月刊短波2019年11月号(第4版)
編集 赤林隆仁   時間 JST


◎アジア放送研究会設立40周年記念特別放送実施
 第4版
 
アジア放送研究会は1979年の創立から40周年を迎えるのを記念して特別放送を以下の様に実施する。
 期日: 2019年12月6日・7日・8日(7日、8日は再放送)
 時刻: 22::30~23:00
 周波数: 7525kHz
 言語: 日本語及び中国語 (開始・終了時は、日本語の他、韓国語、中国語、英語の4ヶ国語アナウンスが行われる)
 アジア放送研究会ではこの放送を受信して寄せられた正しい受信報告に対して、受信確認証を発行する。受信報告の方法は放送番組の中で発表される。放送を聞いての感想と受信報告を歓迎する。(アジア放送研究会)  送信所名は前回(30周年記念放送)と同様非公表ですが、Tashkentと推測されます。

◎パラオのT8WH局廃止 ~各方面に影響も 2版新規  3版追加

   米国のGlenn Hauser氏によると、World Harvest Radio(WHR)は10月27日以降、送信拠点をSouth Carolina州のFurman送信所のみとし、Palau送信所(T8WH)は廃止されることになった。ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、HFCCのB19スケジュールにはWHR用に9930kHzなど6波が登録されていた。Palau送信所の廃止に伴い、同送信所から送信予定であったRadio Japanは急遽以下の東南アジア向放送の送信所をAl-Dhabayya(250kW)に切り替え、周波数を9625kHzから変更した。
 20:25-21:00 17830 105度 インドネシア語
 22:15-23:00 11925 105度 インドネシア語
  23:00-23:30 11925 90度 英語
(WWDXC TP 1403) 
  ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、これに伴い日本から北朝鮮向に放送されている「日本の風」と「ふるさとの風」はB19スケジュールの送信所を台湾の淡水送信所に変更した。(WWDXC TP 1404)
  米国のPeter W Hansen氏によると、これに伴い米国Fruman送信所からの直接ベトナム向ベトナム語放送が新設された。10:00-10:57 7315kHz(250kW、260度)。(WWDXC TP 1404) Babeldaob送信所には1990年代初めに導入されたRCA製BHF-100B送信機(50/100kW用)2基と1997年に導入された Harris社製SW-100送信機(100kW)1基があり、何れもQuitoのHCJBから移設されたものでした。

◎ドイツ放送開始100周年記念特別短波放送実施 3版追加
 ドイツのChristian Milling氏によると、同国放送発祥の地Koenigs Wusterhausenにある放送技術博物館が放送開始100周年を記念して制作した「Welle 370 - Sender Koenigs Wusterhausen」の放送が来る11月17日(日曜)短波で実施される。放送はドイツ語。(WWDXC TP 1402)
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、スケジュールは以下の通りで、2拠点から短波送信される。
 11/17 04:00-07:00 6080 Yerevan 100kW 305度 欧州西部向 6145 Tashkent 100kW 301度 欧州西部向
(WWDXC TP 1404)
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、これとは別に11月9日及び10日に「Radio Grenzenlos」という番組がドイツの団体「Eifel Radiotage」よりで行われる。(WWDXC TP 1402)
 Eifel Radiotageのfacebook(https://www.facebook.com/EifelerRadiotage)によると、Radio Grenzenlosは11/9及び11/10の19:00開始で放送され、周波数は6030kHzである。6030kHzは通常はドイツ Kall送信所から出ているが、この両日は特別にLuxembourgのJunglinstn送信所(かってRadio Luxemburgが6030kHzで送信していた)より送信する。(赤林) 終了時間は不明ですが、多分1時間だと思われます。Luxembourgから短波が出るのは実に25年ぶりですね!

◎ルーマニアTiganesti送信所故障 ~代替可能だが復旧に半年以上 3版追加
 Radio Romania Internationalによると、Bucharest郊外にある海外放送用のTiganesti送信所では短波送信機1基が故障した。そのため同局が行っているDRM送信の一部が影響を受け、近くのSaftica送信所へ一時的に振り替えられている。受信できない場合はスケジュール表 (http://rri.ro参照)の2番目に記載されている周波数を試みて欲しい。(WWDXC TP 1402)
 同局によれば、破損部品の交換に手間がかかるため、復旧には半年以上を要する。Galbeni送信所にある別の短波送信機1基の修理を進めていたが、完成したため代替稼働できるようになった。DRM送信の代替は不能なため、英語・フランス語・ドイツ語・ロシア語のDRM送信は当面中断す る。(WWDXC TP 1404)

◎北朝鮮DRM放送の背景
 ドイツのThomas Kamp氏が、radioworld.comに米国のHans Johnson氏が寄稿した記事として伝えたところによると、北朝鮮のDRM放送が8月中旬より80mハムバンド内の3560kHzに出現した。北朝鮮の 海外放送「朝鮮の声」は2012年、2016年、2017年にも3560kHzで短波DRM送信試験を行っている。中国北京通信大学のデジタル音 声映像研究センターの協力(データストリームの中に「CUC-ECDAV」、すなわちCommunication University of China(中国伝媒大学)のEngineering Research Center of Digital Audio and Video(広播電視数字化教育部工程研究中心)の略号が入っている、また番組種別には「Chinese pop music」と表示されるので中国北広科技集団(BBEF)製のDRM変調器が使用された可能性が大きい。BBEFの20-150kW送信機は北朝鮮では 広く使用されている。2017年の短波DRM試験の後、中国CNRやグアムKTWRがDRMの定期放送を開始し、ロシアが極東でDRM試験送信を開始するなどこの地域におけるDRMの事態は大きく進展してきた。そのため北朝鮮もついにDRM試験放送の再開を決意したものと推測される。DRM受信映像は https://youtu.be/XGUKk3U7GhIを参照のこと。(WWDXC TP 1399)




