月刊短波2021年12月号(第7版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎Studio 52が大晦日特番を高出力放送 7版新規
 
オランダのStudio 52は2021年12月31日の21:00-23:00にNauen送信所の100kW送信機(233°)より、欧州西部向に特別短波送信を行う。放送は英語・オランダ語。(Bulgarian DX blog 12/26)

◎EDXCよりHoliday Broadcasts on Shortwave 7版新規
 
Europen DX Council(EDXC)より、英国Alan Roe氏編集の2021-22年の年末年始に行われる短波特別放送日別リスト「Holiday Broadcasts on Shortwave」が無料提供されている。http://www.edxc.orgよりダウンロードできる。(EDXC事務局 Chrissy Brand氏)

◎RFPIが特別高出力短波放送 6版新規
 WRMIのJeff White社長によると、フランスのRadio For Peace Internationalは「Reporters sans Frontieres」と共同で、イラン及びアフガニスタン向けにIssoudun送信所の高出力送信機を使って特別短波放送を実施する。期日は2021年12月20-27日、スケジュールは以下の通り。出力は500kW、言語はダリ語。
 12/20-26 11:30-12:00 7255
   12/21-27   01:30-02:00 11620
 受信報告の宛先は〈qsl @ rfpi.eu〉。
(WORIG 12/18)

◎World Radio TV Handbook 2022年版発行 ~これが最終版となる 5版新規
 
英国WRTH Publications社より2022年版のWorld Radio TV Handbook(第76版)が12月10日に発行され、予約者には既に届けられた。既報のようにこの刊で同社は発刊を止めるため、他に発行者が見つからない限りこの刊が1947年以来発行されてきた同書の最終刊となる。同書はOlaf Lund Johansen氏によって1947年デンマークで発行され、長らくJens M.Frost氏の編集で同国で発行されていたが、1999年からは英国のWRTH Publications社が発行を引継ぎ、Nicholas Hardyman氏により発行されてきた。巻頭言ではNicholas氏より廃刊の辞が述べられている。また表紙裏にはWRTH Publications社によって発行された過去24巻の表紙が記載されている。巻頭記事は「2022年版WRTHの編集協力者達」、機器評価ではIcom IC-705、Sangean ATS-909X2、Tecsun H-501、CCW LAA++ ループアンテナ増幅器、Tecsun PL-330、中国製 ATS25 Si4732が取りあげられている。特集記事は「短波送信機の今後」、「BCL生活75年」、「VOAの受信部門」、「KTWR Guam」、「レソトのラジオ放送」、更に毎年掲載の「短波伝搬状況」、「WRTHの使い方」となっている。ボリュームは例年と同じ672ページである。なお同社では2022年2月に無料の追補をpdf版で提供するとしている。
 日本短波クラブ(JSWC)では例年通り、日本語版「WRTHの使い方」を用意し、月刊短波読者への特別価格(12月31日まで有効)での頒布を行う。日本語版「WRTHの使い方」2022年版は12ページで、英語版WRTH内の「巻頭言」、「WRTHの使い方」、「短波伝搬状況」、「短波受信機ガイド」の日本語訳に加えて、特別記事として「海外からの日本語放送(冬・夏)」、「2021年ハイライト」がついている。価格は以下の通り。
 ①WRTH2022+日本語版「WRTHの使い方」 送料共¥6,050
 ②WRTH2022のみ 送料共¥5,750
 希望者は、郵便振替口座:00210-7-28136、口座名:IBSジャパンに送金する。問合せは〈jswchq @ gmail.com〉へ。また直接入手したい場合はhttp://www.wrth.comより£35.00+航空送料(£10.00くらい)である。(赤林)追加発注が可能となったため年内は在庫確認不要とのことです。

(左)WRTH2022の表紙 (中)日本語版「WRTHの使い方」2022年版 (右)表紙裏の1999~2022年のWRTH表紙
    


◎Texas Radio Shortwaveクリスマス特番 5版新規
 
米国のTerry Colgan氏によると、同国Texas Radio Shortwaveは今年のクリスマス特番として2017年に放送した「Rocket-It Radio」をWRMIから再放送する。日時は12月19日の10:00-11:00、周波数5950kHzである。この番組の受信報告にはeQSLを発行する。宛先は〈texasradiosw @ gmail.com〉。受信報告には感想は不要、受信時間、流された曲の曲名、IDの時刻と内容、信号評価(SIOまたはSINPOコード)、受信機、アンテナを記述して欲しい。(WORIG 12/16)

◎FRS-Holland年末放送予定 5版新規
 
Free Radio Service-Hollandは年末恒例の放送を来たる12月19日の17:52-22:30に7700(送信所・出力非公表)・5800(送信所・出力非公表)・6185kHz(Zwolle送信所、1kW)で実施する。番組は英語・オランダ語。(Bulgarian DX blog 12/14) 

◎World Radio TV Handbookは2022年版で発行停止 4版新規
 
World Radio TV Handbook(WRTH)の発行人Nicholas Hardyman氏は、12月10日以下の様な声明をfacebook上で表明した。
 我々はこの本を過去24年間にわたり発行してきたが、残念ながら2022年版がWorld Publicationsの発行する最後のWRTH(第76版目)となる。このような決定を下すのは本当に忍びがたいが、内部で論議を重ねた結果そうなった。毎年WRTH心待ちにしていた多くの人々には誠に申し訳なく思う。長年のご支援に感謝する。(WORIG 12/10)

1947年11月発行の初版WRTH


◎スウェーデン保存局SAQが定例クリスマス送信 4版新規
 
ドイツのRalf Bender氏によると、スウェーデンの保存海岸局Grimeton Radio SAQが2021年も恒例のクリスマス送信を行う。導入後97年を迎える当時の送信機Alexanderson alternatorより17.2kHz、200kWでCW電波を発信する。送信スケジュールは12月24日の16:30より送信機を立ち上げ、 17:00より本送信に入る。これに先立ち12月23日の21:00と24:00に試験送信を実施する。なお12月24日の16:25よりYouTube 上で送信状況を中継する。受信報告はhttps://alexander.n.se/en/saq-scheduled-for-a-transmission-on-christmas-eve-december-24th/上のオンラインフォームからのみ2022年1月14日まで受け付ける。今回はE-mail、郵送によるものには原則として返信を保証しない。(WORIG 12/11)

◎Rado Northern Starが最後の特別放送 4版新規
 
英国のMike Terry氏によると、ノルウェイのRadio Northern Starは12月15日に放送免許が切れる。今後免許が与えられるかどうか不透明であるため特別の「Goodbye to AM?」放送を来たる12月15日の04:00-06:00及び06:00-08:08にBergen Kringkasterの送信所より1314kHz及び5895kHzで放送する。12月15日の08:08で放送免許が切れるためこれが一応2012年以来最後の放送となる。なを船舶向に行われてきた1611kHzの放送も同時に終了する。受信報告は短いmp3録音を添付して〈report @ bergenkringkaster.no〉 または〈1000 @ northernstar.no〉へ。(WORIG 12/11)

