月刊短波2019年 12月号(第5版)
編集 赤林隆仁   時間 JST

◎KTWRフレンドシップラジオ日本語放送12月29日で終了 5版新規
 
BCL世代の手による番組として人気のあったKTWRフレンドシップラジオが番組を終了する。同番組を制作しているビー・ジャパンは12月21日に「12月26日午前10時ですべての短波業務を終了する」と発表した(https://friendshipradio.net/ktwr.htm)。12月29日の番組は送付済であり、最終放送は12月29日21時15分となる予定である。毎回、BCLの手紙が読まれる人気局だっただけに残念である。今後の事は、年明け以降に判断するとのことだが、再開の可能性に期待を込めて、メールで「感謝と期待の言葉」を送りたいものである。(JSWC 大武逞伯氏)最終放送は12/29 21:15-21:45 7500kHz。12月26日午前10時にメールや受信報告用のサーバーも停止するとのことです。

◎クリスマス・年末年始特番情報   5版新規
・Muc Murd基地

 毎年恒例の南極Muc Murd基地からのクリスマス放送が今年も実施されることになった。12月24日08:00より7995kHzUSBで開始される。(WWDXC TP 1409) 毎年同基地の隊員が歌うクリスマスキャロルを他の各拠点にいる隊員にも聴いてもらう目的である。アンテナは南極内通信用のものが使用されるが、世界各地で受信される可能性はある。今回のQSLマネージャーはNathaniel Frissell氏(コール:W2NAF、E-mail: w2naf @ arrl.net)で、氏は南極研究者でこのクリスマスキャロルに参加したこともある。(ARRL News 12/21)
・KTWR Guam特別DRM放送
  日本向日本語(50kW 350度、mode B 64QAM stereo)  12/15 20:00-20:30 9910   12/16 21:45-22:15 7500 12/22 20:00-22:30 9910 12/23 21:45-22:15 7500
  南アジア向英語(75kW 285度、mode A 16QAM mono)  12/24 21:45-22:15  9380  12/25 21:45-22:15 9380
  南太平洋向英語(50kW 350度、mode B 64QAM stereo)  12/24 19:30-20:00 11995 12/25 19:30-20:00 11995
(Digital Radio Mondiale 12/12)
 
・Texas Radio Shortwave(Channel 292中継 Rohrbach送信所 10kW 無指向性)
  12/25 23:00-24:00 6070 7440 欧州中部向英語
  12/26 04:00-05:00 6070 7440 欧州中部向英語
(SRSB 12/19-21)
・VOR Radio International (WWCR中継 Nashville送信所 100kW)
 12/26 00:00 7490 北米向 13845 100kW 北米・欧州向
 12/26 07:00 9350 北米・アフリカ向
 12/26 10:00 4840 北米向
 受信報告はvorwinfo @ gmail.comへ。
(WORIO 12/21) 
・Radio 60
 12/28 21:00-23:00 11610 Yerevan 100kW 305度 欧州西部向ドイツ語
・Studio 52
 1/1 19:00-23:00 5990 Nauen 125kW 233度 欧州西部向オランダ語
(SRSB 12/19-21)
・Eifeler Radiotage "Die warmen Seiten des kalten Krieges"(冷戦の暖かい側面)
 12/27 04:00-08:00 5850 Tashkent 100kW 305度 欧州西部向ドイツ語
 ドイツHessischer RundfunkのDagmar Fulle氏が、ベルリンの壁崩壊30周年を記念して制作し、2019年11月9日に小出力の送信機から6030kHzで放送した番組の再放送。1950-80年代の音楽と話が主。
(SRSB 12/22-23)

◎Grimeston Radioクリスマス特別送信 4版新規
 英国のMike Terry氏によると、世界遺産となっているスウェーデンの保存無線局Grimeston Radio(コールSAQ)は今年も12月24日に当時のAlexanderson送信機(200kW)から17.2kHzでCWによるクリスマス特別送信を行う。これは1924年以降連綿として行われてきているものである。 時刻は17:00、但し16:30頃から調整のために電波を出している。現地ではこの日無料で送信風景を見学することもでき、コーヒーとクリスマス菓子のサービスもある。受信報告はhttp://alexander.n.se/receptionreportで受付ける。郵送(The Alexander Association, Radiostationen Grimeton, 72 SE-432 98 Grimenton, Sweden)でも受付けるが、今年からE-mailでは受付けない。なお同時に特設アマチュア局SK6SAQが開設され、CWでは7035kHzまたは 14035kHz、SSBでは3755kHzで交信を行う予定である。詳しくはhttp://grimeton.orgまたはhttp://alexander.n.seを参照のこと。(WORIG 12/6)

◎Europe1の長波放送年内で終焉か? 4版新規
 フランスのMichel Mremy氏によると、Europe 1の長波放送183kHzは12月末に送信を停止することが非公式ながら明らかになった。11月に3日間の試験的停波を行ったところ、反対の意見が寄せられたのは局として重要性のない地域のリスナーからのみであったため、これ以上放送を継続するのは費用の無駄と判断された。長波送信停止で浮いた費用はFM 放送の品質向上とDAB+放送の導入に使用される見込み。送信所の人員整理の可能性もあり、既に打診が始まっていると言われる。残った巨大民間長波局 RTLとRMCはどうするのであろうか?(WORIG 12/11)

