ＤＡＴＡ　ＦＩＬＥ

第７６回大会は例年通り３２校に戻る。内訳は、「２１世紀枠」２校と「特別枠」（「希望枠」と「神宮大会枠」）２校を残し、一般選出枠を３０校から２校減らして２８校とする。

　このため、東海地区の出場校数を３校から２校、中国地区３校、四国地区３校を、両地区合わせて中国・四国地区５校とする。中国・四国地区の選出方法は、中国地区２校、四国地区２校を基本とし、残り１校は両地区の対象校を選考委員会で比較して決める。これにより、第７６回大会の一般選考枠の地区別出場校数は、北海道１、東北２、関東・東京６、東海２、北信越２、近畿６、中国・四国５、九州４となる。

　「２１世紀枠」は第７３回大会から、「特別枠」は第７５回大会から、それぞれ導入された。ともに「選抜」という特性を生かし、大会を活性化させることが目的で、０７年の第７９回大会まで継続される予定。なお「２１世紀枠」を創設した際には、近畿地区と関東・東京地区の出場校数を、各１校減らしている。

　守備力を重視する「希望枠」の選出方法は、これまでの補欠校９校を守備関連３項目について順次消去法で選ぶ方法から、「被塁打数」「与四死球」「失点」「失策数」の４項目についてポイントをつけ、合計ポイントが一番高い学校を選出する方法に変更する。加算方法にすることで、より総合的に守りの良いチームを選べる。選出の選考対象試合も、第７５回大会の５試合から、秋季地区大会の最終試合からさかのぼって４試合に変更する。

■21世紀枠
「一般選考枠」のほかに、秋季都道府県大会８強以上で、恵まれない環境、他校や地域に良い影響を与えているなどの理由で認められた高校が２校選出される。

■「神宮大会枠」
　明治神宮大会優勝校地区の補欠校から１校を選出する。

■「希望枠」
　神宮大会優勝地区以外の一般選考で補欠校に選ばれた９校から守備力を重視した１校が選出される。選考方法は、秋季大会での最終戦からさかのぼった各高校の５試合のデータを比較する。（１）「被塁打」（単打１、２塁打２、３塁打３、本塁打４）が多い３校が除外、（２）残り６校のうち「与残塁」と「失点」の合計が多い３校を除外、（３）残り３校のうち、最も「失点」の少ない１校を選出する。（４）もし「失点」が同数の場合は、得失点差の大きい１校を選出、それでも同数の場合は過去センバツに出場経験がない方、もしくはセンバツ出場が古い方を選出する。

　ただし「一般選考枠」と「希望枠」での同一都道府県からの３校選出は避ける。「２１世紀枠」を含めての同一都道府県の３校選出はあり得る。

■「一般選考枠」
　各都道府県大会、１０地区（北海道、東北、関東、東京、東海、北信越、近畿、中国、四国、九州）に分けられた秋季大会の成績を参考にして、地区別に３０(28)校が選出される。