月刊短波2020年12月号(第6版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎オランダFRSの年末特番 5版新規
 
スペインのManuel Méndez氏によると、オランダFRSは来る12月27日に以下のように年末特別放送を実施する。同局にとって2020年は8月に放送200回、11月に創立40周年を迎えた記念すべき年であった。放送は英語・オランダ語。
 17:52-22:30  22:30-03:00(再放送)7700 5790 (何れも不明送信所)
 17:52-22:30 3920(Radio Piepzender Zwolle送信所 200W)
   17:52-21:00 5180(Mike Radio Heerde送信所 1kW)
   詳しくはhttp://www.frsholland.nl/20-latest-news/147-frs-seasonal-december-broadcast.htmlを参照のこと。(WORIG 12/23)
  
◎Vatican Radioのクリスマス特番 5版新規
 
英国のAlan Roe氏によると、Vatican Radioは12月25日に以下の様なクリスマス特別番組を放送する。送信所はMaria di Galeria 250kW。
 01:00-01:45 6105 7335 アジア向中国語ミサ
 03:25-05:15 5970 アジア向 6080 アフリカ向 7230 中東向 英語解説付クリスマスイブミサ
       7305 アフリカ向 フランス語解説付クリスマスイブミサ
 19:55-20:30 15575 アフリカ向 英語解説付法王クリスマスメッセージ
       17805 欧州・アフリカ向 ポルトガル語解説付法王クリスマスメッセージ
       17825 アフリカ向 フランス語解説付法王クリスマスメッセージ
       15595 中東向 アラビア語解説付法王クリスマスメッセージ
(WORIG 12/23)

◎Radio Northern Europe Internationalがクリスマス特番 5版新規
 Radio Northern Europeは2020年のクリスマスに特別番組を各送信所から放送する。送信スケジュールは以下の通り。C292: Channel 292。
 12/24 04:00-05:00  C292 6070 無指向性 全世界向
 12/24 10:00-11:00   WRMI 5010 181度 南米向 WRMI 5850 315度 北米向
 12/25 20:00-21:00  C292 9670 293度 欧州西部・北米東北部向
 12/27 13:00-14:00  C292 9670 60度 中国・東南アジア・豪州向
 12/31 10:00-11:00  WRMI 5010 181度 南米向 WRMI 5850 315度 北米向
   同局のURLはhttps://rnei.org/。(WORIG 12/22) 受信報告はqsl @ rnei.orgへ。
 
◎Mighty KBCがクリスマス特番 5版新規
 
英国のAlan Roe氏によると、オランダのMighty KBCがクリスマス特番「Dave Donkervoort Goes Santa!」を12/26の06:00-08:00にアルメニアのYerevan-Gaver送信所より6080kHzで実施する。(WORIG 12/21)

◎WRMI60mb新周波数使用開始 ~RAE日本語放送は60mbへ 4版新規
 
WRMIは12月19日より、60mbの新周波数4980kHzを使用開始した。RAE日本語・中国語放送などがこの周波数に移行される。4980kHzは24H放送で、スケジュールの内訳は以下の通りである。すべてOkeechobee送信所、出力100kW、285度、メキシコ向である。
 09:00 Supreme Master TV 英語、10:00 WRMI 英語、11:00 Supreme Master TV 英語、16:00  Family Radio スペイン語、17:00(火ー土曜)RAE 日本語 (日・月曜)WRMI 英語、18:00 (火ー土曜) RAE 中国語 (日・月曜) WRMI 英語、19:00 Supreme Master TV 英語、20:00 Brother Stair TOM 英語。
(Ivo Observer 12/19)  RAEの中継は火ー土曜の17:00-18:00 日本語、18:00-19:00 中国語となります。ビームは極東方向を向いています。

◎KTWRがクリマス特番をDRMで放送 4版新規
 KTWRのMike Sabin氏からの情報によると、同局はDRMモードで以下のクリスマス等別番組を放送する。放送はすべて英語。
 12/20-23 21:46-22:15 7500 320度 日本向
 12/19-26 19:57-20:30 9910 305度 中国向
 12/20-25 19:26-19:56 13800 285度 インド向
   ブルガリアのIvo Ivanov氏によれば送信出力は90kWである。
(WWDXC TP 1450)

◎ドイツの放送開始100周年記念特別放送 4版新規
 英国のMike Terry氏によると、ドイツのKoenigs Wusterhausenの送信所よりドイツ初の放送が開始されて100周年になるのを記念して、12月22日の22:00-23:00に特別記念放送を行う。記念放送はかって177kHzの長波放送が送信されていたT型アンテナを使用して810kHz(同地にあるSender und Funktechnikmuseum〈放送技術博物館〉独自の中波放送「welle370」)で行われる。ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、この放送はオーストリアMoosbrunn送信所より、短波の5960kHz(100kW、299度)で欧州西部向に同時送信される。英国のAlan Pennington氏によると、100年前のこの日にKoenigs Wusterhausenから長波でクリスマスを祝う音楽が初めて送信され、信号は英国、オランダ、ルクセンブルグ、北欧諸国に届き当時のリスナーを喜ばせたが、皮肉なことに当時のドイツでは一般国民の受信機保有が禁止されており聞いた人はいなかったという。(WWDXC TP 1450)  首都Berlinの近郊にある町です。放送の出力を表すKWという単位はKoenigs Wusterhausenの地名の略称から来ているという説もあります。

Koenigs Wusterhausenのロゴは送信アンテナ!


