第100話 寄生生命体の恐怖

 未知のエイリアンから救難信号らしき物を受信。
生命を収容するが、トレスが襲われ寄生されてしまう。
外科的には取り外せず、強行すればトレスが危険だ。
ドクターにも手が出せず、その道の権威であるモセット博士を
ホロデッキで研究室ごと再現し、討論して対応策を検討する事にする。
しかし、そうして現れたモセットは、何とカーデシア人だった。
しかも、乗員フェルマーによれば、彼は人体実験をした悪名高い人物だった。
フェルマーは情報の破棄を要求。トレスも彼の手術を拒絶する。
さらに人体実験を裏付ける証拠も見つかるが、
ホログラムには影響ないと主張。最終的には艦長が、彼の手術を認める。
手術を開始するが、ドクターはモセットの乱暴なやり方に反発。
一方で通信に応答してエイリアン船が現れ、
ドクターらは切り離したエイリアンを船へ転送すると、船は去っていった。
ドクターはモセットの知識を利用した事を後悔しつつ、彼の情報を削除する。

 と言うわけで、ホロデッキっていろんな使われ方をして
こう言うのも割と面白いと思ったのだが、
カーデシア人医師が予想通り悪い奴で、その通りに処分されてしまうのは拍子抜け。

TV放送 2001/03/28 35CH 0228-0323
 

第101話 過去を救いに来た男

 キムとチャコティは、雪の中に埋もれた艦を発見。歴史を変えに来たと言う。
15年前。トレスがスリップストリーム装置を開発。これで地球へ帰還できるはずだ。
だが、トムが安定性の問題に気づき、シャトルで先導し、変動を連絡する事になる。
その結果、作戦は失敗し、チャコティらは無事地球へ帰還したが、艦は墜落で全滅。
キムは計算誤りを犯していて、その事をずっと悔やんでいた。
今では正しい数値を算出しており、セブンの装置を利用すれば、
過去の艦へ連絡が可能なはずだ。
だが、彼らは装置を奪い、時空法も破ろうとしたため、艦隊に追われる身だった。
チャレンジャー号のラフォージ艦長がかけつけ、危険な作成を阻止しようとする。
キムはセブンが停止した時間を発見し、その時間に向けて数値を送信。
セブンが気づき、コースを変更するが、
歴史に変更がない事から、キムらは作戦が失敗したと知る。
そのため、今度は、スリップストリーム自体をやめるようメッセージを送信。
セブンが受信し、作戦は中止に。受信したデータの中には、
未来のキムから、自分へのメッセージが含まれていた。

 と言うわけで、100話記念の派手な話で、ラフォージも登場。
タイムトラベル物は、そこそこ面白くなるので採用した感じ。
しかしながら、未来のキムらにしてみれば、ラフォージらの妨害を除けば
何度でもやり直しがきくわけで、時間的な制約がなく
ちょっとのんきな感じも受けた。

TV放送 2001/04/04 35CH 0228-0323
 

第102話 水の惑星に消えた夢

 艦は水が惑星状に集まった固まりを発見。
ここにはモニアン海洋国として、海底で生活する人々がいた。
放浪の末ここを発見。水が流れ出さない理由は不明だが、
次第に抑制力が減り、水が減っていると言う。
海へのあこがれを持つトムは、シャトルで潜水する事を提案。
深海で10万年前の遺跡他を発見。トムは事態に気づく。
かつてとある惑星の住人は、高度な技術で動植物ごと海を引き寄せる事に成功。
災害か何かを避けるためと思われるが、モニアンの酸素生成装置の影響で
海を引き寄せる装置に悪影響を与えていたのだ。
だが、バーカス司政官らはこの事態を深刻に受け取らず、艦長も干渉はしない。
業を煮やしたトムは、住人のリガンと共謀して酸素生成所の破壊工作を行う。
だが気づいた艦長らが阻止。トムは捕らわれ、降格の上、1ヶ月の拘束処分を受ける。

 と言うわけで、冒頭からトムが拘束されていて回想シーンが続くので
最後に汚名返上するのかと思ったが、それはなくて拍子抜け。
海の固まりと言う特異な設定にも、必然性はない。
特に気になるのは、トムが降格になった点で、
「正義は必ずしも通らない」事をアピールしているように思えるが
この次の回を見ても、降格になった事が特に物語に影響していない。

TV放送 2001/04/11 35CH 0158-0253
 

第103話 遙かなるボーグの記憶

 セブンは暴れ出し、そうかと思うと少女ナオミと遊び出す。
トレスにもなれなれしく、クボックの息子だとも言い出する
どうやらバルカン人やクリンゴン人を含む、13の人格が混ざっているらしい。
体内で眠っていた、吸収された人々の人格が何かの拍子に目覚めたのだ。
艦長らは発見したリンク装置から、プログラムが攻撃している事を知る。
生命体6339が、ボーグを混乱するために開発したウイルスの影響だった。
セブンは混乱し、ドクターも手の打ちようがない。
6339と接触するが、治療方法はなく、協力する意志もないと言う。
トゥボックが精神融合で、別の人格を休眠状態にする事に成功。
リンク装置を転送してその宙域を立ち去る。

 と言うわけで、ドクターと並ぶ人気者のセブンが混乱する展開で
普段クールなセブンがハシャぐシーンは見物だが、
最後の解決方法はスポック得意の精神融合では、何か古くさい。

TV放送 2001/04/18 35CH 0158-0253
 

第104話 偽りの亡命者

 艦はデボア領域を通過。たびたび検査官が艦内を調査に来る。
彼らの目的は、テレパスであるトゥボックらを探す事だが、
艦長はトゥボックの他、他の亡命者も転送状態で隠す事に成功する。
だが、検査官のカシックは、良心に目覚め自分も亡命したいと言う。
艦長は彼を疑いつつ、ワームホールまで同行させる事に。
しかし、寸前で追っ手のデボア船がかけつけ
カシックは時間稼ぎのため艦に戻ると言い出し、2人は恋に落ちる。
デボア船は立ち入り検査をする事になり、カシックも現れる。
カシックは恋仲のフリをしてワームホールの場所を聞き出すと、罠だったと白状。
転送状態のトゥボックらを捕らえようとするが、
艦長は先読みしていてシャトルで彼らを避難させていた。
ワームホールが接近するが、カシックはその失態を記録に残す事はできず
無かった事として彼らを見逃す。

 と言うわけで、今までの敵が亡命したがるが、
その真相はいかにと言う展開はよく聞くが、なにぶん副題がこれなので
最初から展開はみえみえ。もう少し気をつけてもらいたいものだ。

TV放送 2001/04/25 35CH 0158-0253
 

第105話 ドクター心の危機

 ドクターはホロイメージャーで乗員を検査する事を思いつき、
キムの検査をするが、彼が神経手術を受けた事に気づく。だが2人に記憶はない。
真相を追求すべく、記憶を調査するが、何者かに消去された形跡が。
そして見た事のない女性乗員の記憶が甦る。ジェタール少尉と言うらしい。
ドクターはプログラムを改編する者を記録する仕掛けを作り、
犯人が艦長であると突き止める。艦長は18ヶ月前にある決断をしたと白状。
ドクターとキム、そして少尉がシャトルで調査に向かうが、
エイリアンの攻撃で、キムと少尉は神経に異常が発生。緊急手術が必要になるが
2人同時は不可能なため、キムを選択。キムは助かるが、少尉が死ぬ。
交戦の結果エイリアンは撤退。ドクターは選択が正しかったか悩み
耐えられなくなり、艦長は事件自体を消したのだった。

 と言うわけで、謎の事件でドクターが悩む話はなかなか面白いし
2人のどちらかを救うかと言う選択も、「ソフィーの選択」のようで面白い。
しかしながら、悩んでばかりでスッキリしないのも考え物だ。

TV放送 2001/05/02 35CH 0158-0253
 

第106話 侵略されたホロデッキ

 トムはいつものように、ホロデッキでキャプテン・プロトンを楽しんでいた。
だが、艦が亜空間のひずみに接触。そこから別次元の存在が侵入する。
彼らは光子生命体で、彼らにとってはホロデッキこそ実際の世界なのだ。
悪の帝王ケオティカとの間に戦争が始まったため、
ドクターが地球大統領に扮して説得。
艦長も蜘蛛の女王アラクニアに扮し、ケオティカに接近。
シールドを解除する事に成功し、攻撃でケオティカを倒す。
ひずみはおさまり、エイリアンは去っていった。

 と言うわけで、トムが楽しむフラッシュゴードンのような物語が現実にと言う展開で
まあたまにあるコメディタッチの作品。
この手の話は面白いが、設定に無理が出てくるのは否めない。

TV放送 2001/05/09 35CH 0158-0253
 

第107話 ブラックホールと共に消えた恋

ノス 惑星にいた女
ヨスト 異星人
バルカンマスター

 トゥボックらが乗ったシャトルは、亜空間の穴に迷い込み、
そこにあった惑星に不時着する。
同様に遭難したノスと知り合い、外敵から身を守る為、一緒に隠れ家で過ごす事に。
彼女によると、多くの船が遭難したが、脱出した者はいないと言う。
やがてノスはトゥボックに恋愛感情を抱くようになるが、トゥボックはこれに困惑。
少年の頃地球人ジャーに恋したトゥボックは、
バルカンマスターから感情を抑える事を教わったのだ。
 一方、行方不明になったシャトルを探す艦長らは、ヨストと言う異星人と出会う。
彼によると、明日にも危険な穴をふさぐ措置をとると言う。
艦長は、穴の中にシャトルがいて、
時間のズレから中では3ヵ月が経過していると知り、通信に成功。
トゥボックらは外敵に襲われるが、間一髪転送収容される。
ノスは母星に送られる事になり、別れを告げるトゥボックは彼女に触れる。
トゥボックの気持ちを知ったノスは、わかったわと言って去るのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
ブラックホールの入り口みたいな所に、シャトルが引っ掛かり脱出不能に。
トゥボックらは、同様に遭難していた異星人ノスと共同生活する事になり、
彼女はトゥボックに恋愛感情を抱くと言う訳。
旧シリーズにも、スポックが惑星の影響で恋に落ちるエピソードがあったから、
そのバリエーションかな。

TV放送 2008/03/26 スーパードラマ 0200-0244
 

第108話 夢を食うワームホール

 艦はワームホールに接近。地球へ帰れるとの期待が高まり、艦長は強行を決意。
乗員は皆、帰還後の事で盛り上がるが、セブンだけは素直に喜べない。
彼女はドクターとワームホールが実在しない事を察知。
何者かが混乱させている事に気づく。
船を下りる事をいやがるナオミも、乗員の様子がおかしいと言う。
夢を食うという生物が、乗員を喜ばせて食べてしまおうとし、
地球への帰還を喜ばない者だけが影響を受けなかったのだ。
乗員は艦隊の指令と称してドクターを停止させ、さらにセブンも捕らわれそうになる。
艦は生物に食われ、セブンは反物質でまずいと思わせ、吐き出させようとする。
脱出に成功するが、それすらも生物の幻影で
そこに気づいたセブンが再度攻撃。今度こそ脱出する。

 と言うわけで、夢を食う生物とか、そう言うのは旧シリーズでもよく出たが
セブンだけが影響を受けないと言う展開がなかなか面白い。
面白いのだが、その後は何だか痛快感のある展開と言うわけでもない。

TV放送 2001/05/23 35ch 0158-0253
 

第109話 ボーグ暗黒フロンティア計画 PARTT

 艦はボーグ艦の攻撃を受け、魚雷で反撃したところ、
意外な効果で破壊する事に成功。残骸を回収し、装置を分析する事に。
行く手に損傷したボーグ船がある事を知り、
トランスワープコイルを奪えば、地球への帰還が早まると考えた艦長は
これを奪う事を計画。ホロデッキを駆使してシミュレーションを行う。
セブンの両親であるハンセン夫婦は、ボーグに似せてカモフラージュし、
ボーグ艦に接近して研究していた。この技術が応用できるに違いない。
計画は成功。一同はボーグ艦に乗り込み、コイルを奪う事に成功。
だが、セブンは何かの声を聞き、とどまると言い出す。
他の乗員は仕方なく退散。セブンは捕らわれ、クイーンの前へ連行される。

