月刊短波2020年5月号(第4版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎Skyline Radio Germanyが5/30~31に放送 4版新規
 
ドイツのロックンロール局Skyline Radio GermanyのDJ Jan Hendrik氏によると、同局は来る5/30の23:00-5/31の05:00にドイツShortwaveradioのWinsen送信所より3975、6160kHzで第5回目の短波放送を実施する。前回2019年12月に短波放送を行った時には40通の受信報告を受け取ったが、今回もそれ以上を期待している。受信報告には2020年版のeQSLが発行される。宛先はP.O.Box 2702, 6049 ZG Herten, The NetherlandsまたはE-mailでskylineradiogermany @ web.deへ。(WORIG 5/22)

◎TV-FM 受信ガイド 2020 PDF版 配布 4版新規
 
VHF-DX専門のサークルJVUDXCでは、毎年、前年の受信結果をまとめた「TV-FM 受信ガイド」シリーズを発行している。諸事情により冊子での発行は2011年で停止しており、2012年以降はPDF版で発行している。同誌は一般へのVHF-DXの普及を目的に、JVUDXC会員以外にも無償で配布している。入手を希望する場合は下記のストレージサービスのサイトからダウンロードする。ダウンロードにはパスワードがあるので、当サークルの略称6文字を小文字で入力する。
https://firestorage.jp/download/4d35b8388b52396a18b0da68afe5e81d9a67d6d2。(Japan V・UHF DXers Circle 〔JVUDXC〕事務局)

◎All India Radio海外放送の一部を再開 3版新規

 インドのJose Jacob氏によると、新型コロナウイルスの影響で海外放送を停止していたAll India Radioが5月8日より一部を再開した。同日再開されたのは以下の放送である。タミル語とベンガル語の放送も近日中に再開予定である。送信所名は B:Bengaluru Ki: Kingsway  D:Delhi。
 10:00-11:00 シンド語 7380(B)
    16:00-17:00 ネパール語 9950(Ki) 11620(Ki)
 17:30-20:30 ウルドゥー語 9950(Ki)
 20:45-22:15中国語 17510(B)
    21:15-22:30 チベット語 9575 (B)
 22:15-23:15 ダリ語 11560(B)
 23:15-24:30 パシュトー語 11560(B)
 00:00-01:00 バローチー語 9620(D)
(WORIG 5/9)  5/17で緊急事態が終了しますので、正常に戻ることが期待されます。

◎WRTH2020のA20 schedules update発表 3版新規
 
スペインのManuel Mendez氏によると、WRTH2020のA20 schedule updateが発行された。http://www.wrth.comからpdf形式でダウンロード可能である。直接にはhttp://www.wrth.com/_shop/wp-content/uploads/WRTH2020IntRadioSuppl2_A20Schedules.pdf。(WORIG 5/9) 65ページあります。

◎ Pilipinas短波送信再開 2版新規
 
インドのJose Jacob氏によると、新型コロナウイルスのために短波送信を停止していたフィリピンのRadyo Pilipinasは5月1日より送信を再開した。A20スケジュールは以下の通り。送信所はTinang、出力250kW。
 11:00-12:30 12010(283度) 15640(270度) 17820(315度)
 02:30-04:30 9960(283度) 12120(283度) 15190(283度)。
(WORIG 5/5) 11:00の放送は3周波数ともに出ているのが確認できました。

◎Radio Martí放送時間削減 ~Greenville送信所の将来に暗雲? 2版新規
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によれば、米国のキューバ向放送OCB Radio TV Martíは5月3日より13:00-19:00の間の放送を全面的にカットした。新スケジュールは次の通り。送信所はすべてGreenville、出力はDRMが50kW、AMは250kW、送信方向は172~205度。放送はスペイン語。
Radio Martí
  19:00-21:00 6030 7335 9805
  21:00-22:00 7335 7365 9805
  22:00-23:00 7335 7365 13605
  23:00-02:00 11860 11930 13605
  02:00-05:00 7345DRM 11860 11930 13605
  05:00-07:00 7345DRM 9565 11860 11930
  07:00-09:00 7335 7345DRM 9565 11930
  09:00-12:00 6030 7335 7365
  12:00-13:00 6030 7335 7345
TV Martí
  火ー土 07:00-12:00 5980
 米国のStephen Luce氏によると、フロリダ州Marathon送信所から中波1180kHzで行われている放送が24Hを継続しているかどうかは不明。 Greenville送信所はほとんどRadio Martíの送信のみに使用されているため、同送信所の今後が懸念される。Greenville送信所では、廃止されたスリランカIranawila送信所で使用されていた送信機による旧送信機の入替が最近行われており、短波送信が早急に停止されるとは思われない。(WWDXC TP 1424)
  米国のGlenn Hauser氏によれば13~19時の間のGreenville送信所からの送信は15:00-15:30のVOAフランス語放送(9865kHz)のみとなった。(WORIG 4/24)