◎ノルウェイBergen中波・短波送信所のスケジュール

 ドイツのUwe Volk氏によると、ノルウェイBergen中波・短波送信所の最新スケジュールは以下の通りである。
  1314kHz; 18:59-00:59 Bergen Kringkaster 01:00-02:59 Radio Northern Star 03:00-03:55 Bergen Kringkaster 03:56-09:10 The Ferry
  1611kHz;  14:20-09:10 Radio Northern Star
  5895kHz;  00:00-09:10 Radio Northern Star
  Radio Northern Starに関してはhttp://northernstar.cc/pdf/radio_northernstar_presentation.pdfを 参照のこと。
(WWDXC TP 1399) 9月号で伝えた通り、設備を増強した筈です。

◎Radio Vanuatuが送信施設更新
 Chris Rogers、Uwe Volk氏らによると、Vanuatu Broadcasting & Television Corporation (VBTC) に対してバヌアツ政府は810万ドルの予算でTV・ラジオ設備の更新に着手した。今年から始まる第1期としてまずRadio Vanuatuに関して220万ドルを投じて短波及び中波の新送信機を導入し、更にFM放送も充実させる。具体的には韓国韓進(ハンジン)社製10kW短波送信機とカナダNautel社製10kW中波送信機を調達し、今年末までにEfate島のEmten Lagoonに設置する。2020年から始まる第2期には300万ドルを投じて、現用のSanto島のSt Michelle中波送信所の修理を行い送信を再開して、同国の半分に当たる地域をサービス範囲とする。第3期には地上波TV放送のデジタル化を行う。資金はオーストラリアとニュージーランドが援助する。短波放送設備が更新されると、最大1300km離れた82の島すべてでラジオ放送の受信が可能となる。短波の3945、7260kHzがどうなるか注目したい。(WWDXC TP 1399) 現在中波は1125kHz、短波は3945kHz(現地の夜)、7260kHz(現地の昼)、FMは100MHz(Port Vila及びSanto島)、98MHz(Tanna及びSanto島)で放送しています。インターネット放送は https://www.vbtc.vu/en/radio-vanuatu。



◎B19でバヌアツが短波増波計画 ~120mbを追加
 
米国のGlenn Hauser氏によると、HFCCのB19スケジュールによると、Radio Vanuatuが新たに2485kHzを登録した。登録スケジュールは次の通りであるすべてPort Vila送信所、出力10kW、方向0度。
  2485 19:00-04:00
  3945  16:00-19:00 04:00-09:00
  5055  06:00-10:00
  7260  10:00-16:00
(WWDXC TP 1402) 前記事から見て、すぐにはこのスケジュールで放送せず、徐々に出てくるものと思われます。

◎2020年のハムフェアは秋開催

 2020年開催の「2020アマチュア無線フェスティバル(ハムフェア2020)」は以下の日程・会場で開催される。
 開催日: 2020年10月31日(土)及び11月1日(日)
 会場: 東京ビッグサイト 西展示棟 西3・4ホール (東京都江東区有明3丁目11-1)
(JARL.org) 2019年より2ヶ月後となり、会場は少し近くなります。

◎Radio Mi Amigoが5周年記念特別高出力送信を予定
 スペインのManuel Mendez氏、英国のMike Terry氏によると、1960-70年代の音楽を中心に放送しているスペインのRadio Mi Amigoは2019年秋で放送開始5周年を迎える。これを期に9月27日より番組編成を刷新する。普段はKall送信所から6085kHz(1kW)で 送信しているが、秋とクリスマスには高出力の送信所から特別送信も予定している。http://www.radiomiamigo.internationalを参照のこと。(DXLD 1939)

◎中国が738kHzで新型ジャミング発射?
 米国のGary DeBock氏によると、中国は738kHzで新型のパルスジャミングを発射している。これは同一周波数で台湾海峡の澎湖島より100kWの高出力で行われている、台湾の漁業広播電台(コールBEL2)に向けられたものである。香港の鶴咀岬(Cape D'Aguilar)で受信したところBEL2は時々良好に受信できたものの、ノイズを含んだ汚いパルス信号にカバーされることもあった。その時の録音はhttps://dreamcrafts.box.com/s/1v5ccc0ug1x4cwz4pm5hacg1rcsl9ieqを参照のこと。(DXLD 1939) 確かに聞きにくくなりますが、新型のジャミングかどうか分かりません。

◎Amhara RadioよりeQSL
 ロシアのKonstantin Barsenkov氏はエチオピアのAmhara Radio(6090kHz)よりeQSLを受け取った。https://qsl-review.blogspot.com/2019/09 /amhara-radio.htmlを参照のこと。(DXLD 1939) 返信はAmhara Mass MediaのDept.ManagerであるDegere Moges氏(deremo03 @ gmail.com)から来ています。

