月刊短波2022年2月号(第3版)
編集 赤林隆仁  時間 JST

◎2022年版WRTHのB21updates発行 3版新規
 
昨年12月に発行された2022年版World Radio TV HandbookのB21updatesが発行された。pdf版4ページで、http://www.wrth.comの「International Radio - Latest pdf Updates」の項から無料でダウンロードできる。(WRTH Nicholas Hydeman氏)

◎Radio Emma Tocが2MT放送化開始100周年記念インターネット放送 3版新規
 
英国のRadio Emma Tocは英国で最初の放送2MTが開始されたのを記念して、特別インターネット放送を2月14日(月)の20:00より開始する。2月15日の03:45にはBDXCのメンバーJim Salmon氏による乾杯の生放送もある。詳細はhttps://www.emmatoc.org/2mtcelebrationを参照のこと。また2MTについてはhttps://www.emmatoc.org/内で説明している。(BDXC "Communication" Feb via WORIG 2/7)

◎Radio Amrumの年次定例短波放送 3版新規
 
ドイツのNorth Frisian諸島Amrum島にあるRadio Amrum(Öömrang)が今年も短波特別放送を実施する。スケジュールは2月18日01:00-01:59に15215kHz(Issoudun送信所)となっている。放送はドイツ語、Frisia方言、英語である。この放送に対する受信報告はqsl-shortwave @ media-broadcast.comでのみ受付ける。(BDXC "Communication" Feb via WORIG 2/7)
 
◎欧州民間短波局リスト 2月版  2版新規

 米国のGlenn Hauser氏によると、欧州民間短波局リスト(European private SW stationsの2022年2月版が発行された。https://aer.org.es/wp-content/uploads/2022/01/EuropeanSWfeb2022.pdf。(WORIG 2/2)

◎Asian DX Review 2月号発行  2版新規
 インドのSandipan Basu Mallick氏によると、Indian DX Club International(IDXC)より「Asia DX Review」2022年2月号-No568 Vol 40が発行された。https://idxci.in/wp-content/uploads/2022/02/ADXR-Volume-40-No-568-February-2022-min.pdf。なおIDXCは2022年2月で創立40周年を迎える。コメントや祝辞は〈idxc.international @ gmail.com〉へ。(WORIG 2/1)

◎SDXFがWorld Radio Day特別放送  2版新規
 英国のMike Terry氏によると、来る2022年2月13日(日)はUNESCOの「World Radio Day」であるが、Sweden DX Federationはこれを記念してGöran Lindemark氏制作の特別番組(スウェーデンDX界重鎮とのインタビュー、音楽、話題)を以下のスケジュールでドイツChannel 292より放送する。
 2/13 21:00-22:00 9670
   2/14   01:00-02:00 6070 (再放送)
(WORIG 1/31)  原記事はhttps://www-ssa-se.translate.goog/event/sdxfs-specialprogram-pa- varldsradiodagen/、SDXFのURLはhttp://www.sdxf.se。受信報告等は〈qsl @ sdxf.se〉へ。

◎「ラジオ受信バイブル2022」発行
 
三才ブックスから「ラジオ受信バイブル2022」が1月24日に発行された。「ラジオの"今”を追いかける!」をテーマに、一部の記事は2021年に発行された月刊「ラジオライフ」誌と「ラジオマニア2020」、「ラジオマニア2019」の記事の中からラジオ関連のものを再編集して掲載している。内容は以下の通り。●カラー企画:ザ・バンドスコープ~真冬の電波調査・首都圏編、高級短波ラジオ徹底比較!、●第1章 実験・知識編:ラジオの「音」を劇的に変化させるテクニック、スクーターでラジオ受信調査、民放中波局のAM中継局を狙おう!、後世に語り継ぎたいラジオの技術・AMステレオ放送、対馬受信旅行記、FM補完放送中継局の大研究、ヘンタイラジオマニア番付、屋外受信時における対人想定問答集、近い将来ラジオがどう変わるのか、短波BCL の最新動向2021年版、2021 BCLニュース、●第2章 改造工作編:今だからこそAMラジオキットを作ろう、ラジオ同調判定機の製作、女子ウケ必至「デコラジ」の製作、ステレオDSPラジオの製作、●第3章 機材編:ソニーICF-P37徹底解剖!、TECSUN H-501使用レポ、ポータブルラジオ用スタンド8選、防災ラジオベストバイ、無印品MJ-RR1を試す、アイワのラジオ、SIHIADON R-108使用レポート、ICF-M780N VS AR-MDS25、現行ラジオ使用レビュー。A5版178ページ。価格は税込\1,430。アマゾンでは無料配送となっている。(赤林)



◎ラジオライフ3月号で「BCLの神様 山田耕嗣回顧録」特集
 
「BCLの神様」でJSWCの有力会員でもあった山田耕嗣氏は現在の「ラジオライフ」誌の創刊にも深く関わった。2022年は同氏が死去して14年になるが、ラジオライフ誌3月号(三才ブックス、\880)には特集記事として「BCLの神様とともに歩んだラジオライフが送る山田耕嗣回顧録」が掲載された。内容は●ラジオライフを作った山田先生、●山田耕嗣が愛用したクーガ115、●BCLの神様が最後まで愛用した受信機NASA HF-4Eに迫る、●山田先生が書いていたもの、●山田耕嗣のベリカードコレクションThe Best、●神様のQSLカード、●山田チルドレンの活動。すべてカラーページ。(赤林)山田氏収集の昭和30年代国内局ベリカードを集めた「山田耕嗣ベリカードコレクション」(民放ラジオ編、NHKラジオ編がある)は現在も電子出版で入手可能です。

