さて第1部最後のお話。
この回はリーンホース特攻、それのみを伝えられればいいと思って書きました。
原作では第2エンジン(左舷エンジン)切り離しをしたところで終わってたので、今度こそはしっかりと書きたかった、そんなお話です。
確かに生命は散ってるんだけど、どこで生命が咲いてるんだよ、
若菜はただ妊娠してるだけだろ?
というおハガキを頂きました。
そうです、確かにこの時点では生命は咲いていません。
しかし新しい生命が息づいているのです。
これを生命の咲いたことと、とってもいいと思います。
その若菜の告白、遠藤はかなりショックをうけてるようですね。
それもそうですな、愛をささやきあった男に、
子供まで孕ませた相手がいるなんてわかった日にはそりゃもう修羅場でしょう。
遠藤はこのとき正気を失ったように書かれてますが、それは間違いであってただ単にショックを隠しきれないだけです。
だから最後の方でV2の光の翼を見て激怒するわけですね。
そしてリーンホース特攻のシーン。
作者はビデオを何回観ても目頭を熱くするほど感動的なシーンです。
かっこいいんですよ。
レオニードさんの「戦えるさ、あとはまかせろ」のシーンでは『引〜き裂かれた〜愛が〜♪』と歌いながら、
またマーベットさんが「総員退艦ではないのですか?」と訊いて「そうだ、これよりリーンホースは単独行動をとる!!」
とゴメス艦長が言うシーンでは『あれから八つ、季節は、過ぎ〜て〜♪』と歌うのがベストです!!
ああっ、思い出しただけで涙が…。
ここに出てくる玄岳和尚は、もうおわかりですね。
そう、新衛門さんです。
煩悩をおとしてもらいましょう。
なんでもサナリィ出身とか?
ビームラム、考えてみると特攻用としか考えられない武装であります。
これで遠藤艦隊、綾崎艦隊ともに壊滅します。
しかし、この作品中に出てくる艦隊って旗艦しかないじゃん、
という声が聞こえてきそうですが…全くその通りです。
旗艦しかないです。というより、余裕があったら艦隊戦につなげられるように、と保険のような感じで書いてたんですね。
この時点で生き残っていると思われる艦隊は杉原、七瀬、そしてヱクセリオンのみ。
でもどの艦のその後も書かれてないのでわかんないですね。
そして旗艦の沈むのを感じた若菜は光の翼を展開させます。
しかしここで大事なのは若菜がスロットルを吹かして展開させた光の翼と後半で展開される光の翼とは全く別物です。
前者がミノフスキー粒子(メガ粒子とも言われるが)によるものであるのに対し、
後者は物理的なエネルギー光ではなく、人の持つ内面的な光(この作品中では心の光、希望と呼称)
に近いものとして書いているつもりです。
つまり、光が包んだ、という表現はいわゆる、その場にいた全員が一種のトランス状態に入った、というふうな意味合いが強いんです。
そのへんがうまく伝わってないと、ラストがうまくいかないものになってしまうので、ここに記させてもらいました。
ラストは自分なりにうまくいったと思うので…。
んなかんじで第1部が終わります。
舞台は変わって地球へ…。