◎12月26日に「短波マラソン」実施   3版新規
 
オーストリアのMoosbrunn送信所は来る12月26日の18:00-23:30に6070kHz(100kW、無指向性)で30分づつ異なる放送を中継する「短波マラソン」を実施する。18:00 HitAM 6045、18:30 SM Radio Dessau、19:00 Jake FM、19:30 Decade FM、20:00 Radio Power Rumpel、20:30 Radio DARC、21:00 Uncle Bill's Melting Pot、21:30 From the Isle of Music、22:00 SATzentrale - Dien Technikradio、22:30 Radio Kein Paris、23:00 Korches Radioの予定である。なお23:30-04:00にはドイツRohrbach送信所より3955kHz(10kW、無指向性)で再放送される。(Ivo Observer 12/9)

◎World Radio TV Handbook 2021年版発行 2版新規 3版追加 6版修正

 創刊75年を迎えるWorld Radio TV Handbook 2021年版(WRTH2021)が今年も12月8日に英国で発行され、世界各地に発送された。IBSジャパンでは例年通り英国より直接航空貨物で取り寄せており、第一便は12月11日に到着し、国内発送を行った。最新版は、例年と同じ672頁である。特別記事として「短波送信機発展史」、「ブータンの放送」、「豪州の太平洋沿岸警備とAWA 3BZ」、「Scandinavian Weekend Radio」が掲載されている。またレビュー・セクションでは、AOR社ハイエンドスキャナー AR5700D、ICOM社トランシーバー IC-7610、KiWi SDR受信機、Bonito社アクティブダイポールアンテナ MegaDipol MD300DX、同社ノイズフィルター NTi CCMC30、Tecsun社BCLラジオ PL-990、SDRPlay RSPdx受信機が取りあげられている。NATIONAL RADIO、INTERNATIONAL RADIO、FREQUENCY LIST、TELEVISION、REFERENCEの各セクションは、例年通り、詳細で最新の情報が網羅されている。IBSジャパンでは英文ハンドブックの使い方を説明してWRTHの有効性を大いに高める「2021年版日本語解説」を今年も作成した。これには夏・冬の日本語放送スケジュール、2020ハイライト写真が付属している。
 IBSジャパンでは特別価格で早期提供を行っていたが、すべて完売となった。以後はアマゾンジャパンよりの購入(英語WRTH2021のみ 5,199円)をお勧めする。なおIBSジャパンから購入する場合は以下の価格となる。納期は2~4週間となる。
 ① 英語WRTH2021 のみ  5,399円
    ② 英語WRTH2021+2021年版日本語解説  5,699円
 注文は下記に;  郵便振替番号:00210-7-28136 加入者口座名:IBSジャパン。
  (IBSジャパン)12月12日に入手できました。

(左)WRTH2021表紙 今回は「75周年記念号」  (右)2021版日本語解説
  

◎Hope Radioの最新スケジュール 2版新規
 
Palau送信所からのHope Radio最新スケジュールは次の通りである。放送は英語。
 Angel4送信機 15680kHz 100kW 270度 東南アジア向;土曜17:40-18:35  日曜10:10-11:20   日曜17:10-18:05
    Angle3送信機 9965kHz 100kW 345度 北東アジア向: 月-金曜17:10-17:50   土曜17:40-18:40  日曜17:10-20:35
(Ivo Observer 12/5)
 
◎米国Universal Radio社が店舗を閉鎖 ~在庫品のみ通信販売に

 米国のDavid Zantow氏によると、長年BCL・HAM製品の販売店として世界的に有名であった米国Universal Radio社の社長Fred Osterman氏は次のような社告を発表し11月30日で閉店することを明らかにした。原文はhttps://www.universal-radio.com/RetireNotice.htmlを参照のこと。
 時間は誰にも容赦なく過ぎて行く、自分と妻のBarbaraにも。我々は11月30日を以てオハイオ州Worthingtonにある店舗を閉鎖し引退することを決定した。但し閉店後も今までに受けた注文は発送し、また在庫品の販売は一部の機種を除き通信販売で継続する。そのため当社のwebサイトは継続して表示される。私は幸運にも1969年以来50年間にわたり無線ビジネスに携わることができた、内13年はRadio Shackで、残り37年はUniversal Radioで。その中で多くの人の支援を受けてきた、個人としても、会社としても。長年Universal Radioを支えてきてくれた皆様に改めて感謝を申し上げる。
 店舗の閉鎖に伴い同社の本社はUniversal Radio Inc. , 752 N. State St. Unit 222,  Westerville, OH 43082に移転する。
(WORIG 11/21) このところカナダ以外への海外向通販は行っておりませんでした。20世紀には小生も受信機や付属機器等をUniversal Radioから購入していました。Gilfer、Electronic Equipment Bank、Radio West等の大型店も既に閉店しており、米国のBCLは国内の専門販売店では機器や本が買えなくなってしまうと危惧しています。一世を風靡したRadio Shack(かって日本にも店舗があった!)も一度倒産し、店舗を閉鎖し、新しいオーナーの元でオンラインストアとしての生き残りを図っていましたが、アマゾンとの競合で苦戦しているとのことでです。

WorthingtonにあるUniversal Radioの店舗(同社のFacebookより)



◎Mighty KBC RadioのB20及び年末放送スケジュール

 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、オランダのMighty KBC RadioはB20スケジュール及び年末特別放送を以下の様に行う。放送は英語。
 B20 毎週日曜 09:00-11:00 Nauen 5960 125kW 300度 北米東部向
 12/6 05:00-07:00 Erevan 6080 305度 欧州西部向
 12/26 05:00-07:00 Erevan 6080 305度 欧州西部向
 12/27 18::00-01:00 Nauen 6095 240度 欧州西部向
(WWDXC TP 1445)

◎Living Water Ministryの対北放送
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、米国のLiving Water Ministryの対北放送B20スケジュールは以下の通り。送信所はKTWR Agana送信所、出力200kW、320度、放送は朝鮮語。
 水ー土曜 00:16-01:16 7515
 日曜 00:46-01:16 7515
(WWDXC TP 1445)

◎AIR国内向残存短波局3局に!
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、10月25日現在確認できたAll India Radioの残存国内向短波局は次の3局だけである。
    4760/6000 AIR Leh
    4950 AIR Srinagar
    5040 AIR Jeypore
(WWDXC TP 1445)

