月刊短波2020年1月号(第4版)
編集 赤林隆仁   時間 JST

謹賀新年

◎Voice of Indonesia 4750kHzも使用 4版新規
 
スリランカのVictor Goonetilleke氏がWRTHFacebook(https://www.facebook.com/groups/wrthgroup/)に1月2日投稿した情報によると、Voice of Indonesia4750kHzを使用している。3325kHzRRI Palangkaraya中継とパラレルで聞こえている。BandungJakartaSDRサーバ経由で良好に聞くことができるが、日本では同波のCNRBangladesh Betarの混信が激しく受信が難しい。しかし、13日のBangladesh Betarが停波している時間帯である01:35にアラビア語放送が聞こえた。変調が浅く非常に聞きづらいため、USBモードで受信したが、ネットのスリーミング放送とパラであったことから確認できた。01:45から再びBangladesh Betarが開始したため混信が厳しくなり聞こえなくなった。日本で受信するためにはBangladeshが出ていない時間帯を狙うことが必要と思われる。リモートSDRでモニターしているが、114日現在放送の周波数アナウンスは3325kHzのみで4750kHzはアナウンスされていない。4750kHzは、RRI-Makassarの常用周波数であることから、MakassarBonto Sunggu送信所からの中継であると思われる。JakartaCimanggis送信所が閉鎖されて以降、RRI-Palangkarayaに続き地方のRRI局の短波送信機を活用して海外向け放送を継続しようとしているが受信状態の改善には結びついていないようである。(奈良県 山田寿一氏)

◎リモートKiwi SDRはハムだけに利用限定 3版新規
 
英国のDavid Kernick氏によると、Kiwi SDRによるリモート受信サービスSDR.HUは、現在ログインしなければ使用できない。ログインの資格取得は無料だが、ハムのライセンスを持っていることが必要で、氏名の他コールサインの入力を要求される。(WORIG 1/7) ニュージーランドのChris Mackerell氏によると、オーストラリアのハムがこのサイトを中継しており当面はここにアクセスすればアマチュア無線家が設置したKiwi SDRを使用することはできる。https://ve3sun.com/KiwiSDR/ (WORIG 1/9)

こんなログインメッセージが標示されるようになった

 
◎Texas Radio Shortwaveが特別短波放送  
3版新規
 米国の海賊局Texas Radio Shortwaveが来る1月18日~20日にドイツのChannel 292から合法的に短波放送を実施する。スケジュールは以下の通り。
 18:00-19:00 6070 Rohrbach送信所 10kW 無指向性  欧州中部向英語
(SRSB 1/6-7) 同局のfacebookはhttps://www.facebook.com/texasradiosw/。

◎KTWRフレンドシップラジオ日本語放送が1月以降も放送継続 2版新規
 2019年12月29日で放送を終了することを宣言していたKTWRフレンドシップラジオの日本 語放送が1月5日(日)の21:15-21:44に従来通りの7500kHzで放送を行った。当面放送が継続されることになったようで、日本のBCLへのうれしいお年玉であると言える。(埼玉県 林義晃氏)番組制作を行っているビー・ジャパンは1月4日付で、①1月5日の業務開始以降順次短波業務を再開する、②諸経費負担等についてTWRとの協議を継続することをHP上で発表しました。経費と番組無断使用問題でKTWR局との間で齟齬が生じていたようで す。

◎台湾国際放送日本語放送再強化
 
RTI台湾国際放送日本語課が12月27日発表したところによると、同局の日本語放送は2020年1月6日より、夕方の放送(17:00-18:00)が増設され、また夜の放送(20:00-21:00の周波数も変更される。 新スケジュールは次の通り。冬場の受信状態改善が目的である。受信報告を歓迎する。原記事はhttps://jp.rti.org.tw/news /view/id/92123。
 17:00-18:00 9705
 20:00-21:00   9740
 (9735より変更)
(JSWC 大武逞伯氏)

