MyLog

  「Log」とはコンピュータ用語でもありますが、記録を意味します。ダイビングでは、潜ったことを証明する手立てとして、この「ログ」を非常に重要視します。
  ログは、記録であると同時に経験の度合いを示すものだからです。それがひとつのステータスでもあり、周りから見てそれしかその人の習熟度合いを見ることが出来ないからです。
  海外のリゾート地でダイビングをしようと思っても、経験本数が少ない人は入潜お断り、のところが実際ありますし、特殊環境のダイビング(ドリフトダイビングなど)は、数本レベルでは到底無理です。
  そんな潜水記録・ログ。当方のしょぼい記録を写真などを交えて紹介したいと思います。

   第一回 2008.4.12〜14 2回目の沖縄体験

  2006年の10月に生涯初めて沖縄を訪問した。そのときに乗った飛行機は、空港を回りこむような形で南から北に進入し那覇空港に着陸したわけであるが、その際眼下に広がる蒼い海にとてつもなくテンションが上がったのを覚えている。それ以降、「沖縄行きたいなぁ」とおもうことが多くなった。翌年4月にはダイビング抜きで1泊2日の強行軍で沖縄観光。美ら海水族館などを見て回った。
  そして2008年春。またしてもショップ主催とはいえ、現地集合のツアーが組まれたので参加した。仕事の都合で土曜日現地/月曜発と言う、他のメンバーとはスケジュールを異にした小生。しかも、神戸空港発にあきが無く、伊丹発8時半の便のみとなってしまっていた。本数の走っている新幹線と違い、乗り遅れは致命的である。まんじりともせず夜を明かし、ほぼ朝一に近い動きをとらざるを得なかった。
  とりあえず何とか飛行機には間に合い、いつものようにクラスJをおごる。1000円プラスでこの快適さなら文句はない。そして無事に沖縄到着。
  レンタカーを押さえて現地である北谷へ向かう。着いたのは12時過ぎ。すぐにいけるのかと思っていたら、すでに1本目を別ポイントで終わらせた面々を待たなくてはならない状況。待ち時間の間に体が寝不足にかなわなくなってきていた。2時過ぎに1本潜ったところで体が拒否反応。結局久しぶりの沖縄はややショボーンな立ち上がりとなった。

  LOG  2008.4.12  場所  沖縄北谷(ちゃたん)  砂辺ポイント
       透明度 上下左右ともに15m 水温22度  

  初日はそんなこんなで実りの薄いものだったが、翌日。そこそこに天候も落ち着き、真栄田岬へ。2年前に訪れたときとは打って変わってよく整備されている。もっとも、駐車場代がいるなどちゃっかりしているとも受け取れるが。
  ここのエントリー地点は足場が悪く、フィンの脱ぎ履きに一苦労。波がちょっとでも高いと翻弄されてしまうところなのだが、眼下から見下ろす海面はベタ凪!一気にテンションが上がる。
  そしてここの特徴は、やはり最深部35mの世界がまっていることである。限界ぎりぎりのところで出会う生物たちはやはり神秘的ですらある。
  この、ヒレナガネジリンボウ君はどこに行ってもアイドル視されているようである。
  LOG  2008.4.13 場所 沖縄 真栄田岬 
       透明度 上下左右ともに25mオーバー  水温 22度  

 そして2本目は青の洞窟。さすがに透明度も良く、なかなかに神秘的でもあったが、肝心のデジカメハウジングの中のシリカゲルが性能を発揮できずにレンズ面がエライことに。結局「泡まみれ」のような写真になってしまい、ここはちょっぴり残念、そこそこに生物も見られ満足のいく内容だった。
  LOG  2008.4.13 場所 沖縄 真栄田岬 青の洞窟
       透明度 上下左右とも25m 水温 22度
  
 

  第2回 2008.6.8  ホームグラウンドで久しぶり。
  和歌山方面一辺倒だった私が、意外にも日本海側にショップを見つけたのは今から3年前の秋。以来、私のホームグラウンド化している。
  実は神戸在住で、日本海側を選ぶ理由は別にある。・渋滞がほとんど考えられない 事故などの特殊要因は別として、行楽地があまりなく、仮に海水浴シーズンになったとしても海岸沿いくらいが混むだけで南北方向は余り混雑しない ・有料道路代が安い 阪神高速+第二神明+加古川/姫路BP+播但連絡道+国道で片道2000円強。紀州方面に行けば全区間有料道路となりほぼ1.5倍はかかる。
  そういったわけで、今回も日本海側の佐津へ。水温がやや低く、ちょっと冷たく感じたものの、この時期としてはやや水温は高めとのこと。2本ともそつなくこなし、ことしもなかなかやれそうな予感。
  因みに最後の写真。「ドチザメ」という鮫の一種なのだが、おとなしい部類の鮫だそうである。ご存知のとおり、鮫は夜行性なので、朝方とはいえ出てくることはまれだそうである。泳ぎが速く、よく全景を捉えられたものである。

