第43話 謀略!デトロイト・マフィア!死の19番ホール

 デボンの旧友の孫娘はとある町の新聞社を経営し、レースを開催する事になる。
だが、この開催が決定して以来、脅迫されたり、命を狙われたりするようになる。
マイケルは調査のため、この町へ行き、あるモーテルへ泊まろうとするが
空室があるにも関わらず、門前払いを受ける。
ジャーナリストの虫が働いて、孫娘はこのモーテルを調べるが
何やらマフィアらしき連中の会合があるようだ。
マイケルは孫娘の殺害に失敗した黒幕は、今度はレースの妨害を仕掛けると心配する。
テスト走行中に、高圧電流の流れた鉄線が埋められているのを発見。
競争相手を守るために、ターボジャンプで追い越してわざと接触する。
マイケルはマフィアの1人のカバンを、偽物とすり替える。
そこには大金と、デトロイトのマフィアのメンバが書かれた入っていた。
人形の入った偽物のカバンを献上したこのマフィアは、大物のひんしゅくを買う。
この会合をひそかに盗み聞きしていた孫娘は、見つかって捕らえられてしまう。
人形の中に仕込まれたカセットを聞いたマイケルは、
彼女が19番ホールで処分されると言う会話を聞く。
町のゴルフコースに隣接した敷地があり、
レースが成功すれば、ここもレース場になると言う。
マイケルはここが19番ホールだと考え調査すると、
地下に大量の棺桶に入れられた死体を発見する。
組織に処分された死体をここに隠してきたのだ。
マイケルはここにいたボスの怒りにおびえるマフィアの1人を捕まえる。
ボスの悪事について証言するという彼から孫娘の居場所を聞き出す。
すでに始まっているレースの途中に止められた車の中に閉じこめられ、
他の車が配線を踏むと爆発するようになっている。
急行したマイケルは、彼女の乗った車を妨害電波で避難させ、
他の車よりも先に配線を踏んで被害をくい止める。

 というわけで、マフィアが専用に使っている
死体の隠し場所があると言うのも変な話だが
そこにレース場ができるから、あわてて妨害すると言うのももっと変な話だ。
わざわざ棺桶にいれるから残っているわけで、
死体をそのまま埋めるとか、海に捨てるかした方がよかったのでは。
献上金を期待している大物ボスと言うのも何か変。
新聞社を経営していると言いながら、1人で取材までしてしまう娘も変。
危険に違いないマフィアの取材などして、レースは放っておいていいのだろうか。
マフィアのボスの怒りを恐れる1人のマフィアがいるが、
娘の処分を任されて、いったん外出しているのだから、普通に考えれば安心のはず。
本当に怒っていたら、他の者にやらせるはずである。
マイケルもレースに参加しておきながら、実際にはテスト走行しかしていない。
と言う具合で、次から次までケチのついてしまうこの話は何だ。
 

第44話 恐怖の殺人改造車!激突!断崖の対決!!

 とある町で服飾関係者が次々と3人も謎の事故で死亡。
管轄が違うため、警察は気づいていないが、デボンらは不審に感じて調査を始める。
マイケルはまず事故現場を調査。
犠牲者は車に乗ったまま崖から落ちたわけだが、
どうも強力なパワーを持つ別の車に無理矢理突き落とされたようだ。
あやしいのは、その町のシンジケートの大物メンバー。
各業界を強引に乗っ取り、邪魔者を殺害しているわけだ。
マイケルはこの大物メンバーが狙いそうな、経営状態の危ない店を2軒ピックアップ。
1軒は2人の女性が経営している店で、すでに大物メンバーに借金している。
もう1軒の主人は、この大物メンバーとのつながりを断固として拒否。
だが、改造車に踏切へ押し出されて、列車と激突し、死亡する。
マイケルが追跡するが、改造車はすばやく色を塗り変えてしまって逃げられる。
マイケルは死んだ主人に金を貸していた旧友に協力を要請。
2人の女性の店の借金も肩代わりさせて、大物メンバーに対抗する。
だが、今度はマイケルが改造車に襲われ、危ないところをキットに助けられる。
金貸しはかつて彼が金を貸していた服飾関係者たちの
大物メンバーからの借金を肩代わりして対抗。
だが、2人組の女性の片方は、もう片方の裏方に回る事がイヤになり
大物メンバーにマイケルの計画を密告していた。
マイケルは殺し屋を誘い出すべく、道を走り回る。
かくして殺し屋が現れるが、巧妙な運転で逆にマイケルが改造車を押し出す。
崖から落ちそうな状態でマイケルは殺し屋から真相を聞き出し
大物メンバーと、裏切った女性は逮捕される。

 というわけで、改造車を使ってしか殺しをしないと言う殺し屋も何だが
ナイトライダーに出てくる奴だから仕方がないか。
しかし、警察も気がつかなかった地方の町の3つの事件の関連を
どうしてデボンたちは気づいてしまったのかは不思議である。
金貸しが借金を肩代わりする事で、大勢の関係者が寝返ったわけだが
そんな事なら、どうして最初からシンジケートのメンバーなどに借金したのだろうか。
よっぽど脅迫されたりしたはずだから、今度はなかなか寝返らないはず。
どうも安易な印象が強い。
2人組の女性の片われがさらに裏切ると言うのは、
彼女に呼び出されたマイケルが改造車に襲われたあたりで大体予想はついた。
しかし、はたして彼女に逮捕されるほどの容疑があるのだろうか。
でも、マイケルが形勢逆転して、殺し屋を押し出すあたりはなかなか面白かったぞ。

第45話 トンネル爆破!ナイト2000暗黒からの大脱出!

 警察の応酬した武器を搭載したトラックが何者かに盗まれた。
この中にはある警官が押収したレーザーライフルも含まれている。
だが、この警官が行方不明なのだ。
マイケルはこの警官が参加していたというサバイバリスト大会へ行く。
そこで2人の男が持っていた銃が、押収された銃だったため、
調査したところ、銃器の紹介をしていた女性にもらったと言う。
ヒッチハイクしていた彼女が止められていたトラックの中で見つけたらしい。
彼女と2人でその場所へ行くが、トラックはすでになく、
彼らは何者かにライフルで襲われる。
マイケルはサバイバリスト大会を主催する人物に接触。
主催者の娘に誘われるが、彼らを不審に思ったマイケルはこっそり主催者を追跡。
主催者たちは平原でレーザーライフルのテストをしていた。
だが、マイケルは見つかり、逆に襲われるが、キットによって助けられる。
コンパニオンの女性は、主催者の娘に買収されて、
とある場所で主催者たちが何かしているという情報を流す。
途中で後悔したコンパニオンは、罠だと言う事を話すが、マイケルはあえて挑戦。
トンネルの前後を主催者の子分たち(1人はジャック・オハローラン)によって
レーザーで撃たれ、土砂崩れを起こさせて、閉じこめられてしまう。
マイケルはターボジャンプで脱出。
主催者が逃走用の飛行機を予約している事から、彼らの狙いは時間的に限定される。
かくて主催者たちはレーザーライフルを駆使して貴金属工場を襲撃。
だが、マイケルが急行。
キットにレーザーライフルの銃口を閉じさせて暴発させ、
ヘリで逃げようとする主催者もウインチでつかまえる。
そして最後に現れた行方不明の警官は、
大会で主催者にレーザーライフルの事を話してしまったと白状。
だが、彼がどこにいたのかは謎のままである。