◎12/12にイタリアから記念長波送信 ~マルコーニ大西洋横断無線通信120周年 3版新規
 
イタリアのBCLNEWS.ITによると、来る12月12日(日本では13日朝になる見込み)、イタリアPadua近郊のEstense村よりAM Italiaが207kHz(1kW)にて、350m長のアンテナより長波の記念送信を行う。これは120年前の1901年12月12日にマルコーニが英国PoldhuとカナダNewfoundlandとの間で初めて大西洋横断無線通信に成功したことを記念して行われる。イタリアのStefano Valianti氏によると、これに先立ち12月8日の06:00過ぎに207kHzの送信試験が行われた。なお中波の918kHzとパラの予定である。 (WORIG 12/8) 1901年には短波の有用性は知られておらず、この時使用された周波数は820kHz位、出力25kWだったそうです。翌1902年からは長波の 272kHzが使用されたそうです。

◎Atlantic 2000が12/11に特別放送 3版新規
 
フランスのAtlantic 2000は来る12月11日の18:00-19:00にドイツのChannel 292より6070kHz及び9670kHzで特別短波放送を行う。同時にwebサイト(http:/radioatlantic2000.free.fr/)上でストリーミング放送も行う、放送後はpodcastとして提供する。(Atlantic 2000 via 赤林)

◎モンゴルの声日本語放送スケジュール変更 3版新規
 
モンゴルの声日本語放送は12月1日にスケジュール変更を行った。混信のため受信状態が悪かった00:00からの放送を22:00へ変更した。新スケジュールは次の通り。
 19:30-20:00 12085kHz 
 22:00-22:30 12015kHz 
(埼玉県 林義晃氏)

◎Swedish DX Federationのクリスマス・新年特番 3版新規
 
スウェーデンのChrister Brunström氏によると、Swedish DX Federation(SDXF)はスウェーデン及びノルディック諸国のDXer向にクリスマス・新年特番をドイツChanel292より短波で放送する。スケジュールは以下の通り。周波数は9670kHz。放送はスウェーデン語。
 12/25  22:00~23:00
    12/27  19:00~20:00
    1/1  22:00~23:00
   特別番組はGöran Lindemarkの制作によるもので、DX関係者のインビュー、DX情報、音楽、2021年2月13日のWorld Radio Dayに行われた特別放送の録音等を流す。懸賞もありラジオ関連の記念切手が当たる。受信報告等は〈qsl @ sdxf.se〉へ。詳細はhttp://www.sdxf.seへ。(WORIG 12/6)
 
◎「あーゆぼーわん No.6」発行 ~ねこの特集号  2版新規
 
今号より秋葉原BCLクラブ発行となったBCLファンの交流誌「あーゆぼーわん」No.6(2021年冬版)が完成し12月4日に発行された。今回は「ねこの特集号」、BCL諸氏の愛猫や近所の猫など猫づくしの内容となっている。勿論猫以外の記事も有る。情報誌「ABC50's」 とは違ったゆるい感じの書籍となっているので、BCLや仕事で疲れたときにでも読んで頂けると良い。コンテンツは以下の通り。なお「あーゆぼーわん」とはシンハラ語(スリランカの公用語)で「こんにちは」という意味で、同名のスリランカ料理の店もある。
 ●東急世田谷線の招き猫電車に乗って、豪徳寺へ行って来たよ♪、●日本人と猫の関わり、●お隣のベティ、●パズにゃんの日々、●三代目きゅうたろうの話、●わが家の愛しのネコちゃん,●うちのクォッカが干物になりまして、●我が家の愛猫クロがBCL猫に成った訳、●インターネットラジオ「かぴとうラジオ」のお話、●獣医に行く途中であなたの猫に落ち着く効果、●CAT!CAT!CAT!、●一緒シリーズvol.6~BCLの神様と一緒、●ねこ、●あの日のように…、●続インド、●ぎゃらりーNEKO、●あとがき。A4版74ページ。https://www.abc50s.net/books.htmlより無料でダウンロードできる。なお印刷版の頒布はない。(秋葉原BCLクラブ 伊藤晃氏)一緒シリーズでは今月17日で生誕81周年となる「BCLの神様」山田耕嗣氏のことが取りあげられています。山田氏も大のねこ好きで東京日暮里にあった自宅は通称「ねこ屋敷」と呼ばれ、房総半島に移った晩年には大きなメインクーン「悟空」を可愛がっていました。



◎NDRの「Christmas Gruss an Bord」スケジュールを大幅変更 2版修正
 ドイツNDRが今年12月25日に予定されている船員向特別短波放送「Christmas Gruss an Bord」の放送時間・周波数・送信所が予定されていたものから大幅に変更された。新しいスケジュールは以下の通りである。日時はすべて2021年12月25日03:00-06:00となる。
  6080 Tashkent 100kW 301度 欧州西部・中部向、9610 Moosbrunn 100kW 115度 インド洋東部向、9740 Nauen 125kW 130度 インド洋西部向、9820 Issoudun 250kW 148度 インド洋・アフリカ南部向、11650 Nauen 100kW 205度 大西洋南部向、15770 Okeechobee 100kW 44度 大西洋北部向。
(Bulgarian DX blog 12/1)

◎Pacific Asian Log 2021年11月版発行 2版新規
 
米国のBruce Portzer氏は2021年11月版の「Pacific Asian Log」を発行した。https://www.radioheritage.com/の「Radio Guides」の項からダウンロードできる。アジア太平洋地区の50カントリー、約5,000局に及ぶ中波局の情報を収録している。(WORIG 12/3) 2001年より発行されています。最新版はA4版318ページの詳細なリストです。

◎Asian DX Review No.566発行 2版新規
 イ
ンドのSandipan Basu Mallick氏によると、Indian DX Club Internationalより「Asian DX Review」のNo.566が発行された。https://idxci.in/wp-content/uploads/2021/11/ADXR-Volume-39-No-566-December-2021-min.pdfよりダウンロードできる。(WORIG 12/1)  A4版24ページ。特集記事は「ベネズエラの時報局YVTO訪問記」。

◎AIR海外向放送12月1日より更に復活 2版新規
 インドのJose Jacob氏によれば、All India Radioの海外向サービスは12月1日より、ダリ語(16:45-17:30 11560)、パシュート語(23:30-00:45 9950 11620)、ペルシャ語(01:15-02:30 9620)、アラビア語(02:30-04:30 9620)の放送を復活した。ロシア語、シンハリ語、タイ語はまだ復活していない。また英語、ヒンズー語、タミール語、マラヤラム語、テルグ語、カンナダ語の放送は今後も復活する見込みはない模様である。海外向放送の最新スケジュールは以下のサイトで参照できる。
 時間順 https://qsl.net/vu2jos/es/time.htm
    言語別 https://qsl.net/vu2jos/es/Language.htm
(WWDXC TP 1488)

◎トルコTRT10月より縮小 ~日本語も完全廃止
 
ドイツのAlexander Busneag氏によると、トルコTRTはB21シーズンの始まる4週間前の10月初旬、ポルトガル語(インターネット/衛星のみ)、日本語(インターネット/衛星のみ)、マレー語、ハウサ語、スワヒリ語の5部門を完全に廃止し、webサイトも閉鎖した。同局の発表したB21スケジュールにはマレー語 (14:00-15:00 15730)、ハウサ語・スワヒリ語(15:00-17:00 15235)の番組が掲載されており、短波の信号は出ているが音楽のみである。その結果同局が短波で放送する外国語は21カ国語、衛星・インターネットのみで放送する外国語は10カ国語となった。また同局の各国語webサイトの内アラビア語、ドイツ語、英語、ロシア語はTRT Newsの番組をそのまま流すのみとなっている。B21スケジュールはhttp://ab27.bplaced.net/trt.pdfを参照のこと。 (WORIG 11/11)

