月刊短波2025年8月号(第3版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎Marconi Radio
Internationalが8月の特別短波放送 3版新規
スペインのManuel Méndez氏によると、イタリアのMarconi Radio
Internationalは2025年8月11日02:30-04:00に7445kHzにて8月の特別短波放送を行う。直接受信の受信報告を歓迎する。(WORIG
8/9)
◎ロシアで短波放送開始100年 3版新規
https://radio-dialog.ru/によると、2025年8月8日はロシアで最初の短波放送が行われてから100周年の日である。1925年8月8日、モスクワのSokolnikiにあった
"Popov Radio Station" が1kWの出力で初めて短波放送を実施した。(RUS-DX #1354 via WORIG 8/9)
◎英語・ロシア語無線愛好家用語辞典公開 3版新規
英語・ロシア語無線愛好家用語辞典(Англо-Русский
толковый словарь радиолюбителя)がオンライン上で公開された。https://radiochief.ru/inform/eng-rus-slovar/。(RUS-DX
#1354 via WORIG 8/9)
◎Nightfly
RadioがWRMIより特別短波放送 3版新規
米国テキサス州Austinに本拠地を置くオンライン音楽放送局Nightfly
Radioが、2025年8月10日(日)の10:00よりWRMIより15070kHzで特別短波放送を行う。受信報告は<nightflyradio @
gmail.com>へ。(WORIG 8/7)
◎Atlantic 2000 International 8月の特別短波放送 3版新規
フランスのAtlantic 2000
Internationalは2025年8月の特別短波放送を8月9日(土)の17:00-18:00にドイツChannel
292より6070/9670kHzdeで実施する。なおwebサイト上(http://radioatlantic2000.free.fr)では同時にストリーミング放送を行う。MixcloudやYouTubeでも聴取可能。受信報告等は<atlantic2000international
@ gmail.com>へ。(Atlantic 2000 International)
◎インドネシアVOIが聴取者アンケート 2版新規
米国NASWAのGeorge Maroti氏によると、Voice of
Indonesiaはオンラインでの聴取者アンケートを実施中である。期日は2025年7月28日~8月15日。アクセス先はhttps://forms.gle/dapTzc4hc5fJvjZx9。(WORIG
8/5)
◎Radio Blacksmith Knoll
8月の放送 2版新規
フィンランドのKari Kallio氏によると、同国のQRP局Radio
Blacksmith Knollの2025年8月の(認可)放送予定は以下の通りである。周波数は6120kHz。但し48時間連続で放送していない場合もある。
8/2 07:00 - 8/4 07:00 Radallaリゾートからの移動運用
8/9 07:00 - 8/11 07:00 Suomi DX Leagueの2025年夏季ミーティングより
(WORIG 8/1)
◎ドイツ元海賊局Radio Titanic Internationalが特別短波放送 2版新規
ドイツRadio Titanic InternationalのMark
Brown氏によると、同局は1975-2000年の間ドイツで最も長く放送していた海賊局である。このほどShortwave
Radioの送信所を使い25年振りに短波放送を復活することになった。放送開始からは丁度50周年となる。復活放送では同局の歴史や、当時のDJの放送録音が紹介される。放送のスケジュールは以下の通りである。
8/23(土) 16:00-20:00 6160
8/24(日) 03:00-09:00 3975 6160
8/24(日) 23:00-04:00 6160
番組はドイツ語、英語、スウェーデン語、スペイン語などで放送され、以前にアナウンスや番組を提供したすべてのDJが司会を務めることになっている。受信報告(15分以上、2MB以下の録音ファイルを添付のこと、リモートSDR可)やリクエストは<RadioTitanic
@ aol.com>(2025年末まで有効)でのみ受付ける。eQSLを発行するが、返信は来春になる。(WWDXC TP 1625)
2024年4月にも6395kHzで一度「復活」した模様です!