 というわけで、警官が怪しいという事がいつのまにか主催者に疑いが移り
最後にそういえば警官は……という展開はなかなか笑える。
しかし、レーザーライフルなどというものが警察の押収品にあるのも変だし
だいたい武器がまとめてトラックの中にあると言うのがすごく変だ。
せめて、倉庫に入れてもらいたいものだ。
しかも、そのトラックを平原に放置するというのもすごく雑な仕事。
レーザーライフルを持ちながら、
たかだか貴金属工場を襲うだけと言うのは宝の持ち腐れか。
それに、わずか4人で活動していると言うのもおかしい。
マイケルが貴金属工場を襲うと断定したあたりの推理は、かなりいい加減。
トンネルにまんまと閉じこめられてしまうマイケルもマヌケだが、
土砂を一発のターボジャンプで突き破ってしまうと言うのは拍子抜けだ。
 

第46話 爆走コンボイ軍団!トラック野郎とナイト2000

 ナイト財団のコンピューターに何者かが侵入し、
野菜を運送するあるコンボイ集団が、
シンジケートに乗っ取られようとしているとの情報が入る。
デボンらはこれを調査していたが、
シンジケートの傘下に入る事にしたコンボイ集団のメンバーがブレーキの故障で死亡し
彼に腹を立てていたリーダーに疑いがかかる。
マイケルは行方をくらましたリーダーを追って、彼の家族に会う。
彼の母親も妹もケンカっぱやく、マイケルに協力しようという気がない。
しかし、妹は天才少女で、ナイト財団のコンピューターに侵入したのも彼女で
集団の運行予定も彼女が立てているようだ。
マイケルはこの家族とリーダーの電話を盗聴し、リーダーを見つけ出して
何とか説得して、無実を証明するためにあえて警察に引き渡す。
死んだメンバーのトレーラーに細工ができたのは、メンバーだけなので
メンバーの中に裏切り者がいるに違いない。
マイケルはリーダーの代わりにトレーラーを運転するが、
発火装置が仕掛けられ、キットに飛び移って助かるが、トレーラーが使えなくなる。
取引先は彼らに同情的だが、運送もできず、保証金も出せないのでは
シンジケートと契約せざるを得ない。
だが、デボンが保証金を出し、ナイト財団のトレーラーを貸し出して
何とか仕事を獲得する。
マイケルは裏切り者らしきメンバーのトレーラーに発信器をセット。
マイケルの先導でコンボイ集団は仕事に出るが、
裏切り者のトレーラーが彼らを襲撃する。
シンジケートはコンクリートを積んだトレーラーで道路を封鎖するが
キットが体当たりして道を作る。
逃走する裏切り者を捕まえて、シンジケートとの関与を自白させる。

 というわけで、ナイト財団のコンピューターに侵入できる
天才少女と言うのはよかったが、後半になってみると特に必然性はなかった。
コンピューターに侵入されたと言う事で、デボンらは調査する気になったわけだが
むしろ侵入した奴を追うのが筋では。
裏切り者が1人だけと言うのも何とも情けない話。
あとはこんな感じかなとは思うが、
コンボイ集団とシンジケートとの対決という割には迫力不足だった。
面白味のない話。
 

第47話 無敵装甲車ジャガー・ノート 大激突!〜破壊編〜

 シカゴでナイト財団が開発した強力な物質の輸送が行われ、
マイケルがその任に当たる。
この物質は非常に不安定で、輸送できる時間は限定されている。
さらにナイト財団の理事会があるという事で、デボンとマイケルは出席する事になるが
デボンは新物質を開発した博士に呼び出されたため、マイケルが1人で出席する。
故ウイルトン・ナイト氏の娘が、急にナイト財団の活動に関心を持ち始め
マイケルらの活動は不経済だという事で中止を要求。
デボンが不参加という事もあって、決定は見送られるが、
マイケルの活動は中止させられ、財団内の権限も奪われる。
マイケルはデボンに会おうとするが、
博士の女助手によればどうも行き違いになったようだ。
実はある会社の社長が、博士を誘拐していたのだ。
さらにデボンをも誘拐した彼は、特殊な装置で別の男にデボンの顔を複製。
声色も得意なニセ者は、マイケルらに連絡して何事もなかったかのように装う。
さらに社長は自白剤でデボンから、キットの特殊加工の構造式を聞き出す。
博士の助手に呼び出されたマイケルは、
彼女から一味が工場で待っていると聞かされる。
その間に、散水車によってキットに水がかけられる。
そして、マイケルの前に装甲車が現れ、徹底的な攻撃を受ける。
散水車の水に、構造式を破る効果があったのだ。
デボンはキットは死んだと断言して、マイケルとボニーに休暇をとるよう命令。
だが、マイケルはデボンがニセ者にすり代わっていると確信した。

 というわけで、本国では第48話と一緒に2時間枠でやったに違いない作品。
デボン抜きでマイケルらの活動を中止させてしまうとは、
実はデボンってあまりえらくなかったのだと分かった。
ウイルトン・ナイト氏の遺言とかはなかったのだろうか。
2時間枠の前半だけ放送しただけあって、RC3の登場など中途半端な気もする。
それに時々、何だったのか分からないシーンもあった。
それに、ガースとの対決の時に、
キットには3人中2人の構造式が必要と言っていたはず。
デボンだけでよかったのだろうか。
ま、後半に期待。
 

第48話 無敵装甲車ジャガー・ノート 大勝負 〜再生編〜

 マイケルがシカゴを訪れた。その目的は新物質の移動を警備する事と、
マイケルたちの活動停止を求める理事会に出席する事。
だが、デボンと新物質を開発した科学者は誘拐された。
ニセデボンによって新物質移動計画は進められ、
さらに装甲車によってキットが破壊された。
マイケルはデボンがニセ者である事に気づき、ボニーと共に独自の行動を開始した。

 デボンに活動の停止を命じられたマイケルとボニーは、
シカゴでストリート・アベンジャーと称して街のダニを退治する
RC3(ピーター・パロス)とその仲間を集めて、キットの大修理を開始する。
マイケルは、彼らの活動に否定的な故ウイルトン・ナイト氏の娘に会い
辞職と引換に、デボンに注意しろと警告する。
さらに科学者の助手で、マイケルを罠にかけた女性に会う。
彼女は、デボンが呼び出されたという会社の社長の命令で、助手を演じていたのだ。
だが、マイケルがひどい目にあったという事で反省して、彼に協力しようとする。
この社長の会社は、実は幽霊会社だった。
そして50%出資している装甲車の会社があると調べ、マイケルはこの会社を調査。
社長らはすでにデボンと科学者を乗せて、
装甲車で地下道から新物質の保管場所へ向かっている。
キット修理の工場へ大急ぎで戻ったマイケルは、
修理の終わったキットで保管場所へ急行。
しかし、特殊加工はされていない。
スーパー追跡モードと緊急停止装置を駆使する。
ニセデボンの行動を不審に思った娘は逆に捕らえられる。
厚い壁を破ってかけつけた社長らによって、デボンとともに手錠で縛りつけられ、
時限爆弾をしかけ、新物質を盗み出し、逃走。
社長はデボンを犯人に仕立て上げ、彼らの国外逃亡から目をそらそうと言うのだ。
かけつけたマイケルはタッチの差で、時限装置を停止。
社長らが国外逃走をはかる飛行場へ急行。
再び装甲車と対決になるが、オイルでスリップさせ、
タンクローリーに追突させ、装甲車を炎上させる。
さらに、滑走に入った社長らの小型機を、
スーパー追跡モードで追い越して停止させ、一味を捕まえる。
そしてRC3はナイト財団の新メンバーとなり、キットはオープンカーに改造された。

 というわけで、新物質盗難よりもやばそうな、マイケルたちの活動停止という問題が
意外にも簡単にクリアされてしまったのにはまいった。
助手を演じていた女性が簡単に寝返るのも変。そんな奴を一味にするだろうか。
壁を破るという安直な手で意外に簡単に、新物質が盗めてしまうのも気になる。
それよりも、キットが爆発まであと40秒と言ってから、
ずいぶん遠回りして間に合ったのはもっと気になる。
キットに羽根がついた改造はどうもみっともない。
まあ、新シリーズへの布石という事か。
 

第49話 復活ナイト2000!大改造パワー全開!!

