月刊短波2021年10月号(第3版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

Reach Beyond B21スケジュール 3版新規
 HCJB尾崎一夫師から届いたReach BeyondのB21スケジュールによると同局の日本語放送は10月末より以下の様に放送される。
 HCJB日本語放送 土・日 07:30-08:00 15410  土・日 20:00-20:30 11905
   いのちのみことば 月~金 07:30-08:00 15410
(京都府 永野正和氏)韓国語放送はA21スケジュールの23:00-23:30 6155kHzから18:00-1830 9860kHz(月・金 Voice of Salvation 土・日・火~木 The Voice of the Martyrs)に変更となります。

◎Radio Piraña InternationalがCWで短波送信 3版新規
  面白海賊局Radio Piraña InternationalのJorge R.Garcia氏によると、同局は6330kHzの低出力CW送信機(ビーコン用)を使用して欧州の某所より10月10日04:00-16:00にCWで特別送信を行う。詳細はhttp://www.radiopirana.comを参照のこと。連絡先は〈rpi @ radiopirana.com〉である。(WORIG 10/8)


◎Unique Radio再出現 ~5035kHzが軸足 3版追加

 
オーストラリアのCraig Seager氏によると、同国のUnique Radioが8月28日に3210kHzUSBで短波放送を再開した。14-15時過ぎに確認した。(ADXN via WORIG 9/2)
 オーストラリアのJohn Wright氏によると、Unique Radioは金・土・日の14:00頃5035kHzUSBで受信できる。3210kHzでも受信できる。米国のGlenn Hauser氏によれば、5035kHzUSBは以前の5045kHzUSBに代わって出ており現在はメイン周波数である。3210kHzはサブ周波数となった。URLはhttp://www.uniqueradio.com。(ADXN October via WORIG 10/7)

◎Voice of Indonesiaの番組間メロディー 2版修正
 Voice of Indonesiaの番組間に流れるメロディーは2021年になって「Bagimu Negeri」が使用されてきたが、最近はニュースの後に「Mars Angkasawan RRI」(メロディーはhttps://www.youtube.com/watch?v=lzAq7Rfj-Uc& ab_channel=DanielMituduan参照のこと)が使用されている。9月11日がRRIの創立記念日(Hari Radio Nasional)であるためと思われる。10月になって再び元に戻るかどうかを注目していたが、予想通り「Bagimu Negeri」に戻った。(奈良県 山田寿一氏) 「Bagim Negri」は「みんなの国」、「Mars Angkasawan RRI」は「宇宙飛行士RRIのマーチ」または「火星宇宙飛行士RRI」という意味でしょうか? 3版追加の記事は投稿者から自分の名をかたったもので関知していないとの情報がありましたので削除しました。

◎北マケドニアの810kHzが森林火災による停電で一時停波 ~9月末に復活  3版追加
 英国のMike Terry氏が、Ydun's Medium Wave Info(https://mediumwave.info/news/)の情報として伝えたところによると、北マケドニアに最後まで残っていた中波の 810kHz(100kW)が8月14日に突然停波した。送信所に電力供給をしているOvce Pole変電所が森林火災で燃えてしまい給電できなくなったのが原因である。復旧費用を出すかどうかはネットワークを管理するEVN Makedonija次第と言う状況である。他のケースでも見られたようにそのままになってしまう恐れもある。これを伝える9月8日付のRadio Eins Radio-Newsの記事はhttps://www.radioeins.de/programm/sendungen/medienmagazin/radio_news/beitraege/2020/mazedonien.htmlを参照のこと。(WORIG 9/9)
 Marco氏によれば、10月4日に810kHzで同局が復活しているのを確認した。信号は強力で送信機のトラブル等は解消した模様である。(Ydun’s Medium Wave Info 9/30 via WORIG 10/4)


◎10月24日 SAQが超長波特別送信   2版新規

 Ralf Bender氏によると、スウェーデンの保存局Grimeton Radio SAQは来る10月24日(国連デー)で歴史的な送信機Alexanderson alternatorを使用して17.2kHzでCW特別送信で全世界向メッセージを発信する。これは国連デーを祝う一連のセレモニーの中で実演されるもので、予定開始時刻は24:00である。これに先立ち10月22日の20:00と23:00に試験送信を実施する。(WORIG 10/1) 詳細は同局のHP https://alexander.n.se/en/を参照して下さい。

◎Asian DX Review 10月号発行   2版新規
 インドのSandipan Basu Mallick氏によると、Indian DX Club Internationalは「Asian DX Review」の10月号を発行した。コルカタからの番組「Mahishasuramardini」の話題、James Chartles氏による寄稿「技術の進歩を乗り越える短波放送」、BCLラジオSangean ATS-909X2のレビューなどが特集記事として掲載されている。A4版31ページ。https://idxci.in/wp-content/uploads/2021/10/ADXR-Volume-39-No-564-October-2021.pdfよりpdf版が無料でダウンロードできる。(WORIG 10/1)