◎バヌアツ短波放送復活
 
英国のAlan Pennington氏によれば、バヌアツのVBTCは12月初旬に短波放送の復活を公表したが、12月23日にスケジュールを一部修正した。同局がfacebook上に発表した新スケジュールは以下の通りである。
   03:30-07:00 3945
   07:00-09:30 5040
   09:30-15:30 7260
   15:30-20:00 5040
  (WWDXC TP 1410)  送信所はPort Vila、出力は2.5kW、無指向性送信とのこと。言語は英語及びBislama語。最初の発表は12月2日で、周波数は2485、3945、 5055、7260、1125kHz、18日から正式放送開始とされていました。当初伝えられたスケジュールでは15:00-18:00が3945kHz とされていましたが、12月中旬以降は18:00時以前から5040kHzで聞こえていました。結局正式スケジュールでは日本の夕方に当たる時刻は 5040kHzとなったようです。


◎Voice of NigeriaのAbuja送信所
 ドイツのHarald Kuhl氏がスイスAmpegon Antenna Systemsの技術者から受け取ったメールによると、同技術者はVoice of NigeriaのAbuja送信所に駐在していたことがあり、その時に同送信所の設備を使ってアマチュア無線の運用を行った。同送信所の放送用アンテナを使用すると欧州、北米、南米向けの送信ゲインは20dBほど向上した。また垂直ダイポールを使用するとロングパスでアジア方面とも交信できた。残念ながら大型回転アンテナの運用はその時点ではできなかった。この運用はVoice of Nigeriaのスタッフの協力で実現した。同送信所からは15:00-20:00に7255kHzでアフリカ西部・南米向、00:00-06:00に 11770kHzでアフリカ西部・北米向、15120kHzDRMで欧州向が送信されている。また送信所では受信報告を受付ける。宛先は; Head of Engineering Engr. Jerimoth Canice, Voice of Nigeria Headquarter, Oda Cres, Wuse 2, Abuja , Nigeria、E-mailはjerrycanice @ yahoo.com。同技術者の原ページはhttps://dx-world.net/5n7q-nigeria。(WWDXC TP 1408) 7255kHzは日本でも夕方に受信可能です。

◎Radio CityがChannel 292から放送

 Radio Cityは従来Hamburger Lokal Radioから毎月第4土曜日に送信していた「The Station of the Cars」を12月からChannel 292からの送信に切替えた。12月中は毎週土曜日に放送し、1月からは毎月第4土曜日の放送となる。スケジュールは20:00-21:00 6070kHz(Rohrbach、10kW、無指向性)で、ドイツ語放送である。(SRSB 12/7)

◎Radio Onda ASBL 5940kHzを登録 4版追加
 ブラジルのRadio Onda ASBLは6060kHzをHFCCに登録していたが放送は出ていなかった。同局は12月6日、HFCCに周波数変更を届け出た.新しい届け出スケジュールは以下の通り。但しこの放送も現実には出ていない。
 09:00-02:00  5940kHz(オランダMargraten送信所、1kW、無指向性)欧州西部向ポルトガル語。(SRSB 12/7)  同局のHP https://ondaasbl.wixsite.com/english/shortwave によると1月初めより5940kHzで放送を開始したとのことです。

◎HCJB 6050kHzはFM中継のみに ~インターネット回線途絶
 QuitoのHCJBからのメールによると、現地時間の12月7日にPichincha送信所へのインターネット回線が途絶した。6050kHzの送信用のコンテンツはすべてインターネット回線経由となっていた。現在同送信所で受信できるのはStudio Transmitter Linkによって送られているFM放送「Radio HCJB」のみであるため、14:30から開始する6050kHzの番組は現在Radio HCJBの番組(スペイン語)となっている。(WWDXC TP 1408)

◎Global Radio Guide 2019-2020冬版発行
 Gayle Van Horn氏が毎年2回発行している「Global Radio Guide」の2019-2020冬版が発行された。今回の特集は「The Battle of the Airwaves in Cuba」、B19の英語放送スケジュールを中心にDRMやradiogramもカバーしている。Teak Publishing社刊で、AmazonのKindle版として提供される。価格は$8.80。(WWDXC TP 1408) 