◎Unique Radio A20スケジュール

 ドイツのRoger Thauer氏によると、オーストラリアUnique RadioのA20スケジュールは次のようになっている。
 4/5より 日曜 18:00-21:30 月曜 01:00-03:00
    4/10より 金曜 18:00-21:00
    4/11より 土曜 18:00-21:00
    周波数は5045kHzUSB、代替周波数として3210kHzUSBを使用することもある。
(WWDXC TP 1421)

◎RMCの長波放送終了
 モナコのChristian Ghibaudo氏によると、フランスのRMC(Radio Monte Carlo)は216kHzの長波放送(Roumoules送信所)を3月28日の08:00(現地時間3月27日24:00)に終了・廃止した。いつものスケジュールでは08:15(2018年4月以降は12:56-08:15が毎日の送信時間であった)までであるが、同送信所との契約が08:00に切れるため15分早い終了となった。長波放送の廃止でRMCは毎年60万ユーロの送信費用を削減(その費用はDAB+の放送に充てる)できるとしている。英国のMike Terry氏が送信所のマネージャーから聞いたところでは、長波送信施設は閉鎖されることになる。ドイツのKai Ludwig氏によると、216kHzの長波放送は新型のS7HP送信機から出ていた。この送信所からはRMC用に中波1467kHz(1000kW)が引き続き送信されている。(WWDXC TP 1421)

◎Radio Baltic InternationalのA20スケジュール
 リトアニアRadio Baltic Waves InternationalのRimantas Pleikys社長によると、同局はA20スケジュールでは以下の国際放送を中継している。周波数は1386kHz(Viešnitos送信所、75kW、無指向性アンテナ)。
 NHK Radio Japan:  12:30-13:00 02:30-03:00 ロシア語
 Radio Poland : 13:00-14:00 ベラルシ語 14:00-14:30 ウクライナ語 20:30-21:00 ドイツ語 21:00-22:00 英語 00:30-01:00 ポーランド語 01:00-01:30 ロシア語
 RFE/RL: 03:00-06:00 ロシア語
(WWDXC TP 1421)

◎スイス短波放送の歴史サイト
 ドイツのPaul Reinersch氏によると、スイス短波放送の歴史資料を集めたサイト「Kurzwellensender Schwarzenburg」が開設されている。 https://www.sarganserlandwalensee.ch/radio_tv_historisch/AM_Sender/kurzwellensender-schwarzenburg.html。(WWDXC TP 1421) 写真、録音多数。ドイツ語。

◎BBCが中波局を廃止
 英国BDXCの会誌「Communication」4月号によると、BBCは国内向の中波局17波を廃止する。廃止される局、周波数、廃止日は以下の通りである。なお廃止日の1~2ヶ月前から予告アナウンスが繰り返し流されている。
 Three Counties Radio(630・1161kHz、4/6廃止)、Radio York (666・1260kHz、4/6廃止)、Radio Newcastle (1458kHz、4/7廃止)、Radio Cornwall (630・657kHz、4/7廃止)、Radio Solent (999・1359kHz、4/8廃止)、Radio Cumbria (Whitehaven、1458kHz、4/8廃止、756・837kHzは残存)、Radio Merseyside (1485kHz、4/9廃止)、Radio Norfolk (Norwich、855kHz、4/9廃止、873kHzは残存)、Radio Wales(Llandrindod Wells、1125kHz、4/2廃止) 、Radio Wales (Tywyn、882kHz、4/2廃止) 、Radio Wales (Forden、882kHz、4/2廃止)、Radio Scotland (Dumfries、585kHz、廃止日未定)、Radio Scotland (Aberdeen、810kHz、廃止日未定)。(WWDXC TP 1421)

◎Radio Tumbrilの改定A20スケジュール  3版追加
 英国スコットランドRadio Tumbril社長のBrice Avery氏によると、同局の「Classical Music "Encore" 」番組の5月からの改定A20スケジュールは以下の通りである。番組は英語。
 土曜 19:00-20:00 6070 7440 Channel 292 欧州向
 日曜 10:00-11:00 5850 5010 WRMI 北米・中米向
 日曜 17:00-18:00 7440 Channel 292 欧州向
    月曜 06:00-07:00 3955 Channel 292 欧州向
 月曜 11:00-12:00 9455 WRMI 北米向
 火曜 22:00-23:00 15770 WRMI 欧州向
 金曜 05:00-06:00 15770 WRMI 欧州向
 土曜 04:00-05:00 6070 Channel 292 欧州向
 受信報告等はE-mailでencoretumbril @ gmail.comへ、eQSLを発行する。URLはhttp://www.tumbril.co.uk、曲名リスト等が掲載される。
(WORIG 5/9)

◎RTIがスペイン語短波放送を再開
 イタリアのNino Marabello氏によると、Radio Taiwan International(RTI)は4月6日より、WRMI Okeechobee送信所中継でスペイン語短波放送を再開する。スケジュールは以下の通り。なお短波で放送されるのは1時間番組の前半30分のみで、他はインターネットで放送される。URLはhttps://es.rti.org.tw/。
 10:00-10:30 5800 南米向
 11:00-11:30 5010 中米・キューバ向
 07:00-07:30 7780 欧州・スペイン向
(WWDXC TP 1421) 