◎沙里院送信所からの2350kHz復活   2版新規
 フランスのFranck Baste氏は大分県にあるリモートSDRで北朝鮮沙里院(サリウォン)送信所から朝鮮中央放送の送信が2350kHzで復活していることを8月31日の22:10に確認した。この放送は10月1日現在も同時刻に聞くに堪えない音質で受信できる。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)スケジュールは05:00-03:00。東京ではS3位で夜間比較的良く聞こえます。


◎Voice of Indonesia日本語放送が朝も4750kHzで再放送
 Voice of Indonesiaの日本語放送(21:00-22:00 3325 4750kHz)に翌朝の再放送(07:00-08:00)があることは2019年1月時点でストリーミング放送によって確かめられていた。しかし短波で再放送を行ってるかどうかはこの時間に両周波数が聞こえないため不明であった。そのため現地(JakartaやBandung)のリモートSDRでモニターを続けていたが現地では昼間に当たり中々確認することができなかった。ところが最近JakartaのリモートSDRで確認したところ、4750kHzでは07:00-08:00に日本語放送を行っており08:00にs/offすることを確認した。4750kHzの使用開始は2020年1月であるため、当時から朝の放送が行われていた可能性もあるが、詳細は不明である。(奈良県 山田寿一氏)

◎ソマリアWarsan Radio再登場
 米国のBruce Churchill氏によると、ソマリアBaidoaのWarsan Radioが再び出てきた。オーストラリアとニュージーランドのリモートSDRで確認した。周波数は7750kHzUSB。公式スケジュールでは04:30にs/offだが、9月2日には03:37でs/offしていた。送信出力は100W。(WORIG 9/3) 
   Bruce Churchill氏によると、同局のメルアドは<warsanradiobaidoa @ gmail.com>である。局員のHassan Tubey氏は受信報告に対して前向きに対処してくれる。同氏のWhatsAppは+252 61 5548242、メルアドは<HassanTubey @  gmail.com>である。(WWDXC TP 1478)



◎USAGMのアフガニスタン人職員が置き去りに
 The Wall Street Journalが伝えたところでは、VOA及びRFE/RL等のUSAGMアフガニスタン人職員(記者、レポーター等)140人とその家族約500人が米軍撤退後のアフガニスタンに置き去りにされていることが分かった。タリバンによって迫害される恐れが大きく、国会議員やメディア団体がバイデン政権に対して救済を続けるように要望した。原記事はhttps://www.wsj.com/articles/afghanistan-voice-of-america-radio-free-liberty-radio-europe-staff-left-behind-11630612717?st=zav4f6poruvd8dq&reflink=article_email_share。(WORIG 9/3)

◎中国甘南広播電台再確認

 オーストラリアのRob Wanger氏によると、中国甘粛省合作の甘南広播電台が3990kHzで21:40頃受信された。チベット語放送。15kWの無指向性送信のためか信号は弱い。5970kHz(15kW)とパラの筈だがこちらは聞こえない。(NZDXTimes Sept via WORIG 9/1)



◎フィリピンのXバンド局
 最近確認されているフィリピンのXバンド局は以下の通りである。
 1611 DWNX, Radio Mindanao Network , Milaor, Camarines Sur province
    1674 DWGI, Guzman Institute of Technology Inc., Metro Manila

    1674 DZBF,  Marikina,  Metro Manila.(日本のIchikawa Yasushi氏の確認による)
(ADXN via WORIG 9/2)

◎エチオピア地方局Radio Deegaanka

 英国のLionel Clyne氏によればエチオピアJigigaにあるRadio Deegaankaが04:00頃5940kHzで出てきた。ソマリ語で宗教音楽の放送であった。青木リストでは13:00-15:00、22:00-00:00、03:00-05:00に5940kHzで放送となっている。正式局名はRadio Deegaanka Soomaalidaで、WRTH2021には”Ethiopian Somali Regional State Radio"と記述されている。(BDXC Communication September via WORIG 9/5) Jigigaはエチオピア東部のソマリア国境近くに位置するソマリ州の州都。ソマリランドの首都Hargeisaまで160km、3時間の距離。

◎オランダ送信所リスト
 オランダの放送局送信所リストがhttps://radio-tv-nederland.nl/上で公開されている。短波放送のみはhttps://radio-tv-nederland.nl/am/kg.htmlで入手できる。記載されているのはAgentschap Telecomが正式に許可した合法局だけである。(HCDX Mailing List via WORIG 9/7)

◎短波ドップラー観測実験局JG2XAの実状
 米国のRon Howard氏は、東京調布にある電気通信大学の短波ドップラー観測実験局JG2XAを運営する情報通信工学・細川研究室の細川敬祐教授より次のようなメッセージを受け取った。2001年からJG2XAを運営していた冨澤一郎准教授が数年前に定年退職したため、自分が送信設備の運用を引き継いでいる。5006/8006kHzで出ているJG2XAの出力は現在60W以下(当時は200W)となっている。短波ドップラー観測の詳細(英文)はhttp: //gwave.cei.uec.ac.jp/~hfd/index.htmlを参照されたし。なお同研究室のメルアドは<hfd-all-ml @ uec.ac.jp>である。(WORIG 9/6)