◎ミャンマー向新密局Mizzima Radio
  
ミャンマー向の新たな秘密局としてMizzima Radioが1月9日より放送を開始した。スケジュールは次の通り。放送はビルマ語。
 21:00-22:00 Dhabayya 17730kHz 250kW 90°
(Bulgarian DX blog 1/13)
 オーストラリアのRob Wagner氏によると、放送は英国Encompass社の仲介でDhabayyaより送信されている。この放送を行っている団体は1998年にインドで設立され、2012年より「Mizzima Media」という名称でミャンマー国内で活動していた。無料TVチャンネル、You Tube、衛星放送、スマホアプリ等で既にミャンマー国内で活動を行っていたが、クーデターにより活動が困難になったため今回新たなメディアとして国外からの短波放送を実施したものである。(WORIG 1/12) 同団体のURLはhttp://www.mizzima.com、E-mailは〈mizzima @ mizzma.com〉、連絡先電話番号はミャンマー国内となっています。またオンラインでTV放送も行っています。



◎Radio Andorra Revival特別短波放送
 
Radio Andorra Revivalの特別短波放送が来たる2月5・6日以下のスケジュールで実施される。放送はフランス語。
 2/5 21:00-23:00 5850 Okeechobee 100kW 315°  北米向
 2/6 01:30-03:30 6175 Moosbrunn 100kW 270°  欧州向
    2/6 04:00-06:00 1467 Roumoules 1000kW 325° 欧州向
 2/6 06:30-08:30 7400 Yerevan-Gavar 300kW 258° アフリカ・アジア・南米向
(Bulgarian DX blog 1/21) 主催団体のURLはhttp://aquiradioandorra.com、受信報告の宛先はE-mail〈qsl @ millingbroadcast.services〉、S-mailではMilling Broadcast Services, Kuchenheimer Strasse 155, 53881 Euskirchen, Germany。



◎欧州民間短波局リスト

 米国のGlenn Hauser氏によると、小電力で放送している欧州の民間短波局リスト(2022年1月1日版)が発行された。https://aer.org.es/wp-content/uploads/2021/12/SWprivateJan2022.pdfより無料でダウンロードできる。(WORG 1/1)
 
◎ロシア海賊局Radio Free WavesからQSL
 3940kHzで放送中のロシア海賊局Radio Free WavesはeQSLを発行している。送信所はベラルーシにあると局では言っている。局のURLは http://6783432.wixsite.com、http://id043199.myrh.ruで、ストリーミング放送も行っている。受信報告は〈julkenen @ gmail.com〉へ。(RUS-DX 1/2 via WORIG 1/2)

◎Tropical Bands Monitor1月版発行
 DSWCIより「Tropical Bands Monitor」の2022年1月版が発行された。http://www.dswci.org/tbmonitor/2021.pdf。(WORIG 1/3) 2325~5130kHzの国内向短波局について2021年の何月に聞こえたかを表示しています。2ページしかなくなりました。

◎TWR-Europe/CAMENAはスロバキアに移転
 ロシアのDmitry Mezin氏によると、欧州・中東・中央アジア向放送を担当するTrans World Radio-Europe/CAMENAは本部をオーストリアからスロバキアに移転した。612kHz(Bishkek)や864kHz(Yerevan-Gavar) の受信報告は<kdobos @ twr.org>のKalman Dobos氏に送るとeQSLが発行される。(RUS-DX #1166 via WWDXC TP 1491) WRTH2022のスロバキアの項には詳しい住所等が記載されています。なおCAMENAとはCentral Asia、Middle East、North Africaを総称する言い方です。

◎Radio 208が5970kHzで24時間放送再開
 デンマークRadio 208のStig Hartvig Nielsen氏によれば、同局は2021年12月9日よりHvidovre送信所の100W送信機のアンテナ整合器の故障で5970kHzの放送を中断していたが、12月31日に24時間放送が復活した。また欧州では夜間1440kHz(300W)の受信状況が改善されている。同一周波数のSaudi Arabiaが放送を停止したからである。(WWDXC TP 1491)

◎ドイツの2局が妨害合戦か?
 ドイツのMark Palmer氏らによると、同国のShortwaveServiceがChannnel 292に対してKall-Krekel送信所より妨害電波を発射している。これに対してChannel 292はShortwaveServiceを訴えると共に3985kHzのShortwaveServiceに対してモールス信号による(仕返しの)ジャミングを発射している模様である。(WWDXC TP 1491)

◎KTWRからのLiving Water Ministry Broadcastingスケジュール変更
 2022年1月1日よりKTWR Agana送信所からのLiving Water Ministry Broadcastingのスケジュールが変更された。新スケジュールは以下の通り。
 水-日曜 00:00-01:00 9900 250kW 335° 北東アジア向韓国語(1月1日より700:154-01:15 7515kHzより変更)
 日曜 00:45-01:15の韓国語放送、月-木曜23:30-23:45のウイグル語放送は廃止された。
(Bulgarian DX blog 1/6)

