「中の人」、かく思う−−−ダイエーは、今


 第二回 精算システム、ただいま更新中。
 
 「中の人」となって、何年経っただろうか?出たり、入ったり、ということの繰り返し(バイトだから出来る芸当)ながら、関わった月日は、いろいろな職業を渡り歩いている中で、もっとも長いという状況。こんなへんてこりんなセーチャンながら、ひとつだけ「自慢」出来るところがある。
 それは、「ダイエーのレジなら、知らない機械はない」ということである。私が当初入った15年以上前では、「ドットインパクト」プリンタがレシートをジョリジョリ言わせながら印字していたのである。クレジット売上表も特別な用紙を差し込まないと印字されない(今、この方式に戻ったら、発狂しますよ、ぼくぁ)、当然つり銭を自動で吐出する機械なんぞもない・・・。それでも、レジという職場は、いろいろな意味で楽しく、緊張感にも満ちていた。
 関東に移動しても、この感触が忘れられず、内緒で週末バイト。ここにあったのは、印字スピードはやや速いながら、やはりドットインパクトのIBMレジ。しかし、普通一店でバイトをやめてしまっていたら、経験できないほかの機種のレジにも触ったということが、以後のレジ人生にも大きく影響する。
 そして93年ごろにレジのシステムが、現在の「M−6220」(東芝TEC製)に統一され、熱転写レシート、釣銭機の導入などで、一気に精算業務は簡素化された。しかし、システムの陳腐化が進み、私とも長年付き合ってきたこの機種ともお別れのときが刻々と近づきつつあるのである。

 一部店舗ではデビューしている、「M−7070」(やはり東芝TEC製)に切り替えが全店で行われる予定である。すでに他のスーパーなどでもおなじみになりつつある。汎用機である証拠に、乗っかっているOSは、なんと、LINUX!立ち上がる画面が、パソコンのそれと酷似しているのには苦笑するが、レジといえどもパソコンと変わらないんだな、を実感する。タッチパネル応答で、見やすくなっているし、完全漢字表示でお客様サイドもわかりやすくなっているはずである。
 機種がドラスティックに変わるということで、勉強会も開かれたが、レジそのものより、精算システムが大幅に変更になることのほうが非常に気になった。果たして、オバちゃんたちはついていけるのだろうか?