◎IRCA/Decalcoコンベンション2025開催 2版新規
IRCA/Decalcoコンベンション2025が2025年9月5-6日にカリフォルニア州SacramentoのHoliday Inn
Express
Sacramento/Natomasで開催される。このホテルの宿泊費は1泊$152である。参加費は$25である。放送局KFBK見学も予定されている。(NASWA
Journal August 2025 via WORIG 8/1)
参加希望者はhttps://www.ircaonline.org/info.php?pnum=8594abfdf5bf02を参照のこと。
◎新秘密局Radio Omid Iran 2版新規
オーストラリアのRob Wagner氏によると、イラン向の新秘密局Radio Omid
Iranが04:00-04:28に15440kHzで7月初めより出ている。送信所はTDF
Issoudunで、イラン向ペルシャ語。04:26にIDが出てその後s/offする。放送は月曜日だけらしい。(NASWA Electronic
Flashsheet #1213 via WWDXC TP 1625)
◎内蒙古で中波が工事停波 2版新規
内蒙古自治区の通遼送信センター(通遼・科爾沁<ホルチン>第787送信所)で中波送信アンテナのメンテナンス作業が行われるため、同送信センターから発射されているCNR中国之声549kHzと通遼蒙(モンゴル)語広播1170kHzは2025年7月20日01:00-8月31日01:00まで停波となる。(小林放送局
7/13-19) 549kHzは10kW、1170kHzは50kW。
◎TDXCよりPROPAGATION
第13号発行
毎年発行されている戸塚DXersサークル(TDXC)の会誌「PROPAGATION」の第13号が2025年8月1日に発行された。今号でも海外や国内での受信活動、DXのための機器やソフトウェア、DXerの紹介記事、書籍紹介の他、18名の執筆者による200ページに迫る多様性のある記事構成となっている。特筆記事としては南洋サモアやアメリカ内陸といった、普通の人では容易に経験出来ない場所でのDXペディションが紹介されている他、八丈島ペディでの極めて盛大な受信成果、SDRファイル解析ツール「WavViewDX」についての徹底紹介、YRP(横須賀リサーチパーク)無線歴史展示室が一般公開された際の訪問記などが挙げられる。TDXC公式サイトhttps://www.tdxc.net/よりpdf版を無料でダウンロード出来る。(TDXC
中川弘夫氏)巻頭には英文記事もあります。
2025年版の表紙
◎2025年ハムフェアにJSWC出展
日本短波クラブ(JSWC)は2025年8月23・24日に東京台場の有明GYM-EXで開催されるハムフェアに出展する。ブーズ名はC21で、例年通り出版物等の展示、簡単なアンケート、クラブスタッフによる対応を実施する。また8月23日の13:20-13:40にはサテライトステージでミニ講演会「世界のBCL・短波放送の動向」を実施する。(赤林)
◎アジア放送研究会が第44回近隣諸国放送研究フォーラムを開催
アジア放送研究会は2025年8月23日(土)の13:30-17:30に文京区千石駅近くの都内某所において「第44回近隣諸国放送研究フォーラム」を開催する。現在予定されている発表内容は、激動の香港電台この6年、北朝鮮の放送禁止歌分析、近隣諸国放送最新情報、コミュニティ放送の実態と評価、日本の宗教放送100年などである。事前予約制で参加費は\2,000。研究会のURL
https://abiweb.jp/act/forum2025.htm 上の参加フォームより申込を行う。(アジア放送研究会)
◎KTWR閉局に関するQ&A
KTWRはHPに「FAQs about the Guam Station
Transition」という記事を掲載した。それによると、A25いっぱいで廃止されるKTWR Guam送信所について次のように説明している。
①Guamでは米国の軍人数が増加しており住宅価格や生活費の価格の上昇が著しく、スタッフの生活(活動費も含めて最低月額$20,000を超える)維持するのが難しくなった。
②信者の寄付で50年前に建てた放送鉄塔が老朽化し、修復の限界を超えてきたため立替えが必要となったが、コスト高で対応できない。