◎Radio Free Asia「子年」QSL発行

 Radio Free Asia(RFA)は子年(Year of Rat)のQSLカードを発行する。旧暦では新しい子年は2020年1月25日~2021年2月11日である。ネズミは十二支の最初の動物で、子年生まれの人は野心的で注意深く勤勉で社交的であると言われている。また本能に従って集中的に動くのでビジネスに向いているともされる。子年QSLカードはRFA として72回目のQSLカードである。発行は2020年1月~4月の受信報告に対して行われる。受信報告はhttp://techweb.rfa.org上から送るかE-mailでqsl @ rfa.org、郵送ではReception Reports, Radio Free Asia, 2025 M. Street NW, Suite 300, Washington DC 20036, USAへ。(RFA Andrew "A.J" Janitschek氏)英語では子年のネズミはratのようです。ratは野ネズミのような大きなネズミ、mouseはハツカネズミのような小さなネズミを示すとのことです。

Year of RatのQSL


◎Klingenfuss2020年版出版物出揃う
 ドイツのKlingenfuss Publicationsより12月6日以下の2020年版出版物が発行された。短波放送局及びユーティリティー局は2019年11月15日現在の情報が記載されている。
 2020 Super Frequency List on CD: 世界の短波放送局4,478波(DRM62波を含む)、ユーティリティー局9,067波、ユーティリティー局の旧使用波28,333波を収録したデーターベースCD、付録として930語の略語辞書、920のデジタルスクリーン画面ショット、英語・ドイツ語のWindows検索ソフトが付属。価格送料共€30。
 2020 Shortwave Frequency Guide: 世界の短波放送局4,478波について、周波数別リスト、国別局別リスト、DRM放送スケジュール表、加えてユーティリティー局9,067波の周波数リストと略語表を掲載。A4版350ページ。価格送料共€40。
 2020 Frequency Database for the PERSEUS Software-Defined Receiver: Perseus受信機用のユーザー定義リスト。放送局・ユーティリティー局13,545波(短波放送局4,478波+ユーティリティー局9,072波)分を掲載。CDにて提供。ユーティリティー局のコールサインも表示される。価格送料共€50。
 1997-2020 Digital Data Decoder Screenshots on USB Stick: 1967年~2019年に収集された18,200のデジタル画面スクリーンショット(fax画面を含む)を収録したUSBメモリ。価格送料共€210。価格€210。
 Supplement January 2020 to the 2019/2020 Guide to Utility Radio Stations: 2019年末に発行された「2019/2020 Guide to Utility Radio Stations」(価格送料共€50)の追補版で、新たにユーティリティー局700波以上の追加情報を掲載。A4版23ページ。pdf形式。下記のHPから無料でダウンロードが可能。
  組み合わせて購入すると割引が行われる。価格の詳細やサンプルはhttp://www.klingenfuss.orgを参照のこと。注文は同webサイトから注文用紙をダウンロードしKlingenfuss Publications, Klingenfuss Radio Monitoring, Hagenloher Str. 14, 72070 Tuebingen, Germanyに送付するか+49 7071 600849へFAXで送付する。クレジットカード使用可。問合せはinfo @ klingenfuss.orgへ。(Klingenfuss Publications)

◎DXLD yahoogroupが「WOR IO GROUP」に移転 ~DXLDの発行は中止も?
 米国のGlenn Hauser氏によると、同氏が主催するDXLD yahoogroupはYahooの政策変更のため1月には削除されるため、過去の書き込みも含めてすべてhttps://groups.io/g/WORに移転する。なおこのサイトでは既に「DXLD」というグループ名が使用されているため名称は「WOR IO GROUP」となる。今後はこのグループに書き込みが可能となる。利用するにはID、パスワードを新たに設定する必要がある。なお情報量の増大で「DX Listening Digest」の発行や(Glenn Hauser氏への)E-mailでの情報受付を今後行わないことを検討している。(DXLD 1944) DX Listening Digestは10月末の1944で発行が止まっています。