◎アイルランドでDABの海賊局出現!
 英国のMike Terry氏がRadio Today9月18日号の報道として伝えたところによると、アイルランドのDublinとCorkにDABの海賊局が出現した。これは海賊局団体 「Free DAB」が運営する局で、近日中に10局に増やす予定という。同国でDAB放送の免許を取得するためには€14,000の審査料を支払い、結果が出るまで最低1年待たなければならず、全国で5年間に71局と枠が決まっていることに業を煮やした措置という。詳細はhttps://radiotoday.ie/2019/09/pirate-dab-multiplexes-take-to-the-air-in-dublin-and-cork/を参照のこと。(DXLD 1939)

◎KBS World Radio 印刷されたQSLの発行を停止
  
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、9月15日放送の韓国KBS World Radioのロシア語「日曜マガジン」の番組内で、QSLポリシーについて以下の発表があった。局では印刷された独自受信証の発行を停止する予定である。 代替措置として普通の絵葉書の裏に証明事項を記入したステッカーを貼って返送することを考えている。またQSLの発行枚数は1人当たり年4枚以内としてゆく方針である。但し絵葉書も多数は入手できず、今後どうするかは検討中である。受領した新形式のQSLカードをhttps://rusdx.blogspot.com/2019/09/blog-post_19.html及びhttps://rusdx.blogspot.com/2019/09/blog-post_28.htmlに示す。(DXLD 1939) ロシア語放送に対してだけかどうかは不明です。

◎チェクト自治区の短波放送はDRMで実施
 
 Rus-DX 9/22号によると、ロシアのチェクト自治区政府とRTRS極東地域センターは共同で、チェクト自治区全体をカバーできる短波デジタル放送実施のプロジェ クトを立ち上げた。同自治区のラジオ放送のデジタル化が主目的である。同自治区は人口密度は低いが、鉱山やトナカイの牧畜人もおり、回線もないため放送需要は高い。当初実験放送が12025kHzにてAMとDRMで行われた。その結果DRM短波放送はインターネット放送と同等の機能と品質を持つことが判明した。試験信号は日本や米国にも届いている。この結果を基に2020年までに同自治区の95.5%を短波DRM放送でカバーする 計画を進めている。(DXLD 1939)受信機は大丈夫でしょうか? Perseus+Dreamという訳にも行かないのでは?

◎B19でもロシアDRM放送継続
 HFCCに登録されたロシアのチェクト自治区向DRM短波放送B19スケジュールは以下の通り。送信所はKomsomolsk na Amure、出力25kW、送信方向34度、言語はロシア語。
  05:00-19:00 5935
  07:00-10:00 11860
  10:00-15:00 15325
  15:00-19:00 6025
(Bulgarian DX blog 10/20-21)

◎Henrik Klemetz氏死去
 スウェーデンの著名なDXerであったHenrik Klemetz氏が9月21日小腸癌のためスウェーデンBoråsの病院で死去した。77歳であった。氏はラテンアメリカDXの専門家として有名で、長ら く南米コロンビアに在住し、1989年には名著「Latin America by Radio」を出版した。帰国後はArctic Radio Clubの会員として活躍していた。氏の死去に対して世界各国のDXerやラテンアメリカの放送関係者から弔意が寄せられている。同氏が1993-1998年にコロンビアから発信していた「Dateline Bogota」はhttp://www.hard-core-dx.com/swb/Dateline.htm上にアーカイブとして残されている。 (DXLD 1939)
   日本の中南米専門DXクラブ Radio Nuevo Mundo では1990年代の終わりに「LA DXing No.7」の制作をすすめていたが、種々の理由により未完となった。同冊子用にHenrik Klemetz氏が寄稿した原稿 「Having a fun with your radio」 が現在もある。中南米各局からの 「on air Verie」 (放送による受信確認)等QSLに関するエピソードが14ページにわたりまとめられている。同氏を偲んで http://radionm.web.fc2.com/ladx.htmlで公開している。(東京都 平原哲也氏) メールのやり取りをしたこ ともありました。ご冥福をお祈り致します。

ありし日のHenrik Klemetz氏(DXing.infoより)



◎Radio Free Asia台湾中継が1557kHzで

 04:00-07:00に行われるRadio Free Asiaの中国語放送は台湾から中波の1098kHz(台湾・口湖送信所、300kW、299度)で中継されていたが、9月7日より周波数が 1557kHz(台湾・口湖送信所、250kW、315度)に変更された。中国大陸には1098kHzを使用している放送局が多いが、1557kHzも多く使用されている。IBB US RMS Monitoringによれば1098kHzの送信機の故障修理のため一時的に切り替えたらしい。(DXLD 1939)

◎EDXC2019の短編映画公開
 英国のAlan Pennington氏によると、去る9月にアンドラで開催された2019年European DX Council(EDXC)会議を収録した短編映画がフランスのEric Tiffon氏により制作されYou Tube上で公開された。https://m.youtube.com/watch?feature=youtu.be& v=mh68vIhDddQ。(DXLD 1939)

International SW Frequency Coodinationの発表を聴講するJSWC大武理事(上記映画より)


◎2019年夏期は太陽黒点なし
 英国のMike Terry氏によると、このところ太陽活動の低調さが目立つ。2019年の夏期(北半球)では太陽黒点数ゼロの日が89%であった。これは過去100年間で最低の太陽黒点数レベルであった。但し低調さの底に来ている感があると、Spaceweather.com(http://spaceweather.com)では見ている。(DXLD 1939)