③送信機は売却するか他のTWRの放送拠点に移転する。現在導入後20年以上のHC100と15年経過のThomson社製があるが、前者は部品の再利用、後者は売却を検討中である。
④発電機や燃料タンクも売却、または他拠点への移転を考えている。
⑤送信所の不動産は1976年よりグアム政府から賃貸しているものなので、グアム政府に変換する。
⑥KTWRから行っている短波放送は原則として他の送信所から継続・維持する。この詳細はリスナーに事前周知する。放送はオーストラリアReach
Beyondの他、中国を効率的にカバーできる他のプロバイダーから送信される。
⑦グアムには現在宣教師1名が常駐しているが、2026年6月に撤収する。その後はグアムの現地スタッフ1名のみとなり、他のスタッフは現地スタッフを含めて解雇する。
⑧TWRでは布教手段としてより新しく強力なプラットフォームを探求している。といって従来の放送メディアを見捨てた訳ではなく、リスナーへのサービスは続行する。
⑨新TWR会長Andy Schick氏には事前に充分説明し、KTWRの廃止に承認をいただいている。
⑩Reach Beyondなど他のプロバイダーからの放送内でもTrans World
Radioの番組であることは明示しリスナーからもわかるようにする。
原情報はhttps://twr.org/story/transition-for-twrs-guam-stationを参照のこと。(WORIG 7/1)
◎BBC World Service中継のタイムラグ
カナダのTony Pavick氏によると、BBC World
Serviceは中継局との間の開戦を衛星中継からインターネット中継に切り替えつつあるが、それに伴い中継にタイムラグが生じるようになった。Radio New
Zealand Pacificでの中継でも顕著である。BBC World
Serviceはインターネット回線での遅延はどうしようないとしているが、何らかの改善を行うとしている。(WORIG
7/1) 衛星やインターネットと比べて、短波回線が最も遅延が少いのです。だから昔中継局との間も短波回線だった頃遅延はあまり問題となりませんでした。米国ではこの遅延の少なさを理由に、短波帯を株取引等の経済行為に解放すべしという議論が盛んになっています。
◎World Radio Historyサイトが閉鎖の危機
米国IRCAのPeter Laws氏によると、同国のDavid E. F.
Gleason氏が主催する「World Radio
History」サイト(https://www.worldradiohistory.com/index.htm)は米国を中心とする無線雑誌の巨大なアーカイブとして有名であったが、維持費用が捻出できなくなり閉鎖の危機を迎えている。この危機に対応して一部の資料はarchive.orgのDLARC(https://archive.org/details/dlarc)が引き継いで保存することになった。(WORIG
7/1)
◎RFA広東語の更新中止
2025年6月30日、Radio Free
Asia(自由亜州電台)は米国政府からの資金打ち切りの影響で7月1日以降広東語のHP更新を中止すると発表した。7月1日の同局のHPには以下の様なお別れメッセージが掲載された。RFAの広東語サービスは1998年に開始され、当初のターゲットは中国華南地域と世界中の広東語コミュニティであった。2019年からの香港民主化デモ後、広東語チームは香港地域を対象とした宣伝活動に多くの資源を投入した。しかし2024年3月にRFAは香港から撤退し、7月には広東語の短波放送も停止した。2024年半ばから広東語チームを「自由アジア放送香港チーム
RFA
HK」に改称する計画であったが、その決定段階で今回の米国政府の措置がありこれも実現不可能となった。「壮心不已」(壮大な志は尽きない)であるが、「賊心不死」(悪意が消えることはない)でもあるので、事は進展していないのである。なおRFAの中国語、英語、クメール語、朝鮮語のサイトは、限定的な更新を継続している。原記事はhttps://www.rfa.org/cantonese/hong-kong/2025/06/30/rfa-cantonese-goodbye/を参照のこと。(小林放送局 7/1)
◎Radio Augusta Internationalも6140kHzに
2025年7月初めにスペインのManuel Méndez氏は6140kHzでベルギーのRadio