TV放送 2001/05/30 35CH 0158-0253
 

第110話 ボーグ暗黒フロンティア計画 PARTU

 セブンと再会したクイーンは、研究のためにあえて地球人に捕らわせたと言う。
そして信号を送って回収したのだ。得意な存在として、利用すると言うのだ。
一方、艦長らはセブンの救出を計画。セブンは動揺しつつ
捕らわれた異星人たちを解放するが、結局捕らわれてしまう。
クイーンらは、ナノプローブを地球へばらまく事を計画。
艦長はひそかに乗り込むが見つかり、セブンが装置を破壊。
転送帰還に成功し、追跡する大量のボーグ船は破壊される。
艦はコイルを使い切り、帰還を15年早める。

 と言うわけで、前後編でボーグから装置を奪う話で
またもセブンが主役となり、ボーグと地球人の狭間で動揺したりする。
話が大きくなったのはいいが、どうも大味という印象は否めない。

TV放送 2001/06/06 35CH 0158-0253
 

第111話 自由は愛をも越えて

 艦は、大型艦で移動するバール族のワープドライブ修理に協力する事に。
キムは命令違反を犯し、バール族のタルと恋仲になる。
だがキムの体に異変があり、ドクターの診断でタルとの接触が発覚する。
タルらは囚人のような生活に反発し、反乱を起こすべく画策していたのだ。
シリコンを食べる寄生虫が侵入し、大型艦を破壊。
崩壊は阻止できず、結局小型艦に別れて移動を続ける事に。
タルらは別行動をとる事になり、キムは心の痛手を受けるが、自力で立ち直ると決意。

 と言うわけで、トムに続いて今度はキムが命令違反を犯す話。
こういう話があるのに、その後の話にはほとんど影響していないのが気になる。
タルの存在が中途半端で、もう少し悪い存在だともう少し面白かったかも。

TV放送 2001/06/13 35CH 0158-0253
 

第112話 崩壊空間の恐怖

 トムとトレスが結婚するが、その頃から艦内に異変が始まる。
トレスは悪寒を感じ、細胞の劣化が発覚。乗員内に広がっているらしい。
おまけに、崩壊は艦や装置にも広がるが、最近8ヶ月に持ち込まれた物は無事だ。
トレスは急変して死亡。ドクターの分析で、トレスが実は複製である事が発覚。
実は、彼らは流動生命体で、ボイジャーとその乗員を複製した存在だったのだ。
ワープコアの導入で細胞が破壊された。阻止するには、本物の艦に接触するしかない。
艦長は混乱するが、故郷の惑星への帰還を決意。そうする中、乗員に被害は広まり
チャコティや艦長も死ぬ。キムが代行となり、本物の艦を発見するが、通信ができず。
ついに崩壊して残骸のようになり、本物のボイジャーに発見されるが
その正体は不明のまま忘れ去られた。

 と言うわけで、実は自分たちが流動生命体だったとわかり
すべての乗員がどんどん崩壊していく描写は、いただけない気がしたが
最後に、本物の艦長らに再会しても、気づかれないまま終わるシーンはちょっと哀れ。

TV放送 2001/06/20 35CH 0158-0253
 

第113話 眩惑のカオス・スペース

 ホロデッキでボクシングしていたチャコティは、奇妙な空間を見るようになる。
艦はカオススペースという未知の現象に接触。これはボーグでも予測不能だが
チャコティだけに聞こえると言う奇妙な声が、解決策になるかもしれない。
チャコティの祖父も幻影を見ており、彼はそれを恥じていた。
その遺伝子は抑制されていたが、ビジョンクエストという方法で呼び出す事に。
しかし、異星人が何かを伝えようとするものの、意味がわからなくて混乱。
チャコティは暴れ出すが、ついに意味がわかり、脱出方法をつきとめ、
装置を調整。無事艦を脱出させる。

 と言うわけで、旧シリーズでスポックが受け持っていた妙な術の部分は
チャコティが受け持つようだが、何だか怪しい声を聞いて悩まされる話。
だいたいどういう現象で困っているかもわからず、
チャコティがどういう状態になったかもわからず。困った話だ。

TV放送 2001/06/27 35CH 0158-0253
 

第114話 頭脳集団クロスの陰謀

 艦はダイリチウム回収のため小惑星に接近するが、
賞金稼ぎのハザリ星人の攻撃を受ける。
何とか突破するが、契約は守ると言うハザリ星人は執念深く追跡してくる。
艦長の前に、頭脳集団というクロスが接触。
彼らは異星人の頭脳の集まりで、他の異星人を助ける代わりに
何らかの情報を得ていると言うのだ。クロスはセブンを要求する。
艦長はセブンの意志を聞くが、彼女は拒否。
ハザリ星人を回収し、その黒幕が実はクロスである事を突き止める。
ハザリと手を組み、クロスの裏をかく事に。
セブンが要求に応じたフリをして裏をかき、クロスの追跡から脱出する。

 と言うわけで、最初から怪しそうなクロスが敵だったと言う展開は見え見えだが
またまたそこそこ面白い。しかしまたもセブンが目当てという展開はマンネリで
最後に追跡を逃れる展開は、どうなったのかよくわからず。
クロスと言う存在はちょっと面白い。

TV放送 2001/07/04 35Ch 0158-0253
 

第115話 憎しみはコロナの果てに

 マロン船の救難信号を受け、2名の生存者を救出。
有毒廃棄物を投棄しようとしたが、システム異常で放射能が漏れたと言うのだ。
このままでは船が爆発し、3光年が全滅するが、
亜空間のひずみが生じてワープも使用できない。
そのため、貨物船に戻り、爆発を阻止するしかないが、
マロン人は廃棄物から生まれると言う伝説の怪物を恐れる始末だ。
作業を開始するが、ヘルグが何者かに襲われて死ぬ。
爆発回避は難しいので、進路を変更して恒星へぶつける作戦に。
チャコティも何者かに襲われ、貨物船に生物がいるとの疑いが。
かつての労働者だが、肉体がガス状に変化し、探査できなかったのだ。
トレスは説得を試みるが失敗。間一髪転送収容され、貨物船は爆発する。

 と言うわけで、マロン人とかいろいろ異星人が新しく出てきて
どれが何だか区別がつかないのが難。
怪しい怪人が出てくるが、ガス状になっていたと言うのが、
「ガス人間」みたいでちょっと古くさい。

TV放送 2001/07/11 35ch 0158-0253
 

第116話 誰かが君に恋してる

 セブンは乗員の繁殖行為に関心を持つようになり、
ドクターがデートについて教える事となる。
チャップマン中尉を相手に考えるが、負傷させてしまい失敗。
一方、儀式に来たカディ人のトミー大使は、地球の刺激的な食べ物や遊びに夢中に。
飲み過ぎで倒れ、司祭が戻る前にナノプローブを利用して中和してごまかす。
そんな事を通じて、ドクターはセブンに恋する感情に気づくが、それは言えなかった。

 と言うわけで、異色の存在であるドクターセブンの恋愛感情に関するエピソードで
そう言う発想はもちろん面白いのだが、
それほど派手な展開があるわけでなく、1話だけ見るといまいち。

TV放送 2001/07/18 35ch 0228-0323
 

第117話 甦るジェンウェイ家の秘密

 ニーリックスは地球の建造物に関心を持ち、
艦長の祖先シャノンが関係した、巨大建造物ミレニアム・ゲートにたどり着く。
艦長も一族の英雄であるシャノンに関心を持ち、その資料を調査する。
シャノンは本屋を営むヘンリーと知り合う。
彼は、2000年を記念する巨大ショッピングモールによる立ち退きに反対していた。
一方シャノンは宇宙飛行士候補だったが、人選から漏れ失業中だ。
旧知のモス氏はゲート建設に関係しており、ヘンリー説得を頼まれる。
シャノンはヘンリーを説得し、ゲートに本屋を出す事を決意。
シャノンもエンジニアとしてゲート建設に関与。その後二人は結婚した。

 と言うわけで、ヘンリーがジェンウェイ家の人で
シャノンがケート・マルグルーの2役なので、
ここでジェンウェイになったのかと、感心させられるが
よくよく考えると、シャノンと艦長は同一人物ではなく、何かだまされた感じ。

TV放送 2001/07/25 35CH 0158-0253
 

第118話 過去に仕掛けられた罪

 ボイジャーに赴任した艦長の前に、乗員に扮したセブンが現れる。
彼女は時間転送を利用し、間の爆破を阻止に来たが失敗。
再び別の時空へ移動。時空のゆがみが発生し、艦内に異変が続発。
実は時空にゆがみを発生する装置が取り付けられ、セブンだけが感知できるのだ。
全クルーの脱出を行うが失敗して爆発。セブンだが収容される。
かつて艦と関係した500年後のタイムパトロールは、
怪しまれにくいセブンに協力を要請するが、何度も転送すると時間病になるのだ。
爆弾が仕掛けられた時期を探すため、今度はケイゾンの攻撃を受けた時期へ転送。
セブンは爆弾を仕掛けるのが、タイムパトロールのブラックストン艦長と気づく。
彼は時間病の影響で苦しみ、ボイジャーの痕跡を消そうと考えたのだ。
逃走するブラックストンをセブンは追うが、時間病で弱り、艦長に事情を説明。
代わりに艦長が爆弾を除去。ブラックストンは捕らわれ一人に統合。
セブンも一人に統合され、歴史は元に戻った。

 と言うわけで、「29世紀からの警告」に出ていたブラックストンが再登場。
艦のいろんな時代を再度見る事ができ、そう言う意味で面白いのだが
何しろ時間を絡めると、どういう設定で、どういう展開なのか
わかりづらくなるのは否めず。時間病という設定もちょっとご都合主義的だ。

TV放送 2001/08/01 35ch 0228-0323
 

第119話 乗っ取られたドクター

 夜間勤務で指揮をするキムは、救難信号を受け、人工知能を回収する。
それが大量破壊兵器と判明するが、ドクターは知能の部分は助けたいと主張。
トレスらが医療室で、爆弾の除去を試みる事に。
だが爆弾は抵抗し、ドクターに乗り移り、医療室を封鎖してしまう。
彼の目的は、敵種族を破壊する事で、それ以外の情報は知らされていない。
オンクワニという商人によれば、ドローナという種族が作った兵器で
売却を拒否すると攻撃を加えてくるが、爆弾が艦を操作しオンクワニ船を破壊する。
セブンは負傷者に扮して医療室へ行き、ナノプローブ注入を試みるが失敗。
一方、拘束されているキムは、記憶を分析した結果、3年前に戦争は終結し
発射撤回命令が出されている事を知る。確認コードさえあれば作戦は中止だ。
爆弾はその存在意義から確認に反発するが、結局戦争の集結を確認。
仲間である大量の爆弾が現れ、同様に目標の爆破に向かう。
爆弾は仲間を説得すると約束。ドクターから戻って転送。自爆して周囲を巻き込む。

 と言うわけで、意志を持つ爆弾の話は
旧シリーズのノーマッド他を思い出させ、個人的には割に好きだったエピソード。
今回もそこそこ面白いのだが、ちょっと背景がわかりづらいのが難。
ドクターが乗っ取られたと言う点は、よくある感じでそれほど面白くない。

TV放送 2001/08/08 35CH 0158-0253
 

第120話 異星生命体を呼ぶ者達パートT

 艦は損傷を受けた連邦の科学船リクアノックス号を発見。乗船する。
彼らもまた管理者にこの宙域へ飛ばされて帰還中。
ランサム艦長(ジョン・サページ)は、謎の生命体に襲われたと言う。
生存者の中にいたトレスの元恋人マックスは、副長になっていた。
彼らは長い漂流で艦隊の規約も忘れたと言う。
艦長は損傷の激しいリクアノックスを廃棄し、ボイジャーに乗る事を提案。
だが、ランサムらはこれに抵抗。艦長は何かを隠している事に気づいて調査。
彼らはエイリアンの細胞機能を変換する研究をしていたのだ。
生命体が核エネルギーを蓄積するのに気づき、燃料にするため殺戮をしていた。
ランサムらはアンカリ人に接触。彼らが幸運の精霊と呼ぶのが生命体と気づき
その燃料を利用。移動距離を飛躍的に伸ばす事に成功したのだ。
艦長は生命体との和解を勧めるが、ランサムが拒否したので指揮権を剥奪。
倫理サブルーチンが削除されたリクアノックスのドクターは、
ドクターのエミッターを奪い、ランサムを救出する。
一味はリクアノックスに戻り、ボイジャーのジェネレーターを転送で奪って逃走。
無防備となったボイジャーを生命体が襲う。

