第2シーズン

第24話 指紋の謎

 カジノ王の息子トニーが死体で発見される。抗うつ剤の過剰摂取に思え、
手首にはテープのような粘着物。庭師が来るまでドアを開けた形跡はない。
口の回りに擦過傷があり、胸の傷は正体不明だ。
キャサリンはかつてオーナーサムの下で働いており、
サムによれば恋人のストリッパージャニーンは最悪の女だと言う。
薬品のカプセルからは、ジャニーンの指紋が検出。
胃の内容物からワインに薬を混ぜたと思われる。
ジャニーンは薬を買った事は認めるが殺人は否定。
しかも検出された薬は致死量でなく、過剰摂取が死因ではないとわかる。
庭師が来たので、薬が不足していたがあわてて窒息させた可能性も。
トニーの土地で砂漠を掘る友人カートが見つかる。
大量の銀を隠し、銀の価値が戻るのを待つようトニーに頼まれたと言う。殺人は否定。
カートは粘着テープを所有。犬のドアの指紋はトニーの弟ウォルトだ。
ウォルトは庭の虫に刺された形跡があり、現場にいたのは間違いない。
ウォルトは相続人からはずされ、ジャニーンは遺産をもらえる気でいた。
落ちていたピアスは、カートの妻ボニーの物と判明。ボニーは浮気に腹を立てていた。
メイドが毎日掃除するので、ピアスを落としたのは当日だ。
トニーのパーティで知り合った、ウォルトとボニーは利害が一致しトニーを殺害。

メイドは休みだったが、庭師は休みでなくあわてて退散したのだった。と言うわけで、CSI第2シーズンが始まるが、
特に目新しい事件でもなく、いろんな所から指紋が検出される点に注目。
それが元で、いろんな容疑者が出てくるという展開。
まあ、ウォーミングアップ程度か。

TV放送 2003/03/21 BS05 2000-2047
 

第25話 偶然の失踪

 退学届けを出した女学生ペイジが、寮で行方不明になる。
部屋を調査すると、出かける用意をしていた事はわかるが、争った形跡もない。
ルームメイトのジェニファーはすでに退学。絨毯もなくなっている。
ベットには精液や血液の痕跡が。壁の指紋が絨毯泥棒と判明。
卒業の度胸試しで家具を盗み出した事は認めるが、殺人とは無関係だと言う。
ベットの血液はペイジの物でなく、何者かがレイプされたらしい。
ジェニファーを訪問すると、あの部屋でレイプされた事を認める。
DNA鑑定からケビンが犯人とわかるが、やはりペイジとは無関係だ。
監視カメラからウッドペリー教授が何度も車で往復しているが判明。
彼を追求すると、ペイジと不倫関係である事を認める。
当日彼の家から電話しており、車には彼女の毛髪が。
だが、浮気に気づいた妻が彼女に電話した事を認め、毛髪も引っかかっただけ。
やがてゴム圧縮機でつぶされたペイジの死体が発見される。
ゴミ箱にはペイジの血痕。そして車の接触した形跡も見つかる。
妻が出産しそうで近道し、ゴミ箱に接触したと認めるが、人ははねていないと言う。
ペイジの部屋にはゴミ箱がなかった。
掃除をしてダストシュートからゴミ箱を落としてしまう。
それを取ろうとしたところへ、車が接触して壁に挟まれて死亡。
ゴミ箱の中に落ちたのだ。だが両親は納得できず、殺人だと主張するのであった。

 と言うわけで、いろんな証拠が出てきて、
不倫とかルームメイトのレイプとか判明するが、
そのどれもが事件の解決につながらず、
実は「犯人がいなかった」という結末に。
1シーズンにも似た話があったが、
こういうのは本当にそうだったのかどうか怪しいところだ。

TV放送 2003/04/15 BS05 2100-2157
 

第26話 疑惑の転落死

 刑務所の工事現場で男バレンティが転落死。警部は自殺だと断定。
工事は止められないと言う。漏電した形跡があり、通常漏電遮断機が機能するのだが、
アース端子が何者かに折られたため発生したらしい。
死体にはヤケドの形跡がないが、何者かが電極を逆にしており、
さらにはゴムの靴にも鋲が打たれ、感電の要素は揃っていた。
工具には現場監督ハリスの指紋が。バレンティはストをめぐりハリスと対立していた。
バレンティの睾丸は萎縮しており、長期間鉄分を摂取していたらしい。
体内に鉄分が多ければ、感電はしても焦げ跡は残らないのだ。
しかし鋲の指紋はハリスの物ではなかった。それは関係者イアンの物だった。
母に反発し分析医をつけていたと言う少年ディランが死亡。
発作で頭を強打したと言うが、分析医の服に繊維が付着していた。
彼の肌やパンツにも繊維が付着しているが、シャツやズボンにはない。
分析医には未成年の患者と性交渉し、資格停止された過去があったのだ。
絨毯からはディランの母の皮膚も検出。ディランは子宮のイメージと称して
毛布でくるまれたのだが、母と分析医に押さえつけられ窒息したのだった。

 と言うわけで、今回は前回と違って事故死っぽいのに
実は殺人だったと言う展開で、証拠隠滅のための工作が複雑で、
本当にそんなに細かい事を考えて実行する人がいるだろうかと思わさせられる。
セラピーの女性教師の、常人には理解されない行動も後味の悪い感じ。