◎サイクル25が立ち上がる ~サイクル24の影響も残る
 英国のMike Terry氏によると、英国のSpaceweather.comはサイクル25が開始したことを発表した。英国の科学者によればサイクル25のピークは2025年夏ごろで、その時の太陽黒点数は115±10とみられる。詳細はhttps://www.space.com/new-solar-cycle-starting-any-day-now.htmlを参照のこと。(WORIG 4/3)
 Mike Terry氏によると、
Spaceweather.comは4月27日にサイクル24の影響がまだ残っている現象を観測した。4月27日現在太陽表面には極性が反対な2個の太陽黒点が観測された。一つ (AR2760)はサイクル24に伴うものであり、もう一つ(AR2761)はサイクル25に伴うもので、現在は2つのサイクルの影響がオーバーラップしている状況である。太陽活動が非常に低調な時期に見られる現象であり、今後数ヶ月間はこの現象が現れる可能性があるという。(WORIG 4/28)
 
◎インドPrasar Bharatiが新型コロナウイルス放送ガイドライン
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、インドは新型コロナウイルス(COVID-19)のため全土を封鎖中だが、公共ラジオ放送All India Radio(AIR)と公共TV放送Doordarshan(DDI)を統括するPrasar Bharatiは、新型コロナウイルスの非常事態に対応するためのガイドラインを発表した。その中でAIRについては、海外向放送は不要不急で中止すべき としている。但し国内向短波放送については何も言及していない。そのため国内向短波放送はそのまま継続されている模様であり、実際の受信結果と一致する。 国内向Vividh Bharatiの短波放送の内Bengaluruの9865kHzが停止され、Aligharhの9380kHzが継続されている理由は不明である。ガイ ドラインについてはhttp://prasarbharati.gov.in/pbcircular /Program_Related_471087.pdfを参照のこと。(WORIG 4/3)不要な放送として、海外向放送の他、DRM放送、FM第3放送が指摘されています。AIRは1月にDRM放送を普及させて行くと発表していますが、政府内に意見の対立がある模様です。また海外向放送は一部再開されています。

◎Shortwave RadioのA20スケジュール
 ドイツのHansjörg Biener博士によると、ドイツのShortwave RadioのA20スケジュールは以下の通りである。
 16:00-07:00 3975
    16:00-03:00 6160
   上記の内6160kHzは3月にアンテナ系統が故障し、4月4日現在オフエアー中である。修理をする予定だが、新型コロナウイルスの影響で技術者が確保できない状況である。(WORIG 4/4)

◎Don Moore氏のラテンアメリカ局録音集公開
 米国のDon Moore氏は過去3年間にわたりラテンアメリカ各国を訪問し放送番組の録音を行った。最近では2019年11月にパナマ、2020年2月にコロンビアを訪れた。それらの録音(主として中波局)が公開されており、ラテンアメリカ局ファンにはスキルの向上に役立つ。 https://drive.google.com/drive/folders/17XXTi0w5hzzNmC60kjm6WiNTXEnvNloX。氏のサイトはhttp://www.DonMooreDXer.com。 (WORIG 4/5)

◎旧ソ連秘密レーダー基地のビデオ
 ドイツのHansjörg Biener博士によると、旧ソ連は「西側を電波パルスで壊滅させる」という名目でウクライナ旧Chernobyl原発に近い(数km)森の中にDuga-2と呼ばれる巨大なレーダー鉄塔を秘密裏に建設した。これを取り扱ったビデオ(Adrian Hartrick、Dominika Ozynska氏制作、6分)がBBCのサイトで公開されている。https://www.bbc.com/reel/video/p0864g3p/the-secret-soviet-radar-hidden-in-chernobyl-s-shadow。(WORIG 4/6)



◎フォークランド諸島にあったアルゼンチン放送局の歴史
 1982年のフォークランド紛争時に、同島(アルゼンチンではマルビナス諸島)にあったアルゼンチン国立放送の局LRA60を説明した記事 「HISTORIA DE LRA60 RADIO NACIONAL ISLAS MALVINAS」(Alejandro Alvarez氏著、マルビナス諸島のLAR60 Radio Nacionalの歴史、スペイン語)が公開されている。英国側の局Falkland Islands Broadcasting Service(FIBS)にも言及している。
https://gruporadioescuchaargentino.wordpress.com/2020/04/04/historia-de-lra60-radio-nacional-islas-malvinas-2/。(WORIG 4/6)




◎Lao National Radioがストリーミング放送実施

 英国のDavid Kernick氏によると、ラオス国営放送Lao National Radio(LNR)はhttp://lnr.org.la上でストリーミング放送を開始した。毎日23:30開始の英語国際放送はNational Serviceのチャンネルで聞くことができ、567・6130kHzとFM97.3MHz(Happy FM)のアナウンスが短波放送とは3秒遅れて出る。なおwebサイト上には他に4つのチャンネルボタンが設けられているが、実際に出ているのはLNR FM(103.7MHz)とHappy Radio(97.3MHz)だけで、Butterfly Radio (94.3MHz)とClimax Radio (95.0MHz)はまだ出ていない。サイト上に表示されたスケジュールによると、National Serviceは毎日17:00-18:00に放送を休止している。(WORIG 4/9)