◎AIRのB20スケジュール
 インドのJose Jacob氏によると、All India Radio各局のB20スケジュールは以下から参照できる。
 海外向放送時間順 https://qsl.net/vu2jos/es/time.htm
 海外向放送言語別 https://qsl.net/vu2jos/es/Language.htm
 海外向・国内向短波放送 https://qsl.net/vu2jos/sw/freq.htm
 なおAll India Radioはリスナーに対する紙のスケジュール表の配布を中止している。
(WWDXC TP 1445)

◎RNZIはRNZPに!
 ニュージーランドのBryan Clark氏が、Radio New Zealand Pacific(RNZP)のAdrian Sainsbury氏から聞いたところによると、Radio New Zealand International(RNZI)は名称をRadio New Zealand Pacific(RNZP)に変更しているが、これは局のターゲットアリアが明確に南太平洋地域に絞られており、目的を明らかにする意味がある。 「International」という名称を捨てたが、短波放送はターゲットと関係なく国境を越えて行くので他の地域でも受信できることには変わりはない。そのため今後この名称を使用して行く、但しITUへの登録は長年RNZIにしているので、当面そのままである。(WWDXC TP 1445)

RNZIは過去の局名になった


◎Digital Radio Mondialeが米国FCCの対応を批判
 英国のMike Terry氏がRadio World紙の記事として伝えたところによると、DRM放送を推進するDigital Radio Mondialeは米国FCCに対して米国の放送に関して他の国で標準となっているDRM技術を採用するように求めた。米国FCCは10月27日に米国内AM放送のデジタル化についてHD Radio技術の採用を認める発表を行っており、DRM技術は「蚊帳の外」になっているのを批判したもの。原記事はhttps://\www.radioworld.com/news-and-business/headlines/no-luck-for-drm-in-the-am-digital-order?を参照のこと。(WWDXC TP 1445)

◎戦前のラジオ図書pdf版で参照
 ルーマニアのIulian Rosu氏によると、同氏は戦前のラジオ図書を参照できるリンク集を作成した。主要な図書としては次のものがある。
 • The Wireless Experimenters Manual (1920) - E.Bucher
 • Radio, Miracle of the 20th Century (1922) - F.Drinker, J.Lewis
 • Principles of Radio (1934) - 2nd Edition - K.Henney
 • Automatic Frequency Control Systems (1937) - J.F.Rider
 • D/F Handbook for Wireless Operators (1942) - W.E.Crook
 タイトルはhttps://www.qsl.net/va3iul/Files/Old_Radio_Frequency_Books.htm、また高周波理論に関する同氏の著述はhttps://www.qsl.net/va3iul/を参照のこと。(WORIG 10/31) 戦後ソ連が発行した英語の技術文献も含まれています。

◎xHE-AAC機能対応のDREAM発表
 ドイツのAlexander Busneag氏によると、低速でも高音質が実現できるxHE-AAC対応のDREAM V.2.2.xが提供されている。ソフトウェアはhttps://www.drmrx.org/forum/showthread.php?t=2961#post98776よりダウンロードできる。xHE-AACのデモはhttps://www.drm.org/drm-xhe-aac-demo/上で参照することができる。これによると8kpsという低速でも高い音質が維持できるという。従来のMode A、Mode Bに加えてMode C、Mode Dにも対応しており、低速・高音質になるという。なおDRMの規格に関する詳細はDRM Handbook(http://s836646369.websitehome.co.uk/public_html/wp-content/uploads/2020/05/DRM-Handbook-Version-5.pdfよりダウンロードできる)を参照のこと。DRMの世界では送信出力よりも最適なパラメータ配分の方が安定した受信の鍵になりそうだ。(WORIG 10/30) ソフトは中国よりアップロードされています。

◎アルバニアRTSHがwebサイトを一新
 ドイツのHansjörg Biener博士によると、アルバニアのRadio Televizioni Shqiptar(RTSH)がこのほどwebサイトを一新した。新サイトはNews、Sports、Radio、TV、Orchestra、Festival、Around usに分かれておりRTSHのすべての分野にアクセスできる。特にNewsは7か国語に対応している。またRadio及びTVではTVチャンネル15、ラジオチャンネル11(Radio Tirana Internationalを含む)のライブストリーミングを聴取できる。また各番組のpodcastにもアクセスできる。URLは http://www.rtsh.al。(WORIG 11/3)



◎広西北部湾之声短波放送のB20スケジュール
 広西北部湾之声の短波放送(5050、9820kHz)のB20スケジュールでは自主番組の比率が更に減少し、同局の運営母体があまり内容を重視していないことがわかる。A20との比較では自主番組「BR資訊魔方」やベトナム語の「天気予報」が廃止され、特に穴埋めは行われていない。目新しい点は22:30-22:35に行われる「一詞一世界」が5カ国語で行われること位である。B20スケジュールの詳細は次の通り。
 夜の番組 18:45-01:00
    18:45-20:30   中国語(19:30-20:00は広西衛資の「広西新聞」、20:00-20:30はCCTV-1「新聞聯播」の中継)
    20:30-21:00  広東語
    21:00-22:00   ベトナム語
 22:00-22:30   中国語
 22:30-22:35  月 カンボジア語 火 ラオス語 水・土 ビルマ語 木・日 タイ語 金 ベトナム語
 22:35-23:00 中国語
 23:00-00:00  CRIベトナム語放送の中継
 00:00-00:20 中国語
 00:20-00:30  広東語
 00:30-01:00  タイ語
 朝の番組  07:48-10:02
    07:48-08:00  試験音楽
 08:00-10:02  中国語(08:00-10:00はCCTV-13の「朝聞天下」の中継、10:00-10:02は新型コロナ予防番組)
 短波とは別にインターネット放送がhttp://video.bbrtv.com/index.php?option=com_content&ItemId=11で行われている(Flashplayerが必要)。
(Cahcn自留地 10/31)