◎WRTH2020発行 ~「月刊短波」読者特別価格で提供   3版修正・追加
 World Radio TV Handbook 2020年版(創刊74周年となる)は英国WRTH社で12月7日に発行され、既に日本に到着した。体裁は2019年版と同じ672ページ。 特別記事としては「短波送信アンテナ開発の歴史」、「日本のしおかぜとふるさとの風」、「ニューカレドニアのラジオ放送」、「中波の伝播」 、「チュニジアSfax送信所」が掲載されている。またレビューセクションでは、Elad FDM-DUOr、Airspy HF+Discovery、SDRPlay RSDuo Diversity、Pure Elan E3、Pure Elan IR5、Tecsun PL-310ET、Tecsun AN-200 MW Loop Antennaが取り上げられている。
 IBSジャパンでは例年通り英国より直接航空便で取り寄せ、早期の予約者には12月10日に発送した。 今年も期間限定で「月刊短波」読者特別価格を設定する。また例年通り日本語解説(夏・冬の日本語放送スケジュール付)も用意する。日本語解説は12ページ で、WRTHの目次、巻頭言、使い方、短波放送コンディションの日本語訳の他、海外からの日本語放送、2019年ハイライト写真を掲載、WRTH2020 版のアンケート日本語訳も付属している。「月刊短波」読者特別価格は送料込みで、以下の通りである。この特価は12月31日送金分まで有効で以降は一般向価格となる。
  ①WRTH2020 のみ \5,250  (一般向価格\5,399)
  ②WRTH2020+日本語解説 \5,550 (一般向価格 \5,699)
 注文は郵便振替番号:00210-7-28136、口座名:IBSジャパンまで。
(IBSジャパン)

(左)WRTH2020 (右)日本語解説
 

 

◎Radio Thailand日・独語放送復活  3版新規
 
英国のAlan Roe氏によると、Radio Thailandはfacebook上で12月1日よりの新スケジュールを公開した。10月1日より一時停止されていた日本語(22:00-22:15 9940kHz)、ドイツ語(05:00-05:15 7475kHz)が復活した。詳細はhttps://www.facebook.com/RadioThailandWorldService/photos/rpp.252497678095273/2838452306166451/?type=3&theaterを参照のこと。 (WWDXC TP 1408)  発表は1日でしたが、実際に変わったのは2日からだったとのことです。

 ◎中央人民広播電台DRM試験放送周波数変更  2版新規
 中央人民広播電台DRM試験放送は12月5日~6日に以下の周波数変更を実施した。
 09:00-13:00 13850 →  9420 華北向
  13:00-19:00 11990 → 7360 華北向
  18:00-21:00 13710 → 19:00-21:00 9870 華南向
  新周波数9420、7360、9870kHzは何れも出力30kWで斉斉哈爾送信所から発射されている。
(Cahcn的自留地 12/6)

◎Free Radio Service Hollandが年末特番 2版新規
 オランダの海賊局Free Radio Service Hollandは2019年12月29日の17:52より5790v及び7700vkHzで英語・オランダ語による年末特番を欧州向に放送する。送信所は秘密である。更にこのあと再放送を北米向に行うことを計画しているが、詳しいスケジュールは5日前に発表される。(Shortwave Reception Report from Sofia 12/6)

◎マレーシア向新秘密放送Radio Nyawa Sarawak出現
 
マレーシア向けの新たな秘密放送Radio Nyawa Sarawakが11月18日より短波放送を開始した。スケジュールは月・水・金曜の19:00-21:00で周波数は11890kHzである。送信所や出力は不明である。言語はイバン語、マレー語である。同局のURLはhttps://www.radionyawasarawak.org /、facebookはhttps://www.facebook.com/radionyawasarawak/、E-mailはinfo @ radionyawasarawak.orgである。(Bulgarian DX blog 11/25) nyawaはマレー語で「生命」、「いのち」の意味です。HPには電話番号+60 1 3551 5219 (+60はマレーシア)が記載されています。以前にはRadio Free Sarawak(本拠地はロンドン、http://radiofreesarawak.org/のURLが現存する)という秘密局がありましたが、関係は不明です。送信地はTashkentと推測されています。

◎IRIB大半の外国語短波放送を今年いっぱいで終了
  
ドイツのWolfgang Bueschel氏がIRIBの「Pars Today」から受け取った情報によると、国家の放送戦略の変更により、同局は短波によるドイツ語放送(02:20-03:30 6190 7295kHz)を来る12月22日で終了する。以降はインターネット(https://parstoday.com/de/radio)上の podcast等での放送となる。短波廃止以降の受信の仕方は放送中に詳しく説明される。これは受信品質の向上とともに、より気軽に放送を聴けるようにす るための方策である。なお12月いっぱいで他の外国語短波放送も廃止される。但しヘブライ語、アラビア語、クルド語は残る模様。 (HCDX 11/26) 
  IRIBのドイツ語放送は02:23-03:20にSirjan送信所(500kW、313度)より実際には6115、7295kHzで出ている。 (Bulgarian DX blog 11/27)
 