◎ロシアがDRM短波放送Radio Purgaを開始に

 米国のHans Johnson氏がRadio Worldの報道として伝えたところによると、ロシアがDRMで短波放送を再開する。同国は一時Voice of RussiaでDRM短波放送を行っていたことがあった。新しく開始されるDRM短波放送はRadio Purga(Радио Пурга、purgaは大吹雪の意味)と称し、ターゲットエリアは極東のチェクチ自治管区(Чукотский автономный округ)である。同管区向には一時短波放送局があったが廃止されていた。チェクチ自治管区は広大な地域に数千人しか住んでおらず、メディアとしては短波放送が最も適している地域である。Radio Purgaの送信所は極東のKomsomolsk na Amure(Комсомолск-на-Амуре)で、アナログ時代にはVoice of Russiaの短波送信に使用されていた。このサービスはチェクチ自治管区と全ロシア国営ラジオTV放送会社(ВГТРК:Всероссийская государственная телевизионная и радиовещательная компания)の 極東地区センター(Дальневосточный Региональныый Центр、在Khabarovsk) が共同で実施するものである。送信所からターゲットエリアまでは1ホイップで電波が届くため、DRMでは空電の影響を排除することができ、アナログよりも優れた音質で受信することができる。本放送開始時には1波に2系統の番組を載せることや、ニュースの見出しなどをテキスト送信することを計画している。そのようにしてもアナログ送信の1/4の電力で済む。当初2,000人の住民をターゲットとするが、北極海を航行する船舶、同地域で活動する研究者、鉱山関係者、トナカイ運送者、トナカイ狩猟者などにも恩恵があるとしている。2019年に試験送信が始まり、ターゲットエリアの95%をカバーすることが実証されており、信号は遠く米国でも受信されている。現状ではまだ試験放送中だが、2-3カ月の内に本放送を開始する予定で、この地域の住民にとって通信のライフラインとなることが期待される。原記事はhttps://www.radioworld.com/tech-and-gear/digital-radio/russia-returns-to-drm-on-shortwaveを参照のこと。(WORIG 4/9)  Radio Purgaは2001年に設立されたAnadyrに本拠地のあるFM局で、チェクチ自治管区向に106.1MHz、Anadyr市内向に102.8MHz で24時間放送を行っています。チェクチ自治管区唯一の放送局ですが、同管区の広さは日本の倍にあたる74万平方km(人口は5.3万人)でとてもFM一波ではカバーしきれません。同FM放送を短波でDRM中継することになるのでしょう。なおソ連時代の20世紀にもMagadanから同様の短波中継を行っていたと記憶しています。FM放送の音声はhttp://radiopurga.orgで聞くことができます。




◎Madagascar World Voice送信所のドローン撮影ビデオ
 米国のGlenn Hauser氏によると、Madagascar World VoiceのMahajanga送信所を昨年のクリスマスにドローンで空影したビデオ(約2分)が公開されている。
https://www.youtube.com/watch?v=xFMWwDrncDI。(WORIG 4/9)

Mahajanga送信所の送信棟の前でスタッフが描いたMWVの人文字(同ビデオより)


◎Radio Romania Internationalの近況
 Radio Romania Internationalの英語部から4月1日に届いたメールによると、新型コロナウイルス蔓延の中でも同局は可能な限り番組制作に取り組んでいる。もし新規の番組制作が不可能になった場合には過去の番組の中から評判の良かったものを選択して放送する。夏スケジュールになったのでhttp://www.rri.ro上で周波数や時間を確認して欲しい。局では2020年のQSLカードシリーズ(1月に1種類)を発行している。2020年の主題は「1867-1931年に発行されたルーマニアのコイン」である。既に1~4月用の4枚はwebページ上で閲覧することができる。(WORIG 4/10)

◎Warsan Radio短波復活
 New Zealand DX Times 4月号によると、このところ受信されていなかったソマリアのWarsan Radioが04時過ぎに7750kHzUSBで同国のJohn Durham氏によって受信された。(WORIG 3/29)
 米国のDan Robinson氏によると、同氏もインドのSDRを使って03:00過ぎに確認した。イタリアのAntonio Napolitano氏によると、同局のURLはhttp://warsanradio.com/である。(WORIG 4/6)
    米国のDan Robison氏は局に連絡してHilaal氏より返信を得た。それによると、新設備を導入して出力を増加させたとのことである。米国のBruce W. Churchill氏によると、同局のE-mailアドレスがURL上に記述されているが、これらは誤りで、正しくはwarsanradiobaidoa @ gmail.comである。(WWDXC TP 1412)
    Bruce Churchill氏が、局のスタッフに確認したところ、送信機はICOM IC-M700で、最大150Wの出力を出せるが100W以下で運用している。アンテナは9m長の4本のワイヤで、20mのケーブルが接続されている。どんなアンテナか想像しがたいが、4エレ八木のようなものか?s/off時刻は04:30-05:00位である。なお他のソマリア局Radio HargeisaやRadio Puntlandと比べてどうかとの質問も局からあった。(WORIG 4/16)




◎Caribbean Beacon送信停止か?