◎上海人民広播電台に「長三角之声」発足
 2020年6月の中国国家広電総局の決定に基づき、上海人民広播電台は2020年10月28日の01:00より従来の東方都市広播 (FM89.9MHz/AM792kHz)と東広新聞台長三角之声(FM90.9MHz/AM1296kHz)を統合して「上海長三角之声」を発足させた。周波数は公式にはFM89.9MHz/AM792kHzであるが、FM90.9MHzは停止されずこの周波数でも「上海長三角之声」がそのまま出ている。AM1296kHzの発射は停止された。上海人民広播電台では現在FM97.7M/AM603kHzで放送中の「第一財経広播」をFM90.9MHz/AM1296kHzで放送する予定だがまだ未実施である。この措置で上海人民広播電台から出ているラジオ放送のチャンネルは計12となった。その内訳は以下の通りである。

番号 チャンネル名 FM周波数MHz 中波周波数kHz その他
1 新聞広播 FM93.4 AM990  
2 交通広播 FM105.7 AM648  
3 戯曲広播 FM97.2 AM1197 正式名称は「戯劇曲芸広播」
4 故事広播 FM107.2 AM927  
5 五星体育広播 FM94.0    
6 長三角之声 FM89.9 AM792 東方都市広播と東広新聞が合併
FM90.9 AM1296kHzは使用停止
7 流行音楽広播 FM101.7   別名「動感101」
8 第一財経広播 FM97.7 AM603 01:00-07:00はFM94.7MHzの経典音楽広播を中継
9 経典音楽広播 FM94.7   別名「経典947」
10 浦江之声   AM1422 20:00-21:00 08:00-09:00のみ自局制作番組
その他の時刻は第一財経広播を中継
11 経典金曲広播 FM103.7   別名「Love Radio 103.7FM]
12 愛楽数字音楽広播 FM98.1   別名「KFM981」
周波数は国家広電総局に未登録
(Cahcn 10/29) 「長三角」とは上海を中心とした11の大都市を含む長江(揚子江)デルタ地帯のことを言います。



◎パプアニューギニアNBCが送信機増強計画
 Australian DX Newsがアジア放送連合(ABU)の報道として伝えたところによると、パプアニューギニアのNational Broadcasting Corporation(NBC)は、数百万キナの費用を投じてHighlands地区とMomase地区の一部でのラジオ放送聴取を改善するプロジェクトを立ち上げた。そのためにこれら2地域と隣接するEastern Highlands州のFimoto(Gorokaから数kmの地点にある)に中波ラジオ送信所を設置して、同時にGulf地域でのラジオ聴取も狙う。このほど情報通信技術大臣やEastern Highlands州知事が参列して送信所の地鎮祭が行われた。NBCが当初設置したラジオ送信所の陳腐化が進みパプアニューギニアではラジオ放送の聴取が不可能な地域が増加していることに対応する措置。(WORIG 11/5)  当初日本の援助等で設置した短波送信機を廃止してしまい、コストは安いがサービス範囲が狭いFM送信機に換えてしまったのが原因ではないでしょうか?

◎欧州のDAB化状況
 英国のMike Terry氏が「The World DAB General Assembly 2020」の報告として伝えたところによると、欧州でのラジオDAB化の動きが加速している。チェコではDAB放送のカバー率が95%に達したため Czech Radioは2021年より長波・中波放送を順次廃止する。フランスでは国営放送のDAB+化を放送開始100年に当たる2021年に達成する。南部のBordeaux県やToulouse県から順次完全DAB+化を実現する。イタリアでは2020年1月以降に国内で販売されるラジオ受信機はDAB+が 受信可能であることが義務づけられた結果、DAB+受信機の販売台数が2020年前半だけで3倍になった。スイスは公共放送SRGが2022年夏、民間放送局が2023年1月でアナログ放送を全廃することを確約しており、そのためのキャンペーンを行っている。英国では新型コロナウイルスによるロックダウン中にもDAB放送の開局が相次ぎ、デジタルラジオ放送の聴取率は60%に達しており、内70%はDAB放送である。 (WORIG 11/5)  欧州はDAB化、アジアはDRM化、米国は未確定、日本はラジオ放送消滅?

◎「短波の太平洋戦争」の解説ビデオ公開
 英国のMike Terry氏によると、第二次大戦中の太平洋戦線に向けた米国の短波放送の歴史を解説したビデオ「America's Voice to the Pacific War」が米国サンフランシスコのTreasure Island Museumにより公開されている。当時Treasure IslandにあったKGEIの活動などが詳細に語られている。これは無線歴史家のJohn Schneider氏が2020年8月にZOOMで講演したもので、https://www.youtube.com/watch?v=nXjjSCCz0vI上で見ることができる。(WORIG 11/6)

◎米国で中波放送開始100周年
 「NRC DX News 11/17」によれば、世界最初の商業放送局である米国PittsburghのKDKA局は2020年11月2日で放送開始100周年を迎えた。これを記念して同局(現在は 1020kHzで放送)は現地時間の20~22時に100周年記念ショーを放送し、地元や放送界の有力者が出演した。また同地にあるDuquesne大学は記念ページ「KDKA 100 Years of Radio」を設けてKDKAの録音や写真を提供している。同地の新聞「Pittsburgh Post Gazette」は記念記事「100 years later: KDKA's celebration to reenact historic first broadcast of 1920 election results」(https://www.post-gazette.com/local/city/2020/10/28/KDKA-s-centennial-celebration-to-reenact-historic-first-broadcast-of-1920-election-results/stories/202010290043)、「The night Pittsburgh transformed the world」(https://www.post-gazette.com/local/city/2020/10/28/KDKA-s-centennial-celebration-to-reenact-historic-first-broadcast-of-1920-election-results/stories/202010290043)を掲載した。(WORIG 11/9)

