月刊短波2025年10月号(第2版)
編集 赤林隆仁 時間 JST
◎最後のWRTH2026冊子版
JSWCが予約開始 ~10月30日まで 2版新規(一部修正)
World Radio Handbook
2026年版(WRTH2026)は、去年より頁数が増えて832頁の予定で、FeatureとReviewセクションがこれまでの64頁より大幅増の96頁となっている。読み物はNorfolk島、Aland、ジブラルタル、トンガなどの放送局の話題、また受信機レビューは、SDRを中心に多くの機種をカバーする予定である。今回が最後となる冊子版は10月30日までの予約でのみ入手できるが、JSWC(日本短波クラブ)では例年通り予約・発送の代行を行う。また例年通り夏、冬の日本語放送スケジュール付の日本語版解説(これも最後となる予定)を準備する。予約・入金は2025年10月30日が〆切で、以降は入手できなくなる。月刊短波読者価格は以下の通り。
①英語WRTH2026のみ 送料共 一般向価格10.399円のところ月刊短波読者価格 10,199円
(本体9,599円+送料600円)
②英語WRTH2026+日本語解説 送料共 一般向価格10,799円のところ月刊短波読者価格 10,599円
(本体9,999円+送料600円)
なおRadio Data Centerに直接予約注文する場合は10/31までで本体€59.90+送料$19.00で、約13,300円となる。
予約方法:郵便振替に注文内容を記入し、郵便振替番号00210-7-28136、加入者口座名:IBSジャパンに2025年10月30日までに入金する。問合わせは<jswchq@gmail.com
>へ。本の発行は12月下旬の予定。(JSWC 大武逞伯理事長)JSWC会員は特別価格で購入できます。「日本短波クラブ」のページを参照して下さい。冊子版は今回が最後となります。オンライン版は発行後Radio Data Centerのオンラインショップで購入できます。
◎新局SJTJ Radio 10月より短波で放送 2版新規
面白局RET World Serviceを運営する英国のJim Salmon氏が、新たなラジオ局SJTJ
Radioを立ち上げた、SJTJは「Sunny Jim's Trance Journey」の略、「Synny Jim」はJim
Salmon氏の別名である。氏自身がプロデュースする音楽局で、氏独自の音楽世界にリスナーを誘(いざな)うとしている。2025年10月の放送予定は以下の通り。
WRMI 毎週木曜日 10:00-11:00 9995kHz
Scandinavian Weekend Radio 10/4 18:00-19:00
6170/11690/1602kHz
Channel 292 10/5 20:00-21:00 9670kHz 10/18 22:00-23:00
9670kHz
同局のURLはhttp://sjtjradio.com、facebookはhttp://facebook.com/sjtjradio、メルアドは<sjtjradio
@ gmail.com>である。(英国 Jim Salmon氏)
◎台湾国際放送2025年双十節の短波実況中継を復活 2版新規
台湾国際放送日本語放送のHPによると、同日本語放送は日本のリスナーからの要望を受けて2025年10月10日の双十節祝賀式典の短波実況中継を復活する。スケジュールは20月10日11:00-12:00で周波数は15625kHzである。従来通り各国語によるYouTube上での映像実況中継も行われる。元情報はhttps://www.rti.org.tw/jp/news?uid=3&pid=166958。(赤林)双十国慶節は中華民国の建国記念日で1911年10月10日に湖南省武昌で起きた兵士の反乱「武昌起義」を記念しています。当時米国にいた孫文が帰国して辛亥革命を起こすきっかけとなった事件です。
◎WRMI・WINBからのShortwave Radiogram 10月の予定 ~Pop Shop RadioのTony Pavick氏も出演 2版新規
カナダPop Shop RadioのTony Pavick氏によると、Shortwave
Radiogramの主催者米国Kim Andrew Elliott氏は、Tony Pavick氏らの協力でShortwave
Radiogramの放送を米国WRMI・WINBから以下の内容・スケジュールで放送する。
9/25-10/1 第419号 1975年の人気トップ10レコード(各レコードの画像付)
10/2-10/8 第420号 Pop Shopラジオの故郷カナダBritish
Columbia州Hopeで開催されるチェーンソー直国世界コンテストをTony Pavick氏自身が案内
10/9-10/15 第421号 歴史的な価値のあるQSLカード展覧
放送時間は以下の通り。
WRMI 日曜 08:00-08:30 9455 18:00-18:30 7780 23:30-24:00 9955 月曜
17:00-17:30 5850 水曜 22:30-23:00 15770
WINB 金曜 08:30-09:00 9265 土曜 11:30-12:00 9265
第420号のみドイツChannel 292より 10/4 06:00-06:30 06:30-07:00 3955
6070 10:00-10:30 9670 10:30-11:00 9670で放送される。
詳しくはhttps://swradiogram.net/を参照のこと。(WWDXC TP 1630)
◎西口隆司氏死去 2版新規
山田靖次氏のfacebookによると、かつてJSWC、KDXC(関東DXers
Circle)、町田DXミーティング(MDXM)等で活躍したBCL西口隆司氏が、2025年9月30日に死去した。62歳であった。氏は1980年代からBCLの頭角を表し、1982年には当時サイパンから送信を始めたロック短波局KYOIにいち早く受信報告を送り、第1号の受信証を受け取った。その後も当時のパソコン通信、21世紀になってからはインターネット上でもアクティブに活動し、2010年代にはDXペディションにも熱中し、「ちょいペディ」などの言葉を流行させた。またJSWC等でDXペディションに関する講演会等も行った。氏は2024年5月初旬に自宅で倒れ、一時回復したものの、容態が悪化して入退院を繰り返していたとのことである。(赤林)
2024年2月11日JSWC湘南ミーティングでの西口氏
◎HCJB尾崎一夫氏死去
HCJB尾崎一夫氏の長男である尾崎道夫氏のfacebook(https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=10163377056616113&id=536586112)よると、HCJB日本語放送の尾崎一夫師が、2025年9月16日の18:35に米国アリゾナ州のケア施設で肺炎のために死去した。2025年6月1日の「リスナーの集い」には元気で出席され、9月6・7日に行われた「ハムフェア」の様子を記録した「ハムフェア報告」の放送にも丁寧なお言葉を賜っていたばかり、残念である。2025年9月21日HCJB日本語放送は長男尾崎道夫氏による追悼文をHPに掲載した
https://reachbeyond.chowder.jp/。謹んで哀悼の意を表したい。(JSWC 大武逞伯理事長)(千葉県 松永志氏)