◎パプアニューギニアNBCが新AM送信機設置
 インドのAlokesh Gupta氏がアジア太平洋放送連合(ABU)の報告(https://www.abu.org.my/2021/09/10/nbc-png-installs-new-am-transmitter/)として伝えたとことによると、パプアニューギニアNBCは新AM(中波)送信機を導入し同国のHighlands地方のラジオ受信状況を改善した。新送信機はカナダNautel社製でEastern Highlands地方の主都Gorokaに7月15日設置され運用を開始した。原文はhttps://www.abu.org.my/2021/09/10/nbc-png-installs-new-am-transmitter/。(WWDXC TP 1478) WRTHによれば900kHz、2kWらしいです。

◎CRIは欧州向放送を見限り?
 米国のGlenn Hauser氏がフランスの「Radio du Monde」誌の分析として伝えたところによると、中国国際放送(CRI)は欧州向の放送を見限った模様である。欧州向を大幅にカットする代わりにアフリカを新たなターゲットとして重視している。同局は既に数年前LuxembourgのMarnach送信所から中波で行われていた中継を中止し、その代替措置も行われていない。アルバニアのCerrikから行われている中継も契約期間が過ぎれば打ち切られる公算が強い。その一方でマリBamakoにある中継局の施設は強化しており、アフリカ全域でCRIの放送が受信可能となった。アフリカ諸国では各国でのFM中継、ローカルな番組製作センターの配置、中国寄りのジャーナリストの育成が行われている。(WORIG 9/9)
 
◎Radio Bulgariaが「Bulgaria Today」のオンライン提供を再開
 英国のAloan Roe氏によると、Radio Bulgariaは短波放送を廃止後一時web上で毎日放送していたが、最近はそれも止めてしまい、テキストベースのニュース提供だけになっていた。しかし最近4カ国語(英語、ドイツ語、ロシア語、トルコ語)での「Bulgaria Today」の音声番組の提供を再開した。今後スペイン語、フランス語、ギリシア語、セルビア語、アルバニア語も再開される予定である。放送はpodcastの形式で毎日15-25分のニュース及び音楽が提供されている。英語のURLはhttps://bnr.bg/en/post/101520348/the-news-from-bulgaria-every-day-in-nine-languages-from-radio-bulgariaである。 (WORIG 9/9)




◎DWがアフガニスタン向短波放送を再開

 Deutsche Welleは9月13日よりアフガニスタン向短波放送を再開した、スケジュールは以下の通り。
 23:00-24:00 15230(Nauen 250kW 96度)  15390(Dhabayya 250kW 45度)  前半30分ダリ語 後半30分パシュト語
(Bulgarian DX blog 9/14)
   英国のMike Cooper氏が、DWからの情報として伝えたところによると、DWのアフガニスタン向短波放送再開について、DWのPeter Limbourg局長は「アフガニスタンではメディアの活動が制限され公式情報と異なる個別の情報へアクセスすることが危険な状態である。DWはこの地域について経験豊富なジャーナリストチームを有しているので、アフガニスタンの人々が必要とする情報を伝えることができる。従来のソーシャルメディアやオンラインの放送に加えて短波放送も使用することにした」と語った。またDWアジア向番組課長のDebarati Guha氏は「番組内容の中心は、日々のニュースに加えて平和、市民生活、男女差別、人権などの話題を取りあげる。政府によりインターネットが遮断されたりアクセス制限をかけられても大丈夫なように短波放送を追加した」と語った。原記事はhttps://p.dw.com/p/40G8mを参照のこと。 (WORIG 9/15)

◎Radio Sadaye Zindagiがアフガニスタン向放送強化
 英国IBRA Mediaによるキリスト教放送Radio Sadaye Zindagiが9月13日よりアフガニスタン向放送を新たに追加した。言語はダリ語と見られる。
 17:30-19:30 15490 Dhabayya 250kW 45度 
(Bulgarian DX blog 9/14)

◎CRIドイツ語短波放送廃止に対するCRI側からのコメント
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、China Radio Internationalは同局のドイツ語短波放送廃止の理由とその後のリスナーからの反応等について次のように伝えた。ドイツのリスナーの目当ては音楽番組で、音質の悪い短波ラジオに張り付いて聴く事は好ましくない。CRIはこのような状況を深く慮り9月1日よりデジタルプラトフォームのみの放送に切換えた。その結果わずか2週間でリスナーの数は倍増した。多分これからも激増しそうだ。リスナーからの意見は次のようなものである。「短波放送よりずっと良い、いつもバックグラウンドとして音楽番組を聴いている」、「(西側の報道とは異なり)アフガニスタンも新疆維吾爾自治区も平穏で何も起こっていないことがわかる」、「(西側の)ロック音楽に辟易している人々に勧めたい内容の音楽だ」。(WORIG 9/14)

◎BDXCから短波放送ガイド「Americas on Shortwave」
 米国のGlenn Hauser氏によると、British DX Club(BDXC)は米州全体の短波ガイド「Americas on Shortwave」を発行した。北米・中米・南米・南極にある短波局のA21スケジュールをロゴや写真とともに紹介している。30ページ。無料でpdf版をダウンロードできる。http://bdxc.org.uk/americas.pdf。 (WORIG 9/14)
   この本はBDXCのTony Gogers氏の編集、Dave Kenny、Alan Pennington、Zenon Teles各氏の協力で制作されたものである。更新情報はton y @ bdxc.org.ukまたはdxguides @ gmail.comに。(RUS-DX 9/12 via WORIG 9/12)