KDKAは現在100.1MHz及び1020kHzで放送している


◎バイデン勝利でUSAGMは?
 NASWA Journal 11月号によると、米国大統領選挙でバイデン候補が勝利した場合のUSAGMの動向について評論家のKim Andrew Elliott氏は次のように推測している。1月20日の政権移行までは今までと同じに現CEOのMichael Pack氏により職員の解雇や懲罰が相次ぐであろう。バイデン氏が正式に大統領になれば、現CEOによる解雇を無効として2017年時点の人事構成に戻すであろう。ただMichael Pack氏には2023年6月までCEOとしての地位が保証されているため、辞任勧告に対しては法廷闘争で徹底的に争うであろう。バイデン氏は Michael Pack氏が無効だと主張している1994年の「International Broadcasting Act」成立時の起草者の一人であるため衝突が生じる可能性は強い。トランプ大統領が諦めればMichael Pack氏も禅譲に応じる可能性も残ってはいる。(WORIG 11/9)

◎エリトリア秘密局Bayto Yiakl 3版修正
 ドイツのKai Ludwig氏によると、エリトリア秘密局Bayto Yiaklのティグリナ語放送が毎週木曜日の00:30-01:00にIssoudun送信所より17545kHz(150kW、120度)で出ている。面白い事にこの局はWRMIが発信元となりIssoudunで中継していることになっている。WRMIのスケジュールページにもその記載がある。この局は2018年12月にリスト上に記載されたが長らく確認されたことはなかった。同局のURLはhttps://baytoyiakl.org/で、米国に在住するエリトリア人の団体「Bayto Yiakl USA」によって運営されているので、WRMIを仲介してIssoudunから送信しているものと推測される。(WWDXC TP 1446)(Ivo Observer 12/10) 放送曜日が改訂されました。


 


◎Channel 292が9670kHzで新ビームアンテナのテスト
 ドイツのChannel 292によると、同局は9670kHzの放送を新しいビームアンテナで送信することにしている。これにより実効出力を従来の10倍に上げることができる。新ビームアンテナでの試験送信は11月7日に各ターゲットエリア向に15分づつ実施した。但しビームアンテナとその付帯装置は大変高価で、リスナーからのPayPalでの寄付が欠かせないとしている。宛先はinfo @ channel292.deである。(WWDXC TP 1446)

◎ロシアがコラ半島に短波ジャミング基地
 RUS-DXが「Barents Observer」の報道として伝えたところによると、ロシアは北極海艦隊への短波通信妨害に対処するため、コラ半島に大規模なジャミング基地を建設した。場所は明らかにされていないがMurmanskとOlenegorskを結ぶ道路沿いのPushnov村付近にあると推測されている。回転式アンテナを備えた受信車両からのデータを元に妨害電波の発射元を特定し、5000km離れた敵の信号も叩き潰すことが可能な妨害電波を発射する能力があるとされる。同様のシステムはクリミア半島及びカムチャッカ半島にも設置されている。このシステムは2018年にNATO軍の演習がノルウェイで行われた時実際に試用されたことがあった模様で、住民への高周波損傷を防ぐため、ロシア・ノルウェイの国境付近に救難機が派遣されたことがある。(WWDXC TP 1446)

◎RTIが韓国語放送再開 3版追加
 韓国のKwon DaeGeun氏によれば、台湾国際放送は12月13日より韓国語放送を再開する。それに先立ち12月初旬に以下のスケジュールで試験放送を実施する。
 12/1~3  19:30-20:00 9610
    12/2~4  07:00-07:30 5955
    12/2~4  08:00-08:30 9430
    受信報告はPaijennifer @ rti.org.twへ。
(WWDXC TP 1446)
    ブルガリアのIvo Ivanov死によると、正式に再開された韓国語放送は次のスケジュールで行われている。
 19:30-19:58 9610 淡水 300kW 2度
(WWDXC TP 1449) 韓国語放送は1961-2005年に行われていました。

◎VOH AfricaのB20スケジュール
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、Voice of Hope Africaの11月14日以降のB20スケジュールは以下の通りである。送信所はLusaka、出力100kW。すべてアフリカ向英語。
 13:00-17:00 9680 0度 南部向 11680 315度 西部向
 21:00-23:00 9680 0度  南部向
 23:00-01:00 6085 315度 西部向 9680 0度 南部向
 01:00-06:00 4965 0度 南部向 6065 315度 西部向
(WORIG 11/14)

◎エルサルバドルに中波拡張バンド局
 エルサルバドルSan SalvadorのRadio Elohimが中波拡張バンドの1630kHzで放送を開始している。元々1120kHzの局で「Radio Elohim 1120 AM」のIDが出る。ドイツのDXerが欧州僻地のSDRで受信して確認した。(ARC mv-eko Nov 16 via WORIG 11/16)

◎1960年代中米短波DX局資料公表
 スウェーデンのThomas Nilsson氏がSW Bulletin上で伝えたところによると、現在ではすべて消滅してしまった1960年代の中米短波局に関する当時の謄写版刷りDX資料「Calling Central America from 1963」(Barrie Wildblood氏著、13ページ)が公開されている。https://s3-us-west-1.amazonaws.com/groupsioattachments/9411/78284509/121990/0?AWSAccessKeyId=AKIAJECNKOVMCCU3ATNQ&Expires=1605663634& Signature=WS3oIZNK608pX%2F64fWebDnOxnew%3D&response-content-disposition=inline%3B+filename%3D%22Calling+Central+America+1963.pdf%22。 (WORIG 11/15)