◎TWR-Africa短波英語放送廃止へ
 カナダのEdward Kusalik氏によると、TWR-Africaは10月27日より、49、60、90mbで行われていた朝の南アフリカ向英語放送の時間を削減し、12 月31日には南アフリカ向英語放送を廃止すると発表した。南アフリカで短波の需要が減少していることに対応する措置である。以後は衛星(DStv Audio Ch 855)、中波(1170kHz)、携帯アプリ、インターネット放送に移行する。(WWDXC TP 1400) 短波の廃止はこの時刻の英語放送のみで、他の言語は継続されます。

◎トランプ政権新たな国営ニュースメディアを設立か? ~VOAやRFAに不満
 CNNのOliver Darcy記者が「CNN Business」で報道したところ(https://www.cnn.com/2019/10/03/media/trump-tv-network/index.html)によると、米国のトランプ大統領は、10月3日独自の新たな国営ニュースメディアを設立すると発表した。CNN Internationalなどの既存メディアは反トランプ的なフェークニュースだけを流して「最悪」だと批判、国営のVOAやRFAも自分の意向に従わ ないとして、大統領の意向をそのまま反映する国営メディアを設立する。米国のGreg Hardison氏によれば、共和党の中には税金を社会保障等に投入するより国家の威信を高めるこの種のメディアに投入するほうが「神の意向」に沿うという意見もあり、大統領選挙の争点になる可能性がある。実現すればかっての北京放送やモスクワ放送のような巨大宣伝メディアとなり、Delano、Bethanyなどの巨大短波放送施設が復活するのかも知れない!(WWDXC TP 1400)

◎BBCのパシュトン・ダリ語放送RTAでもオンエア
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、BBC Newsのアフガニスタン向パシュトン語・ダリ語による夕刻のニュースの前半が、Radio Television Afghanistan(RTA)のFMネットワークで、国内34の全地方に中継されることになった。この番組は現在アフガニスタン国内の民間局32局か ら放送されており、1200万人の聴取者がいる。これは9月9日にBBCとRTAとの間で締結された協定によるもので、ダリ語ニュース番組 「Majale Shamgahi」は23:00-24:00(カブール時間18:30-19:30)、パシュトン語ニュース番組「BBC Naray Da Wakht」は00:00-01:00(カブール時間19:30-20:30)に放送される。原記事はhttps://www.bbc.co.uk/mediacentre/latestnews/2019/radio-programmes-in-dari-pashto。(WWDXC TP 1400)

◎韓国の官営対北放送周波数変更
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、韓国国家情報院が統括する2つの対北放送、「人民の声」と「希望のこだま」は北朝鮮からのジャミングに対応するため周波数変更を 10月1日に行った。
  人民の声: 3480→3475 、3910→3905、6600→6595、 3390・4450・6520kHzは変更なし
 希望のこだま: 3985→3980、5995→5990、6350→6348、4885・6250・9100kHzは変更なし
 周波数を固定しておくと北朝鮮はその周波数に固定したジャミングを発射して北朝鮮国内では受信できないようにする。周波数を変化させると北朝鮮では電力と物資が不足しているためすぐに追従するのが難しい実情がある。インターネットや衛星通信が発達した現在でも北朝鮮のような国に正確な情報を伝えるには短波放送が最も有効とされている。(WWDXC TP 1400)
   