 ナイト財団が開発した殺人バクテリアが盗み出された。
盗んだのは某国の大使(ウォルター・ゴテル)で、彼は実は死の商人。
だが、外交特権で逮捕できない。
彼はバクテリアを売却しようとしているが、
一味の科学者は、事の重大さに気づいて一味から抜けようとする。
だが、大使は彼を襲撃、重傷を負わせる。
マイケルらは、大使が車と女性に目がない事から彼を罠にかける事にする。
RC3が大使に会い、往年の名車を持つ女性としてボニーに会わせる。
実はこの名車は、キットに瞬時に液体に変わるという新物質で包んでいるものだ。
一方、大使は重傷を負った科学者を殺害するために、殺し屋を送るが
マイケルが捕まえ、その代役と称して見張りつきで仕事をやってのける。
見張っていたRC3は、
大使が仕事を終えたマイケルを処分する気だと気づき、2人の男を倒す。
マイケルも自分を狙った見張りを逆に捕まえ、大使から金を受け取る。
そして安全のために大使館に泊まる事を要求。
一方、マイケルの処分に失敗した男たちは、実は生きていた科学者の娘を発見。
演技だったと気づき、娘をさらって大使の所へ連れていく。
キットは監視カメラに侵入して、ニセの映像を流し、
そのスキにマイケルはバクテリアをニセの入れ物とすりかえ、
本物はキットの中に隠す。
だが、だまされた事に気づいた大使に捕らえられ、牢に入れられる。
科学者の娘がボニーに反応した事から、ボニーも捕まってしまい
ボニーと娘はバクテリアのついでに売られる事になる。
マイケルは牢を脱出。キットの周囲をおおっていた物質を溶かし、
スーパー追跡モードで追跡。
キットのトリックで誰かが大使をライフルで狙っているように見せかけ
2人の女性を解放させる。
そして、ニセのバクテリアを売った大使は、ひどい目にあったらしい。

 というわけで、けっこういろんな計画がからみあって、面白い話ではあった。
しかし、どう見ても1人乗りの往年の名車にキットが化けても
すぐばれる気がするが、誰も乗ってはみなかったのだろうか。
女性に目がないなどと言いながら、特にそういう展開はなく
最終的にはバクテリアを買う客に渡そうとするとはわからない奴。
だいたい、ボニーに関心を示さなかったら、どうするつもりだったのか。
科学者の娘が危ないと言うのは予想された事で
芝居した後とは言え、1人にしたのはいただけない。
いったんは命を狙われたマイケルがノコノコ戻ってきたり、
女性の命を助ければ、バクテリアは渡すなどと言われても
不審に思わない大使はちと頭が悪い。
だいたい、マイケルがウロウロしていたのに、
バクテリアの中身を確認しなかったのは最大の失敗だ。
 

第50話 恐怖の溶岩地獄!死の中米大冒険!!

 火山が噴火した某国から、
アメリカ人ジャーナリストを救出する事がマイケルの役目だった。
しかし、軍部がクーデターを起こし、首相とジャーナリストは逮捕されてしまう。
マイケルとRC3は軍隊が守る国境を突破。
ジャーナリスト救出を手助けしてくれるはずだった、女性活動家と接触する。
ジャーナリストらを救出する事が、民主主義の回復につながるという事で
No.2と3人で、溶岩の河を突破して首都へ行く。
ジャーナリストは妻を人質に取られたため、
大佐を擁護するようなニュースを放送させられる。
マイケルはアメリカの使節と称して大佐に会い、
物資と引換にジャーナリストを引き渡すよう要求するが
No.2の男が実はスパイだったため、マイケルは逮捕されてしまう。
活動グループに捕まったRC3は、女性活動家と合流。
マイケルが捕まったと聞き、牢への侵入を計画。
RC3が飲み屋でケンカを起こし、牢で掃除をする事になってマイケルと接触。
翌日、マイケルの銃殺が敢行されるが、RC3が弾をすりかえていた。
かけつけたキットらが混乱を起こし、マイケルらは首相やジャーナリスト夫婦を救出。
逃亡をはかる大佐を捕まえる。

 というわけで、火山はいったい何だったのかと言うお話。
いかに速くても、溶岩にドボドボつかりながら、突破できるとはとても思えない。
クーデターが起こるまでは、仮にも民主国家だったはずなのに、
以前からあったとしか思えない活動グループがあるのはおかしい。
スパイもわざわざマイケルの前で、大佐に告げ口しなければ
まだまだ正体がばれなかったはずだが。
RC3が調子よく、牢の掃除に当たったのもおかしい。
だいたい、マイケルの銃殺の芝居は、どう考えてもばれるぞ。
 

第51話 疑惑!女子刑務所に消えた怪盗

 ナイト財団本部も設計したと言う設計士によるホテル完成パーティが行われるが
ある女性によって彼のキーホルダーが盗まれる。
マイケルらによってただちに女性は見つかるが、キーホルダーは持っていない。
仲間らしき女性が逃走したのをキットが発見。
マイケルが追跡するが、この女性は身軽なこなしで逃げてしまう。
犯人はホテルの設計図をカメラに撮ったらしい。
このホテルではNATOの会議も開催されるので、
犯人たちの狙いはそれとしか思えない。
犯人が現場に残したスポーツシューズの足跡から、
それを買ったのがある体操のコーチだと言う事を突き止める。
この体操コーチは、女子刑務所の体操チームのコーチをしていた。
ここに女性所長やコーチらに何かを強いられているらしい元体操選手がいた。
彼女はかつてはアメリカ代表にもなったが、麻薬所持で逮捕されたらしい。
この麻薬逮捕自体も仕組まれたフシがあり、
囚人虐待で告訴された事もある所長と、麻薬をやっていたコーチらによって
脅迫された選手は、体操の技術を駆使して特訓を受け、次々と犯行を行っているのだ。
刑務所を見張っていたマイケルは、所長たちを追跡。
選手は発電所に爆弾をセットするが、見張りに見つかり、仲間が彼に重傷を負わせる。
マイケルは最後の手段として、ボニーを囚人として刑務所に入れる。
そこでケンカを起こさせ、そのスキにマイケルが選手と接触。
一味の狙いが、NATOの会議ではなく、
レーザーにも使用できる工業用クリスタルだという事を聞き出す。
だが、ボニーに前科がない事に気づいた所長に見つかり、共に牢へ入れられる。
その間に、コーチと選手はホテルへ向かう。
所長も逃走しようとするが、RC3に捕まる。
キットによってマイケルらは助けられ、ホテルへ急行。
発電所の爆弾を爆破して、保安装置を解除。その間に選手はクリスタルを盗み出す。
途中で、保安装置が回復し、レーザーによる保安装置が働くが
練習通り体操の要領で突破。
だが、選手はコーチにクリスタルを渡すのを拒む。
そしてかけつけたマイケルによってコーチは捕まる。

 というわけで、体操選手でなくても言いような気もするこの計画。
彼女にほれこんでいたコーチにしては、ひどい扱いだ。
このコーチと所長が協力するというあたりは、納得いかない。
NATOの会議の代わりに、工業用レーザーを盗むと言うのも何だ。
大物だったのか何だか。ボニーを牢へ入れる必然性はあまりなかった気もする。
所長とコーチが別々に逃げるあたりもちとおかしい。実は仲が悪いのでは。
発電所の爆弾がずっと放置されていたのにも驚く。
 

第52話 謀略!復讐の暗殺車ナイト2000!!