◎HCJB「BCLの日」特集番組
 
「BCLの神様」故山田耕嗣氏の誕生日(12月17日)は「BCLの日」である。 HCJB日本語放送では山田氏原著の「令和版BCLマニュアル」が今年発売されたことを記念して、 12月7日(土)にJSWC会員で同マニュアルの執筆者尾原栄氏による編集者の電波新聞社大橋太郎氏、太田孝哉氏へのインタビューを放送する。マニュアル発行までの苦労話等が披露される。 JSWC(日本短波クラブ)ではこの番組の受信報告に対してクラブQSL(亥年デザイン)を発行する。eQSL希望の場合はjswcqsl @ live.jpへE-mailで送付する。紙のQSL送付希望の場合は〒248-8691 鎌倉郵便局私書箱44号JSWC QSL係宛にSASE(84円の返信切手を貼った住所記入済の封筒)と経費分として84円切手1枚を同封して送付する。なお新年の1月4日(土)にも「新春対談」が放送される予定である。(JSWC 大武逞伯理事)07:30-08:00 15410 20:00-20:30 11905kHz。

◎RAEスケジュール変更
 
アルゼンチンのRAEは11月9日よりWRMI中継の一部スケジュール変更を行った。新スケジュールは以下の通りである。
   月~金 10:00-11:00 6060 中南米向スペイン語
   火~土    11:00-12:00 9395 北米東岸向英語
   火・土   17:00-17:30 5850 7730 北米西岸向日本語
   水~金 17:00-18:00 5850 7730 北米西岸向日本語

   火~土    18:00-19:00 5950 北米西岸向中国語
   月~金 20:00-21:00 9955 中南米向ポルトガル語
   月~水 22:00-22:30 15770 北米東岸・欧州・北アフリカ向フランス語
   火~土    01:00-02:00 7780 北米東岸向ドイツ語
   火~土 06:00-07:00 9395 北米東岸向イタリア語
   火~土 08:30-09:00 7780 北米・欧州向フランス語
(Cahcn的自留地 11/9)

◎Radio For Peace InternationalのB19スケジュール

 フランス拠点のRadio For Peace InternationalのB19スケジュールは次の通りである。言語はすべてフランス語。
 毎週木曜 07:00-08:00 9955 WRMI 100kW 160度 ラテンアメリカ向
 毎月第三木曜 23:00-24:00 21525 WRMI 100kW 87度 アフリカ北部・中部向
 毎月第一金曜 11:00-12:00 5130 WBCQ 50kW 245度 北米東岸向
 毎月第二土曜の翌日の日曜 04:00-05:00 6070 Rohrbach 10kW 無指向性 欧州中部向
    毎週日曜 06:00-07:00 7780 WRMI 100kW 44度 欧州西部向
 毎週日曜 09:00-10:00 9395 WRMI 100kW 355度 北米東岸向
(Bulgarian DX blog 11/5)
 ドイツのJoerg-Clemens Hoffmann氏によると、同局(http://www.rfpi.eu)の放送内容は尊厳、人権、環境、女性の権利、言論の自由に重点を置いている。コンタクト先はcontact @ rfpi.euである。(WWDXC TP 1403)

◎カシミール地域の放送局AIR支局に改名
 インドのジャム・カシミール・ラダック州にある放送局は、2019年10月31日よりインド政府の命令ですべてAIR-○○という局名を称することに なった。これに伴い従来「Radio Kashmir」を称していた、Jammu、Srinagar(4950/6110kHz)の2局はAll India Radio-Jammu、All India Radio-Srinagarと改名した。従来からAIR-Leh(4760/6000kHz)を称していたLeh局はそのままである。
 これはインド政府によるカシミール地区再編によるものである。新しい局名はインターネット上でも聞くことができる。
 Srinagar局 http://prasarbharati.gov.in/playersource.php?channel=14
 Jammu局 http://prasarbharati.gov.in/playersource.php?channel=174
(WWDXC TP 1403)

◎ペルーRadio Tarmaに新送信機導入
 スペインのManuel Mendez氏によると、ペルーのRadio Tarma(4775kHz)に新送信機が導入され、2kWで試験送信を行う予定である。現在信号は弱いままなので、局に問い合わせたところ、 Gerente GeneralのMario Monteverde Pomareda氏より返信があり、まだ使用していないとのことであった。新送信機使用開始時にはアナウンスされるそうである。同局の宛先は、 Jr.Monlino del Amo N degr 167, Tarma, Peru、電話:+64  321510及び+64 321167、E-mail:gerenciageneral @ grupomonteverde.com、 URL: http://www.grupomonteverde.com。(WWDXC TP 1403)
   米国のGlenn Hauser氏によると、Radio Tarmaは11月23日、Manuel Merndez氏に対して05:00-11:00及び19:00-23:00に1.4kWで試験送信を開始すると連絡してきた。フィンランドのMauno Ritola氏は11月24日の07:00に弱いながら受信できた。(WWDXC TP 1407)

◎オーストラリア緊急通信への短波利用を停止
 英国のMike Terry氏によれば、オーストラリア海上安全局(Australian Maritime Safety Authority:AMSA) は、災害時の緊急通信への短波利用を停止する勧告を出した。この分野での短波利用が減少し、他の手段で代替できるというのがその理由である。勧告では 2022年1月1日で短波の利用を終了するとしている。(DXLD 1942) 以後は緊急周波数でのモニタリングも行われなくなります。