Augusta
Internationalが放送されていることを確認したが、他のDXerも03:45頃確認している。この局は元々ベルギーの海賊局であり中波1611kHz(400W)で放送していたこともあったが当局に摘発され送信機を没収されていた。Radio
Ondaは最近この局を03:00からDAB+とFM放送(108.0MHz)上で中継するようになった。その一環でルクセンブルグのJunglinster送信所から6140kHzで出るようになった模様である。イタリアのAntonio
Napolitanoは6140kHzの件についてRadio Augausta
Internationalに直接問い合わせたところJunglinster送信所から出ているかどうかは知らないという回答であった。同局のURLはhttps://radioaugusta.com/.(WORIG
7/3)
イタリアのAntonio Napolitano氏によると、同国のRadio Augusta
Internationalは2025年6月20日より、Radio
Ondaを通じてルクセンブルグJunglinsterから6140kHzで放送を開始した。6月中は週1回土曜日のみの放送であったが、7月からは火-日曜の01:00-02:00に放送している。同局はweb上でストリーミング放送も行っている。(WWDXC
TP 1624) Radio Ondaが中継するのはスイスRadio Gloria Internationalに続き2局目です。
◎タンザニアのRadio Free Africa停波中
英国のTony Rogers氏によると、タンザニアのMwanzaから放送されているRadio Free
Africa(1377kHz、50kW)が停波中である。この件について同局に問い合わせたところ、1377kHzで放送はしているが、送信機メンテナンス中のため出力を抑えているとの回答があった。(BDXC
"Communication" July 2025 via WORIG 7/6)
◎ロシアKhabarovskにDRM短波送信機設置計画
フランスのRadio Magazine
6/10号によると、ロシア極東のKhabarovskに新たなDRM短波送信機とアンテナを設置する計画が進められている。2基の50kW送信機を設置し、4.21~10.48MHz間でDRM信号を発射する予定である。アンテナは水平型で19dBの利得があり27°の方向に送信できる。これでロシアの再北東部とオホーツク海、ベーリング海、北米最北部に接する北極海をカバーする。(BDXC
"Communication" July 2025 via WORIG 7/6)
◎フィンランドArctic Radio長波で始動開始か
フィンランドのJorma Mäntylä氏によると、同国の252 Arctic
Radioは2025年8月より週末に長波252kHzの試験信号を発射することになった。これは航空用に使用されていたNautel社製ND2000送信機(元々は432kHz用)とOy
AV1102型アンテナの寄付があったためである。当初は出力500Wで送信するが、300-500kmの範囲には届くと局は見ている。出力はその後増力される予定である。(Arctic
Radio Club mv-eko July 7 via WORIG 7/8)
◎ペルーRadio Cultural Amautaが復活
米国のRichard Stoller氏によると、過去1年以上中断していたペルーHuantaのRadio
Cultural
Amautaが4955kzで復活しているのをLimaにあるリモートSDRを使用して確認した。この局に2025年2月に中断の理由を問い合わせたところ、アンテナの不具合で修理中との回答があった。(WORIG
7/6) URLはhttps://radioamautaperu.com/。
◎DSWCI旧HPの全面永久保存決定~旧URLでアクセス可能に
デンマークのDSWCI(Danish Shortwave Club
International)は1956年年に設立され、2016年に解散したが、クラブのHPは2025年3月まで維持されてきた。ドイツADDXのwebmasterであるAndreas
Volk氏と旧DSWCIのHP webmasterだったRolf