◎BDXC B20関連出版物出揃う
 British DX ClubではB20スケジュール対応の出版物を以下の様に11月中に改訂した。
 Africa on Mediumwave and Shortwave 35ページ pdf版 無料
 Broadcasting in Afghanistan 38ページ pdf版 無料
 DX / Media / Mailbag Programmes - B20 html版 無料
 Guide to External Services of the World on Mediumwave   37ページ pdf版 無料
 Guide to Low Power AM, Community, and Restricted Service Licence radio stations on mediumwave   77ページ 無料
 The Middle East, East Mediterranean & Caucasus on Mediumwave & Shortwave   29ページ 無料
 A Selection of Music Programmes on Shortwave - B-20 html版 無料
 South Asia on Mediumwave and Shortwave   21ページ pdf版 無料
 United Kingdom on Shortwave   11ページ pdf版 無料
 Radio Museums & Vintage Radio in the UK & Ireland html版 無料
 Broadcasts in English B20  24ページ 冊子版/pdf版  航空送料共IRC6枚/US$8/£5
 Radio Stations in the UK & Ireland Edition 27 2019-2020   冊子版 航空送料共IRC8枚/US$11/£8
  無料版のダウンロード、有料版の申込方法は同クラブのwebサイトhttp://www.bdxc.org.ukを参照のこと。(赤林)

◎バイデン次政権USAGM改革の準備チームを組織
 放送評論家の米国Dan Robinson氏がUS Center on Public Diplomacyに掲載した記事によると、バイデン次期大統領はトランプ政権の元で混乱したUSAGM及びその配下のVOAを改革するために、オバマ政権時の国務次官だったRichard Stengel氏ら7名からなる改革タスクフォースを立ち上げた。バイデン氏自身はUSAGM関連業務の専門家ではないが、氏はかってから国民からの税金が適切に使われているかどうかに関心があった。VOA等の国家放送機関を統轄するUSAGMの活動には年間6億~8億ドル(内VOAには約2億ドル)が投じ られており、外国人が聞く放送のためにそれだけの税金を投じることが必要かという議論がオバマ政権時代からあり全体予算を削減する方向で検討が行われる見込みである。但し次期政権の最大課題は新型コロナウイルス対策であり、また外交的にはロシア、中国、北朝鮮、イランという敵国を抱えており、政策としての優先順位はあまり高くないので、すぐに算が削減されることはなさそうだ。しかし長期的にはプラットホームの変更、配下組織の統廃合に向かって行くであろう。 原記事はhttps://uscpublicdiplomacy.org/blog/biden-choice-usagm-business-usual-or-major-changeを参照のこと。(WORIG 11/20)

◎Noel Green氏新型コロナで死す
 英国のRay Browell氏によると、英国の著名なDXerであったNoel Green氏が11月21日、新型コロナウイルス感染のため英国LancashireのBlackpool Victoria病院で死去した。86歳であった。(WORIG 11/21)
    Noel Green氏は今年のクリスマスイブには87歳の誕生日を迎える筈であった。1960年代後半にはDanish Shortwave Club International(DSWCI)のメンバーとして活躍し、またスカンジナビアで発行されていたDX出版物の編集も長年行っていた。電波伝搬にも詳しく、アルバニアのRadio Tiranaは共産主義時代が終わった1990年代以降は周波数選定業務を氏に委託していた。受信モニター業務を通じてRadio Pakistan各局の技術者とも親密な付合いをしていた。BCLの他に蒸気機関車ファンとしても著名であった。( ドイツ  Wolfgang Bueschel氏)

1970年代頃のNoel Green氏 シャックは日本製?(Wolfgang Bueschel氏提供)


◎サイクル25は「最大」との説も!
 英国のMike Terry氏が米国ARRL Letter11月号掲載の記事として伝えたところによると、米国BoulderにあるNational Center for Atmospheric Researchの副所長Scott W. McIntoshは、太陽内の磁気周期と太陽黒点数の周期が重なることでサイクル25は過去になかったほど活動が活発になるとの予測を研究誌に掲載した。それによると、サイクル25は低調(最大黒点数116)だったサイクル24を上回ることは勿論、最大黒点数180だったサイクル23を上回るだけでなく、おそらく過去270年の観測史上最大の太陽活動期になるとしている。氏によれば太陽には約11年の黒点周期の他に、約22年の磁気周期があり、それらが正確に重なると、同じ太陽黒点数でもエネルギーが増大するとしている。元記事はhttp://www.arrl.org /arrlletter?issue=2020-11-19#toc04を参照のこと。(WORIG 11/21) 米国(史上最大)と欧州(史上最低)で学者は正反対な予測をしています!

◎Klingenfuss Radio Monitoring Publicationsの2021年の出版物出揃う
 
ドイツのKlingenfuss Radio Monitoring Publicationsの2021年版出版物が出揃った。
 2021 Super Frequency List on CD::短波放送4,279波+ユーティリティ局9,123波を基本掲載。ユーティリティ局は過去にアクティブであった周波数23,956波も追加掲載。付録として略語930語の解説、ユーティリティ局のスクリーンショット934枚を掲載。数々のキーワードで検索できるWindowsソフト付。CDで提供。単体価格:航空送料込€30。
   2021/2022 Guide to Utility Radio Stations:世界のユーティリティ局9,123波の周波数表+256カントリー1,600局の局名リスト。付録としてスクリーンショット230枚、コールサインリスト、用語集、各種業務の解説。A4版550ページ。単体価格:航空送料込€50。
   2021 Shortwave Frequency Guide:短波放送4,279波+ユーティリティ局9,123波のリストを掲載。放送局リスト、ユーティリティ局の解説、用語集付。A4版350ページ。単体価格:航空送料込€40。
   2021 Frequency Database for the Perseus LF-HF Software-Defined Receiver:Perseus SDR受信機用の周波数データベース。短波放送4,279波+ユーティリティ局9,123波を掲載。CDで提供。単体価格:航空送料込€50。
 詳細・注文はhttps://www.klingenfuss.org/homepage.htmを参照のこと。組み合わせて購入すると割引が適用される。(Klingenfuss Publications)  12月11日現在出版物は完成し発送されているとのことです。

(左)2021 Super Frequency List on CD (中) 2021/2022 Guide to Utility Radio Stations (右)2021 Shortwave Frequency Guide
    


