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 第一回   2011.8.9   ようやく、「夏」開幕!

 数年前の、結構収入があるときには、第一回が、夏真っ最中ということは無く、むしろ『2回目』『3回目』というのが普通であった。
 しかしながら、今年から、半分程度の収入でのやりくりを余儀なくされ、その費用の捻出にもままならない事態が続いていた。

 ようやく実現した今回も、いろいろな意味で『ぎりぎり』という余裕のない中での2本だったが、そういう極限状態での2本だったこともあり、すこぶる楽しく感じられた。
 場所は、もはやホームグラウンドと化した香住・佐津ビーチ。海へ向かう道すがらに聞こえてくるはずの波の音がない。それもそのはず。当方が「プールか」と嘆息したくらいのベタなぎ状態。今まで何度か佐津には来ているが、ここまで波がない状況でのダイビングは経験がない。

 もちろん何もかもがスムーズに運ぶ。透明度は当方の予想をはるかに超える抜けっぷりで、びっくりしてしまった。夏場・盛夏とはいえ、水温はやや低め(25度後半/2009年のログでは29度とかも)なのも幸いしているのかもしれない。
 1本目は壁伝いに、2本目は砂地を探索。超レア種がいない海域であるとはいえ、「ない中で見つける」というのがガイド氏。ほぼ毎日のように潜っているからこその芸当ともいえる。
 それに触発されたわけではないが、2本目からは当方も「目」を効かしてみることに。そうすると、自分でも驚いたことに、ミミイカの赤ちゃんのけなげに泳ぐ姿を捉えることができた(これは結構萌えますよ、動画もあります)。自分でもこれが見つけられるとは、とびっくり。オアシスという、漁礁と化した場所では、本当にアジの大魚群がお出迎え。しかもそれにツバスやカンパチがアタックするというアトラクションまで。壁沿いも面白いが、安定した海況での砂地も恐るべし、である。
 最後に上がろうとすると、ガイド氏の悲鳴が!スレートには「タツノオトシゴが食われてる」とある。1本目に見たであろうタツノオトシゴが捕食され、しっぽだけが口からはみ出しているのである。食べた彼を責めるわけには行かないが、希少種でもない彼が一躍被写体に。自然の摂理を目の当たりにした1本となった。

   LOG  2011.8.9  場所 兵庫県香美町 佐津ビーチ
       透明度 上下左右とも15mover  水温 25.7度


       

 第二回   2011.10.6  平日、独り占めの海・・・
 普通に考えると、ダイビング時期とはいえなくなる初秋のころの平日は、誰も行かない=穴場 ということができる。
 もちろん、太平洋側だったり、人気スポットであれば、ゲストが一人だけということは逆立ちしてもありえない。しかし、日本海側なら、その稀有な状況がすぐにでも実現する。

 海況の変化もあるから、ということで普段より少し早めの集合となったこともあり、完全下道で現地に向かう。ほとんど休憩せずに、ドライブすること3時間半。深夜の峠越えなども込みこみでほぼ予定通り着。もちろん仮眠して本番に臨む。
 久しぶりの竹野でのボート。しかし、思った以上に海は荒れていない。これならEXITのときに酔いにさいなまれることもなさそうだ。
 入ってみると、思った以上の「景観」。魚影はあまり濃くはなかったが、幼魚、それも本当に生まれて間もない、プランクトンと見間違えるような群れがあちこちでみられた。
 もちろんたまぁに「大物」といえる50センチ超のマダイと遭遇したりするので、気は抜けない。

 2本目は平床というポイント。こちらは1本目よりさらにビビッドな出会いもなく、普通に流れてしまった。
 まあはっきり言ってしまえば「消化試合」的な要素の多い2本であり、「何かを期待する」ものでもなかったのであるが、ポイントとしては新規に当たり、悪い出来ではなかった。
 透明度と、水温が高ければ、これでも言うことなしだったのに、と悔やまれる。
       

  
   LOG   2011.10.6 場所 兵庫県 豊岡市竹野町 ポイント名 鷹ノ巣/平床
         透明度 10m程度  水温 22.4度

 第三回   2011.10.16  恒例行事にまた参入。
 毎年恒例となっている、竹野浜海水浴場の海底清掃。今年は、ついに!ボート組での参戦と相成った。
 基本的にボート組は、自己管理ができる/何回も経験しているなどの条件をクリアしないと難しいといわれているのだが、小生のような二桁本数でも何とかできるレベルにまでなった、ということか?

 当日は、現地サービスのスタッフとバディ。女の子と潜るのは本当に久しぶりで、少々舞い上がってしまった^^
 相手も慣れたもので、清掃が始まってまもなく、ごみと称して巻貝を乗せてくるなど、茶目っ気たっぷり。そういう仕草がまたいいのだ。
 さて、本題なのだが、当方はじめボート組は、釣り人が絡ませてしまう、釣り糸や仕掛けの回収を行うのだが、本当に面白いほど見つかるのだ。見つかるということは、いかに仕掛けや糸を根掛りさせてしまうのかがよくわかるというものである。
 明らかにここ最近に引っ掛けたと見られる真新しいものもあり、探すということだけで考えれば、ビビッドな色合いのものが多いのですぐ見つかるのはありがたいのだが、何せ数が半端ではない。正直チーム4バディ/8人で半数取れているかどうかといったところだと思う。

 ダイバーチームは40人ほどで、前回よりはやや少なめ。釣り人が主体の海岸のごみ拾いチームも去年の参加人数よりは2割ほど少なく感じた。それでもそこそこの収穫があったことは何物にも変えがたい。
 1本終わって気がつくと、ホテル前ビーチに巨大タイヤが投棄されているのを発見。ウインチまで飛び出しての引き上げ大会となった。どうやら流れ着いたのではなく完全に投棄されたものという判断なのだが、捨てるほうも相当苦労したと思われる。自然に帰らないごみはごめんこうむりたいところだ。
       
   
   LOG   2011.10.16 場所 兵庫県 豊岡市竹野町 竹野港防波堤沖側
         透明度 10m程度  水温 22.4度