Wernli氏は協議の上、旧DSWCIのHPページ上のデータをすべてADDXのサーバー上に移管して永久保存し、旧HPと同じhttp://www.dswci.deのURLでアクセスできるようにすることで合意し、実行に移した。(WWDXC
TP 1623)
◎新疆広播電視台の2FM局放送終了~発表はなし
2025年7月2日に新疆広播電視台の故事広播(102.8MHz)と老年広播(92.4MHz)が放送を終了した。同日TVの4つのチャンネルの放送も停止した。同局は放送停止に関して何も発表をしていない。しかし2025年6月の時点で廃止の兆候は観察された。自局制作番組が減少し、そこを再放送の番組や音楽で埋めることが多くなっていた。なお同広播電視台のwebサイト「絲路視聴」上では新疆綜合漢語広播(98.1MHz)のストリーミング放送が停止していることも確認された。別の方法で新聞広播(96.1MHz)は放送されていることもわかった。これで同広播電視台のラジオ放送は10放送、TV放送は8チャンネルとなった。
廃止された新疆故事広播は2007年10月28日に「中国西部第一の『お話ラジオ』」として開局し、一時は「新疆の書籍・小説エンタテインメント第一ブランド」、「烏魯木斉初の女性キャスター出演ラジオ」と宣伝していた。また新疆老年広播は2013年5月18日、それまで放送していた新疆民生広播を名称変更する形で誕生し、実態は「924
WiFi Radio」、「924 Young Radio」のキャッチフレーズで音楽番組を放送していた。(Cahacn的自留地 7/2)
◎秦皇島対農広播が放送終了
2025年7月1日の01:00に中国河北省の秦皇島対農広播(通称「秦皇島生活広播」)(92.4MHz)が放送を終了した。終了直前にチャイムが鳴り上層部の許可を得て放送を終了する旨のアナウンスが流れた。但しアナウンスでは2025年を2005年と誤っており、アナウンスが校正されずに出されたことを示している。秦皇島広播電視台はラジオ5放送を行っていたが、中国広播電視総局(SARFT)の指導で合理化が行われたものと見られる。(Cahcn的自留地
7/7)
◎江西民生広播が放送終了
2025年7月14日、中国江西省南昌にある江西広播電視台の江西民生広播(101.9MHz)は7月22日01:00を以て放送を終了することを公告した。公告は一日中複数の時間帯で時報の後放送された。FM放送は終了するが、SNSや動画アカウント上は残存するとしている。なお同時にTVの影視旅游チャンネルも廃止される。江西広播電視台では既に2025年1月に都市広播(106.5MHz)、農村広播(98.5MHz)、およびモバイルTVチャンネルを廃止しており、大幅な放送縮小となる。(Cancn的自留地
7/14)
◎清遠農村広播が放送終了
中国広東省北西部にある清遠広播電視台の清遠農村広播(97.8MHz)が2025年7月28日で放送を停止した。また同日にTVの清遠文旅生活チャンネルの放送も停止した。それに先立つ7月25日に、同広播電視台はTV及びラジオで以下の様な放送終了予告を行った;国家広播電視総局の承認の下、清遠広播電視台の清遠文旅生活チャンネル及び清遠農村広播は2025年7月28日00:00(日本時間29日01:00)で放送を停止する。放送されていた番組の一部は他のチャンネルとラジオ放送で継続するように調整する。聴視者、聴取者には日頃からのご高配を感謝御礼申し上げる。感謝の気持ちを忘れず人民大衆に質の高い精神的・文化的サービスを今後も提供する。これらの放送停止で、同広播電視台はTV1チャンネル、ラジオ2番組(綜合広播88.7MHz、交通音楽広播95.9MHz)となる。(Cahacn的自留地
7/28)
◎中国政府が雲南省TV・ラジオ放送の大リストラを命令
中国の雲南省広播電視局は、2024年7月24日、国家広播電視総局(SAFT)の指示により。雲南省内のラジオ・TV放送の削減を行うことを発表した。現在までに同省内の放送局数は125から75、TVチャンネル数は168から158に削減されているが、更に省レベルの放送1、TVチャンネル1、市レベルの放送2、TVチャンネル9、県レベルの放送49を削減するとしている。目下TV2チャンネルラジオ2放送の削減計画が進んでいる。(Cahcn的自留地
7/28)
◎イスラエル海軍局4XZ新周波数
英国のAlan
Holder氏によれば、イスラエルの海軍局(諜報用に使用されているといわれている)が新周波数9962kHzでCW信号(「VVV DE 4XZ