◎中国からアルバニアのRadio Ejaniが短波で

 スウェーデンのUllmar Qvick氏によると、中国が2013年よりアルバニアで経営・放送しているRadio Ejani(Tirana/Durres 106.0MHz、「Ejani」はアルバニア語で「いらっしゃい」)の番組が中国・石家荘送信所より04:00-04:57に6020kHzで中継され ている。CRIのアルバニア語放送として中継されているらしく、最後にはCRIのアナウンスが出る。(WWDXC TP 1447) Radio Ejaniの本拠地は北京で番組もそこで制作されているので、中国の放送局と言えそうです。

◎RHCのArnie Coro氏DX番組を欠席
 英国のAllan Penington氏によると、Radio Cuba Habanaの隔週DX番組「DXers Unlimited」を担当しているArnie Coro氏は最近病気がちで、同番組は放送されないこともある、また放送される場合はGerwyn Jones氏が代行している、その時にはCoro氏は「体の具合が悪い(under the weather)」と言っている。Coro氏は1961年に同番組が創設されて以来担当をしている。(WWDXC TP 1447) Coro氏は今年77歳の筈ですので、18歳の時から担当していたことになります!

◎デンマークWorld Music Radioの現状
 デンマークWorld Music Radio社長のStig Hartvig Nielsen氏によると、同局の現状は次の通りである。
 927kHzの中波送信アンテナの設置場所は、やっと地主との話がつき確定した。現在アンテナマストと土台用のコンクリートを注文中である。送信機も既に発注済。この場所はRadio 208の送信アンテナ(Hvidovre送信所5805kHz)から約100mしか離れていないので、相互に悪影響のないことを祈るのみである。
 Bramming送信所の5840kHz送信機は依然として100Wで運用されている。500Wに増力するには問題が残っており技術者が奮闘中である。そのため5840kHzの500W送信実現にはまだ時間がかかる見込みである。
 Randers送信所からは毎週土・日曜の16:00-05:00に、200W送信機・3エレ八木アンテナを使用して15805kHzの電波が順調に送信されている。この信号は通常のAMモードで最も良く受信でき、同期検波やECSS受信では音質が悪くなるので注意。欧州中部での受信状態は良くないが、 信号は欧州南部、北アフリカ、ロシア、中東、北米北部、南米にまで達している。
 局では50×60cmの「WMR絵画」を€250以上でオークション販売する。WMRマウスパッドも販売している。詳細はhttp://www.wmr.radio/を参照のこと。(WWDXC TP 1447)

◎デンマークRadio 208の現状
 Stig Hartvig Nielsen氏が経営するもう一つの局Radio 208の現状は氏によれば次の通りである。
 Ishoj送信所には9月24日に新型の冷却装置付送信機が設置され、旧式のCCA社製送信機と交換された。そのため1440kHzでは500Wで送信を行っている。
 変調が浅いとクレームがあったHvidovre送信所の5805kHz用150W送信機は9月29日に修理を行い一時は順調に稼働した。しかし10月22日に再度不調となり送信を停止した。11月3日に新しい250W送信機に取り替えを行い送信を再開した。変調・音調にまだ問題があるが、信号強度が強ければ音声は理解できる。
 スタジオとIshoj送信所・Hvidovre送信所との間の回線が時々途絶する現象が発生する。その場合は自動的にギター音楽が放送される仕組みになっている。現在原因の解明中である。
 Radio 208のTシャツを発売中である。詳細はhttp://www.radio208.dk/を参照のこと。(WWDXC TP 1447)

◎AIRの中波局廃止難航
 インドのJose Jacob氏によると、同国のAll India Radioは中波局のFM化を薦めており、中波の廃止を推進しているが、リスナー、地元政治家、放送局関係者からの反対が強く難航している。最近廃止が出来なかった局は以下の通り。まだ使える中波送信機を強制的にシャットダウンすることには抵抗が大きいようだ。
 Bhuj局 1314kHz  (20kW)
 Gorakhpur局 909kHz (100kW送信機は廃止したが10kW送信機で放送続行)
 Alappuzha局 576kHz (100kW送信機2基を一気に廃止する予定であった)
(WWDXC TP 1447)

◎デンマーク各局の12月以降スケジュール
 デンマーク各局の12月からの短波放送スケジュールは次のように改訂される予定であるた。
 World Music Radio
  毎日16:00-02:45 5930 Bramming 100W 無指向性 欧州西部向 音楽・多言語 (12月後半から5840kHz 24Hより変更)
  土・日曜 16:00-05:00 15790 Randers 200W 180度 欧州南東部向 音楽・多言語 (12月12日から15805kHzより変更)
 Radio 208
        毎日 16:00-01:00 5970 Hvidovre 200W 無指向性 欧州西部向 英語・デンマーク語 (12月早々より5805kHz 24Hより変更)
 Radio OZ-Viola
      木曜 05:00-08:00 5980 Hilleroed 100W 無指向性 欧州西部向 デンマーク語・英語 (変更なし)
   土・日曜 20:00-23:00 598  Hilleroed 100W 無指向性 欧州西部向 デンマーク語・英語 (変更なし)
(Ivo Observer 11/26 12/2) 
 

◎Europe1の長波送信所完全解体
 ドイツSaar州のFelsberg及び
BerusにあったEurope1(旧183kHz)の長波送信所に最後まで残っていた236mのマスト2本の撤去が10月27日に行われた。Europe1は2019年12月31日で65年に渡った放送を中止していた。撤去された2本のマストは1970年代にメインマストを修理した際に、臨時マストとして設置され、その後はバックアップ用マストとして残されてきた。鉄塔が倒れる瞬間はhttps://www.facebook.com/1584162249/videos/10221143801336350/を参照のこと。(WWDXC TP 1447)

