月刊短波2024年9月号(第3版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎復興広播電台が「2024復興電台国際短波リスナーエッセーコンテスト」 4版新規
ギリシアのZacharias
Liangas氏によると、台湾の復興広播電台は2024年8月1日~10月15日に「2024復興電台国際短波リスナーエッセーコンテスト」(2024復興電台国際短波聽友有獎徵文活動)を実施している。復興広播電台の短波放送を受信し、受信報告に番組に対する感想やエッセーを添えて提出する。応募フォームはhttp://www.fhbs.com.twよりダウンロードできる。宛先は台北市士林區中山北路五段280巷5號
復興廣播電台またはE-mailで<FHBSTP @
fhbs.com.tw>である。特別QSLカードと賞品(Sangean社製ラジオなど)が授与される。現在同局の短波放送は16:00-18:00及び19:00-22:00に9410、15375kHzで行われている。(WWDXC
TP 1591)
◎BBCのDRM放送 4版新規
英国のTony
Rogers氏によると、BBCは2024年9月1日より定期DRM放送をHFCCに登録した。14:59-16:00 17815kHz(Al Seela
100kW) 英語放送である。9月1日の同時刻には確認されていない。(WWDXC TP 1591)
◎Radio Free
Asiaが86枚目のQSLカードを発行 2版新規
インドのAlokesh Gupta氏がRadio Free
AsiaのPress
Releaseとして伝えたところによると、同局は、2024年9-12月の間の受信報告に対して86枚目のQSLカードを発行する。放送開始28周年を記念したデザインである。スケジュールはhttp://www.rfa.orgで確認できる。宛先はE-mailでは<qsl
@ rfa.org>、郵便ではReception Reports, Radio Free Asia, 2025 M. Street NW, Suite 300,
Washington DC 20036, USAである。(WORIG 9/1)
◎Alan Roe氏が4種のBCL資料を発行・更新 2版新規
英国のAlan Roe氏は4種のBCL資料最新版を提供している。
1)Music Programmes on Shortwave A-24 v4 9/2更新
2)VOA English Programme Grid A-24 v1 9/1発行
3)CGTN Radio English Programmes A24 v1 8/16発行
4)BBC World Service English Programmes A24 v1.3 8/15更新
何れもpdf形式でhttps://app.box.com/s/kbdxb4c5lwpju0kpoi27aiwc35br2g2a、またはhttps://bit.ly/3LgKNJ2よりダウンロードできる。(WORIG
9/2)
◎JSWCハムフェア2024特番
日本短波クラブ(JSWC)はハムフェア2024(2024年8月24・25日)への出展を記念してHCJB日本語放送上で「ハムフェア特番」を2024年9月7日(土)・8日(日)に放送する。この両日に同クラブのブース(C-24)を訪れたJSWC会員等に大武理事長がインタビューした内容が放送される。JSWCではこの放送への受信報告に対しクラブのQSLを発行する。e-QSL希望の場合は<jswcqsl
@ live.jp>へ、紙のQSL希望の場合はSASE(宛先を書いて84円切手を貼った封筒)に発行手数料84円切手1枚を同封の上〒 248-8691
鎌倉郵便局私書箱44号 JSWC QSL係へ受信報告を送付する。(JSWC 大武逞伯理事長)07:30-08:00 17650kHz 20:00-20:30
15460kHzです。なおHCJB日本語放送本体からもハムフェアを記念したQSLカード(会場の写真やJSWCのブース)が9月中発行されます。
◎ラジオNIKKEI第2放送が減力 3版追加
ラジオNIKKEIが2024年8月16日に発表(https://www.radionikkei.jp/news/20240816.html)したところでは、同局の第2放送(6115kHz)は送信設備の障害のため減力放送を実施する。受信できない場合はradiko(https://radiko.jp/#!/live/RN2)で聴くことが推奨されている。同局は9月5日障害が解消し通常出力に復帰したと発表した。(赤林)番組内でもアナウンスされていましたが東京での受信状態は第1放送の6055kHzとあまり変わりませんでした。第2放送は平日08:00-19:00、土日09:00-17:00に千葉長柄送信所のJOZ6用送信機(NEC製HFB-7847、50kW)から出ています。この50kW送信機は1980年頃の製造で、2002年に改修されていますが、改修後も20年以上を経過しています。予備用のNEC製HFB-7840D(1990年製10kW、元3945kHz用)に切り替えて送信していた可能性も考えられます。
◎WTWWが短波送信復活
米国のGlenn
Hauser氏によると、同国WTWWは休止していた短波放送を2024年8月31日より9475、9930kHzの両周波数で復活した。(WORIG
8/31)同局Lebanon送信所のHarris社製SW100短波送信機は老朽化等のため2022年8月より休止しており、最近修理が進められていました。
◎「ラジオマニア2024」発行