」の繰り返し)を出しているのが02:30頃受信できた。Vマーカーだけではなく実際にメッセージを送信していることもある。(WORIG 7/19)
◎USAGMにRFE/RLへの資金支払い命令~ワシントン・コロンビア特別区地裁
英国のMike
Cooper氏がRFE/RLの報道として伝えたところによると、米国のワシントン・コロンビア特別区地裁は2025年7月18日、USAGMがRFE/RLに対する資金支払いを停止したのは違法として、2025会計年度の残りの金額を支払うようにUSAGMに命じる判決を出した。USAGMの2025会計年度の予算規模は総額9.5億万ドルで、その内の1.53億ドルがRFE/RLに支払われる予定になっていた。原記事はhttps://www.rferl.org/a/us-court-orders-usagm-pay-rferl-fiscal-year-funding/33478034.html。(WORIG
7/19) 2025会計年度は9月までです。
◎元VOA Frequency ManagerのGeorge Jacob氏死去
スリランカのVictor Goonetilleke氏がWRTH
Facebook上で伝えたところによると、VOAのFrequency Managerとして活躍したGeorge
Jaoob氏が2025年7月2日に死去した。100歳であった。英国のAlan
Holder氏によると、Jocob氏は第二次大戦時には「空の要塞」B17爆撃機の操縦士として活躍した、その模様はTVのドキュメンタリー番組にもなった。戦後は1949-80年までVOAのFrequency
Managerとして活躍し、多くのDXerにその名前を知られていた。(WORIG 7/19) 戦後Maryland大学を卒業して1949年9月にVOAに就職、VOAの他RFE/RLの技術指導も行っています。1980年8月上級技師長としてVOAを退職した後は短波放送エンジニアリング会社George Jacobs &
Associatesを設立し多くの米国民間短波局の技術設計を行いました。1984年には米国政府の要請を受けてキューバ向放送Radio
Martiの設立に貢献し、その後はRadio Free Asiaの設立にも携わりました。主要な著書として有名な「The New Shortwave
Propagation
Handbook」があります。また米国CQ雑誌など多くの無線雑誌に多数の技術的記事を書いています。WRTH冒頭の「今年予想される短波伝搬状況」を長年担当していました。
Geroge Jacob氏(VOA発行「75 Years of After-Hours
Wisdom」より)
◎VOA廃止で中国メディアの露出度が拡大
英国のMike Cooper氏がWall Street
Journalの報道として伝えたところによると、世界ではVOAの廃止に伴い中国メディアの露出度が拡大し続けている。
・インドネシアの華人向ニュースチャンネルではVOAと中国国営TVからの中国放送を頻繁に放送していた、現在は中国国営メディアの放送のみとなった。
・タイでは国営MCOT放送局で定型的にVOAが放送していた枠が中国メディアに取って変わられた。
・アフリカ全体で中国CGTN全面事業拡大を図っている。CRIは英語放送中心であったがハウサ語、ヨルバ語、イボ語の放送も開始し対象聴取者数を広げている。
・エチオピアでは政府との合意で、国営TV放送で「中国アワー」という番組を放送し、中国のTV番組、ドキュメンタリー、アニメなどを放送開始した。
(WORIG 7/16)
◎オーストラリアRadio 567が短波復活
米国のRon Howard氏によると、アンテナの不調で短波放送を中止していたオーストラリアNew
South Wales州Wee WaaにあるRadio
567が短波4970kHzに復帰しているのが2025年7月14日に確認された。22:00過ぎに1950-70年代の古いロックなどを放送していた。(WORIG
7/14)
◎Kostinbrod送信所からのBrother Stairsの中継が終了
ブルガリアSpaceline社のKostinbrod送信所から中継されていた米国Overcomer
MinistryによるBrother Stairsの放送が2025年7月7日を以て終了したことが確認された。(WWDXC TP 1624)
◎ルーマニアはeQSL発行