◎WBCQの高出力送信機復活!
 米国のGlenn Hauser氏によると、終段管の故障で停止されていたWBCQ Monticello送信所の「Super Station」500kW送信機が9月13日に復活した。07:15頃試験送信を行っているのが確認された。7490、6160kHzとは別内容であっ た。(WORIG 9/12)  9月15日よりWorld Last Chanceの中継が再開されたとのことです。

◎Shortwave GoldのA21最新スケジュール
 英国のAlan Roe氏によると、ドイツのShortwave Gold(「Shortwaveradio」は同局の運営する音楽番組の名称)はWinsen送信所から以下のスケジュールで放送中である。
 17:00-01:00 6160
    01:00-07:00 3975
    土・日・月には英語・ドイツ語・イタリア語による番組が以下の時間に放送される。
 土・日 21:00-22:00 6160
    土・日 23:00-24:00 6160
    日・月 03:00-4:00 3975

 日 17:00-18:00 6160
    月 19:00-20:00 6160
    火 01:00-02:00 3975
    火 05:00-06:00 3975
    URLはhttps://shortwavegold.org/。
(WORIG 9/12)

◎IRCA Mexican Log第24版発行
 米国のPhil Bytheway氏によると、IRCA(International Radio Club of America)は「IRCA Mexican Log」の第24版を発行した。メキシコにあるすべてのAM局のリストで、周波数、コールサイン、所在地、日中・夜間の出力、放送スケジュール、フォー マット、ネットワーク名等を網羅している。周波数・コールサイン・所在地から検索できる。また送信所情報を掲載している。A4版12ページ。 https://www.ircaonline.org/editor_upload/File/2021-22_IRCA_Mexican_Log.pdfより無償でダウンロード可能。(WORIG 9/12)
 
◎2021年NAB Showは新型コロナのため中止
 英国のMike Terry氏がRadio World誌の報道として伝えたところによると、米国民間放送連盟NAB(National Association of Broadcasters)は10月にLas Vegasで開催予定であった民間放送の祭典「2021 NAB Show」を中止した。新型コロナ再蔓延のため同種の会合が相次いで中止されたことに伴い中止することにした。2022年はワクチン接種証を参加条件とするなど新型コロナ対策を徹底の上2022年4月22-27日に実施するとしている。原記事はhttps://www.radioworld.com/show-news/nab-show/nab-show-is-cancelled-after-allを参照のこと。(WORIG 9/15)

◎SWL QSL Card Museum
 短波各局のQSLカードの個人コレクションを統合したサイト「SWL QSL Card Museum」が開設された。このサイトに掲載されていないQSLを持っている人は登録することができる。 http://dallasadmall.com/swlqsl/。(RUS-DX 9/12 via WORIG 9/12)

◎アフガニスタン国内の放送状況
 タリバンによる権力掌握後「Voice of Sharia」の名称で行われてきたアフガニスタン国営局の名称がNational Afghan Radioに変更された模様である。9月7日アマチュアのモニターによって判明した。放送番組はコーランの朗読とニュースのみである。また米軍撤退後も Kabul近郊の送信所から行われているRadio Ashnaの放送は継続されている。
 以下の地方局の中波放送は放送を停止している。
 594 - Radio Faryab, Maymana 5kW、909 - Radio Kunduz, Kunduz 10kW、909 - Radio Paktia, Gardez 0.05 W、936 - Radio Zabul, Qalat 10kW、1017 - Radio Ghazni 10 kW、1044 - Radio Farah 7kW、1305 - Radio Kandahar 10kW、1440 - Radio Nangarhar, Jalalabad 10kW、1458 - Radio Khost、1500 - Radio Badghis, Qala-i-Naw 6kW、1503 - Radio Nuristan, Parun 0.1kW、1550 - Radio Herat 0.1kW、1575 - Radio Kunar, Asadabad 10kW、1584 - Radio Nimroz, Zaranj 2kW、1584 - Radio Ghor, Chaghcharan 0.5kW、1584 - Radio Balkh, Mazar-e-Sharif 10kW。原記事はhttps://vk.com/@radioreceiver-v-afganistane-snova-zarabotalo- nacionalnoe-afganskoe-radio。(RUS-DX 9/12 via WORIG 9/12) Kabulの旧RTA(Radio Television Afghanistan)本局は1107kHz(Pol-e-Charkhi送信所 400kW)、93.0MHz・105.2MHz(Kabul送信所 30kW)、KabulのRadio Ashnaは1296kHz(Pol-e-Charkhi送信所 400kW)、100.5MHz(Kabul送信所)となっています。地方局はFMでも放送している筈です。