TV放送 2001/08/15 35CH 0158-0253
 

第121話 異星生命体を呼ぶ者達パートU

 ランサム一味はセブンをさらい、しかもドクターも連れ去っていた。
ボイジャーに残ったのは、リクアノックス側のドクターだが、乗員は気づかない。
ランサムらはボイジャーの装置を利用してワープを高速化しようとするが
暗号化されて使用できず。ドクターの倫理サブルーチンをはずし
セブンから暗号を聞き出させようとする。
艦長は生命体との接触を試みるが失敗。
仕方なくランサムを追うが、チャコティは復讐心を燃やす艦長に反発。
惑星に上陸したリクアノックスの乗員を捕らえて尋問。
近くにアンガリ船がいると知り、生命体との接触を求める。
艦長は生命体にリクアノックスを渡すと約束する。
その頃、ランサムは艦隊の誓いを思い出し、ボイジャーに従う事を決意。
しかし副長のマックスらが反乱。
ランサムはボイジャーへ乗員を転送しようとするが失敗。
情報を流していた偽ドクターも、本物のドクターに消去される。
シールドが解除され、リクアノックスに生命体が侵入。マックスらがやられる。
損傷したリクアノックスは、ランサムを乗せたまま爆発する。
生命体は退散し、収容したリクアノックスの乗員は階級をはく奪される。
チャコティは艦長の指示に頭に来たと認めるが、彼は反乱を起こさなかった。

 と言うわけで、ボイジャーと同じような境遇の連中がいたと言う話で
生命体をめぐって対立し、艦長と乗員が対立するあたりは盛りだくさんと言う感じだが
最後に来て、ランサムが突然改心したきっかけがよくわからず。
以前、台風で見逃した結末も補いました。

TV放送 2001/08/22 35CH 0158-0253
TV放送 2008/04/18 スーパードラマ 0200-0244
 

第122話 ボーグの絆を求めて

 艦はステーションで交流を広げる事となり、様々な異星人が乗り込む事に。
その中の3名が、セブンに接触を試みて捕らわれる。
彼らは元ボーグで、セブンと同じ集団にいたのだが
集合体を離れ、しかし互いの声が聞こえてしまい、個人になりきれないでいた。
セブンだけが集合体から離れる事に成功しており、
8年前の墜落事件に原因があると推理。その後彼らは再同化されたのだが
その際の記憶は誰も持っていないのだ。ボーグが意図的に削除したのかも知れない。
セブンは協力し、記憶を取り戻す事を決意。
墜落事故でボーグと離れた一同は混乱し、他の3人は人間へ戻る事を希望。
だがセブンだけが反対し、ナノプローブを埋め込んでリンクを回復。
そして記憶を消したのだとわかる。
子供の頃に同化されたセブンは、他の連中とは反応が違ったのだ。
リンク装置をはずせば解放されるが、1ヶ月ほどしか生きられない。
そしてボーグに戻れば生き続けられるのだ。
責任を感じるセブンは、彼らを人間に戻す事が最良と判断。彼らのリンクを解く。

 と言うわけで、セブンと同様に人間になりたがるボーグが大挙して登場。
セブンと違う運命を歩むあたりに面白みがあるのだろうが、
セブンが思い悩んだりする展開は、それほど目新しいとは思えず。

TV放送 2001/08/29 35CH 0158-0253
 

第123話 さまよえるクリンゴンの魂

 トレスがシャトルでイオン嵐に突入した後、帰還するが、
レンチに血が見え叫び声が聞こえるようになる。
トゥボックは潜在意識の現れと言うが、乗員の様子がおかしい。
クリンゴン兵が現れ、どこかの船に連れられる。伝説で聞いた死者の船だと言う。
そしてそこには母もいたのだ。
気がつくと彼女は医療室で、シャトルで危険な目にあったと言う。
死後の世界を体験したと考えるトレスは、
自分がクリンゴンに背を向けたために、母が罪を受けたと考え、
彼女を助けるため、再び臨死体験をするよう希望。艦長も仕方なく許可する。
死後の世界に乗り込んだトレスは、母の身代わりとなる事を決意。
だが、まだ死んでいないと気付いたトレスに、
母はどうすべきかは自分で決めろと言う。自分を守れと。
戦うのは疲れたと剣を捨てたトレスに、母はまた会えると言い残した。
意識が戻ったトレスは自分が生還したと知り、艦長に抱きつくのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。(前半だけ見てた)
トレスが臨死体験し、自分のせいで母が不名誉を負ったと知り、
彼女を救う為に再度臨死体験をすると言う訳。
たまにはクリンゴンが主役の回もなくっちゃねーと言う感じでしょうか。

TV放送 2001/09/05 35CH 0158-0253
TV放送 2008/04/22 スーパードラマ 0200-0244
 

第124話 幻の指揮官

 ドクターは空想を見るようになり、女性乗員にモテモテに。
さらに緊急用指揮官として、活躍する夢も見るように。
その頃、謎の異星人は艦を監視しており、ドクターの知覚サブルーチンにアクセス。
その結果、ドクターの空想を現実の出来事と誤解するように。攻撃を決定する。
ドクターは空想の中で、ボーグ相手に指揮をふるい、簡単に破壊してしまう。
実は空想が見られるようにアルゴリズムを自ら改造したのだ。
だが空想が暴走し、キムらが分離に取りかかるハメとなる。
監視役の異星人は、ドクターの空想である事に気づくが、
これが発覚すれば上官に重い責任をとらされる。おまけにドクターに共感していた。
そこで空想の中で彼に接触し、攻撃を回避するよう遮蔽装置を破る方法を指示。
仕方なく、ドクターが艦長に扮して異星人の艦に対峙するが、
攻撃方法が変更になり回避が困難に。
そこでドクターは光子砲という空想の中の武器を使うと言い出し、
危機を感じた異星人は撤退する。

 と言うわけで、ボイジャーの乗員の中で、もっともいじりやすいキャラの一人である
ドクターが今回も主役で、彼を艦長と誤解する異星人が現れ意外な活躍と言う展開。
面白い展開なのだが、中盤でドクターが混乱するあたりがまだるこしい。

TV放送 2001/09/19 35CH 0158-0253
 

第125話 アリスの誘惑

 艦はアバドンと言う、中古の物品を売る商人に出会い
トムは神経インターフェースがあるシャトルを気に入り、これを購入させる。
彼はアリスと名づけ、任務も忘れて修理に没頭。
装置の影響で女性の幻影を見るようになり、言われるままに艦の部品を修理に利用。
トレスが気づくが、シャトル内に閉じこめられ、危うく殺されそうに。
トムも異常に気づくが、脳を操られ、逆らう事ができない。
アバドンの話によれば、アリスはどこかへ向かうため、パイロットを必要とするが
アバドンでは力不足であるため、トムを見つけ出したのだ。
トムはアリスで粒子の泉と言う現象に向かわされる。
トレスが装置を利用してトムの脳へ侵入に成功。説得し、シールドの解除に成功。
間一髪トムを転送収容し、アリスはコントロールを失い粒子に突入して爆発する。

 と言うわけで、船にとりつかれるパイロットの話は、
キング原作のクリスティーンみたいだが、トムはレギュラーなので殺さず。
考えてみると犠牲者はおらず、そう言う意味では機械の暴走的な怖さは今ひとつ。

TV放送 2001/09/26 35CH 0158-0253
 

第126話 魂を探した男

 トゥボックはシャトルでの期間中、何者かに船が探査されるのに気づき
これを阻止しようとするが、神経を攻撃されて昏睡状態に。艦に戻り治療を受ける。
ケサップ調査官のナルックによると、影の人々と言われるバネスの仕業で
彼らは異星人ばかりを襲い、戦略データを奪うのが目的らしい。
トゥボックは偽装周波数を突き止めた可能性がある。
ナルックは残留物から偽装艦を見つける装置光コンバータを開発。
トゥボックの意識が戻るが、彼はおびえて、ニーリックスの助手として食堂で働く。
だが記憶が次第に戻り、ケーキに波形を描く。これで周波数が特定され偽装艦を発見。
光コンバータと交換で、武器の情報を得ることに成功。
ドクターが分析し、トゥボックを元へ戻す方法を発見する。
トゥボックはニーリックスと友達でいられなくなる事に困惑するが
手術後も友達でいると言われ手術を受け、元の論理的な存在に戻る。
だが、ニーリックスは、トゥボックがジョークを言うようになった事に気づいていた。

 と言うわけで、影の人々とか何とか言う展開は、さほど面白いとは思わなかったが
トゥボックが陽気になるとこれは別。これは面白いエピソードだ。
最後に、元に戻るのをいやがるあたりも
何か別の映画で見たシーンのような気もするが、なかなか良い。
トゥボックの変貌のシーンをもう少し長めにとった方が良かったのでは。

TV放送 2001/10/03 35CH 0225-0320
 

第127話 亜空間制圧戦争

 艦は亜空間通路に引き寄せられるが、トゥレー船が現れそこから追い出される。
だが彼らは、自分たちの記録を消去したいと申し出て、艦長は拒否。
近くにある惑星へ逃げ込む。そこは900年前に放射能で崩壊していた。
だが住人は休眠ポッドで眠っており、セブンがゲドリンという男を蘇生。
彼らはバードワ人と言い、亜空間通路を狙って、様々な異星人に狙われたと言う。
再びトゥレー人の攻撃が始まり、200名を蘇生させ、同盟を結ぶ。
都市再建に協力する事に。だが、ニーリックスは、
タラクシアのバードワが古典語で「バカな」という意味である事に疑問を感じる。
さらに民話等を調査。通路を利用して異星人を攻撃していたのは、バードワ人だった。
他の異星人が協力して彼らを倒したのだ。艦長も彼らの存在に議もかを持つように。
バードワ人は艦を奪おうとするが、艦長はトゥレーと連絡し手を組む事に。
バードワ人は撤退。セブンはゲドリンを蘇生した事を反省する。

 と言うわけで、敵のはずの異星人が味方で、味方のはずが敵と言う
どこかで聞いた設定の話なので、目新しさはあまりない。

TV放送 2001/10/10 35CH 0155-0250
 

第128話 電磁空間アレース4

 艦内で電波や通信が混戦してる現象が発生。パワーも流出しているらしい。
電磁空間という現象に接近しているらしく、
これは亜空間内を移動するが、まれに亜空間外に出る事もあるのだ。
かつて火星探索船アレース4が接近したとされており、
空間の中に、それらしき21世紀の船体の成分を発見。
チャコティはアレース4の乗員ケリーを英雄視しており、その捜索に意欲を燃やす。
現象が亜空間に戻るまで16時間。シャトルを改造して捜索に。
司令船の残骸を発見。チャコティの要望で牽引する事になる。
だが、小惑星が接近。チャコティは牽引を強行し、脱出に失敗。シャトルは故障する。
亜空間に戻るまであと2時間。司令船の部品を使えば脱出の見込みがあり
セブンが乗り込み部品を回収する。そこにはケリーの日誌が残されていた。
彼は現象に巻き込まれても即死はせず、分析を続けていた。
シャトルの修理に成功し、脱出に成功。ケリーを埋葬する。

 と言うわけで、かつての英雄を英雄視するあまり、
作戦に失敗するが、かつての英雄は冷静だった事を知ると言うような話で
チャコティが彼を英雄視する話が、とってつけたようで
例えば、その役がパリスでも良かったような気がすると、どうもしっくり来ない。

TV放送 2001/10/17 35CH 0155-0250
 

第129話 果てしなき疑惑

 テトリオンリアクターと言う宇宙用カタパルトの実験をする異星人タッシュと出会い
一気に千光年も進めると知り、開発に協力する事に。
だがセブンは彼を疑問視。ボイジャーを漂流させた装置と酷似していると言う。
トゥボックが爆破したのは偽装で、艦長が故意にこの空間へ連れてきたと推測する。
カーデシアや管理者と共謀し、デルタ宇宙域への侵略を企んでいると
チャコティに伝える。さらにカタパルトでアルファ宇宙域の船を呼ぶ気だ。
チャコティは、わざとシールドの修理を遅らせ、その間に調査する事に。
一方、セブンは今度は艦長に、チャコティがマキを復活させようとすると報告。
同じ証拠に2つの説を出し、艦長もチャコティに疑惑を持つように。
セブンは、大量のデータをダウンロードしたが、そのためにつじつまが合わなくなり
混乱し、シャトルで逃走。艦長が追うが、艦長がボーグを破滅させるとと怯える。
何とか説得し、帰還させる。カタパルトは成功し3年分を移動。
セブンの神経パターンは修復される。

 と言うわけで、セブンが混乱する事よりも、
艦長とチャコティがお互いに疑問を持つ事が主題だったような気がするが、
それが話をこじれさせる所まで行かず、意外にあっさり解決するのが拍子抜け。

