によると、同局は5月18日より15805kHz(200W)の送信を再開した。スケジュールは開始時間ベースで土曜日及び日曜日の 16:00-05:00である。既に英国、オーストリア、ルーマニア、スカンジナビア北部、イタリア、ロシアで聞こえているとの報告があった。な お5840kHzでは25-35Wの出力で24時間放送中である。同局のURLはhttp://www.wmr.radio、E-mailは wmr @ wmr.dkである。(DXLD 1921)

◎Radio For Peace InternationalがChannel 292/WRMI上で復活? ~関係は不明
 英国のAlan Gale氏によると、かってコスタリカから放送していた国際平和局Radio For Peace Internationalと同名の局がChannel 292上で放送を行った。5月12日(日)の04:00-05:00に6070kHzで放送された。今後も継続して放送されるのか、コスタリカにあった局 と関係があるのかは明かでない。(DXLD 1921)
 米国のGlenn Hauser氏によると、土曜の05:00-06:00にWRMIより15770kHzでも中継されているが、欧州で制作された別番組でコスタリカにあっ たRFPIの番組ではない。(WWDXC TP 1385)

◎オマンが9620kHzへQRT
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Radio Sultanate of Omanの23:00-24:00に行われている英語放送が従来の15140kHzから9620kHzに変更されている。スペインのManuel Méndez氏は01:00開始の放送も9620kHzで出ていることを確認している。(DXLD 1920)

◎Shortwave Radioが放送時間延長
 ドイツWinsen送信所から送信(出力1kW、無指向性)されているShortwave Radioは5月17日より放送終了時間を1時間延長して毎日01:00-08:00の放送となった。放送は英語。周波数は3975及び6160kHz。 (Bulgarian DX blog 5/26)

◎Voice of Hope Africaが週末スケジュールを変更
 ザンビアのVoice of Hope Africaは5月25日より、週末の放送スケジュールを変更した。送信所はLusaka、放送は英語。
 従来 日・月曜 02:00-02:30 9680 12860
  5/25以降 日・月曜 02:00-04:00 4965(100kW 0度) 6085(100kW 315度) 
(Bulgarian DX blog 5/25)

◎Supreme Master TVがWRMIから放送
 米国の全世界向TV局Supreme Master TVの番組はWRTHのA19スケジュールには掲載されていないが、実際にはWRMIのOkeechobee送信所より以下の様に中継されている。
 23:00-05:00 15770 (100kW 44度) 欧州西部向英語
(Bulgarian DX blog 5/15)

◎Voice of Greeceで外国語ニュース
 Voice of Greeceは月~金曜に外国語ニュースを放送中である。スケジュールは以下の通り。
 15:50-16:00 アラビア語・セルビア語、17:05-17:10 スペイン語、18:05-18:10 ロシア語、19:05-19:10 ルーマニア語、19:50-20:00 ポーランド語・アルバニア語、21:00-21:05 英語。
 9420kHzの短波放送ではアラビア語・セルビア語のニュースは放送されるが、他の言語の放送は時々しか行われていない。 (Bulgarian DX blog 5/15)

◎Hamburg Lokalradioの新スケジュール
 
ドイツのHamburg Lokalradioは以下の新スケジュールで放送中である。送信所はGöhren、出力1kW、230度(欧州中部向)。
  6190kHz:  土曜 15:00-22:00 15:00 PCJ Media Network Plus 英語 15:30 World of Radio 英語 16:00  Hamburger Lokalradio ドイツ語 20:00 Hamburger Lokalradio 英語 21:00 United Nation Radio 英語(第4土曜のみ Radio City ドイツ語)
 9485kHz:  土曜 22:00-24:00 22:00 Radio Tropicana スペイン語 23:00 PCJ Media Network Plus 英語 23:30 World of Radio 英語
 7265kHz:  日曜 18:00-21:00 18:00 Hamburger Lokalradio ドイツ語 19:00 PCJ Media Network Plus 英語 19:30  World of Radio 英語 20:00 Radio Tropicana スペイン語
(Bulgarian DX blog 5/15)