  LOG  2008.6.8  場所 兵庫県香美町 佐津ビーチ →現地サービスのHPです。
       透明度 上下左右とも8m前後 水温 18度 

  第3回 2008.8.3  熱湯(?)佐津ビーチ
  海水浴シーズン真っ只中にここを訪れるのは実は初めて。しかも、関西近郊のショップ連が数チームも来訪。まさにてんやわんやの大騒ぎ状態と化した。タンクは足りなくなり充填所との往復は数え切れず、もちろんファンで訪れているわれわれもあおりを食らってタンク待ちを余儀なくされる。こっちは初めての鳥取経由/高速バス利用というスタイルでやろうとしているものだから時間が気になって仕方ない。
  まあそれでも海の中に入ってしまえばそこはそれ、なかなかに面白い。見られると思っていなかった「ゴンズイ玉」にも出くわし、そしてようやく念願かなってタツノオトシゴも発見。実りの多いダイビングとなった。

  LOG  2008.8.3  場所 兵庫県香美町 佐津ビーチ
       透明度 上下左右とも7〜8m  水温 29度!!


  第4回 2008.9.6〜7  思い出の地・久しぶりの来訪
  当方がCカードを所得する際に利用した海域は、和歌山県の南部(みなべ)。有名な南高梅の産地である(ここでちょっと豆知識。南高の南は南部の南なのだが高は実は、高校の略。南部高校の教諭が上質の品種を選定する際に尽力したためである)。関西圏のダイビングスポットとしては、日帰り圏にあること(白浜だとギリギリ。それ以南は確実に泊まりが必要)、魚影もそこそこに濃いことなどがあげられる。当初利用していたショップの行きつけになっている、現地サービスに久しぶりの予約を入れた。
  実は、最初はこの2日は佐津を利用する予定だった。ところが宿はクローズ、ダイビングのほうも団体予約にNGO取材が絡みお断りが出てしまった(珍しい店都合キャンセル)。で、仕方なく南部をチョイスしたのだった。費用がかさむのがいかんともしがたいのだが、今回の2日で50本の大台乗せが可能になる。よほどの海況でない限り行くしかない。

  初日・9/6は、ゲリラ豪雨のお出迎えでちょっぴり波乱の幕開け。もっとも、ぬれるための服装をしているわれわれにとって、雨もまたよし。そして1本目。パートUというポイントから。ハゼ系の乱立で実はこのスポットも人気が出てきたのだそうだ。圧巻は黄色がなんともかわいらしいミジンベニハゼ(黄色なのにベニ・・・)。まあ私としては、沖縄に勝るとも劣らない魚影の濃さだけで大満足。4枚目のイソギンチャクには、クマノミの幼生たちがわんさか!久しぶりのボートダイビングでレギュレターを咥え損ねる大チョンボも笑って済ませる話である。2本目はハナレというポイント。ここはホタテツノハゼにヤシャハゼなど、希少種が顔見世。熱心に砂地にはいつくばって撮る撮る。安全停止をかねてクマノミクンと縄張り争いしてみるなど、ちょっぴり余裕も出てきた。
 
  LOG   2008.9.6  場所    和歌山県南部  (1本目  パートU  2本目  ハナレ)
        透明度 2本ともに 10メートル前後(上下左右とも)  水温  25度前後


 

 二日目・9/7は朝一から最深部40Mのところがある、ショウガセに。ここの名物、というよりこれを見なきゃはじまらない、オオカワリイソギンチャク。今日も妖艶な光を放っていた。50本目がこのポイントというのは、なかなか味のあるチョイスだった。あとは、減圧症にならないように上に上がるだけ。2本目はまたまたハナレ。ガイド氏は昨日とどう違うのか見せることもやってくれたようだが、どうしてもハゼ系に目が行ってしまうのは仕方ないか・・・。最後に大物を紹介してくれたのだが、マクロのままになっており、超ピンボケ。最後の最後でやってしまったのだった。

  LOG   2008.9.7  場所   和歌山県 南部 (1本目 ショウガセ  2本目  ハナレ)
        透明度 2本とも10M程度。上下方向は15Mあったときも。  水温 ショウガセ最深部は20度弱。ほかは25〜27度

 第5回 2008.10.19  初ボランティア参加!
 行きつけになっている現地サービス。ここのオーナーはいわゆる地域活動にも熱心で、NPOを立ち上げたりもしている。→たじま海の学校。
 このNPOと、つりサークルがタッグを組んだ海掃除イベントにボランティアとしてはじめて参加させてもらった。
 私は、竹野シーサイドホテルそばのビーチ(水深3〜6M)で人工物を拾う係り。意外にさびて朽ち果てたスチール缶や年代もののペットボトルなども散在。
 もちろんルアーや釣り糸なども回収できた。まあチームとはぐれてしまったのは反省材料だが、一応の成果は得られたとしたい。
 1本だけで、内容的にはややショボーン。しかも海況・天候ともこれ以上ないベストな状態で、「もう一本いっときたかった」という声もあったほど。
 おそらく今年のラスト潜水ということになるのだろうか…。