◎Turkish State Meteorological Serviceの気象放送
 ニュージーランドのMartin Hadlow氏によると、Turkish State Meteorological Serviceが8812kHzUSBで03:05より受信できる。前半はトルコ語、後半が英語の自動音声による気象通報である。(NZDXT Jan via WORIG 1/4)海岸局Istanbul Radioの周波数を使っています。

◎パプアニューギニアGorokaに新たな中波送信機設置
 Steve Whitt氏がNautel社発表の情報として伝えたところによると、パプアニューギニアのNBCは同国のHighland地方におけるラジオの受信状況を改善するため、新たな中波送信機をEastern Highlands Provinceの首都Gorokaに設置した。新送信機はカナダNautel社製で、昨年7月15日に納入された。カナダからの設置チームは新型コロナで来ることができなかったため、設置作業はNBCが自前で担当せざるを得なかったが、現地のSouth Pacific Systems Private Ltdが支援して試験運用に漕ぎ着けた。この送信機からの運用でCentral Highlands、Eastern Highlands、Morobe、Gorokaの各地区でラジオ放送が受信可能となり、自然災害の情報等も迅速に伝わることが期待されている。周波数は585kHzである。(Medium Wave News Jan 2022 via WORIG 1/4)短波放送を廃止してFM化した時にこの事に気づかなかったのでしょうか?

◎サウジアラビアの高出力中波放送停止
 Bjarne Mjelde氏によると、サウジアラビアRiyadh近郊のRad al-Khair送信所からの高出力中波送信1440kHz(1600kW)が停止している。最後に確認されたのは12月5日であった。(Medium Wave News Jan 2022 via WORIG 1/4)

◎ウクライナ陸軍中波放送が始動
 フランスのMichel Fremy氏によると、ウクライナ陸軍の放送Army FMが2021年12月26日より中波810kHz(10kW)で試験電波を発射している。送信所はDonetskのTerikonna Street, Hirmyk west (48 ° 02'27.1''  N 37 ° 22'02.5''E)にあり、Telemerezhi Ukrainy LLCが所有する190mのアンテナ鉄塔より送信している。この鉄塔からはArmy FMのFM電波92.0MHzも送信されている。(WORIG 1/4) 「Army FM」の中波放送というのが面白いですね。ロシアの侵攻に備えて全土に放送する目的でしょうか?

◎TWR-Indiaのスリランカ局が朝の放送を中止
 インドのJose Jacob氏によるとスリランカPuttalamにあるTWR-Indiaのスリランカ局は2022年1月2日より07:00-10:00に882kHz(300kW)で行われていた朝の放送を中止した。夜の放送は22:30-01:30に同周波数で継続されている。(WORIG 1/7)

◎ベネズエラでは多くの」放送局が閉局 ~Radio Rumbosも
 2021年12月28日付のチリの新聞「El Diario」によると、ベネズエラではNicolás Maduro政権の元多くの放送局が閉局させられた。同国ではラジオ放送の内容は検閲されており、2021年12月27日には政権に批判的なOspino市長Carlos Barrios氏が経営するAstro 97.7 FMとKalor 101.9 PM(何れもPortuguesa州Ospino市)が相次いで閉局命令を受けた。閉局させられた局の周波数は申請によって新しい放送局に免許が与えられるが、免許を得るには現政府の厳しい審査を通過する必要がある。2020年に閉局させられた局は12局、2009年~2021年の12年間に閉局させられた局の累計は190局にものぼる。残った局は番組内容に自主規制を行って閉局を免れようとしている。その結果番組は音楽や娯楽が占める割合が大半となり、ニュースや解説の番組は放送されなくなっている。なお開局71年の伝統がある放送局Radio Rumbosも2021年4月20日に閉局したが、これは政権の圧力によるものではなく別の紛争によるものである。局側は廃止はAM670kHzのみと主張して係争中である。 (Arctic Radio Club mv-eko 10 januari 2022 via WORIG 1/10)

◎ルーマニアRRIウクライナ語放送再開
 ドイツのAlexander Busneag氏によると、ルーマニアのRadio Romania International(RRI)はSăftica(「セフティカ」と読む)送信所の回転アンテナの不具合によりウクライナ語放送を2021年11月 2日以降停止していたが、復旧したとして2022年1月5日より01:00-01:30 5955、03:00-03:30 5955、05:00-05:30 5930kHz(何れも100kW)で放送を再開した。同局の現在の全スケジュールはhttp://ab27.bplaced.net/rri.pdfを参照のこと。(WORIG 1/9)

◎サイクル25は実際には強そう
 カナダのRichard Lemke氏がSpaceweather.comの見解として伝えたところによると、米国NOAAはサイクル25における太陽活動の状況が予想を上回っているとしている。過去15ヵ月間太陽黒点数は予想値を上回っており、2021年12月末には予想の2倍、過去5年間の最高値に達した。当初サイクル25はサイクル24よりも弱いとされていたが、逆になりそうである。極地においてもオーロラの観測回数が増加している。また2020年にはレベル1の弱い磁気嵐が年間9回観測されただけだが、2021年には磁気嵐は25回となり、11月4日にレベル4の強力な磁気嵐が観測された。強力な太陽フレアであるXフレアは2017年から2021年半ばまでは観測されていなかったが、それ以降は7月3日、10月28日と続けて観測されている。このままで行けばピークの2025年には100回位発生する筈である。(WORIG 1/11)