TV放送 2003/04/22 BS05 2100-2157
 

第27話 犯罪と香り 鼻孔の記憶

 学校のトイレでバリーが射殺され、彼がデニスのロッカーにイタズラしたと判明。
バリーは常習的にデニスをいじめており、彼のシャツから火薬の反応が。
デニスは射撃場で撃ったと主張。バリーは半年前にもフォークで胸を刺されたが、
心臓が右側にあったので無事だったという経緯があった。
恨みを抱く者でアリバイがないのはデニスだけだ。
ところが、トイレに残留する香りから、高価な香水が検出される。
それはデニスの姉ケルシーが、母の形見として持っていた物と一致した。
バックから腐乱死体が発見。軍服からカートセン少尉と判明。
クラブの用心棒はモーゼと呼び、浮浪者のようになっていたが、
最近は見ていないと言う。だがその後、騒ぎを起こしたので、
バックに入れて坂から落としたと認める。
デニスはトイレでケルシーが撃つのを目撃したと証言するが、
顔を見たわけではなかった。
ケルシーはデニスのイジメをやめさせるため、コーチとモーテルにいたと判明。
やがて同じ香水を、カウンセラーが使っている事がわかる。彼女は銃も所持していた。
彼女はアリゾナで11人が殺された事件の際の副校長で、
1人を殺せば、犠牲者が最小限になると感じたのだった。

 と言うわけで、いじめっ子といじめられっ子をめぐる殺人の話で、
家族が次々と疑われながら、真犯人は別にいたなんて、ちょっと家族が気の毒。
腐乱死体を調査する人は、マスクくらいした方がいい気がする。

TV放送 2003/05/06 BS05 2100-2157
 

第28話 破壊捜査 壁の向こう側

 クリフという男が借りていた部屋が、血まみれの状態なのが見つかる。
血液は人間で、量的には死亡しているはずだ。銃の形跡はない。
クリフが見つかり、管理人に嫌がらせするためにしたと証言。
C型肝炎で鼻血を吹き出させる特技を持ち、1ヶ月かけてつけたと言う。
しかし恋人アリソンが行方不明で、無数のハエが室内に。
通気口にほ乳類の死体を食べるシデ虫が見つかり、
さらにその体内から人間のDNAが。壁破壊の許可が出るが、アリソンが舞い戻る。
山火事現場で、木に引っかかったダイバーが見つかる。
タバコとマッチで放火した仕掛けが見つかる。
ダイバーはブルースで、火事の前から死亡している。
骨盤は無事なので、上空から落とされたわけでもない。
タンクはフルで、高温で爆発したらしい。そのナンバーから友人ジェリーがわかる。
二人はカジノを開く予定だったが、土地をめぐってケンカしていたとわかる。
死体には、家具でついたトゲが付着していた。
死体を山へ運び、火をつけたところ、タンクが爆発して木の上に乗ったのだ。
ハエの謎が解けないため、壁の破壊を継続。管理人の奥さんが行方不明だとわかる。
壁からは死体が見つからないが、ボイラーが故障しているとわかり
使用されていない浄水器から妻の死体が見つかった。

 と言うわけで、血だらけの部屋という特殊な状況で、
それをしでかした人物は事件とまったく関係がなく、
最初は関係なさそうだった人が真犯人というのは、何か毎度毎度の展開という感じ。
管理人が犯人というのが確定的という状態で、
死体が見つからないだけと言うのは、物語としてちょっと弱い。

TV放送 2003/05/13 BS05 2100-2157
 

第29話 冤罪兄弟へのレクイエム

 保安官は死体を埋めている男ベンを逮捕。服には繊維が付着しており、
どこかから動かしたらしい。死体は弁護士オリバーで窒息死と判明。
小麦粉が付着しており、ピザ屋で使用している物だ。
さらに死体が見つかる。今度はメキシコ系で犠牲者に関連がない。
牧師はベンはいい子だと言うが、車からは血液の反応が。
二人の服に付着した繊維は、ベンの車の絨毯と一致するが、殺人の証拠にはならない。
サウナで女性シェリーが死体が見つかる。ガウンがおかしいが
係員のケムが動かしたと判明。死因は熱射病で、友人ティーナがいたとわかる。
シェリーは飲み続けて、電話でサウナを予約した。
係員は15分ごとにチェックするはずが、見落としていたので証拠隠滅したのだ。
ティーナはシェリーと男をめぐってケンカしていたらしい。
シェリーには甲殻類のアレルギーがあり、ティーナは彼女にデートさせないため、
スープを頼んだのだ。だがサウナで発作が起きて最悪の事態に。
ベンの兄ロジャーが見つかる。彼は凶悪犯だが殺人は否定。
スタンドの順番でもめて二人を射殺。前科あるロジャーは手を貸さなかったと言う。
グリソムはロジャーを疑うが、服の血液は識別不能。銃も加工で判定できない。
銃を撃ったが弾がつまり、仕方なく絞殺したに違いない。
ベンはロジャーをかばうため罪をかぶっているのだ。
だが終身刑になると知り、追いつめられたベンは自殺をはかって死ぬ。

 と言うわけで、サウナの話は毎度似たような感じだが
死体を埋めてた男の方がメイン。
どう見ても犯人は別なのに、兄を守るために黙秘を続け
兄に裏切られて次第に不利な証拠が集まっていくなんて話で
最後まで兄の犯罪は証明できず。
過去には何回か未解決のままのエピソードはあったが
やはり後味は良くない。