 ◎アフガニスタンのUSAGM系の放送がオンエアー中
 米国のGlenn Hauser氏によると、9月下旬現在アフガニスタンでは、Kabul 1296kHz、Khost 621kHzの2局がUSAGMのVOA Ashna Radio/VOA Deewa Radio/Radio Azadi/Radio Mashaalを中継していることが確認されている。またタジキスタンのOrzu(アフガニスタンとの国境に近い)からも972kHzで同内容の放送が中継 されている。(WORIG 9/23) 
   ドイツのWolfgnag Bueschel氏によると、アフガニスタン国内2局のスケジュールは以下の通り。
 621kHz Khost ;  Deewa Radio 10:00-13:00 22:00-04:00 パシュト語 Radio Mashaal 13:00-22:00 パシュト語
   1296kHz Kabul;  Ashna Radio 09:00-10:00 10:30-11:00 22:45-23:00 23:30-23:45 01:20-02:30 パシュト語 10:00-10:30 11:00-11:30 21:45-22:00 22:15-22:30 23:15-23:30 23:45-01:30 ダリ語 Radio Azadi 11:30-12:00 12:30-13:30 14:30-15:30 16:30-17:30 18:30-19:30 20:30-21:30 22:30-22:45 パシュト語 12:00-12:30 13:30-14:30 15:30-16:30 17:30-18:30 19:30-20:30 21:30-21:45 22:00-22:15 23:00-23:15 ダリ語
  またタジキスタンOrzuからは801kHzでRadio Afghanistan Internationalが23:00-05:30に中継されている。短波7600kHzとパラ。
(WWDXC TP 1480) Kabulは400kW、Khostは200kW、Orzuの972kHzは800kW、801kHzは1000kW。

◎1951年独立系局WMCA局の映画
 Facebook group「The Broadcasting Club」によると、1951年に米国陸軍が製作した映画「The Independent Radio Station WMCA」がYouTube上で公開されている。https://www.youtube.com/watch?v=--94IATh5T4。
 この映画はNew Yorkの独立系(3大ネットワークに属していない)放送局WMCAの日常活動を描いたものである。1951年は冷戦が激化していた時期で元々は米国の自由を強調する宣伝教育映画であったが、現在ではほとんど存在しなくなった非ネットワーク系の放送局のしかも70年前の活動を描いている点で貴重な資料であ る。(RUS-DX 9/12 via WORIG 9/12) WMCA局は現在もNew Yorkに存在しており、570kHzでキリスト教番組を主として放送しています。放送開始は1925年で非常に歴史のある局です。映画では戦後間もない時期の日本からの訪問者もちょっと紹介されており、古き良き時代の米国中波局の実情がよく分かります。

WMCAでインタビューを受ける日本からの訪問者(上記ビデオより)


◎Radio Prague International 85周年
 オーストリアのPaul Gager氏によると、2021年8月31日でチェコのRadio Prague Internationalは放送開始85周年を迎えた。同局の英語HP(http://english.radio.cz)上では同局の歴史的写真や85周年記念放送のアーカイブが公開されている。カナダのRichard Langley氏によると、85周年記念放送の全録音はhttps://shortwavearchive.com/archive/radio-prague-international-85th-anniversary-31-august-2021上でも公開されている。(WWDXC TP 1479)  写真等はhttps://english.radio.cz/history?field_term_theme_tid%5B%5D=7633370&amp;combine=を、記念放送アーカイブはhttps://english.radio.cz/radio-prague-international-celebrates-85-years-airwaves-8727233を参照のこと。

◎Radio SE-TA2情報
 ドイツのHansjoerg Biener博士がRadio SE-TA2のChristoph Gerber氏から得た情報によると、「趣味で短波放を行っている」(hobby shortwave service) 同局は10月以降Nauen送信所の高出力送信機から以下の予定で放送を行う。
 10/2 19:00-20:00 6095 100kW 「Let's Go Rock'n Roll」
 10/9 19:00-20:00 6095 100kW 「Radio SE-TA 2 - Memory - Time - Die Raritaetenshow」
 12/26 18:00-19:00 周波数未定 「Der Musikalische Fruehschoppen」
 普段の同局は1kWの送信機を使用して6115kHz(DRM放送はWaldheim送信所、AM送信はGera送信所)から土・日曜の19:00-21:00に放送する予定である。なおGera送信所の設備は旧Hartenstein送信所より移設したものである。(WWDXC TP 1479)

◎DWがQSLカード発行を停止
 ロシアのAnatoly Klepov氏によると、ドイツのDeutsche Welleは9月1日以降受信報告に対するQSLカード発行を停止すると9月13日に発表した。HP上での通知画面は https://amp.dw.com/en/dw-radio-programs/a-1777509?を参照のこと。(RUS-DX #1150 voa WWDXC TP 1479)

QSL発行停止宣言画面


◎アイルランドからSSBでZenith Classic Rock
 スペインのManuel Méndez氏によると、アイルランドからZenith Classic Rockが6950kHzUSBで出ている。New Zealand Radio DX LeagueのBryan Clark氏やPaul Ormandy氏が既に確認している。16:20頃スペインでも良好に受信できている。同局のURLは https://www.zenithclassicrock.com/。
(WORIG 9/19) 同局はアイルランド南東部にて1584kHzと103.8MHzで放送しています。何者かが勝手に短波中継している可能性もありますね。