◎RBIヒンズー語サービスの想い出
 旧東ドイツにあったRadio Berlin International(RBI)のヒンズー語サービスの詳細に関する長文の記事「The radio station at the heart of an India-GDR friendship」が1月9日のAL JAZEERA英語版に掲載された。同局とインドの BCLとの結びつきについて触れられている。原記事はhttps://www.aljazeera.com/features/2022/1/9/the-radio-station-at-the-heart-of-an-india-gdr-friendship。(WORIG 1/10)

◎珍品2022年VOAカレンダー ~11月31日がある!
 米国のGlenn Hauser氏らによると、VOAの2022年カレンダーには11月31日(木)の表示がある!https://docs.voanews.eu/en-US-INSIDE/2021/08/03/f5e8ec42bece-40d4-8760-0142b8f6d432.pdf。(WORIG 1/13)  11月31日のある国から来たスタッフが制作したのか?実物を入手した方は珍品・お宝になること間違いなしです。


 
◎World Radio TV Handbookの75年
 World Radio TV Handbookの75年について英国のAlan Pennington氏が記述した「World Radio TV Handbook 1947-2022」がBritish DX Clubの会誌「Communication」1月号に掲載されている。抜き刷りをhttp://bdxc.org.uk/WRTH%201947-2022.pdfより入手できる。(WORIG 1/13)

◎BBC放送開始100年記念サイト
 BBCは2022年で放送開始100年を迎える。100年の記念サイト「100 YEARS OF OUR BBC」がhttps://www.bbc.co.uk/100に開設されており、数々の資料が公開されている。(Radio HF Internet Newsletter Jan via WORIG 1/13)

◎KTWR中継のFEBA中止
 インドのJose Jacob氏によると、FEBA RadioはKTWR中継で行われていたMalayalam語放送(木・金・土 21:45-22:00 11590kHz)を2022年の年初より中止した。(WORIG 1/12)

◎Radio OZ-Violaスケジュール
 デンマークRadio OZ-ViolaのJan Sorensen氏によると、同局はB21シーズンの後半は以下のスケジュールで放送する。
 土・日曜 21:00-23:00 6055kHz
    木曜 07:00-08:00 5980kHz (Midnight Jazz)
 (BDXC Communication Jan 2022 via WORIG 1/12)

◎故宮内鎮雄アナはBBC日本語放送部員だった!
 去る2022年1月14日76歳で死去した元TBSの名物アナウンサー宮内鎮雄氏は、TBSに入社6年目の1973年BBC日本語部へ派遣され、1976年まで日本語部員として活躍した。当時はBCLブーム真っ盛りの時代で覚えているBCLも多いであろう。1976年には当時テレビ朝日から出向していた神田秀一氏(現在皇室ジャーナリスト)とともにBBC日本語放送の人気ラジオドラマ「シャーロック・ホームズ」に出演した。宮内氏は1976年帰国したが、TBSはしばらくの間後任を派遣せず、1980年代後半になって高階玲子氏(現在ジャーナリスト、ロンドン在住)が出向し1991年3月30日の日本語放送終結まで日本語部員を務めた。(東京都 紺野敦氏)「宮内日本語部員」、「神田日本語部員」でしたね。当時の日本語放送部長はジョン・ニューマン氏でした。
  
(左)1975年 三笠宮崇仁殿下(1915-2016)ご夫妻がBBC日本語部を訪問 右端が神田氏、その左が宮内氏 左端はジョン・ニューマン日本語部長 (1925-1993) 神田氏はこの時三笠宮殿下にインタビューしたのがきっかけで帰国後宮内庁担当となり、1995年以降は皇室ジャーナリストとなっ た
(右)1976年BBC日本語放送ラジオドラマ「シャーロック・ホームズ」を演じる宮内氏(左)・神田氏(右)
何れも1983年発行「BBC日本語放送の歩み」より
 

◎FEBA-Pakistanは独立局扱い
 米国Ralph Perry氏によると、FEBA-Pakistanは独自に番組を制作し、独自にwebサイトを有していることから単にFEBAの支局ではなく、独立した扱いとなっている。(WWDXC TP 1492) 
   なおFEBA-Pakistanは現在TWR-Indiaの放送枠も借りての放送も行っている。00:00-00:45にはパシュート 放送を7590kHz(Grigoriopol 300kW 110°)にて行っている。(Bulgarian DX blog 1/19) 他に00:10-00:40 9665 13680(Yerevan-Gavar 300kW 100°)ウルドー語もあります。受信報告の宛先は〈febaradio74 @ gmail.com〉です。WRTH2022にはパキスタン唯一の国際短波放送局として掲載されています。URLはhttp://www.febapak.orgです。

◎World Music Radioの現状
 デンマークWorld Music Radio(WMR)のStig Hartvig Nielsen氏によると、同局のは2022年1月1日より15790kHz(Randers送信所、20W、3エレ八木アンテナ、南方向)で24時間運用を開始した。但し15785kHzに出てきたDRM放送が混信する。これでWMRは次の4周波数で放送することになった。927(Hvidovre 200W)、5930(Bramming 200W)、15790(Randers 20W)、25800(Marslet 65W)kHz。(WWDXC TP 1492)

◎AIR Delhi Bは放送終了
 インドのJose Jacob氏によると、2022年1月1日からのAM放送原則全廃で、AIR New Delhi Bの放送(666kHz 100kW)は廃止された。この放送は「Rajadhani(首都)チャンネル」と呼ばれていたが、新型コロナの影響で独自番組の作成を止め「FM Raibow」の放送を中継していた。なおAIR New Delhiの他放送は1月1日以降もAM(810kHz 200kW)、DRM(819kHz 200kW)及びFM(3チャンネル)で継続されている。(WWDXC TP 1492)