TV放送 2003/05/20 BS05 2100-2157
 

第30話 愛しすぎた男

 女性メーガンの車が列車と激突。車には他の車の破片が付着。
タイヤが減っており、サイドブレーキが引かれている。もう1台いたに違いない。
もう1台はライトを消しており、機関士は気がつかなかったのだ。
メーガンは警察に電話しており、通話記録にはディーゼル車の音が。
駐車場で男ともめたのが目撃されていた。クロフトという男が判明。
踏切まで追いつめたが、メーガンは愛犬を残して逃げられなかったのだ。
歴史図書館の地下室で、司書ベロニカの死体が見つかる。
自閉症の司書アーロンによれば、発作を起こして倒れたと言う。
グリソムはアーロンの記憶力に注目。彼らは本の修復作業をしていたが
館長ハンターはアーロンを嫌っていたと言う。
ベロニカの死因は毒殺だが、毒物は不明だ。
体内からは毒素リシンが検出。舌が炎症しており、粉を口から入れられたのかも。
アーロンにリシンの知識がある事が判明するが、彼は本の感触が変わったと言う。
そしてベロニカとハンターがもめていたとも。
ベロニカは贋作とのすり替えをし、アーロンに罪を押しつけようとしたが、
ハンターに気づかれ毒殺を計画。ボールペンに毒物を仕込むが
ボールペンをかむクセが抜けず、自らが死んでしまったのだった。

 と言うわけで、自閉症の司書が見ていた犯行の秘密を解き明かす話も
何だか面白味に欠けるし、踏切の事故の方は、なぜすぐわからないといらだつほど。

TV放送 2003/05/27 BS05 2100-2155
 

第31話 倒錯の館

 公園の砂場に埋もった死体が見つかる。争った形跡がなく、運んだものらしい。
死体は女性で、虐待らしき傷や、豊胸手術、鎖らしき傷跡が見つかる。
豊胸手術をした医師から、それがモナで、ヘザーの館と言う倒錯の館の女性と判明。
女主人は、ここでの事故ではないと言う。女王様役の彼女だが、
常連客相手に、内緒に奴隷役もやっていたらしい。鼻腔にはストローらしき傷が。
時計の跡は特徴があり、アイリーンという女性の物だった。
小切手の買い取り屋サンティが襲われる。
カバンの切断面にはガラス繊維が付着しており、ユニットバスの物と判明。
工場の男は、友人とサンティを襲撃。それはサンティの姉カーラの夫だった。
弁護士のアイリーンは動じないが、時計の箱には液状ゴムが付着していた。
女主人は夫キャメロンに見覚えが。
気の強い妻に支配されるのに飽きて、支配する相手を探していたと分析。
奴隷を求めてモナに頼み、液状ゴムを塗り、妻の時計をはめさせたが
やりすぎて殺してしまったのだ。
アイリーンは弁護すると言うが、キャメロンは妻がいなければどこへでも行くと言う。

 と言うわけで、SMの館が殺人と関係したと言うところが目新しい点で
犯行の動機やそれを突き止める手口など、もう1つの事件と合わせて
特に目新しくもない。

TV放送 2003/06/03 BS05 2100-2155
 

第32話 裏切りの逃亡者

 一団がカジノを襲撃。警備員と犯人がそれぞれ一名死亡。25万ドルが盗まれる。
女3人組かに思えたが、カメラの映像から男の変装と判明。
先月も他の町で同様の事件があり、予行演習だったかも知れない。
キャサリンは田舎町の殺人事件を調査。店員ダスティンが射殺され、
ジャガイモをサイレンサー代わりにしたとわかる。
犯人は閉店に見せかけて時間を稼いだらしい。
死亡した犯人アダムの弾は45口径で、仲間に撃たれたと判明。
3人の内の1人は、本当の女性とわかる。
店では、かつてグリソムらが取り逃がしたタミーの指紋が見つかる。
カジノの弾にもジャガイモが付着しており、タミーが恋人ダリンと犯行したとわかる。
2つの事件は1つの事件だったのだ。
一味の車が見つかり、トランクからタミーの死体が。
アダムの服に付着した粉は、ガラスの原料で、炭坑の物とわかる。
炭坑にはダリンの死体が。これで容疑者がいなくなってしまった。
アダムを撃ったのはダリン。分け前を増やそうとしたのだろう。
タミーも殺し独り占めしようとしたが、誰かに殺されたらしい。
カメラの映像から、カジノのダンカン氏が事件前に伏せている事が判明。
彼は関与は認めるが、殺人は否定。分け前を取りに行ったところ、
ダリンは殺されていたと言う。前の襲撃事件の4人目について、変装前を推測。
その顔はコンビニ店員ダスティンだった。やはり彼も一味だったのだ。
ダリンを撃った弾から銃の持ち主を特定。それはコンビニ店員発見者の警官だった。
パトロール中にコンビニの事件に気づいた警官に、タミーが買収を申し出た。
彼はダリンを射殺し、金の横取りを計画。管轄外なのに粉が付着していた。

 と言うわけで、第一シーズンで逃走した犯人が再登場した上、
無関係かに思えた2つの事件が、実は同一犯だなんて面白い展開だが、
関係者がすべて死体で見つかり、再登場のキャラまで死んでしまったあげく
第一発見者の警官が犯人だなんて、ちょっともったいない感じ。