英国のAlan Holder氏によると、QSLカードの発行を中止したルーマニアのRadio Romania
Internationalだが、2025年用のデザインは用意されており、過去の受信報告に対してeQSLとして発行が継続されている。また従来自分で記入することになっていた受信データも記入済みのものが送られてきている。(WORIG
7/24)
◎英国Radio Love WarblerがFM・短波で放送
英国のAlan Pennington氏によると、同国Glasgowのフィンランド人アーティストHanna
Tuulikki氏は半身が鳥で半身が人間である「Lover Wabler]という仮想の動物に愛の歌をさえずらせるプロジェクトを行っている。英国National
Coastwatch Institutionはその成果を広く放送するためにRadio Love
Wablerという放送を現地から2025年7月17日-10月25日の夕刻にFM(87.7MHz)と短波で放送する。
短波放送はWoofferton送信所より以下の日付で行われる。
7/27 04:00 7350kHz 欧州西部・中央・南部向
8/10 04:00 9500kHz 欧州南部・南東部、中東向
8/24 04:00 9500kHz 欧州南東部、中東向
9/7 04:00 9500kHz アフリカ東部向
9/24 04:00 9500kHz アフリカ南東部向
詳細はhttps://www.creativefolkestone.org.uk/artists/hanna-tuulikki/を参照のこと。(WORIG
7/25)
◎Radio Thailand日本語放送YouTube配信一時休止
YouTubeで行われているRadio
Thailand日本語放送は2025年7月25日の配信(https://www.youtube.com/watch?v=I9a2341f5x0)の終了近く(9分11秒付近)で2025年8月1日~11月30日の間配信を停止すると発表した。配信再開は12月1日を予定しているとのこと。詳しい再開期日は同局のfacebook(https://www.facebook.com/RadioThailandWorldService/)を参照して欲しいとのこと。(赤林)
◎北朝鮮が国家情報院対北放送に対するジャミングを停止
ドイツのHansjörg
Biener氏がKBSニュースの報道として伝えたところによると、韓国国家情報院は北朝鮮がジャミングをほぼ完全に停止したと発表した。これは同機関による対北放送停止(2025年7月21日)を受けたもので、翌日7月22日の10:00以降10周波数でのジャミング発射が停止された。韓国政府高官によれば、国家情報院による対北放送の停止は、2025年1月に北朝鮮が韓国への謀略放送を停止したことに対する措置で、今回のジャミング発射停止は予期されなかったとのことである。ジャミング停止は北朝鮮が対話を拒否しつつもアクションに対しては反応を示すとする分析もあるが、国家情報院が北朝鮮住民に情報を伝えることを止めたことで情報院自体の機能を弱体化させるという批判もある。韓国政府高官は北朝鮮が(今回の措置で)対話に応じることは期待しておらず、それを急いではいないと語った。原情報はhttps://news.kbs.co.kr/news/pc/view/view.do?ncd=8313042を参照のこと。(WORIG
7/27) ジャミング全部を停止した訳ではないようです。
◎FRS-Hollandが2025年「Summer Splash」を中止
FRS-Hollandは例年行っていた年次イベント「Summer
Splash」の特別放送を2025年は事情により中止する。従って7/28(月)と8/4(月)の放送は実施されない。ただし8/11(月)の03:52-06:05には7700または9300、5990、5840kHzないしはその周辺の周波数で特別放送を実施する。6/9に放送した「Whitsun
Sunday」に関するメールや手紙の返信は目下のところ遅れている状況であるが最善を尽くしている。今秋には創立45周年を迎えるため、その記念放送を予定している。詳しくはhttps://frsholland.nl/を参照のこと。(WORIG
7/27)
◎Gerry L. Dexter氏死去
米国のRalph Perry氏によると、1970-80年代に多くのBCL啓蒙書を著した、同国Gerry L.
