禁煙のすすめ     


数年前から先ず職員の院内禁煙を実施しました。そして先月6月から患者さんについても禁煙の協力をお願いし(といいますが、かなり強引でした)院内は完全に禁煙空間となり、やっと私の念願が叶いました。吸わない人の権利云々の論議はどんどんして下さい。しかし喫煙と疾病との関係がこれだけ明らかにされている今、健康管理の最前線にある医療機関が分煙という形でお茶を濁し、いえ公然と喫煙を認めることは論外であります。疾患生産を後方支援しているも言えましょう。

タバコの有害性については朝礼でも何度もお話して来ましたし、患者さんへの指導に際しても具体的な例を挙げてお話しています。呼吸器系疾患、循環器系疾患などのほかに妊娠出産に関する問題点も話しました。先進諸国の中でアルコール消費量が増えているのと同じく、喫煙率が高いのも日本の特徴です。

「まだ吸っているのですか? 」

肺がん、慢性閉塞性肺疾患、狭心症と心筋梗塞、脳梗塞、足の血管の閉塞・・・書き出したら枚挙にいとまがありません。

医療従事者たる私達が喫煙の怖さを納得しないと、患者さんに説明し納得していただくなんて無理なお話です。

喫煙、分煙によってそれらの疾患は減る事はないでしょう。喫煙は結果として医療費の高騰の一因となり、医療費の抑制のためとして医療費負担増の形で結局は喫煙禁煙問わず患者さんを何重にも苦しませる事になりますし、又私達自身にも結果的に診療報酬引き下げとなってはね返ってくるわけです。禁煙により総医療費が減れば、患者さんの無駄な出費、身体的な負担は減り、医療機関もしかるべき報酬を得る事に繋がるわけです。

おいしいレストランでタバコの臭いをかぐと、せっかくのお料理がなんだか色あせて見え食指がそがれます。同様に「健康を守る」と言う医者が自ら喫煙したり、病院が喫煙を認めていたら、説得力の何パーセントかは確実に失われてしまうでしょう。

さ、それでも「まだ吸っているのですか?」


本年(平成14年)禁煙事業所として石川県から表彰されました。石川県内の医療機関では、な〜んと、一番目の事業所だそうです。へえ〜でした。思いつき、トップダウン、強権でやりましたが 結果として早くしてよかったです。入院したおまけに禁煙できた方もいらっしゃいました。タバコの臭いが待合室、病棟の談話室から消えてそれだけでも気持ちがいいものです。そうそう先日、市内のホテルで開かれた慢性閉塞性肺疾患研究会での特別講演で、招待された米国のDrがタバコ会社がもう訴訟が怖くて売れない先進国を諦め、アフリカやアジアをターゲットにしている、「とても悲しい事だ」とおっしゃってました。 


 

back to the TOP PAGE