TV放送 2003/06/10 BS05 2100-2150
 

第33話 いとしきエリー我が娘

 カジノを追い出された男が、カップルにチップの換金を頼むが、
そのチップがニセ物で詐欺だと気づく。ところが駐車場で男は殺されていた。
ゴキブリのレースに参加するためグリソムは不在で、ウォリックに指揮を頼むが、
これにはニックらが反発を覚える。
殺されたのはビンセントで、麻薬の運び屋らしく、
胃の中に50個のケースを隠していた。飛行機の券をもっており、隣の席はレベッカ。
さらになぜか、ブラス警部の娘エリーの指紋も出てしまう。
男友達キースは、ビンセントに車を貸した事を認める。
カップルが持っていた紙幣もまたニセ札とわかるが、彼らは財務省の人間で、
ニセ札が見つかるルートを調査していたとわかる。
エリーらは釈放されるが、発砲事件でキースが死に、ブラスに疑いがかかる。
だが、銃にはさんだためについた血液は、ブラス親子でもキースでもなかった。
乗客名簿には、キースといたヒッチハイカー、ギルモアの名が。
彼には手に傷があり、ブラスを気絶させ、キースを射殺したと判明。
ブラスに反発していたエリーとも多少和解して、エリーは母の所へ戻る。
帰還したグリソムは、ウォリックらが務まるか試したと語る。

 と言うわけで、グリソムの不在や詐欺師とニセ札事件、
そしてブラス警部の娘が容疑者になるなんて事件が一気に発生。
さぞ大混乱かと思えば、何となく尻すぼみ的に収まっていき、
科学捜査的な面白さはいまいち。

TV放送 2003/06/17 BS05 2100-2157
 

第34話 女が男を殺す理由

 匿名の通報があり、カジノのエレベータで倒れていたフェアモントが見つかる。
宅地業者の社長で、後で服を着せたような不自然なところが。
妻ジュリアは浮気も気にしないと言い動機がない。部屋には人間のふけが。
3年前、フェアモントは発砲事件で自分を撃って負傷したが、あれはウソかも。
結局彼は死亡し、ただちに臓器が8つも摘出されて移植される。
残された部分も火葬され、灰だけになるが、灰から毒物セレンが検出される。
臓器移植を受けた患者マサに調査協力を依頼するが、拒否される。
やがて現れた秘書クローディアはふけ症で、DNAも一致。
彼女は社長が裸で意識を失っていたため、スキャンダルを恐れ運んだと認める。
3年前の事件で入院させたのはクローディア。撃ったのはジュリアだと認める。
帰宅が遅く脅そうとしたが誤って命中。フェアモントが自首を許さなかったと言う。
ふけ症のシャンプーにはセレンが含まれ、これが毒になり
チーズで苦みをごまかしたため、口臭になったと推理できる。
やがて部屋のシャンパンからジュリアの指紋が。部屋にいた事は認め、
彼女の体内からも毒物が見つかるが、クローディアはアリバイ作りだと否定。
互いに責め合う。だが、10年前クローディアは資産家と結婚しており、相手は死亡。
資産家の農場で使用した家畜用セレンが、死体から検出される。
しかも当時の秘書がジュリアだったのだ。2人は手を組み、次の獲物を探したのでは。
地検は、どちらの犯行か証明する証拠がないと断念。
だが彼女らは他の土地でも犯行を繰り返すはずだ。

 と言うわけで、今回は1つの事件に全員が集中。
2人の容疑者をめぐっていろいろ証拠が出るが、
詰めができないと言う話で、またも結局逮捕はできず。
そう言うのも面白いけど、まあ当然ながら痛快感はない。

TV放送 2003/06/24 BS05 2100-2150
 

第35話 閉ざされた人々

 工事現場の土管で女性の死体が見つかる。その脇でもう1体。
ブルネットは首の骨を折り、ブロンドは首の傷による失血死。
ブルネットは派手でジョーン。ブロンドは地味だが姉ドナとわかる。
ドナの部屋はガラスが割れ、血痕にはジョーンの靴の跡が。
ドナが倒れた時に、ジョーンは歩き回ったらしい。
ドナは通販とインターネットの出前で生活しており、家からは出ない。
だが便座が上がっている事から、男がいた証拠になる。
ジョーンの元彼ギャビンには禁止命令が出たと判明。
ギャビンの足跡も見つかり、死体を見た事は認めるが、犯行は否定する。
森でハンタージェスパーが死んでおり、誤射と思われるが、自分の銃は使っていない。
妻リンダによれば、ジェスパーはリストラされていた。
木にめりこむ弾が見つかるが、事件前の物で無関係。妻による保険加入も判明する。
鹿狩りは昼はしないが、死亡時刻は昼と判明。
至近距離から撃たれており、自殺の疑いが。腹を撃てば銃を湖に捨てる余裕がある。
彼は妻に保険が入るよう、殺人を装っていたのだ。
ドナにはメル友ミッキーがいると判明。彼はかつて刑務所におり、
通販の仕事で知り合い3日前に出所したとわかる。便座の指紋はミッキーの物だ。
ミッキーは家へ招かれたが、金をせびるジョーンが現れて口論になったと言う。
組み合いでドナが倒れ、ガラスで首を切り死亡。
ジョーンはミッキーに罪を着せようとし、絞殺。証言が信用されまいと隠匿したのだ。

 と言うわけで、姉妹の死体が見つかる話と鹿狩りで誤射された男の話。
鹿狩りの方は割につまらない展開で、姉妹の方はややマシだが、
それにしたって、怪しげな刑務所の男は、
たぶんそれほど悪くはないはずと思うとやはりその通り。