◎インドネシアから消える中波 2版追加
 インドネシアのAlan Davis氏によれば、この数ヶ月でインドネシアRRIの中波放送廃止が加速している。最近廃止されたのはSurabaya 585、Surakarta/Solo 972、Palembang 1287kHzである。現在受信可能なのはBandung 540、Makassar 630、Semarang 801、Madiun 1008、Bandar Lampung 1035、Yogyakarta 1107、Bogor 1242、Banda Aceh 1251、Sungai Liat 1413kHz、及びBandung・Cirebon・Malang他から行われている999kHzの第3放送のみである。また過去数ヶ月以内に受信されたことがある局はGorontalo 1008、Kupang 1107、Manado 1188,、Samarinda 1215、Toli-Toli 1377kHzである。Denpasar 1206kHzは2021年初頭には受信されたが現在は停波中である。廃止はされていないが送信機の故障等で長期間停波したままの局は、Bengkulu 756、Mataram 855、Jember 963、Jayapura 1053、Singaraja 1080、Palangkaraya 1197、Pontianak 1233、Tarakan 1350kHzである。Ende 783kHzは低出力で放送中である。停波したまま回復の見込みがない局はMedan 801、Jakarta 999・1332、Banjarmasin 1134kHzである。(ARC mv-eko 9/20 via WORIG 9/21)
 Aland Davis氏が当初廃止かと報告したCirebon 864kHzは10月2日にJakartaのリモートSDRで聞いたところ受信できた。一時的な休止と思われる。(奈良県 山田寿一氏)
 
◎ベトナムは中波増設
 インドネシアのAlan Davis氏によれば、ベトナムのVOVはNihn Thuan省Phuoc Dinh村に新たなNautel社製400kW中波送信機を設置し、南シナ海(ベトナムでは東海と呼ぶ)向(135度)に1071kHzで国内向第1放送 (VOV1)の送信を開始した。インドネシアでの受信状態は良好である。(ARC mv-eko 9/20 via WORIG 9/21) Phuoc Dinhはホーチミン(旧サイゴン)から北東に約250kmの南シナ海沿岸に位置します。

◎Radio Vision Cristianaが送信復活を計画
 ノルウェイのSvenn Martinsen氏によれば、英国領Turks & Caicos諸島のRadio Vision Cristianaはこのところ停波中だが、同局送信所の旧責任者は、「旧送信所から50マイル離れた場所に送信所を再建する計画であるがまだ実現には動いて いない。実現すればNautel社製送信機を1570kHz、100kWで稼働し、現用の530kHz用アンテナを再利用して送信を行う。」と語った。(ARC mv-eko 9/20 via WORIG 9/21) Turks & Caicos諸島はキューバの東、ハイチ/ドミニカがあるイスパニョーラ島の北に位置します。

◎欧州北部・東部からの英語インターネットニュース放送
 NORDXのUllmar Qvick氏によれば、欧州北部・東部の国々からはラジオで英語ニュースを聴くことができなくなったが、インターネット上では以下のように英語ニュースを視聴または閲覧することができる。
  スウェーデン https://sverigesradio.se/grupp/20817
 ノルウェイ https://www.newsinenglish.no/
 デンマーク https://www.newsnow.co.uk/h/World+News/Europe/Northern+Europe/Denmark
 フィンランド https://www.helsinkitimes.fi/
 アイスランド https://icelandmonitor.mbl.is/news/latest/
 Faroe諸島 https://www.newsnow.co.uk/h/World+News/Europe/Northern+Europe/Faroe+Islands
 エストニア https://news.err.ee/
 ラトビア https://eng.lsm.lv/
 リトアニア https://www.lrt.lt/en/news-in-english
 ポーランド https://www.polskieradio.pl/395
 ベラルーシ https://eng.belta.by/
 ロシア https://tass.com
 ウクライナ https://www.ukrinform.net
(SW Bulletin 9/19 via WORIG 9/19)

◎Czech RadioのAM放送年内に終了
 英国のMike Terry氏によると、Czech Radioは国内向放送「Český rozhlas」のAM(中波、長波)放送を2021年12月31日で終了することを9月以降頻繁にアナウンスしている。それ以降はFM放送、オンライン放送、「ČRo DAB +」内のマルチ放送となる。廃止の理由はAM送信の維持にカネがかかりすぎることであるとしている。(WORIG 9/21) Český rozhlasのAM放送は現在長波270kHz、中波639kHz(2送信所)、954kHz(3送信所)、1071kHz(2送信所)、1332kHz(1送信所)で行われています。

◎HFBC B21スケジュールに見る北朝鮮の考察
 英国のAlan Holder氏によると、スイスITU(国際通信連合)からB21 HFBCスケジュールが早々と発行されている。http://itu.int/en/ITU-R/terrestrial/broadcast/HFBC/Pages/Schedule.aspxよりtxt形式で参照することができる。その中で注目されるのは北朝鮮の登録周波数である。長らくITUの定め るバンド外で使用されてきた6400、2850kHzがバンド内の6160、3250kHzに変更して登録されている。短波送信所として平壌(PYO)と球場(KUJ)が登録されているが、平壌送信所からと登録されている周波数は24時間放送とされてしかも実際には出ていないものが多い。またKBS(7275, 9570, 11810, 15160kHz)、USAGM朝鮮語(11945 サイパン, 9490 フィリピン)、秘密局Voice of Freedom(6045, 6020 kHz)へのジャミング周波数が登録されているのも面白い。「朝鮮の声」放送に関しては15245、13760、12015、9425kHzが登録されているが、前半2周波数は夏季のみ使用のものである。また昨冬使用されていた6170、7570kHz(後者はバンド外だが)は登録されていない。(WORIG 9/23) ジャミング用の周波数はすべて平壌100kW 0度と登録されています。