三才ブックスより「ラジオマニア2024」が2024年8月28日に発行された。国内局を中心にAM、FM、短波放送の情報を広く取り扱っている。内容は以下の通り。巻頭カラー:ラジオマニア・ニュース、パーソナリティロングインタビュー、実力短波ラジオATS-909X2J実力チェック、ZWS-C919速報レビュー、Amazon.comで見つけた魅惑の珍ラジオ徹底レビュー、第1章 ラジオ番組をもっと楽しもう!:ポッドキャスト最前線、AM停波実証実験を深掘り!、radikoで聴きたい各局イチ押しプログラム!、第2章 注目の受信機材レポート:アイワAR-MD20の後継機を探せ!、ワイヤーアンテナ活用テクニック、SR-286はここがすごい!、ソニー・パナソニックのオススメ現行機はこれだ!、第3章 受信に役立つ情報&テクニック:全国県域FMのベリカードを集めよう、短波BCLの最新動向2024年版、FMラジオ受信実験~福岡編、世界の短波放送情報の探し方、第4章 ラジオハイパーマニアックス:パーソナルAM補完中継局を作ろう!、教養としてのラジオ史~音楽編、書籍「教養としてのラジオ用語辞典」紹介、ラジオ局超ローカルニュース、ラジオ番組表アーカイブ。付録として日本全国の放送局、送信所の情報を集めた[RADIO-MANIA
handbook
2024-2025」がついている。本体A5版178ページ、付録A6変版115ページ。定価\1,760(税込)。詳細はhttps://radio-mania.net/2024/08/27/post-2263/を参照。アマゾンでは配送料無料。(赤林)ZWS-C919はジャイロアンテナ付の中華製BCL復古風ラジオ。
◎USAGM HFCC A24スケジュール更新
米国のStephen
Luce氏によると、同国USAGMは7~8月にかけて予告なく放送を縮小・終了したが、それらを反映した2024年8月12日版のA24スケジュールが公開された。最も大きな変化は7月27日でSão
Tomé中継局が公式に廃止され、北マリアナ中継局(Tinian及びSaipan)の使用も中止されたことである。https://new.hfcc.org/data/schedbybrc.php?seas=A24&broadc=AGM。(WORIG
8/12)
HFCCのスケジュールではBBC朝鮮語放送(月-金21:30-22:00 5875
7530)の内5875kHzはTinian送信となっていたが、8/12版より両周波数ともフィリピンTinang送信所からに修正された。(HCDX 8/15)
◎サイパン・テニアン送信所閉鎖に関するUSAGMの発表
米国のDan
Robinson氏によると、7月に急遽廃止されたUSAGMサイパン・テニアン送信所についてVOAの広報からは何も発表されていないが、地元紙向けには以下のような説明が2024年8月13日にUSAGMよりなされたことが判明した。
2024年6月26日にVOA、RFA、USAGMはサイパンとテニアンにあるRobert.E.Kamosa送信所を閉鎖することを発表した。その理由は以下の通りである。サイパンの送信所は第二次大戦中に建設された。短波放送は第二次大戦中及び冷戦時代にはメディアに恵まれない国々の人々が国際的なニュースや情報にアクセスするための効果的かつ一般的手段であったが、1990年代以降インターネットの発明、ソビエト連邦の崩壊でその利用は激減した。人々はデジタルプラットフォームから情報を得るようになり、多くの国際放送は短波の利用を縮小または廃止してきた。また短波放送を維持するコストは他のメディアと比べ著しく高くなっている。更に2018年10月の超大型台風ユツによるRobert.E.Kamosa送信所への被害は甚大で、予算の制約もあり完全な機能の復旧は不可能な状況となった。USAGMは短波の利用を放棄するものではないが、短波聴取者があまりいない地域への放送を停止し、世界的送信網の統合をする必要から今回の措置となった。(WORIG
8/13)
◎VOAサントメ送信所閉鎖の背景
英国のMike Terry氏が、Radio Magazine FB
group上での情報を元に伝えたところによると、7月27日に急遽廃止されたVOAサントメ送信所について次のような背景があった模様である。
サントメのCarlos Vila Nova大統領は2024年7月12日に米国のTulionabo
Mushingui大使と会談しサントメ送信所の閉鎖に合意したと言われている。その背景には2024年4月にロシアが同国と軍事技術協定を締結したことが影響している。この協定ではサントメ国内でロシア軍の活動訓練、ロシアの軍艦、航空機の港湾・空港の使用を約束している。実は米国政府はロシア側からのリークで早い時期からこの事実を知っていたらしい、今回の廃止がどちらから持ちかけられたものか、何らかの取引があったのかは明らかでない。米国は2022年まで毎年約40万ドルをサントメ政府に支払って送信所の土地を借用していたが、それ以降は借用料が毎年約80万ドルと倍に引き上げられ、2025年6月25日まで使用できることになっていた。(WORIG
8/28)
フランスのMichel
Fremy氏によると、サントメとロシアの軍事協定は2024年4月24日にSt.Petersburgにて締結された。この事実はすぐには公表されず、2024年5月6日にロシア政府が公式機関紙上に掲載したことで明らかになった。米国とサントメ政府のやり取り等の情報は同中継局の従業員が秘密裏に伝えてきたものである。(Yudun's
Mediumwave Information 8/28) 米国を撤退させたいロシアと、予算を削減したい米国の思惑が一致したということでしょうか?
サントメ送信所の全景(VOAのQSLカードより)サントメ島北西部の海岸にある
◎ブラジルにVoz Evangelica出現
米国のDon Robinson氏によると、9991kHzに8月4日の09:00すぎにブラジルのVoz
Evangelicaが出現した。09:26には急に終了した。ブラジル各地のリモートSDRで確認できた。(WORIG 8/4) Rio Grande de
Norte州Apodiでオンラインで放送しているRadio Voz Evangelicaですかね?