Dexter氏が2025年7月28日に死去した。QSL獲得を中心とするDXingに興味を持ち、新たなカントリーの局の発見、難局からのQSL獲得方法などに多くの努力を集中した。Rich
D'Angelo氏によれば、長い間NASWAのメンバーとしても活躍した。彼は古いタイプのDXerで「放送局はその理念とは関係なくリスナーに受信証を発行すべき」という深い信念を持っていた。DXingの他にはジャズに憧憬が深かった。(WORIG
7/28)
米国のRick Barton氏によると、彼はアイオワ州Waterloo周辺の出身で、同州のバスケットボールとStan
Kentonのジャズ音楽のファンだった。最近自宅で転倒してひどい怪我をし、自宅近くのケアハウスで療養中であった。(WORIG 7/29)
89歳でした。DXingを始めたのは1951年でした。著書として「So You Bought a Shortwave
Radio!」(1988)、「Shortwave Clandestine Confidential」(1984)、「World Broadcast
Station Address Book」(1885)、「QSL Address Book」(1978)、「Shortwave Radio Listening
with the Experts」(1986)、「Secrets of Successful
QSLing」(1992)などを1970-90年代に出版しました。225カントリー、約1,300枚のQSLカードを取得していました。大学卒業後一時放送業界に身を置きましたが、退職してBCLライターとなり、「Popular
Communications」誌の短波部門エディターも務めました。ウィスコンシン州Lake Geneva在住でした。
1980年代のDexter氏
◎連邦地裁裁判官トランプ政権にVOA復活命令を施行しない理由説明を命じる
英国のMike
Cooper氏がAPの報道として伝えたところによると、トランプ政権に対してVOAへの予算(2025会計年度で約2億6千万ドル)を執行する命令を出したワシントン・コロンビア特別区の連邦地裁のRoyce
Lamberth判事は、命令をトランプ政権が無視していることに対して、2025年7月30日、8月13日までにその理由を説明することを命じた。同判事は「政権が議会の意図した通りに予算を実行していないのは『無駄遣い』に等しい」としている。これに対してもトランプ政権は即時に回答しなかった。原記事はhttps://apnews.com/article/voa-voice-america-media-trump-administration-b60d40621f41b2ff4460803de4e0142f。(WORIG
7/30)
◎Radio Libertyが1386kHzの放送再開に
英国のTony Rogers氏が、ラトビアのRihards Millers氏から得た情報では、Radio
Libertyは2025円7月30日、予算上の理由で2025年6月に底止されていた1386kHz(リトアニアRadio Baltic
Waves、Viesintos送信所75kW)の放送(ロシア語)を8月1日より再開すると発表した。放送時間は毎日14:30-17:30である。放送内容は以前行われていたものとほぼ同じで、オーディオストリーム、YouTube、テレグラムチャンネルでも聴取することができる。トランプ政権のRFE/RLへの予算執行停止については、2025年7月18日、ワシントン・コロンビア特別区の連邦地裁のRoyce
Lamberth判事が予算を執行するように命令を出した。原記事はhttps://www.svoboda.org/a/radio-svoboda-vozobnovlyaet-efirnoe-veschanie-na-srednih-volnah/33489174.htmlを参照のこと。(WORIG
7/30)
◎VOA閉鎖によるサハラ以南のアフリカ諸国への影響
英国のMike
Cooper氏が国境なき記者団の報道として伝えたところによると、VOAの閉鎖によりサハラ以南のアフリカ諸国での情報提供に大きな支障が生じている。VOA閉鎖前62年間にわたり米国政府はこの地域で1,000以上のパートナー放送局を通じてVOAの番組を提供してきたが、VOAの閉鎖で数千万人の人々が重要な情報源を断たれることとなった。農村地区ではコミュニティーラジオ放送局を通じてVOAの番組が供給されてきたが、情報源が断たれただけでなく、資金供給も断たれたためにこれらの放送局の存立も不可能となり情報の「真空状態」が広がりつつある。VOAのために活動していたジャーナリストは解雇されて職を失ったばかりか独裁国家では身辺に危険が及ぶ状況となった。これらの状況を放置できないため国境なき記者団は米国の裁判所にトランプ政権を提訴し、第一審は勝訴となった。原情報はhttps://rsf.org/en/sub-saharan-africa-community-radio-programmes-shut-down-access-information-jeopardy-after-voiceを参照のこと。(ORIG
7/31)
出典略称
WORIG : World of Radio io
group
WWDXC TP:World Wide DX
Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave
Club
トップページ