◎北米Xバンド周波数リスト
 ニュージーランドのTony King氏がNZ DX Timesに寄稿した2019年9月現在の北米Xバンド局リストは以下の通りである。MX:音楽、SS:スペイン語、EE:英語、CU:キューバ。
  1610
    XEUACH Chapingo MX Radio Chapingo
    CHHA Toronto MX SS ‘Radio Voces Latina’ 周波数 ID SS & EE
    CHRN Montreal ON 南アジア風番組  'Radio Humsafar' 
  1620
    KSMH W. Sacramento, CA  ‘IHR (Immaculate Heart Radio)Sacramento”を中継
    Radio Rebelde (6局 ) CU SS 毎正時5点打のチャイム
    WNRP Gulf Breeze FL News/Talk Fox News “News Radio 1620”
    KOZN Bellevue NE Fox Sport “The Zone”   
    WTAW College Station –Bryan TX ‘Newstalk 16-20 WTAW’
    WDHP St Croix USVI  ID ”103.5 The Reef” カリブ海MX
    KYIZ Renton WA Urban contemporary //KRIZ “ Z Twins”
  1630
    WRDW Augusta GA 放送停止中
    KCJJ Iowa City IA News-talk-アダルトコンテンポラリー “ The Mighty 16-30 KCJJ”
    KKGM Ft Worth/Dallas TX ‘Modern gospel music 1630 KKGM’ 国際News
    KRND Fox Farm WY SS ‘regional mexican’ ID “La jota La Mexicana”
  1640
    KDIA Vallejo CA Talk/religious/life
    WTNI Biloxi MS ESPN Sport. “1640 WTNI Biloxi ‘The Champ”
    KZLS Enid OK News/Talk
    KDZR Lake Oswego OR Conservative Talk “Talk 1640”
    KBJA Sandy UT ‘K-Talk KBJA’
    WSJP Sussex WI Rel. Catholic. “ Relevant Radio 1640 AM”
  1650
    KFSW Fort Smith AR クリスチャンコンテンポラリー
    KFOX Torrance CA Radio Seoul 毎正時 韓国語/ EEのID
    KBJD Denver CO SS Radio Luzを中継
    KCNZ Cedar Falls IA “The Sports Station” 1650 The Fan
    CKZW Montreal QU キリスト教番組 FF
    CINA Mississauga ON 南アジア風番組
    KSVE El Paso TX SS Sports/Talk ESPN. “ESPN Desportes 1650”
    XEARZ Mexico DF MX
    WHKT Portsmouth VA ゴスペル
  1660
    KBRE Merced CA AOR ‘The Bear’
    WCNZ Marco Is CA Relevant Radio
    KWOD Kansas City FL Sport/Talk “ ‘The Score’
    WQLR Kalamazoo MI Fox Sports. “Kalamazoo 1660, The Fan”
    WBCN Charlotte NC クラシックロック
    KQWB West Fargo ND Fox Sports
    WWRU Jersey City NJ 韓国語ゴスペル
    WGIT Canóvanas PR ‘Faro Santidad’ SS 宗教局
    KRZI Waco TX ‘KRZI ESPN Central Texas’
  1670
    KHPY Moreno Valley, CA SS 宗教局  ESNE radio.
    KQMS Redding CA “News Talk
    WMGE Dry Branch, GA “Fox Sport Radio 1670 Georgia”
    CJEU Gatineau G  コミュニティー向・子供向番組“Radio Oxygene 1670”
    WOZN Madison WI ” CBS Sports Radio “The Zone”
  1680
    KGED Fresno CA News/talk ID slogan “”AM 1680 The Answer”
    WOKB Winter Garden FL Rel/ UC “Gospel 1680”’ “inspiration Station”
    KRJO Monroe LA “Classic Hits 1680 “LA105”  
    WPRR Ada MI Talk. Public Reality Radio
    WTTM Lindenwold NJ Fox Sports’. Philadelphia
    KNTS Seattle WA SS 英語ID 現地時間00:10以降はRadio Luz.
  1690
    KFSG Roseville CA ID slogan “”AM 1690 The Answer”
    KDMT Arvada CO  ‘Inspiration Radio’
    WMLB Atlanta GA “Classic Hits 1690 “LA105”
    WVON Berwyn IL Talk
    WPTX Lexington Park MD アダルトスタンダード
    CHTO Toronto ON  ギリシア語など多言語
    CJLO Montreal QU 大学コミュニティー局
    WIGT Charlotte Amalie US Virgin Island News/talk NPRを中継 100W
  1700
    WEUP Huntsville AL Contemp 宗教局 ’Huntsvilles Heritage Station’
    WJCC Nth Miami Beach FL エスニック局 ’ Radio Mega 1700.’
    KBGG Des Moines IA ‘CBS Sport 1700’
    XEPE Tecate BCN MX SS XESDD 1030 を中継
    WRCR Ramapo NY コミュニティ局 250W
    KKLF Richardson-Dallas-Ft Worth TX Tejano/Conjunto SS/EE ‘Banda 13’
    KVNS Brownsville TX Fox Sports Radio 1700’
(DXLD 1940) XEPEに注目です。意味不明な略語は除いています。

◎ウクライナ有線ラジオ放送を中止
 Rus-DX 9/29によると、ウクライナの通信会社UKRTELECOMは2020年1月1日より有線ラジオ放送サービスを原則中止する。 有線放送は35万世帯がまだ利用しているものの、月々1万世帯の割合で契約者が減少中である。地方等で利用者が集中している箇所の有線設備は残すが新規接続は行わない。地方の村にも光ファイバー回線を敷設して高速インターネット接続を可能にしており、有線ラジオは「遅れたメディア」と判断 したため。(DXLD 1940) ソ連時代は国民にVOA等外国の放送を聞かせないために有線ラジオ放送の集団聴取が推奨されていました。

◎米国の放送局数統計
 米国のDennis Gibson氏によると、FCCは9月30日現在の米国放送局数統計を発表した。原文はhttps://docs.fcc.gov/public/attachments/DOC-359976A1.pdf。局数の総合計は33,492である。
  ラジオ放送局: AM放送局数 4601 FM商業局数 6728 FM 教育局数 4122  合計 15,451
  一般TV放送局: UHF商業局 1012  VHF商業局 368  UHF教育局 261 VHF教育局 119   合計 1,760
  クラスA小規模TV局(クラスA):  UHF局 356  VHF局 31   合計 387
  中継局: FM中継局 8177  UHF中継局 2730  VHF中継局 901  合計 11,808
  低出力TV局:  UHF局 1451  VHF 449  合計 1,900
  低出力FM局:  2,186
(DXLD 1940) 米国ではFCCにより2015年9月1日以降はTVアナログ放送は全面停止となっていますので、VHF局は免許数だけだと思われます。低出力 TV局(LPTV)はサービス範囲数マイルの極めて小規模なTV局、クラスA小規模TV局は一定の条件を満たした小出力なTV局でLPTVより上位にある局です。

◎オーストリアのラジオ資料アーカイブ ~寄付・寄贈歓迎
 オーストリアのHarald Süss氏によれば、同国には国営放送ORF/ORS、アマチュア無線クラブÖVS、DXクラブADXB協賛の資料アーカイブ 「Dokumentationsarchiv Funk」というものがある。ADXBはその中で放送局(ユーティリティ局を含む)のQSLを担当している。QSL収集に興味を持っているDXerは http://www.dokufunk.org/、http://www.bcqsl.orgを参照して欲しい。もし同意すれば死後 「Dokumentationsarchiv Funk」に集めたQSL等の資料を寄贈することができる。また協賛メンバーになることもできる。(DXLD 1940) 