TV放送 2001/10/24 35CH 0155-0250
 

第130話 遥か彼方からの声

 エンタープライズを下船したバークレーは、
ボイジャーに関心を持ち、ホロデッキでボイジャーの乗員になった気でいた。
そして、ボイジャーとの通信技術を思いつくが、司令官は取り合わない。
ワームホールを利用して通信すると言う物だ。
ホロデッキでひそかに開発を続けるが、司令官にメンバーからはずされる。
バークレーは独断で送信するが、見つかって追われるハメに。
一方、セブンはバークレーのメッセージを受信。
ワームホール崩壊までに返信しなければならない。
航行記録をやりとりし、トムの父パリス提督も息子を誇りに感ずる。
通信は途絶えるが、地球帰還プロジェクトが発足。
ボイジャーの乗員らは、バークレーのために乾杯する。

 と言うわけで、新スタートレックのバークレーとトロイが出演。
ボイジャーに関心を持つ男の役としては、バークレーは適役。
離れて物語が展開するのはなかなか面白いが、
バークレーの相談相手になると言うトロイの役柄は、あまり必然性がない。

TV放送 2001/10/31 35CH 0200-0255
 

第131話 愛しのフェア・ヘブン

 トムらは、フェア・ヘブンというのどかな町をホロデッキで作る。
ハリーやドクターらもここの住人になる事に夢中だ。
一方、中性子星の接近で緊張感が高まり、ホロデッキの使用を無制限にする。
艦長も楽しみ、旅館の男マイケルが気にいる。
そこで彼の妻を存在しない事にし、好みのタイプに修正。
マイケルは艦長を愛するようになり、艦長もその気になるが、
それが幻影である事を思い出す。気に入らないと、設定を変更する関係にも疑問を。
中性子星突破にエネルギーを回すと、フェア・ヘブンの情報は消えてしまう。
復元には2ヶ月がかかる。艦長はマイケルを呼び出して、別れのシーンを演ずる。
そして、彼の設定を変更し、自分による修正を不可能にした。

 と言うわけで、ボイジャーではホロデッキを舞台にした話が多いが
これもそんな1作。ホロデッキに夢中になる事に疑問を感ずる話で
艦長が恋する姿を、乗員に知られるというのもどうかと思う。
振り返ると、ここで消えたはずのフェア・ヘブンが、数話後に再登場するが。

TV放送 2001/11/07 35CH 0200-0255
 

第132話 超進化惑星の煌き

 艦は惑星の重力に引き寄せられ、脱出不能になる。
3つ目の極として地震を誘発し、季節を急変させる。
惑星上では、遙かに速いスピードで時間が進行し、住人はどんどん進化する。
人々は、艦を地震を起こす神と思いつつ進化。やがて、観測の対象となる。
地震が故意でないと伝えたいが、時間枠が異なるため、耐えられないかも知れない。
そこでドクターが転送され、3日間情報収集する事に。現地の時間で3年以上に相当。
人々は艦との接触を試みようとして文化が発達していると言う。
やがて、ロケットを打ち上げ、乗員が艦に乗り込んでくる。
しかし、時間枠に耐えられず、女性乗員は倒れる。
男性乗員ゴトノレッツは、ドクターの情報で接触が可能に。
惑星ではワープのテストが始まり、反物質魚雷テクノロジーで攻撃を開始する。
ゴトノレッツは惑星に戻って説得に。次第に技術が進み、長くは持たない。
説得に成功したゴトノレッツがかけつけ、惑星から脱出させる事に成功。
時間補正機を作ったが、まだ数分しか持たず、まだまだ住人の進化は必要だ。

 と言うわけで、時間枠の異なる異星人との接触の話で
旧シリーズにも同じ設定があったが、本作ほど科学的説明はなかった。
そう言う意味では、こちらの方が面白いはずなのだが、
攻撃を受け始めるのは物語の後半で、ちょっとモタモタしてる。
ドクターは惑星で息子ができたらしいが、どうやってできたかは不明。

TV放送 2001/11/14 35ch 0240-0335
 

第133話 心に響く歌

ティンク コーマ人

 艦は高度なテクノロジーを持つコーマ人の宇宙船に接近し、影響を及ぼしてしまう。
治療を受けるコーマ人は艦のテクノロジーをバカにするが、
ドクターの歌には関心を持つ。閉鎖的な彼らは音楽を知らなかったのだ。
惑星に招待された乗員は得意の音楽を披露するが、
コーマ人が関心を示すのはドクターの歌だけ。
大量のファンレターで通信が妨害されたとセブンは困惑。
艦は明日には出発するが、コーマ人のティンクはドクターに留まってほしいと言う。
艦長は否定的だが、留まりたいと言うドクターの意思に理解を示す。
だが、ティンクはドクターをコピーしたホログラムを作成。
ドクターの音域を上回るホログラムがあれば、ドクターは艦に戻れると言うのだ。
ショックを受けたドクターは、音域を上げるようにトレスに改造を求めるが、
そうすればドクターではなくなると言われる。
ステージでは新たなホログラムの方が喝采を受け、
失意のドクターに艦長は任務へ戻る事を許可。
そんなドクターに、私はあなたのファンであると言うセブンは
ファンレターを渡すのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
艦は高度な文明を持つ惑星に遭遇。
彼らは艦やドクターの技術をバカにしていたが、ドクターが歌う歌にびっくり。
歌に接した事のない彼らは感激し、たちまち人気者に。
しかもドクターの歌でないとダメらしい。
喜んだドクターは、惑星に留まると言い出す訳。
旧シリーズにあった様な話だが、ドタバタぶりや収束の仕方はもう一つ。

TV放送 2008/05/08 スーパードラマ 0200-0244
 

第134話 虐殺の記憶

 チャコティやトムらがシャトルで2週間ぶりに帰還する。
だが、彼らは幻影を見るようになり、戦闘が続いているような気になる。
ドクターの分析によると、探査メンバー全員に同じ症状があり、
その記憶は、現実の物らしい。何者かに記憶を操作された可能性もある。
そこで全員で記憶を呼び起こす。彼らはサーブドラ司令官の指示で、
住人を移動させるため、コロニーへ行く。だが、入植者の攻撃で撃ち合いに。
83人を皆殺しにし、罪の意識を持つようになっていた。
分析を続ける内、艦長までもそこにいたと言い出し、39人が同様の経験を。
艦は惑星タラキスへ。記憶を元に洞窟へ。
そこで死体を見つけるが、それは300年前の物だった。
遺跡から神経性パルスが発信され、付近を通った者が影響を受けるのだ。
言葉以上の物を伝えるのが目的だったが、消耗して記憶が断片的になっていたのだ。
機能を停止すべきと言う声のある中、艦長は修理して完全に機能するよう命ずる。

 と言うわけで、乗員を語り部として利用する話は
確か新スタートレックにもあったし、やはり目新しさは感じられない。

TV放送 2001/11/28 35CH 0215-0310
 

第135話 囚われのファイター

 艦はノーケディア1号星で休暇をとる事に。
乗員は、ツンカッチェと言うエイリアン同志の格闘技に夢中だ。
トゥボックとセブンは調査へ向かうが、未知の船に捕らわれてしまう。
実はツンカッチェにファイターとして出場させるのが目的で
トゥボックは負傷しており、その治療を条件にセブンが出場する事に。
チャコティらは、セブンが出場している事に気づき、転送収容しようとするが
どうやら実際の試合場は別にあるらしく、転送できない。
ヒロージェンの戦士は、セブンを訓練するが、実は彼こそ試合の相手だった。
試合会場が大型船と知り、トゥボックの収容に成功。
だが反撃を受け、セブンは回収できない。
艦長がシャトルでかけつけ、セブンの収容に成功。
ヒロージェンも仲間の船へ返される事に。セブンは再び人間性を失ったと悔やむが
トゥボックは、悔やむ事は人間に近づいた証拠だと言う。

 と言うわけで、旧シリーズでも、乗員が見せ物の戦士にされる話があったが
他の乗員が楽しんでいた各闘技に出されると言うあたりが目新しい。
だが、その後は、以前のなぞりと言う感じ。

TV放送 2001/12/05 35ch 0155-0250
 

第136話 遺棄されたボーグ

 シャトルがボーグ船に接近。攻撃を受けキムが捕らわれるが、で簡単に武器を破壊。
さらに、テクノロジーを渡す事で人質の変換をすると言う。ボーグとしては異例だ。
セブンが乗り込むが、彼らは子供ばかり5人で、しかも未成熟だった。
成人のドローンは全滅。どうやらボーグ用のウイルスに感染し、大人は全滅。
だが成熟室は被害を受けず、ウイルスも無力化されたらしい。
彼らは救難信号を出したが、未熟な連中なので切り捨てられたのだ。
通常のボーグと異なり、その行動は予測がつかない。
彼らはディフレクターを要求。強引に持ち去ろうとするが、
スキを見て捕らわれていた乗員を救出。リーダーが暴れるが、機能停止に成功。
セブンやキムは帰還し、残されたボーグ4人の手術も終わる。

 と言うわけで、子供ばかりのボーグ船と出会うと言うエピソードは面白いが
ボーグと言ってもこいつらはあまりにも弱すぎて拍子抜け。

TV放送 2001/12/12 35ch 0155-0250
 

第137話 フェア・ヘブンの反乱

 トムらはホロデッキで、フェア・ヘブンと言う町を作り楽しんでいた。
だが、ホロデッキの使いすぎで負荷がかかり、不調を起こす。
住人は、トムがイタズラで、キムの恋人マギーを牛に変えるのを見て、
彼らよそ者がオデール城の悪魔であるとの確信を持つように。
艦長の恋人マイケルさえも疑問を持つように。
トムはラボにマイケルを呼び出し、知覚フィルターをリセットする実験。
マイケルはリセットされたフリをして帰還し、住人と対応策を立てる事に。
成功したと思ったトムは、酒場で一気にリセットしようとするが、
蜂起した住人がかけつけ捕らわれ、ホロデッキからも出られなくなる。
艦長は事態に気づき、電源を消せば救出できるが、住人との関係は維持したい。
ドクターが説得に行くが信用されが、エミッターが奪われマイケルがブリッジへ。
艦長はマイケルに事情を説明。平和的に解決したいと乗り込む。
住人も関係続行を認め、未来から来た宇宙人と言う事になる。

 と言うわけで、ホロデッキの住人が乗員の存在に疑問を持つようになると言う話で
新スタートレックのモリアーティ教授のような展開。
色々こじれるかと思ったら、平和的に解決したりしてちょっと拍子抜け。

TV放送 2001/12/19 35CH 0155-0250
 

第138話 帰らざる時間

 異星人のシャトルから通信が入り、乗員を艦に収容。
それは3年前に任務中に死んだはずのリンジ少尉だった。
彼女は宇宙葬されたが、コバリ人に蘇生され、ジェトライアとして生活していた。
家族の信頼も得ていたが、シャトルを奪って半年間艦を探していたと言う。
艦長は彼女をリンジとして受け入れ、ドクターによって地球人の顔も復元。
彼女に惹かれていたと言うキムと親密になる。
だがリンジは艦長が危険な任務につけた事に疑問を持つように。
顔を維持するためには、医療室から出られず苦痛に感じる。
コバリ人の父らが彼女の返還を求めて攻撃を開始するが、
リンジは艦が自分の居場所ではないと感じ、
キムに別れを告げ、元の姿に戻って去っていった。

 と言うわけで、見逃していた1話(後半だけ見た)
異星人として甦った元地球人が、艦に復帰する話。
しかし、最初から彼女が居心地悪そうなので、展開は予想通り。

TV放送 2001/12/26 35CH 0155-0250
TV放送 2008/05/15 スーパードラマ 0200-0244
 

第139話 苦悩するボーグ・チャイルド

 セブンは元ボーグの子供を教育していたが、
その中のリーダー的存在であるイチェブの両親が見つかる。
ボーグの被害を受けていた惑星へイチェブは帰る事になり困惑。
だが両親らの歓迎を受け、帰還を決意する。
しかしセブンは、イチェブが非武装の輸送船で同化されたと知る。
彼の父の話では、地上で同化されたはずで話が異なる。
両親はイチェブに注射を打ち、ボーク船をおびき寄せるため輸送船に乗せる。
イチェブはもともと対ボーグ用のウイルスを保菌しており、
兵器として利用されたのだ。彼は遺伝子操作で生み出されたのだ。
艦はボーグ艦に捕らわれた輸送船を救出。イチェブは破壊が自分の運命だったと言うが
艦長は自分の運命は自分で決めろとさとす。