92歳であった。尾崎一夫氏は1932年12月に山口県下関市に生まれ、自衛隊を経て、東京基督教大学を卒業した。学生時代に知りあった久子氏(1925-2006)と1961年結婚した。1963年大平洋放送協会の「電波宣教師」としてエクアドルへの赴任を打診された。当初乗り気ではなかったが教会の日曜学校で旧約聖書の「ヨナ書」(ニネベに言って布教するように命じられ逡巡したが後に改悛したヨナの話)を読み改悛し、米国を経て1964年初めにエクアドルの首都Quitoに到着し、同年5月1日に南米在住の日系人向の日本語短波放送をHCJBより夫妻で開始した。短波放送であったため、放送は日本にも届き日本のリスナーからも手紙が寄せられた。そのため翌1965年には日本向日本語放送となり毎日40分間放送した。放送には夫妻で出演し、半分はキリスト教伝道番組、半分はエクアドル紹介、HCJB紹介、短波リスナー向情報であった。日本からの手紙は1964年には年間164通であったが、人気は鰻登りに上昇し、1976年には61,449通に激増し、人気日本語放送となった。1977年には一時帰国しBCL愛好者との交流も深めた。日本語放送は1987年には外務大臣賞を受賞した。日本語放送は2000年末に終了したが、日本のリスナーからの再開要請の声は強く、その後も不定期で特別放送が実施された。HCJBのエクアドル撤退に伴い2003年に一家で米国イリノイ州Wheatonに移住した。日本のリスナーの声に応えて2006年6月よりReach
BeyondのオーストラリアKununura送信所より週二回の定期日本語放送が復活した。同年9月久子夫人が逝去した後は独力で番組を推進した。以降毎年帰国して各地での「リスナーの集い」や「ハムフェア」(JSWCのブース)に姿を見せ多くのリスナーと交流した。2025年6月1日に東京新宿の淀橋教会で開催された「HCJBふれあいの旅」集会が最後のリスナーとの交流になった。放送へは9月になっても出演を続けており、9月6・7日の「2025年ハムフェア会場にて」(https://reachbeyond.chowder.jp/radio/japanese_06sep2025.mp3、https://reachbeyond.chowder.jp/radio/japanese_07sep2025.mp3)の冒頭部分、9月13日の「イタリア寸描:エミ&リグリー」(https://reachbeyond.chowder.jp/radio/japanese_13sep2025.mp3)では全面的に出演していた。(赤林)
2025年6月1日淀橋教会で開催された「HCJBふれあいの旅」集会での尾崎一夫師
右は孫のクリスチーナさん(HCJBのQSLカードより)
◎WRTH 2026年版で冊子版を終了
World Radio TV Handbook(WRTH)
2026年版(第80版)は印刷された冊子版としては最後の版となる。以降WRTHは完全にデジタル版に移行し、Webアプリと年2回発行の電子版のみとなる。理由は冊子版のコスト(印刷費、用紙代、関税、輸送費、物流費)の高騰で、そのままでは持続不可能な状態となったためである。また冊子版のWRTH2026は2025年12月発行の予約限定版のみとなり、以降の増刷は行わない。予約期間は2025年9月24日~10月31日。2026年版の価格は以下の通り、冊子版
送料別€59.90、Webアプリ €47.90、電子版(冬・夏)€47.90。(WRTH 9/16)
最後となる2026年冊子版
◎EDXCが2027年に解散の危機~2026年の会議開催地・事務局の後任も見つからず
スペインAERが同会会員で暫定EDXC事務局長のDàrio Gabrielli氏からの報告として伝えたとことによると、European DX
Council(EDXC)では2023年末に事務局長Christian Ghibaudo氏、副事務局長Chrissy Brand氏とDàrio
Gabrielli氏が退任した。後任が見つかるまではDàrio
Gabrielli氏が暫定事務局長を務めている。EDXCに対する関心は新型コロナ終息後に低下しており、2024年にエストニアのTartuで開催された総会はフィンランドSDXLの積極的な参加で成功を治めたものの、2025年の総会には幹事役を申し出たクラブは皆無で、スウェーデンSDXFの好意で、
Ullaredで開催される同クラブの年次総会「DX
Parliamento」へとの招待参加という形でことなきを得た。友好的な会議ではあったが、EDXCからの参加者は12名にすぎなかった。2026年の会議の見通しは現状では立っていない。会員のDXクラブには2026年の会議のホストと事務局スタッフの指名を要請しているが、回答が得られない場合は、創立60周年に当たる2027年をもってEDXCを解散せざるを得ないことになる。(WORIG
9/2)
◎ドイツRMRCが2025年末で解散
ドイツのPaul Reinersch氏らによると、同国Frankfurtに本拠地を置くRein Main Radio
Club(RMRC)が2025年末を以て解散することになった。同クラブは1975年に設立されて以来地域クラブとして活動し特別短波放送も行うなどの活動を行ってきた。毎月第二金曜日の現地時間18時からPizzeria
Belantiで開催されている地域ミーティングは2025年いっぱいは開催される。他の多くのDXクラブと同様でメンバーの死亡、活動休止、DX趣味への関心の低下、会誌制作のスタッフ不足などが原因である。(WWDXC
TP 1628)
◎ドイツShortwaveService 2025年いっぱいで大半の放送を終了に
ウクライナのAlexander Miatlikov氏によると、ドイツShortwaveServiceのChristian
Milling社長はA-DXメーリングリスト上で、2025年12月31日を以てKall-Krekel送信所からの6005及び3985kHzの放送を終了する。同放送は2007年11月25日に開始された。なお6085kHz(Radio
Mi Amigo Internationalを中継)はかつてBayericher
Rundfunkが使用していた周波数であるため、その後も継続するかどうか検討中である。ドイツの短波放送免許の大半は2025年12月31日に期限切れとなる。免許料は値上がりしており、従来は10年で€1,500だったものが今後は€4,000に値上がりする。これはドイツ局内での短波放送免許数が減少するにつれ、総費用を免許局が分担負担する必要があるためで、Lampertheim局とMedia
Broadcast社送信所の周波数減少が影響している。また現在届く受信報告の95%がTwente
UniversityのSDRで受信したものであり、費用をかけて短波で送信する必要性が感じられなくなったことも影響している。「万物には時がある」の諺通り今が止め時と判断した。年内は放送が続くが、受信報告に対してQSLを発行しない方針である。原文はhttps://www.radioblog.eu/2025/09/19/shortwaveservice-stellt-sendebetrieb-weitgehend-ein/を参照のこと。
同局の2025年9月現在のスケジュールは以下の通り。何れもKall-Krekel送信所1kW、欧州向。
Radio Slovakia International: 19:00-00:30 6005 02:00-04:00 3985
Radio Mi Amigo International: 16:00-02:00 6085
SRF "Echo der Zeit"(スイス): 01:00-02:00 3985
Radio Andorra : 毎月第1日曜日の次の月曜日 01:00-03:00 6005 04:00-06:00
3985
(WORIG 9/20)
◎短波局IS・ID集公開
米国IRCAのFrank
Merrill氏によると、前世紀(かつ全盛期)の短波局のISとIDをABC順に2時間に渡り集成した「 Ultimate Compilation of
Shortwave Radio Interval Signals and ID's
」がTouYube上で公開されている。https://www.youtube.com/watch?v=mlRKydr5Dwk。(WORIG 9/1)
◎スイスでもFMはまだなくならない
スイスの公共放送SRGは2024年12月31日でFM放送を終了したが、FM送信機はまだ維持管理されており必要な時にFM放送を再開できるようになっている。FM放送は連邦市民保護庁(FOCP:Federal
Office for Civil
Protection)が管理する緊急ラジオシステムの一部をなしているからである。これは緊急事態発生時にSRG(SRF/RTS/TSI)が所有する800基のFM送信機を通じて危機管理センター内の専用スタジオから国民に情報を伝えるもので法律によって決められている。FM放送を通じたこのシステムは2027年までは現行のまま運用され、以降は「Cell