◎RAEのB21スケジュール
 アルゼンチンRAEのB21スケジュールは以下の通りである。送信はWRMIのOkeechobee送信所。出力は100kW。
 06:00-07:00 7780 44度 欧州西部向 木 ドイツ語
 08:30-09:00 7780 44度 欧州西部向 火 フランス語 水 ドイツ語 木 英語 金 イタリア語 土 スペイン語
 11:00-11:30 9395 355度 北米東岸向 火 英語 水 フランス語 木 イタリア語 金 英語 土 フランス語 
 11:00-12:00 5800 160度 ラテンアメリカ向 7780 44度 欧州西部向 火 スペイン語 水 ポルトガル語 木 英語(~11:30) 木 フランス語(11:30~) 金 イタリア語(~11:30)  金 日本語(11:30~) 土 スペイン語
 18:00-19:00 9455 285度 北米西岸向 火 中国語 水 日本語(~18:30) 水 英語(18:30~) 木 スペイン語 金 ポルトガル語 土 日本語(~18:30) 土 英語(18:30~)
    20:00-21:00 15770 44度 欧州西部向 月 スペイン語 火 ポルトガル語 水 ドイツ語 木 英語(~20:30) 木 フランス語(20:30~) 金 イタリア語(~20:30) 金 英語(20:30~)
(Bulgarian DX blog 11/18)

◎Bryan Clark氏ブラジルの新局を発見

 ニュージーランドのBryan Clark氏は10月31日15:30-18:00頃に6150kHzでポルトガル語の放送を発見した。HFCC登録の国際放送の新周波数とも思われたが、西側のpopsの合間にUTC-3、則ちブラジル時間の時刻アナウンスが入ったのを確認した。6150kHzのブラジル局と言えば20世紀にはRadio Recordがあったが、現在放送しているという情報はない。ブラジルやパラグアイのリモートSDRでも受信して見たが、ニュージーランドMangawhaiの自宅シャックでの受信状態が最良であった。11月1日になってブラジルのDXerの幾人かに確認したところ、これは新局で、Belo HorizonteにあるRadio Saturnoであることが判明した。同局のfacebookによればFMの93.2MHzと短波の6150kHzで放送中と記述してあるので間違いない。早速メールで連絡をとったところ「当局の6150kHzの信号を受信したことを確認する。E-QSLを早速発行する」という返事を翌日受け取った。なおこの日5kWの出力のRadio Inconfidenciaも良好に受信できていた、Radio Saturnoの信号は若干それよりも弱かったが送信出力はkW級か、よほど性能の良いアンテナを使っていると推測された。11月2日には聞こえていなかったので、局に問い合わせたところ「技術的な調整中で、そのうち少しづつ改善する」という回答であった。(WORIG 11/2)
  スペインのManuel Mendez氏によれば、同氏はブラジルSao Paulo近郊のPardinhoにあるリモートSDRで11月4日の18:10より受信できた。facebookのアドレス紹介や「Saturno FM, 92.3」のIDの他はpopsであった。(WWDXC TP 1484) Mangawhaiはニュージーランド北島の北部、Aucklandの更に北の東岸に位置する南米局DXingに最適の地で、Bryan氏は退職後この地に広大な土地を得て移住してBeverage系のアンテナを架設しDXingを楽しんでいます。同局のfacebookはhttps://www.facebook.com/RadioSaturnoFm923/、2021年6月28日から6150kHzの周波数が入ったロゴを使っています。"saturno"は土星のこと。

同局のロゴ


◎Beverageアンテナの発明から100年
 Beverageアンテナは米国のアマチュア無線家Harold Beverage氏(W2BML)が1921年10月7日に発明特許を取得したアンテナで、受信時には超長波~短波帯で生じる空電ノイズを著しく削減でき、送信時には他の方向から到来する電波や周辺のノイズが信号に載るのを防ぐ事ができてS/N比を大幅に向上できる特徴がある。この性能は100年を経た現在でも重要である。ARRLはこのアンテナに関する雑誌QSTの特集記事を無料提供している。http://www.arrl.org/files/file/QST/This%20Month%20in%20QST/2021/11%20November%202021/Silver%20Donovan.pdf。(WORIG 11/2)

◎サイクル25関連の資料サイト
 太陽黒点サイクルの予測は正確なサイエンスというよりもむしろ「ダークアート」のような猟奇的な側面も持つ。色々な情報に惑わされないように以下のサイトで基本的な事項を押さえておくべきである。
 https://en.wikipedia.org/wiki/Solar_cycle_25
 https://www.swpc.noaa.gov/products/solar-cycle-progression
 またサイクル24の結果から見た予測については
 https://www.swsc-journal.org/articles/swsc/full_html/2020/01/swsc200057/swsc200057.html
 サイクル25に関する楽観的予測結果は
 https://www.sciencedaily.com/releases/2020/12/201207142308.htm
(Medium Wave News 67/06 November 2021 via WORIG 11/2)

◎SPW Radio Warsaw - Transatlantic Radio Stationは計画中の博物館
 11月号でも紹介したポーランドの「SPW Radio Warsaw - Transatlantic Radio Station」は、世界第二の高さの鉄塔を誇ったポーランドWarsawの大送信所を記念するために設立された博物館である。第一次大戦に勝利してポーランドが独立を取り戻していた時期に建設されたWarsaw・Transatlantic Radiotelegraphic Broadcasting Centreの126m送信鉄塔からは、欧州-米国間の無線電信の半分が送信された。当時の送信機は200kW2基で、500kWの専用ディーゼル発電機から給電されていた。第二次大戦中ポーランドを占領したナチスは送信所を接収し、ドイツのUボート及び日本の潜水艦との通信用に使用し、敗戦時には破壊して撤退した。破壊時の爆発音は16km先まで聞こえたという。敷地跡は現在林に覆われているが、随所に送信施設の残骸が残っている。この送信所の記憶を後世に残すために、2018年には3m高の記念碑が建てられた。また博物館を建設する計画が進んでおり、ポーランド陸軍工科大学電子学科が当時の送信機を再現することになっている。SPW  Radio Warsawはこの博物館の開館時に記念の短波放送を行うために登録された放送局である。詳細はhttps//trcn.pl(ポーランド語)を参照のこと。(WORIG 11/1)

博物館の完成予想図(上記HPより)


◎世界のロシア短波放送一覧表公開
 ロシアのIgor Yaremenko氏によると、同国Novosibirsk DX SiteにB21における世界のロシア語放送のスケジュール表が掲載されている。http://www.novosibdx.info/schedules.html。(RUS-DX October via WORIG 11/1) ロシアのAnatoly Klepov氏によると、B21における世界のロシア語短波放送の一覧はこちらでも無料公開されている。https://freerutube.info/2021/10/23/raspisanie-radio-na-russkom-yazyke-sezon-b21-zima-2021-2022/。(RUS DX #1159 via WWDXC TP 1486)

◎Radio Stations in Moscow
 ロシアMoscowのFM放送局を網羅したサイト「TOPRADIO」が公開されている。直接聴取することができる。https://top-radio.ru/moskva。(RUS-DX October via WORIG 11/1) 局のロゴをクリックすると直接放送が聞こえます。