◎2022年のEDXC会議は5月開催
 EDXC(European DX Council)事務局のChrissy Brandさんによると、新型コロナウイルス蔓延のため2020年及び2021年には中止されたEDXC会議は2022年5月20-22日にルーマニアの首都BucharestのMercure Hotel Uniriiで開催されることになった。またこれに先立ち2021年11月14日(日)の00:00よりZOOMミーティングを開催する。ZOOMミー ティングにはDXingに興味のある人ならば誰でも参加可能である。ZOOMミーティングへの参加希望者及び発表希望者は〈chrissylb @ hotmail.co.uk〉に連絡をすること。(赤林)

◎新版Afghanistan DX Guide発行
 British DX Club(BDXC)より新版の「Afghanistan DX Guide」が発行された。8月のタリバンによる政権奪取後における放送の最新状況を取り扱っている。内容は、アフガニスタンの放送の歴史、Radio Afghanistan(政府)の放送、中波のUSAGM系放送、アフガニスタン向放送、アフガニスタンDXingの経緯。編集はTony Rogers氏。pdf形式36ページ。無料でhttp://bdxc.org.uk/afghan.pdfよりダウンロードできる。(赤林)


 
◎オランダに新短波局
 オランダに新短波局Studio Denakkeが誕生した。9月23日より5990kHz・1kW(Klazienaveen送信所、無指向)で欧州西部向に24時間のオランダ語放送を実施する。(Bulgarian DX blog 9/23) 元々819kHz、100Wで放送していたミニ中波局です。URLはhttps://www.studiodenakker.nl/、E- mailはinfo @ studiodenakker.nl。




◎Radio Europe NetherlandsがQSY
 オランダのRadio Europe Netherlandsは周波数を6115kHzから6125kHzに変更した。送信所はAlphen aan den Rijn、出力1kW・無指向、放送時間は23:00-08:00。01:51-03:35に6115kHzで出ているRadio New Zealandからの混信を避けるためである。(Bulgarian DX blog 9/23)

◎世界最高地点のFM放送局
 英国のMike Terry氏が「AIR News」(9/25)の情報として伝えたところによると、All India Radioは9月25日にヒマラヤ・ラダク地方Kargil地区のHumbatinglaに10kWのFM放送局を開局した。Humbatinglaは標高4,504mで、この局は世界最高地点の高出力FM放送局となる。設立目的はKargil地区およびBatalik地区でのAll India Radio・Doordarshanの受信状態向上である。原記事は
https://newsonair.com/2021/09/25/high-power-transmitters-at-worlds-highest-radio-station-at-humbatingla-in-kargil-to-be-inaugurated-today/。(WORIG 9/25)  周波数は不明。ラダク地方は中国と国境を接しており、Kargilには684/1584kHzの中波放送局がありましたが、電波が届かない地区は主都Lehからの短波放送でカバーしていました。開局を報じるDoordashanのTVニュースがYouTube上で公開されています。 https://www.youtube.com/watch?v=QkK16WUmb3c。

AIR-Humbatinglaの局舎と送信アンテナ(DoordarshanのTVニュースより)

 
◎インドでのFM・DRM放送実用化試験の結果
 英国のMike Terry氏によると、DRM Consortiumは2021年2月・3月にインドAll India Radioと協力しインドのDelhiとJaipurでFM・DRM放送の実用化試験を行った。一般受信だけでなく、カーラジオによる移動受信、DRM・ FM放送受信機能付スマホによる受信実験、アナログFM放送との併用実験も実施した。その結果アナログFM放送の隙間周波数で送信を行えば共存が可能なこと、FM・DRM放送ではアナログFM放送の半分の帯域でサンプリング周波数96kHzの音声チャンネル3つとデータチャンネル1つを載せることができ FM周波数帯の利用効率を高められるころが分かった。このようにインドではAM放送に続きFM放送のデジタル化もDRM方式が採用される見通しである。原情報はhttps://www.abu.org.my/2021/09/22/drm-consortium-publishes-results-on-2021-delhi-jaipur-drm-fm-trial/?doing_wp_cron=1632491128.0609140396118164062500。 (WORIG 9/25)  受信機は大丈夫なのでしょうか?

◎ブラジルでの短波DRM試験放送の実施結果
 英国のMike Terry氏が、「DRM Newsletter」9月号の報道として伝えたところによると、2020年末から2021年初めにブラジルEBCが行った短波DRM試験に関して、アマゾンの広い地域に低出力で継続的に上質の信号を提供して行くことができるとの結論が出た。ブラジルには情報が届かない地域が多数あるため応用範囲は広いと している。原報告(ポルトガル語、31ページ)は https://www.drm.org/wp-content/uploads/2021/09/RELATORIO-DO- PROJETO_Maio_2021-BRAZIL.pdf。(WORIG 9/24) 前記事と同じく受信機は?