 米国のGlenn Hauser氏によると、Caribbean Beaconは4月初旬より11775kHz、6090kHzともに受信されていない。Anguillaでは新型コロナウイルスの感染者が出て、航空機の運航が停止されている状態である。また中波放送1610kHzは長い期間確認されていない。WWCRからのMelissa Scott牧師の放送は継続中である。新型コロナウイルスの影響で送信が停止されている可能性がある。(WWDXC TP 1422)

◎オーストラリアは標準時間に復帰 ~州によって異なる
 オーストラリアのBraian Powell氏によれば、南半球のオーストラリアでは4月5日01:00より州によって夏時間から標準時間に復帰している。州や地域によって時間や夏時間の実施有無が異なるため、まとめると次のようになっている。
 New South Wales,・Victoria・Tasmania・Australian Capital Territory UTC+10時間(夏時間から復帰)
 Queensland UTC+10時間(夏時間なし)
 South Australia UTC+9.5時間(夏時間から復帰)
 Northern Territory UTC+9.5時間(夏時間なし)
 Western Australia UTC+8時間(夏時間なし)
(WWDXC TP 1422) 複雑ですので、中波局受信の際には気をつけておく必要がありそうです。

◎World Music Radio短波放送再開
 デンマークWorld Music RadioのStig Hartvig Nielsen社長によると、同局は2019年9月に短波放送を停止したが、このほど復活した。スケジュールは以下の通り。
 土・日曜(開始時刻) 16:00-05:00 15805 Randers送信所 200W
   15805kHzの電波は3エレメントの八木アンテナから発射されており、受信状況さえ良ければ東欧、中近東、アフリカ、南米、北米東部、アジアで受信できる可能性がある。但し15800kHzに中国局が出ているのでこれを回避する必要がある。なお15805kHzはAMモード用に最適化されており、SSBモードで送出することは考えていない。
E-mail(wmr @ wmr.dk)による受信報告にはeQSLが、S-mail(World Music Radio, P.O.Box 112, DK-8960 Randers S+, Denmark)による受信報告には印刷されたQSLカードを発行する。その際返信料としてIRC2枚または€5.0が必要(US$は不可)である。リモートSDRでの受信はQSL発行対象としない。
 昨年9月以来短波を停止していたのは、①デンマークの電波管理当局が国際的に決められたバンド外の周波数として免許更新を拒否したため(この件は後日承認された)、②Randers送信所の八木アンテナが暴風雨で損傷したため、である。今般アンテナの修理が終了したため送信再開に踏み切った。
 なおもう一つの周波数である5840kHzの方は新しい送信所を建設中で4月中には送信を再開する。URLはhttp://www.wmr.radio、http://www.radio208.dkである。
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、5840kHz(出力200W、送信所は不明)では4月11日に送信を再開したのが確認された。放送は英語で、24時間である。
(WWDXC TP 1422)

◎短波放送局インタラクティブマップ提供
 ドイツのNils Schiffhauer氏(DK8OK)は世界の短波放送局のインタラクティブマップ「HF BROADCAST STILL IN FINE HEALTH!」を作成・提供した。元になっているのはILG Radio提供の放送局リストである。世界地図上でマウスを操作すると、その地点に存在する短波放送局の名称、所在地名、緯度経度、送信出力が表示される他、ズームするとアンテナの詳細などを見ることができる。使用しているソフトはTableauで、Googlemapほど解像度は良くないが自由に放送局のデータと結びつけて見ることができる点が優れている。https://dk8ok.org/2020/04/13/hf-broadcast-still-in-in-fine-health/より閲覧可能。(WWDXC TP 1422) ズームして見ると短波放送の少なさに驚かされます!

◎広西北部湾之声短波放送のA20スケジュール
 中国の広西北部湾之声(Beibu Bay Radio)のA20スケジュールは次のようになっている。B19スケジュールと比べると時間は変化していないが、内容的には欧米のポップミュージック番組「BEEP」が廃止された。22:30-22:45の「一詞一世界」の番組はミャンマー語からラオス語に変更された。また新型コロナウイルス対応のための科学番組を強化した。短波の放送のない10:02-18:45にはインターネット放送が行われている。
 周波数: 5050kHz 18:45-01:03  07:48-10:02   9820kHz 18:48-01:03 07:48-10:02
    放送内容: 18:45-20:30 中国語(19:30-20:00 広西衛星TVの音声中継、20:00-20:30 CCTV-1の音声中継)、20:30-21:00 広東語、21:00-22:00 ベトナム語、 22:00-22:30 中国語(新型コロナウイルス番組を含む)、22:30-22:45 ラオス語、22:45-23:00 中国語、23:00-00:00  CRIベトナム語放送の中継、00:00-00:30  中国語、00:30-01:00 タイ語、08:00-10:00  中国語(CCTV-13の音声中継)、10:00-10:02   新型コロナウイルス警報・ベトナム語天気予報。
 インターネット放送はhttp://video.bbrtv.com/index.php?option=com_content&ItemId=11で行われている。
(Cahcn的自留地 4/9)インターネット放送聴取にはAdobe Flash Playerが必要です。