◎AIRのネパール語放送倍増をネパール政府が歓迎
 ドイツのHansjoerg Biener博士によると、All India Radioがネパール語放送を増強・倍増したことに対して在インド・ネパール大使館は両国の友好関係上好ましいと歓迎の意を表明した。新スケジュールでのネパール向放送は以下の様に行われている。
 10:45-12:15 11560kHz(Delhi) 102.3MHz(Nanpara) 103.7MHz(Gadania)
    18:00-19:30 9950kHz(Delhi)  102.3MHz(Nanpara) 103.7MHz(Gadania)
(WWDXC TP 1492) Nanparaはウッタル・プラデーシ州の都市でネパール国境まで約15kmですが、Gadaniaはハリヤナ州の村でネパール国境までは 300km近くあります。何れもFM中継局で2021年12月3日より稼働しています。GadaniaからのFM放送はインド国内に出稼ぎに来たネパール人向かも知れません。

◎Sunlite Radioの送信設備500Wに増力
 ニュージーランドのBryan Clark氏が局から得た返信によると、2021年年末に短波5955kHzで放送を開始したオランダのSunlite RadioのZwolle Overslag送信所の出力はその時点ではわずか75Wであった。この送信所はベルギーZelzate近くのオランダの村Overslagにある。送信タワー全体の高さは100mあるが、実際使っている送信アンテナはそのタワーの地上17m部分の架設された逆Vアンテナである。Teflon社製1:1のチョークコイルを介して給電されている。QRP局ながらオランダ当局により正式に免許を受けた局である。局の技術者Johnny Tax氏が新しいリグを導入し1月7日より出力500Wで放送する。なお局はオランダNaardenに本拠地を置くメディア会社RadioCorpの配下にある。RadioCorpはオランダ国内で他にDAB+局、FM局、オンラインラジオ局、IPTV局、ケーブルTV局を運営している。Sunliteの放送内容はソフトなアダルトコンテンポラリー音楽とニュースである。放送は短波の他http://www.sunlite.nl、Tuine-In、スマホアプリでも受信できる。2021年12月13日に75Wの短波放送をMangawhaiにある自宅で直接受信し、QSLカードを得たものである。(WWDXC TP 1492) ニュージーランドでの直接受信、凄いですね!



◎2022年EDXC ConferenceはBucharest開催
 2022年のEDXC Conferenceは来る5月20日-22日にルーマニアBucharestのMercure Hotel Uniriiで3年振りに開催される。会議期間中にRadio Romania Internationalの見学が予定されている。但し新型コロナが猛威を振るえば再び延期の可能性もある。詳しくは https://edxcnews.wordpress.comを参照の上、事務局のChrissy Brand氏(英国)またはChristian Ghibaudo氏(フランス)へ。(BDXC ”Communication”1月12日号 via WWDXC TP 1492)

◎RFAが25周年記念QSLカード発行 ~HPやロゴも刷新
 Radio Free Asia(RFA)は2021年9月に放送開始25周年を迎えたのを記念して「25周年記念QSLカード」を2022年1月~4月の受信報告に対して発行する。これはRFAが発行する78枚目のQSLカードとなる。またwebsiteやロゴの刷新も行い、ニュース等を更に見易くする。(RFA facebook)

RFAの新ロゴ

 
 ◎BBC受信料徴収を2027年で廃止 ~今後2年間は値上げ凍結
 英国のMike Cooper氏らが同国メディアの報道として伝えたところによると、BBCは現在聴取者からの受信料で運営され、 World Serviceのみはそれに外務省(Foreign and Commonwealth Office)からの国家支出を加えて賄われている。BBCの受信料徴収は2027年に廃止され、また国家支出もその時点で凍結されることが確定している。その準備のため、英国政府はBBCに対して支出の更なる縮小と今後2年間の受信料値上げ凍結を求めた。現在BBCの受信料はTV聴視とiPlayerの使用で年間£159である。現在英国では物価が年5.1%の割合で値上がりしインフレが進行中で、BBCの番組制作費用も増加傾向にある。受信料収入は現在年間32億ポンドであるが、BBCには今後2年間はこの水準を維持し、2027年には他の方法で代替することが求められている。代替案としては完全民営化、完全国有化、双方の併用の3方法がある。完全民営化の方法としては有料TV放送の実施が考えられるが、Netflix等との競合があり簡単ではない。今後BBCがどうなるかいよいよ正念場となる。(WORIG 1/17)  NHK等公共放送の将来にも関係してきそうです。

◎公共放送としての岐路に立つBBC
 米国のGerald T Pollard氏によると、世界最大で最も歴史のある公共放送BBCが創立100周年を前に解体の岐路に立たされている。英国政府はBBCの収入の元となっているTV受信料の制度を廃止する意向である。BBCのTim Davie会長は、そのようなことになれば国民の期待するようなサービスを届けられなくなると警告している。しかし現在の英国の若者は親の世代に比べ BBCを視聴する事は少なくなっており、ニュースや娯楽はTV以外の手段で得ている。そのためNetflixやAmazonプライムが跋扈する世界で公共放送とはどうあるべきなのかが改めて問われる事態になっている。BBCはこの課題について「The Real Story」という放送を制作した。https://www.bbc.co.uk/sounds/play/w3ct1htn。(WORIG 1/23) 