◎Radio Senda Cristiana 4820kHz
米国のRon Howard氏によると、2023年5月に開始されたペルーのRadio Senda
Cristiana(「キリスト教伝道放送」という意味)が18:00過ぎに4820kHzで受信されている。この局はCotahuasi伝道センター(https://quechuamissions.com/peru2)の運営によるものである。送信所は伝道センターがあるCotahuasとされているが、自分はArequipa州San
LuísのValle de Vítorにあると推測している。但し未だに確証は取れていない。(WORIG 8/4)
◎Bangladesh Betarの4750kHzがQRT
英国のAlan Pennington氏によると、8月初旬現在Bangladesh
Betarの短波放送4750kHzは送信機不調のため数週間QRTしている。同国で起きた暴動の影響でSheikh
Hasina首相が8月5日に辞任して国外に逃亡した。リモートSDRを使って693kHzのBangladesh
Betarが出ているか調べたところ、雑音は多いものの正常に放送していた。更に同局のwebサイトhttp://www.betar.gov.bdもここ数週間ダウンしているが、番組制作部門のwebサイトhttp://betarprogram.org/は出ている。このことから暴動の影響でQRTしているのではなさそうな感じがする。(WORIG
8/5)
◎ロシアではスマホにTV放送アプリの搭載を義務化
ロシア政府は今後製造されるスマホ、PC、タブレットに政府が指定するロシア語の放送聴取用アプリの搭載を義務づけた。指定されるのはTV放送で、当面は18局、2025年には40局に増加される。但し使用者がアプリを使わなくても刑罰には問われない。(RUS-DX
#1301 via WORIG 8/5) 誰が何時どんな放送を聴いているかが分かるようになり。またアプリを使っていない人が誰なのかを割り出すこともできます。
◎BBCロシア語放送が短波に復帰!
BBCロシア語放送が2024年8月3日より13年ぶりに短波に復帰する。同放送は2011年3月26日に短波放送を中止、Dushanbe中継で行われていた中波1251kHzの放送も2014年に打ち切られ、以後は過去の番組のpodcastのみが提供されていた。短波放送は毎週土曜日の23:00-24:00に13650kHz(Dhabbaya送信所、250kW)で行われ、番組はBBCロシア語部で新たに制作される。また翌日曜日の08:00-09:00及び月曜日の05:00-06:00にはインターネット(https://wrn.world/program/30cef3cb-3197-4eef-b04d-18ccb089f75b/)及び衛星放送(Eutelsat
Hotbird 6)で再放送が行われる。(RUS-DX #1301 via WORIG 8/5)
◎カザフスタンが全土で時刻を統一
カザフスタンには従来UTC+5時間の地域とUTC+6時間の地域があったが、2024年3月1日以降は全土でUTC+5時間に統一された。(RUS-DX #1301
via WORIG 8/5)
◎Tony Rogers編集のDX Guidesの夏版発行
2024年8月1日、英国Tony Rogers氏が編集している各地域別の「DX Guide」の2024年夏版が発行された。発行されたのは以下のものである。
1) Europe on Shortwave
2) Africa on Shortwave
3) Middle East & Caucasus on Shortwave
4) Asia on Shortwave
5) Pacific on Shortwave
6) North America on Shortwave
7) Latin America and the Caribbean on Shortwave (including
Antarctica)
何れもhttp://www.dxguides.info/よりダウンロード可能。(RUS-DX #1301 via
WORIG 8/5)
◎「Broadcasts In English」の2024年夏版を発行
英国BDXC(British DX Club)は、世界の英語放送を網羅した「Broadcasts In
English」の2024年夏版を発行した。価格はpdf版で、£5/€6/US$6。詳しくはhttp://www.bdxc.org.ukを参照のこと。(BDXC
Communication August 2024 via WORIG 8/6)
◎USAGMのDjibouti中継局がRadio Sawaを中継
英国のDave Kenny氏によると、USAGM
Djibouti中継局は1431kHz(600kW)で、VOAの英語・フランス語放送のみを中継していたが、2024年7月21日にキプロスのSDRで確かめたところ、01:00-12:00位の時間にアラビア語のRadio
Sawaを中継していた。(BDXC Communication August 2024 via WORIG 8/6) Radio
Sawaはスーダン向がKuwait中継局から1日1時間出ていただけでしたので、中波での本格的復活となります。
◎キルギスKrasnaya Rechka送信所5130kHzの考察
英国のTony Rogers氏によると、キルギスKyrgyztelekomが運営するKrasnaya
Rechka送信所から5130kHzで行われている中継放送の最初と最後にキルギス語と思われる短いアナウンスが流れることがある。送信出力は15kW程度と思われる。毎月1-15日のみにキリスト教局Radio
Sadaye
Zindagi(生命の声)のアフガニスタン向ダリ語放送を23:55-02:55頃に中継している。NovosibirskのリモートKiwiSDRで確認した。(BDXC
Communication August 2024 via WORIG 8/6)
◎中国華藝広播公司の最近
英国のDavid
Kernick氏が中国華藝広播公司の番組を台湾台中のリモートSDRで873kHzにて観察したところによると、同局のs/onは12:55、すべて標準中国語による番組で、中国のポップスか間延びしたモノローグを流すのみでIDはほとんど出ない。短波の6185kHzでは1日わずか2時間しか出ておらず、毎日18:30-18:50の間にs/onしている。地元福州ではFMの107.1MHzでも同時放送しているが、webサイトもオンラインストリーミングも廃止されてしまい存在感はあまりない。(Interval
Signals Online via WORIG 8/6)
◎ジャミングとしての「中国之声」短波放送大幅減少 ~ VOA/RFAの削減に対応