Broadcast」といわれるスマホアプリを利用したシステムに変更される予定である。新システムが敵によって破壊された場合は、スイス軍が地下に全国配備している秘密のFM送信機からやはりFM放送で情報を伝えることになっている。スイスではこれらのシステムに年間2000万スイスフラン(約40億円)を投じている。(WWDXC
DX Magazine Aug/Sept via WORIG 9/3)
一部の都市では民間のFM局も残っています。携帯電話等のデジタル網は戦争状態になると破壊されますので、アナログの放送手段を維持しておく必要があるといえます。
◎米国中波局スローガン集最新版提供
米国のKraig Krist氏によると、同氏は米国中波局のスローガン集「Medium Wave
Slogans」をとりまとめているが、その最新版(2025年6月24日版)がpdf形式で提供されている。https://www.kg4lac.comよりアクセスして入手できる。なお少し古いバージョンのものはhttps://misc.kg4lac.com/ircaでも入手できる。(WORIG
9/3) スローガンは中波局確認の手立てとなります。「笑顔にナーレ!ニッポン放送」のようなものです。
◎Shortwave Australia更に減力
オーストラリアのRob Wagner氏によると、New South Wales州Wee
WaaにあるShortwave Australiaは2310及び4835kHzで出ているのがVictoria州Mount
Evelynで確認できる。8月25日の16:30過ぎには米国コネチカット州HartfordにあるWDRC局の古い番組のテープを流していた。経営者のDave氏によると、電力料金の高騰により出力は通常100Wのところ30Wに減力して放送中とのことである。(ARDXC
ADXN magazine #694via WWDXC TP 1627)
◎HFCC B25 Global Coordination Conference開催
ウクライナのAlexander Miatlikov氏によると、HFCCのB25 Global
Coordination
Conferenceが、2025年8月25-29日にェコの首都Pragueで開催された。ほとんどのメディアがオンラインに移行した現代においても、短波ラジオは静かではあるが重要な役割を国際通信において果たしている。そのために世界各国の専門家がプラハに集結しHFCCが開催された。HFCC議長でWRMI社長のJeff
Whiteは「短波の明るい未来が見えているし、そして今後何十年も続いていくと信じている」として様々な見通しを示し議論を展開した。詳細はhttps://english.radio.cz/jeff-white-why-shortwave-radio-still-matters-hfcc-conference-pra-gue-8861105を参照のこと。(Shortwave
Bulletin #2087 via WWDXC TP 1627)
◎Radio Augusta InternationalからeQSL
ドイツのJuergen
Waga氏はルクセンブルグのJunglinster送信所から6140kHzで行われているRadio Augusta
International(象牙海岸を根拠地地とする元海賊局、ベルギーのRadio
Ondaより放送)よりeQSLを受領した。宛先は<radioaugustainternational @ gmail.com>。(DX Fanzine #144
via WWDXC 1627)
◎Kajan送信所11665kHzからRTM3局
スペインのJuan Carlos Perez
Montero氏によると、マレーシアKajan送信所の11665kHzではサラワク内の3以下のRTM局が中継されている。
13:00-16:00 Limbang FM Lun語
16:00-18:00 Miri FM Kayan語
18:00-19:00 Miri FM Kenyah語
19:00-23:05 Wai FM Iban語
受信報告は<pnk_rtmkajang @ rtm.gov.my>へ。(DX Fanzine #144
via WWDXC TP 1627)
◎黔南州交通広播放送終了
中国貴州省の黔南州融媒体中心が運営する交通広播(FM
98.0MHz)は2025年9月6日に放送を終了することになった。また同融媒体中心の新聞綜合広播(FM
93.3MHz)は同日より「黔南布依族苗族自治州広播電台綜合広播」に改称し、周波数は98.0MHzで放送を継続する。(小林放送局 8/31-9/6)
終了に先立ち黔南州融媒体中心は2025年9月4 日に国家広播電視総局の認可を得て交通広播を終了し、新聞広播を改名することを発表した。交通広播と新聞広播が合体した形だが、周波数の上では新聞広播の93.3MHzが廃止され、放送が廃止された交通広播の98.0MHzに移ることにリスナーの間では混乱が起きているという。(Cahcn的自留地
9/7) 黔南布依族苗族自治州とは黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州のことで、中国貴州省南部の辺境地帯にあります。
◎湖南文藝広播・芒果時空音楽台が送信終了に
あるラジオパーソナリティーからの情報によると、湖南省長沙の湖南文藝広播(97.5MHz)と芒果(マンゴー)時空音楽台(正式名称「湖南旅游広播」、106.9MHz)は2025年9月21日の01:00で放送を終了する。(小林放送局
9/7-14)
◎萍郷綜合広播が放送統合
中国江西省の萍郷綜合広播(106.8MHz)は9月初めから放送を停止している。従来交通文藝広播であった99.3MHzが改名して新たな綜合広播となっている。(小林放送局9/14-21)
事実上交通文藝広播を廃止したことになります。萍郷(へいきょう、PingXiang)は江西省西部にある地級市です。
◎「The Rarest DX in the World」
英国のMike Barraclough氏によると、1960年代の33回転レコードによる短波局録音集「The
Rarest DX in the World」がeBayに出品され注目を集めている。米国カリフォルニア州Culver Cityにあった「SWL
Records」社から1967年にリリース(初版は1964年)されたものである。A面、B面ともに7局づつ収録されており、音質は良い。なおYouTubeにはA面が公開されている。詳しくはhttps://swling.com/blog/2025/09/the-rarest-dx-in-the-world-a-33-rpm-journey-through-1960s-shortwave/を参照のこと。YouYube公開版はhttps://www.youtube.com/watch?v=yVqM4amoMNkで聴くことができる。(WORIG
9/8) スタジオ録音のようです。”Greenwich Mean Time"、"kilocycles”の用語が時代を感じさせます。
◎Radio PragueがWRMIより毎日2時間放送
米国のPeter Hansen氏によると、9月初め現在WRMIはRadio Prague
Internationalの放送枠を2時間とっている。10:00-12:00に7780kHz(メキシコ向)及び9455kHz(北米向)で、内訳は10:00-10:30フランス語、10:30-11:00英語、11:00-11:30スペイン語、11:30-12:00ドイツ語である。(WORIG
9/8)
◎実験局WK2XJK及びWL2XEEの免許更新
米国New Jersy州AlpineにあるRockland
Wireless社による金融通信実験短波局WK2XJKの免許がFCCにより2025年9月1日に更新され更に1年間の実験送信が認められた。出力は16kW(ERP:
Effected Radiative