◎新局ERISAT放送開始
 新局Radio ERISATが新年より短波放送を開始した。ERISATはEritrean Satellite Televisionの略で、既にEUTELSATから衛星放送(7WA Transponder: C6 Frequency: 11.315 V Symbol Rate: 27.500 FEC:7/8  Modulation: DVB-S)を行っている。エリトリア・エチオピア北部に向けた放送である。スケジュールは以下の通り。言語はティグリナ語。
 木・金・土・日・月曜 03:00-04:00 11690 Madagascar 250kW 340° 
(https://mobile.twitter.com/erisat3)



◎EiBi抜粋の英語・DRM放送スケジュール公表
 米国のKraig Krist氏によると、同氏はEiBiのB21スケジュールから英語放送とDRM放送を抜粋したものを作成した。1月16日現在のものが掲載され、以下のサイトからダウンロードできる。
 英語放送(時間別) https://www.kg4lac.com/KG4LACItems/Schedules/Pix/EiBi_English_Extract.pdf
 英語放送(周波数別) https://www.kg4lac.com/KG4LACItems/Schedules/Pix/EiBi_English_Extract_Full_Frequency_Guide.pdf
 DRM放送 https://www.kg4lac.com/KG4LACItems/Schedules/Pix/EiBi_DRM_Extract.pdf
(WORIG 1/16)

◎トンガ火山噴火で通信不能に ~海底ケーブル切断
 オーストラリアのMatt Francis氏が、同国新聞の報道として伝えたところによると、トンガと国外を結ぶ海底ケーブル通信線が1月15日発生したHunga Tonga-Hunga Ha’apai火山の大爆発により切断され、同国と外国との通信が完全途絶状態となり、被害把握や復旧支援が困難な状況となっている。この海底ケーブルはトンガの首都Nuku’alofaとフィジーを結ぶ872kmのもので、復旧には半月以上かかるとされている。2019年に敷設されたもので、現在Tonga Cable Ltdが管理している。トンガの沖37kmの地点で火山噴火に伴う津波で破壊されたと考えられている。このような事態は太平洋の島嶼諸国ではどこでも起こりうることであり、中国の軍事的脅威を前提に日本・米国・オーストラリア3ヵ国で安全性の高い海底ケーブルを敷設・管理する団体を設立してナウル、キリバ ス、ミクロネシア等の太平洋諸国を支援する話し合いがなされていた矢先の出来事であった。(WORIG 1/17)
   ニュージーランドのBryan Clark氏によると、トンガに残っているAM局はTonga Broadcasting Commissionの1017kHz(コールA3Z)のみである。この局はMangawaiで過去に受信可能であったが、1026kHzに強力なローカ ル局があるため内容が良く分からない状況であった。また噴火発生後の1月16日以降は確認できていない。(WORIG 1/18) トンガでは放送3AZ以外はFM化されており国外ではほぼ聴取不能、短波は南部海岸沿いにあるFuaʻamotu International AirportのSSB無線(3425/6553/8846/11339kHz)がありますが、津波と火山灰で空港自体が使用不能とのことです。また短波を利用可能なアマチュア無線家も少ないとのことです。航空機で偵察に行くし か方法が無い状態らしく、こういう非常事態時のために国家が短波通信を維持しておく必要性が感じられます。


◎Radio Piepzenderの新スケジュール
 オランダRadio Piepzenderは1月19日以降以下の新スケジュールで放送している。Zwolle送信所、1kW、無指向性送信。放送はオランダ語。
 17:00-03:00 6185
   
17:00-05:00 5940
   
17:00-03:00 7445
   
03:00-17:00 7425
(Bulgarian DX blog 1/20) 週末に放送していることがオランダのSDRで確認されましたが、自局の番組ではないようです。

◎Colombo International Radio再開
 インドのJose Jacob氏のよると、スリランカのSLBCは中止していたColombo International Radioを1月16日より再開した。スケジュールは10:25-11:30 873kHz(Puttalam送信所 400kW、南インド向)、放送はタミール語である。(WORIG 1/19)
    インドのN. Arun Kumar及びJose Jacob氏によれば、この放送はタミール語であるためインドのタミールナド州では聴取者が多く、長らく人気を保っていたが、SLBCは2008年の年初に突然停止していた。今回復活したのは朝の放送のみだが、夜の放送も復活してもらいたいものである。以前は10:35-13:30(日曜は14:30)、18:15-20:20に放送していた。なおSLBCの職員によるとインドのタミールナド州では民間FM局がラジオ聴取率を独占しており、SLBCが放送しても特に利益が入る訳ではないそうである。また873kHzの送信機は以前にTWRが882kHzでインド向放送に使用していたものである。 (WWDXC TP 1493)



◎平壌FM放送がストリーミング
 米国のAlexios Kanavos氏によると、北朝鮮の平壌FM放送がインターネット・ストリーミング放送を実施している。https://streema.com/radios/Pyongyang_FM_Pangsong_4。このサイトから配信元を探索したところ、https://listen7.myradio24.com/69366であることがわかった。音楽番組が多く、2~3曲おきに「평양 FM 방송입니다」のアナウンスが出る。(WORIG 1/19)  「myradio24.com」はロシア語メディアで、本拠地はドイツの模様です。



