「中居、中居ってば・・・・!!」

赤組さんの呼ぶ声に青組さんは

「う゛ーっ」

と返すなり。

「おい、起きろってば、今日はいいともだろ?」

「ん〜〜」

唸るようにいって赤組さんに背を向けると、青組さんはタオルケットを頭から被ったなり。

「夕べ、打ち合わせがあるから遅刻したらやばいっていってなかった?」

「ん〜〜」

仕方なさそうに起きあがって、ぺったりとベッドの上に座り込みくしゃくしゃと自分の髪に触っている青組さんだったなり。

「大丈夫?」

「ん・・・・」

ぼんやりと赤組さんを見て、とりあえず、という感じで青組さんは答えたなり。ほっておいたらそのまままた夢の国に戻ってしまいそうな青組さんに着替えとバスタオルを渡して、

「シャワー浴びてしっかり目を覚ましてくること!!」

びしっと、赤組さんは言いつけたなり。

「・・・・ん゛〜〜」

部屋のドアから半分身体を出しながらもう一度振り返った赤組さんなり。

「早く行きなさい!!」

その声にぼーっとベッドから降りた青組さんは、着替えをぶら下げてずるずると浴室へと向かったなり。

 

熱めのシャワーでさすがに目も醒めた青組さんは、朝の食卓についたなり。

本日のメニューは、真っ白なご飯に、さつまいもと黒胡麻と若布に茗荷を散らしたあつあつのみそ汁、鰈の一夜干しを焙ったものに小松菜の胡麻和え、ネギの入った納豆とカリカリ小梅、という純和定食だったなり。

「あれ?納豆?」

「あ、やだなーって顔したでしょ?今。でもね、納豆は身体にいいんだから、ちゃんと食べた方がいいよ?」

言いながら、赤組さんはご飯に納豆をかけると上手にそれを食べはじめたなり。

「まぁ、俺だって全然食えない訳じゃないし・・・・」

青組さんも赤組さんに倣って納豆をかけるとぱくぱくと食べはじめたなり。

「ちょっと、中居、糸ひいているって」

「仕方ねぇじゃん、納豆食ってんだから」

「だけど、ほら」

それから二人は如何に上手に納豆を食べるかを研究し、・・・・その結果、赤組さんは、慌てて青組さんをアルタに送り届けなくてはならなくなったなり。