 何者かがマイケルたちを襲撃。
マイケルは彼らを追跡するが、
その間にボニーに変装した女性がキットの基盤を取り替えてしまう。
男たちを逃したマイケルは、キットに彼らのビデオを見せるよう要求するが
キットは録画に失敗したと言う。
だが、トレーラーに戻ってみると、きれいに録画されていて、様子がおかしい。
ビデオに映っていた男の顔から、1人の正体が分かる。
しかし、キットが次第にマイケルに反抗的になってしまった。
ボニーへの連絡も拒否され、電話で連絡。
コムリンクで通信して、遠隔操作でキットをトレーラーまで戻そうとするが
キットは暴走。マイケルはサンルーフから脱出する。
さらにキットはマイケルを襲撃。マイケルがしがみついたまま、店へ突っ込む。
キットが生体反応を調べなかったため、マイケルは何とか助かる。
何者かが罠を仕掛けて、キットの基盤を取り替え、侵入したに違いない。
ビデオに映っていた男の就職先のオーナーの名前を聞き、デボンは愕然とする。
キットの開発当初に参加し、実力が評価されていないと言って財団を抜け
復讐心を抱いていた男なのだ。
マイケルはこの会社を調査。そこで建物の模型を発見する。
それはナイト財団による表彰式の行われる、コンベンションセンターの模型だった。
ボニーがセンターへ向かうキットを発見。
マイケルとRC3がバイクで接近。マイケルが飛び移り、基盤を取り替えようとする。
だが、電流が流れるので、ヒューズをはずす。
キットはパーティ会場へ突入し、ようやくマイケルが基盤の取り替えに成功し、停止。
正常に戻ったキットでマイケルたちは一味を追跡。逃走する一味を捕まえる。

 というわけで、人は殺さないはずのキットが
意外にも簡単に人殺しをするようになるとは、困ったものだ。
キットが狂うという展開は面白いのだが、
キットがおかしくなった描写や、最後にマイケルたちが追跡するシーンが
異様に長くてちと退屈だった。
負傷者が出なかったとは言え、パーティ会場に突っ込んだキットが容認されるのも変。
一味の女性が反省するあたりは無駄だと思う。
ボニーに変装したとは言え、外で基盤の取り替えをするのを
キットが不審に思わないとは、相変わらずマヌケな奴だ。
できれば復讐を誓う元社員に綿密な計画を立ててもらいたかったものだ。
 

第53話 死の魔術 アリバイに隠された謎!

 ボニーらが天才マジシャンのショーを見る。
マイケルは一緒に見ていた人物をデボンの所へ連れていく事になるが、
わずかのスキに彼は何者かに殺されてしまった。
キットが逃走する男を発見し追跡するが、途中で跡形もなく消えてしまった。
ショーにいた者ならこの人物が部屋へ向かった事はわかるのだが
その間に抜け出した者はいない。
唯一抜け出した可能性があるのは、
手足を縛られて袋に入れられ、脱出ショーを演じていたマジシャンだけだ。
だが、このマジシャンとデートする事になったボニーは、
マイケルの推理を聞こうとしない。
殺された人物は、とある基金のメンバーだった。
この基金は企業に投資する目的のもので、4人のメンバーで構成されており、
うち2人が殺されてしまった事になる。
残る2人は、デボンとキット開発に関わった科学者だ。
マイケルは犯人が消えた場所で、秘密の通路を見つけ、
これがマジシャンの楽屋に続いていた事を発見したり、
もう1人のメンバーが殺された時も、
マジシャンが近くで公演していた事などを突き止めるが、まだ証拠はない。
やがてデボンが謎の車に襲撃されるが、マイケルが助け、車を追跡。
車は横転するが、運転者は消えていた。
マイケルは、マジシャンのトリックを暴くため、
車を使う彼のマジックにキットを使わせるが、キットにもトリックがわからない。
それどころか、マイケルがキットに乗り込もうとすると
中にいたトラに襲われるが、キットはまったく気づかなかったほどだ。
ボニーが検査すると、センサーが修正されていた事が分かる。
こんな事ができるのは、ボニーと科学者だけだ。
マイケルは、マジシャンの師匠からマジシャンの居場所を聞き出す。
科学者はデボンを脅迫して連れ出す。
彼は企業に投資するべき金を自分のものにしようとしていたのだ。
マジシャンと共に、デボンを縛って水槽に入れるが、
かけつけたマイケルとRC3に助けられ、マジシャンたちも捕まる。

 というわけで、マジシャンが脱出のトリックを利用して殺人を犯すというのは
刑事コロンボにもあった気がするが、
意外に簡単に捕まってしまうあたり、大物ではないのかも知れない。
しかも、マジシャンのくせに、車でデボンを襲撃するあたりは、
ただの殺し屋でしかない。
どんな場所でも、あっという間にいなくなるあたりの説明がないのは
ちとごまかされた感もある。
どうも知人らしいマイケルがショーに協力したら、
客はグルではないかと思うはずだが。
科学者がセンサーを修正していたのに、キットが気づかなかったと言うのも変。
マジシャンの師匠やボニーも、意外に簡単にマジシャンが殺し屋だと信じるのも変。
結局、マジシャンが殺し屋だと言うのは、最後まで証拠はつかめなかった気がする。
科学者は、基金の金を自分のものにするために
どうして殺人まで犯す必要があったのだろうか。
基金の金は、彼も出しているのでは?疑問が残る。
 

第54話 美女とナイト2000を取り戻せ!!

 マイケルが逮捕に関わった凶悪犯が刑務所から脱走した。
この凶悪犯はある実業家の用心棒を殺した罪で逮捕されたのだが
どうやら凶悪犯は、この実業家の犯罪の証拠を握っているらしい。
凶悪犯はこの実業家を脅迫しており、実業家が脱走の手助けをしていたのだ。
マイケルを邪魔に感じたこの実業家は、
マイケルのガールフレンドである女子大生を誘拐。
彼女から電話があり、罠と知りつつ彼女の指定した場所へ行く。
そこで、マイケルがキットから離れたスキに、
キットがコンテナに閉じこめられつれ去られてしまった。
実業家はマイケルが乗っているものと思いこみ、機関銃で攻撃するが
マイケルがいない事を知る。
やがて凶悪犯が、実業家の犯罪の証拠を託した相手を突き止め、凶悪犯は射殺される。
一方、コンテナの蓋がはずされ、
キットの電波を捕らえたマイケルは、キットの居場所を発見。
女子大生を助け出すが、実業家は証拠をつかんだ凶悪犯の彼女に会いに行っていた。
マイケルは彼女の所へかけつけるが、そこには証拠はなかった。
あるのは駐車場ビルの車の中。
だが、同じ車が並んだ2つのビルの両方にあり、
マイケルは間違った方へ行ってしまう。
しかし、ターボジャンプで飛び移り、実業家たちを捕まえる。

 というわけで、刑務所にいる奴に脅迫される実業家とは、意外に情けない。
わざわざ脱走させる事はないような気がするが。
しかも、証拠の隠し場所を知っている女性を、
生きたままにしておくのは納得いかないし、
この女性も突然現れたマイケルに素直に場所を教えるのもおかしい。
さらに、2つ似たようなビルがあるのに説明しないのは不親切。
キットもどちらへ上がろうか考えている時に、とりあえず片方だけ見つけて
そっちへ登ってみて間違いだと、もう片方を発見すると言うのは
ターボジャンプをするためだけのようで、いただけない。
女子大生を誘拐して、何もしないのは困ったもの。何の効果もない。
キットを捕らえておきながら、それが特殊な車だと言う事に気づかないのも変。
女子大生が恋人だと言うところだけが、浮いていた気もするつまんない話。
 

第55話 凶悪の牙 襲われた財団指令室!!