◎RFI英語放送が短波から撤退
 英国のMike Terry氏によると、Radio France Internationale(RFI)英語放送は次のような声明を発表した。DXサーや短波リスナーには残念なことだが、RFIは(英語の)短波放送を停止した。予算が厳しくて短波で放送することが出来なくなったためである。RFIの英語放送は「Paris Live」として、今後は以下の手段で提供される。
 インターネット: http://rfienglish.com 月~金 22:00-23:00
 World Radio Network衛星放送: 北米・アフリカ・アジア向 月~金 14:00-14:59 月~金 18:00-18:59 火~土 00:00-00:59
  欧州向 火~土 01:00-01:59 火~土 06:00-06:59
(DXLD 1942) 

◎Studio52が新年特番
 ドイツのHarald Kuhl氏によると、ドイツ・オランダ共同海賊局Studio 52が、2020年1月1日の19:00-23:00に5990kHz(Nauen送信所、125kW)で新年特別短波放送を予定している。(DXLD 1942)

◎AIR Thiruvanthapuramが停波
 インドのJose Jacob氏によると、インド・ケーララ州のAIR  Thiruvanthapuramは短波送信機が故障したため、5010kHz及び7290kHzの放送を中止している。
(DXLD 1942)

◎Radio Joystick冬の放送
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、今年の冬期、ドイツのRadio Joystickは毎月第一日曜日の20:00-21:00に5990kHz(Moosbrunn送信所)で放送する。放送はドイツ語だが、英語の部分もある。受信報告には2種類の新QSLカードが用意されている。宛先はJens F. Hofstadt, Radio Joystick, Hofgartenstr. 78, D-55545, Bad Kreuznach, Germany。(DXLD 1942)

◎Channel 292が年末特別送信
 Channel 292は来る12月26日の18:00-24:00、27日の00:00-02:00にオーストリアMoosbrunn送信所より、6070kHz(100kW、無指向性)で年末特別100kW送信を欧州中部向に実施する。放送はドイツ語。内訳は以下の通り。
  18:00-19:00 Radio Klein Paris
  19:00-20:00 SM Radio Dessau
  20:00-21:00 Goldrausch 6070
  21:00-22:00 Radio Power Rumpel
  22:00-23:00 Decade AM
  23:00-24:00 Radio Ohre Namen
  00:00-01:00 Hit AM
  01:00-02:00 Jake FM
(Bulgarian DX blog 11/5)  各局のQSLポリシーやコンタクト先はhttp://www.channel292.de/stations-contact-data/をご覧下さい。

◎IBB Thailand Relay StationのQSLに変化
 タイのIBB Thailand Relay StationからのQSLカードは最近裏面のデザインが変更された。冒頭のIBBのロゴと名称が、USAGMのものに変更された。同送信所からのRadio Thailandの 受信報告に対してもQSLカードが発行される。(千葉県 松永 志氏) USAGMがQSL発行の責任を持つことになったためと思われます。

松永氏が受け取ったQSLカードの裏面左上部、USAGMのロゴと名称が入っている



◎カナダCHUの7850kHzがダウン

 カナダのRichard Langley氏によると、同国の時報局CHUは7850kHzの送信機とアンテナに深刻な故障が発生した。悪天候が続いているため、11月初旬現在送信停止状態である。(WWDXC TP 1404) 

◎NZDXTの11月号無料購読
 New Zealand Radio DX Leagueの機関誌New Zeland DX Times(NZDXT)の11月号がpdf形式で無料公開されている。https://drive.google.com/drive/folders /109HWiwokjxUL5eAoWAWOsKCDL96UI4XW。
(WWDXC TP 1404)

◎Radio New ZealandがCyclone Watchサービス
 米国のGlenn Hauser氏によると、太平洋の島々では情報を短波放送のみに頼っているところが多い。特にサイクロンの到来シーズンではその必要性が高い。Radio New Zealandでは11月から始まる2019-2020年のサイクロン・シーズンより「Cyclone Watch Service」を開始する。南太平洋でサイクロンの警報が発せられると同局では24時間のアナログ放送を行い、毎時最新のサイクロン情報を定時ニュースの冒頭に放送する。またサイクロンによる被害の情報も随時受付けて放送する。またニュージーランドだけでなく、バヌアツ、ソロモン諸島、サモア、トンガの 気象当局からの情報も放送する。なおtwitter及びfacebook(@ RNZPacific)でも情報にアクセスできる。(WWDXC TP 1404)

◎Denge Welatスケジュールを更新
 クルド秘密局Denge WelatはB19スケジュールを以下の様に更新した。放送はすべて西アジア向クルド語。
 12:30-14:59  9525 Issoudun 250kW 90度
 15:00-17:00 11540 Grigoriopol 300kW 130度
 17:00-21:00 15175 Grigoriopol 300kW 130度
    21:00-24:00 11540 Grigoriopol 300kW 130度
    00:00-00:59 11530 Issoudun 250kW 90度
    01:00-04:59 9525 Issoudun 250kW 90度
    05:00-07:00 9525 Grigoriopol 300kW 130度
   すべての周波数にはトルコから「Radio Recep Erdogan」がぶつけられ、更に11540kHzにはロシアまたはNATOからのデジタル軍事情報システムSTANAGが出ている。またHFCCへの 登録ではIssoudunからのものもGrigoriopolとしている。(SWL Bulgaria News 11/13)