◎「TV-FM 受信ガイド 2019」を公開
   日本を含む全世界の30MHz以上の「放送波のDX受信」を愛好するサークルとして知られる、JVUDXC(Japan V・UHF DXers Circle)が、データブック「TV-FM 受信ガイド 2019」PDF版の無料公開を開始した。異常伝搬などで2018年までに日本国内で受信した、海外のFM放送やテレビ局を国・地域別、周波数順でリスト アップし、解説も加えてある。ページ数は185ページにおよぶ。内容の詳細はhttps://www.hamlife.jp/tag /japan-v%E3%83%BBuhf-dxers-circle/を参照のこと。ダウンロード方法についてはhttp: //fmdx.blog81.fc2.com/blog-entry-38.htmlを参照のこと。(赤林)

◎「日本時間ペルー編」を予約出版
 ペルーにおける日本語番組についての研究をまとめた「日本時間(ペルー編)」を平原哲也氏が予約出版する。これは2012年に中南米全般につい てまとめた「日本時間(中南米諸国編)」をベースにペルーについて更に深い資料発掘・関係者へのインタビューによって得られた資料や写真を追加し て とりまとめたもので、B5版、200ページ以上を予定している。予定価格は\1,500である。目次や予約方法は http://radiophj.web.fc2.comを参照のこと。(JSWC SW DX Guide 6月号)

◎RTEの長波252kHzは今後2年以上継続に
 「SWLing Post」4月25日号によると、アイルランドRaidio Teilifis Eireann(RTE)の長波放送(252kHz)は廃止が決定されたものの、英国在住のアイルランド人からの反対が強く暫定的に継続されていたが、 RTEはこのほど送信施設の修理予算を計上して長波放送を今後2年以上は継続する決定を行った。英国在住のアイルランド人のためにRTEは英国 Ofcom社に同局のデジタル放送による中継配信を打診していたが、Ofcomが外国放送の中継に難色を示したため、長波放送を当面維持すること になったためである。(WWDXC TP 1385)

◎シリアの中波事情
 英国BDXC機関誌「Communications」5月9日号によると、シリアの中波放送は現在以下の様になっている。これらは「BDXC Middle East Guide」の最新版に掲載されている。
  576 SRTV Voice of Youth, Adra 300kW アラビア語 2019年4月6日開始
  666 SRTV Voice of Youth, Adra 100kW アラビア語
  783 SRTV General Program ,Tartus 300kW  アラビア語(ヘブライ語、ロシア語、フランス語の放送が30分ずつあり)
  936 Ninar FM, Homs, 200 kW 2019年4月3日開始民間局
 1071 Alnour Radio, Tartus 100kW Beirutが本拠地のレバノン向放送
(WWDXC TP 1385)

◎LZW Varna Radio気象通報
 ブルガリアに残る唯一の短波局となった海岸局LZW Varna Radioは3740kHzUSBで英語・ブルガリア語による気象通報を流している。16:04、16:08に確認した。(SW DX Bulgaria 5/2-3)

◎Domestic Broadcasting Survey-21 冊子版配布
 デンマークDSWCIが毎年発行するDomestic Broadcasting Survey(DBS)は2017年以来オンライン版(pdf形式)は無料となっている。既に最新版(DBS-21)が発行されているが、冊子版を希望す る声もあるため日本短波クラブでは発行者の了解を得て、例年通り冊子版を発行することになった。構成はA4版15ページ、価格は送料共\700。 送信先は郵便振替口座00260-4-46188 口座名「日本短波クラブ」宛、「DBS-21希望」と明記の上送金する。(JSWC SW DX Guide 6月号)




出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
 DXLDyg: DX Listening Digest Yahoo Group
 WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX: Hard-Core-DX
 JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook



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