TV放送 2003/07/01 BS05 2100-2157
 

第36話 第4の殺人衝撃の結末

 バスタブに入れられたピートの死体が見つかる。
その手口は、かつてグリソムらが逃したミランダによる物だ。
彼は自分の父が死んだ8/17に生まれた男性を次々殺し、その言葉をテープに残す。
現場には茶色の女性の毛髪らしき物が。テープの音から被害者が助手席にいたと判明。
毛髪は古い物をわざと残しており、何かのメッセージかも。
車内で意識失わせてから、倉庫で射殺したらしい。
ピートはスピード違反で捕まっており、キップに誕生日があると判明。
過去の犠牲者ロイスとスチュアートも、同じ警官ケビンが捕まえている。
だが交通裁判中のケビンは関係を否定。グリソムはそこにいた判事を見て驚く。
そのメイソン判事こそ、ミランダだったからだ。
メイソンはグリソムを食事へ招くが、事件の関与は否定。
役所の火事でミランダの書類はないが、母イザベルの存在を知り、会う事に。
話をする中、キャサリンが部屋を探るが、ポーリーンという娘の写真を見つける。
ポーリーンに関する書類はなく、メイソンは息子ポールと指紋が一致。
さらに現場の毛髪がポーリーンと一致。ポーリーンは妹ではなく、ポール本人だった。
ポーリーンは男性ホルモンの注射で男になり、家では女、外では男を演じたのだ。
父が殺された時、男なら救えたと感じたためだ。
メイソンは性転換して判事になるが、飽きたらずに殺人を犯すようになったと認める。
しかし、ミランダは裁判所から逃走。グリソムは母の家へ急行する。
母は殺害され、バスタブではミランダが死んでいた。彼も同じ誕生日だったのだ。

 と言うわけで、第一シーズンで逃がした強敵がまた登場。
先日再登場した少女と合わせると、
一応これで一シーズンの未解決事件はクリアしたと言う事か。
前作ではまったく手の届かない存在だった犯人が、
今回は意外に簡単に接近できて、途中でその正体さえわかってしまう。
まあ、犯人の真の正体あたりは、早い段階でそれらしい情報が流され
(子供が養子だったり、ホルモンの話が出てきたり)
そして誕生日の話も想像したとおりだが、面白い展開には違いない。
それにしても、あちらでは、こんな病んだ事件ばかりなのだろうか。

TV放送 2003/07/08 BS05 2100-2157
 

第37話 ちぎれた指

 不審な男が銀行で100万ドルを換金。あわてて飛び出すが警察に捕まる。
不動産業者ローガン氏は、警察でも何も語らず、釈放される事に。
だがサングラスを忘れたため、届けようとしたキャサリンは、
ローガンの携帯にかかってきた電話に出させられる。
相手は逆らえばアマンダは死ぬと言い、仕方なくキャサリンはローガンと同行。
異常事態に気づき、グリソムらはキャサリンを追う事にする。
ローガンによれば、愛人アマンダの指が切られ、100万ドルを要求されたと言う。
キャサリンは、カフェにいたサラに指を渡し、さらに移動。金に蛍光ペンで印を。
急ブレーキで跡を残し追跡しやすくするが、現れたマスクの男に金を渡す。
渡された地図の場所へ行くが、そこにはアマンダの死体が。
指は死後切断され、水浸しで48時間経過していた。鈍器で強打されている。
ローガンが与えた部屋には、大理石の破片が。死体はシャワーカーテンでくるむ。
アマンダがローガンの妻ダイアンと通話していたと判明。
カーテンからは、ローガンの息子が食べるピーナツバターも検出される。
ダイアンはアマンダと会った事は認めるが、そこへローガンが来たと言う。
ダイアンの蛍光ペンの反応を調べるが、反応が出たのは弁護士。
実はローガンは離婚訴訟を恐れ、金を確保するため、芝居を打ったのだ。
そしてアマンダともめた末、殺害してしまう。そしてキャサリンも利用したのだ。
さらにダイアンに疑いがかかるよう、彼女の車を利用した。
ローガンは逃走するが、スピード違反で捕まる。
ウソをつく事に慣れるとキリがなくなるのだ。

 と言うわけで、キャサリンが事件に巻き込まれるが、意外や犯人は。。。
と言う展開で、シリーズ中でもなかなか面白い。
犯人がまんまと逃げるが、意外に簡単に捕まってしまいそこは拍子抜け。

TV放送 2003/07/15 BS05 2100-2157
 

第38話 残酷な悪戯

 死体の腐敗を調査するための、死体農場と言う場所で、管理外の死体が見つかる。
虫は他の死体から来ており、死体に弾の破片がない事が判明。
被害者はマイクとわかるが、家が燃えていた。寝室を焼こうとしたらしい。
婚約者ジェーンに会う。彼女は再婚で、元夫ブラッドリーは殺す動機がないと否定。
カメラマンであるマイクの暗室から、娘ジョディの裸の写真が見つかる。
だが、写真には指が写っており、プロにはあり得ないミスだ。
ブラッドリーには性的虐待の過去があるが、マイクがジョディを狙っていたと言う。
ジョディの腕には火傷が見つかるが、これはカーラーによる物と判明。
ジョディの兄は、ジョディがむしろマイクを誘っていたと言う。
グリソムは、犯人が凍らせた肉で弾を作ったと断定。痕跡を残さないためだ。
肉工場で働くブラッドリーにはこれを作る事が可能。
彼は、娘を虐待するマイクから守るための犯行と認める。これでは執行猶予がつく。
ジョディの写真の目の部分を拡大すると、ブラッドリーの船で撮影した物と判明。
彼はマイクに罪を着せるため、彼の家にカメラを隠したのだ。
ジョディは脅されており、マイクに相談したが殺されたのだ。
寝袋には2人の分泌液が検出され、
14歳以下への性的虐待は、減刑が認められない終身刑となるのだった。