 と言うわけで、ボーグの子供のその後の話。
運命自体が決められていた人物が、そうではなかったと気づくあたりが主題。
設定は面白いのだが、物語としてはたいして展開しない。

TV放送 2002/01/09 35CH 0225-0320
 

第140話 自立への旅

 セブンが乗員の評価をし、各部署の問題児3名の存在が明らかに。
逃げてばかりいる天体観測室のアレン。気の弱いセレス。仮病を使うハレン。
彼らは船外任務に就いた事がなく、艦長は彼らをつれてシャトルで観測に行く事に。
シャトルは何かに衝突。アレンの理論ではダークマザーと言う現象かも知れない。
ハレンの体に何かが侵入。生命体は体から出るが、アレンは危険を感じて殺す。
艦長はアレンの行動を非難。現象は再び接近。
艦長は乗員に脱出を命ずるが、セレスはここでなら貢献できると留まる。
アレンだけが脱出ポットで脱出するが、彼の目的はおとりとなる事だった。
艦長は危機一髪アレンを救出。一同は艦に回収される。

 と言うわけで、ダメ乗員が試練を乗り越えて成長すると言う話で
いかにも青春映画のノリ。艦長の意図もそう言う線を狙っているのが見え見えで
しかもその通りになったりして、ちょっと臭い気がする。

TV放送 2002/01/16 35ch 0155-0250
 

第141話 宇宙詐欺師ダーラ

 ジェンウェイとトゥボックと称するコンビは、テルシアス星人と取り引きし
ダイリチウムと交換すると称して、ボロマイトを持ち去る。
一方、艦内ではシステム異常が広がり、ニーリックスが持ち帰った加熱コイルが
原因と判明。探査任務で知り合ったシスター・ダーラとの交換で得たと言う。
一方、テルシアス星の鉱山長はダイリチウムを渡せと抗議に。
どうやらジェンウェイに扮した一味に、詐欺にあったらしい。
その話を聞いた結果、ニーリックスのあった連中と同人物だと判断。
お祈りをしている間に情報を奪われたらしい。
ワープ特性から、問題の船を発見。あちこちで詐欺をしているらしく、抗議が殺到。
詐欺師の一人を転送収容。それは艦長役のダーラだった。
ニーリックスは説得を試みるが、ダーラはシャトルで逃走して帰還。
しかし、実はトムとドクターがシャトルに隠れていた。
ダーラは部下に隠した盗品の場所へ案内させるが、艦長に連絡すると言い出し
寝返ったかと部下たちはあわてる。実はそれはドクターが姿を変えていて
本物は気を失わされていた。

 と言うわけで、ボイジャーも偽物が現れるほど有名になったのかと思わせる話。
その出だしは面白いのだが、例えば偽物も意外に強いとか
そう言う展開があるわけでなく、簡単に倒されるので拍子抜け。

TV放送 2002/01/23 35CH 0155-0250
 

第142話 ヴォイジャーの神々

詩人 ケリス
領主

 とある惑星では、艦の出来事を神話として劇で演じていた。
作者である詩人ケリスは、遭難したシャトルと負傷したトレスを発見。
シャトルの記録から、艦について知ったのだ。
ケリスは色々知りたがり、トレスは厄介に思うが、
領主の地に修理に必要なダイリチウムがあると知る。
領主は北の領主と対立し、戦争が近いとして、ケリスは回避に協力してほしいと言う。
トレスはやむなく芝居に協力するが、はぐれていたキムと合流。
シャトルを修理し、帰還の用意をするが、芝居の結末が気になる。
舞台に乱入し、本物のトレスだと騒ぎに。
トレスが転送収容されるのを見て、人々はさらに驚く。
艦は地球への旅を続けるだろう、憎しみはそこにないと劇を締め、
領主は考えを改めるのだった。

 と言う訳で、見逃していた1話。
とある惑星では、乗員の物語が神話にされると言う展開。
艦が過去に行って伝説になっていたとかではなく、
目の前で神話を作るシーンが描かれるので、面白さも中くらいと言う感じ。

TV放送 2008/05/21 スーパードラマ 0200-0244
 

第143話帰ってきたケス

 老化したケスがシャトルで現れ、船内へ侵入。警戒を突破して機関室へ行き
ワープパワーを吸収し、衝撃でトレスが死亡。ケスは自身が乗船していた過去へ。
当時、艦内はビディア人対策を検討していた。
トゥボックは、会議でこの時期には存在しないシャトル、デルタフライヤーの話をし
まだいないはずのナオミや、セブンの姿を見る。
一方、潜入した未来のケスは、この時代のケスを眠らせ、
ビディア人に連絡し、生け捕りに協力すると言う。
艦長はトゥボックの周囲にタキオン粒子を観測。ビディア船の攻撃が始まり
艦内から何者かが通信していると判明。そして、2名のケスが存在する事がわかる。
艦長は未来のケスと対面。3年後、テレパシー能力が制御できなくなったケスは
故郷にも受け入れられなくなったと、艦長らに逆恨みするようになっていた。
ケスを撃つと姿を消し、ビディア人も振り払うが、ケスは再び現れるかも知れない。
過去のケスとトゥボック3人だけの秘密として、対策を検討する。
そして現在へ。ケスが艦内に潜入し、機関室へ向かう。
だが、ホロ映像のケスが現れ、艦を去る事を決めたのは自分の意志だと告げる。
彼女は自分の意志でその映像を残したのだ。かつての記憶を取り戻したケスは
混乱していた事を認め、再び故郷へ戻る事にする。

 と言うわけで、かつてのレギュラーであるケスが再登場。
寿命が短いという設定から、老化していると言うのは仕方ないとしても
艦に逆恨みしていたと言う設定はちょっといただけない。
最後に改心するものの、こういうのは今までの作品を台無しにしかねない。
艦長の髪型が違ったり、タイムトラベル物ならではの面白さはあるものの
ケスの目的は底が浅い。ちょっと太った感じ。

TV放送 2002/02/06 35CH 0210-0305
 

第144話 ジマーマン博士の屈辱

 艦隊から艦へ毎月メッセージが届くようになり、
ドクターの所へもバークレーから手紙が届く。
その内容は、ドクターの生みの親である、ホロデッキの権威ジマーマン博士が、
未知の病で余命2〜3ヶ月だと言う物だった。
ビディア人とボーグの技術で治療できるかもと考えたドクターは、
自らのプログラムを転送する事を要請。1ヶ月間地球へ向かう事となる。
だが、博士はドクターのプログラムは時代遅れだと取り合わない。
トロイがカウンセリングするが効果ない
実はドクターと同タイプであるマーク1は、博士にとって誇りで
自身の顔を真似たりしもしたのだが、艦隊の期待に添えずに作り直しに。
以来、博士にとって思い出したくない過去になってしまったのだ。
しかしドクターのプログラムが弱り始め、お手伝いプログラムのヘイリーに説得され
ドクターを改良。自身も細胞治療を受ける事を承諾する。
ドクターのプログラムを弱らせたのは、バークレーの仕業だった。

 と言うわけで、遠く離れていても、彼だけは帰還できるのがドクターの特長。
再びバークレーとトロイがゲスト出演し、前回のケスに続いてゲストで見せる。
さらに役者は同じだけど、ジマーマン博士も出て
キャストとしては申し分ないのだが、博士が意固地になるあたりは何かありきたり。

TV放送 2002/02/13 35CH 0205-0300
 

第145話 呪われた12デッキ

 艦は不気味な星雲に接近し、艦内のすべてのパワーが切られる。
事態が理解できない上、12デッキに幽霊がいるとの噂もあり、
ボーグ少年たちは不安がる。ニーリックスは子供たちのいなかった頃の話をする。
以前も、デューテリアムを採取するため、同様の星雲に接近していた。
だが、電気ショックを受けた末、何かが艦内に侵入。各地で異常が発生する。
電磁波が艦内をかけめぐり、セブンに侵入を試み、ブリッジの酸素を減らす。
艦内にマイクロ星雲を作り、生命体は自分に快適にしようとしているらしい。
だが、生命体は通信装置を利用して話したがっていると判明。
なかなか会話が成立しないが、どうやら星雲を乱した事に怒っているらしい。
生命維持装置を止めようとするが、乗員が死ねば生命体も生きられないと説明。
12デッキに住ませる事にし、今回似た星雲を発見したので
生命体をそこへ住ませる事にしたのだと言う。だがこれはすべて作り話かも。

 と言うわけで、ニーリックスがボーグの子供たちに昔話をする話で
冷静なはずのボーグが不安がったりして、ニーリックスがいい親代わりに。
それが主題らしく、事件の方はいまいち。

TV放送 2002/02/20 35CH 0205-0300
 

第146話 聖域ユニマトリックス・ゼロ パートT

 艦はボーグの攻撃を受けたらしいコロニーに向かうが、生存者はいなかった。
だが、セブンはアクサムと言う男に出会う。
彼もボーグで、他にも同じような仲間が大勢いるのだが、
再生の時だけ、ユニマトリックスという空間に来て、個人として生きられるのだ。
だが、再生を終えると、そこにいた記憶は消えてしまう。
セブンもここに18年間来ており、アクサムとは恋人同士だったらしい。
これはボーグの機能不全で、仲間は何万人にも増えている。
彼らの独立を得るには、集合体にウイルスをまくしかない。
帰還したセブンは、艦長に協力を要請する。
一方、ボーグクイーンは、不穏な動きを察知し、彼らの居場所を突き止めようとする。
アクサムらに現実の世界で行動を起こす事はできず、艦長らが手を打つしかない。
ドクターが個体として機能できる装置を開発。
艦長とトレス、トゥボックがボーグ艦に潜入するが、捕らわれボーグにされてしまう。

TV放送 2002/02/27 35CH 0155-0250
 

第147話 聖域ユニマトリックス・ゼロ パートU

 ボーグ艦に乗り込んだ艦長らは、ドクターの装置のおかげで自我を保っていた。
中枢部に乗り込み、ウイルスのダウンロードのための操作をするが、
クイーンはトゥボックの存在に気づき、トゥボックは神経の抑制ができなくなる。
危機を察知したチャコティの艦が急行。
艦長らの居場所が見つかり捕らわれるが、ウイルスの影響でボーグ内に混乱が広がる。
クイーンは各艦に自爆を指示し、犠牲者を増やしたくなければ
ウイルス除去の方法を教えろと脅迫。さらに突然変異の連中を死なせるウイルスを作り
自らユニマトリックスにばらまくと言い出す。
しかしチャコティはユニマトリックスを崩壊させ、住人は散り散りに。
こうなるとウイルスをまく事はできない。
さらにリンクが解けた元ボーグのクリンゴン、コロック将軍も加勢に来る。
アクサムとセブンは反対の宙域に行く事になるが、再会を約束して別れる。
クイーンは艦を自爆させるが、間一髪艦長らは救出され、
ボーグテクノロジーは除去される。そして、コロックは反乱を続ける事を誓う。

 と言うわけで、ボイジャーの最終シーズンに続く前後編。
ピカードもボーグにされたが、ここでも艦長らがボーグにされる。
これは面白い展開になりそうだと期待されたが、
艦長らは一度も自我を失わず、ピカードの時のような悲惨さがないのが弱い。
一番自制心があるはずのトゥボックが一番混乱した理由もよくわからないし、
彼の混乱もあまり描かれず。反乱自体の展開はほとんど意外性がない。

TV放送 2002/03/06 35CH 0155-0250
 

第148話 セブンの涙

 ボーグチャイルドの数名が故郷に戻り、イチェブだけが残る事に。
見送るセブンが、なぜか涙を流す。ドクターの診察によると、機能不全らしく、
けいれんを起こし始める。体が体内のインプラントに拒否反応を示し始めたのだ。
このままではセブンが死んでしまうとあって、艦長はボーグ艦の残骸に乗り込み
死体からボーグの皮質ノードを回収。交換手術をシミュレーションするが成功しない。
やはり、死者から摘出した物ではダメらしい。
イチェブは自分の皮質ノードを使用する事を提案。
まだ成長過程のイチェブは、皮質ノードなしで生きられる可能性があると言うのだ。
だが、逆に二人とも死ぬ可能性も。セブンは手術に反対するが、
イチェブは自ら皮質ノードの除去を開始してしまう。手術は成功。
セブンは回復し、涙を流すが、ドクターの診察では機能不全ではなかった。

 と言うわけで、もともとスタートレックと言うのは、
現実の社会で風刺できない題材を、SFと言う設定で表現するのが目的だったが
今回のテーマは、骨髄移植あたりをテーマにしているのが露骨な感じで
もう少し工夫できなかったのかと思わされる。