◎World Music Radio短波再免許の見通し
 World Music RadioのStig Hartvig Nielsen社長によると、デンマーク政府から一時短波放送免許更新を拒否さ れた同局に再免許が行われることになった。再免許が下り次第以下の短波放送を再開する。放送は英語、送信所はRanders。
 毎日24H 5840 100W 無指向 
 土・日開始 16:00-05:00 15805 200W 無指向
(SWL Bulgaria News 11/15)

◎Cape Grecoの990kHz送信所廃止解体決定
 ベルギーのMichel Fremy氏によると、キプロスのCape Grecoにある990kHz中波送信所は、Radio Sawaが送信を中止したため、廃止解体することが決まり、USAGMは解体の入札手続きに入った。同送信所を実際に管理しているのはフランス政府系団体 SOMERA(Société Monégasque d'Explotation et d'Eetudes de Radiodiffusion)で、キプロス政府との協定で1970年より同地よりRadio Monte Carlo Doualiya等の送信を行ってきた。英国のSteve Whitt氏によると、SOMERA・USAGM・キプロス政府の間で、2020年1月末迄にすべての送信を停止することが合意され、送信施設の解体撤去作業は2020年前半に行われることになった。またSOMERA・USAGM ともにキプロス内で代替送信地を要求することは行わないことになった。撤去後は一般の立ち入り禁止が解除され緑地化されることになる。(WWDXC TP 1405)
 ドイツのHansjoerg Biener博士が、Cyprus Mailの報道として伝えたところによると、解体撤去は地元Ayia Napa市の強い要請によるものである。同市によると送信所近くの電磁波の強度が環境基準の113倍に達しており、健康被害が懸念されるとしている。(WWDXC TP 1406) 990kHzのRadio Sawaは既に停止されましたが、1233kHzのRadio Monte Carlo Doualiyaも2020年12月末に送信停止になる模様です。原記事は https://www.media-radio.info/radiodiffusion/index.php?radiodiffusion=Chypre&id=11& cat_id=5を参照して下さい。

Cape Grecoの全景 計7基の中波アンテナマストがある (Cyprus Mail 11/12による)



◎IRRSは今後eQSLのみ制限付きで発行

 ロシアのAnatoly Klepov氏がイタリアIRRS(Italian Radio Relay Service)より受け取ったメールによると、同局は郵便による受信報告や手紙を受け取る私書箱を廃止し、住所も公開しない方針で、QSLカードの郵送は今後一切行わない。詳しい方針はhttps://nexus.org/privacy-policyに記載されている。財政上の制約で、印刷された QSLカード、ステッカー、ペナント、番組表、記念品の送付は今後行わない。受信報告や手紙はE-mailでreports @ nexus.orgに送付する。QSLは事前に予告されたQSL発行対象の特別な放送に対する受信報告にのみeQSLの形式で発行される。但し番組に対す る意見・要望は常に受けつける。(WWDXC TP 1405)

◎Radio Thailand URLを変更
 ドイツのHansjoerg Biener氏によると、Radio Thailandは海外放送用のwebサイトhttps://www.hsk9.orgを閉鎖した。海外放送にアクセスしたい場合はhttps: //nbt.prd.go.th/on-air-program/?station=2733にアクセスして「oversea」を選択する必要がある。なお海外放送のpodcastにもこのページからアクセスできる。(WWDXC TP 1405)  




◎Vatican Radioの博物館

 英国のMike Terry氏によると、バチカン博物館は誰でも知っているが、Vatican Radioに付属するもう一つの博物館が1929年以来存在していることは殆ど知られていない。この博物館は当時の法王ピオⅥ世のためにマルコーニ (Guglielmo Marconi)が創設したものである。放送開始当時の設備がそのまま残されているのが特徴である。詳しくは https://www.romereports.com/en/2019/10/31/beginnings-of-radio-preserved- in-vatican-radios-museum/を参照のこと。(WWDXC TP 1405) バチカン博物館の隣にあり、予約すれば見学できるとのこと。連絡先はvisitemuseorv @ vatiradio.va。 

Vatican Radio Museum (radiomuseum.orgより)



◎ロシア「ブザー放送」に新周波数!