◎もう一つのブラジル新局Rádio Brasil Sem Fronteiras
 6145kHzにもう一つのブラジル新局Rádio Brasil Sem Fronteirasが現れた。放送は現地時間の週末(土・日)のみ。連絡先は〈radiobrasilsemfronteiras @ gmail.com 〉で、受信報告にはQSLカードを発行する。( AER El Dial via WORIG 11/3)Sem Fronteirasとは「国境なき」という意味です。なおSao PauloにはRádio Sem Fronteirasという局が既に存在しますが別局のようです。

◎オランダ2局のB21スケジュール
 Radio Piepzender (Zwolle送信所、1kW、無指向性、オランダ語)
  土・日 17:00-07:00 6185 (A21と同じ)
  土・日 17:00-02:00 7445 (3920kHzより変更)
  日・月 02:00-17:00 7425 (3920kHzより変更)
 ICON BV (新局、Overslag送信所、1kW、90度、旧RNWのオランダ語番組を放送)
  毎日 14:00-03:00 5955
        土曜 03:00-14:00 5955
(Bulgarian DX blog 11/5)ICON BVは配電盤のメーカー名、HFCCに”Sunline"の名前で登録していた局です。
 
◎中国のジャミング短波送信所推定結果
 ドイツのWolfgang Bueschel氏によると、中国の短波送信所の内ジャミングの発射に使用されていると見られる送信所は以下の通りである。2002-2006年に整備されたものが多い。#は国家広播電視総局の送信所番号。
 海南・東方(Dongfang) 18 54 18.73 N  108 39 37.81 E 海南省東方市電台
 喀什・薩依巴格(Saibagh) 39 21 13.06 N   75 44 57.38 E 新疆維吾爾自治区喀什疏附県薩依巴格郷
 烏魯木斉・呼図壁(Hutubi)#654 44 09 03.29 N   86 53 57.66 E 新疆維吾爾自治区昌吉回族自治州呼図壁県二十里店鎮
 宝鶏・新街鎮(Xinjiezhen)#722 34 41 31.68 N  106 56 41.31 E 陝西省宝鶏市陳倉区新街鎮
 黒竜江・斉斉哈爾(Qiqihar)47 21 25.99 N  124 14 54.78 E 黒竜江省斉斉哈爾市鉄峰区
 咸陽(Xianyang) 34 51 08.16 N  113 25 42.77 E 河南省鄭州市咸陽
 南昌(Nanchang)#561  28 36 53.65 N  116 03 07.80 E 江西省南昌市南昌県
 泉州・張板(Zhangban) 24 53 30.83 N  118 48 04.81 E 福建省泉州市恵安県張板鎮
(WWDXC TP 1484)

◎中国呼図壁送信所の中波・短波送信アンテナの解析
 ドイツのWolfgang Bueschel氏が衛星写真から解析した中国新疆維吾爾自治区の烏魯木斉・呼図壁送信所(#654)のCRI用中波・短波送信アンテナは以下の通りである。
 1521kHz用: 1966年建設のマスト8本、600kW送信機3基を結合して最大2000kW近くの出力を出せる筈だが、現在は600kWで運用されている。20:00-04:57、09:00-11:00に308度(ロシア西部、欧州向)
 1323kHz用(1): 1521kHz用アンテナの東750mに設置、マスト4本、出力600kW、20:00-03:00 モンゴル語 58度(ゴビ砂漠、バイカル、沿海州向)
 1323kHz用(2): 1521kHz用アンテナの南800mに設置、マスト8本、出力600kW、00:00-03:00 英語 235度(中東、インド西部向)
 短波送信用アンテナ: 1521kHz用アンテナの南2kmに設置、マスト26本、100kW用9基、500kW用8基
(WWDXC TP 1484)

◎米国FCC新人事発表
 米国のバイデン大統領はFCC(連邦通信委員会:Federal Communications Commission)の新しい議長にJessica Rosenworcel氏を任命した。氏は米国上院通商科学運輸委員会の上級相談役を経て2012年よりFCCの弁務官を務め、2021年からはバイデン政権の元でFCCの議長を務めていたため今回は再任となる。また空席となっていたFCC委員長には2016年迄議長補佐を務めたGigi Sohn氏を任命した。Gigi Sohn氏は分かっている限り最初のLGBTQのFCC委員長となる。(NRC DX News November 16 via WORIG 11/8)

   
(左)Jessica Rosenworcel氏(右)Gigi Sohn氏 (Wikipediaより)

◎Radio Romania International用短波送信機の不調についての公式発表
 英国のAlann Pennington氏によると、Radio Romania Internationalは11月8日、facebook上で短波送信機の不調について以下の様な発表を行った。首都Bucharest近くのŢigăneşti送信所ではBD300-1送信機が不調な状態である。目下送信所を管理するRadiocomが修理を試みているところである。この送信機の不調で、日曜日にルーマニアの船舶向に行われている北米東部方向のルーマニア語、北米東部・北米西部・アフリカ東部・欧州西部・極東・豪州向の英語、欧州西部・アフリカ中部・アフリカ北部 向フランス語、欧州西部向ドイツ語、欧州西部・南米向スペイン語、欧州東部・極東向ロシア語、アフリカ北部・中東向アラビア語、極東向中国語の各放送が影響を受けている。またSăftica送信所ではBD100-1送信機が不調でイタリア語、セルビア語、ウクライナ語、ルーマニア語の放送に支障が出ている。Radiocomにより一部修復されたが、ウクライナ向の送信がまだできない状況である。聴取者は現在残っているŢigăneşti送信所のBD300-2送信機、Galbeni送信所のID300-1及びID300-2送信機からの放送を受信するか、website、SoundCloud、TuneInアプリ、衛星放送で受信して欲しい。(WORIG 11/8)

◎2022年のEDXC総会正式発表
 新型コロナウイルスのため2020年及び2021年は中止されたEDXC Conferenceは、2022年の5月20日(金)~22日(日)にルーマニアBucharestのMercure Hotel (Unirii,Mircea Voda Blvd., Bucharest)で開催されることになった。詳細はhttps://edxcnews.wordpress.comを参照のこと。参加希望等は事務局 のChrissy Brand氏(メール〈chrissylb @ hotmail.co.uk 〉)に連絡する。 (BDXC November via WORIG 11/8)

◎ロシア語の海賊局Radio Free Waves Bay
 英国のPaul Watson氏によれば、ロシア語の海賊局Radio Free Waves Bay(Бухта свободных волн)が欧州各地で夜間3940kHzにて受信されている。この局はロシア西部のSmolenskにあるとされていたが、ウクライナでのTDoA(Time Distance of Arrival:別々の地点で受信して送信所の地点を推定する方法)を用いた観測結果では、パラの1575kHzともどもベラルーシ北部から送信されていると推定された。この局は他局のpodcast等インターネットから収集したロシア語番組を流しており、内容はラジオ関連のものと政治関連のものが多い。また西側やロシアの音楽も流している。出力は2kW程度と推測されている。St.Petersburg在住のBCLによれば、eQSLを発行しており、受信報告の宛先は〈6783432 @ gmail.com〉、URLはhttps://id043199.myrh.ruである。ロシアでは「フーリガン」と呼ばれる不法局が3100kHz前後に出ていることが多かったが、この局は多くの人が聞きやすい75mbに出ており、それらの局とは一線を画している。なおロシアではRadio Gromelという海賊局も3920kHzで出ていることが報告されている。(BDXC November via WORIG 11/8)URL上ではインターネット放送も行われています。

同局のロゴ ロック等で使われる「メタル」サインだ!