TV放送 2002/03/13 35CH 0155-0250
 

第149話 愛の危機

 シャトルのテスト飛行をするトムとキムは、謎のシャトルと出会う。
操縦していたイリーナによると、恒星間のラリーに参加すると言う。
トムはラリーへの参加を希望し、艦長も認めるが、
実はその日にはトレスと休暇の約束があったのだった。
トレスはこれを承諾し、自らがキムに代わって副操縦士になる。
レースではアサーンが引き離し、イリーナのシャトルは妨害装置で邪魔され
相棒が重傷を負う。何者かがレースの妨害を企んでいるらしい。
キムがイリーナの副操縦士になって、レースを再開。
だが、イリーナこそラリーによる同盟締結に反発し、妨害工作をしていた。
トムらのシャトルに細工し、ゴールしたら爆発する仕掛けだったが
トムはシャトルを止め、トレスと二人の仲について口論していた。
キムがモールス信号で連絡し、トムは爆弾の廃棄に成功。トレスに求婚する。
優勝は奪われ、トムらは漂流していたが、祝杯をあげていた。

 と言うわけで、他のシリーズではなかったメインキャスト同士が結婚する展開に。
妨害工作の話がある事はあるのだが、どうにもおまけという感じで
何やらトムとトレスの痴話ゲンカで終始する。

TV放送 2002/03/20 35CH 0225-0320
 

第150話 狙われたマキ

 トムらはホロデッキで昏睡状態のテイボンを発見。
トゥボックは友人ジョーを怪しみ、さらに犠牲者が出るが、ジョーも犠牲となる。
犠牲者の共通点は、皆元マキと言う事で、乗員内に不信感が高まる。
前回の地球との通信以降、異変が起きており、友人をマキに殺されたキムにも疑いを。
昏睡状態にあった連中の意識が戻るが、事件の記憶はない。
やがて、トレイやチャコティも襲われ、幻覚を見るトゥボックは、
自らが犯人であると確信。何者かに呪文で操られ、精神融合で乗員を襲ってしまった。
息子からの手紙に、信号が埋め込まれ、以来操られていたのだ。
犯人の正体は元マキのベイジョー人、ティール。
急進派の彼は、かつてトゥボックに何らかの操作をしており、
それが信号で目覚めされられたのだ。トゥボックは必死に抵抗する。
精神融合で過激になったチャコティは、トレスら元マキの連中を率いて、艦内を制圧。
艦長を監禁し、惑星へ向かう。チャコティはトゥボックの忠誠心を疑うが
ひそかにトゥボックは精神融合でチャコティを元に戻し、艦長に艦を返す。

 と言うわけで、ホロデッキやドクターに隠された仕掛けがあった
と言う話はあったと思うが、今回は生きているトゥボックに仕掛けがされていた話。
何しろ、精神融合が使えるのでなかなか大変だ。
それが原因で、元マキが艦内を制圧する展開もなかなか面白いのだが
最後に簡単に元に戻ってしまい、特に乗員同士の不信感も残らないし
そのティールが再度攻撃してきたりしないのも不思議。
最終回までにまたやったりするとは思えないが。

TV放送 2002/03/27 35CH 0225-0320
 

第151話 正義のドクター・スピリット

 ドクターのホロエミッターが盗まれ、ステーションで働かされる事に。
だが、レベルレッドと言うエリアの患者はまともな治療も受けられない。
その後、レベルブルーへ異動させられ、そこの患者は優遇され
特に必要もないのに、レベルレッドの患者に必要な薬を浪費しているのだ。
患者は管理官チェニックに、社会への貢献度を決められ、それで選別されているのだ。
一方、トムらがドクターの異変に気づき、複製されている事に気づく。
セールスマンのガーにだまされたと気づき、同様の被害を受けた者と追跡。
ガーは非協力的だったが、ニーリックスに毒を盛られ、仕方なく協力する事に。
ドクターは薬を与えられない少年を助けるため、レベルブルー用の薬を盗み出し治療。
ドクターボージは、ドクターの行為に懐疑的だが、結局協力する。
だが、チェニックは必要以上の薬投与があったと、
テビシという少年の治療を放棄して死なせる。
ドクターは、レベルブルーのドクターバイセクと手を組み、チェニックに毒を盛る。
レッドの患者に薬は使えないとチェニックの治療を拒否。規則を変える事を強要。
トレスらが助けに来て帰還。だがドクターの倫理サブルーチンに問題はなく
故意に毒を盛った行為も、機能不全ではなかった。

 と言うわけで、人を助けるために、人に毒を盛るような行為が許されるのか
と言うテーマで、ニーリックスとドクターがそれぞれ同じ事をする。
倫理サブルーチンに問題ないと言うから、問題ないと証明されたと言いたげだが
もっとスマートな方法はなかったのかと言う気もする。

TV放送 2002/04/03 35CH 0235-0330
 

第152話 幻の帰還計画

 地球からの通信で、バークレー大尉のホログラムが来る。
彼によると、新技術が成功すれば、数日で帰還できるようになるとの事。
ドクターのエミッターを利用して行動し、計画の指揮を執る事になる。
ドクターは、予防ワクチンに懐疑的だが、バークレーは取り合おうとしない。
一方、地球では本物のバークレーが、通信に失敗した事を気に病んでいたが、
ホログラム送信は中止される。トロイに相談するが、
バークレーの恋人リューサが、プログラムを盗んだ事が判明する。
プログラムはフェレンギに売られ、フェレンギはセブンのボーグ技術を狙っていた。
事態を知ったバークレーは、ホログラムのフリをしてフェレンギと連絡。
フェレンギの計画が漏れ、艦長が命を狙っていると称すると、フェレンギは退散。
ホログラムのバークレーはセブンを連れて脱出するが、
ホログラムを停止してセブンを救出。期待を失って、キムは落ち込む。

 と言うわけで、またまたバークレーとトロイのコンビで登場。
いつもこのコンビで、他の連中があまり出ないとなると、かなり違和感がある。
今回はホログラムで送り込むという話で
新技術もいろいろの使いようがあると感心させられるが
いかんせん、かなり地球に近づいたという印象が強く、
それでいてまだ帰れないという状態を維持するのが難しそう。

TV放送 2002/04/10 35CH 0205-0305
 

第153話 セブンになったドクター

 ドクターとセブン、キムがシャトルで調査に向かうが、
ロキニム人と言う異星人に光子体の反乱物資を乗せてると言われる。
光子体を引き渡せと言い乗り込んできたため、ドクターのプログラムは
あわててセブンにダウンロードされる。光子体を保護するのは犯罪行為らしい。
一方、トゥボックはポンファーに苦しむが、トムには治療できず、
ホロデッキで妻を再現して紛らわさせる。
ドクターはセブンの体の感覚に喜び、ラネック艦長と意気投合。
セブンは体を虐待されたと否定的だ。だがコンピュータに近づければ通信できる。
再びセブンになったドクターが、船医に代わって歩き回る。
ラネックはドクターに言い寄るが、眠らせて通信機で艦へ通信。
だが、ラネックが気がついて拘束される。
セブンが元に戻りブリッジを制圧しようとするが失敗。だがラネックが負傷。
艦がかけつけるが、ドクターはラネックを治療するため留まる。
ロキニム艦隊が迫り、ラネックらは彼らを見逃す。
トゥボックはホロデッキの妻に助けられたが、妻の替わりにはならないと言う。

 と言うわけで、このところセブンが活躍する回がなかったが、
久々に活躍すると思いきや、その実態はドクターだったのでちょっと変な感じ。
まあ、二人の特異なキャラを生かした話と言えるが
面白いのは最初だけで、もう少し奇抜な展開がほしかった。

TV放送 2002/04/17 35CH 0205-0305
 

第154話 偽りのナイチンゲール

 艦のメンテで無人の惑星に停泊。キムらはシャトルで物資を捜索する。
攻撃を受けているシャトルを発見。攻撃するアリーナ艦を退却させ、乗り込む。
彼らはクレーラ人で、艦長らは死亡。新しいワクチンを運ぶ任務で、
船を操縦できる者がおらず、協力してほしいと言われる。
アナーリと同盟を結ぼうとする艦長は反発するが、キムは船を指揮する事に乗り気。
艦長を説得し、自らが艦長気分で指揮を執る事に。数日で戻る任務だ。
部下たちに手を出させず、自らで行動するキムのやり方を、セブンは批判。
アナーリ艦の攻撃で死者が出て、異変に気づくキム。
彼らは医療輸送船ではなく、秘密基地で開発された遮蔽装置を輸送するのが目的だ。
アナーリはこれを阻止しようとする。キムは作戦中止を命ずるが
部下は誰も聞こうとしない。セブンは部下に責任を感ずるなら送り届けろと主張。
再び指揮を執り、接近するアナーリ艦に対し、降伏するかに見せかけ
シールドを反発させてその勢いで惑星へ突入。アナーリは撤退する。
他の艦にも遮蔽装置が搭載され、キム達は帰還する。

 と言うわけで、キムが指揮を執れる事になり奮戦するがと言う話で
何やら最終回が近づいていると言うのに、何を今さらという気もする。
そして、部下の目的が別にあると知るが、結局彼らを指揮する事になると言う展開に
いまいち共感が持てない。
だまされたのでコテンパンに懲らしめる方がわかりやすいのだが。

TV放送 2002/04/24 35CH 0205-0305
 

第155話 裏切られたホログラム革命パートT

 艦はヒロージェンの救難信号を受信。チャコティらが急行。
多数の死体を発見。クリンゴン他艦隊の武器が使用されていたらしい。
敵は艦隊テクノロジーを複製しており、そこがホログラムで作られた環境だと判明。
かつて艦長がヒロージェンの狩りの本能を抑えるため与えた、
ホログラム技術が強化され、命の保証もできない様になったのだ。
艦はヒロージェンと共同作戦をとるが、ホログラム艦の攻撃を受ける。
ホログラム艦はドクターのプログラムを奪い、仲間にしようとする。
ドクターは、傷ついて痛みも感じるホログラム兵を見捨てられない。
艦に戻ったドクターは、ホログラム兵を助ける様に求めるが、艦長は否定的だ。
艦内のヒロージェンが暴れた為、艦長はホログラムを停止しようとする。
それを知ったドクターは、艦のシールド解除方法を連絡してしまう。

TV放送 2002/05/01 35CH 0205-0305
TV放送 2008/06/07 スーパードラマ 0200-0244
 

第156話 裏切られたホログラム革命パートU

 ホログラム艦の攻撃で艦は漂流。トレスを転送収容。
ホロテクノロジーの権威として利用する事に。だがドクターは反感を覚え始める。
ヒロージェンの技術者ドニックは艦に協力するが、ヒロージェンは引き渡しを要求。
艦はヒロージェン艦の航跡に隠れて追跡。ヒロージェンはホログラム艦を追う。
アイデンをリーダーとして作られたホログラムの世界で、
教師になりたいと言うドクターに対し、アイデンは崇拝の対象になると言う。
接近した鉱山船をホログラムを奴隷にしていると転送収容し、船を破壊。
彼らは単純なプログラムで意志は持たず、そのために人を犠牲にしたのだ。
艦の攻撃でヒロージェン乗員は惑星へ。アイデンらも追い、逆に狩りを行う。
改心したホログラム技術者はジェネレータを停止させるが、
エミッターを持つアイデンだけは停止させられない。ドクターが彼を追跡。
ヒロージェンを殺そうとするアイデンを、仲間ではないと撃って倒す。
ヒロージェンはホログラム艦を断念。ドニックは彼らのために留まる事に。
ドクターは艦を危険にさらしたと、自らの自由を剥奪すべきと主張するが
艦長は自分の与えた権利だと、責められなかった。

 と言うわけで、そろそろ前後編も最終回を除くとこれが最後ではと言う感じ。
ヒロージェンと、連邦の姿のホログラムの連中とボイジャーの三つどもえの戦いで
ホログラム軍団の設定は面白そうなのだが、
ドクターという存在がいる上、激しそうな戦闘とかもいまいち面白くない。
(前編の一部を見逃したのが原因か?)
ドクターがオロオロするのに終始し、いずれ改心するのだろうなと思わせ
最後まで引っ張るので、ちょっと間延びした感じ。