 暴走族がナイト財団のトレーラーを、
ウォッカを輸送しているトレーラーと誤解して襲撃し、奪われてしまう。
暴走族は間違えたと知って悔しがるが、
財団に出入りしている少年がトレーラーの価値に気づく。
父親とうまくいっていない彼は、暴走族に出入りしていたのだ。
彼は、トレーラーのコンピューターでイタズラを始め、
暴走族のリーダーは、もっと大きい事に使える事に気づく。
キットがトレーラーの電波が、銀行の引き出しに使われている事を探知。
かけつけるが、逃げられてしまう。
マイケルは調査した店の店員の行動が不審だった事から、
暴走族がその店を隠れ家にしている事に気づく。
暴走族にキットを追わせ、そのスキにマイケルはリーダーを倒す。
トレーラーの中に入ったマイケルは、彼らの次の狙いが、
少年の父親である社長が、財団と共同で開発した無人カーを盗み出す事だと知る。
この無人カーを奪い、武器商人に売ると言うのだ。
少年は一味から抜けたがっているが、仲間に脅されて抜け出せない。
マイケルはトレーラーを持ちだそうとするが、
だまされたと気づいて引き返してきた暴走族に捕まる。
マイケルを気絶させ、その間に襲撃を開始。
強力な爆弾を搭載した無人カーは、コントロールを奪われ、
テストコースを抜けて公道を走り始めた。
マイケルとボニーが追跡。
ボニーは無人カーがトレーラーを標的と誤認している事に気づく。
暴走族の連中は逃走するが、キットがタイヤをパンクさせてしまう。
ボニーと少年が協力して再プログラミング。
標的をキットに切り換えて、再びテストコースまで追跡させる。
ターボジャンプで切り抜けて、無人カーは本来の標的に命中。

 というわけで、暴走族が本来の価値も知らずに
トレーラーを手に入れてしまうと言うのは、ありそうな話だが、
意外に財団トレーラーの警備が甘いと言うのは変な話。
両親がコンピューターを扱っているとはいえ、
少年がいきなりトレーラーのコンピューターを自在に使ってしまうのは変。
暴走族のリーダーが、妙に無人カーなんかの事を知っているのもおかしいし、
無人カーのコントロールが簡単にできてしまうのも変。
プログラムという物をなめているとしか思えない。
店の主人たちが捕まるという展開もあるが、ほとんど意味がない。
それに、タイヤをパンクさせたからと言って、
暴走族が逃亡できなくなったわけではない。
だいたい、無人カーをコントロールするコンピュータが
ボニーがもってキットに乗れるために、
ラップトップになっていると言うのはすごくおかしいぞ。
 

第56話 ハイジャック!人質ボニーを救え

 ボニーは姉の結婚式のために飛行機に乗る。
飛行場へ見送りにきていたマイケルは、荷物チェックで爆弾が発見されるのを見る。
犯人はマイケルが捕まえるが、これは本当の犯人から気をそらすためのおとりで
ボニーの機はハイジャックされてしまった。
一味は革命戦士で、どこかに着陸して乗客を監禁。
釈放の代わりに、金と政治犯の釈放を要求してきた。
軍隊の組織がリーダーの狙いらしい。
その声からリーダーの正体を突き止めた。かれは元政府の軍事関係者だった。
さらにおとりの犯人が、
あるドライブインシアターによく出入りしていた事から、そこを調査する。
アンテナの一つが電話と接続されていた事から、一味の居場所を逆探知する。
マイケルは急行するが、戦車が待ちかまえているため近づけない。
その建物は、政府が建設した軍事要塞で、近づく事は不可能。
おまけに最後の手段として、周囲2kmを破壊する核爆弾もある。
再びマイケルは要塞に接近。
ボニーと一緒に飛行機に乗った少年が、ラジコンカーを持っていた事を思い出し
キットがラジコンで車のライトを点滅させ、モールス信号で連絡。
少年が答えて、マイケルは敵の人数を知る。
キットが地雷源に突入。さらにミサイル攻撃もかわして接近。
形勢不利と感じたリーダーは、自爆装置をセットして、仲間も残して逃走。
ボニーはパスワードを見つけ出して、コンピュータに侵入するが
時間的に間に合いそうもない。
輸送機で逃走するリーダーを追って、キットが輸送機に飛び乗る。
リーダーから時限装置のキーを奪い、パラシュートで脱出。
間一髪、時限装置を停止させる。

 というわけで、例によって、
ボニーがいきなりハイジャックに巻き込まれてしまうという展開は面白い。
ボニーが高所恐怖症で、キットもそれを受け継いでいたと言うのも面白いが、
話の中ではあまりいかされていない。
だいたい、爆弾を持った奴が乗ろうとしたのに、
簡単に飛行機を出してしまうあたりは、ルーズとしか言いようがない。
元軍事関係者とは言え、簡単に軍事施設に入れるのも変。
リーダーの狙いも弱いし、要塞と言うには、ちと不十分な気がする。
マイケルが遠距離を行ったりきたりするシーンは無駄だし、
ラジコンカーで連絡するシーンは、あまり意味がない。
だいたい、要塞ものはこういういい加減な事では困るぞ。
 

第57話 謀殺!サーキットに忍び寄る魔手

 ボニーの友人とその父親がオーナーをしている、レーシングチームのドライバーが
レース中に謎の事故で死亡した。
しかし、ボニーには、メカでは天才的な友人の車が故障するとは思えない。
そこでマイケルが代理のドライバーとして潜入。
このチームは人手不足で、
メカニックを友人がオーナーを勤めるライバルチームから借りている始末だ。
このままではチームがつぶれる可能性も高い。
マイケルはキットの協力で好タイムを記録。
ライバルチームのドライバーは、
ボニーの友人の恋敵と考えて、マイケルに挑戦的だ。
やがてマイケルが何者かに襲撃され、逆に追跡するが殺し屋は事故で死亡。
事故を起こしたレーシングカーのタイヤに、銃弾で撃たれた跡を発見。
さらに死んだ殺し屋の正体を発見し、マイケルは殺し屋の家へ行く。
キットが家に入るや銃で撃たれる仕掛を発見。
マイケルは、別の殺し屋が処分するために仕掛けたとにらむ。
彼のメモから、別の殺し屋が判明。それは有名な凄腕の殺し屋だ。
マイケルは殺し屋のヨットへ行くが、殺し屋は待ち伏せしていて逆に気絶させられる。
キットによって助けられたマイケルは、黒幕が身内にいると考える。
チームのオーナーは、チームがつぶれれば逆に保険金で儲かる。
急行したマイケルはレースに参加。
キットがマシンに仕掛けられた爆弾を発見。
マイケルが爆弾をはずし、レース場内に来たキットに投げ込み回避。
マイケルが優勝をおさめるが、
彼は真犯人が実はライバルチームのオーナーだと気づく。
実はボニーの友人は、ライバルチームのオーナーの娘で、
ライバルチームのオーナーは、汚い手を使ってでも彼女を取り戻そうとしていたのだ。
だが、マイケルが殺し屋を倒し、オーナーも捕まる。

 というわけなのだが、
ボニーの「彼女の車が故障するはずがない」というのは無茶な話。
マイケルが潜入するのだが、いかにキットが指示したからとはいえ
いきなり優勝するのは強引。無理というものだ。
殺し屋も有名な奴にしては情けない。
事故に見せかけるのが得意と言っているが、そんな巧妙な作戦には見えなかった。
最後に出てきて、「おい、どうするんだ。殺すのか?」と聞くあたりは
一流の殺し屋とは思えない発言。
レース中に、真犯人が誰かに気づいたわけがわからないし、
だいたいレース中に片手で爆弾をはずして投げるなどと言う事ができるはずがない。
キットがコースに入ってきたが、隅の方とは言え、
人にみられないですむとは思えない。八百長とも思われかねない行為と言える。
 

第58話 死のリング!!仕掛けられた世界戦!