 というわけで、死体農場とか、肉で作った弾丸とか出てくるが
メインは性的虐待の話で、家族が次々疑われていくのはお気の毒。
やはり病んだアメリカと言う感じで、
毎週、科学捜査自体よりも、そういう面ばかり印象に残るのは
どうかと言う気もするが。

TV放送 2003/07/22 BS05 2100-2157

第39話 儚い人生

 アマチュアのホッケーの試合で、ラフプレイ中に選手テリーが倒れて死ぬ。
首が何かで切られ、殺人と断定される。
外では株屋のテリーは、チームメイト全員に損をさせており、恨まれている。
チームメイトジェーンのスケート靴は鋭くされており、疑いがかかる。
彼女は否定するが、彼女が妊娠していると判明する。
ジェーンは多くの男と関係していた。テリーとは遊びだったと言う。
サックスプレイヤーのスタンが殺され、ウォリックが調査に。
麻薬の過剰摂取が原因で、コースターが2枚あった事から、もう1人いたと判明。
そんな中、ウォリックは歌手リリーと接近する。
売人はコースターにヘロインを染みこませて渡していた。彼は1人だった。
さらにリリーのコースターも2枚重なっていると気づく。
彼女が麻薬常習だと知り、ショックを受けたウォリックは
再びギャンブルに手を出そうとするが、ニックが止める。
テリーには心臓に欠陥があると判明。ドクターは鎮痛剤を与えていた。
彼もジェーンとつきあった事があり、父親を始末すれば、寄りが戻せると考えた。
そして心臓に負担のある薬を与えたのだ。
だが、赤ん坊の父親はテリーではなく、トミーだった。

 と言うわけで、ホッケーの試合でラフプレイ中に死者が出て、
誰が犯人かわからないという展開だが、
冒頭にドクターが薬を与えるシーンが、割にわざとらしく、
最初から犯人がわかってしまったのが難。
歌手とウォリックの関係も、何かもったいぶった感じだが、
歌手が事件には関係していないから拍子抜け。

TV放送 2003/07/29 BS05 2100-2157
 

第40話 六番目のチャクラ

 タイの僧侶4人が、チャクラと呼ばれる眉間を撃たれて殺される。
現場にはギャングのマークが。寄付金を預金したアナンダだけが難を逃れる。
仏像にはガムが。ライフルは見つかりやすい場所に置かれていた。
アナンダは机にあったライフルを捨てた事を認める。指紋から撃っていないと判明。
ギャングのマークは、捜査を攪乱する物と断定される。
空軍衛星の画像から、駐車場にピートの車があった事がわかる。
商店街の者は寺院を嫌っていたが、ピートは出入りしていたのだ。
探検していたピートは、仲間が仏像を盗んだと知り、返しに行ったが、
死体を見つけて立ち去ったと認める。
キャサリンは、15年前同僚ステファニーが殺され、ケルソが犯人とされた件を調査。
ケルソのナイフには薄い血液が付着しており、今なら分析が可能だ。
手袋はケルソの血で真っ赤だったが、それはキャサリンの元上司ジミーが、
2日後に持ち込んだ資料だ。警官は手袋を見ておらず、ジミーに疑いが。
血液も意図的に付着させたらしい。
ジミーはケルソを犯人と決めつけ、証拠を作ったのだった。
寺院の寄付金は、一部しか預金されていないと判明。
それまでは箱に保管されていたが、パートの料理係スナハラが盗んだのだ。
そして残されたガムから、彼のDNAが検出される。
アナンダが通報すると思った彼は、僧侶らを射殺したのだった。

 と言うわけで、僧をめぐった殺人で、さぞ珍しい話が出てくるのかと思いきや
手口や動機は当たり前。
キャサリンがなぜか古い殺人を持ち出して、かつての上司を逮捕する話も
真犯人はわからないままで、何だか煮え切らない。

TV放送 2003/08/05 BS05 2100-2150
 

第41話 暴走バス24人の運命

 ベカスへ向かうバスが暴走し、道路から転落。多数の死傷者を出す。
走行中にロッドアームがはずれ、圧力が片輪にかかり横転したのだ。
運転手ドレイバーは動揺。アルコール中毒らしき反応を示した末倒れるが、
糖尿病の症状と判明。残されたウイスキーは、仮出獄中のマクブライドの物だった。
先週の点検では異常なかったと言うが、規格外のボルトを使用しており、強度が不足。
ガードレールにぶつかった衝撃で折れたのだ。ではなぜブレーキを?
まきこまれた乗用車のエリックは、乗客である恋人トレーシーを追ったと判明。
サラの分析では、タイヤが分解しスリップが生じたと判明。
クロロホルムがタイヤに入れられ弾性を失った、悪意ある細工だ。
実験の結果、2時間で破裂すると判明。給油したバーストーで細工された疑いが。
バス会社をクビになったノーランが、スタンドで働いており、細工した事を認める。
パンクしても、サスペンションがしっかりしてれば大事故にはならなった。
ノーランの第2級殺人となるが、整備不良を放置した社長の責任も重い。