「海外からのラジオ放送」8/8版(http://hiroshi.mediacat-blog.jp/e155045.html)によると、ジャミングとして使用されている短波帯のCNR1「中国之声」が大幅に減っている。特に2024年7月12-14日は特定の時間だけすべて停止していた。対象時間はVOA及びRFAの中国語、広東語、チベット語が出ていた時間だが、7月8日以降両局ともに中国語は1日2時間、チベット語は1日5時間に縮小され、広東語は廃止された。ジャミングはその後も垂れ流されていたが、ついに上記のように停止された。なおRFAはクメール語も1時間、RFA/VOAともにビルマ語も2時間削減している。(赤林)
◎中国が台湾向CNR5・CNR6短波放送を一時停波
「海外からのラジオ放送」8/8版(http://hiroshi.mediacat-blog.jp/e155045.html)によると、2024年8月7日以降中国の中央人民広播電台は台湾向のCNR5(台海之声)とCNR6(神州之声)の短波放送を停止している。(赤林)
「海外からのラジオ放送」8/22版(http://hiroshi.mediacat-blog.jp/e155147.html)によると、CNR5、CNR6の短波放送は2024年8月22日より復活した。一時停波の理由は不明である。(赤林)
ドイツのWolfgang
Bueschel氏によると、CNR5とCNR6の一時停止は送信施設の定期メンテナンスのためと考えられ、2004年以降時々行われている。2003年斉斉哈爾送信所にThomcast
Ampegon社製送信機が導入されて以来実施されている。過去15年の間に拉薩、烏魯木斉、喀什送信所が夏期にメンテナンスを行っている。(WORIG 8/21)
CNR5はすべて北京竇店送信所(100kW)、CNR6は北京竇店送信所(100kW)及び南寧送信所(100kW)からの送信です。
◎19mbで新たなブラジル海賊局
ブラジルのRudolf Grimm氏によると、同国に新たな海賊局Radio
Mundialが出現した。周波数は15625kHzで、8月5日の22:00頃受信できた。ブラジル音楽が主であった。所在地はBahia州と推測される。(WORIG
8/8)
◎ロシアに強力な「海賊局」出現 ~偽装プロパガンダ局の可能性大 3版追加
フィンランドのKari Kallio氏によると、3940kHzに強力なロシア海賊局Music Wave
Radioが出現して音楽を流している。海賊局専門家によると、ウクライナ戦争前に1575kHzで出ていた同名の海賊局と同じとのことである。同局のpodcastはhttps://podster.fm/podcasts/music-wave-radio-podcastで提供されており、URLはhttps://t.me/musicwaveradioである。(WORIG
8/10)
スペインのManuel Mendez氏はこの局に受信報告を送ったところ、eQSLが送られてきた。宛先は<podradio @
mail.ru>である。(WORIG 8/16)
Jolly
Rogers氏によれば、統制の厳しいロシアで興味本位の海賊局が長く存在できる筈はなく、これは欧州海賊局を装ったロシアのプロパガンダ局と見られる。QSLファンに返信することでこの国が自由であると見せかけるためである。この局の本拠地はベラルーシのMinsk北部にあったが、2021年10月末から11月中旬の間にロシアのKaliningrad州に移転したと見られている。(WORIG
8/16)
Music Wave RadioのEvgeniy Shaden氏によると、同局は<podradio @
mail.ru>で受信報告を受付けている。eQSLの発行条件として次の項目が記載されていることである。①受信日付、②受信時間、③受信周波数、④受信者名、⑤受信者の詳しい住所。なお同局のpodcastはhttps://podster.fm/podcasts/music-wave-radio-podcastで聴くことができる。(RUS-DX
#1303 via WORIG 8/18)
ウクライナAlexander
Miatlikov氏によれば、この局のオペレーターはWRN向にもpodcastを制作している。3年前にはインターネット上に全く異なる放送関係者の名前でpodcastをアップしていた。3940kHzについても送信所のオペレーターと(podcastと同じ)番組制作者は別人で、番組制作者はモスクワ在住である。Jolly
Rogers氏の主張通りと考えられる。(WORIG 8/22) 17700kHzで12:00、23:00頃(23:50
s/off)、13750kHzで21:00頃受信できたという報告もあります。出力は2.5kW程度とされています。
◎中国交通広播の現状 ~予告なしの突然開局も
全国ネットを目指している中国交通広播は2024年8月上旬現在以下のように放送されている。すべてFM、MHz。
北京:99.6(北京・天津・廊坊・張家口)、河北:101.2(河北省内一部都市)、96.5(滄州)、雄安:98.8(保定・雄安新区)、湖南:90.5(湖南省内一部都市)、湖北:94.8(武漢)、長江デルタ:95.5(上海)・97.5(江蘇省無錫・南通)・89.2(南京)、87.5(浙江省杭州)、内蒙古:100.6(呼和浩特)、陝西:103.5(西安)、山西:106.5(太原)、甘粛:91.7(蘭州)、寧夏:101.9(銀川)、新疆維吾爾:91.7(烏魯木斉)、河南:104.7(鄭州)、黒竜江:101.4(哈爾浜)、山東:94.1(済南)、四川:87.7(成都)、広西:88.7(南寧)、吉林:90.5(長春)、貴州:88.3(貴陽)、安徽:100.4(合肥)、遼寧:99.3(瀋陽)、江西:107.5(南昌・景徳鎮)、重慶:100.5(重慶)、天津:99.6(天津)、福建:107.5(福州)
上記の内福建交通広播は2024年8月7日に試験電波を発射し、北京本局99.6MHzの番組を中継している。重慶交通広播は重慶の主要都市部では1年半前から放送していたが、2024年8月12日に正式開局する予定である。
近日中に開局予定の局と周波数は以下の通りである。
雲南:107.0(昆明)、河北:98.6(石家荘)、青海:97.7(西寧)
以上の3局が開局した場合、中国交通広播がネットされていない地域は、広東省、海南省、西蔵自治区を残すのみとなる。(Cahcn的自留地 8/10)
2024年8月16日に湖北省宜昌市で98.2MHzにて中国交通広播が放送開始した。内容は湖北局(武漢)と同内容である。放送開始以前に送信設備の入札を含めて全く情報を公開しておらず驚きを以て迎えられている。(Cahcn的自留地
8/16) 広域高速道路情報を伝えるのが目的であるため、送信所は一カ所でなく同一地域内に同じ周波数で複数箇所設置されていると思われます。
◎フィンランドに面白長波局!