 デボンは知人のスポーツ記者から何やら電話を受けるが、
途中で電話が切れてしまう。
マイケルが急行するが、記者はガス爆発で死亡してしまった。
記者は、この前のボクシングヘビー級タイトルマッチに何やら秘密があり
それがある人物の死にも関わっていると言っていた。
このタイトルマッチで負けた元チャンピオンが、
プロモーター(ドン・キング)によって開催された、リターンマッチに出る事になる。
しかし、マイケルの目にも元チャンピオンには、以前の力はない。
無謀な試合と考え、元チャンピオンの妻もそう思っている事がわかる。
しかし、主催者たちは、かぎまわるマイケルを快く思っていない。
実は一味の元チャンピオンのトレーナーから連絡があり、
マイケルはダムへかけつけるが、敵はトレーナーもろとも襲撃。トレーナーは死亡。
マイケルらは、前のタイトルマッチのビデオを見て、
元チャンピオンが脳内出血している事に気づく。
今回の試合用の医師の診断はニセであると考え、マイケルは看護婦に会う。
彼女の香水の臭いが、殺された記者の家にも残っていた事から
彼女が真相を知ってると考える。
実は元チャンピオンは脳に損傷を受けているのだが、
主催者に買収された医師がニセの診断書を書いたのだ。
彼女は医師と不倫関係にあって、金欲しさに記者にそのネタを売ったのであった。
元チャンピオンの妻の連絡で、マイケルはダムの排水路へ行く。
だが、これは罠で、大量の水が排水され、キットは追い込まれる。
だが、脇の通路へのがれ、ターボジャンプで屋根を突き破って脱出。
妻が誰かに脅されていると考え、家へ急行。待ち伏せしていた殺し屋を倒す。
彼女の話で、マイケルは元チャンピオンのいる試合場へ行く。
彼によれば、ある人物とケンカになり、死なせてしまい、
それ以来、その処理をした主催者の言うなりになっていたのだと言う。
だが、マイケルらの調べでは、その人物の死は自然死だった。
秘密がばれたと考えた主催者は2人を襲うが、逆にやられ、捕まる。

 というわけで、ドン・キングが出てくるので驚くが、ほとんど意味もない。
いろんな話が入り交じっているが、買収された医師とか
彼女と不倫関係にある看護婦などと、それだけでも1つ話ができそうだが
中途半端にどこかへ行ってしまった。
この元チャンピオンは本当に強かったのかどうか分からない。
主催者の狙いは、八百長試合だったのだろうか。そこらへんも不明確だ。
何か、大騒ぎし過ぎという気もするが。
 

第59話 対決!恐怖の武装ホバークラフト!

 ある企業が開発した武装ホバークラフトが、そのデモの最中に盗まれた。
キットは桟橋に酸素ボンベがこすれた跡を発見。
ボンベを貸している業者に、それを借りた人物の居場所を教えられる。
だが、それは罠で、マイケルは襲われる。
業者が一味だと気づいたマイケルは、再び彼の所へ行くが、
何者化に業者は殺されてしまった。
そこで、ボニーがホバークラフトを操作する周波数に侵入して、
ホバークラフトの機能を停止させる。
一味は唯一部品のある企業へ現れるが、マイケルによって捕まる。
しかし、ホバークラフトの設計者も一味で、
社長の女性とマイケルを部屋に閉じこめて逃走。
謎の人物が船でホバークラフトを買いに来て、
一味はホバークラフトで向かおうとするが、脱出したマイケルが急行。
ホバークラフトの攻撃もキットにはきかず、
海に出たホバークラフトをフックで捕まえる。

 というわけで、何とも単純なストーリー。
武装ホバークラフトなどという物が、何に有効かはわからないが、
少なくともキットよりも役に立たない事は間違いないようだ。
何者かが買い取ろうとしたかは分からないままま。
一味のリーダーも何者か分からない。設計者が一味の所で作ればよかったのでは?
 

第60話 恐怖のチェンソー 死を呼ぶ森林!!

 デボンらも参加したある材木業者のパーティに、
ある男がチェンソーを持って乱入する。
何か事情があると考えたデボンは、マイケルに調査を指示。
乱入した男は、姉と木こりをしていた。
彼らによれば、業者が標準価格の半額で材木を購入しているので、
彼らは商売できないのだ。
この価格で売る者は、材木を不法に入手しているとしか思えない。
業者の扱っている材木は、正規の認可を受けている。
だが、年輪に見られる山火事の跡から、
それが国有林で伐採されたものだと言う事を突き止める。
さらに、国有林で伐採が行われ、営林署員が認可証を貼っているのを目撃。
キットがその写真を撮るが、山上から材木が落とされ、キットは下敷きになる。
しかし、材木を揺さぶって落とし、ターボジャンプで脱出。
マイケルは業者の社長と、実務を握る娘を追及するが、彼らは関係を否定。
マイケルは、写真を木こりの姉弟に見せるが、その家が営林署員らに火をつけられる。
マイケルの動きを把握していた社長の娘が黒幕に違いない。
キットによって脱出したマイケルは、材木置き場へ急行。
一味を捕らえ、逃げる男も途中の道で待機した、木こりの同業者が捕らえる。
社長の娘はそれを突破して、家へ戻る。
彼女は親の期待に答えるため、手段を選ばなかったのだ。
だが、社長は責任をとる事を決断。娘も断念する。

 というわけで、営林署員という奴が、
1人で特定の業者とだけ仕事をしているあたりからして、怪しくてかなわない。
最初から社長親子が怪しかったので、
えんえんと証拠集めをしていただけという感じだ。
それにしても、チェンソーをもってパーティに乱入した男が、
すぐに釈放されるとは思えないが。
パーティなんかやっちゃう材木業者にしては、意外に小規模なんですけど。
 

第61話 野望の血脈 奇襲ニンジャ軍団!!

 とある倉庫会社の社長から、
日本企業が彼の会社を強引につぶそうとしているとの話があり、
マイケルたちが調査する。
そんな矢先、忍者集団が倉庫を襲撃し、社長の息子を狙うが、阻止する。
社長の息子は日本人で、
組織の血から離すためと称して、強引に母親に渡されて、養子にしたのだ。
組織とは、大戦中に存在した世界征服を狙った組織に違いない。
マイケルは日本企業に侵入し、そこで社長の息子の写真を発見。
一味の狙いが息子であるとの確信を得る。そこで、息子を財団のトレーラーに保護。
RC3が日本企業を調査するが逆に捕まる。
さらに、助けにいったマイケルまでも捕まってしまう。
組織は彼らを処刑しようとするが、抜け出した息子が2人を助けようとする。
実は息子は、組織の死んだ総統の息子だったのだ。
だが、一味には2人を釈放する気はなく、キットによって3人は脱出に成功する。
日本企業はもぬけの殻だが、彼らが計画を中止したとは思えない。
ボニーが彼らのコンピュータから、
倉庫を大量の爆弾で破壊するという青写真を発見。
急行したマイケルは最初の爆弾を発見。
取り外し、キットがリモコンの周波数を見つけ、リモコンをロック。
忍者集団は、かけつけた倉庫会社の社員によって捕らえられ、
逃走する首領もマイケルによって捕まる。

 というわけで、何とも怪しげな日本人たちで、どうみても日本人に見えない。
おまけに、忍者集団が、意外に弱いのでまいった。
世界征服を狙う組織にしては、忍者しかいないし、基盤が弱い。
総統の息子が来たところで、何の助けにもならないと思うが。
第一、息子を捕まえる事に失敗したのに、あえて倉庫の破壊をたくらむのは解せない。
リモコンで次々と爆弾を爆破するのはなぜか。同時でもいいはずだが。
RC3は首領の車の後ろにぴったりつければ、見つかるのが当たり前。
日本人の背広の上に、変なちゃんちゃんこみたいのを着たのはいただけない。
 

第62話 死を呼ぶ映画 28番ステージの怪!!