◎カナダ陸軍婦人部隊の短波暗号解読 ~米国の原爆投下を決断させる

 カナダのHarold Sellers氏によると、CWAC創設80周年を記念してカナダCBCはAshley Burke記者によるドキュメンタリー「Listening to Japan during World War 2」を掲載した。カナダでは第二次大戦で男性の兵力が不足したため、1941年カナダ陸軍婦人部隊(Canadian Women's Army Corps:CWAC)が編成され、若い女性が数千人採用された。Marjorie Stetson元軍曹(現在97歳)は1942年18歳で入隊しカナダ陸軍暗号解読部門に配属され、訓練を受けた後British Colombia州Victoriaにあった専用受信所で日本及びドイツの短波軍事通信の暗号解読に当った。米国の日本本土上陸作戦が計画されていた1945年、彼女は日本側が連合国側の暗号通信を解読しており、日本本土上陸作戦の詳細を殆ど把握していることを突き止め報告書をカナダ軍上層部に提出し た。報告は米国に送られ広島・長崎への原子爆弾投下を決断させるきっかけとなった。https://www.cbc.ca/news/politics/second-world-war-marjorie-stetson-japan-1.6239427を参照のこと。(WORIG 11/7)

◎年末に「Radio DX Freunde」の特別放送実施

 ドイツのRadio Power RumpelのHeiko氏によると、同局はDecade AM、Studio97、SchanzFMと共同で特別番組「Radio DX Freunde」を来る2021年12月27日の19:00より6070kHz(Moosbrunn送信所、100kW)で放送する。更に再放送を12月31日の18:00より6070kHz(Rohrbach送信所、10kW)で放送する。受信報告は<radiopr @ partyheld.de>で受け付ける。(WWDXC TP 1485)

◎キプロスのCape Greco中波送信鉄塔撤去
 英国のPaul Rusling氏がfacebook上で明らかにしたところによると、キプロスのCape Grecoに残されていた7本の中波送信鉄塔が撤去され一カ所に集められた。2021年11月4日にVOA及びRadio Sawaの990kHz(600kW)用に使用されていた3本が撤去され、続いてRadio Monte Carloの1232kHz用に使用されていた3本が撤去された。これらの鉄塔は比較的新しい年代に建設されたものであるが、地元では跡地を公共用地に転用するため撤去要求が出ていた。これらの鉄塔は中東向のビーム送信に活用され、15dBi以上の高利得を出すことができた。(WWDXC TP 1485)
 
◎Czech RadioのAM放送は年内限りに
 チェコに残存する Czech Radioの長波・中波の送信施設は今年いっぱいで廃止される。廃止されるのは以下の5波9送信機である。
   270kHz Radiozurnal 50kW

      639kHz Cesky Rozhlas 2  750/30kW(送信機2基)
      954kHz Cesky Rozhlas 2  200/30kW(送信機3基)  
    1071kHz Cesky Rozhlas Plus 5kW(送信機2基)
 1332kHz Cesky Rozhlas 2  25kW
 なお民放の中波放送は継続される。継続されるのはCountry Radio(1062kHz)、Radio Dechovka(792/1260kHz)、Cesky Impuls (981kHz)である。
(BDXC "Communications" Nov 2021 via WWDXC TP 1485)
 
◎エストニアのロシア向放送局電力料金高騰で減力・放送時間短縮
   ロシアのIgor Kolke氏によると、エストニアのKavastuから1035kHz(100kW)でロシア語の放送を行っている宗教局Radio Eliは9月中旬より出力下げて放送せざるを得なくなっている。原因は電力料金が4倍に値上がりしたためで、放送時間も従来モスクワ時間06:00-10:00に行われていた朝の放送をカットせざるを得なくなり夜の18:00-00:00のみとなった。同局は2010年5月に200kW中波送信機を導入し、バルト海沿岸諸国、ロシア西北部、ベラルーシ、ウクライナ北部をカバーエリアとして放送を行ってきた。(RUS-DX 10/24 via WWDXC TP 1485)  


◎B21ドイツ語放送リスト公開
 DX MAGAZINEのNews EditorであるWalter Eibl氏編集のB21シーズンのドイツ語放送リスト「List of Broadcasts in German(Hörfahrplan Deutsch) 」が公開されている。https://www.wwdxc.de/hfd.pdf。(WWDXC TP 1485)

◎インド政府がAIR局の最新情報を公開
 インドのJose Jacob氏によると、11月5日現在のAll India Radio国内局の最新リストが公開された。https://prasarbharati.gov.in/radio-network/#1624538006454-720755eb-c107。
 また同局External ServiceのB21公式スケジュールも公開された。https://prasarbharati.gov.in/wp-content/uploads/2021/11/External-Services-03.11.21.pdf。 (WWDXC TP 1485)

◎Radio Ondaが31mbの送信試験開始に
 ドイツのAlan Pennington氏及びOnda Shortwaveによると、Radio Ondaはベルギーで番組が制作され、オランダ東部のBorculo送信所から短波で送信されている。番組は主としてブラジル音楽で、今まで6140kHzで放送されてきた。同局は更に9520kHzを追加することを計画していたが、このほど新型送信機が到着し、11月8日より9200-9900kHz間で試験送信を開始することにした。出力は最大でも500Wの予定。URLはhttps://ondaasbl.wixsite.com/home。HFCCのB21スケジュールには6140kHzに加え9520kHzは24時間放送として登録されている。(WWDXC TP 1485)



◎英国でポルトガルの旧RFE/RLの送信所にまつわるドラマ放映
 英国のDavid Kernick氏によると、Netflix UKはポルトガルのGlóriaにあった旧RFE/RLの送信所にまつわるドラマ「Glória」のストリーミング放映を開始した。1968年の「プラハの春」から始まる冷戦期の同送信所スタッフの活動を描いている。サマリーはhttps://entertainingmovie.com/gloria-review-2021-tv-show-series-season-cast-crew.html。(WORIG 11/13) 日本語版の予告編はhttps://www.netflix.com/jp/title/81073977。

◎Radio PurgaのB21スケジュール
   チェクト自治管区向の短波DRM試験放送Radio Purga(Radio Chukotka)のB21スケジュールは以下の様になっている。但し放送は不定期である。送信所はKomsomolsk-na-Amur、出力は 20kW、方向34度。すべてDRMモード、ロシア語。
   05:00-07:00 6025
   07:00-10:00 11860
   10:00-15:00  9850  (場合によっては15325kHzが使用される)

   15:00-19:00  6025
 (Bulgarian DX blog 11/18)

◎B21の短波DRM放送全スケジュール公開
 英国のMike Terry氏によると、Digital Radio MondialeのHP上にB21における短波DRM放送の全スケジュールが掲載されている。https://www.drm.org/what-can-i-hear/broadcast-schedule-2/。
(WORIG 11/17) 上記のRadio Purgaの周波数については異なった周波数が掲載されています。

◎インターネットラジオプラトフォームサイトReciva廃止の影響
 英国のMike Terry氏がRadio World 11/16の報道として伝えたところによると、Qualcomm社はインターネットラジオプラトフォーむサイトRecivaを2021年前半に停止した。理由はサイトの運営がコストに見合わないためとしている。これに伴いRecivaを接続先として固定していたインターネットラジオ受信機は動作しなくなり、利用者は何も対策を行うことができない。実はRecivaの運営会社は現在までに2回変わっておりその都度サイトの閉鎖を計画していたという経緯がある。メーカー側はRecivaのサーバーに接続できるインターネットラジオ受信機を製作販売するだけで良いが、それが売れてもReciva側には利益が入らない構造になっていた。またRecivaのソフトそのものが古くなりメンテナンスできる技術者がいなくなったことや改善に費用がかかることも大き な原因であるとされている。原記事はhttps://www.radioworld.com/news-and-business/with- reciva-dead-internet-radio-manufacturers-manage-the-falloutを参照のこと。(WORIG 11/17)