TV放送 2002/05/08 35CH 0205-0305
 

第157話 対決する時空

 艦は何かの重力を受け、空間亀裂に巻き込まれる。
チャコティは気がつくと、体のあちこちで時間的に分裂。ドクターが血清で治療する。
そんなドクターはモバイルエミッターの存在を知らない。
ブリッジへ移動すると、艦長らはチャコティをマキとして逮捕する。
どうやら7年前、出発前の艦へタイムスリップしたらしい。
さらに異変があり、機関室へ行くとセスカ一味が制圧中。
艦のあちこちにいろんな時代が混在し、移動できるのはチャコティだけなのだ。
艦長に会い説得するが、暗殺する気だとなかなか信用しない。
艦には食虫植物のエイリアンが侵入。ラボには成長したナオミとイチェブが。
彼らによると、艦長らは17年前に死亡。37の時間枠が混在してると言う。
貨物室は、セブンらボーグが制圧した時期。ボーグ技術を利用して時間を統一する事が
可能と判明。だが艦長は、様々な事件に遭遇と知り、不安を感じる。
彼らは各地に装置をセット。マクロウイルスに襲われ、トムの白黒のホログラムへ。
マキ時代のトレスは、協力に抵抗を示す。放射能異常でトゥボックが死亡。
艦長はデルタ宇宙域へ行くのを阻止すべきと考えるが、
チャコティは、これからの出会いが有益だと説得。
各時代の乗員を説得して、時間を安定させるが、セスカは抵抗。
各乗員の協力で制圧。艦長が人質に取られるが、セブンが助ける。
各自は元の時代に戻り、記憶は消える。チャコティはエネルギーとの接触を回避。
艦長はその意図を知りたがるが、時間規則に触れると秘密にする。

 と言うわけで、物語はチャコティと艦長がボイジャーの各時代を行き来する話で、
その現象自体はむしろおまけという感じ。
よく、ネタに困ると
過去の名場面をつないだり、別シリーズのキャラをゲストに出したりするが
今回は、自シリーズのキャラだけで構成し
過去のシーンも視点を変えて撮り直しているので面白い。
前回の前後編より面白いが、
こちらを前後編にすると、ちょっと間延びするかも。

TV放送 2002/05/15 35CH 0205-0305
 

第158話 母となる者の孤独

 トレスの妊娠が明らかになり、皆が祝福するが
仕事をはずされそうになったりして、かえって不満気味だ。
クリンゴン人の遺伝で、脊椎が曲がっている事が判明し、遺伝子操作で改善する事に。
彼女はホロデッキで、娘の12歳の顔を再現。クリンゴンの特徴が出るとわかる。
かつて自身がいじめられた事を思い出し、
遺伝子操作で、娘からクリンゴンの要素を取り去ろうとする。
個性を無視して別人としようとする行為に、ドクターもトムも反対だ。
だが、ドクターの分析結果、遺伝子を取り除かないと
代謝の不調和が発生すると判明。トムは理解できずイチェブに調査を依頼。
その結果、ドクターのプログラムが、トレスに操作されていた上での診断とわかる。
手術を強行しようとするが、医療室に突入して中止。
トレスは、両親の仲が悪かったのが自分の責任と感じており、
トムが去る事を恐れていたのだ。トムは子供が幸せになれると約束。
トレスは、元に戻ったドクターに、名付け親となるよう頼んだ。

 と言うわけで、トレスが妊娠で右往左往する話で
特に悪意のある第三者が現れるわけでなし、
遺伝子操作の危険性を訴えているとすると、ちょっと物語の作り方に難あり。

TV放送 2002/05/22 35CH 0205-0305
 

第159話 宿命の殺人星人

 艦は救難信号を受け、乗員を転送収容するが、この船は護送船だった。
死刑になる予定の囚人が暴れるが、捕らえて拘束する事に。
艦長は死刑には反対だが、干渉する事はできない。
しかし看守たちが暴行を加えたため、迎えが来るまで、トゥボックらが監視する事に。
囚人であるベンカロン人らは、生来犯罪者と決めつけられる差別を受けているらしい。
刑務所の80%はベンカロン人で、ジョレックの容疑も状況証拠と言える。
一方、負傷した囚人アイコを治療するため、ボーグ技術を利用するが
罪悪感を感じるようになり、強烈な苦痛を感じる。
彼には先天的な神経の欠陥があったのだが、ナノプローブで暴力を制御できるように。
上訴を勧めるが、アイコは罪悪感ゆえこれを拒否する。
敵艦の攻撃を受け、ジョレックらがシャトルで脱出を謀る。
だが、アイコがこれを阻止。助けられた看守イーディックも上訴を勧めるように。
ニーリックスはジョレックの素性に同情し、弟に手紙を送ったが
実はそのために艦が攻撃されたと知り怒る。
一方、アイコの上訴は棄却され、独房に戻される。
セブンは、自分が多くの命を奪ったのに罰せられていないと感じる。

 と言うわけで、人種的に犯罪者と決めつけられやすい異星人の話で
その制度自体を改めさせる展開かと思いきや
2人の対照的な囚人の動向がメインに。
罪の意識にさいなまれた男が、それでも無罪になったりしないのが
もどかしいところか。

TV放送 2002/05/29 35CH 0205-0305
 

第160話 予言の子

 大昔のクリンゴン艦の攻撃を受ける。乗員は和平の事すら知らないと言う。
そのため、コーラ艦長を乗船させ、トレスを会わせると驚く。
彼は妊娠したトレスの子供こそ、予言の子クバマクだと言う。
クリンゴン艦が爆発し200名が転送収容されるが、実は自爆させた事がわかる。
彼らは帝国の行く末を憂いて星を離れ、救世主を求めて旅を続けていた。
乗員はクリンゴン人に手を焼き、トレスは渋々長老会議に出る。
クリンゴン人は、トレスがハーフである事を問題視。
実は、コーラは無益な旅を終わらせるため、救世主を作り上げたかったのだ。
仕方なく、トレスはほら話で皆を信用させようとするが、夫トムが決闘を挑まれる。
バトラフという競技で対決するが、相手がネレットと言う病気で倒れる。
それは、クリンゴン特有の病気で全員が感染。そして胎児も感染してしまった。
クバマグは感染しないはずと、反乱を起こされるが鎮圧。
地球人との混合体であるトレスの子供は、病気の抗体を生み出し
それによって全員の病気が回復する。
子供は真の救世主だったと悟ったクリンゴンたちは、トレスに刀を譲る。

 と言うわけで、またまたトレスの子供を中心に物語が展開。
クリンゴン一行の素性やら、
トレスの子供が予言にあった子供だったと言うのは面白いのだが
予言も解釈次第で何とでもなると言うのは
妙に生々しくて、ちょっといただけない。
まあ、一応最後にそれっぽい展開もあるが。

TV放送 2002/06/05 35CH 0205-0305
 

第161話 略奪空間の怪人達

 艦は何かの重力に引かれ、真っ暗の空間に突入する。
別の艦に攻撃を受け、艦内の物資が次々転送で奪われてしまう。
接触してきたバレン将軍によれば、ここは物質が存在しない亜空間の不活性層で
出口はなく、彼らも5年間いるが、他の艦から奪う以外に食料は得られないと言う。
彼らは魚雷を与えれば、食料を渡すと言うが、艦長はこの提案を拒否。
エネルギーは急激に消費し、脱出を試みるが失敗。あと1週間しか持たなくなる。
一方で、艦内に謎の生命体が侵入。この空間で生きる生物で、
会話はできないが、音でコミュニケーションをとるように。ドクターは怪人と呼ぶ。
艦長は物資を他の艦から奪う事を許さず、他の艦と同盟を結ぶと言う。
技術を結晶し脱出しようと言うが、なかなか仲間は集まらず、乗員にも不満が。
バレン艦の攻撃を受けるが、ガレン艦が助ける。彼らは同盟を受け入れる。
次第に同盟が広がるが、怪人を寄生獣だと嫌がったボサールは
部品を入手するために殺人を犯したと判明。彼らを追い出し、部品も独自で作る事に。
艦長のやり方に脱退者が増え、ボサールは独自の同盟を組織。艦を攻撃する気だ。
怪人はこの空間に留まるが、お礼に妨害するボサール船他に転送されて
騒動を巻き起こす。その間に艦と仲間が脱出を成功させる。

 と言うわけで、いろんな種族が力を合わせて脱出を試みるが
中には協力的でない種族もいてと言う展開は、何だかよく聞くような話。
空間にいた異星人が、何か解決を導くのかと思わせるが
ただ転送させて暴れるだけとは。

TV放送 2002/06/12 35CH 0251-0351
 

第162話 人間改造惑星 パートT

 艦長はとある惑星で技術者として働き、ジャベンと言う男と接近。
トゥボックやトムらも工場関係の仕事に就いていたが、
トゥボックは定期的に受ける注射を拒絶していた。
シャトルで任務から戻ったチャコティらは、艦が予定の場所にいなかったので迷うが
何とか合流。唯一残されたドクターと再会する。
ドクターによると、亜空間機雷との接触で、乗員は全員が脱出。クワナン星へ。
ドクターは全権を委任され、修復作業をしていたと言う。
謎の艦に攻撃を受け、星雲に逃げ込むが、どうやら一味は最初から艦が狙いらしい。
トゥボックらは記憶を失っていたが、艦長に見覚えが。だが艦長は知らないと言う。
暴れたために捕らわれて注射を打たれてしまう。
チャコティらは惑星に向かうが、関係者は乗員がいる事を否定。
トムは記憶を失っているにもかかわらず、トレスに接近する。
チャコティは顔を変えて労働者として乗り込む。トレスを見つけ無理矢理転送。
自らも転送しようとするが、攻撃を受けて逃げ遅れる。

TV放送 2002/06/19 35CH 0205-0305
 

第163話 人間改造惑星 パートU

 ドクターはロミュランの戦術を利用して敵を撃退する。
一方、トレスの記憶中枢を手術し、トムとの写真を見たりして次第に記憶を取り戻す。
チャコティは艦長と接触し、真相を告げるが、艦長は取り合おうとしない。
ジャフィンも相手にせず、捕らわれて、緊急手術を受ける事に。
トゥボックとの精神感応で、異変を感じるようになったセブンは、
100人以上が同じ日に惑星に来た事を不審に思う。
しかも全員が神経病理科に行っている。
医師は労働者獲得のため、保険大臣らも関係し、記憶を改ざんしていたのだ。
セブンは亜空間通信でトレスと連絡。真相をつかむ。チャコティらを救出。
攻撃を受けた艦は、脱出ポッドで注意をそらして逃げる。
セブンらはエネルギーをオーバーロードさせ、発電所を停止に。
シールドが解除され、全員を転送収容。ドクターの治療を受ける。
陰謀が解明され、捕らわれていた人々は故郷へ帰される事に。ジャフィンは昇進する。

 と言うわけで、いよいよ最終回前最後の前後編。
乗員らが労働者として記憶を変えられてしまい、
ドクターら艦に残ったメンバーが奮戦と言う設定はそこそこ面白いのだが
割に毎度毎度のような展開で解決し、意外なところがない。
トムとトレスが、記憶を変えられても親密だったと言うあたりは
脚本家の狙いが見え見えだし。

TV放送 2002/06/26 35CH 0256-0356
 

第164話 人への歩み

 セブンはボーグとしての再生措置が不要になる。
ホロデッキで人間としての連中をし、チャコティを食事に誘う。
髪型を変え、ドレスを着て料理を作るように。
チャコティと食事しキスをするが、実はそれもホロデッキでの練習だった。
亜空間ミサイルの攻撃を受け、どうやら惑星の射撃エリアに迷い込んだとわかる。
センサーの調整をせず、ホロデッキへ行ってばかりで艦長に注意される。
セブンはホロデッキのチャコティに別れを告げるが、
誰かと親しくなる事は基本的な事だと言われ、なぜか倒れてしまう。
ドクターには、感情を取り戻すための訓練だったと告げ、
能率的に働けないと、感情を取り戻す事を断念。
弾道が再び迫り、セブンが信管を転送装置で除去。危機を回避する。
ドクターの診断の結果、感情が高ぶると、脳を停止させるボークのプログラムと判明。
除去は可能だと言うが、セブンは感情は不要だと拒否。
事情を知らないチャコティは、セブンにもう少しクルーとつきあえと言う。

 と言うわけで、セブンを主役にした話はだいたい面白いのだが
今回は、何やら恋に戸惑うという展開で
最初の内は面白かったものの、あまり同じ展開で引っ張るとちょっと。
結局、元の姿を選んでしまうあたり、最初から予想できた気がする。