 ロシアからの謎の「ブザー放送」UVB-76は従来から4625kHzUSBで放送されてきたが、11月16日に新周波数4810kHzUSBでも出ていることが発見された。確認されたのは22:45、23:15で、4625kHzUSBと同じ内容であった。4810kHzUSBが出ていない時間帯もあ る。(Bulgarian DX blog 11/16)

◎広西北部湾之声B19スケジュール
 昨年(2018年)11月13日より、広西人民広播電台、広西電視台、広西対外広播電台は合併して広西広播電視となったが、それ以来広西北部湾之声(Beibu Bay Radio)の短波放送の自主制作番組は大幅に削減されて、他局の中継と音楽が主の番組となっている。夕方のニュース番組がなくなり、またRadio Thailandからの提供番組もなくなった(そのためタイ語放送は放送時間が大幅縮小した)。なお短波放送が行われていない10:02-18:46の時間には自主制作番組はまだ残っている。
 2019年11月6日以降の広西北部湾之声のスケジュールは以下の通り。周波数は5050、9820kHz。カッコ内は主な番組。
 18:46-20:30 中国語(19:00 「文墨中国」、「美在広西」、19:30 衛星放送の「広西新聞」、20:00 CCTVの「新聞転播」)
 20:30-21:00 広東語・中国語(20:30 広東語:「華人世界」、「金曲」、中国語「東盟風情」)
    21:00-22:00  ベトナム語
 22:00-23:00 中国語
 23:00-24:00 ベトナム語(CRIベトナム語放送の中継)
 00:00-00:30 中国語
 00:30-01:00 タイ語
 08:00-10:02 中国語(08:00 CCTVの「朝文天下」、10:00 ベトナム語天気予報)
 インターネット放送はhttp://video.bbrtv.com/上で行われている。
 (Cahcn的自留地 11/6)
 
◎KBS国際放送中国語に中波1557kHz追加
 韓国KBS国際放送は中国語放送に11月11日より新しい中波の周波数1557kHzを追加する。放送時間は20:00-21:00。出力は250kWで台湾国際放送(RTI)の口湖送信所からの送信と推定されている。中国南部と香港をカバーする目的とされているが、口湖送信所の1557kHzはRTI 及びRFAの中国語放送に使用されており、実際には中国全土で受信可能である。そのため中国は遼寧、上海、福建、山東、広西など沿海の省や都市、河南、四 川、陝西省などの内陸の各中波放送で1557kHzの波を発射して受信できないようにしている。
 KBS国際放送の中国語放送は11月11日以降は以下のようになる。
    20:00-21:00 1557
    20:30-21:30 6095 9770
    22:00-23:00 1170 7275
    08:00-09:00 7215 9805
(Cahcn的自留地 11/6)

◎KNLS送信機1台のみで運用
 ドイツのHansjoerg Biene博士によると、アラスカKNLS局は11月18日以降送信機1台のみの運用となった模様である。 同日以降のスケジュールは以下の通り。出力は100kW。
 17:00-18:00 6075 270度 太平洋向英語
 18:00-19:00 6120 300度 ロシア東部向ロシア語
 19:00-20:00 9665 285度 中国東部向中国語
 20:00-21:00 6045 300度    ロシア東部向ロシア語
 21:00-22:00 9665 270度 太平洋向英語
 22:00-23:00 11785 300度 中国北部向中国語
 23:00-00:00 11670 270度 太平洋向英語
 00:00-01:00 11830 300度 中国北部向中国語
(WWDXC TP 1406)

◎イラン向Iran International TV出現 ~イランと電波戦争!
 フィンランドのMauno Ritola氏によると、Iran International TVが新たなイラン向短波・中波放送を開始した。スケジュールは以下の通り。送信所はYerevanと推測される。1395kHzでは 01:00-02:45にはVoice of Armeniaの放送が入る。
    13:00-21:00 11570
    21:00-13:00 6220
    00:00-01:00 02:45-12:00 1395
    英国のAlan Pennington氏によれば、Iran International TVは、英国のGlobal Media Circulating Ltdが免許を有するペルシャ語の衛星TV局であり、イラン向に放送している。英語のURLはhttps://iranintl.com/en。(WWDXC TP 1406)
   その後11月24日に6220kHzは6230kHzに、25日には更に6270kHzに変更された。11570kHzも11月25日に 11590kHz、26日には15260kHzへ変更された。送信所はYerevan、出力は100kW、100度である。なおキャリアしか出ないことや、逆にキャリアを抜いて出ていることもある。これに対してイランはIRIBのSirjan送信所の500kW送信機を使用して、同一周波数で放送または バブルジャミングをぶつけてきており、電波戦争の様相を呈している。(Bulgarian DX blog 11/25 11/26 11/27)



◎アイルランドRTE長波放送は2022年まで年継続

 英国のMike Terry氏によると、アイルランドRTEは英国在住アイルランド人向に放送されていたデジタルラジオ放送を次々と停止している。その代替として、年間25万ポンドを投じて2022年迄は252kHzで行われている長波放送を維持する。(WWDXC TP 1406)
 
◎NEXUS IRRSからのB19放送
 イタリアのNEXUS IRRSがHFCCに登録したB19スケジュールでは以下の放送局が短波放送を行う。送信はすべてルーマニアのTiganesti送信所より、100kW、300度(欧州向)である。   
 European Gospel Radio (https://www.egradio.org/)
    日~金曜 04:00-05:00 7290 英語
    日曜 19:30-22:00 9510 英語
 Radio City
    第一・二・三金曜日の次の土曜日 04:00-05:00 7290 ドイツ語
    第一・二・三土曜日 14:00-19:00 9510 ドイツ語
 Radio Rasant (https://realschule-sundern.de/unterricht-und-angebote/ags/radio-rasant/)
    第四金曜日の次の土曜日 04:00-05:00 7290 ドイツ語
    第四土曜日 14:00-19:00 9510
     IRRS独自の番組はSaftica送信所より9510kHz(100kW)で行われる。
(WWDXC TP 1406) IRRSがHP上で発表しているB19スケジュールとは若干異なっています。
 