◎画像付きインターバルシグナル集公開
 英国のMike Terry氏によると、国際放送が世界への唯一の窓となっていた頃に使用された懐かしいインターバルシグナル集がYouTube上で公開されている。41分、その放送局に関するQSLカード等の画像付。 https://www.youtube.com/watch?v=sf_UzdvTyKQ。 (WORIG 11/17)

◎広西北部湾之声B21スケジュールの詳細
 広西北部湾之声短波放送のB21スケジュールの変更点は以下の通りである。
 ・従来20:00と23:00に行われていたCRIベトナム語放送の中継が20:00からの1回となった。(8月より実施)
 ・09:00に中継されていたCRIの中国語番組「辺走辺看」がCNR文藝之声「民歌風行」に変更された。(10月20日より実施)
 ・11月1日から22:00-22:20には広西北部湾之声と崇左市広播電視台が共同製作したチワン(壮)語南部方言である左江土語が放送されるようになった。FEBC良友電台が停止して以来世界で唯一の短波によるチワン語放送である。
 ・土曜・日曜の00:30-00:45に放送されていたRadio Thailandのタイ語番組「中泰守望相助」が停止された。
 その結果スケジュールは以下のようになった。
 夜の放送 18:45-01:03 
  18:45-18:50  トップミュージック(タイ語) 
  18:50-19:00  音楽
  19:00-19:30  独自中国語番組
  19:30-20:00  CRI中国語番組「老外看点」(録音したもの)
  20:00-21:00  CRIベトナム語番組
  21:00-21:02  中国語語学番組(月 カンボジア語 火 ラオス語 水 ビルマ語   木 タイ語 金 ベトナム語 土・日 不定)
  21:02-22:00  独自ベトナム語番組
        22:00-22:20  崇左市広播電視台制作番組(左江土語)
  22:20-22:40  独自中国語番組
        22:40-22:45  一詞一世界(月 カンボジア語 火 ラオス語 水 ビルマ語   木 タイ語 金 ベトナム語 土・日 不定)
  22:45-23:10  独自中国語番組
  23:10-23:20  CRI中国語番組「全景中国」(録音したもの)
  23:20-23:28  独自中国語番組
  23:28-23:30  広東語番組
  23:30-00:10  独自中国語番組
  00:10-00:15  一詞一世界(英語)
  00:15-00:20  独自中国語番組
        00:20-00:30  広東語番組
  00:30-00:45  タイ語番組
  00:45-01:03  独自中国語番組
 朝の放送 07:48-10:02 
  07:48-08:00  開始音楽
  08:00-08:50  CNR大湾区之声広東語番組(録音したもの)
  08:50-09:00  音楽
  09:00-09:50  CNR文藝之声中国語番組(録音したもの)
  09:50-10:00  音楽
  10:00-10:02  中国語語学番組(月・土 カンボジア語 火 ラオス語 水 ビルマ語   木・日 タイ語   金 ベトナム語)
  10:02    ベトナム語天気予報  
 インターネット放送はhttp://video.bbrtv.com/index.php?option=com_content&ItemId=11で行われている。
(Cahcn自留地 11/15) 周波数は5050kHz 南寧送信所 100kW 232度、9820kHz  南寧送信所 100kW 191度の2波とされていますが、HanoiのリモートSDRで確認したところ、聞こえたのは5050kHzのみでしたが、弱く9820kHzでも聞こえているという報告もあります。またインターネット放送聴取にはflashplayerが必要です。

◎Radio Cairoの短波送信所レポート
 11/19の「Radio du Monde」のfacebook(https://www.facebook.com/Radiosdumonde/)ではRadio Cairoの短波送信所について以下のようなレポートが掲載された。
 Radio Cairoの短波放送は過去数年間停止されたり再出現したりを繰り返している。ただし再出現しても番組スケジュール通りに放送されない事がある。正に短波上で不安定なダンスを踊っているが如くである。変調度の低さや周波数の安定度はさておき同局の短波放送の実情を見てみよう。
 Radio Cairoの短波送信所は2つある。一つはAlexandria近郊のAbu ZaabalにあるAl-Qalyubiah送信所(30°15'45N、31°22'28E)で、18基の送信機を有しているが、現在はアンテナが撤去され、送信棟だけが残存している状態で稼働していない。この場所には博物館の建設が予定されており現在はアクセスすることができない。送信機の内訳は、1950-1990年代製の100kW送信機13基(メーカーはBrown Boveri/Marconi/Telefunken/Harris/Thomson)、1980年設置のContinental製250kW送信機1基、1990年代設置のThomson製500kW送信機4基である。もう一つはCairo近郊のAbis送信所(31°7'52N、30°4'26E)で、ここでは1970年代以降設置の250kW送信機(Brown Boveri/Thomson製)8基、1996年設置のMarconi B6132 500kW送信機1基が稼働中である。但し現在は出力を絞って運用中で、しかもどの送信機が稼働可能なのか明らかにされていない。
 現在稼働中の送信機は設置後四半世紀を経ている訳であるが、この件について1996年に設置作業に当たったMarconiの旧技術者に問い合わせたとこ ろ、設備の設置時点から他の国とは異なっていたそうである。Radio Cairoを管理するERTUは、送信機が到着するまでは送信棟の建設着手を認めなかった。送信機が到着してから送信棟の建設に着手したが、送信機が要求する条件は無視され、とんでもない場所に穴があけられ、ドアは解放状態、砂を含んだ空気がフィルターを通ることなしで送信棟内に入ってくる状態であった。そのため技術者は設置後数年間現場に足止めされ、送信機が正常に稼働するようになったのは5年後の2001年であったという。ERTUはこの間検収書にサインするのを拒んだそうである。
 それでも動いているHFCCへ提出のRadio Cairoの最新稼働スケジュールはhttp://www.hfcc.org/data/schedbybrc.php?seas=B21&broadc=ERUで確認できる。(WORIG 11/19)
    ブルガリアのIvo Ivanov氏が11月24日にロシアTambovのリモートSDRでモニターしたRadio Cairoの短波放送は以下の通りであった。
 00:00-01:00 9440 アルバニア語、03:00-04:00 9890 イタリア語(歪みが大)、04:00-05:00 9890 ドイツ語(04:03以降不安定)、06:15-07:45 9890 英語(変調が浅い)。これらはAbis送信所から125kW、325度で出ている。なおスケジュールされている02:00-04:00 9940 トルコ語、04:00-05:00 9510 ロシア語、05:00-06:15 9885 フランス語は出ていなかった。(WWDXC TP 1487)


◎DWが新webサイトを計画
 英国のAlan Roe氏によると、Deutsche Welleのwebサイト(http://www.dw.com)が一新する計画で、新しいバージョンのβ版がhttps://beta.dw.com /en/top-stories/s-9097で公開されており、感想を求めている。文字が鮮明で読みやすくなった感はあるが、短波放送、放送番組、周波数、衛星チャンネルに関する記述も参照先の案内もなくなり、BCL用としては全く用をなさない内容である。(WORIG 11/19)