Power、アンテナ利得も含めた実効出力、送信出力×アンテナ利得どようの分)で、使用許可周波数は9.04-9.4、10.15-11.175、11.4-11.6、14-14.99、15.8-16.36、18.168-18.78MHz。免許条件は①局識別信号は送信しなくても良い、②運用中の他局に干渉が発生した場合は免許停止となることがある、の2点である。(WORIG
9/8)
米国Illinoi州AuroraにあるM-Wave
Networks社による同様の実験局WL2XEEに対しても同日1年間の実験免許延長7.14-7.2、7.45-8.4、9.04-9.4、10.15-11.175、14-14.99、15.8-16.36MHzでの実験送信が同様の条件で認可された。(WORIG
9/23)
◎Radio Nepalのwebsiteは継続 ~政府は一時オンラインの使用を禁止
インドのJose
Jacob氏によると、ネパールでは一時政府によりSNSを含むオンラインの使用が禁止されたが、その中でもRadio
Nepalのwebsite、https://radionepalonline.com/en/#、https://radionepal.gov.np/は運用が継続されていた。(WORIG
9/8)
「犯罪の温床」として一時全面禁止になりました。多数の死者が出る反対デモが起こり一部は撤回されました。措置は国内向のため、外国からの参照はOKということでしょう。
◎「Save VOA」の動き拡がる
米国では有志による「Save
VOA」の動きが拡がっている。「VOAは83年の歴史の中で初めて沈黙させられた。これは報道の自由の後退である。VOAを再起させてジャーナリストを救おう。」というのがその主張である。
専用のURLはhttps://savevoa.com
facebookはhttps://www.facebook.com/SaveVOA
YouTubeはhttps://www.youtube.com/@SaveVOA/videos
(BDXC "Communication" Sept 2025 via WORIG 9/9)
◎ペルーのRadio Logosが元気
少なくなったペルー短波局の内ChazutaにあるRadio
Logosが4810kHzで元気である。米国のMark Taylor氏、Ralph
Perry氏は18:15頃アンデス音楽、続いて聖書購読の番組を受信できた。USBにデジタル信号が混信していたためLSBで受信できた。(NASWA Flash
Sheet 9/7 via WORIG 9/9)
◎ノルウェーBergenから「Night Air」2ヶ月間毎日放送
ドイツShortwave Radioによると、ノルウェイBergenでKaren
Werner氏が制作しているライブショー「Night
Air」の番組を8月から試験的に毎週水曜日に放送していたが、2025年9月12日~11月23日には毎日05:00-05:30に同社Winsen送信所より3975/6160kHzで放送することになった。詳しくはhttps://shortwaveradio.de/en/%22Night%20Air%22%20from%20Bergenを参照のこと。この放送の受信報告は受付けるがQSLは発行しない。(WORIG
9/11) Night
Airのプロジェクトについてはhttps://2025.bergenassembly.no/en/calendar/night-air-by-karen-werner-24/night-air-by-karen-werner-with-lullabies-by-camilla-wolffを参照して下さい。
◎ロシアのポーランド領空侵犯の前にUVB-76の信号に異変
英国のMike Cooper氏がEconomic
Timesの報道として伝えたところによると、2025年9月10日にロシアのドローンがポーランドの領空に侵入して撃墜される前、「終末ラジオ」と呼ばれるロシアの短波局UVB-76(4625kHzで1970年代より毎分25回のブザー音を発信し続けている)から謎のメッセージが放送された。9月8日にメッセージと思われる数字("38
965 78 58 88 37")・名前("Nicolai Zhenya Tatyana Ivan"- 頭文字のNZhTIはこの局のコールサイン)"Olga
Tatiana Elena Leonid" - 頭文字OTELはロシア語の”отель”<ホテル>)・暗号(”ь 78, 58, 88,
37" - ьはロシア語の軟音符号)が音声で送信された。一部の見方ではこの音声信号は、トランプ大統領が制裁措置に関する決定を下す前にわざと彼を威嚇するためのロシア原子力潜水艦艦隊への信号ではないかとされている。UVB-76はロシアが重要な順次行動等を引き起こす前後にメッセージを発信することで知られている。原記事はhttps://economictimes.indiatimes.com/news/international/global-trends/us-news-poland-intercepts-russian-drones-amid-world-war-iii-fear-mysterious-russias-doomsday-radio-station-made-rare-broadcast-before-putin-invaded-polands-airspace/articleshow/123810449.cmsを参照のこと。(WORIG
9/11) 敵の攻撃でこの放送が停止した場合核兵器の発射を引き起こすと見られているため「終末ラジオ」との異名もあります。
◎Radio Republik Indonesia創立80周年
ギリシアのZacharias Liangas氏がRadio Republik
Indonesia(RRI)の報道として伝えたところによると、2025年9月11日はRRIの創立80周年に当たり、JakartaのRRI本部では記念式典が開催された。また記念行事として本局では創造性コンテスト、英雄墓地参拝、各地方局では「RRIフェスト」が開催された。RRIは1945年9月11日に政府の全国放送局として正式に設立され、この日が同国では「ラジオの日」となっている。RRI設立前はオランダ統治時代の1925年6月16日にBataviasche
Radio Vereniging (BRV)がJakarta(当時はBatavia)のHotel des
Indesから放送を開始したのが本当の始まりである。その後NIROM (Nederlandsch-Indische Radio Omroep)、SRV
(Solossche Radio Vereniging)、MAVRO (Mataramse Vereniging Voor Radio
Omroep)などの民間放送が開始された。NIROMはオランダ植民地政府が支援し国内に放送網を構築した。SRVはインドネシア人主導の放送局であった。1942年に日本が進駐すると日本軍宣伝部はNIROMを接収し、他の民間局もJakartaに本部が設置された放送管理局の配下に入った。1945年8月に日本が降伏したのち放送は中断したが、旧放送局8局の代表者がJakartaでインドネシア政府と会談し9月11日にRRIが発足した。(WORIG
9/11)
◎41mbのRRI-Pro3は正式放送
英国のDave Kenny氏によると、2025年7月よりRadio Republik
Indonesiaの国内向第3放送(ニュースチャンネル:Pro3)が41mbの7300kHzで出現し、8月には周波数が7335kHzに移り、更に9月には7205kHzになった。当初アマチュア無線家が勝手に中継しているとの憶測が流れた。そこでギリシアのZacharias
Liangas氏がVoice of
Indonesiaに問い合わせたところ、「RRIの放送を国際的に聞いてもらうために41mbの短波で流している」との回答があった。(BDXC
"Communication" Sept 2025 via WWDXC TP 1628) 送信地はどこでしょうか?