◎Radio Cook Islandsの630kHz復活続報
 ニュージーランドのDan Goldfarb氏が得たクック諸島のハムからの情報では、2019年10月18日より復活したRadio Cook Islandsの630kHzの送信機は、予備用に準備してあったNautel社製1kW送信機で、送信アンテナはMarconi社製T型アンテナが使用 されている。なお送信機はフルパワーでは運用されていない(500W位と思われる)模様である。送信機とアンテナのフィーダーは25mのマストで中継されている。(DXLD 1944)

◎OCB  Radio Martíは一部TV Martíと同時放送に
 米国のGlenn Hauser氏によると、OCB Radio MartiはTV Martíの音声部分の中継を一部の放送で実施している。B19スケジュールでは火-土曜の08:00-13:00に6125kHz(Greenville 送信所、250kW、174度)で行われる。
(DXLD 1944)

◎Radio Luxembourgの歴史
 Richard Gedve氏によると、RTL GroupはRadio Luxembourgの歴史を記述した「Always Close to the Audience」(124ページ)を無料で公開している。http://www.rtlgroup.com /alwaysclosetotheaudience/history.htmlからpdf形式でダウンロードできる。(DXLD 1944)


◎2019 IRCA CONVENTION報告
 IRCA DX Monitor 11/2号上でのBruce Portzer氏の報告によると、2019 IRCA CONVENTIONは2019年9月6日・7日に米国ワシントン州TukwilaのMarriott Courtyardにて開催された。参加者は27名で、遠くはペンシルバニア、フロリダ、メリーランドから、日本からはTDXC(戸塚DXers Circle)の中川弘夫氏、宮内聰氏が参加した。非公式会合は9月5日の午後から始まり、航空博物館(Museum of Flight)を訪れたり、ロビーでDXingの話題に興じたりした。6日から始まった公式会合ではまずKTTH局のJason Antebi氏の案内でKIRO局、KTTH局、KNHC局を訪問し技術者や経営者と歓談した。KNHC局(FM)はNathan Hale高校にあるSeattle School Districtが運営する学校コミュニティー局である。その後ホテルに戻り、夕食後技術討論第1ラウンドを行った。まず放送技術顧問として有名な Ben Dawson氏により、同氏が建設に関わったタイ(1575kHz)、アフガニスタン、アルメニア、キプロスの送信所におけるアンテナシステムの講演があり、その後Nick Hall-Patch氏による「極地をまたぐDXingの年変化」、中川・宮内両氏による「日本におけるDXing」、Tom Rothlisberger氏による「Rockworks' Greatest hits」の発表が行われた。翌日7日午前には技術討論第2ラウンドに入り、Gary DeBock氏による「革新的なフェライトバーアンテナ」、Bill Whitacre氏・Nick Hall-Patch氏による複数アンテナの位相合わせに関する講演が行われた。同日午後にはNick Hall-Patch、Guy Atkins、Gary DeBock氏によるアンテナ、アンテナの位相合わせの実演が行われた。夕刻にはClaim Jumperレストランで晩餐会が開催された。また相互オークションでラジオ受信機、ラジオに関する本、コーヒーカップ、試験機器などが交換された。 8日朝には大部分のメンバーが帰路についたが、残った一部メンバーはGraylandに向い3日間にわたるDXingの実践を行った。その結果アジアやオ セアニアの中波局に関して成果をあげた。(DXLD 1944) 2020年にはカリフォルニア州Anaheimでの開催が決まっています。

Gary DeBock氏らによるInnovative Ferrite Antennaの講演風景(https://www.youtube.com/watch?v=MJYhFLa9pk8より)


◎旧ソ連リモコン型ラジオの記事
 ロシアのAndrey Molokov氏によると、旧ソ連で1957年に開催された「世界若者の祭典」を記念して、同国で初めて製作された真空管式のリモコンラジオ受信機 「
ФЕСТИВАЛЬ」に関する記事が https://zen.yandex.ru /medi/id/5c43064986e43c00ad249399/radiopriemniki-sssr-revoliucionnyi-festival-s-pultom-du-5cc6f730a8ac8300b34912ffに掲載されている。(DXLD 1944)