DWのベータ画面 確かに情報量は少ない


◎「移動DXingの技術」公開

 米国のChris Kadlec氏によると、同氏が18ヶ月前からInternational Radio Club of America(IRCA)の開始に掲載していた「The art of going mobile」全20回が完成した。屋外での移動DXingの技術を多くのDXerの経験を元に解説したもので、AM/TV/FM受信の局面から記述されている。これを記念して全記事を公開した。http://www.chriskadlec.com/radio/articles/mobileを参照のこと。(IRCA iog11/20 via WORIG 11/21)

◎CRIの衰退が始まった!?
 ウクライナのAlex Miatlikov氏によると、8月31日で中国国際放送CRIはロシア語の短波放送を事実上止めてしまい、webサイト上でもライブで聴くことはできなくなり、一定の話題のオンデマンド録音放送だけとなった。また正式のB21スケジュールが明らかにされておらず、A21のまま「宙づり」状態である。新疆維吾爾自治区から行われていたロシア向中波放送(1323、1521kHz)も停止された(極東からの963、1323kHzは継続しているようだ)。そもそも数ヶ月前からいくつかの言語の放送番組が停止されて、音楽だけになっていた事実がある。ロシア語放送が今後どうなるのかスタッフに聞いて見たいものだが、E-mailにも返信がなくなった。もう昔のCRIではなくなった模様で、今後大幅な放送規模の削減も考えられる。「the less China, the more chances to accept something more interesting ...」とは言うものの...(RUS-DX 11/21 via WORIG 11/21)

◎11月のEDXCミーティングYou Tubeで公開
 EDXC事務局のChrissy Brand氏によると、去る11月14日の00:00-02:00にZOOMで行われたEDXCミーティングでは2つの講演が行われた。Canadian International DX Club(CIDX)のSheldon Harvey氏は同クラブの現状について、またフィンランドのMika Mäkeläinen氏は、同国ラップランドのAihkiniemiに設けられている2つの専用キャビンでのDXペディションについて説明した。これらの講演の模様はhttps://youtu.be/v0-ln6wx_Qk及びhttps://tinyurl.com/EDXCYouTubeで見ることができる。(RUS-DX 11/21 via WORIG 11/21)

◎Radio Bay Islands 5045kHz強力に
 米国のBruce W. Churchill氏は、オーストラリアのRadio Bay Islandsが5045kHz復活しているのを11月15日の17:00過ぎに、カリフォルニア州Half Moon BayのリモートSDRで確認した。番組はロック音楽であった。信号は以前より強力であった。社長のTim Gaynorによればこの日より出力を増強したとのこと。(WWDXC TP 1486)

◎VOAクルド語放送削減
 ドイツのAlexander Busneag氏によると、VOAはB21よりクルド語放送の時間を1日3時間から2時間に削減した。B21でのスケジュールは以下の通り。
 23:00-24:00 15270 Bilbao 15600 Woofferton
    02:00-03:00 7475 Bilbao 9390 Bilbao 9750 Lampisham
    04:00-05:00の放送は中止された。
 これは予算カットによるもので、USAGM発行の「FY2022 CONGRESSIONAL BUDGET JUSTIFICATION」(https://www.usagm.gov/wp-content/uploads/2021/06/USAGM- FY-2022-CBJ-Final-05.26.2021.pdf)の133ページにクルド語放送の予算削減に関する記述がある。 (WWDXC TP 1486) 2020年度の$4,160に対して2021年度は$3,407に削減されたそうです。

◎AWR WavescanのB21スケジュール最終版
 AWRのDX番組「Wavescan」10/31によると、同番組のB21放送予定は最終的に以下の様になった。
 月曜 00:30-01:00 15330 Trincomalee 15615 Guam
    月曜   01:00-01:30 12040 Guam 17730 Madagascar
    月曜   07:00-07:30 12040 Guam
    他にWRMI、KVOH、VOH Africaでも放送している。
(WWDXC TP 1486) 

◎Radio Romania International送信拠点をGalbeniに
 Radio Romania Internationalによると、同局の技術部門は南米向スペイン語放送の送信拠点をGalbeni送信所に移し、11月19日の 07:00-08:00の放送より11800kHzで送信を再開した。従来はTiganesti送信所のBD300-1から出ていたが、故障して稼働不能な状況である。(WWDXC TP 1486) Tiganesti送信所の修理は進んでいない模様です。
 
◎中央人民広播電台「中国之声」DRM試験放送スケジュール
 中央人民広播電台「中国之声」DRM試験放送のB21スケジュールは以下の通りで、11周波数が使用されている。出力はすべて30kW。
 北京
      05:25-03:05 6030 0度 (火 15:00-18:00休止)ID 3FF
   10:00-18:00 13825 175度 ID 3EA
    海南東方
      10:00-18:00 11695 41度 ID 3E8

   10:00-18:00 17770 16度 ID 3ED
 昆明 
      10:00-13:00 15180 32度 ID 2
   13:00-17:00 17800 32度 ID 2
   17:00-20:00 15180 32度    ID 2
    斉斉哈爾
   09:00-13:00 13850 225度   ID 1
   13:00-18:00 11990 225度   ID 1
   18:00-21:00 13710 203度   ID 1
   烏魯木斉
   07:00-10:00 9655 98度 ID 3EC
      10:00-17:00 17830 98度  ID 3EC
      17:00-21:00 9655 98度 ID 3EC
  A21スケジュールでは中国国際放送(CRI)のDRM試験用としてHFCCに5周波数(11995、12030、13715、15415、17815kHz;昆明 30kW 135度 ID 3F9)が登録されていたが、実際には「中国之声」の試験放送に使われた。
(Cahcn自留地 11/22)

◎NDBリスト専門webページ
 NDB(Non Directional Beacon)の各種リストを集めたページ「NDB List Website」が開設されている。NDBファンはこのページを訪れることで、多くの情報やリスト類を入手することができる。https://www.ndblist.info/ 。(Radio HF Internet Newsletter Nov via WORIG 11/24)

◎アルゼンチンのRadio Nacional Rio Grandeが増力
 アルゼンチンの中波局Radio Nacional Rio Grande(コールLRA24、在Río Grande, Tierra del Fuego、周波数640kHz)はこのほど増力して出力を100kWとした。その結果Falkland(Malvinas)諸島、南大西洋、南極大陸がカバー範囲に入った。100kWへの増力は11月20日より運用を開始した新送信機により実現され、通信大臣やRTA(Radio Y Televisión Argentina)の局長も出席して増力式が行われた。電波はRío Grandeの周辺600kmの範囲に届くようになった。特にFalkland諸島で通常に受信できるようになったことに意味があるという。Radio Nacional Rio Grandeは1973年4月28日に開局し、1982年のFalkland紛争の際はRadio Nacional Comodoro Rivadaviaと共同してFalkland向似番組を放送したこともあり、当時はRAEのような役目を果たしていた。(WORIG 11/23)
    米国のGlenn Hauser氏によると、従来の出力は昼間25kW、夜間5kWであった。100kWが昼間だけか一日中なのかは不明である。なおアルゼンチンでは他に2局(出力は5kWと10kW)が640kHzを使用中である。(WWDXC TP 1487)   インターネット放送はhttps://www.radionacional.com.ar/category/lra-24-rio-grande/。