 と言うわけで、バスの事故で多数の死者が出て、その原因はどこにと言う話。
いろいろ原因らしき事が出てくるが、真相は別にありと言う感じ。
まあ、めぐりめぐった割に、結末は普通と言う気もするが。

TV放送 2003/08/19 BS05 2100-2157
 

第42話 覗き穴の殺人者

 ジェーンという女性が殺され、便器にもたれた状態で見つかる。
なぜか髪は赤く染められ、押し入った形跡がない。部屋は密閉状態だった。
スーパーの袋で窒息させられており、レイプの痕跡も盗みもされていない。
元彼のアダムは、接近禁止命令が出ており、急に避けられたと語る。
ニックは高校時代の彼女の写真が、ジェーンの現場写真にそっくりだと気づく。
一方、霊能者だと言うピアソンと言う男が現れ、現場の状況を見たと言う。
ジェーンは仕事を休んでおり、警備装置を強化。
彼女の所にかかった電話は、なぜかジェーンの家の中からだった。
ピアソンはホテルでジェーンの隣に泊まり、彼女に警句したが無視されたと語る。
彼を連れてジェーンの部屋へ行くが、イメージは上から見下ろした物。
屋根裏を調べると、そこには各部屋をのぞくための穴があり、
犯人が監視していたとわかる。ジェーンはいつの間にか犯人を入れてしまったのだ。
ケーブル会社のクレーンに疑いがかかるが、かけつけたニックが襲われて負傷。
クレーンの部屋には家具がなく、すべては屋根裏にあった。
彼は人々を見下ろしていたのだ。さらにニックもケーブルテレビを入れており、
残されたビデオテープから、ニックも監視されていたと判明。
ニックの家にはピアソンが現れるが、潜んでいたクレーンに殺される。
彼はニックを友人にできると感じ、同じく監視していたジェーンはジャマだと殺害。
赤毛がタイプと思い、高校時代の再現をしたのに無視されたと怒る。
忘れられないようにすると自殺しようとするが、警察が突入してこれを阻止。
彼は自分を失い、別の人間になって欲求を満たそうとしていたのだった。

 と言うわけで、ストーカーをめぐる話で、ニックも絡むのがミソ。
まあ、犯人がニックも監視しているのは見えていたが、
それにしても2週続けて、1つの事件だけとは物足らない気も。

TV放送 2003/08/19 BS05 2100-2157
 

第43話 猫屋敷の老婆

 20匹以上のネコが集まる屋敷で、ルースという老婆が死体で見つかる。
部屋はあれており、自然死かネコが襲ったか不明。
ハイヒールの足跡もあり、金庫がこじ開けられた形跡も。死因は心臓の傷と判明する。
近所の子供ジェシカらの話から、隣人デビーが家に乗り込んで口論になったとわかる。
ネコが放置されていてケンカになったが、デビーにはアリバイがあった。
金庫をこじ開けたのは息子タイラーで、ネコが閉じこめられたと呼ばれたと言う。
ニックはマーシーと言う女性のBMWが爆破された件を捜査。
異音がしたので、メカニックに調べてもらったが爆発したという。
ドライバーを殺害するための物で、プロの手口かも知れない。
夫ジョニーはビル解体の仕事をしており、
マーシーの父である社長トービン(エド・ローター)は、彼を評価していない。
ジョニーはダイナマイトが盗まれ事を認めるが、浮気については否定。
会社の工具は爆弾の歯形に一致しない。
ボンネットを開け、爆弾を見つけたはずなのに、閉まっていた事が判明。
マーシーの証言に疑いがかかる。
メカニックと組んで、ジョニーを陥れ会社の株を独占しようとしたのだった。
屋敷を調べる中、ネコが残っており、ジェシカの家へ行く事がわかる。
ネコには傷があり、ブドウ球菌に感染していると判明。被害者から感染した物だ。
やがて、凶器がジェシカらのボールペンだと判明。
ジェシカはネコをほしがり、母が無理矢理奪おうとして刺したと言うが、
指紋からジェシカの犯行だとわかる。

 と言うわけで、ネコによる殺人の疑いに始まり、奇妙な展開になるが、
最後には子供の犯行だったとわかり、物語としては面白いが、
ギャフンと言わせる科学捜査と言うわけでもない。