◎チリRCWが短波送信機を更新 ~更に増強予定
 チリのLucio Otavio Bobrowie氏がRadio Compañía Worldwide(RCW)から受取ったメールによれば、同局は新たにソリッドステートPWMシステムを採用した100W短波送信機を導入し、試験電波を発射している。1月22日には6925kHz及び7610kHzで送信試験を行った。現在技術者による最終調整が行われているところであり、最終的には「Rodríguez Erdoíza」と呼ばれている送信所より5810/6210/6925/7610kHzで出る予定にしている。更には現在使用中の「General Carrera」と呼ばれている送信所の送信施設を改善して2022年の年内には1kW送信ができるようにしたいと考えている。(WORIG 1/22)

◎インド洋地域で太陽フレアによる電波のブラックアウトが発生
 英国のMike Terry氏が「Times of India」の報道として伝えたところによると、1月20日太陽に強力なフレアが発生した。飛来したエネルギーにより電離層密度が異常に高まり、インド洋地域では短波通信が不可能となるブラックアウトとなり、航空機や船舶との通信が一時途絶した。更にこれに伴う磁気嵐が今後繰り返し到来して短波通信に影響を与える見込みである。spaceweather.comによると、1月20日の太陽フレアは太陽黒点AR2929の爆発によるもので、強さはM5.5と推定される。(WORIG 1/23) 太陽フレアからのX線は弱い順にA,B,C,M,Xという等級になっており、今回は上から2番目に強い等級に入ります。

◎ブザー局の周波数に海賊局出現!?
 ブルガリアのIvo Ivanov氏によると、昔から「ブザー局」として有名なロシアUVB-26の周波数4625kHzに昨年よりしばしば海賊局が現れ、音楽、イメージ、メッセージ等でUVB-26をカバーしてしまっている。1月21日の21:05と22:48にもUSBモードで出現し、イメージには「в БКонтакте; @bot_uvb76; NR an ROBOTS; idits and robots」というメッセージが表示された。

◎WBCQが4790kHzの伝搬試験
 米国WBCQのBill Tilford氏によると、同局は2月中4790kHzの伝搬試験を実施する。3月から開始予定の新しい音楽番組に備えるもので、放送内容は「Isle of Music」の「Melting Post」、ドイツの「Weimar-era jazz」等である。放送時間は08:00-10:00で、受信報告には特別なeQSLが発行される。宛先は〈4790info @ wbcq.com〉である。(WORIG 1/25) 現在使用中の7490kHzではなく4790kHzです!

◎スロバキアRimavská Sobota送信所からのAM送信を終了
 英国のMike Terry氏によると、Radio and Television of  Slovakia(RTVS)は2022年1月31日を以てRimavská Sobota送信所から行われていた1521kHzの中波放送を終了する。(WORIG 1/26)
    ロシアのAnatoly Klepov氏によると、Rimavská Sobota送信所は1950年代半ばから当時のRadio Czechoslovakiaの短波放送用に使用されてきた。1970~80年代には短波放送の強化に伴い各方向へのビームアンテナ用の170m鉄塔が多数立てられ壮観な景色をなしていた。しかし2011年には短波放送の送信が打切られた。中波放送用には1980年代半ばにTesla Hloubetin社製の102m単一鉄塔が建設された。このアンテナは3つの異なった周波数を1つのアンテナから同時に発射できる特徴があった。ただし2011年以降は10kWの中波(1521kHz)一波のみを送信していた。RTVSの中波放送は2月以降は1098kHz(Nitra)と 702kHz(Kosice)のみになる。RTVSはこれらの局も2022年中に廃止する予定である。
(WWDXC TP 1493) 同送信所はスロバキア南部のハンガリーとの国境近くに位置し、1956年頃より当時のRadio Czechoslovakia、スロバキア成立後はRadio Slovakiaの短波送信所として活用されました。中波では567(20kW)、1017(25kW)、1521(10kW)3波(上記参照)のローカ ル送信所として使われていましたが、現在は1521kHzの第3放送のみ送信していました。これで同送信所からのAM送信はなくなり、FM送信 (95.0MHz 1kW)のみの送信所となります。

◎オーストラリア労働党国内向短波放送復活を公約
 英国のMike Terry氏が、Tecsun Radios Australia Blogからの情報として伝えたところによると、オーストラリア労働党は2023年に行われる予定の総選挙で勝利した場合には、ABCに対して200万オーストラリアドルの予算を交付して国内向短波放送を復活させることを公約した。現在の保守政権は2017年に190万オーストラリアドルを節約する目的で ABCの国内向短波放送を廃止したが、その結果Northern Territory等の地方では電波の届かないリスナーが増え、またサイクロン等の災害による通信途絶時の補完手段(2011年のサイクロン「Yasi」 到来時には当時のShepparton送信所から9710・6080kHzで緊急短波放送を行いQueensland北部に情報を伝えることができた実績がある)も失われたとして労働党は現政府に対して復活を求めていた。原記事はhttps://www.tecsunradios.com.au/store/blog/を参照のこと。(WORIG 1/26)

