誤診の可能性
35歳・男性  
それは去年の7月のことでした。


会社の健康診断の結果が届き、便潜血反応と肺に右下肺野肺内病変限局性潤影と二次検査の指定がありました。

体重も昨年に比べ
3.5kgほど減っておりましたが、元々、ちょい太の私とっては良いことだと思っており、

自分の健康を疑ったことはありませんでした。

そして、この二つの結果が繋がっていたとは想像を余にもしていませんでした。


早速、二次健診指定の総合病院で検査をしました。

肺の方は以前かかったマイコプラズマ肺炎のあとが出ただけだと言われ、一安心し、

便潜血はもう一度検便したところやはり反応が出て、大腸の内視鏡をするしかないとの事でした。

もちろん初めてのことで大変辛い検査でした。

さらに悪いことに回盲部に潰瘍が見つかり、組織をとり検査することになりました。

その結果は類上性肉芽腫が検出されクローン病と宣告されました。


クローンって何?って感じの私はインターネットで調べまくり、治らない難病と知り、愕然としました。

その二次健診の総合病院が専門ではなかったので、他の胃腸科に転院し、リーフレットと詳しい説明を受け、

少しは安心しました。

そして、そこの胃腸科の紹介で某大学病院で胃、小腸も調べた方がいいとの勧めを受け、検査入院しました。

そこでも辛い検査を受け、結果は大腸型のクローンとの事でした。

しかし、食事制限はしていたもののクローンの特徴である下痢や腹痛が無く、軽度なのかと思っていました。


そんな中で
『TOKYO IBD』の存在を知り、会合に妻と参加させていただきました。

同じ患者の方に会うのは初めてで皆さんやせ細っているのかと思っていました。(すいません)

しかし、皆さん普通の方と変わりなく、何よりも明るくされているのに励まされました。


そこで自宅近くの岩下悦郎消化器内科クリニックを紹介されました。

同病の方が多く通院しているとのことで転院することにし、岩下先生よりレミケードの早期使用

(トップダウン療法)を勧められ、食事制限が外れるという魅力にもかられ、始めました。

食事制限が無くなったことによりこの期間は最高の期間でした。


しかし、
2週間後急に発熱し、38度ぐらいの状態が続きました。

抗生剤を変えても良くならず、
2週間ほどつづいていました。

そんな時、岩下先生より結核の可能性があるかもと言われ、そんなバカなと思いつつ

結核治療専門病院を受診しました。


検査
2日後に胃に結核菌が見つかりました。

その話を岩下先生にすると「もしかしたらクローンではなく腸結核かもしれない」と言われ、

クローンの類上性肉芽腫は腸結核でもでるとのことで、年に大学病院でも数例誤診はあるとのことでした。

なにしろ下痢も腹痛もないクローンはおかしいと言われました。

腸結核は結核の薬を服薬すれば治るとのことなので、その間、クローンの治療は止め、結核の治療に専念しました。


そして、
4ヵ月後岩下クリニックで内視鏡を実施したところ潰瘍の治った痕がありクローンではないと言われました。

結局はことの顛末は、元々肺結核であり発病はしておらず、唾液等で結核菌が腸に移り、

腸結核になり、レミケードを行い免疫を抑えたので肺結核が発病したというストーリーでした。


皆さんの中でもし、大腸型のクローンで下痢や腹痛も無い方は腸結核を疑ってください。

何年も誤診したままの人もいるそうです。

私は早く誤診が見つかった方との事です。


そして、最後に私に誤診と気づく機会をくれた『
TOKYO IBD』と岩下悦郎先生に心より感謝します。

本当に有難うございました。


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