◎トランプ政権VOAを「中国の手先」と非難
 米国のDavid Cole氏によると、トランプ政権は4月10日、対外国営メディアであるVOAが「敵を利し、米国市民に背を向けている」と非難する声明を発表した。それによると、VOAは、中国の発表する新型コロナウイルスの感染者数が嘘であるのにも拘わらず「米国での感染者数が中国を上回った」と報道し、更に「武漢での感染が一段落しロックダウンを解除した」という中国のプロパガンダをそのまま報道するなど、敵を利する放送を繰り返して米国の納税者を欺いており、米国の宣伝機関の役割を果たしていないのみならず、「中国の手先」であると痛烈に非難している。事実をありのままに報道することを基本とするVOAの報道はブッシュ政権の時代にも米国政府と利害が異なる場合もあったが、大統領府が激しく非難するのは異例である。これに対してVOAのAmanda Bennett局長は、VOAは1976年にフォード政権によって策定されたVOA憲章に基づいて、事実であれば米国政府の気に入らない事象も報道することにしており、宣伝機関として政府の発表をそのまま伝える中国の報道機関とは報道姿勢が異なる。今回の報道も客観的な裏付けに基づくものであると反論した。このニュースの原記事はPOLITICOに掲載されている。https://www.politico.com/news/2020/04/10/white-house-attacks-voice-of-america-daily-newsletter-179191。またBennet局長の反論はhttps://www.insidevoa.com/a/a-statement-from-voa-director-amanda-bennett-/5367327.htmlに掲載されている。(WORIG 4/10)
  4月22日付けのPOLITICOによると、トランプ政権が非難の対象としているAmanda Bennett局長は(トランプに批判的な)「Washington Post」紙の元オーナーDonald Graham氏の妻である。任命したのは民主党のオバマ前大統領である。VOA批判にはMichael Pack氏、Steve Bannon氏が協力しており、秋の大統領選挙を前にVOAを「国営トランプ放送」に変容させる狙いがあると見られる。原記事は https://www.politico.com/news/2020/04/22/donald-trump-propaganda-war-199799。(WORIG 4/23)

Amanda Bennett VOA局長(twitterより)



◎RFE/RLは東欧3カ国に事務所復活 ~民主主義が後退したため

 ドイツのHansjörg Biener博士がDWの報道として伝えたところによると、米国のRadio Free Europe/Radio Libertyは2019年に代表事務所を設置したブルガリア、ルーマニアに続き近々にハンガリーにも代表事務所を開設する。旧ソ連から東欧諸国が解放されたため、RFE/RLのこの地域での役割は終了したと考えられていたが、最近この地域で独裁的な政権が相次いで誕生し、言論の自由が再び脅かされていることに対応する措置である。詳しくはhttps://p.dw.com/p/3aNqwを参照のこと。(WORIG 4/4)

◎新潟FM Portが6月末に閉局
 新潟の県域FM局FM Port(正式名称 新潟県民FM放送)は3月31日、6月30日で放送を終了し閉局することを発表した。理由はスポンサー不足で広告収入が減少し債務超過に陥ったため。同社は2000年に設立され、ネットワークに属さず自社制作番組を中心に放送してきた。経営悪化に伴い他社と経営譲渡や業務提携について協議したが不調に終わっていた。(東京新聞 3/31 他)コ-ルサインJOWV-FMで新潟局は弥彦山送信所より79.0MHz(1kW)で放送、他に堀之内大和中継局 87.9MHz(500W)、高田中継局 83.2MHz(30W)がある。

◎名古屋Radio NEOが6月末に閉局
 名古屋の外国語FMラジオ局Radio NEOは6月30日で放送を終了して閉局することをHP上で明らかにした。同局は2014年に東京のInter FMにより「Inter FM Nagoya」の名称で開局、翌年現在の名称に変更した。Inter FMの番組+自社制作番組を放送していたが、今年初めからはほとんどがInter FM制作番組となっていた。閉局理由は「諸般の事情」としている。名古屋では外国語FM局Radio-iが2010年に閉局したが、後続のRadio NEOも同じ運命を辿ることになった。(東日新聞 4/6 他)コールサインJOCW-FMで名古屋送信所から79.5MHz(5kW)で放送。閉局の正式発表は3月31日で、理由は経営不振。

◎アイルランドIAAがVolmet局の受信報告受付ページ
 英国のJon Collins氏によると、アイルランド航空局(Ireland Aviation Authority:IAA)はそのwebサイト上でShannon Volmet等のボルメット局の受信報告を受け付けるページを開設した。このページに受信データを入力すると3日程度でQSLカードが発行される。URLはhttps://www.iaa.ie/contacts/reception-report。(WORIG 4/16)

◎AIR Kurseongが新短波送信機の調達
 インドのJose Jacob氏によると、同国の公共放送統括機関Prasar Bharatiは、配下のAll India Radio Kurseong局に短波送信機を調達する手続きに入っている。3355、4895、7230kHz等で2019年7月30日まで送信を行っていた短波送信機(BEL HHB144 50kW、GATES HF20PX 20kW)を新型の50kW送信機に置き換える。調達仕様書はhttp://prasarbharati.gov.in/tenders/Engineering_765404.pdfを参照のこと。(WORIG 4/16)
   ドイツのHansjoerg Biener博士によると、Prasar Bharatiは3月9日に37ページに渡る短波送信機の入札仕様書を発行している。原文はhttp://prasarbharati.gov.in /tenders/Engineering_950145.pdfを参照のこと。 (WORIG 4/16) 国内向短波放送は廃止してしまう方針から転換したのでしょうか?

