「自分ちに帰れって言っただろ?何で来たんだよ?」

青組さんの顔を見るなり、赤組さんは言ったなり。

「だって、おまえそんな風だし」

青組さんは足を引きずる様子の赤組さんに言ったなり。

「ボニの散歩、どうするんだよ、なっ?」

心配だのなんだのと言っても、赤組さんに素直に受け入れられるか不安だったなりから、青組さんはそばに寄ってきたボニータにかこつけたなり。

「でも、俺、こんなだから何もしてやれないよ?」

そう言う赤組さんに、青組さんはきっぱりと言い返したなり。

「おまえ、わかってる?俺はおまえとタメ歳なの!!全然、全く何も出来ないガキって訳じゃねぇんだよ?」

そして、くすくす笑ってボニータの頭を抱えたなり。

「だから、ボニのついでにおまえの面倒も、少しくらいなら見てやれるよ?」

「・・・・だったっけ・・・・」

ため息をついて赤組さんは言ったなり。

「ついでに言うと、3ヶ月先輩だし・・・・」

「いや、それは関係ないだろ?」

「いいじゃん、たまには先輩の言うこと聞けよ」

3ヶ月先輩はそうして、自分よりも大きな後輩を支えるようにしてシャワーを浴びさせて、ベッドまで肩を貸したなり。

「明日、医者行くよな?何なら、俺、明日は昼過ぎからだし、連れていってやろうか?」

「うん、スーパーマネージャー来るし、その辺は大丈夫」

「そっか‥‥。あんまり悪くないといいな」

「大丈夫、だろ?」

赤組さんをベッドに寝かせてから、青組さんは暫く考えていたなりが、

「何を準備するかなぁ?」

そうつぶやいて冷蔵庫の中身をあれこれと調べたなり。そうしているうちに、何だか楽しくなってきた青組さんだったなり。