◎「乱数局の解読」記事
 英国のアマチュア無線家M5AKA Trevor氏によると、Allison McLellan氏による「乱数局の解読」に関する記事がARRL機関誌QSTの2109年11月号に掲載されている。http://www.arrl.org/this-month-in-qstより無償でダウンロードできる。(DXLD 1940)

◎WBCQ 500kW送信のB19スケジュール
 米国のGlenn Hauser氏によると、WBCQの500kW送信機(WBCQ-6)のB19スケジュールは以下の通りで、WLCの番組を放送する。
 22:00-03:57 15330 60度 中近東向アラビア語
 04:00-09:57 11730 60度 中近東向アラビア語
 10:00-13:57 9330 60度  中近東向アラビア語
 14:00-15:57 9330 300度 カナダ向英語
 16:00-17:57 9330 57度 欧州西部向英語
 18:00-21:57 9330 255度 メキシコ向英語
(WWDXC TP 1401)

◎NDR今年も短波クリスマス特番
 ドイツのTom Kamp氏によると、同国のNorddeutscher Rundfunkは今年のクリスマスにも短波のクリスマス特別番組「Gruss an Bord」を計画中である。これはクリスマスに母国に帰れないドイツ人向にメッセージを短波放送で送る番組で、12月25日の 04:00-06:00(Hamburg港からの実況)、06:00-08:00を予定している。既にHFCCには以下のスケジュールでエントリーがされている。
  04:00-06:00 6030 Erevan 100kW 305度 6080 Nauen 125kW 250度 9570 Moosbrunn 100kW 115度
                    9740 Nauen 125kW 135度 9800 Issoudun 250kW 148度 11650 Issoudun 250kW 195度
  06:00-08:00 6145 Nauen 125kW 250度 6155 Erevan 100kW 305度 9590 Issoudun 250kW 148度
                    9675 Moosbrunn 100kW 115度 9740 Nauen 125kW 130度 9830 Issoudun 250kW 195度
(WWDXC TP 1401)  06:00-08:00の周波数が若干変更されましたので、修正しました。
 
◎オランダFPU Hollandがアラビア語スーダン方言の放送を計画
 オランダのFree Press UnlimitedがHFCCにアラビア語スーダン方言の放送を登録している。
  12:30-13:20 6015 Madagascar 250kW 335度 7305 Issoudun 250kW 138度 11650 Madagascar 250kW 335度
  13:30-14:00 7305 St.Maria di Galeria 250kW 150度 7315 St.Maria di Galeria 250kW 150度 13800 Madagascar 250kW 335度
  00:00-01:00 15400 St.Maria di Galeria 250kW
  00:30-01:30 11650 Kostinbrod 150kW 160度 13800 Issoudun 250kW 138度 15550 Issoudun 250kW 134度
(WWDXC TP 1401) 登録だけなので本当に放送が行われるかどうかは不明です。FPU HollandはオランダのNPO/NGOで紛争地域等の人々に対して正しい情報を送ることを目的にしています。URLはhttps://www.freepressunlimited.org/en、QTHはWeesperstraat 3, 1018 DN Amsterdam, The Netherlands。




◎Yahoo Group12月14日でサービス停止に

 趣味のグループの情報交換手段として重用されてきたYahoo Groupは12月14日でサービスを停止し、コンテンツはすべて消去されることになった。また10月28日以降は情報のアップロードが受けつけられなくなる。それに伴いWorldwide DX Club「TopNews」は以下のURLで提供されることになった。
 <http://topnews.wwdxc.de>、<http://www.wwdxc.de /topnews.shtml>、<https://www.wwdxc.de/topnews.shtml>
 テキストベースのものは<http://bcdx.wwdxc.de>
(WWDXC TP 1401) 「Glenn Hauser's World of Radio」等のBCL関連グループも利用できなくなり影響は少なくありません。但し10月末現在情報はまだアップロードされています。



◎ちちぶFM開局早々と台風で一時送信停止
 秩父地域のコミュニティーFM放送局「ちちぶエフエム」が10月7日開局する。07:00~21:00に祭り・イベント・交通などの地域情報を発信する。台風や地震などの自然災害の際は通常の放送時間外でも放送する。周波数は79.0MHzで出力は20W。スタジオは秩父市中町、同市山 田の送信所から発信し、同市の大部分と横瀬、小鹿野、皆野、長瀞町の一部を可聴エリアとする。インターネットのアプリ「FMプラプラ」でも受信可能。(東京新聞 10/5)
 同局は10月7日に放送開始したが、10月12日夜の台風19号の影響で送信所までの送電線が切断、通信線を支える電柱も土砂崩れで倒壊した。 13日には送信所近くに発電機を設置して放送を継続したが、地盤が緩み始めたため16日より送信を一時停止しインターネットのみの放送となった。 (東京新聞 10/17)
 仮送信所を設置し、10月26日7時より送信を再開する予定である。(同局HP)
 同局は秩父市役所隣の建物屋上に仮設アンテナを設置し26日朝から放送を再開した。今後は本復旧を目指す。(毎日新聞 10/29)