フィンランドのRisto Harjula氏によると、同国のInariに低出力の面白長波局Arctic Radio
252が出現する。周波数は長波の252kHz、出力1kWの予定。放送局設立計画は2024年春より開始され、長波が盛んであった昔を懐かしむだけでなく、北極圏唯一の独立した放送局としての意義もある。英語、フィンランド語、地元のInari
Sami語、北Sami語、Skolto
Sami語で放送する予定で、北極圏に暮らす少数民族に向けても直接放送する。放送開始予定は2024年末である。将来はフィンランドの北極圏地方をすべてカバーできる局にして行きたいとしている。この252kHzは1993年に廃止されたYLEのLahti長波放送局が使用していたもので、ITUからフィンランドが唯一割り当てられている長波周波数であるためこれ以外には使用できないという事情がある。252kHzにはAlgeriaが出ておりフィンランド南部では受信が困難な場合も予想される。詳しくは同局のHP
https://arcticradio.net/を参照のこと。(WORIG 8/12)
Inariはフィンランド最北部のInari湖のほとりにある北緯68度、冬には-56°Cにもなる人口約7千人の極北の町です。Sami人はスカンジナビア半島の北部に住む先住民族、Inariでは人口の約9%を占めています。HPによると、送信機は中波1kW用を長波に改造する予定。2024年10月1日に試験送信開始、10月3日より本放送開始、12月25-27日にはクリスマス特番、12月31日には年末特番を予定しているそうです。
◎武漢広播電視台青少広播が8月10日に停波
武漢広播電視台の青少広播(FM93.6MHz)が2024年8月10日夜の放送を以て停波した、同時にTVの経済チャンネルも廃止された。青少広播は若者向とされていたが、実際に放送されていた番組は特に若者向ではなく、音楽広播(101.8MHz)と一緒に運用されており、音楽広播はクラシック音楽、青少広播はポピュラー音楽を放送していた。青少広播の停波に関して事前通告は行われなかった。当日の番組をオンライン聴取サイト「蜻蜓(トンボ)FM」で、モニターしたところ、北京時間19:54までは通常の流行歌の番組が出ていたが、突然歌の途中で音楽広播の番組に切り替わった。
青少広播は2007年4月18日に子供向の「武漢小児広播」として放送を開始したが、2009年6月からは番組内容を音楽ベースに変更し、「品味音広播連盟」に加入して、局のニックネームも「品味936」とした。2015年1月1日には国家広播電視総局の認可を得て正式に音楽専門局となりニックネームは「動感936」となった。
武漢広播電視台のスマホ用アプリ「掌上武漢」もオンライン聴取サイト「蜻蜓FM」も翌日以降エントリーを削除した。(Cahcn的自留地 8/13)
◎Radio Verdadが間もなく4055kHzに復帰
グアテマラのRadio Verdad(TGAV)は2020年12月5日より送信を停止しているが、米国のGlenn Hauser氏が復活の可能性を社長のÉdgar
Amílcar
Madrid博士に尋ねたところ、次のような回答があった。当初は衛星放送に鞍替えすることも考えていたが、これは諦め、短波放送を復活する方向で努力している。ドイツのFrankfurtで製造した新型の1200W短波送信機が届くことになっており、4055kHz用に調整するため現在米国に向けて輸送中で、その後グアテマラに到着する予定である。同着次第4055kHzの放送を復活する。(WORIG
8/14)
◎クルド秘密局「Denge Gel」の現状
ドイツのKai Ludwig氏によると、「Denge Walat」から改名したと見られるクルド秘密局「Denge
Gel」は2024年4月以降は13:00-01:00に11510~11550kHzの間で出ている。放送はこれだけで現地時間の夕方行われていた41mbでの送信はなくなった。周波数が決まっていないのはトルコのジャミングから逃げるためである。新URLはhttps://denge-gel.org/em-ki-ne/である。送信所は引き続きアルメニアのGavar送信所で、1960年代に設置されたBob-2と呼ばれる送信機から300kWで出ていると見られる。この送信機は公称1000kWで、現在使用されている中で最も公称出力の高い送信機である。(WWDXC
TP 1588) 正式名称は「Radyoya Dengê Gel」で、連絡先は<info @ denge-gel.org>となっています。"denge”は「調和」、"walat”は「まだ来ない」、"gel"は「まだ固まっていない」というような意味。
◎モンゴルの声日本語放送の経緯と現状
ギリシアのZacharias
Liangas氏によると、モンゴルの声日本語放送の状況は以下の通りである。日本語放送の開始は1989年1月20日で、初代の日本語放送部員はU.
Dashnyam、Ts. Burmaa、D.Tomurbaatar氏ら3名で、翻訳と編集を行って週2回各30分の番組であった。現在はS.
Bulgan氏が翻訳に当たり、週6回情報番組を供給、また他のスタッフP. Odgerel、T.