◎EDXCのZOOMミーティング2月にも開催
 去る11月21日の23:00より行われた初めてのEDXC・ZOOMミーティングには世界14カ国から31名が参加して成功裏に終わった。世界のDXerが論議を行う場としては大変良いと認められたためEDXCでは2021年2月にもZOOMミーティングを開催する予定である。次回のミーティングでは、EDXC生みの親の一人であるデンマークのAnker Petersen氏が「Our Global Radio Listening in 2020」と題した講演を行うことになっている。なお2021年の本会議は新型コロナの状況が許せば9月17-19日にルーマニアのBucharestで開催される事が決定されている。(EDXC事務局Chrissy Brand氏) 

11月21日のEDXC ZOOMミーティングの画面(EDXC Facebookより)


◎Rádio Nacional da AmazôniaがDRM短波放送の試験を開始 2版追加  5版追加
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、ブラジルのRádio Nacional da Amazôniaが11月25日より11880kHzでDRM試験放送を開始する。但し11880kHzにはAWR(Moosburunn)、CRI(喀什)、IRIB(sirjan)、RHC(Bauta)の各局が出ているので注意が必要である。(WORIG 11/26)
 試験送信はブラジル南部Port Alegreで制作された地元BT社製2.5kWデモンストレーション用送信機を使用して、BrasiliaのParque do Rodeador送信所から行われる。なお当初の出力は1kWで開始される。この試験放送はブラジリア大学、ブラジル科学技術革新省は主導し、国営放送EBC(Empresa Brasil de Comunicação)の協力により実施される。既にカナダで受信されたという報告がある。(Digital Radio Mondiale 11/26)
   ニュージーランドのChris Mackerell氏、カナダのRichard Langley氏らによれば11月27・28日現在11880kHzに信号は出ておらず、送信機が故障したと見られる。元々試験送信でスケジュールが決まっている訳でもなさそうである。クリスマス前には出てくるのか?(WWDXC TP 1448)
  ブルガリアのIvo Ivanov氏がBonaireのSDRで確認したところ、12月5日の15:30及び16:30には11910kHzでDRM信号が出ていた。(Ivo Observer 12/5)
 米国のRichard Langley氏によると、12月21日現在送信機が故障してオフエアー中である。修理に着しており、クリスマス以降には復活するかも知れない。(WORIG 12/21)

◎「Broadcasting in Russian」第9版発行
 ロシアの Alexander Berezkin氏によると、同氏の属するSt. Petersburg DX Clubは「Broadcasting in Russian」の第9版を発行した。長波・中波・短波でロシア海外から行われているロシア語放送を網羅しており、29カ国46局が掲載されている。局別の周波数・番組スケジュール・送信地・出力・ターゲットエリア・宛先・電話/FAX番号・URL・SNS・メルアド・QSLポリシーが記載され、B20スケジュールに対応している。また14カ国16局のインターネット放送のリストも合わせて掲載されている。記述はロシア語である。A5版64ページで冊子のみの提供となる。価格は送料込で€6またはUS$7である。注文・注文方法はE-mailでdxspb @ nrec.spb.ruまたはS-mailでSt. Petersburg DX Club, c/o Alexander Beryozkin, Neva Radio Electronic Co. Ltd., P.O. Box 13, St. Petersburg, 192007, Russiaへ。(RUS DX 11/29 via WORIG 11/29)

◎Polish Radio放送開始95周年
 オーストリアのPaul Gager氏によると、ポーランドのPolish Radioは2020年2月1日(当時のラジオ放送会社社長Roman Rudniewski氏が第一声「Tu Próbna Stacja Radionadawcza Polskiego Towarzystwa Radiotechniczego, fala 285 metrów」を放送した)で放送局設立95周年を迎えた。これを記念して95年の歴史を辿る特別webサイト(ポーランド語)が開設されている。https://95lat.polskieradio.pl/poczatek-radia。(WWDXC TP 1448)

◎カリフォルニア州南部の電力供給断でKVOH停波
 米国のRay Robinson氏によると、カリフォルニア州南部のEdison郡では11月27日強風により電力線が切断され、Los Angeles及びVentura県への電力供給が停止された。そのため同地区に送信所を持つKVOHは短波送信、FM送信(KWSV 99.1MHz)が停波した。FM局の方は別の場所に設置されたバックアップ送信所からすぐ復旧したが、短波の停波は電力が復旧するまで続くものと思われる。(WWDXC TP 1448)

◎Benelux DX Club改組・移転
 オランダのBenelux DX Clubによると、同クラブはこのほど組織改編と本部の移転を行った。新しい事務局長にはCor van Holk氏(secretaris @ bdxc.nl)が、会長にはWim van Beek氏(voorzitter @ bdxc.n)がl就任した。本部は次のアドレスに移転した。Benelux DX Club, Riouwstraat 17F , NL1094 XC Amsterdam , The Netherlands。(WWDXC TP 1448) 1961年設立で一時1,000人の会員がいました。URLはhttp://www.bdxc.nl/。

◎Asian DX Review 12月号発行
 インドIndian DX Club International(IDXCI)のSandipan Basu Mallick氏によると、再刊されたAsian DX Reviewの12月号が公開された。内容は1. Bangladesh Betarの国内放送網、2.WAVESCAN受信報告に対してIDXCIから特別QSL発行、3.EDXC ZOOM会議報告、4.読者便り、5.DXはゲームだ(Edward Kusalik氏紀行)、6.DXログ、7.QSLレビュー、8.小型中波用ループアンテナ、9.AIR Thiruvananthapuramの短波放送廃止、10.生き残ったAIR中波局、11.DRMニュース。A4版25ページでhttps://idxci.in/wp-content/uploads/2020/12/ADXR-Volume-38-No-554-December-2020.pdfより無料でダウンロードできる。(WORIG 12/1) 国際的なコンテンツです。




出典の略称
 
   WORIG : World of Radio io group
   SRSB: Shortwave Reception from Sofia Bulgaria
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle  
   WRTH FB: World Radio TV Handbook facebook


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