◎BBC Monitoringの雑誌公開
 BDXCによれば、BBC Monitoringは現在BBC World Service Groupの一員で、世界のTV、ラジオ、出版、インターネット、通信社の流す情報を色々な手段で収集分析している。その結果を一般向にまとめた雑誌「BBC Monitoring」がインターネット上で自由に閲覧可能となった。https://issuu.com/bbcmonitoringより、No.4以降最新号のNo19までが閲覧、ダウンロード可能である。(WWDXC TP 1406)

2019年秋発行のNo.19 32ページ



◎Radio TiranaのWRMI短波送信夏時間終了を忘れる

 Radio Tirana Internationalの英語放送はB19となりDST(夏時間)が終了したため、1時間遅い02:00-02:30に変更となったが、WRMIの短 波中継とRadio360.euは、これを修正するのを忘れてライブストリームを従来の01:00-01:30に録音して別の時刻に放送した。その結果英 語放送の筈が毎日同じアルバニア音楽が流れる事態となった。これは01:00-01:30が90分のアルバニア語番組の最終30分の部分に当たっており、 ここではいつも同じ音楽が流されているからである。B19のRadio Tirana Internationalの公式スケジュールはhttp://ab27.bplaced.net/tirana.pdfを参照のこと。(WWDXC TP 1406)   ライブストリームはhttp://rti.rtsh.al/。

◎Tony Alamo Foundationの短波放送
 故Tony Alamo氏の説教を放送するTony Alamo Foundationの短波放送は次のように行われている。放送は英語。
 月曜 01:00-02:00 6120 Nauen 125kW 128度 中東向
 月曜    01:30-02:30 5945 Tashkent 100kW 90度 中央アジア向
(Bulgaria DX blog 11/25)

◎Radio Nacional Arcángel San Gabrielが40周年記念放送実施 ~日本語も!
 スペインのManuel Mendez氏によると、南極のアルゼンチンEsperanza基地から放送しているRadio Nacional Arcángel San Gabrielは去る10月20日の22:10-23:30に15476kHzで40周年記念送信を行った。スケジュールは22:10 英語、22:20 フランス語、22:30 中国語、22:40 イタリア語、22:50 日本語、23:00 ドイツ語、23:10 スペイン語であった。番組はRAEが制作した。世界の一部の地域で受信できた。(DXLD 1943)

◎Supreme Master TV
 台湾のSupreme Master Ching Hai Internationalが運営するSupreme Master TVのWRMI短波中継B19スケジュールは以下の通りである。番組は英語。
 06:00-14:00 6060 Okeechobee 100kW 160度 ラテンアメリカ向
(Bulgarian DX blog 10/18)

◎TWR-Bonaire関連記事 
 TWR-Bonaire(http://www.twrbonaire.com/)についての記事は以下の箇所で参照することができる。
 WRTH掲載の記事 http://www.twrbonaire.com/news/view/450/2019/01-02/twr- bonaire-radio-station-got-featured-in-world-radio-tv-handbook-2019
 送信塔の塗装について   http://www.twrbonaire.com/news/view/468/2019/07-25/working-four-hundred-feet-up-in-the-air
 送信塔について   http://bradtwr.blogspot.com/2018/05/radio-world-article-about-twr-bonaire.html
 送信機について   http://bradtwr.blogspot.com/2019/01/bonaire-transmitter-pictures.html
(DXLD 1943)

◎Shortwave RadioのURL復活   2版追加
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、同国Shortwave Radioのwebサイト(https://shortwaveradio.de/ )は8月以降ダウンしていたが、10月初めに復活した。同局によればB19スケジュールでは10月26日にSkyline Radio Germanyを中継するなど番組編成を刷新している。番組は英語。送信所はWinsen、出力1kW。(DXLD 1943)
 同局の12月1日からのスケジュールは以下の通りである。
 18:00-03:00  3975
    06:00-09:00  3975
    18:00-24:00  6160
(Shortwave Reception Report from Sofia 12/4)

◎ノルウェイNRK受信料を廃止
 英国のMike Terry氏によると、ノルウェイの公共放送NRK(Norsk Rikskringkasting、ノルウェイ放送協会)は長年受信料による収入で運営されてきたが、2020年より受信料を廃止し、国家予算からの支出で運営されることになった。計画では2020年には57億クローネを(約680億円)を運営費として支出する。放送の独立性は維持される。受信料廃止の理由は、各家庭が収入の多少に関わらず同一の受信料を納付するのは公平性を著しく損なうことになり、収入の多少によって税率や税額が異なる税金で充当した方が合理的かつ永続性が補償されるというものである。ノルウェイでは若年層を中心にスマホによる娯楽や情報聴取が主流となっている。TVやラジオの放送を聴く人が激減し、TV受像器等は殆ど売れない状況となっている。(DXLD 1943) 公共放送はやがてこのような形で維持されて行くのでしょうか?