◎Voice of Indonesiaが9690kHzでも出現
米国Ron Howard氏によると、インドネシアRRIの第3放送7205kHzに続いて、Voice of
Indonesiaが9690kHzで出現した。送信地は不明。2025年9月20日の14:20頃気が付いた。ニュージーランドのBrryan
Clark氏は同日の04:30頃ドイツ語放送を行っているのを確認した。4755kHzとパラであった。フィンランドのMauno
Ritola氏によると、出力は400Wとのこと。(WORIG 9/20)
Voice of
Indonesiaが新周波数9690kHzは日本でも聞こえている。当地では夜19:00頃から入感し、朝07:00前にはフェードアウトしている。信号は弱く番組内容は明瞭に聞き取れないが、3325kHz、4755kHzとは明らかにパラレルである。インドネシアBogorのリモートSDRでモニターしたところ、3325kHz、4755kHzの放送時間は19:00~08:00であるが、9690kHzは他の2つの周波数と異なり、朝の日本語放送が終了する08:00以降も英語による放送が日中帯に聞こえ続けており、24時間放送の模様である。なお、放送で流れる周波数アナウンスでは、9690kHzはアナウンスされていない。(奈良県 山田寿一氏)山田氏は大阪万博のインドネシアパリビリオンの対応や印象が非常に良かったと感動されていました。
◎Radio Tirana QSL発行を再開
ドイツのBernd Seiser氏、 Hansjoerg Biener氏によると、アルバニアのRadio
Tiranaは2025年8月より、QSL発行業務を再開し、2年半以上前の受信報告に対してもQSLが発行されている。受信報告は個人的に発行されており、Juxhin
Gjelina氏<juxhinngjelina @ gmail.com>ないしはKleida Pare氏<kleidja_pere @
hotmail.de>に限られる。なおRadio
Tiranaの空中波による放送は行われておらず毎週火曜・金曜の21:00及び23:00に行われているインターネット放送<http://www.agdx.de/tirana1.html>またはそのpodcast<http://www.agdx.de/tirana1.html>聴く他にない。(WWDXC
TP 1628)
◎クルド紛争和平後も電波での「駆け引き」続く
ドイツのHansjoerg
Biener博士によると、2025年5月12日にクルド人組織PKKは1984年から続けてきたトルコ国家に対する武装闘争の終結と組織構造の解散を発表した。そして7月には亡命ラジオ局「Genge
Gel」の送信とそれに対するトルコ側の妨害局「Radio Erdoan」が一時停止された。しかし7月31日になって再び電波戦は再開されている。但しDenge
Gelの放送は15:00-03:00の12時間、周波数は11530kHz付近に限定されている。英国のAlan Holder氏はDenge
Gelを発射しているアルメニアGavar送信所とRadio
Erdoanを発射しているトルコEmirler送信所が互いに監視しながら調整を取り合っていると分析している。Gavar送信所の短波送信機は1基、Emirler送信所は5基あり相互監視は簡単ではないが、信号を観測するとDenge
Gelの妨害を受けない時間が拡大しており、途中で妨害が解除されることさえ起きている。結論は下せないが和平後に何らかの駆け引きが継続していることが感じられる。(WWDXC
TP 1628)
◎イラン向新秘密局Radio Mellat Iran放送開始
英国のDavid Kernick氏によると、イラン向の新たな秘密放送Radio Mellat
Iran("Mellat"とは国家の事)が2025年8月22日に開始された。放送はペルシャ語でアナウンスによれば毎週土曜日の03:00-04:00に15540kHzで放送中とのことである。同局はinstagram<https://www.instagram.com/radiomellatiran>を持っている。送信所はIssoudunである。(BDXC
"Communication" Sept 2025 via WWDXC TP 1628) YouYube
https://www.youtube.com/watch?v=oNfgDV20q0cも参照して下さい。
◎TRSWの10月Channel 292中継
米国Texas Radio ShortwaveのTerry
Colgan氏によると、同局は2025年10月には以下のスケジュールでドイツChannel 292より放送する。
10/4 04:00-05:00 6160 欧州向 Music of B. J. Thomas
10/5 21:00-22:00 9670 欧州向 同上
10/6 08:00-09:00 9670 北米向 同上
10/9 05:00-06:00 3975 6160 欧州向 同上
11/1 05:00-06:00 3975 6160 欧州向 Texas Halloween
11/1 08:00-09:00 9670 北米向
受信報告には10月仕様のQSLで返信する、宛先は<texasradioshortwave @
protonmail.com。この送信に限りリモートSDRでの受信に対しても発行する。(WWDXC TP 1628)
◎Pop Shop Radio Channel 292からの放送
ドイツのHansjoerg Biener博士によると、カナダPop Shop
Radioは2025年9月9日に英国Wofferton送信所から、11日にドイツChannel
292より特別の放送を行ったが、通常放送は以下の様に各局より放送送されている。
木曜 01:00-02:00 3955 9670 Channel 292
土曜 22:00-23:00 6160 Shortwave Radio
日曜 07:00-08:00 3955 9670 Channel
292
月曜 04:00-05:00 3975 Channel 292
月曜 11:00-12:00 5950 WRMI
受信報告は<radiopopshop @ gmail.com>へ、リモートSDRでの受信もOKである。
Pop Shop Radio社長のTony
Pavick氏は子供の頃からの短波ファンで、1970年代の高校・大学時代には自ら小さな町のラジオ放送局んで地域向け番組を制作していた。その後も短波放送のリスナーであったが、2000年に地元のCKGO局が閉局して以降、地元(British
Columbia州Vancouverの東にある人口7,000人の小さな町)に命にかかわるような重要な災害が発生しても(中継局を設置している)遠くの放送は何も伝えないことに危機感をいだき、再びラジオ番組を制作する気持ちになったという。(WWDXC
TP 1628)
◎REE英語放送週1回に縮小
英国のAlan Roe氏によると、スペインのRadio Exterior de
España(REE)の英語放送が2025年9月1日より週1回のみに縮小された。実際のスケジュールは以下の通りとなる予定。なお短波の15500kHzは目下のところ出ていない。
水曜日 19:04-21:00 オンライン
木曜日 07:00-08:00 15390 15500 15520 17715
オンライン放送は<http://www.rtve.es>で聴取できる。
(BDXC "Communication" Sept 2025 via WWDXC TP 1628)
中国語放送開始の噂がありましたが?