Guatsetsegの両氏は日本のリスナーとの連絡・広報活動を担当している。面白いエピソードとしては1997年に日本のNHKと共同で9時間の生番組「モンゴル」を放送したことで、この時はNHKのスタッフ3名と数十人のボランティアがニュースルームで働き、約2000万人が放送を聴いたという。モンゴルの声には日本だけでなく、インド、スペイン、ロシア、中国、ブラジル、ウクライナ、韓国など10ヵ国以上のリスナーから手紙が届いている。最近の話題としては埼玉県の野口実氏より放送を1000回続けて聴いたという葉書が届いた(WWDXC
TP 1588) 「ガッツだゴーだ」の野口実氏だと思いますが、「BCLの1000日行」達成ですね。
◎VOA/RFA削減の量的影響
ドイツのEike
Bierwirth氏によると、2024年7~8月に実施されたVOA及びRFAの劇的放送削減の量的影響は以下の通りである。単位は1週間の放送時間数である。なおVOAクメール語放送は6月に削減が行われている。
(WWDXC TP 1588)
ほぼ半分の放送が削減されたことになります。VOAはアフリカのローカル言語と北朝鮮向朝鮮語、ビルマ向ロヒンギャ語のみ、RFAはラオス語(元々時間数が少ない)とウイグル語のみが元通り維持されています。
VOA (単位は時間)
言語
削減前
削減後
削減時間
削減率%
広東語
7
0
7
100
中国語
231
56
175
76
フランス語
79.5
22
57.5
72
ビルマ語
122.5
42
80.5
66
チベット語
133
49
84
63
ハウサ語
76.5
42.5
34
44
ソマリ語
63
38.5
24.5
39
キヤルワンダ語
65
44
21
32
クメール語
24.5
17.5
7
29
ポルトガル語
19
14
5
26
英語
275.5
209
66.5
24
オロモ語
7.5
7.5
0
0
ロヒンギャ語
7.5
7.5
0
0
スワヒリ語
10.5
10.5
0
0
ティグリナ語
10.5
10.5
0
0
ジンバブエ語
31
31
0
0
計
1163.5
601.5
562
48
RFA (単位は時間)
言語
削減前
削減後
削減時間
削減率%
広東語
14
0
14
100
中国語
266
35
231
87
チベット語
273
133
140
51
クメール語
42
21
21
50
朝鮮語
105
70
35
33
ビルマ語
52.5
42
10.5
20
ラオス語
14
14
0
0
ウイグル語
77
77
0
0
計
843.5
392
451.5
54
◎まだ間に合うEDXC2024
2024年のEDXC
Conferenceはエストニア内陸部のTartuで2024年9月20-22日に開催される。首都Tallinから出発する人向けには現地時間13:00出発で、途中Turiにあるエストニア放送博物館に寄って行く特別バスが運転される。公共交通機関ではTallinとラトビアのRigaからバスがある、またフィンランドのHelsinkiからは航空機が飛んでいる。プレゼンテーションは9月20日の夕刻、21日、22日の午前中に行われる。22日の午後にはValgaへの遠足が企画されている。参加希望者は今回のオーガナイザーを務めるフィンランドのRisto
Vanuainu氏に連絡をとること。連絡先は<rv @
sdxl.fi>。またhttps://edxcnews.wordpress.comやhttps://sdxl.fi/tartu202上からも連絡を取れる。(BDXC
"Communication" August 2024 via WWDXC TP 1588)
Valgaはエストニア南部、ラトビアとの国境上にある町で両国にまたがって特異な観光ができます。
◎Bay Islands Radio 5045kHz米国で受信
米国のPaul Walker氏によると、オーストラリアのQRP局Bay Islands
Radioが17:00過ぎに5045kHzで受信された。ダンスクラブの宣伝とダンス音楽を放送していた。出力は150W。(NASWA Flashsheet
8/18 via WORIG 8/18)
◎Worldwide Marine Radiofacsimile Broadcast Schedules 2024年夏版発行
米国商務省が年2回発行している「Worldwide Marine Radiofacsimile Broadcast
Schedules」の2024年夏版が2024年8月8日発行された。https://www.weather.gov/media/marine/rfax.pdfよりダウンロードできる。(RUS-DX
#1303 via WORIG) 大陸別、国別に船舶向FAX放送局のスケジュールや情報内容が詳細に記載されています。
◎DWロシア語放送がリトアニア中継を停止
ウクライナのAlexander
Miatlikov氏によると、DWのロシア語放送は2024年7月2日以降リトアニアViesintos送信所から03:00-03:30に行われていた1386kHzの中波中継を中止した。同放送は2年前の7月2日より実施されていた。7月以降この時間帯にはRadio
Libertyが出ている。(WORIG 8/18)
◎前USAGM長官John Lansing氏死去
前USAGMの長官John
Lansing氏が2024年8月14日Wisconsin州の自宅で死去した。67歳であった。氏は2015年よりUSAGMの長官を務め、2018年にトランプ大統領によって更迭された。(WORIG
8/18)
◎北朝鮮が中国からの越境FM放送に反発
共同通信の報道(8/22)によると、北朝鮮は国際的な周波数管理団体に対して中国が国境付近にFM放送施設を設置する計画に反対すると通告した。中国はこの計画について事前に相談しなかったとしている。ITUが2024年6月に地上波ネットワークに関する情報を関係国に公開中で、中国は191のFM放送送信施設等を設置する計画を提出していた。北朝鮮は、提案されたラジオ局のいくつかは北朝鮮との国境地帯にあるとして、FM局の登録に反対することを表明した。191局のうち、中国東北部の国境都市、丹東にある局を含む17局が、「国境を越えて妨害を与える」可能性があるとしている。(赤林)
◎河池の宜州人民広播電台が放送中止 ~今回は予告