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◎Pacific Asian Log最新号発行
 Bruce Portzer氏によると、Pacific Asia Logの最新号(2019年12月版)が発行された。pdf版はhttp://www.radioheritage.net/よりダウンロードできる。東 南アジア、東アジア、太平洋地域50カ国の中波局5000局の情報(周波数、コールサイン、所在地、出力、ネットワーク、 スケジュール、番組形式、言語など)をとりまとめたもので、A4版273ページである。今回より国別ページと周波数別ページが掲載されており、国別ページではより詳しい情報が得られるようになっている。(WORIG 12/6)




◎ブーゲンビル島独立か?
 オーストラリアのBrian Powell氏によると、11月23日にパプアニューギニアのブーゲンビル自治州で、独立の可否を問う住民投票が実施された。結果は独立賛成が圧倒的多数 であった。住民投票の結果には法的拘束力はないが、今後パプアニューギニア中央政府との間で協議が進められることになる。もし独立が認められれば新たなラジオカントリー誕生となる。(WORIG 12/10)


◎2019年DAB市場の動き

 英国のMike Terry氏によると、World DAB Reportは2019年のDAB市場について次のように報じた。英国ではDAB受信機の累積販売台数が4000万台となり、DAB受信機を有している家 庭の率は65%に達した。ドイツでは累積販売台数が1400万台となり、23%の家庭がDAB受信機を所有している。スイスではデジタルプラッ トホームでのラジオ受信率が65%となり、DAB+は35%となった。同国は2024年末より早い時期にすべてのラジオ放送のデジタル化を完了するとして いる。イタリア、フランス、オランダ、ベルギーもDABに関して前向きの反応を見せている。オートラリアでは販売された新車の73%にDAB+の受信設備 が搭載された、2018年では60%であった。同国のラジオメーカーもDAB+の販売キャンペーンを大規模に推進している。元記事は https://mailchi.mp/2e0e32ef155a/dab-digital-radio-sales-reach-82-million-worldwideを参照のこと。(WORIG 12/17)

◎オーストラリアABCがRadio Australiaに関する記事を掲載
Radio Australiaに関する記事「Australia Calling: A look at 80 years of Radio Australia and ABC international broadcasting」(ラジオ・オーストラリアの80年)がオーストラリアABCのwebサイトにニュースとして2019年12月16日に掲載された。https://www.abc.net.au/news/2019-12-16/abc-celebrating-80-years-of-international-broadcasting/11783252。執筆者はMichael Vincent氏とMichael Walsh氏。(WORIG 12/16) 中国語版、インドネシア語版もあります。現在のABCはRadio Australiaを否定する立場ですが、どちらかと言えば肯定的な立場で書かれているようです。

◎サイクル25に関するNOAA/NASAの発表
 英国のRSGBによると、米国NOAA/NASAは来るべき「サイクル25」について次のように発表した。太陽黒点数最小期は12月現在も続いており、2020年4月±6カ月の時期まで続くと考えられる。来るべきサイクル25の規模はサイクル24と同程度で、2025年7月±8カ月の時期に太陽活動が最大となり、その時の相対太陽黒点数は115と推測される、これはサイクル24の実績(2014年8月に82となった)とほぼ同等である。2020年4月にサイクル25が始まる場合、サイクル24は11.4年続いたことになり、これは過去7位の長さとなる。なお他で言われていた「太陽黒点数最小期」(Maundar-type minimum)についての言及はなかった。(WORIG 12/13)

◎サイクル25が始まった!
 英国のMike Terry氏によれば、米国NASAのSolar Dynamics Observatoryは12月24日に2個の新たな太陽黒点を観測した。これはサイクル25の始まりと解釈できる。詳細は https://spaceweatherarchive.com/2019/12/25/reversed-polarity-sunspots-appear-on-the-sun/を参照のこと。言われている太陽黒点極小期の始まりかどうかは見えていない。順調に推移すれば2025年7月頃にピークとなる。
(WORIG 12/27)