◎KBS World Radioが自動QSL発行システム導入
  米国のBill Hams氏によると、韓国のKBS World Radioは自動QSL発行システムを導入した。webページ上の受信報告フォームに受信データを入力すると、コンピュータで自動的に処理さ れ、即時(約5秒)にeQSLが発行される。QSLはすぐに得られるが受信報告が人目に触れることがない点は気になる。人が作成して郵便やメールで送ってきたQSLの方が親しみが持てるのだが。(WORIG 4/16)  デタラメなデータは弾くようにチェックは行っているようです。日本語のページはhttps://world.kbs.co.kr/service/about_report.htm?lang=j。
 
◎AIR国内局状況
  インドのJose Jacob氏によると、コロナウイルス対応全土封鎖で、国内局の番組編成にも大きな変化が出ている。全体にニュース番組の比率が大きくなっている。また自局制作の番組を停止して、Mumbai局制作の娯楽番組「Vividh Bharati」のみを流すようになった局もある。AIR Mumbai局の中波放送(558 kHz 100 kW Vividh Bharati、1044 kHz 100 kW AIR Live news)は24時間放送となり、深夜の中断がなくなった。なおAIR各局のストリーミング放送はhttp://prasarbharati.gov.in/上で聞くことができる。国内向短波放送の周波数表はhttp://qsl.net /vu2jos/sw/freq.htmを参照のこと。(WORIG 4/15)

◎Radio Carolineの創始者Ronan O'Rahilly氏死去
 英国のMike Terry氏によると、英国・アイルランドの海賊局の創始者であるRonan O'Rahilly氏が4月20日アイルランドのGreenoreで死去した。79歳であった。1960年代国営放送しかなかった欧州の若者は革新的な内容の放送を欲しており、第一の海賊局としてAtlantic Radioが開局した。Ronan O'Rahilly氏は1963年機材を積んでGreenoreから船出し、翌1964年のイースターの日に第二の海賊局Radio Caroline Northを立ち上げた。その後Atlantic Radioを吸収し、マン島の沖に船を停泊させてアイルランド向に海賊放送を継続したが、1968年に借金のあったオランダの海運会社に差し押さえられた。船を取り返して1972年に放送を再開したが、1980年には当時送信を行っていた「Mi Amigo」号が嵐で沈没しまた中断した。しかし1983年には再び「Ross Revenge」号から正にリベンジした。そして1991年にはアイルランドからの依頼を受けた英国・ベルギー・オランダの共同警備隊が船を急襲、機器を没収されて27年間の海賊放送は幕を閉じた。その後は残ったスタッフとともに正式局を目指して活動し、2017年に英国から正式免許を受けて中波(648kHz)とオ ンラインで放送している。氏の祖父は1916年に英国の支配に対してDublinでアイルランドの独立主義者が起こした「イースター蜂起」の首謀者 Michael
O'Rahilly(蜂起の場で死亡した)であり、その血が受け継がれていたことがわかる。氏は海賊局で金儲けをするのが目的ではなく、規制に風穴をあける活動を通じて多くの先進的なアーティストを誕生させ、現在では普通となったトーク形式のラジオ番組を普及させたことが評価されている。原記事は https://www.hotpress.com/music/newsflash-radio-caroline-founder-ronan-orahilly-passed-away-22812793を参照のこと。(WORIG 4/20)

2008年(67歳)のRonan O'Rahilly氏( Radio CarolineのHPより)


◎Radio Educaciónがスケジュール変更
 スペインのManuel Méndez氏によると、メキシコのRadio Educación(6185kHz)はスケジュールを変更している。新スケジュールでは07:00-19:00(従来は05:00-17:00)に放送している。受信状況から見ると送信機の調子が悪いらしく、変調が浅かったり、全く出ていない時などがある。周波数は1060kHz(100kW)がアナウンスされている。(WORIG 4/21)

◎BDXCが公開リスト更新 
 英国のAlan Roe氏らによると、同国BDXCは公開しているリストの更新を行った。更新されたのは以下のリストである。
 Music on Shortwave
 DX and Media Programmes
    External Services on MW
    Guides to Africa/ Afghanistan/Middle East & Caucasus/South Asia/ UK on SW
    Log of UK LPAMs and community stations on medium wave
    他のリストも定期的に更新される。詳細・ダウンロードはhttp://www.bdxc.org.uk/articles.htmlを参照のこと。(WORIG 4/21)

◎ドイツのHAM Radio 2020中止
 来る6/26-28にドイツFriedrichshafenで開催予定であったHam Radio 2020は新型コロナウイルスの影響で中止された。次回のHAM Radio 2021は2021年6/25-27に同じ場所で開催予定である。(WWDXC TP 1423) 4月16日の発表はhttps://www.hamradio-friedrichshafen.com/news/2020/radio-silence-due-to-coronavirus-covid-19/ を参照して下さい。ドイツ国内では8月31日まですべてのイベント開催が禁止されています。