中国の国家広播電視総局は2024年9月1日以降、広西壮族自治区の河池市宜州区にある宜州人民広播電台(94.0MHz)と宜州電視台の放送を停止すると発表した。放送停止後ニュース番組は河池市広播電視台の番組として引き継ぐ措置がとられている。(Cahcn的自留地
8/22) 宜州(ぎしゅう、Yizhou)は河池(かち、Hechi)市に属する区の名称。
◎UK & Ireland Mediumwave and FM transmitters最新版発行
IRCAの英国及びアイルランドの長波、中波、FM局の情報を網羅した「UK & Ireland Mediumwave and FM
transmitters」の最新版が2024年8月22日にBDXC(British DX
Club)より発行された。4部に分かれており目的別にpdf版がダウンロードできる。Tony Rogers氏の編集による。
1.UK Medium & Longwave stations 3P http://bdxc.org.uk/ukam.pdf
2.Ireland MW & FM stations 9P http://bdxc.org.uk/ireland.pdf
3.UK DAB multiplexes 41P http://bdxc.org.uk/ukdab.pdf
4.UK VHF/FM stations 34P http://bdxc.org.uk/ukfm.pdf
(RUS-DX #304 via WORIG 8/25)
◎「Slogans of MW stations」最新版発行
米国のKraig Krist氏は同国内中波局のスローガンを集めた「Slogans of MW
stations」の最新版を2024年7月8日に公表した。中波局の減少が続く中、4757局分が収録されている。https://misc.kg4lac.com/irca。
(RUS-DX #304 via WORIG 8/25)
◎デンマークWorld Music Radioの現況 4版追加
英国のAlan Pennington氏が、デンマークのWorld Music Radio
Facebookからの情報として伝えたところによると、2024年8月24日現在の同局の状況は以下の通りである。
25800kHz:送信機の変調部分に異常が生じており、キャリアしか出ていない状態であったが、2024年8月12日に修理を行い、150Wで24時間正常に放送できるようになった。
15700kHz:送信機は正常だが、スタジオとの音声接続が切れた状態で、キャリアしか出ていない。(300W、24時間)
5930kHz:2024年8月13日の夜に落雷があったが、避雷装置が作動して送信機は無事であったが、念のため8月14日以降は送信機を取り替え、150Wで24時間放送を実施中。
927kHz:7月に暴風雨のため試験的に設置していたコイルアンテナが被害を受け、一時停波した。アンテナは復旧したが、今度はHercules社製送信機が故障してしまい、現用送信機は修理に出し、300Wの予備用送信機から一時放送していたがこちらもダウンしてしまい、現在のところ回復の見通しが立っていない。
インターネット:8月23日に接続が一時中断したが、回復した。
郵便:デンマークでは郵便私書箱制度が廃止されたため、P.O.Boxは使用できなくなった。従って現行のアドレスでは郵便は届かなくなった。(WORIG 8/24)
2024年6月に同国Aarhus市に滞在している際に25800kHzで受信し、帰国後に受信報告書を郵送したところ、QSLカード、放送局のカード、ステッカー、お礼の手紙が封書で届いた。6月時点でWeb
Siteに記載のあった私書箱宛てに送ったものだが、受領した封書には送り主の住所は無く、レターフォームに記載されてあったPO
Box番号や電話番号は斜線で消されていた。またWeb Siteでも郵送住所の記載がなくなっている。(栃木県 後藤 敦氏)
◎VOAが新言語放送開始と発表
米国のFred Waterer氏によると、Voice of
Americaは2024年8月26日、新たにフラニ語の放送を開始すると発表した。フラニ語はアフリカ中西部に住む遊牧民族フラ族が話す言語で、使用人口は4,000万人と言われている。番組名は「Daande
Fulbe」(フラの声)という名称で若者向に制作された30分の番組である。(WORIG
8/26)
英国のAlan Roe氏によると、VOAフルフルデ語のfacebookに次のような記述があった。「Daande
Fulbe」の番組を2024年8月31日以降01:30-02:00に放送する。この放送はFM、ラジオ(17630kHz)、コミュニティーメディア、VOAのパートナー放送局で聴くことができる。(WORIG
8/27)
Jolly Rogers氏によれば、新言語サービスは以下のサイトでオンライン聴取できる。
https://www.voaafrique.com/a/7762266.html
https://voa-audio-ns.akamaized.net/vfr/2024/08/30/20240830-163000-vfr050-program_16k.mp3?download=1
https://voa-audio-ns.akamaized.net/vfr/2024/08/30/20240830-163000-vfr050-program_16k.mp3
またhttps://www.facebook.com/VOAFulfuldeによれば、毎日01:30-02:00と土・日曜の16:00-06:30に以下の周波数で受信できる。
Abidjan 99.0MHz(VOA Africa 5 kW)
Bangii 101.7MHz(VOA Africa 1 kW)
Dakar 102.0MHz(VOA Africa 4 kW)
N'jamenaa 93.1MHz(VOA Africa 1kW)
Wagadugu(Ouagadougou) 102.4MHz(VOA Africa 1kW) Ouagadougou}
Bamako / Gao / Tombuktu 102.0MHz (VOA Africa 1kW)
Niamey 102.5MHz (18:30-19:00、VOA Africa 1kW)
その他のVOAパートナー放送局でも受信できる。また夜間の時間帯に当たる場所では短波の17630kHzで受信可能である。(WORIG 8/30)
米国のGlenn