◎CNR娯楽広播が改名
 中央人民広播電台娯楽之声は2019年10月19日より名称を「中央人民広播電台閲読之声」と改名し、番組編成を改変した。今回新たに「人文課堂(人文科学教室)」、「閲読時光(読書の時間)」、「午夜懸疑(夜中のサスペンス)」等の番組が新設される。番組は全日にわたり小説やドキュメ ンタリーが中心となる。10月中旬現在、北京で中波747kHzのみで放送されており、全国へのアナログFM放送中継は行われていない。 (Cahcn的自留地 10/19)娯楽から主題が読書に変っています。従来からCNR第12放送(英名「Happy Radio」)として北京747kHzのみでした。放送時 間は06:00-03:00とされていましたが、24時間になった模様です。ロゴは従来のままのようです。

10月現在名称は変更されたがロゴはそのまま


◎中国FM放送のCDR方式デジタル化を推進
 中国の広播総局は昨年来大都市のFM放送をCDR(Convergent Digital Radio)方式でデジタル化する方針を発表している。これは現用のアナログFM放送と同一の周波数にデジタル信号を載せるもので、アナログ放送との互換 性を維持しつつ、100kHz幅の中に新たに3つのデジタル放送チャンネルを新設するものである。具体的には第一放送「中国之声」のFM周波数上に「老年之声」、「娯楽広播」(「閲読之声」に改名)、「中国郷村之声」の3放送をデジタル化して同時に載せるものである。受信機は発売されているが高価なため、まだ普及していない。(Cahcn的自留地 10/19)「閲読之声」が地方でのアナログFM中継を行わないのはこの計画があるためのようです。西側のDAB方式に対抗する意味があるものと思われま す。

CDR方式対応のFM受信機 (CDR数字広播収音机)Tecsun CDR-110



◎アルゼンチンRAEスケジュール変更

 2019年10月11日に、アルゼンチンRAEは今年第6回目のスケジュール変更を行った。ドイツ語放送の周波数が9395kHzから7780kHzに変更され、時間も07:00-08:00から01:00-02:00となった。新スケジュールは次の通り。すべてWRMI中継。
 10:00-10:30 9395 火ー土 英語 北米東岸向
 17:00-18:00 5950 火ー土 日本語 北米西岸 アジア向
 18:00-19:00 5950 火ー土 中国語 北米西岸 アジア向
 20:00-21:00 9955 月ー金 ポルトガル語 中南米向
 22:00-22:30 15770 月ー水 フランス語 北米東岸 欧州 中東 北アフリカ向
 01:00-02:00 7780 月ー金 ドイツ語 北米東岸向
 06:00-07:00 9535 火ー土 イタリア語 北米東岸向
 07:00-08:00 5010 火ー土 スペイン語 中南米向
 08:00-09:00 7780 火ー土 フランス語 北米 欧州向
(Cahcn的自留地 10/12)
 
◎クルド秘密局にトルコのジャミング
 クルド秘密局Denge Welatは10月24日から一部の周波数を変更して放送している。
  11:30-14:00 9525 Issoudun 250kW 90度
  14:00-15:00 11540 Issoudun 250kW 90度(11530kHzから変更)
  15:00-17:00 11550 Grigoriopol 300kW 130度 (11530kHzから変更)
  21:00-23:00 11520 Grigoriopol 300kW 130度 (11530kHzから変更)
  23:00-01:00 11510 Grigoriopol 300kW 130度 (11530kHZから変更)
  01:00-06:00 11530 Issoudun 250kW 90度
 この局にはトルコのEmirier送信所から「Radio Recep Erdogan」と称されるトルコ語放送(500kW、105度)がジャミングとして発射されている。9525kHzに対しては9525.7kHzで、旧11530kHzに対しては11530kHzでほぼ同時刻に発射されていたが、11510、11520kHzには追従して発射されている。 (Bulgarian DX blog 10/24) (SWL
Bulgarian News 10/24-25)
  ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、「Radio Recep Erdogan」は関係者がトルコのジャミング放送につけたニックネームであり、こういうアナウンスがされている訳ではない。番組内容はエルドアン大統領を讃えるメッセージや歌である。トルコ陸軍の諜報部隊によって制作されている。(WWDXC TP 1402) 周波数は更に頻繁に変更される可能性があります。
 
◎KTWR DRM放送 B19スケジュール
 KTWRのDRM放送のB19スケジュールは以下の通りである。Guam送信所、90kW、放送は英語。
 水曜 19:26-19:56 11955 315度 東アジア向
 木曜 21:30-21:45 7500 345度 日本向
 日曜 19:26-19:56 13800 285度 南アジア向
(Bulgarian DX blog 10/25) 受信報告はktwrdrm @ twr.orgのChief Engineer Steve Brunson氏へ。

7500kHzの受信画面(DREAM)



◎オーストラリアでもAM局のFM化進む

 オーストラリアのGeoff Wolfe氏によると、同国ではAM局のFM化が進行中である。最近の計画では1125kHzの5MU、1044kHzの5CS、801kHzの5RMが FM・AM併行放送を開始予定である。Pt.Augustaの5AUはFM化後1242kHzの中波放送を廃止する予定である。Tasmania の7SDは95.7MHzへのFM化後もFinders諸島をカバーするため540kHzの中波放送を維持することにしている。Armidale の2AD(1134kHz)は94.3MHzにFM化すると発表している。(DXLD 1941)