◎Radio Bulgariaにグランプリ! 
 ドイツの Hansjörg Biener博士によると、ブルガリアのBNR(Bulgarian National Radio)は1月26日海外向放送Radio Bulgariaに対し「Sirak Skitnik Grand Prix」を授与した。これはRadio Sofiaの初代局長の名前を記した表彰で、2001年以来BNRの発展に貢献した部門や団体に与えられている。今回の受賞理由は、過去85年に渡りブル ガリアの世界に対する顔として、在外ブルガリア人への情報提供、外国人に対するブルガリアの文化や精神の啓蒙に多大な功績があった点である。(WORIG 1/26)  ブルガリアにはKostinbrod短波送信所がありますが、予算不足でRadio Bulgariaには国内短波施設の利用が認められず、この時点ではインターネット上(http://www.bnr.bg)で9カ国語による「Bulgaria Today」を放送するだけの存在となっています。なお1月26日付の「Bulgaria Today」(約20分間)ではこのニュースが取りあげられていました。

◎Radio Bulgaria再び短波で出現 ~ドイツKall送信所より
 英国のRichard Langley氏によると、Radio Bulgariaが再び短波で出てきた。1月31日の03:30-03:52にドイツShortwaveServiceのKall送信所より3985kHzで、1月27日付けの英語podcast「Bulgaria Today」が放送された。03:00以前にはドイツ語のpodcastも放送された模様だ。(WORIG 1/31) 上記の「ご褒美」ですか?

◎2022年版EDXCカントリーリスト
 EDXCのChrissy Brandさんによると、2022年版EDXCカントリーリストがフランスのChristian Ghibaudo氏によって完成された。https://edxcnews.wordpress.com/2021/12/04/edxc-radio-countries-list-2022よりダウンロードすることができる。(WWDXC TP 1493)

◎AIR-Srinagar局短波放送廃止の背景
 英国のMike Cooper氏がOutlook Indiaの報道として伝えたところによると、AIR-Srinagarの短波放送が昨年末に廃止された背景には次のようなことがある。AIR-Srinagar(旧Radio Kashmir Srinagar)は1988年3月27日よりパキスタンが支配するカシミール地域向に短波によるバルチ語放送を開始した。目的は同地域向に行われていたRadio PakistanとAzad Kashmir Radioに対抗することであった。当時インドとパキスタンの間ではカシミールを巡り戦闘が勃発しており、Srinagarからの短波放送攻勢に対してパキスタン側も対抗するべくバルチ語放送の時間を拡大した。その後も昨年に至るまでAIR-Srinagarはパキスタン領カシミール地域の天気予報等をバルチ語短波放送で行っていた。短波放送の時間削減の流れの中、昨年初めの時点でAIR-Srinagarが短波で放送していたのはバルチ語のみになってしまっていた。ところが2021年2月25日インド・パキスタン両国は過去の休戦協定の永続化に合意した。元々AIR-Srinagarが存在するインド側のジャム・カシミール地域にはバルチ語を話す人口は殆ど存在しにため、バルチ語のみを放送する短波放送の必要性は消滅し、今回の廃止につながった。原記事はhttps://www.outlookindia.com/national/amid-siachen-policy-review-talks-govt-shuts-down-balti-programme-news-44595。(WWDXC TP 1493)

◎イタリアIRRSの長波207kHzについて
 米国のGlenn Hauser氏がイタリアのIRRS(Italian Radio Relay Service)から受け取った情報によると、同局は長波207kHz送信用の新アンテナ(長さ200m)を建設したが、現在投入している出力はわずかである。今年後半には10kWに増力したいと考えている。ただし現在放送中の中波・短波と比べてコ ストが倍かかるため、常に207kHzで放送するかどうかは現在検討中である。長波放送からの収益がコストに見合うかを見極めて決定するので、まだDXer向けの実験放送と考えて欲しい。なお中波の918kHzは他局と混信するため今年中に1323kHzに変更するべく申請中だがまだ認可は下りていない。(WWDXC TP 1493)

◎Perseus受信機用一般ソフトウェア情報
 ドイツのWilli Passmann氏によると、同氏はPerseus受信機用の第3パーティー・ソフトウェアの一覧表「List of 3rd party software for the Perseus hardware platform」の最新版を作成した。http://www.myradiobase.de/perseus/DJ6JZ/よりダウンロードできる。 (WWDXC TP 1493)

◎Radio IglooがWRMIから特別短波放送 2版追加 周波数変更!
 フィンランドのKari Kallio氏によると、スウェーデンの中波局Radio Iglooは昨年に引き続きVästkustens DX-Klubb Göteborg及びTexas Radio Shortwave と協力して米国WRMIより特別短波放送を行う。内容はスウェーデンの音楽とDX情報である。期日は2022年2月7日の10:00-11:00、周波数は5010kHzである。受信報告の宛先は〈
radioigloo @ gmail.com〉である。(WORIG 1/27 2/1 )  周波数は当初5950kHzと発表されましたが、2月1日に5010kHzに修正されました。 iglooとは氷で作った「かまくら」のような家のこと。




◎ソロモンSIBCの短波放送情報
 ニュージーランドのBryan Clark氏が、ソロモン諸島のWRTHコラボレータMartin Hadlowからの情報として伝えたところのよると、SIBC(Solomon Island Broadcasting Corporation)では中波送信機は順調なものの、日本製の短波送信機(多分5020/9545kHz用に使用されている)が現在不調である。 SIBCの技術チームが日本のメーカーの助言で修理した結果数日前に一旦は復旧したが、再び故障したため現在修理中である。(WORIG 1/31)



出典の略称
 
   WORIG : World of Radio io group
   WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews  
   HCDX: Hard-Core-DX  
   JSWC: Japan Shortwave Club  
   NDXC: Nagoya DXers' Circle  

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