◎英国talkSPORTがAM放送削減に
 英国のAlan Pennington氏によると、同国のtalkSPORTは、ネットワークの中でAM放送の占める割合を2.4%まで削減する方針である。アナログAM放 送を聞くリスナーの数が予想以上に減少しており、AM放送に未来はないと結論したための措置である。送信停止が予定されているのはRosemarkie (Inverness)、Redruth (Cornwall)、Redmoss (Aberdeen)、Londonderry、Occombe (Devon)、Plummers Barracks (Plymouth)、Pearce’s Hill (Devon)の7送信所である。英国の通信当局はAM放送の廃止申請を認める傾向にあり、2018年にはNorthsound 2のAM放送廃止を認めた。(DXLD 1943)

◎スマホ用短波放送スケジュールアプリ
 英国のAlan Pennington氏によると、Andoroidスマホ用アプリ「Shortwave Radio Schedule」がGoogle Playから入手可能となった。このアプリは時間、言語、対象地域を入力すると該当する短波放送のスケジュールを表示するなどの使い方ができ、現在送信されている特定の局を指定することもできる。また受信ログを記録する機能もある。(DXLD 1943) 




◎中国全国の地上波デジタル局リスト発表

 中国の国家広播電視総局は2019年11月現在の地上波デジタル局(2Kハイビジョンまたは4Kハイビジョンを放送)のリストを公開した。 http://www.nrta.gov.cn/art/2019/11/21/art_69_48816.htmlよりExcel形式のものがダウンロードできる。但しこのリストには衛星放送、国家広播電視総局の管理下にない香港・マカオなどの地域の局、地方の私設局、移動TV局、ケーブルTV局、国際TV局、各地の教育TV局が独自に設置した局は記載されていない。内モンゴル自治区の阿拉善盟(アルシャン)広播電視台も掲載されていない。 (Cahcn的自留地 11/21)
 
◎CFVP 6030kHzが銅線泥棒で停波
 カナダのTony Magon氏によると、同国CalgaryのCFVP 6030kHzが停波している。同時放送の中波CKMX 1060kHzは出ている。局のオーナーであるHarold Sellers氏に連絡を取ったところ、短波送信所に銅線泥棒が入って送信施設が破壊されたためと判明した。送信機の修理とアースのやり直しが必要とのことで、12月初めには復旧予定としている。(WWDXC TP 1407)

◎Radio Berlin Internationalのアフリカ戦略のドキュメンタリー
 カナダのRichard Langley氏によると、冷戦中の旧東ドイツが短波放送Radio Berlin International(RBI)を利用していかにアフリカ向の共産主義プロパガンダを展開して行ったかに関するドキュメント番組「Comrade Africa」(アフリカの共産主義同志)がBBCで放送された。https://www.bbc.co.uk/programmes/w3ct036t で聴取できる。RBIは現在のNauen短波送信所からプロパガンダ放送を行っていた。番組の録音アーカイブは国家が消滅したためあまり残っていないが、 https://shortwavearchive.com/archive/radio-berlin-international-final-episode-october-2-1990に1990年10月2日09:45に9730kHzで行われた最終期の録音が残されている。(WWDXC TP 1407)

◎2020年VOAカレンダー ダウンロード可能に
 ドイツのRudolf Sonntag氏によると、2020年のVOAカレンダーがpdf形式でダウンロード可能である。https://www.insidevoa.com/。 (WWDXC TP 1407) 2020年カレンダーの主題は「US Historic Park」。

2020年VOAカレンダー



◎RFA次期会長にBay Fang氏

 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、Radio Free Asiaは2005年から会長を務めたLibby Liu氏の後任にBay Fang氏を選任し、11月20日より正式就任した。Fang氏はハーバード大学を卒業後、ジャーナリスト、国務次官補代理を経て2015年にRFAの東アジア向けManaging Directorになり、2016年からはExcutive Editorを務めていた。(WWDXC TP 1407) 2代続けて中国系の女性会長です。

Bay Fang新会長 (USAGM 11/21)



◎WBCQ中継WLCの最新スケジュール

 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、WBCQの中継のWorld Last Chance(WLC)の11月28日からのスケジュールは以下の通りである。周波数はすべて9330kHz、送信所はMonticello。
 08:00-09:57 500kW 125度   ブラジル向ポルトガル語
    10:00-11:57 250kW 245度   北米東岸向英語
    12:00-14:57 250kW 270度   北米中部向英語
    15:00-17:57 250kW 280度   北米西岸向英語
    18:00-18:57 500kW 76度 欧州向ポルトガル語
    19:00-19:57 500kW 76度 欧州向スペイン語
 20:00-21:57 500kW 180度 南米北部向スペイン語
 22:00-22:57 500kW 220度 中米向スペイン語
 23:00-00:57 250kW 300度  カナダ西岸向英語
 01:00-02:57 500kW 57度 英国向英語
 03:00-03:57 500kW 54度 ドイツ向ドイツ語
 04:00-06:57 500kW 70度 アフリカ北西部向アラビア語
(WWDXC TP 1407)


出典の略称

 DXLD: DX Listening Digest
    WORIG : World of Radio io group
    SRSB: Shortwave Reception from Sofia Bulgaria
    WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews
 HCDX: Hard-Core-DX
 JSWC: Japan Shortwave Club
 NDXC: Nagoya DXers' Circle
 WRTH: World Radio TV Handbook


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