◎対北放送「殉教者の声」第5短波放送再開
対北放送「殉教者の声」(Voice of the Martyrs)の代表者であるEric
Foley牧師は北朝鮮向の第5短波放送を2025年9月6日に再開すると発表した。同放送は寄付の不足で2024年より中止されていた。発表によれば、放送は新約聖書「テモテへの手紙二」第4章第2節「御言葉を伝えなさい、折りが良くても悪くても」を指針としており、ニュース・情報・政治を一切放送せず、神の御言葉を伝えるのみである。米国や韓国からの国営対北放送が終了したため、北朝鮮住民はより多く当放送局の福音に触れることができる、としている。
再開される第5短波放送は22:30-22:59 9340kHzである。他には21:00-21:59
15580、00:30-01:00 7530、04:00-04:30 7490、06:00-06:30
7625kHzで既に実施されている。送信所はTashkent、出力100kW、方向76°である。(Mission Network News ARDXC via
WWDXC TP 1628)
◎Lithuanian Radio and TV CentreよりeQSL
ロシアのAnatoly Klepov氏によると、1557kHzのRadio
Lenta(Sitkunai送信所、50kW)への受信報告に対してLithuanian Radio and TV
CentreよりeQSLが発行された。QTHはCustomer Support, Service Management Department,
Lithuanian Radio and Television Center SC, Sausio 13-osios str. 10, LT-04347
Vilnius, Lithania,、E-mailは<pagalba @ telecentras.lt>である。(RUS-DX #1359 via WORIG
9/13)
同じ送信所から出されている666kHz(25kW)のRadio
Singalについても同じくeQSLが発行された。(RUS-DX #1360 via WORIG 9/20)
◎NHK Radio Japanロシア語短波放送を廃止
NHK Radio
Japanは2025年9月30日で、過去69年続いたロシア語の短波放送を廃止する。但しロシア語の番組制作は継続し、インターネット放送で聴取することができる。元情報はhttps://obob.tv/inoveshhanie/radio-yaponii-prekratit-veshhanie-na-k/を参照のこと。(RUS-DX
#1359 via WORIG
9/13) ロシア語短波放送は毎日13:30-13:50、14:40-15:00、19:30-19:50の3回各20分行われていました。
NHKロシア語放送の廃止を伝えるスペイン語のHP
◎REEが中国語番組を開設
スペインのRadio Nacional de Espana(REE)が新たに中国語番組「Conexión
China」(中国連線)の制作を開始した。世界中の中国人コミュニティとスペインの理解・興隆を促進するのが目的で、北京大学でスペイン語文学を専攻したSong
Zhang(張章?)氏が司会を務めて毎週土曜日15:30、月曜日19:30、火曜日05:30に放送される。REEの公式リリースはhttps://www.rtve.es/rtve/20250828/radio-exterior-espana-rne-estrena-nueva-temporada-llevando-nuestro-pais-a-cinco-continentes/16709602.shtml。短波で放送されるのかどうかは明確でない。番組はhttps://www.rtve.es/play/audios/emision-en-chino/上で聴取できる。中国外交部は姚敬在西中国大使が番組収録に参加したことを報道した。https://www.mfa.gov.cn/zwbd_673032/gzhd_673042/202507/t20250712_11669974.shtml。(Cahcn的自留地
9/14)
米国のRon
Howard氏はREEの中国語放送を2025年9月16日(火)の05:30より短波の17715kHzで受信確認した。(WORIG 9/15)
これと同時に週3回行われていた英語放送は1回(木曜日)のみになった模様です。
◎民放の4KTV放送は2027年で終了
民放キー局系の4KTV放送5局(BS日テレ、BS朝日、BS-TBS、BSテレ東、BSフジ)が2027年で放送を打ち切り、制作した番組はインターネット配信する方針であることが2025年9月8日分かった。その結果4K放送はNHKと通販2チャンネルの3チャンネルのみとなる。大半の番組が2K放送と同じで、4Kの使用料等の累積赤字が2018年の開局以来5社で300億円程度になったため措置。原記事はhttps://news.yahoo.co.jp/articles/5ec7bf8b92405d74fcd604c0c7439015e6f9f607。(共同
via Yahoo News 9/8)2027年1月で終了する見込みです。
◎NHK・民放中継局共用方針見直しに
NHKと民放は中継局を共同利用する目的で2024年12月に「日本ブロ-ドキャスティングネットワーク」社(J-BN)を設立したが、NHKは物価高等から費用が見込みを大幅に上回る可能性が高くなったとして2025年9月12日この方針を見直す意向を民放各社に伝えた。インターネットの普及等で民放の経営が厳しくなる中、山間部等にある中継局の維持が問題となっていた。NHKは対策費として2024-26年に600億円の予算を盛り込んでいた。原記事はhttps://news.yahoo.co.jp/articles/3de0baf98313ea617f3d3b4eb1c9602026e3ced6。(毎日新聞
via Yahoo News 9/12) J-BNの出資比率や役員構成等でNHK・民放間で意見の相違が生じた模様です。
◎自由北韓放送の創立者が死去
韓国の聯合通信が2025年9月12日に伝えたところによると、対北放送「自由北韓放送」の前代表で、放送を通じて約20年間北朝鮮の民主化に取り組んできた金聖玟(김성문、キム・ソンミン)氏が12日、肺癌のためソウルの病院で死去した。63歳であった。同氏は1962年北朝鮮の平壌で生まれ、同国の芸術宣伝隊大尉となったが、1995年に脱北し1999年より韓国に在住していた。2003年に脱北者同志会会長に就任、2004年に自由北韓放送をを創立し、2005年より放送を開始した。2025年には脱北者として初めて国民勲章冬柏章を受章した。原記事はhttps://jp.yna.co.kr/view/AJP20250912002800882?section=nk/index。(赤林)2025年9月15日の放送では氏の生前のメッセージが放送されたとのこです。
2025年3月RFAのインタビューを受けた金聖玟氏(RFAの残存HPより)
◎タリバンが生物画像の放送禁止令