 とある映画会社が社運をかけて、旧作のリメイクを製作。
しかし、事故が続発して、スタントマンが重傷。
かつて旧作がつくられた時に、主役に選ばれなかった俳優が自殺したのだが
その幽霊が現れたとの噂も出る。
マイケルは事故を起こした特殊効果の装置を調査。
そこには何者かが細工した跡があった。
マイケルは襲撃してきたバイカーを倒すが、それは精巧に作られたロボットだった。
さらに幽霊が出るという28番ステージを調べ、黒のローブを着た怪人に襲われる。
デボンの調査では、映画には高額の保険がかけられ、
製作に関わる女性の副社長と製作者は、映画製作が失敗しても損をしない事になる。
さらに主演女優に高額の保険金がかけられた事がわかる。
事故に見せかけて、女優が狙われるが、間一髪マイケルが助ける。
映画製作は中断するが、マイケルがスタントマンをするという事で再開。
製作者が犯罪組織とつながっていた事が発覚。
映画を失敗させて逆に儲けようとしている事が分かる。
そこで幽霊の噂を利用したものと思われたが、彼は何者かに殺された。
マイケルと女優がスタントを行うが、途中で車に乗ったローブの怪人に襲われる。
彼は犯罪組織の者で、製作者を見張るために、
副社長の秘書(ロバート・イングランド)になりすましていた。
怪人はスタジオ内を逃げ回るが、マイケルが追い込む。
最後は、キットがジョーズを遠隔操作して気をそらせて、マイケルが捕まえる。

 というわけで、ロバート・イングランドが最初から怪しかった事は言うまでもない。
旧作の自殺した人がどうなったかが解明されるのかと思いきや、
それは何でもなかったようだ。
犯罪組織から来た男が、秘書になりすまして見張るというのはともかく、
そいつが精巧なロボットを作れると言うのはちとおかしいが。
第一、保険で儲ける事はできないはずだが。
ユニバーサルスタジオ内を逃げ回るのはご愛敬。
予想外の展開を監督が撮影し続けるというパターンは、ありがち。
しかし、スタントマンのはずのマイケルが目立ってもいいのか。
 

第63話 無法街!嵐のシカゴブルース!!

 マイケルたちは、有名な盲目の歌手のリハーサルをキットを通して拝聴する。
だが、クラブのオーナーは何者かに襲われ負傷。
マイケルたちが急行するが、オーナーは何も語ろうとしない。
かけつけた時に、クラブから出てきた男たちをキットが録画していた。
その中の1人は、RC3の親友だった。
彼は、今は不動産会社の社長になった友人を追及。
しかし、彼はかつてとは人が変わっていた。
マイケルもこの会社を調査して、男たちに襲われ負傷する。
ようやく事情を話したクラブのオーナーによれば、
不動産会社がクラブを買い取って、地域を支配しようと考えているらしい。
この地域で買収さた建物は、すべて同じ大企業が所有していた。
マイケルは、この企業の女社長が地域を支配しようとしているとにらむ。
RCやクラブのオーナーたちは、住民を集めて対抗する事を決意。
歌手によるチャリティショーを開催し、不動産会社の嫌がらせを誘う。
襲撃した一味は住民に捕まり、
ゴミ収拾車でクラブに突入をはかった不動産会社社長も、マイケルに阻止される。

 というわけで、盲目の歌手はいったい何だったのか。
やたら歌ってるシーンとか出てきたり、
盲目の歌手がキットに乗ってはしゃいだりするシーンがあって、ムダな感じ。
黒幕の女性社長も捕まらせなかった気がするし。
最初からだいたい犯人がわかっていたくせに、
RCやマイケルらが次々と負傷するあたりはかったるい。
 

第64話 山火事!放火犯を新兵器で追え!!

 マイケルはまもなく売却されるある山を、一時的に監督をする。
しかし、付近の山で不審な山火事が発生。現場から逃げる4WDの車を目撃。
追跡するが、急斜面を上れず逃げきられる。
マイケルはウサギを助けていた少年を救出。
山の持ち主である女性は、山の売却を中止し、
マイケルに調査の中止を指示するが、マイケルは拒否。
4WDに乗っていた男が、元サッカー選手の薬専門の泥棒だという事を突き止める。
しかし、保安官は少年を犯人として逮捕。
彼はマイケルが面会したときに逃げ出してしまう。
ある薬品会社が襲撃され、マイケルが急行。
ボニー製作のサッカーボール型偵察機を、逃走するトラックにこっそり乗せる。
女性は再び調査の中止を指示。
だが、保安官が買収されていると考えるマイケルは、なおも調査を続行。
デボンの話から、逃走した少年が、女性の所へ電話してきたにもかかわらず、
マイケルに引き継がなかったので、女性も一味だと言う事がわかる。
マイケルは少年を乗せた4WDの車を追跡。
一味は山火事で人々の気をそらし、そこで薬の取引をしていたのだ。
キットが偵察機で調査。
逃走するヘリを妨害電波で止め、逃走するトラックもマイケルが捕まえる。

 というわけで、キットが行けない場所へ行けるという
小型偵察機だが、どう見ても余裕でキットの行ける広い場所でしか使わなかった。
操作もめんどうそうだし、効率がいいとは思えない。
マイケルもこれを使うために、
わざわざ逮捕直前のトラックを逃がしたりして、困ったものだ。
女性にしたって、調査されては困るなら、最初から依頼しなければよい。
元サッカー選手はザコで、ボスはどういう奴だったか、よくわからず。
ラスト近く、キットはヘリを妨害電波で止めているので、
トラックは止められないと言っていたが、
かなり遠いところまで走ったけど、大丈夫だったのだろうか。
だいたい、ヘリから降りて逃げれると思うが。
 

第65話 死を呼ぶ聖地 恐怖のガラガラ蛇

 インディアンの土地を発掘中の考古学者と助手が、何者かに誘拐された。
その土地はある実業家が強引に買い取り、まもなく石油の採掘が開始する。
しかし、インディアンの聖地であると言う証拠が出れば、採掘は中止になる。
マイケルは採掘現場を調査。しかし、何者かにガラガラ蛇の大群をまかれる。
コムリンクで高圧電流を流して脱出。
実業家の仕業である事はほぼ間違いないが、
住民たちも、仕事を与えるという実業家になびき始めていた。
マイケルは博物館長が一味ではと疑いをかけるが、
彼は爆弾を積んだ車に乗せられ、キットと正面衝突して死亡。
キットは崖崩れで埋まるが、ターボジャンプで脱出する。
マイケルは実業家に取り引きしたいと持ちかけ、見張りに待ち伏せさせて
ひそかに小屋に侵入。考古学者らを救出するが、発見されて捕まる。
しかし、見張りを倒したマイケルは考古学者らを助け出す。
時間切れで採掘を始めようとする実業家たちの前に、住民たちが立ちはだかる。
そこへマイケルが考古学者を連れて急行。住民の土地である事が証明される。

 というわけで、住民の結束が意外に弱いのは困りもの。
ガラガラ蛇の攻撃は、それほど確実ではないと言う事はわからなかったのだろうか。
博物館長とやらは、どういう風にかんでいたのかわからないまま、死んでしまった。
見張りに待ち伏せさせて侵入する作戦は、賢いとはいいがたい。
実業家も、もっと強引な方法を使った方がよかったのでは。
 