◎Unique Radioの夏スケジュール
 オーストラリアUnique Radio社主のTim Gaynor氏によると、New South Wales州Gunnedahにある同局は夏(北半球では冬)スケジュールで以下の様に放送する。但し放送しない場合もある。
 月曜 14:00-17:30 5045kHzUSB 17:30-21:00 3210kHzUSB (17:30  International Radio Report、18:30 World of Radio、19:00 World at your fingertips、19:30 、20:00 International Radio Report)
  火曜 15:00-17:30  5045kHzUSB  17:30-21:30  3210kHzUSB  (17:00  World of Radio、19:00 Hobart Radio International、20:30 Hobart Radio International)
 土曜(第2/第4) 17:00-20:30 3210kHzUSB (19:00 World of Radio、20:00 Hobart Radio International)
 月曜の「​World at your fingertips」はARDXC担当であるため、受信報告をdxer1234 @ gmail.comに送付すると特別QSLが発行される。
(DXLD 1941)
 
◎Radio Bahrainの31mbがドリフト?
 カナダのMark Coady氏によると、Radio Bahrainの31mbの周波数は最近9741.25kHz(キャリア付USB)にドリフトしている。05:18にアラビア語放送を同周波数で確認した。米国のGlenn Hauser氏によると、WRTH上の公式周波数は9745kHz(24時間放送)となっているが、実際には10kWと60kWの短波送信機を有しており、2基の内のどちらかが故障したためもう片方の送信機から出ている可能性もある。(DXLD 1941)

◎キプロスの1233kHzが閉局の危機
 フランスのChristian Ghibaudo氏によると、米国のRadio Sawaは7月よりキプロスCape Greco送信所からの1233kHzの送信を停止した。そのため送信所はフランス政府とTrans World Radio(MC Doualiva)で維持して行かざるを得なくなった。フランス政府は負担が重すぎるとして送信所の閉鎖を提案している。MC Doualivaの労働組合は、エジプト、シリア等に多くのリスナーがいるとして閉鎖に反対している。結論は今年いっぱいで出る予定である。なお現在MC DoualivaはモナコからDAB+でも放送している。(DXLD 1941)

◎映画「ラジオ産業の勃興」発表
 St. Michael's CollegeのAlexander Calder Spinelli氏制作によるドキュメンタリー映画「Generation Radio」がYouTube上で公開されている。ラジオ産業の歴史を辿りながら、放送関係者とのインタビューを通してラジオ産業の未来を語る内容である。https://www.youtube.com/watch?v=9PJElJA24pQ 。(DXLD 1941)




◎Radio Cook Islandsの中波が復活!
 オーストラリアのChris Rogers氏によると、8月5日に廃止されたRadio Cook Islandsの中波放送630kHzが10月18日より復活した。同局は8月5日に630kHzの中波放送を廃止し、FMの101MHzに置き換え、Matavera送信所にあった送信施設は撤去された。同局のJeane Matenga局長によれば、FMに代替したら受信不能となった地域が多かったために同国政府が中波放送の復活を命じ、Rarotonga島のBlack Rockにあった古い中波用25m送信鉄塔と、予備用に保存してあった中波送信機を使用して放送を復活した。(WWDXC TP 1402)
 
◎インドAIR海外向DRM放送B19スケジュール
 All India Radio External ServiceのB19スケジュールの内DRM放送は以下の通り。送信所はBengaluru、出力は500kW。
 19:00-20:00 15410 60度 東アジア向英語 
 20:45-22:15 15030 60度 東アジア向中国語
 22:15-22:30 15030 60度 中央アジア向チベット語
 02:45-04:45 7550 300度 欧州西部向英語
 04:45-05:45 7550 320度 欧州西部向ヒンズー語
 05:45-07:30 7550 320度 欧州西部向英語
 07:45-09:45 7550 90度 東南アジア向英語
(Bulgarian DX blog 10/27)
 
◎ルーマニアのRudolf Takacs氏死去
 ルーマニアのDXer Rudolf Takacs氏が10月21日に死去した。76歳であった。氏は1962年よりDXingを開始し、Radio Berlin International、Radio Budapest Shortwave Club、Radio Canada Shortwave Club、 Radio Portugal DX Club、Radio Prague Monitor Club、Radio RSA Monitoring Panel、Radio Club de Amis de Radio Nederlandなどの当時の短波局主催DXクラブの会員となった。また情報源として人気のあったSweden Calling DXersには25年に渡り投稿を続けた。1984年には他の2名のDXerとともに「The Association of DXer of Romania」を立ち上げたが、当時のルーマニアは共産主義体制であり、官憲の監視下におかれ、クラブの名称を外部で使用することも禁止された。氏はずっとルーマニアのTimisoaraで暮らしていたが、国籍はハンガリーであり、ハンガリーのDXerとは連絡を取っていた。ルーマニ アが共産主義から解放された1990年代には英国のWorld DX Clubのメンバーとなり会誌「contact」に投稿した。2007年に体を壊してからは闘病生活の傍らDXingを続けていたが、ついに癌に蝕まれ帰らぬ人となってしまった。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏) 同じ日々を生きたDXerが一人また一人と亡くなって行くのは世の定めとはいえ寂しいことです。
 

出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
  WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX: Hard-Core-DX
 JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook



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