アフガニスタンでは2024年10月に発令されたタリバンによる厳格な道徳法に基づき、生物画像の出版・放送が禁止された。既に34州の内21州で実施されており、2025年9月には北部のバルフ州において国営TV放送の送信を停止した。但し同州には民間TV放送2社が残ってはいる。(BBC
Monotoring 9/17 via WORIG 9/17)
◎Hans Knot International Report 2025年秋版発行
英国のMike Terry氏によると、世界の海賊局の歴史を取り上げている「Hans Knot
International Report:の2025年秋号が発行された。今後では1960-70年代に放送海賊船として活躍した「Mi
Amigo」のことが取り上げられている。https://offshoreradio.info/wp-content/uploads/2025/09/hans-knot-int-radio-report-2025-04.pdf。(WORIG
9/17)
◎BBCがDAB+対応ラジオ局開局
英国BBCはデジタルラジオ放送として従来はMP-2
DABシステムを採用してきたが、このほど英国では初になるDAB+対応ラジオ局を開局した。BBC Radio 1に「Dance」、「Anthems」、Radio
3に「Unwind」という拡張チャンネルを追加してDAB+で放送する。これまでのBBCのサービスではカバーし切れなかった層を含む多くのリスナーに選択肢を与える事を目的としている。原記事はhttps://aib.org.uk/bbc-launches-stations-on-dab-for-the-first-timet/。(AIB
global media briefing items Sept 2025 via WORIG 9/19)
◎台湾国際放送が誤報・偽情報に関するワークショップ開催
台湾国際放送(RTI)は2025年9月9-11日に、台湾外交部、米国在台協会、日本台湾交流協会、在台オーストラリア貿易事務所、在台カナダ貿易事務所と共催で国際ワークショップ「民主主義の回復力の構築:情報空間を守るメディアリテラシーの役割」を開催し、26カ国から、政府関係者、NGO代表、学者、専門家など約140人が参加した。ワークショップでRTIの賴秀如(Cheryl
Lai)会長は「台湾は民主化以降、活気ある民主主義社会となり、言論の自由や報道の自由の恩恵を享受しているものの、AIの台頭により虚偽情報が訂正されるより速く拡散する現状があり、誤報や偽情報に対する耐性を高めるために市民のメディアリテラシー向上が不可欠だ」と訴えた。原情報はhttps://aib.org.uk/rti-helps-spotlight-need-for-media-literacy-in-the-ai-era/。(AIB
global media briefing items Sept 2025 via WORIG 9/19)
◎スマホの「NHKとけい」サービスを終了
NHKが提供しているスマートフォン向けアプリ「NHKとけい」(iOS/Android)が2025年9月30日をもってサービスを終了する。理由は明らかにされていない。「NHKとけい」は、NHKがアナログTV放送時代にテレビチャンネル上(総合テレビでは、正午と午前/午後7時の時報)で所定時刻3秒前から画面が時計に切り替わって「ポッ、ポッ、ポッ、ピーン!」という音とともに正時を知らせていた。NHK時計は2010年に廃止されたたが、2009年にiOSアプリ「NHKとけい」としてリリースされていた(ITmedia
News 9/17)。
◎SDXFがRadio Sweden Internationalに中波・短波放送復活を提案
スウェーデンのSwedish DX FederationはRadio Sweden
Internationalに対して中波放送、短波放送を、自社所有またはリースの送信機を使用して再開することを提案した。提案の書簡をスウェーデン国会の全政党、文化委員会の委員及び補欠議員、関係する4閣僚、Radio
Swedenの理事会、一部の日刊紙に2025年10月1日付で送付することにした。この日には国会でラジオ放送認可に関する審議が行われる予定である。詳しくはhttps://www.sdxf.se/WP/?p=21037を参照のこと。(RUS-DX
#1360 via WORIG 9/20)
◎VOA関連の2労組がトランプ政権を提訴
米国のPatrick Mannion氏がThe
Desk,netの報道として伝えたところによると、VOAの労働者が加入するAFGE(米国政府職員労組)とAFSCME(米国自治体職員労組)は米国連邦地裁に対して、トランプ政権を提訴した。組合の団体交渉権を無視して8月に組合員の解雇を強行したのは労使協定違反であるとしている。8月28日トランプ政権は大統領令で、USAGMのその配下の機関に対して連邦団体交渉法の適用除外を安全保障上の都合として一方的に宣言し、翌日団体交渉抜きで500人の組合員に解雇通知を行った。組合側は、この大統領令を違法とし、団体交渉協定を復活させ、同令のさらなる執行を阻止するよう裁判所に求めている。原記事はhttps://thedesk.net/2025/09/unions-sue-trump-kari-lake-voice-of-america/。(WORIG
9/20)
◎ナイジェリアVONの短波放送復旧作業に着手
英国のMike Terry氏がDRM
Mondialeの発表として伝えたところによると、ネイジェリアの情報・国民啓発大臣は、首都AbujaにあるLugbe送信所の250kW短波送信機を復旧してVoice
of
Nigeria(VON)の放送をDRM発信する作業を発注した。かつて同送信所からDRMを発信したことがあり、欧州や米国で受信可能だったことがある。アフリカ歳代の短波送信所の復旧でVONを世界的規模の放送局にすることが目的である。VONの事務局長は「アフリカ放送界の主導的声として地位を確立する」と強調した。原情報はhttps://www.drm.org/drm-revival-planned-in-nigeria/。(WORIG
9/23)
◎SM Radio Dessauが11/23~24に9周年記念特別放送
ドイツのThomas Becker氏によると、同国のSM Radio
Dessau(http://www.smradio-dessau.de)は2025年10月~2026年2月に、毎週現地時間の日曜日にRohrabch、Nauen送信所の他、オーストリアの博物館局Bad
Ischlより1467kHz(1kW)でも放送する。
また同局は2025年11月で放送開始9周年を迎える。これを記念して11月23~24日にはWoooferton中継を含めて9周年記念特別放送を実施する。特別放送のスケジュールは以下の通り。
11/23(日) 20:00-21:00 9670 (Woofferton 125kW)
11/23(日) 22:00-23:00 6070 (Rohrbach
10kW) 6095 (Nauen 100kW)
11/24(月) 06:00-07:00 1467 (Bad Ischl 1kW)