◎ドイツの大学がDRM短波放送
 ニュージーランドのChris Mackerell氏、英国のMike Terry氏によれば、ドイツ・バイエルン州ニュールンベルク(Nuernberg)にあるFriedrich-Alexander-Universität Erlangenの大学局「funklust」は、2003年から100Wの短波送信機で15896kHz及び15875kHzでDRM放送を行ったことがあったが、2021年10月に短波250W送信機と駆動用サーバーを新設した。DRM放送では音声信号とともに文字放送(TM+)、緊急事態放送 (EWS)を同時に行う。現在DRM放送は短波15875kHzとFM87.9MHzで行われている。またアナログ放送は1485kHzと FM106.5MHzで行われている。同局では100W時代には短波放送に対してドイツ以外にニュージーランド、ロシア、米国、ノルウェイ、フィンランドから受信報告が来たとしている。(WWDXC TP 1487)

◎ソロモン諸島の暴動でSIBC短波放送停止
 米国のMatt Francis氏によると、ソロモン諸島では11月4~27日に大規模な反政府暴動が起きて混乱が続いている。同局のSIBCの短波放送は停止しているが、オンライン(http://www.sibconline.com.sb)では放送を聴くことができる。また同局のfacebook「SIBC News」も正常に更新されている。(WWDXC TP 1487)

◎ロシアBCL界の重鎮新型コロナで死す
 ロシアのIgor Ashikhmin氏らによれば、同国BCL界の重鎮であったVasily Georgievich Gulyaev(
Василий Георгиевич Гуляев)氏(Astrakhan在住)が新型コロナに罹患して死去した。64歳であった。氏はBCLに関するサイト、メイリングリストを立ち上げ、出版物なども出していた。またTWRロシア向放送のリスナー代表、「Radio Broadcasting in Russian」の編集、DX会議へのロシア代表としての出席も行っており長年ロシアのBCL界に貢献した。氏の最期となった業績は雑誌「Radio」の2021年11月号に執筆した「V. Gulyaev. Broadcast news」で、https://ftp.radio.ru/pub/2021/11/22.pdfより参照することができる。

ありし日のGulyaev氏


◎B21でアクティブなブラジル局
 B21で実際に出ているブラジル国内短波局は以下の局である。周波数(kHz)、放送時間、出力/送信方向(ND:無指向性)、局名の順に記す。
    
3365  16:00-12:00  1kW/ND  Radio Cultura de Araraquara
     3375   24H  1kW/ND  Radio Municipal SG da Cachoeira
     4775  17:00-09:00  1kW/ND  Radio Congonhas
     4805  18:00-10:00  10kW/ND  Radio Difusora do Amazonas
    
4845  17:00-11:00  5kW/ND  Radio Cultura de Manaus
     4845  17:00-11:00  1kW/ND  Radio Meteorologia Paulista

     4865
  24H  5kW/ND  Radio Alvorada de Londrina
     4875  17:00-13:00 10kW/ND  Radio Roraima
     4885  24H  5kW/ND  Radio Clube do Para
     4895  24H  10kW/ND  Radio Novo Tempo
     4905  24H  5kW/ND  Radio Relogio Rio de Janeiro
     4915  18:00-13:00  10kW/ND  Radio Daqui
     4915  24H  10kW/ND  Radio Difusora de Macapa
     4925  18:30-11:00  5kW/ND  Radio Educação Rural

 
    4965  07:00-11:00  5kW/ND  Radio Alvorada De Parintins
     4985  24H 10kW/ND  Radio Brasil Central 
     5035  19:00-10:00  5kW/ND  Rádio Educação Rural
     5940v  24H  10kW/ND  Radio Voz Missionaria
     5970v  24H  10kW/ND  Radio Itatiaia
     6010  18:00-15:00  5kW/122deg  Radio Inconfidencia
     6020  18:00-13:00  10kW/310deg  Radio Gaucha
     6040v  24H  10kW/20deg  Radio Evangelizar
     6060  24H  15kW/330deg  Super Radio Deus e Amor
     6070  24H  7.5kW/ND  Radio Capital
     6080  24H  10kW/226deg  Radio Marumby
     6090  24H  10kW/340deg  Radio Bandeirantes
     6105  24H    5kW/340deg  Rádio Canção Nova

     6105  18:00-12:00  5kW/176deg  Radio Filadelfia
     6120  20:00-18:00  10kW/340deg  Super Radio Deus e Amor
     6135v  24H  25kW/30deg  Radio Aparecida
     6145  不定   出力不明  R.Brasil Sem Fronteiras
     6150  不定   出力不明  Radio Saturno
     6160  19:00-08:00 10kW/ND  Radio Boa Ventade
     6180  18:00-12:00  250kW/344deg  Radio Nacional da Amazonia
     9550  19:00-09:00  10kW/ND  Radio Boa Ventade
     9565  24H  20kW/45deg  Super Radio Deus e Amor 
     9630v  24H  10kW/60deg  Radio Aparecida
     9645v  24H  7.5kW/30deg  Radio Bandeirantes
     9665v  24H  10kW/30deg  Radio Voz Missionaria
     9675  24H  10kW/20deg  Rádio Canção Nova
     9725v  24H  10kW/20deg  Radio Evangelizar
     9819v  24H  10kW/ND  Radio 9 de Julho
   10000  24H  1kW/ND  Observatorio Nacional(PPE)
   11725  17:00-10:00  10kW/310deg  Radio Novas de Paz
   11780  19:00-14:00  100kW/360deg  Radio Nacional da Amazonia
   11815  24H  7.5kW/360deg  Radio Brasil Central
   11855v  24H  1kW/60deg  Radio Aparecida
   11895  16:00-11:00  10kW/336deg  Radio Legião da Boa Vontade
   11925v  24H 10kW/202deg Radio Bandeirantes
   11935v  24H 10kW/20deg  Radio Evangelizar
   15190v  24H 5kW/122deg  Radio Inconfidencia
(
Bulgarian DX blog 11/26)

◎インドが対中国OTHレーダー配備か?
 Alpha Defense Indiaの報道では、インドDefense Research and Development Organizationが、国産OTHレーダーを開発中である。インド洋での中国海軍の動きを察知するのが目的で、すでに仕様は決定しておりプロトタイ プでの実践試験を待つ段階である。アンテナにはLog Periodicと32エレの広帯域monopoleの2種類が使用され、前者で最適なMUFを割り出し、後者で検出電波を発射する。このことでインド洋に展開する中国艦船の動きを広域的に検知・追跡できるという。OTHレーダーは冷戦期の旧ソ連で多用され、英国(キプロスに基地があった)、イラン、中国でも使用された。現在でも使用中の国があり、アマチュアバンドを含む短波帯にレーダーのパルス音の影響がある。原記事はhttps://www.iaru-r1.org/2021/is-india-building-its-own-over-the-horizon-radar-othr/。(WORIG 11/29)

◎BBC World Serviceが火災警報で一時ストップ
 英国のRichard Langley氏によると、2021年11月29日の朝、BBC World Serviceと国内向Radio Fourの放送中に火災警報が鳴り、放送が一時中断した。World Serviceで「Newsday」放送中のプレゼンターはいち早くスタジオから避難し、番組中断中には音楽と緊急メッセージが放送された。この模様は https://www.bbc.co.uk/sounds/play/w172xv30gmxxmdfを参照のこと。番組開始後27分55秒から中断し、47分19秒より通常に戻った。(WORIG 11/29)


出典の略称
 
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle  
   WRTH FB: World Radio TV Handbook facebook


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