TV放送 2003/09/02 BS05 2100-2154
 

第44話 最も残忍な殺害方法

 公園に埋められた死体が見つかりボブと判明。
24時間前に死亡。足が骨折しているが、それは48時間前。
出血多量で昨日死んだ事になるが、血痕は見つからない。
現場で見つかった塗料はベンツの特殊なグレードのみで、弁護士ベンの物だと判明。
車は盗まれたと言い、修理工サリバンの所で車が見つかり、車内から血痕が見つかる。
ベンはエンジンを切らずに盗まれたと言うが、上半身にはシートベルトの跡が。
犬をはねたと主張するが、逮捕。だが確証はない。
女性の死体が見つかり、ニックが調査。死因は溺死と判明。だが現場は砂漠だ。
婚約者ハンソンと共に、スポーツトレーナーを目指しており、彼にはアリバイが。
高地にしかない石を手がかりに、ニックは岩場へ。そこでジャケットと地図を発見。
遺体発見の2日前、山岳地帯は大雨。足を滑らせて頭部を強打。
滝のような雨で渓谷まで流され、日が照って水が枯れたのだ。
競争で敗れたくないハンソンは、地図を細工したのだ。殺人にはならないが罪な事だ。
ベンの家宅捜索命令が出て、車庫の痕跡から
車に引かれたボブがフロントガラスに突っ込み、マットに血液がしたたったと判明。
そしてその状態でガレージに放置され死んだのだ。
逮捕歴のあるサリバンを仲間に、車を処分しようとしたのだ。
漂白剤で血痕は見つからず、毛髪等も全く見つからず。
だが、ボブが携帯で警察に電話した事が判明。その会話は録音されていた。
初出勤で飲酒したベンは、アルコールが抜けてから通報しようとしたが、
ボブの意識が戻ってしまい、病院へは行けないのでそのまま放置したのだった。
人をはねても過失だが、飲酒運転ならば殺人になる。
しかし、ボブは遺書を残しており、自殺だった。隠さなければ無罪だったのだ。

 と言うわけで、ひき逃げだが不思議な事がいっぱいと言う事件だが、
最初から怪しい容疑者が犯人なので、物語としては意外性に欠ける。

TV放送 2003/09/09 BS05 2100-2154
 

第45話 ベガス−マイアミ合同捜査

 元刑事部長リトル氏の屋敷で事件が発生。彼が殺され、妻子が行方不明に。
警察時代の銃が紛失。キャデラックが見つかり、トランクには男の死体が。
フロリダで娘サーシャが目撃され、キャサリンらがマイアミに向かう事に。
マイアミのケイン(デビッド・カルーソ)は、サーシャを発見。
母親は彼女を逃がしたと言うが、サーシャが持っていた薬莢はブラジル製だ。
死体はジェイソンと判明。だがリトル殺害とは無関係らしい。
パーティにいたショーガールの証言でアダムの存在が判明。
サーシャが見つかった現場で、犯人は小便したらしく、足跡と尿の痕跡が見つかる。
FBIが追跡する連続殺人と手口が似る。金持ち夫婦を狙った犯行だ。
被害者はすべて、同じホテルに泊まっていたのだ。
ワニが出る池で車が見つかり、車内でリトル夫人の死体が出る。
夫人は体中に水溶性の物質を塗られ、全身がラップで巻かれていた。
物質は蜂蜜で、女性に塗るショーがあり、それをマネした物らしい。
500ドルの高価な蜂蜜で、一昨日リムジンの男が買いに来たと言う。
運転手ゴードンの証言で、犯人がシャンパンばかり飲み糖尿病とわかる。
現場の尿にもインスリンが投与された痕跡が。
ゴードンこそインスリンを投与していたのだ。次はコルウィン夫妻を狙うらしい。
屋敷は襲われ、すでに夫妻は姿を消していた。
ヨットでコルウィンと死んでいた妻を発見。
ジェットで逃げようとしたゴードンを捕らえるが、犯行は否定。
だがコルウィンは生きており、ゴードンの犯行を証言するだろう。

 と言うわけで、スピンオフのCSIマイアミの紹介的エピソードで、
合同で捜査すると言う展開だが、まだなじみの薄い連中がいばってばかりで、
いつもの連中の出番が少なめなので、ちょっとまだピンと来ない。

TV放送 2003/09/16 BS05 2100-2154
 

第46話 哀しい宿命

 身元不明の女性がホームレスのカートで死体で見つかる。顔は傷だらけだ。
顔には美容の物と思われる注射の跡が。手帳には意味不明の暗号が。
バッグは300ドルの物で、ホームレスとは思えない。
顔を再現した結果、彼女がモデルのアシュリーと判明する。
部屋にはひげそり、何かの薬に注射。車はお菓子のゴミだらけ。
そしてアシュリーが見つかったのは、彼女の看板の下だった。
カートにあった新聞には、すべてアシュリーの広告が。熱狂的ファンと言える。
ファンである男が、マネージャロットを襲撃。彼が台無しにしたと言う。
アシュリーのコートはホームレスの物と判明。
高価な指輪を持つ女性キャシーは、実はアシュリーの姉だとわかる。
彼女もまたモデルだったが、コカイン中毒でクビになり、
妹が陰謀に巻き込まれると助けようとしていた。
アシュリーはやせねばと感じ、過食症と拒食症の症状が出て、
下剤で免疫を落とし、顔の傷から化膿菌が入り込んだ。
サラが突き止めた手帳の暗号は重量だった。
彼女は食べた食事を、嘔吐や浣腸で出して、0にしようとしていたのだ。
やがて、自分で顔を傷つけるようになり、ロットは彼女を見捨てたのだ。
キャシーは、彼女をカートで連れ出し、自分が美しいとわかる場所、
看板の見える場所へ連れて行ったのだった。
キャシーは施設には入らず、次に見つけた物が人生を変えるかもと言って去る。
その頃、グリソムには遺伝的な聴力障害が判明。
それは原因不明で、発症すると治らない物だった。

 と言うわけで、第2シーズンの最終話も異色の展開。
モデルの姉妹の数奇な運命と言う感じで、実は犯人がいないと言うのがミソ。
ただ、最終話にしてはスケールが小さいと思ったが、
最後にグリソムの秘密が明らかに。

TV放送 2003/09/23 BS05 2100-2150