◎モスクワ放送局マップ公開
 4/19発行のRUSdx #1077によれば、ロシアのAKAR放送委員会はラジオ放送局の研究指導を行っているが、このほど「モスクワ放送局マップ」を発表した。モスクワ市内で放送中のラジオ局を網羅し、得意分野、放送開始日、聴取者の性別・年齢、経営者、営業所、番組ジャンル(ニュース、娯楽、音楽等)の比率等を記述している。http://www.akarussia.ru/files/u/user1553/akar_radio_3_5.pdfよりダウンロードできる。(WORIG 4/23)

◎RFAが送信所シリーズQSL発行 ~今回はBilbis中継局
 Radio Free Asia(RFA)はUSAGM送信所シリーズQSLの第6回目としてBilbis送信所(ドイツ)の写真QSLカードを発行する。同送信所は短波送信だけでなく、RFAの番組を衛星配信する場合の中継拠点ともなっている。このQSLカードはRFAとして73種類目のQSLカードで 2020年5月~8月の受信報告に対して送付される。受信報告はhttp://techweb.rfa.org上のフォーム、またはE-mailでqsl @ rfa.org、S-mailでRadio Free Asia, 2025 M. Street NW, Suite 300, Washington DC 20036, U.S.A.へ。(RFA)  RFAのA20スケジュールでBiblis中継は10:00-11:00 9800 ウイグル語、15:00-16:00 17670 チベット語、20:00-21:00 15260 チベット語、01:00-02:00 15700 ウイグル語。出力は100kW、方向は63度(10:00)または75度(それ以外)。

◎KNLS短波放送再開
 新型コロナウイルスの影響で短波放送を一時中止していたアラスカのKNLSは4月23日より送信を再開した。数日中には元のスケジュールに戻る予定である。なおマダガスカルのMWVの方は平常通りの送信を継続している。(WORIG 4/25)

◎秘密局専門サイト「Clandestine: Under false Flags」
 ギリシアのZacharias Liangas氏によると、ドイツのNils Schiffhauer氏(DK8OK)が秘密局の情報を集めた「Clandestine: Under false Flags」を開設した。https://dk8ok.org/2020/04/24/clandestine-under-false-flags/。Nils Schiffhauer氏によれば過去5ヶ月間ドイツにて短波で秘密局をスキャンした結果得られた27局のオーディオクリップを局情報とともに整理したものである。(WORIG 4/24)

◎Radio México Internacional
 スペインのMayo El Dial氏によると、メキシコ国内19局の番組を集めたインターネット放送局Radio México Internacionalが立ちあげられている。https://www. imer.mx/rmi/。フォーンアプリIMERでも聴取することができる。(WORIG 4/28) QTHはMayorazgo 83, Col. Xoco, C. P. 03330, Alacaldía Benito Juárez, Ciudad de México. México、E-mailはradiomexicointernacional @ imer.com.mx。

◎Channel 292が75mbを登録・試験送信開始
 ドイツのChannel 292は5月1日より75mbの周波数3955kHz(Rohrbach送信所、10kW、無指向性)を登録した。スケジュールは15:00-05:00、06:00-14:00である。試験送信は以下の予定で実施される。5/2 04:00-05:00 Encore Classical Music(英語)09:00-10:00 Radio Waves International(フランス語)、5/3 04:00-05:00 SM Radio Dessau(ドイツ語) 09:00-10:00 Radio Waves Internationa(フランス語)、5/4 02:00-03:00 Korches Radio(ドイツ語) 03:00-04:00 SuperClan Radio(英語) 04:00-05:00 Radio DARC(ドイツ語)。なおweb上で予告されていた31mbの9670kHzは未登録である。(Bulgarian DX blog 5/1)
 ドイツの Hansjoerg Biener博士によると、上記の試験送信の内Korches Radioは特別放送で5/3の19:00-20:00の6070kHz(Moosbrunn送信所、100kW)で行われる特別放送の再放送である。なお同局のレギュラースケジュールはChannel 292より毎月第一・第三日曜日の19:00-20:00の6070kHz(Rohrbach送信所、10kW)である。受信報告の宛先はKorches-Radio @ gmx.で、eQSLが発行される。(WWDXC TP 1424)

◎メディア研究雑誌「インテリジェンス」にジャミングの論文掲載
 ジャーナリストでBCLでもある鳥居英晴氏がこのほど早稲田大学20世紀メディア研究所刊の雑誌「インテリジェンス」第20号に「国際電波戦争におけるジャミング~冷戦期から現在まで」と題した論文を発表した。「インテリジェンス」第20号の発行元は文生書院で、価格は税込\3,850。アマゾン、 「日本の古本屋」にて購入可能。(赤林)


出典の略称 
   WORIG : World of Radio io group  
   SRSB: Shortwave Reception from Sofia Bulgaria 
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle  
   WRTH FB: World Radio TV Handbook facebook

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