11/24(月) 07:00-08:00 3955 (Rohrbach 10kW)
有効な受信報告にはeQSLを発行する。宛先はMax Berger, Saalestrasse 44,
06846 Dessau, Germany、E-mailは<maxberger @
smradio-dessau.de>。印刷されたQSLカードには発行量として€1.25が必要である。(WWDXC TP 1629)
◎Monaco Media Diffusionが新たなAM放送サービスを計画
フランスのChristian Ghibaudo氏によると、Monaco Media Diffusion
(10-12 Quai Antoine 1er, MC-98000 Monaco、<https://www.mmd.mc> )
は1467及び1557kHz(送信所は何れもフランス領内にある)で新たなAM放送を計画中である。
1557kHz(40kW):Col de la Modone送信所 緊急時放送
1467kHz(1000kW):Roumoules送信所 TWR-Europeの北アフリカ向アラビア語・カビール語放送 (06:15-08:00)
(Mediumwave.info via WWDXC TP 1629)
◎Vladivostokで旧ジャミング用送信鉄塔解体
ロシアVladivostokではBusseの丘にある旧ソ連時代のジャミング用125km鉄塔の解体が開始された。この鉄塔からはRVS-5のコールサインでジャミングが発射されていた。鉄塔は最近までKomsomolskaya
Pravda
Radio(90.4MHz)の送信や携帯電話の送受信に使用されていたが、別の場所に移転することになっている。写真はhttp://vk.com/tv-fmの購読者から送られたもの。(RUS-DX
#1361 via WORIG 9/27)
撤去作業の始まった鉄塔(記事参照)
◎Radio Kahuziの短波復旧絶望的
米国のDan Robinson氏によると、コンゴの宗教局Raduio
Kahuziの短波放送復旧が絶望的となった。局のあるBukavuの治安状況は悪化する一方であるためである。(WORIG 9/27)
◎米国連邦地裁VOAの従業員500人解雇無効の判決 ~政府は無視の方針
英国のMike Cooper氏はWashinton
Post紙の報道として伝えたところによると、米国連邦地裁のRoyce
Lamberth判事は、VOAのジャーナリスト達からの従業員500人の解雇無効請求のついて、2025年9月29日これを認め、9月30日付での解雇はを差し止める命令を出した。被告のUSAGM暫定CEO
Kari
Lake氏は人事に関して裁判所の管轄権は存在しないとして、判決も命令も無視する方針である。原記事はhttps://www.washingtonpost.com/business/2025/09/29/voa-usagm-kari-lake-judge/。(WORIG
9/29)
◎Radio Majuroの送信出力は10kW
ニュージーランドのBryan Clark氏が、マーシャル諸島V7AB Radio
MajuroのWilliam
Ring氏から受け取った手紙では、同局の放送(1098kHz)の出力は現在10kWである。25kW送信機もあるが予備用となっており、使用していない。(WORIG
9/29) 第二次大戦前は日本の信託統治領で、かつて「酋長の娘」の歌がはやりました。
◎USAGMが北朝鮮向放送を継続中と報告
米国NK Newsによると、2025年9月23日に公開された裁判所の資料では、USAGMの暫定CEO
Kari
Lake氏は米国コロンビア特別区地裁に対して「現在北朝鮮向放送を継続している」と報告した。トランプ政権が韓国の李在明政権の対北朝鮮融和政策を疑問視した措置として実行されているとのことである。VOAの朝鮮語部門のスタッフは全員解雇されており、放送は外部委託されているとされ、委託業者の従業員は全員米国人で韓国人はいないと報告されている。VOAの朝鮮語サイトはまだ残存しているが、放送が実際に行われている実績はない。(小林放送局
9/21-27) サイトの更新も全く行われていません。
◎ADXR 10月号発行
インドのSandipan Basu Mallick氏によれば、Indian DX
Club International(IDXC)から毎月発行されているAsian DX
Review(ADXR)の2025年10月号はhttps://drive.proton.me/urls/HMGMT74N40#pIdviq4ySucGよりpdf版を無料でダウンロードできる。10月号の特集は「DXクラブ、短波クラブは消えゆく運命にあるのか?」、「冊子版のWRTHよさようなら」など。(WORIG
9/30)
◎BCLファンの情報誌 ABC50’s No17・あーゆぼーわん No12発行
秋葉原BCLクラブから「BCLファンの情報誌 ABC50’s No17・あーゆぼーわん
No12」が発行され、pdfF版の無料公開が開始された。前回に引き続き、今回も「ABC50’s」と「あーゆぼーわん」の合本となる。主な内容は以下の通り。「ABC50's
No.17」:LPAM放送について、NHK ワールド・ラジオ日本のベリカード(A24 & B24シーズン)、ラジオ塔のある風景
京都・八瀬もみじの小径、BCL旅日記2024年10月~12月、スマホで楽しむSDR受信機とアプリの紹介、2025年に開局したコミュニティ放送局の概要。「あーゆぼーわん No.12」:ピョンヤン放送・チョソンの声
ベリカード、朝ドラ「あんぱん」に登場したラジオ。
pdf版は秋葉原BCLクラブHP(https://abc50s.net/)から無料でダウンロードできる。印刷版(有料)の頒布は準備中で、可能になればHP上で通知する。(秋葉原BCLクラブ
伊藤 晃氏)
51ページあり読み応え充分
◎米国政府閉鎖でVOA完全閉鎖完了
英国のMike Cooper氏がNew York
Timesの報道として伝えたところによると、2025年10月1日付の米国トランプ政権は2025年10月1日の政府閉鎖を受けてVOAに残っていた約80名の職員を全員一時帰休として、VOAの全活動を完全に停止させた。裁判所が職員の復職と番組再開を命じてからわずか2日後の措置であり、これでVOAの閉鎖手続は事実上完了した。VOAは国家安全保障上不可欠な機関とされており、過去の政府閉鎖の際に活動が停止したことはない。9月29日に判決を出したコロンビア特別区連邦地裁のロイス・C・ランバース判事は命令を実行しない場合USAGMのKari
Lake暫定CEOを法廷侮辱罪で追訴すると警告していた。原記事はhttps://www.nytimes.com/2025/10/01/us/politics/voice-america-shutdown.html。(WORIG
10/1)
出典略称
WORIG : World of Radio io
group
WWDXC TP:World Wide DX
Club Topnews
HCDX: Hard-Core-DX
JSWC: Japan Shortwave
Club
トップページ