◎「2019年アルバニア地震」の影響でCRI中継停波か?
 米国のGlenn Hauser氏によれば11月26日にアルバニアで発生した大地震の影響か、Cerrik送信所で中継されているCRIの放送が出ていない。この件について、Radio Tiranaの旧聴取者係(2018年に退職した)Drita Cicoさんに連絡をとり、TiranaにあるCRI支局に電話してもらったところ「技術的な問題で停波中」とだけ返答があり、地震の影響や回復時期についての回答は得られなかった。(WWDXC TP 1409)  「2019年アルバニア地震」は2019年11月26日にアルバニア中部で起きたマグニチュード6.4の大地震で51名の死者が出ました。日本ではあまり報道されていないようです。

◎CHUの7850kHz復活
 カナダのRichard Langley氏によると、同国の時報局CHUの7850kHzは送信機の不具合で停波中であったが、12月17日より復活した。同局を管理するNRCの発表では、予備送信機を修理して送信を再開したが出力は1kWである。本来の公称出力は10kWで、停波する直前には5kWに減力していた。(WWDXC TP 1409)

◎Denge Welat最新スケジュール
 クルド秘密局Denge Welatの最新スケジュールは以下の通り。西アジア向クルド語。     12:30-14:59 7360 Issoudun 250kW 90度     15:00-17:00 11530 Grigoriopol 300kW 130度     17:00-21:00 13730 Grigoriopol 300kW 130度     21:00-24:00 11530 Grigoriopol 300kW 130度     00:00-01:59 11530 Issoudun 250kW 90度     01:00-04:59 9525 Issoudun 250kW 90度     05:00-07:00 9525 Grigoriopol 300kW 116度 (SRSB 12/19-21)  
   
◎旧「太平洋放送局」の非公式web
 ロシアのAndrey Molokov氏によると、Vladivostokから1963-2001年及び2005-2008年に中波810kHz、短波12065、17590、9765、5960、7330kHzなど、FM66.0MHzで太平洋及びインド様を航行する旧ソ連やロシアの船舶向に行われていた「太平洋放送」(Радиостанция  «ТИХИЙ ОКЕАН» )についての資料をまとめた非公式URL http://oceandx.narod.ru/が開設されている。(DXLD 1944)

◎Adventist World RadioのQSLはタイから
 インドのJose Jacob氏がAWR Wavescanの発表として伝えたところによると、Adventist World Radioの受信報告先(QSLアドレス)が、米国Silver Springのアドレスから、Box 234 Prakanong, Bangkok, Thailand 10110に変更された。E-mailの場合はqsl @ awr.orgである。(WORIG 12/22)

◎Amhara State RadioからeQSL
 カナダのEdward Kusalik氏によると、エチオピアのAmhara State Radio(6090kHz)はE-mailによる受信報告後4時間でeQSLを送ってきた。宛先はAmhara Mass MediaのManagerであるDereje Mogas Tdesse氏(deremo03 @ gmail.com)である。(WWDXC TP 1410)

◎HCJB「BCL新春対談」を放送
 HCJB日本語放送は去る12月7日の「BCLの日」放送(JSWC尾原栄氏による「令和BCLマニュアル」編集者の電波新聞社大橋太郎氏、太田孝哉氏 へのインタビュー)に続き、1月4日(土)に「BCL新春対談」(JSWC大武逞伯氏と赤林隆仁氏の対談)を放送する。番組では最近のBCL界の傾向について展望する。JSWC(日本短波クラブ)ではこの番組の受信報告に対してクラブQSL(2020年の子年デザイン)を発行する。eQSL希望の場合は jswcqsl @ live.jp、紙のQSL送付希望の場合は〒248-8691 鎌倉郵便局私書箱44号JSWC QSL係宛にSASE(84円の返信切手を貼った住所記入済の封筒)と経費分として84円切手1枚を同封して送付する。 (JSWC 大武逞伯氏) 07:30-08:00 15410 20:00-20:30 11905kHz。



出典の略称    DXLD: DX Listening Digest     WORIG : World of Radio io group     SRSB: Shortwave Reception from Sofia Bulgaria     WWDXC TP: World Wide DX Club Topnews  HCDX: Hard-Core-DX  JSWC: Japan Shortwave Club  NDXC: Nagoya DXers' Circle  WRTH: World Radio TV Handbook

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