◎WHRIの
Cypress Creek送信所売りに出される
 インドのAlokesh Gupta氏がNASB facebook上の情報として伝えたところによると、米国WHRIの運営母体Family Broadcasting CorporationはSouth Carolina州のCypress Creek送信所を売りに出した。販売されるのは以下の諸設備である。
 送信機; Harris SW-100B 100kW、ABB SK-55 500kW
 アンテナ; TCI 4/4/1 カーテン 152度、TCI 2/2/.5 カーテン 188度、TCI 2/2/.5 カーテン 245度、TCI 2/2/.5 High/Low Band Curtains 315度、TCI 2/2/.5 カーテン 25度、Thomcast 4/4/1 カーテン 72度、送信分配器2基
 希望価格は380エーカーの土地と送信棟込みで150万ドルである。(WORIG 9/23) WBCQへの売却をFCCに却下されたための措置です。

◎VOAがバンバラ語放送開始
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、VOAは9月23日よりバンバラ語放送を開始した。スケジュールは06:30-07:00 7360(Botswana)、 9490(Ascension)、11900(St.Maria di Galeria)、15120kHz(Greenville)である。同局のバンバラ語HP http://www.voabambara.com/も創設された。(WORIG 9/26)
   USAGMによると、同局は2013年からアフリカ向フランス語放送の現地FM中継をマリのBamako、Gao、Timbuktuで行ってきたが、今回マリ・ブルキナファソ・コートジボワールで話されているバンバラ語放送を創設し、マリを中心とする数百万人をカバーする。マリでは2020年8月、2021年5月と連続して軍事クーデターが発生して政情が不安定であり、この地域の人々に信頼できる情報を提供することが目的である。特にイスラム過激派やマリからの独立派の勢力が強いマリ北部地域をターゲットとしている。HP上からpodcastで聴くこともできる。また従来のFM現地中継局からも放送される。原記事はhttps://www.usagm.gov/2021/09/22/voice-of-america-launches-bambara-language-service参照のこと。(赤林)

◎VOAがPodcast Newsを充実
 Charles Harlich氏によると、VOAはラジオ放送やストリーミング放送でしか聴取できなかった番組をpodcastで聴取できるようにHPを変更している。International Edition、Encounter、Issues in the News、Press Conference USAは既にpodcastで提供されていたが、更に定時の英語ニュース、Music Time in Africa、Africa News Tonight、Sonny Side of Sports、South Sudan in Focus、African Beat、Reporter’s Roundtable、VOA Asia、Daybreak Africaの各番組が提供されるようになった。webサイトだけでなくPocket CastsやiTunesでも提供されると良いのだが。(WORIG 9/26)

◎ロシアの海賊局
 ロシアにも海賊局が続々と出現している。9月21日には「Sound of Free Waves」という局が5900kHzで出現した。22:15及び01:00頃にモスクワ近郊のリモートSDRで確認された。(Bulgarian DX blog 9/22)  Dan Robinson氏によると、3940kHzでは「Radio Pirata」が03:00-07:30過ぎに出現、ロシア国内だけでなく欧州各地でも受信された。6274kHzでは「
Radio Provokator」という局が06:00頃終了するのが受信されている。ロシア国内から出た海賊局が欧州の海賊局で中継されている可能性もある。(WORIG 9/24) 

◎ポーランドの長波が一時停波
 ポーランドのWojtek Zaremba氏によると、Polish Radioの長波放送225kHz(国内向第一放送、Solec Kujawski送信所)が送信所のメンテナンスのため9月27日15:10から10月11日の02:00の間停波することになった。(WWDXC TP 1480) 10/11に予定通り再開した模様です。欧州東部では夜間良好に聞こえる波で、出力は昼間1200kW・夜間700kW。ポーランドでもDAB化が推進されていますが、メンテナンスのための停波であれば、この波だけは残る期待がもてそうです。

◎中国華藝広播公司の短波送信所に関する考察
 中国華藝広播公司(CHBC)は6185kHz(10~20kW)で廈門語の放送を行っているが、その送信所について新たな知見が得られた。同局の送信所は福建省廈門市集美区(北緯24度38分2秒、東経118度1分41秒付近)にあり、衛星写真では同局の873kHz(250kW)用4本マストのquadrantアンテナが見えるが、これは2003年にも確認されている。2017年以降この中波用アンテナの東側、送信棟との間に、かすかに2本のダイポール用マストが見えるようになった。これはこの時期に新設または増設された短波用アンテナらしく現在の6185kHzはここから送信されているものと考えられる。実際の衛星写真はhttps://www.bing.com/maps?osid=3f391ca5-bf9a-487c-9095-06e7d62596bf&cp=24.633812~118.028078&lvl=19&style=h& amp;v=2&sV=2&form=S00027またはhttps://goo.gl/maps/VMtyppxN3WY5t8X8A を参照のこと。(ドイツ Wolfgang Bueschel氏)


出典の略称
 
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle  
   WRTH FB: World Radio TV Handbook facebook


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