TV放送 2002/07/03 35CH 0205-0305
 

第165話 断絶するQ

 艦長らの前にQが現れ、息子を預かってほしいと押しつける。
艦長は仕方なく、ルールに従えと言うが、息子はルールは自分が決めると言う。
大げさに反応すれば楽しませるだけと、無視する事に。
すると、ボーグ艦を呼び寄せ、窮地の反応を見ると言い出すが、現れたQが元に戻す。
連続体は息子の更正を求め、Qも奮闘するが結局断念。
そこで、1週間パワーを奪い人間として更正させる事に。改めねばアメーバにされる。
外交プログラムを試させるが、改造させて解決。論文もイチェブに代筆させる。
艦長は見捨てようとするが、考えを改めて訓練を受けるようになる。
だがやはり真意ではなく、シャトルを改造して、イチェブを連れ出す。
チョクザン艦と騒動を起こし、攻撃を受けてイチェブが意識不明に。
友人の危機に、ドクターらに助けを求めるが、艦長はチョクザンに謝罪しろと言う。
チョクザンの法では死刑と言われるが、友人を救うためにはかまわないと言う。
実はチョクザン艦長はQの変身で、息子が心を入れ替えたと知り審判を仰ぐ事に。
審判では、進歩が不十分として、人間のままにする事に。
結局、Qの説得でパワーが戻り、艦長に感謝の花を贈る。
ただしQが永久に保護する条件付きだ。そしてQは艦を数年地球に近づける。

 と言うわけで、久々にQ登場だが、個人的にはこのキャラがあまり好きでない。
息子がまた輪を掛けて悪いヤツだが、
息子の登場により、Qがマトモになってしまうのも困りもの。
最後に、人間として修行を積む事になりかけ
結局、Qに戻れるのも都合良すぎ。

TV放送 2002/07/10 35CH 0235-0335
 

第166話 夢みるホログラム

 バークレーにより、地球と艦との間が1日11分だけ同時通信可能になる。
ドクターは自分を主人公としたホロ小説を作り、編集者のブロートに気に入られる。
トムがその内容を体験するが、登場人物は乗員をモデルにしており
艦長が重症患者を射殺する展開に驚かされる。
ドクターは虐げられたプログラムの境遇を表現していると主張。
他の乗員も次々体験するが、やはり乗員の描写に問題を感ずる。
艦長も問題視し、類似点が誤解を招くと言う。
ようやく説得を受け、乗員の描写を変更する事を承諾。
だが、すでに小説はアルファ宇宙域にまで広まっていた。
ブロートは、作者のドクターはホログラムで、何の権利もないと謝罪の意志がない。
審議会を開く事に。ドクターの人間性を主張する。
裁定で、ドクターの人間性を評価し、作品管理の権利が認められる事に。
プログラムの回収が指示される事になるが、ドクターは真の勝利ではないと言う。
そんな頃、どこかの惑星には、小説の影響かドクターだらけの洞窟ができていた。

 と言うわけで、物語はドクターが妙なホロ小説を作った事が
中心で展開するかと思いきや
途中で裁判に代わり、データがロボットの権利を訴えたエピソードそっくりで
どうにも目新しさがない。

TV放送 2002/07/17 35CH 0205-0305
 

第167話 終焉の星

 地球と通信する艦長は、提督から7年ぶり任務を受ける。
2067年にこの付近で行方不明になった宇宙船フレンドシップを捜索する事だ。
捜索に出たトムらは、惑星への上陸任務に就くが、住人に捕らわれてしまう。
リーダーのベリンによると、彼らは探査機に記録された反物質の情報を参考にするが
反物質の汚染で、住人は侵されて体に異変が生じていた。
住人を移住させるのには数年がかかり、トムらが危険だ。
艦長は乗員の開放で食料を与えると持ちかけるが、ケアリーが殺される。
ドクターは負傷した住人を、ボーグの技術で治療する事に成功する。
艦長らはトムらを救出。放射線の除去をするため技術を提供する事に。
あくまでベリンは攻撃を企んでいると言い張るが、住人は艦長の提案を受け入れ
放射線の除去に成功。探査船は回収。
艦長らは、人類は探求心のために生命を犠牲にしてはいけないと感じる。

 と言うわけで、冒頭の宇宙船は
実は元祖ボイジャーではないかと思ったが、別の宇宙船だった。
地球の技術が遠くの惑星をむしばんでいたと言う展開は
何だか聞いた事あるような感じで、今さら感心しない。

TV放送 2002/07/24 35CH 0205-0305
 

第168話 原始惑星の人々

 チャコティとセブンの乗ったシャトルは、シールドに接触して惑星へ墜落。
そこには原始的な生命が住んでおり、通信機が壊される。
チャコティらには好意的で、干渉しないと言う規則をついつい忘れがちだ。
艦のトゥボックが、チャコティの状況に気づくが
住人を保護するためにシールドが作られており、中から脱出する方法はない。
セブンは故障したシャトルを利用し、シールドを破壊する装置を製造。
チャコティの転送に成功するが、ただちに遠征隊が乗り込んできた。
ここへ都市を造る計画だと言う。シャトルを移動しシールドを回復させようとするが
彼らの船が妨害。しかし、飛行訓練中だったトムが急行。
遠征隊を転送収容し、ディフレクターを破壊。シールドが復活する。
だが住民も技術を覚え、シールドを取り除く事があるかも知れない。

 と言うわけで、「ワープ以前の文化の星」と最初に紹介されるが
いざ行ってみると、ワープどころかかなり原始的な社会。
そこにパラダイスのような感じを持つというのは旧シリーズにもあり
ありきたりな気もしたが、最後の最後に来て
彼らが脱出したために乗り込んでくる一団がいたと言う展開は面白い。
ここをもう少し長くした方が良かったのでは。

TV放送 2002/07/31 35CH 0205-0305
 

第169話 帰り行く処

 付近でタラクシア人の反応を観測し、ニーリックスらがシャトルで向かうが
付近の爆発で小惑星に不時着。そこにいたタラクシア人に助けられる。
デクサと言う女性や息子ブラックスは、ニーリックスになつくが
彼らは仲間以外と接触する事を禁じられていた。
彼らは漂流の末ここへたどり着き、5年間生活しているのだが、
付近の小惑星を爆破して採鉱している異星人は、彼らの住処も爆破すると言う。
リーダーのオクシロンは、異星人に逆らおうとしない。
艦長は地熱エネルギーの方法を紹介すると提案するが、司令官は聞こうとしない。
何とか爆破の期日を延期させ、付近の惑星への移動の準備をする事に。
ニーリックスが助けてくれると思っていたブルックスは失望。
ニーリックスは、小惑星にシールドを張り、抵抗する事を計画。艦長も黙認する事に。
オクシロンはもめ事を嫌がるが、結局従う事に。
採鉱船が迫るが、艦長もかけつけ、間一髪シールドを張る事に成功。
異星人は小惑星の破壊を断念し撤退する。
艦長は、地球への帰還後にデルタ宇宙域に大使が必要だと言い
ニーリックスは皆に見送られ、小惑星に留まる事にする。

 と言うわけで、地球にかなり近くに来ているはずなのに
なぜかここへ来てタラクシア人と再会。
ニーリックスが地球についてどうするかと言うのも関心だったのだが
ここへ来て体よく追い出されたようになるのは、ちょっといただけない。

TV放送 2002/08/07 35CH 0205-0305
 

第170話 偽りのクルーく処

 艦長とドクターはシャトルで調査に向かうが、ルカール人の攻撃を受けて帰還。
包囲され、乗員の安全のため、彼らの惑星に永住する事を承諾したと言う。
さらに、ワープコアを船外へ取り出す改造をトレスに求め、チャコティは不審がる。
艦長がニセ者だと気づくが倒される。実はドクターの変身だったのだ。
彼は艦長を人質に取られ、ワープコアを売ろうとする異星人のために動いていたのだ。
さらに不審に思ったキムも倒し、様々な乗員に扮して立ち回り続ける。
しかし、トゥボックが不審に思い、ドクターはワープコアを奪いシャトルで逃走。
異星人にワープコアを渡すが、異星人は交渉する気がなく、ドクターも捕らわれる。
艦内にドクターの曲が流れ、分析したセブンは、宇宙船の航跡を意味すると気づく。
一味はドクターを改造し、変身できる姿を増やすが不安定になる。
スキを見てトムがシャトルを奪って攻撃。異星人の部下が寝返り、艦長らは無事帰還。
だが、ドクターの修復は微妙で、これまでと感じた彼は
皆の前でどんどん守秘義務をばらし、セブンを愛している等とも言う。
ドクターも艦も無事回復。ドクターは尊厳を失うが、艦長はホロデッキへ誘う。

 と言うわけで、最終回寸前にもかかわらず
まだ地球へ帰れるかどうかはわからないと判明。
ドクターがいろいろ無茶をする話だが
他にも解決策がいろいろあると思うのに、
乗員を敵に回して、何やら無謀な事をしまくる展開は
まあ面白いのだが、妙な感じもする。

TV放送 2002/08/14 35CH 0205-0305
 

第171話 道は星雲の彼方へパートT

 艦は23年後に地球に帰還。それからさらに10年が経つ。
艦長は提督に。キムは大佐として艦長に。トムは作家。ナオミの娘サブリナも成長。
ドクターはジョーと名乗り、人間の女性ラナと結婚していた。
トゥボックは提督も見分けられないほど、精神的な病気に苦しんでいた。
そしてチャコティとセブンの姿はなかった。
提督はバークレーと協力して何かを計画。
クリンゴン評議会にコラスを推薦した代わりに、シャトルを要求する。
交渉は決裂するが、シャトルを奪って逃走。
キムに捕らわれるが、彼にも彼女の計画を止める事はできなかった。
歴史はさかのぼり、地球へ向かってた艦は密集したワームホールを発見し急行。
周囲には大量のボーグ艦が集結。キムは危険を冒しても挑戦すべきと言うが
艦長らは否定的だ。セブンはチャコティと接近。
ドクターに感情を抑制する安全装置をはずすよう依頼する。
やがて時空の裂け目からシャトルが現れ、乗船していた提督は、
艦長に反タキオンパルスで裂け目を閉じろと命令。
彼女は艦を故郷へ戻すために来たと言い、それをボーグクイーンが監視していた。

TV放送 2002/08/21 35CH 0205-0305
 

第172話 道は星雲の彼方へパートU

 提督は若き日の自分である艦長と対面。
時間規則を気にする艦長に対し、提督は星雲へ戻るよう指示。
ボーグ艦の攻撃をかわすための、装甲装備の技術も持参していた。
提督は、自分の話を聞かなければ、帰還へは16年かかり、死傷者も出ると言う。
提督が自分の未来の姿と認めた艦長は、未来の技術で艦を改造。星雲へ出発する。
ボーグ艦が攻撃するが、魚雷で次々突破。そこにあったのはワープハブだった。
アルファ宇宙域と行き来できる通り道で、ボーグはこれを利用していたのだ。
ワープハブを放置すれば、ボーグの攻撃を許すと、艦長は破壊を主張。
未知の異星人を救うため危険を冒す必要はないと、提督は語る。
艦長の決断により航海が延び、3年後に事故でセブンが死亡。
夫チャコティは別人のようになり後に死亡。トゥボックも神経障害に侵されると言う。
彼の病気は、早期にアルファ宇宙域に帰還すれば治療できるのだ。
だが、トゥボックは病気を否定。帰還を望んでいたキムも、信念を貫くべきと言う。
提督も絆を思い出し、任務遂行を協力する事に。艦長はハブを利用して帰還しつつ
ハブを破壊する事を検討。提督は神経接続器でボーグ艦に侵入。
見つかり同化されるが、神経融解ウイルスを混入させ、ボーグ艦は大混乱に。
未来の魚雷で打撃を受け、クイーンの体も崩れ去り、ボーグ艦は大爆発。
逃走する艦は、残されたボーグ艦の攻撃を受けるが、地球から1光年の所へ出る。
艦隊が集結し、ボーグ艦を撃退。提督の犠牲で艦はついに帰還。トレスは出産する。

 と言うわけで、地球にかなり近づいているように思えていたが
実はまだ結構離れていたらしく、最後に派手に距離を縮める展開が出た訳。
そのためにボーグとの対決とワームホールを利用した訳で
新スターとレックと同様にいろんな時代が交錯するのもお約束という感じだが
帰還後の乗員の姿が見られるのも良い。
しかし、セブン、チャコティ、ニーリックス、
そしてケスがどうなったかは結局見られず。
セブンが本物のチャコティといきなり急接近するのも唐突な気がする。
艦長と近づく物とばかり思っていたが。
とは言え、宇宙を漂流すると言う点で、宇宙家族ロビンソンなどよりもそれっぽく
次第に地球に近づいている様子を、多少いらいらするほどゆっくり進行させた
シリーズとしての構成は評価できる。

TV放送 2002/08/28 35CH 0205-0305