Hauser氏は8月31日の01:30より17630kHzで世界中のリモートSDRを使用して受信を試みたところ、確かに受信できた。Kuwaitに近いリモートSDRでは信号が非常に強力であった。8月21日更新のHFCCには登録されていない。これだけでKuwait送信所からとは断定できないが。(WORIG
8/31) Botswana送信所からではないか、週1回しか番組を制作していないのではという意見もあります。
◎チリRCWブラジル・米国で入感 2版追加
ブラジルのLucio Otavio Bobrowiec氏によると、チリの短波海賊局RCWがブラジルで入感している。
6925kHzでは08:00過ぎにローカル局Radio Bio Bioのニュースなどを中継している。7535kHzでは09:00過ぎにRadio Bio
Bioのスポーツ番組を中継している。なお番組内で7535kHzは中断することがあると言っている。(WORIG 8/26)
米国のWalter
Salmaniw氏によると、7535kHzで米国でも12:20頃受信できた。ノイズレベルが高くチリのリモートSDRで聴いたのと同内容であることがかろうじて判断できた。(WORIG 9/5)
◎Twente大学SDRのアンテナが移転
オランダのLesley
Illingworth氏によると、同国Twente大学SDRのミニWhipアンテナ群は2024年8月26日にドイツとの国境近くに移転した。関係者のアマチュア無線家によると、この移動によりバックグラウンドの雑音レベルが約10dBm悪化し、従来のアンテナの-90dBmから-78dBmになり、受信状況が若干悪化したという。但しオランダでは田園地帯でもバックグラウンドノイズレベルが-110dBm位はあるので逆に良い値であり大きな影響は感じられない。(WORIG
8/28) Twente大学のあるEnschede自体がドイツとの国境にある町で、ドイツ国境は大学の東約10kmのところにあります。多分大学構内で東の方向に移動したものと思われます。アンテナはミニWhipなので元々超微弱な信号向けではありません。受信機のノイスリダクション機能で耳で聞いた雑音は相当軽減できます。
◎ベトナム中部Luong Ninhに新送信所
4版追加
Voice of Vietnamはベトナム中部のQuang Binh省Huyen Quang県Luong
Ninh村に新短波送信所を建設し、2024年8月18日より開始した。この新送信所は北緯17°25’35.5″、東経106°37’37.2″に位置し、2024年7月より試験送信を開始した。1992年5月19日にDon
Hoi市に設置された送信所に替わってベトナム北部・西部・トンキン湾向の放送に使用される。従来水田であった9.6haの場所に約11億円を投じて建設された。VOVによればこの新送信所からは630kHzでVOV1、729kHzでVOV2を送信する。カバーエリアは北部・西部・トンキン湾のみならず南部のメコンデルタにも及ぶという。原情報はhttps://mediumwave.info/2024/08/26/vietnam-9/。(Yudun's
Medium Wave Info 8/26)
2024年7月1日よりVoice of Vietnamは北部・中部向の中波放送を強化する。具体的には、VOV1
630kHz及びVOV2
729kHzの放送時間を06:45-02:00と毎日19時間15分とする。原情報はhttps://vovworld.vn/en-US/news/vov-opens-more-radio-frequencies-in-northcentral-region-1309371.vov#ref-https://t.co/。(VOV
World 7/5)
米国のBen Dawson氏が信頼できる筋から得た情報では、送信機は2基ともDong
Hoi送信所から新送信所に移転されたとのことで、機種は米国Harris社製GatesAir DX-200。1基はDong
Hoi送信所開設時に導入されたもので、1基は中国製送信機の置換用に後日納入されたものである。この中国製送信機は中国のどこかの送信所で使用された後、ベトナム戦争時には地下放送用に使用されていたもので、当時のロシア製送信機を真似て制作されプレート電圧が高く水冷装置を必要とした。当時アメリカはベトナムへの真空管の輸出を禁止していたため、真空管は欧州で購入していたという。(WWDXC
TP 1591) 何れの周波数もDon Hoi送信所より200kWで行われていたものです。なおVOV5の日本語ニュース(8/18)には「短波送信所」と記述してありますが、短波についての情報は現在のところありません。国内向短波放送は現在Hanoi近郊のSon
La送信所より7435(VOV1)、9675(VOV2)、11720(VOV3/4/45)kHzで行われています。
◎オランダRadio Deltaが8月末特別放送
フィンランドのKari Kallio氏によると、オランダのRadio Deltaは8月末に以下のような特別放送を実施する。周波数は6170kHz。
8/31 01:00-16:00
9/1 01:00-16:00
9/2 01:00-07:00
(WORIG 8/30)
◎RealMix Radioが免許更新
フィンランドのKari Kallio氏が同国RealMix
RadioのJoakim Weckström氏から受取った情報では、同局は8月以降3ヶ月間放送免許を更新した。認可された周波数は6185kHzと6195kHz(混信がある場合)。放送は今後3ヶ月間毎週現地時間の土・日曜に実施される予定である。(WORIG
8/30)
◎KTWR日本向DRM放送周波数変更
2024年8月17日より、KTWR日本向DRM放送は周波数を9320kHzから11590kHz(50kW 350°)に変更して放送する。放送は毎週土曜日の20:30-21:30(前半日本語、後半英語)。9320kHzでは混信が発生し、受信状況が悪くなる場合があるための措置である。(KTWR
Love Asia by Radio 7/30) かなり良好に復調できています。日本語放送では二昔前の周波数9910kHzをアナウンスしています。
出典の略称
WORIG : World of Radio io group
WWDXC TP:World Wide DX Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave Club
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