第66話 大追跡!凶悪のオフロードレース

 マイケルの親友だったFBI捜査官が、犯罪王の家を捜索して殺された。
この犯罪王は莫大な額の不法な金を所有している。
彼の女友達を調査。彼女に呼び出されてとある車庫へ行くが、そこに火をつけられる。
マイケルは辛くも脱出。車庫の中でオフロード用のバギーの設計図を発見。
アメリカ・メキシコ間で行われる不法なオフロードレースに出場するに違いない。
マイケルはスタート地点を探るために、選手の集まる食堂へ行く。
そこで自らも選手というウェートレスをする女性に協力を依頼。
しかし、彼女は何か隠しているようだ。
再びマイケルは襲撃を受け、深い穴に落とされる。
キットによって助け出されるが、その間にレースは開始。
マイケルが急行した事に気づいて、犯罪王の一味が襲撃するが、逆に倒す。
だが、通りかかったウェートレスのバギーが横転。
彼女はキットを奪ってレースを続けようとする。
彼女はレースに出資しているメキシコの犯罪者を追う、メキシコの捜査官だった。
2人は協力して犯罪王を追跡。
犯罪王は国境を越えてメキシコの犯罪者の所へ行く。
だが、メキシコの犯罪者は権利譲渡書のサインさせると、犯罪王を射殺。
しかし、かけつけた2人によって一味は捕まる。

 というわけで、不法なオフロードを利用して、国境を越えるとは動機がわからない。
そんな事が可能なら、最初から国境を越えるのは容易なのでは。
しかも、大金を持っている犯罪王が、
逃亡を助けるメキシコの犯罪者に金を渡すと言うのはおかしい。
その大金を利用して、逃亡する事が可能なはず。
オフロードのバギーの設計図を見て、
不法なオフロードレースに出場すると判断するのは、想像が飛躍しすぎ。
ウェートレスに化けている捜査官もマヌケだが、
銃撃戦の中を通過しようとして、巻き込まれるのはもっとマヌケ。
何もレースに参加しなくても、追跡は可能だと思うが。
 

第67話 黒魔術ブードゥー!恐怖の脳支配

 マイケルは宝石商から警察への警報をキャッチし、急行する。
しかし、犯人は社長自身と、2人の男だった。
2人の男はマイケルを軽々と投げて立ち去り、残された社長は自殺してしまった。
美術商(ヘンリー・ギブソン)が主催するパーティに
ブードゥーの女王という女性が出席する事を聞き、マイケルは事件との関係を疑う。
彼は、謎の女性と共にパーティに参加するが、再び、2人の男が現れる。
マイケルは彼らの耳に、イヤークリップと言う物がついているのを発見。
これで脳をコントロールし、怪力にしているのだ。
これをコントロールする電波を追跡。
マイケルは考古学者と、例の2人の男、そして彼らを尾行する謎の女性を発見。
またもマイケルは男たちに倒され、考古学者はピストル自殺してしまう。
謎の女性の父は、ある王冠を追って探検隊を組織したが、自殺してしまったと言う。
その探検隊に参加していたのが、自殺した2人、そしてもう1人の謎の人物だ。
マイケルはブードゥーの女王を追って、彼女の家へ行くが、
美術商が操られて出て行くのを目撃。
マイケル自身も倒され、イヤークリップをつけられて、某所へ向かわさせられる。
キットはそこが、まもなく爆破されるビルだと言う事に気づく。
デボンがイヤークリップの妨害電波を発見し、マイケルは正気に戻る。
ビルにいて、あやうく爆破される所だった美術商を救出し、
彼から王冠のありかを聞き出す。
急行したマイケルは、2人の男の怪力も解除して、女王らを捕まえる。

 というわけで、ブードゥーの女王と言いながら、実はインチキだという奴。
どこでそんな技術を入手したのか不思議だ。
自殺した宝石商らが、操られて金庫から何か取り出していたが、
あれは何だったのか、よくわからない。
まして美術商が、何のメリットがあって、女王に協力していたのかも不明。
ボニー役の奴のスケジュールがあわなかったのか、今回は不出場だが、
だからといって、デボンが妨害電波を探し出すと言うのは無理がある。
 

第68話 復讐の鎮魂歌 さらばナイト2000

 政府のデータバンクに賊が侵入し、マイケルが急行。
しかし、彼は犯人一味に撃たれて重体となる。奇跡的に一命をとりとめる。
だが、一味の1人が病室にマイケルを襲撃。キットの連絡で何とか未然に防ぐ。
一連の出来事で、仕事に疲れたマイケルは引退を決意。
マイケルに生きる目的を与えるため、デボンはマイケルとかつての恋人を会わせる。
2人は再び楽しい日々を過ごすが、
爆弾を積んだラジコン飛行機がビーチハウスを爆破。
デボンによれば、正体不明の犯罪者がマイケルを追っていると言う。
と言うのも、データバンク襲撃の際に、マイケルが犯罪者の素顔を見ているからだ。
キットの協力で、犯罪者の顔写真を作成。
以降の捜査をデボンらにまかせ、マイケルたちは結婚する事になる。
だが、式の最中に犯罪者らが襲撃し、マイケルをかばって花嫁は死ぬ。
怒りに燃えるマイケルは、病院を襲撃した男から、犯罪者の居場所を聞き出す。
犯罪者の待ちかまえる廃工場へ急行。
ミサイル攻撃をかわし、犯罪者のいる足場を壊し、逃げる犯罪者を倒す。
そして、マイケルは財団への復帰を決意するのであった。

 というわけで、外国TVシリーズには珍しく、本当の最終回と言える話。
かつての恋人は、第64話に出てきた歌手の様な気がするが、確認はできない。
しかし、マイケル誕生の時でさえ、重体だったくせに、
今回だけ大騒ぎするのは変な感じ。
正体不明の犯罪者という設定は面白いかも知れないが、
デボンらに写真が渡っても、なおも襲撃しているようではいかん。
だいたい、データバンクとやらを襲撃して、どうするつもりだったのだろうか。
ミサイル攻撃で待ちかまえると言うのも、いかにも準備不十分。
花嫁の死亡と、そこから来る復讐劇は、007のマネという気がする。
でも、結局、マイケル自体が軽いキャラなので、ちと似合わない。
 

新ナイトライダー2000(91)(テレビ作品)

 2000年。全廃されたはずの銃での犯罪が多発し、市長が殺害される。
ナイト財団はナイト4000を開発するが、女性警察長官は混乱招くと消極的。
デボン(エドワード・マルヘア)は引退したマイケル(デビッド・ハッセルホフ)に
助けを求め、マイケルは車が完成するまでの約束でこれを承知。
解体されたキットをかき集め、修理を開始する。
新人女性警官ショーンは、一連の事件の銃が警察の物と気づく。
実は彼女の同僚たちが、廃棄された銃を横流しして利益を得ていたのだ。
彼女は撃たれ、脳損傷を受ける。手術で回復するが、一部の記憶が戻らない。
キットのチップを利用した彼女は記憶力抜群に、だが手術に反対した長官に反発し、
ナイト財団へ。キットは電流を流し、記憶を戻させる荒療治を成功させる。
警官たちが、冷凍刑から目覚めた元警官ワッツの下で働いていると判明。
ナイト4000が完成するが、デボンはさらわれ、注射で殺される。
落ち込むマイケルだが、ナイト4000にキットを取り付けて出動。
黒幕の新市長とワッツの会話を録音。長官に見せ、警官が出動するが、捕えたのは囮。
人混みで取引するワッツを捕らえるため、マイケルらは急行。
格闘の末、ワッツは転落死。市長も冷凍刑に。
マイケルは、ショーンにキットを任せて、去っていった。

 と言うわけで、どうやら復活したシリーズの第1作らしいが、
その後に作品ができたという話は聞かない。
時代は近未来で、死刑や銃が廃止されたなど、今とは少し違う設定。
マイケルとデボンも登場するが、ゲスト出演らしく、デボンは死んでしまう。
ナイト4000の機能もあまり見られず、音楽もあれではない。
ジェームズ・ドーハンが、スタトレのスコットを演ずる彼自身で登場。
不調なキットが、彼を犯人と誤解して麻酔を打ってしまう。

TV放送 94/01/27  BS05  19:00-21:00